JP2008264941A - 円板形ワークの研磨装置および研磨方法 - Google Patents

円板形ワークの研磨装置および研磨方法 Download PDF

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勲 長橋
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Abstract

【課題】円板形ワークの外周部両面を同時に効率的に研磨加工し得るようにする。
【解決手段】この研磨装置は、半導体ウエーハW等の円板形ワークの一方面のチャンファ面3と他方面のチャンファ面4とを研磨加工するために、チャンファ面3に接触する環状研磨面16が設けられて回転駆動される複数の下側研磨ドラム11と、環状研磨面16と径が相違しこれに対して交差した状態でチャンファ面4に接触する環状研磨面26が設けられて回転駆動される複数の上側研磨ドラム21とを有している。半導体ウエーハWは、ノッチ6に係合する係合ピン17により回転駆動され、両方のチャンファ面3,4は複数対の下側研磨ドラム11と上側研磨ドラム21とにより同時に複数箇所で研磨加工され、半導体ウエーハWの外周面5は外周面研磨ドラム31の環状研磨面36により研磨加工される。
【選択図】図4

Description

本発明は半導体ウエーハ等の円板形ワークの外周部表裏両面を同時に研磨加工する円板形ワークの研磨技術に関する。
半導体集積回路はシリコン製の半導体ウエーハやガリウムヒ素などの化合物半導体ウエーハの表面に一連の製造プロセスを経て形成され、半導体ウエーハからチップ片を切り出すことにより半導体デバイスつまり半導体集積回路装置が製造される。シリコン半導体ウエーハは、円柱形状のシリコン単結晶インゴットからカッターにより円板形に切り出すことにより形成されている。切り出された半導体ウエーハは、表裏両面が砥石により研削加工され、外周部には砥石を用いて面取り加工することによりチャンファ面つまりベベル面が研削加工されるとともに外周面も砥石を用いて研磨加工される。研削加工が行われた半導体ウエーハは、研磨具によりラッピングやポリッシング加工されて研磨加工部位は鏡面に仕上げられる。
半導体ウエーハの外周部に加工されたチャンファ面を鏡面に仕上げ加工するための研磨装置としては、特許文献1に記載されるように、半導体ウエーハをその裏面で真空チャックにより保持して回転駆動するようにしたタイプ、および特許文献2に記載されるように、半導体ウエーハを外周部に噛み合う3つの回転体により垂直に保持して回転駆動させるようにしたタイプ等がある。
特開2002−144201号公報 特開2006−198757号公報
半導体ウエーハをその裏面でチャックにより保持して回転駆動する場合には、通常ではチャックとしては真空チャックが用いられている。真空チャックはゴム等の弾性材料からなる吸着パッドにより形成されており、半導体ウエーハの回転時にはその裏面に吸着パッドが密着することになるので、吸着パッドは半導体ウエーハの吸着面の表面欠陥や汚れの発生源となっている。特に、半導体デバイスにおける回路パターンの微細化、高密度化、および配線の多層化が進むと、微粒子異物や金属不純物等の微小な汚染物質が半導体ウエーハに付着しても、半導体デバイスの製造歩留まりを低下させることになるので、半導体ウエーハを吸着パッドにより吸着して回転駆動すると、吸着パッドに起因して半導体デバイスの製造歩留まりを低下させることになる。
一方、シリコン製の半導体ウエーハは1mm程度の厚みであり、研磨加工時に半導体ウエーハにこれを折り曲げるように外力が加えられると、半導体ウエーハは破損してしまうことになる。このため、特許文献2に記載のように、半導体ウエーハを外周部に噛み合う3つの回転体により垂直に保持して回転駆動させるようにすると、半導体ウエーハには回転体により押し付け力が加えられて折り曲げられることになるので、研磨具を半導体ウエーハに強く押し付けることができない。このため、外周部の研磨加工に時間がかかるという問題点がある。
本発明の目的は、半導体ウエーハ等の円板形ワークの外周部両面を同時に効率的に研磨加工し得るようにすることにある。
本発明の他の目的は、円板形ワークの製造歩留まりを高めつつ外周部両面を研磨加工し得るようにすることにある。
本発明の円板形ワークの研磨装置は、円板形ワークの一方面の外周部に形成された第1のチャンファ面と他方面の外周部に形成された第2のチャンファ面とを研磨加工する円板形ワークの研磨装置であって、それぞれ前記第1のチャンファ面に接触する第1の環状研磨面が設けられ、回転駆動される複数の下側研磨ドラムと、それぞれ前記第1の環状研磨面と径が相違し前記第1の環状研磨面に対して交差した状態で前記第2のチャンファ面に接触する第2の環状研磨面が設けられ、回転駆動されるとともに前記下側研磨ドラムと対をなす複数の上側研磨ドラムと、前記円板形ワークの外周部に形成されたノッチに係合する係合ピンが設けられ、前記円板形ワークを前記ノッチの部分で回転駆動する回転部材とを有し、前記回転部材により回転駆動される前記円板形ワークの第1と第2のチャンファ面を複数対の前記下側研磨ドラムと前記上側研磨ドラムとにより同時に複数箇所で研磨加工することを特徴とする。
本発明の円板形ワークの研磨装置は、それぞれ前記円板形ワークの外周面に接触する第3の環状研磨面が設けられ、前記円板形ワークの回転中心軸に対して直角方向の回転中心軸を中心に回転駆動される複数の外周面研磨ドラムを有し、前記円板形ワークの外周面を同時に複数箇所で研磨加工することを特徴とする。
本発明の円板形ワークの研磨装置は、前記第1の環状研磨面の外径を前記第2の環状研磨面の内径よりも小径とし、前記下側研磨ドラムを前記上側研磨ドラムの内部に入り込ませて前記第1の環状研磨面と前記第2の環状研磨面とを交差させることを特徴とする。
本発明の円板形ワークの研磨装置は、前記上側研磨ドラムと対をなす前記下側研磨ドラムを相互に前記円板形ワークの円周方向に間隔を隔てて3つ配置することを特徴とする。
本発明の円板形ワークの研磨装置は、前記外周面研磨ドラムを前記3つの下側研磨ドラムの間に相互に前記円板形ワークの円周方向に間隔を隔てて3つ配置することを特徴とする。
本発明の円板形ワークの研磨装置は、それぞれの前記上側研磨ドラムおよび前記外周面研磨ドラムは前記円板形ワークに対して接近離反移動自在であることを特徴とする。
本発明の円板形ワークの研磨方法は、円板形ワークの一方面の外周部に形成された第1のチャンファ面と他方面の外周部に形成された第2のチャンファ面とを研磨加工する円板形ワークの研磨方法であって、それぞれ前記第1のチャンファ面に接触する第1の環状研磨面が設けられ、回転駆動される複数の下側研磨ドラムと、それぞれ前記第1の環状研磨面と径が相違し前記第2のチャンファ面に接触する第2の環状研磨面が設けられ、回転駆動されるとともに前記下側研磨ドラムと対をなす複数の上側研磨ドラムとを、前記第1の環状研磨面と前記第2の環状研磨面とが交差した状態で前記円板形ワークの外周部を挟み付ける位置まで相対的に接近させる工程と、前記円板形ワークの外周部に形成されたノッチに係合する係合ピンが設けられた回転部材により前記円板形ワークを前記ノッチの部分で回転駆動し、前記円板形ワークの第1と第2のチャンファ面を複数対の前記下側研磨ドラムと前記上側研磨ドラムとにより同時に複数箇所で研磨加工する研磨工程とを有することを特徴とする。
本発明の円板形ワークの研磨方法は、それぞれ前記円板形ワークの外周面に接触する第3の環状研磨面が設けられた複数の外周面研磨ドラムを前記円板形ワークの回転中心軸に対して直角方向の回転中心軸を中心に回転駆動し、前記円板形ワークの外周面を同時に複数箇所で研磨加工することを特徴とする。
本発明によれば、下側研磨ドラムと上側研磨ドラムとにより対をなして円板形ワークの外周部を挟み付けて両面のチャンファ面を同時に研磨加工するようにしたので、効率的にチャンファ面を研磨加工することができる。さらに外周面研磨ドラムによりチャンファ面と同時に外周面を研磨加工すると、効率的に円板形ワークの外周部を研磨加工することができる。
円板形ワークの表裏一方面を真空チャックにより吸着して円板形ワークを回転駆動することなく、円板形ワークの外周部に形成されたノッチに係合する係合ピンにより円板形ワークの外周部に回転力を加えて円板形ワークを回転駆動するようにしたので、円板形ワークの真空吸着面に表面欠陥が発生したり、汚れが付着したりすることを防止でき、研磨処理の歩留まりを向上させることができる。しかも、相互に対向し合う複数対の下側研磨ドラムと上側研磨ドラムとにより円板形ワークを挟んだ状態で研磨加工するので、円板形ワークには大きな変形力が伝わることなく、高品質の研磨面を加工することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である円板形ワークの研磨装置を示す一部切り欠き正面図であり、図2は図1に示された研磨ドラムの配置関係を示す概略平面図であり、図3は円板形ワークを研磨加工している状態における概略平面図であり、図4は図3におけるA−A線に沿う拡大断面図であり、図5(A)は円板形ワークを示す斜視図であり、図5(B)は図5(A)におけるB−B線に沿う拡大断面図である。
この研磨装置は半導体ウエーハWを被加工物である円板形ワークとしてその外周部を研磨加工して鏡面に仕上げ加工するために使用される。半導体ウエーハWは、シリコン単結晶インゴットからカッターにより円板形に切り出された後に予め表裏両面が砥石により研削加工されて所定の厚みに設定されている。図5に示すように、半導体ウエーハWの図5(B)において下側となっている裏面つまり一方面1と上側となっている表面つまり他方面2とのそれぞれの外周部には予め第1のチャンファ面3と第2のチャンファ面4とが研削加工されるとともに外周面5が研削加工されている。
図1に示すように、この研磨装置は基台7の上に垂直方向に伸びる複数の連結部材8を介してほぼ水平に取り付けられる支持板9を有し、支持板9の中央部上方には半導体ウエーハWが回転中心軸Oを中心にほぼ水平となって回転自在に配置されるようになっている。この研磨装置は、図2に示すように、半導体ウエーハWの円周方向に120度毎の等間隔に配置される3つの下側研磨ドラム11を有している。図1に示すように、それぞれの下側研磨ドラム11は半導体ウエーハWの回転中心軸Oに対して傾斜角度θ1の回転中心軸O1を中心に回転駆動される。
それぞれの下側研磨ドラム11は、図4に示すように、円筒部12とこれと一体となった端壁部13とを有し、断面U字形状となっている。円筒部12の端面は、外径がD1aであり、内径がD1bとなった環状の取付面14となっており、取付面14は内径側に向けて傾斜するとともに湾曲して形成されている。この取付面14には研磨パッド15が貼り付けられており、研磨パッド15の表面は半導体ウエーハWの第1のチャンファ面3に接触する第1の環状研磨面16を形成している。この環状研磨面16は回転中心軸Oに対して角度θ1傾斜して上側を向いており、半導体ウエーハWは3つの下側研磨ドラム11のそれぞれの環状研磨面16の上に配置される。半導体ウエーハWが環状研磨面16の上に配置された状態のもとでは、図3に示すように、半導体ウエーハWのチャンファ面3の一部が環状研磨面16にこれを横断するように接触する。
この研磨装置は、図2に示すように、それぞれの下側研磨ドラム11に対応させて配置される3つの上側研磨ドラム21を有しており、それぞれの上側研磨ドラム21は下側研磨ドラム11に対応しているので、上側研磨ドラム21は半導体ウエーハWの円周方向に120度毎の等間隔となって配置されており、下側研磨ドラム11と上側研磨ドラム21とが対となっている。図1に示すように、それぞれの上側研磨ドラム21は半導体ウエーハWの回転中心軸Oに対して下側研磨ドラム11とは逆向きとなって傾斜角度θ2の回転中心軸O2を中心に回転駆動されるとともに、矢印で示すように、下側研磨ドラム11に支持される半導体ウエーハWに対して接近離反移動自在となっている。
それぞれの上側研磨ドラム21は、図4に示すように、円筒部22とこれと一体となった端壁部23とを有し、断面U字形状となっている。円筒部22の端面は、外径がD2aであり、内径がD2bとなった環状の取付面24となっており、取付面24は内径側に向けて傾斜するとともに湾曲して形成されている。この取付面24には研磨パッド25が貼り付けられており、研磨パッド25の表面は半導体ウエーハWの第2のチャンファ面4に接触する第2の環状研磨面26を形成している。この環状研磨面26は回転中心軸Oに対して角度θ2傾斜して下側を向いており、半導体ウエーハWに接近移動させることにより、半導体ウエーハWのチャンファ面4の一部が環状研磨面26にこれを横断するように接触する。
下側研磨ドラム11の円筒部12の外径D1aは、上側研磨ドラム21の円筒部22の内径D2bよりも小径となっており、しかも円筒部12の軸方向長さは円筒部22の軸方向長さよりも短く設定されており、半導体ウエーハWのチャンファ面3を下側研磨ドラム11の環状研磨面16に接触させた状態のもとで上側研磨ドラム21を半導体ウエーハWに接近させて環状研磨面26をチャンファ面4に接触させると、小径の下側研磨ドラム11は大径の上側研磨ドラム21の内部に部分的に入り込むことになる。これにより、図4に示すように、下側研磨ドラム11の環状研磨面16は上側研磨ドラム21の環状研磨面26を含む面の中に入り込んだ状態となって、両方の環状研磨面16,26は相互に交差した状態となる。
図6は下側研磨ドラム11の環状研磨面16がチャンファ面3に接触した部分と、上側研磨ドラム21の環状研磨面26がチャンファ面4に接触した部分とを模式的に示す平面図である。図6に示すように、下側研磨ドラム11の環状研磨面16にはこれを横切るように半導体ウエーハWのチャンファ面3が接触するので、環状研磨面16は破線のハッチングで示す2箇所の部分Aでチャンファ面3に接触する。これに対して上側研磨ドラム21の環状研磨面26にはこれを横切るように半導体ウエーハWのチャンファ面4が接触するので、環状研磨面26は実線のハッチングで示す2箇所の部分Bでチャンファ面4に接触することになる。しかも、両方の接触部A,Bは円周方向に接近しているので、対をなす下側研磨ドラム11と上側研磨ドラム21とにより挟まれる半導体ウエーハWの部分は、上下両方の研磨ドラム11,21により両面から研磨のための押し付け力を加えても、半導体ウエーハWには変形させる程の曲げ力が加わることがない。
図5に示すように、半導体ウエーハWの外周部にはノッチ6がV字形状に形成されている。このノッチ6に係合つまり引っ掛かる係合ピン17を有する回転ディスク18が、図1に示すように、半導体ウエーハWの下側となるように支持板9に設けられており、回転部材としての回転ディスク18を回転駆動することによって、半導体ウエーハWは回転駆動される。回転ディスク18は半導体ウエーハWの一方面1との間に隙間を介して対向しており、半導体ウエーハWには接触しないように配置されている。しかも、回転ディスク18の外周部は図4に示すように、外周面に向けて厚みが薄くなるようにテーパ面19となっており、外周の縁部は環状研磨面16と回転ディスク18とが接触しない厚みに設定されている。
したがって、回転ディスク18を回転駆動すると、ノッチ6に係合する係合ピン17により半導体ウエーハWは外周部により回転力が加えられて回転駆動される。半導体ウエーハWを回転駆動した状態のもとで下側研磨ドラム11の環状研磨面16によりチャンファ面3が研磨加工され、上側研磨ドラム21の環状研磨面26によりチャンファ面4が研磨加工される。
この研磨装置は、図2に示すように、それぞれの上側研磨ドラム21と対をなす3つの下側研磨ドラム11の相互間に位置させて3つの外周面研磨ドラム31を有している。それぞれの外周面研磨ドラム31は半導体ウエーハWの回転中心軸Oに対して直角方向の回転中心軸O3を中心に回転駆動されるとともに、矢印で示すように、半導体ウエーハWに向けて接近離反移動自在となっている。
それぞれの外周面研磨ドラム31は、図4に示すように、円筒部32とこれと一体となった端壁部33とを有し、断面U字形状となっている。円筒部32の端面は、外径がD3aであり、内径がD3bとなった環状の取付面34となっており、取付面34は内径側に向けて傾斜するとともに半導体ウエーハWの外周面5に対応して湾曲して形成されている。この取付面34には研磨パッド35が貼り付けられており、研磨パッド35の表面は半導体ウエーハWの外周面5に接触する環状研磨面36を形成している。したがって、環状研磨面36を半導体ウエーハWの外周面5に押し付けた状態のもとで、半導体ウエーハWを回転させるとともに外周面研磨ドラム31を回転駆動させると、環状研磨面36により外周面5が研磨加工される。なお、上側研磨ドラム21と外周面研磨ドラム31は、ほぼ同一の構造となっており、同一構造の研磨ドラムを上側研磨ドラム21としても外周面研磨ドラム31としても使用することができる。
図1に示すように、上側研磨ドラム21を駆動する上側研磨ヘッド41が台座42を介して支持板9の上方に取り付けられている。図1には1つの上側研磨ヘッド41のみが示されているが、研磨装置は図2および図3に示すように3つの上側研磨ドラム21を有しているので、3つの上側研磨ヘッド41が支持板9に取り付けられている。
図7は上側研磨ヘッド41を水平状態として示す正面図であり、図8は図7の平面図であり、図9は図7の右側面図である。図7〜図9に示すように、上側研磨ヘッド41は台座42に固定される支持台43を有しており、支持台43に取り付けられたガイドレール44には駆動ユニット45が軸方向に往復動自在に装着されている。駆動ユニット45は電動モータ46とこれの先端に取り付けられるホルダー47とを有し、上側研磨ドラム21の回転軸48がホルダー47に回転自在に支持されるとともに電動モータ46の主軸49と回転軸48が連結され、電動モータ46により上側研磨ドラム21は回転駆動される。
支持台43には空気圧シリンダ51が取り付けられ、空気圧シリンダ51のピストンロッド52はブラケット53を介して駆動ユニット45に連結されており、空気圧シリンダ51により上側研磨ドラム21は矢印で示すように半導体ウエーハWに向けて接近離反移動自在となっている。
図1に示すように、下側研磨ドラム11を駆動する下側研磨ヘッド61が台座62を介して支持板9に取り付けられている。図1には1つの下側研磨ヘッド61のみが示されているが、この研磨装置は図2および図3に示すように、上側研磨ヘッド41と同様に3つの下側研磨ヘッド61を有しており、それぞれの下側研磨ヘッド61は支持板9に取り付けられている。
図1に示すように、下側研磨ヘッド61は、電動モータ63とこれの先端に取り付けられるホルダー64とを備えるとともに台座62に固定される駆動ユニット65を有している。ホルダー64により下側研磨ドラム11の回転軸66が回転自在に支持されるとともに電動モータ63の主軸67と回転軸66とが連結され、電動モータ63により下側研磨ドラム11は回転駆動される。
図1に示すように、外周面研磨ドラム31を駆動する水平研磨ヘッド71が台座72を介して支持板9の上側に取り付けられている。図1には1つの水平研磨ヘッド71のみが示されているが、この研磨装置は図2および図3に示すように3つの外周面研磨ドラム31を有しているので、3つの水平研磨ヘッド71が支持板9に取り付けられている。
図10は水平研磨ヘッド71を示す正面図であり、水平研磨ヘッド71の基本構造は上側研磨ヘッド41と同様である。図1および図10に示すように、水平研磨ヘッド71は台座72に固定される支持台73を有しており、支持台73に取り付けられた図示しないガイドレールには駆動ユニット75が軸方向に往復動自在に装着されている。駆動ユニット75は電動モータ76を有しており、電動モータ76の先端に取り付けられたホルダー77により外周面研磨ドラム31の回転軸78が回転自在に支持されるとともに電動モータ76の主軸79と回転軸78が連結され、電動モータ76により外周面研磨ドラム31は回転駆動される。
支持台73には空気圧シリンダ81が取り付けられ、空気圧シリンダ81のピストンロッド82はブラケット83を介して駆動ユニット75に連結されており、空気圧シリンダ81により外周面研磨ドラム31は矢印で示すように半導体ウエーハWに向けて接近離反移動自在となっている。
支持板9には、図1に示すように、回転ディスク18を回転駆動するための駆動ユニット84が取り付けられており、この駆動ユニット84は基台7に固定される支持台85により支持されており、駆動ユニット84の内部には回転ディスク18を回転駆動するための図示しない電動モータが組み込まれている。
次に、この研磨装置により半導体ウエーハWの外周部の研磨加工手順について説明すると、図1および図2に示すように、上側研磨ドラム21と外周面研磨ドラム31とをそれぞれ後退移動させた状態のもとで、下側研磨ドラム11の環状研磨面16の上に半導体ウエーハWを配置する。このときには、半導体ウエーハWのノッチ6に回転ディスク18の係合ピン17を係合させる。
次いで、上側研磨ドラム21を半導体ウエーハWに接近移動させて、下側研磨ドラム11の環状研磨面16と上側研磨ドラム21の環状研磨面26との間で半導体ウエーハWの外周部を挟み付ける。これにより、下側研磨ドラム11は上側研磨ドラム21の内部に図4に示すように部分的に入り込んだ状態となり、環状研磨面16と環状研磨面26は相互に交差した状態となる。
この状態のもとで、駆動ユニット84に設けられた電動モータによって回転ディスク18を回転させて半導体ウエーハWを回転駆動するとともに全ての研磨ドラム11,21,31を回転駆動させる。これにより、半導体ウエーハWのチャンファ面3は3つの下側研磨ドラム11の環状研磨面16により研磨加工され、チャンファ面4は3つの上側研磨ドラム21の環状研磨面26により研磨加工され、さらに半導体ウエーハWの外周面5は外周面研磨ドラム31の環状研磨面36により両方のチャンファ面3,4と同時に研磨加工されることになる。
この研磨装置においては、ノッチ6に係合する係合ピン17により半導体ウエーハWを回転させて、両面のチャンファ面3,4を同時に研磨加工するようにしたので、半導体ウエーハWの表裏一方の面で吸着パッドにより吸着させて回転させることがなく、半導体ウエーハWの吸着面に表面欠陥が発生したり、汚れが付着することを防止できる。しかも、相互に対向し合う複数対の下側研磨ドラム11と上側研磨ドラム21とにより半導体ウエーハWを複数箇所で挟んだ状態のもとで、チャンファ面3,4を研磨加工することから、半導体ウエーハWのチャンファ面3,4に研磨加工に必要なように押し付け力を加えても、半導体ウエーハWを湾曲させることがなく、高品質の研磨加工を行うことができる。これにより、半導体ウエーハWの研磨加工の歩留まりを高めることができる。
本発明は前述した実施の形態に限定されることなく、その要旨を変更しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述した研磨装置は、下側研磨ドラム11の外径D1aが上側研磨ドラム21の内径D2bよりも小径となっているが、両方の研磨ドラム11,21の大小関係を逆としても良い。その場合には、下側研磨ドラム11の環状研磨面16と上側研磨ドラム21の環状研磨面26との間で半導体ウエーハWの外周部を挟み付けた状態とすると、上側研磨ドラム21が下側研磨ドラム11の内部に入り込んだ状態となって、環状研磨面16,26が相互に交差した状態となる。また、この研磨装置は対をなす下側研磨ドラム11と上側研磨ドラム21とが3つずつ半導体ウエーハWの円周方向に等間隔で配置されており、これらの対をなす研磨ドラムの間に外周面研磨ドラム31が3つ配置されているが、それぞれの数は複数であれば、3つずつに限られない。さらに、この研磨装置は半導体ウエーハWを被加工物の円板形ワークとしているが、ガラス基板などの他の円板形ワークについても研磨加工を行うことができる。
本発明の一実施の形態である円板形ワークの研磨装置を示す一部切り欠き正面図である。 図1に示された研磨ドラムの配置関係を示す概略平面図である。 円板形ワークを研磨加工している状態における概略平面図である。 図3におけるA−A線に沿う拡大断面図である。 (A)は円板形ワークを示す斜視図であり、(B)は(A)におけるB−B線に沿う拡大断面図である。 下側研磨ドラムの環状研磨面がチャンファ面に接触した部分と、上側研磨ドラムの環状研磨面がチャンファ面に接触した部分とを模式的に示す平面図である。 上側研磨ヘッドを水平状態として示す正面図である。 図7の平面図である。 図7の右側面図である。 水平研磨ヘッドを示す正面図である。
符号の説明
W 半導体ウエーハ(円板形ワーク)
1 一方面
2 他方面
3,4 チャンファ面
5 外周面
6 ノッチ
11 下側研磨ドラム
15 研磨パッド
16 環状研磨面
17 係合ピン
18 回転ディスク(回転部材)
21 上側研磨ドラム
25 研磨パッド
26 環状研磨面
31 外周面研磨ドラム
35 研磨パッド
36 環状研磨面
41 上側研磨ヘッド
61 下側研磨ヘッド
71 水平研磨ヘッド

Claims (8)

  1. 円板形ワークの一方面の外周部に形成された第1のチャンファ面と他方面の外周部に形成された第2のチャンファ面とを研磨加工する円板形ワークの研磨装置であって、
    それぞれ前記第1のチャンファ面に接触する第1の環状研磨面が設けられ、回転駆動される複数の下側研磨ドラムと、
    それぞれ前記第1の環状研磨面と径が相違し前記第1の環状研磨面に対して交差した状態で前記第2のチャンファ面に接触する第2の環状研磨面が設けられ、回転駆動されるとともに前記下側研磨ドラムと対をなす複数の上側研磨ドラムと、
    前記円板形ワークの外周部に形成されたノッチに係合する係合ピンが設けられ、前記円板形ワークを前記ノッチの部分で回転駆動する回転部材とを有し、
    前記回転部材により回転駆動される前記円板形ワークの第1と第2のチャンファ面を複数対の前記下側研磨ドラムと前記上側研磨ドラムとにより同時に複数箇所で研磨加工することを特徴とする円板形ワークの研磨装置。
  2. 請求項1記載の円板形ワークの研磨装置において、それぞれ前記円板形ワークの外周面に接触する第3の環状研磨面が設けられ、前記円板形ワークの回転中心軸に対して直角方向の回転中心軸を中心に回転駆動される複数の外周面研磨ドラムを有し、前記円板形ワークの外周面を同時に複数箇所で研磨加工することを特徴とする円板形ワークの研磨装置。
  3. 請求項1または2記載の円板形ワークの研磨装置において、前記第1の環状研磨面の外径を前記第2の環状研磨面の内径よりも小径とし、前記下側研磨ドラムを前記上側研磨ドラムの内部に入り込ませて前記第1の環状研磨面と前記第2の環状研磨面とを交差させることを特徴とする円板形ワークの研磨装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の円板形ワークの研磨装置において、前記上側研磨ドラムと対をなす前記下側研磨ドラムを相互に前記円板形ワークの円周方向に間隔を隔てて3つ配置することを特徴とする円板形ワークの研磨装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の円板形ワークの研磨装置において、前記外周面研磨ドラムを前記3つの下側研磨ドラムの間に相互に前記円板形ワークの円周方向に間隔を隔てて3つ配置することを特徴とする円板形ワークの研磨装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の円板形ワークの研磨装置において、それぞれの前記上側研磨ドラムおよび前記外周面研磨ドラムは前記円板形ワークに対して接近離反移動自在であることを特徴とする円板形ワークの研磨装置。
  7. 円板形ワークの一方面の外周部に形成された第1のチャンファ面と他方面の外周部に形成された第2のチャンファ面とを研磨加工する円板形ワークの研磨方法であって、
    それぞれ前記第1のチャンファ面に接触する第1の環状研磨面が設けられ、回転駆動される複数の下側研磨ドラムと、それぞれ前記第1の環状研磨面と径が相違し前記第2のチャンファ面に接触する第2の環状研磨面が設けられ、回転駆動されるとともに前記下側研磨ドラムと対をなす複数の上側研磨ドラムとを、前記第1の環状研磨面と前記第2の環状研磨面とが交差した状態で前記円板形ワークの外周部を挟み付ける位置まで相対的に接近させる工程と、
    前記円板形ワークの外周部に形成されたノッチに係合する係合ピンが設けられた回転部材により前記円板形ワークを前記ノッチの部分で回転駆動し、前記円板形ワークの第1と第2のチャンファ面を複数対の前記下側研磨ドラムと前記上側研磨ドラムとにより同時に複数箇所で研磨加工する研磨工程とを有することを特徴とする円板形ワークの研磨方法。
  8. 請求項7記載の円板形ワークの研磨方法において、それぞれ前記円板形ワークの外周面に接触する第3の環状研磨面が設けられた複数の外周面研磨ドラムを前記円板形ワークの回転中心軸に対して直角方向の回転中心軸を中心に回転駆動し、前記円板形ワークの外周面を同時に複数箇所で研磨加工することを特徴とする円板形ワークの研磨方法。
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