JP2008263054A - チップ抵抗器 - Google Patents

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Zenichi Tamaki
善一 玉木
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Abstract

【課題】 耐硫化特性に優れたチップ抵抗器を提供する。
【解決手段】 基板1と、この基板1の上面の両端部に設けられた上面電極2と、基板1の上面において上面電極2と上面電極2との間に設けられた抵抗体5と、この抵抗体5を覆うように設けられた保護膜6とを備えたチップ抵抗器Aであって、上面電極2と抵抗体5との間には、この上面電極2の一部を覆いながら抵抗体5の端部と重なるように抵抗体よりも抵抗値が小さい材質からなるバリア層4が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チップ抵抗器に関する。
従来のチップ抵抗器としては、下記の特許文献1に記載されたものがある。このチップ抵抗器は、基板の両端部に上面電極を設け、この上面電極に接しながら基板の側面まで回り込むように側面電極を設けたものである。上面電極と上面電極との間には、抵抗体が設けられており、この抵抗体から上面電極まで覆うように保護膜が設けられている。保護膜の端部は、側面電極の端部に接しており、側面電極の表面には、メッキが施されている。上面電極や側面電極は、たとえば銀を主成分として形成されている。
このような従来のチップ抵抗器には、次のような問題がある。保護膜の端部と側面電極の端部とが接する部分は、メッキ不良が生じやすく、この部分を介して上面電極が雰囲気に晒されやすい。雰囲気中にたとえば硫化水素などといった硫化物が多く含まれる場合、銀を主成分とする上面電極が硫化作用によって劣化しやすくなり、チップ抵抗器の信頼性を損ねるおそれがあった。
特開2000−156303号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、耐硫化特性に優れたチップ抵抗器を提供することをその課題とする。
本発明によって提供されるチップ抵抗器は、基板と、この基板の上面の両端部に設けられた上面電極と、上記基板の上面において上記上面電極と上面電極との間に設けられた抵抗体と、この抵抗体を覆うように設けられた保護膜と、を備えたチップ抵抗器であって、上記上面電極と上記抵抗体との間には、この上面電極の一部あるいは全体を覆いながら抵抗体の端部と重なるように上記抵抗体よりも抵抗値が小さい材質からなるバリア層が設けられていることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記保護膜は、上記上面電極の一部まで覆うように設けられており、上記バリア層は、上記保護膜よりも上記上面電極を幅広く覆うように設けられている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記上面電極は、銀を主成分として形成されており、上記バリア層は、酸化ルテニウムを主成分として形成されている。
このような構成によれば、上面電極がバリア層によって保護されるので、メッキ不良などによっても硫化水素などを多く含む雰囲気に上面電極が晒されることなく、耐硫化特性に優れたチップ抵抗器を実現することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
図1および図2は、本発明に係るチップ抵抗器の一実施形態を示し、図3〜11は、その製造方法を示している。本実施形態のチップ抵抗器Aは、基板1、上面電極2、裏面電極3、バリア層4、抵抗体5、保護膜6、側面電極7、およびメッキ層8を有して構成されている。
基板1は、絶縁性を有するもの、たとえばアルミナ、サファイア、シリコンからなる。
上面電極2および裏面電極3は、抵抗値が比較的低くなるよう、たとえば銀を主成分として形成されている。上面電極2は、基板1の上面の両端部に設けられており、裏面電極3は、上面電極2とは反対側となる基板1の下面の両端部に設けられている。
バリア層4は、たとえば酸化ルテニウムを主成分として銀やパラジウムを含有する導電材料からなる。バリア層4は、上面電極2の上面一部を覆いながら抵抗体5の下面へと回り込むように設けられている。このようなバリア層4は、含有物質の割合を調整することにより、抵抗体5のTCR(熱変化による抵抗値の変化量:抵抗温度係数)とは異符号のTCRをもち、また、バリア層4は、抵抗体5の抵抗値よりも低い抵抗値をもつようになっている。
抵抗体5は、抵抗値が比較的高くなるよう、たとえば酸化ルテニウムを主成分として形成されている。抵抗体5は、基板1の上面において両側の上面電極2の間を占めつつバリア層4の端部と重なるように設けられている。このような抵抗体5は、上面電極2と直接的に接することなく、バリア層4を介して上面電極2と導通接続されている。
保護膜6は、たとえば絶縁性の樹脂からなる。保護膜6は、抵抗体5の表面全体を覆うとともに、上面電極2の一部やバリア層4の一部を覆うように設けられている。具体的に、保護膜6は、上面電極2を覆う部分がバリア層4よりも幅狭くなるように形成されている。
側面電極7は、たとえば銀を主成分として形成されている。側面電極7は、基板1の両端部において上面電極2や裏面電極3に接しながら基板1の側面まで回り込むように設けられている。
メッキ層8は、側面電極7のはんだ付け性を高めるためにニッケルやはんだによるメッキが施された層である。メッキ層8は、保護膜6の端部からバリア層4や上面電極2の表面を通り、側面電極7や裏面電極3の表面全体を覆うように形成されている。
このようなチップ抵抗器Aの製造方法は、次のようになっている。
まず、図3に示すように、原板11を用意する。この原板11は、最終的に基板1となるものであり、基板1に相当する複数の領域11Aが縦横の切断線C1,C2によって区切られたものである。
次に、図4に示すように、原板11の上面においては、縦の切断線C1に沿う箇所(基板1の両端部に相当する箇所)に、銀を主成分としたペースト状の導電性部材12をスクリーン印刷によって塗布する。これと同様に、原板11の下面についても、銀を主成分とした導電性部材をスクリーン印刷によって塗布する(図示略)。その後、導電性部材12は、焼成によって固化される。このような導電性部材12は、最終的に上面電極2や裏面電極3になるものである。
次に、図5に示すように、原板11の上面においては、切断線C1の両側において導電性部材12の一部を覆うようにバリア層4を形成する。このようなバリア層4も、上面電極2などと同様にスクリーン印刷による塗布や焼成によって形成される。
次に、図6に示すように、原板11の上面においては、導電性部材12と導電性部材12との間を埋めつつバリア層4の一部と重なるように抵抗体5を形成する。このような抵抗体5も、上面電極2などと同様にスクリーン印刷による塗布や焼成によって形成される。このとき、抵抗体5は、バリア層4の一部として上面電極2からはみ出た部分のみと重なるように形成される。
次に、図7に示すように、原板11の上面においては、複数の抵抗体5(同図に図示せず)をまとめて覆うように保護膜6を形成する。このような保護膜6も、スクリーン印刷による塗布や焼成によって形成される。このとき、保護膜6は、上面電極2に相当する導電性部材12とバリア層4とが重なった部分まで覆うように形成される。
次に、図8および図9に示すように、原板11においては、縦の切断線C1に沿ってダイシング加工によるスリット11Bを形成する。このスリット11Bは、導電性部材12の一部を残し、バリア層4を削り取らない程度の幅とされる。これにより、図9によく示すように、バリア層4は、上面電極2の一部に重なった形態となる。なお、スリットの幅は、バリア層の一部を削り取る程度としてもよい。そうした場合、バリア層は、上面電極の全体に重なった形態となる。
次に、図10に示すように、原板11においては、スリット11B付近を除く部分にマスク(図示略)を施し、その後、無電解メッキ処理を行ってからそのマスクを剥離する。これにより、スリット11Bの内壁から上下周辺部分には、側面電極7が形成される。
最終的に原板11は、縦横の切断線C1,C2に沿ってダイシング加工される。これにより、メッキ層8が未だ形成されていない状態のチップ抵抗器Aが個々に分割される。その後、たとえばバレルメッキ処理を行うことにより、図1に示すように、ニッケルやはんだによるメッキが施されたメッキ層8を有するチップ抵抗器Aが得られる。
すなわち、チップ抵抗器Aの上面電極2と抵抗体5との間には、これらを導通接続させるためのバリア層4が介在し、バリア層4は、上面電極2を幅広く覆った形態となる。
このようなチップ抵抗器Aにおいては、側面電極7の端部が保護膜6から離れており、メッキ層8の端部は、バリア層4の上面まで達している。バリア層4は、抵抗体5よりも抵抗値が低く調整されているため、メッキ不良がそれほど生じることなくメッキ層8が保護膜6の端部まで確実に形成されている。
たとえ、保護膜6の端部付近にメッキ不良が生じたとしても、上面電極2の大部分がバリア層4によって保護されているため、上面電極2が雰囲気に晒されることはない。そのため、硫化水素などといった硫化物が多く含まれる雰囲気内でチップ抵抗器Aが使用されても、上面電極2が硫化作用によって劣化するおそれはない。
また、バリア層4は、抵抗体5のTCRとは異符号のTCRをもつように調整されているため、チップ抵抗器A全体としてのTCRを相殺によってできる限り0に近付けることができる。
したがって、本実施形態のチップ抵抗器Aによれば、耐硫化特性に優れ、かつTCRをできる限り小さくした信頼性の高いものとすることができる。
なお、本発明に係るチップ抵抗器は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るチップ抵抗器の各部の具体的な材質などは、種々に設計変更自在である。
本発明に係るチップ抵抗器の一実施形態を示す断面図である。 図1に示すチップ抵抗器の要部断面図である。 図1に示すチップ抵抗器の製造方法を説明するための斜視図である。 図1に示すチップ抵抗器の製造方法を説明するための斜視図である。 図1に示すチップ抵抗器の製造方法を説明するための斜視図である。 図1に示すチップ抵抗器の製造方法を説明するための斜視図である。 図1に示すチップ抵抗器の製造方法を説明するための斜視図である。 図1に示すチップ抵抗器の製造方法を説明するための斜視図である。 図8のIX−IX線に沿う断面図である。 図1に示すチップ抵抗器の製造方法を説明するための断面図である。
符号の説明
A チップ抵抗器
1 基板
2 上面電極
4 バリア層
5 抵抗体
6 保護膜
7 側面電極

Claims (3)

  1. 基板と、この基板の上面の両端部に設けられた上面電極と、上記基板の上面において上記上面電極と上面電極との間に設けられた抵抗体と、この抵抗体を覆うように設けられた保護膜と、を備えたチップ抵抗器であって、
    上記上面電極と上記抵抗体との間には、この上面電極の一部あるいは全体を覆いながら抵抗体の端部と重なるように上記抵抗体よりも抵抗値が小さい材質からなるバリア層が設けられていることを特徴とする、チップ抵抗器。
  2. 上記保護膜は、上記上面電極の一部まで覆うように設けられており、上記バリア層は、上記保護膜よりも上記上面電極を幅広く覆うように設けられている、請求項1に記載のチップ抵抗器。
  3. 上記上面電極は、銀を主成分として形成されており、上記バリア層は、酸化ルテニウムを主成分として形成されている、請求項1または2に記載のチップ抵抗器。
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