JP2008261441A - 流量調整弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】流量調整の精度が向上される流量調整弁を提供する。
【解決手段】ステッピングモータ4の回転駆動力が回転軸7を介して伝わって回転ディスク5が回転することにより、回転ディスク5の連通孔50と固定ディスク6の連通孔60との組み合わせ又は重なり具合が変わって流路の形状が変化し、流出口22から流出する流体流量が調整される流量調整弁1において、回転ディスク5が、突起部51を有し、ハウジング2が突起部51に当接可能な当接部23を有し、突起部51と当接部23との当接によって回転ディスク5の回転が規制されるとともに、ステッピングモータ4のモータ軸40と回転軸7との間の遊び及び回転軸7と回転ディスク5との間の遊びが回転ディスク5の回転方向の一方向に対してなくなった状態で、回転ディスク5の回転方向の原点が決定されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、流量調整弁に関するものである。
従来、この種の流量調整弁は、水洗便器に備えられた局部洗浄用の洗浄ノズルに組み込まれ、洗浄ノズルへ供給される先浄水の流量を調整するために使用されている。
図8を参照して、従来の流量調整弁について説明する。図8は、従来技術に係る流量調整弁の構造を説明する図であり、(a)は従来技術に係る流量調整弁の断面図であり、(b)は従来技術に係る流量調整弁の一部拡大斜視図である。
水洗便器には、便座に着座した使用者の局部に温水の洗浄水を噴射するための洗浄ノズルが備えられており、噴射される先浄水の流量は切り替え可能に構成されている。流量調整弁100は、不図示の洗浄ノズルに組み込まれており、ディスク弁体を構成するロータの位置を任意に変えることにより、洗浄ノズルから噴射される先浄水の流量を制御するものである。
流量調整弁100は概略、流入口101と流出口102とを有するハウジング103と、ロータ104とステータ105とからなるディスク弁体と、ロータ104を回転駆動するロータシャフト106と、ロータシャフト106を回転駆動するステッピングモータ107と、各構成部材間をシールして先浄水の流路と外部とを遮断するシール部材108から構成される。
ハウジング103は略有底筒状に構成されており、複数の流出口102がハウジング103の底部を軸方向に貫通し、ハウジング103の流出口102が設けられた端部とは反対側の端部は、軸方向に開放された開口部となっている。流入口101は、ハウジング103の軸方向一方側の側面を貫通する構成となっている。
流量調整弁100は、ロータ104やステータ105等の各種構成部材がハウジング103の開口部から順次組み付けられる構成となっており、ロータ104を回転駆動する部材間は、各部材に形成された凹凸形状が互いに嵌合することで結合される。
ステッピングモータ107のモータ軸109に嵌合され軸方向に延びるロータシャフト106の先端にはロータ104が嵌合されており、ロータ104はモータ軸109の回転によってロータシャフト106が回転することにより回転する。
ステータ105は、流出口102が形成されているハウジング103の底部に固定されており、軸方向に貫通する複数の連通孔110が設けられている。各連通孔110は、それぞれ異なる形状を有し、それぞれハウジング103の複数の流出口102のいずれかと連通するように構成されている。
ロータ104とステータ105は、互いに軸方向に重ねられた構成となっており、ロータスプリング111によってロータ104がステータ105側に付勢され、ロータ104とステータ105が互いに密着する。
ロータ104にも軸方向に貫通する連通孔112が設けられており、この連通孔110とステータ105に設けられた複数の連通孔109とが重なった部分において、ハウジン
グ103の流入口101と流出口102とが連通する流路が形成されるようになっている。
そして、ステッピングモータ107がロータ104を回転駆動して任意の位置に停止させることにより、ロータ104の連通孔112とステータ105の連通孔109との重なり具合が変化したり、連通孔112と重なる連通孔109の組み合わせが変わることになる。これにより、流入口101から流出口102までの流路が変化し、流出口102から流出する洗浄水の流量が調整されるように構成されている。
ロータ104の回転・停止は、ステッピングモータ107に任意のパルス信号を与えてモータ軸109を任意の回転位置まで回転させることで行うため、予めロータ104の回転方向の原点を決めておく必要がある。
ロータシャフト106とステッピングモータ107との間には、原点出し用の突起113aを設けたプレート113が介設されており、ロータ104の回転方向の原点出しは、全ての構成部材をハウジング103に組み付けた後にステッピングモータ107を駆動して、ロータシャフト106に設けた突起106aとプレート113に設けた突起113aとが当接した位置を原点とすることで行っている。
なお、関連する技術については以下に示す文献に開示されている。
特開2004−3302号公報 特許第3707315号公報 特開平11-190451号公報 特開平10-184495号公報
ロータ104の回転方向が正方向から逆方向に反転すると、モータ軸109、ロータシャフト106、ロータ104の各嵌合部のガタによって、ロータ104の停止位置にずれが生じる。したがって、ステッピングモータ107に発生させるパルス数は、回転駆動部のガタを考慮したパルス数を加算して補正している。
しかしながら、回転駆動部の駆動状態によっては各嵌合部のガタにばらつきがあり、ロータ104の停止位置に差異が生じることがある。このようにロータ104の停止位置に差異が生じると、流量調整弁100による流量調整の精度が低下してしまう。
また、ロータ104の原点出しをするプレート113は、ハウジング103に位置決めされるステータ105とは別部材で構成されているため、プレート113の組み付けが精度を欠くことで、ロータ104の停止位置の精度低下を生じる原因となっていた。
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、流量調整の精度が向上される流量調整弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明における流量調整弁は、
軸方向一方側に設けられた流入口と、軸方向他方側に設けられた流出口と、を有する筒状のハウジングと、
前記ハウジングの流入口側に設けられたステッピングモータと、
前記ステッピングモータのモータ軸に遊びを有して取り付けられ、前記ハウジングの流出口側に延びる回転軸と、
前記回転軸の先端に遊びを有して取り付けられた回転ディスクと、
前記回転ディスクにおける前記ハウジングの流出口側の面に軸方向に重なるように密着するとともに、前記ハウジングに固定された固定ディスクと、を備え、
前記回転ディスク及び前記固定ディスクは、それぞれ軸方向に貫通する連通孔を有しており、前記回転ディスクの連通孔と前記固定ディスクの連通孔とが重なる部分において、前記ハウジングの前記流入口から前記流出口まで連通する流路が形成され、
前記ステッピングモータの回転駆動力が前記回転軸を介して伝わって前記回転ディスクが回転することにより、前記回転ディスクの連通孔と前記固定ディスクの連通孔との組み合わせ又は重なり具合が変わって前記流路の形状が変化し、前記流出口から流出する流体流量が調整される流量調整弁において、
前記回転ディスクが、突起部を有し、
前記ハウジングが、前記突起部に当接可能な当接部を有し、
前記突起部と前記当接部との当接によって前記回転ディスクの回転が規制されるとともに、前記ステッピングモータのモータ軸と前記回転軸との間の遊び及び前記回転軸と前記回転ディスクとの間の遊びが前記回転ディスクの回転方向の一方向に対してなくなった状態で、前記回転ディスクの回転方向の原点が決定されていることを特徴とする。
係る構成によれば、回転ディスクと回転軸とステッピングモータのモータ軸との間の組み付け状態がどのような状態であっても、一定の原点出しが可能となり、また、回転ディスクと回転軸とステッピングモータのモータ軸との間の遊びが、回転ディスクの回転方向の一方向に対してなくなった状態、すなわち、各部材が回転ディスクの回転方向の一方向に押し付けられた状態で、回転ディスクの回転方向の原点が決定されるので、回転ディスクの回転停止位置のばらつきが低減される。
すなわち、ステッピングモータによる回転運動の制御は、回転ディスクの回転量に対応した所定のパルス数を発生させることで行うため、回転ディスクの回転方向が反転して、回転ディスクを回転駆動する各部材の相対的な位置が各部材間に存在する遊びによって回転方向にずれた場合には、回転ディスクの所定のパルス数に対応した計算上の停止位置と実際の停止位置との間にずれが生じる。したがって、実際の制御においては、各部材間の遊びを予め考慮したパルス数を発生させることで行うことになる。しかし、回転ディスクの回転方向の原点決めの際に各部材間の遊びが回転ディスクの回転方向の一方向に対してなくなった状態となっていない場合には、遊びを考慮したパルス数による停止位置との間でもずれが生じてしまうことがある。
しかしながら、本発明に係る上記構成によれば、回転ディスクを駆動する各部材間の遊びを一方向に対してなくなった状態で回転ディスクの原点決めがされているので、回転ディスクの計算上の停止位置と実際の停止位置と間のずれを低減することができる。また、従来のように原点出し用のプレート部材等が不要となるため、部材点数の削減を図ることができる。
以上説明したように、本発明により、流量調整の精度が向上される。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図7を参照して、本発明の実施例に係る流量調整弁について説明する。図1は、本実施例に係る流量調整弁の断面図である。図2は、本実施例に係る流量調整弁の構成を説明する図であり、各構成部材に分解して示す斜視図である。図3は、本実施例に係る流量調整弁のディスク弁体の構成を示す図であり、(a)はロータ(回転ディスク)を軸方向からみた図、(b)はステータ(固定ディスク)を軸方向からみた図、(c)はステータをロータとの当接面側からみた斜視図である。図4は、ステッピングモータ(電動機)のモータ軸とロータシャフト(回転駆動軸)との嵌合部の様子を示す斜視図であり、(a)は嵌合前の状態、(b)は嵌合後の状態を示している。図5は、ロータシャフトとロータとの嵌合部の様子を示す斜視図であり、(a)は嵌合前の状態、(b)は嵌合後の状態を示している。図6は、ロータの回転の原点出しをするための規制部の構成を説明する斜視図であり、(a)はロータが組み付けられる前の状態、(b)はロータが組み付けられた後の状態を示している。図7は、本実施例に係る流量調整弁の原点出しのメカニズムを説明する概念図であり、(a)は従来の原点出しメカニズム、(b)は本実施例の原点出しメカニズムを示している。
<流量調整弁の概要及び構成>
本実施例に係る流量調整弁1は概略、流出入口を備えたハウジング2と、ハウジング2内部の流路上に組み付けられて流出口から流出する流体流量を変化させることが可能なディスク弁体3と、ディスク弁体3を駆動する電動機としてのステッピングモータ4とから構成される。
流量調整弁1は、不図示の水洗便器に備えられる洗浄ノズルに組み込まれて使用されるものであり、供給される洗浄水の流量をディスク弁体3によって変化させることで洗浄ノズルから噴射される先浄水の流量を調整する。
ハウジング2は、軸方向一方側に流入口21を、軸方向他方側に流出口22をそれぞれ備えた略有底筒状に部材であり、複数の流出口22は、ハウジング2の底部を軸方向に貫通し、流入口21は開口部側の側面を貫通する構成となっている。流入口21側の軸方向に開放された開口部は、各種構成部材をハウジング2内部に組み付けるための挿入口となっている。
ディスク弁体3は、回転ディスクとしてのロータ5と、固定ディスクとしてのステータ6とから構成されている。
ステッピングモータ4は、ハウジング2の開口部側に取り付けられ、ハウジング2内部に軸方向に突出するモータ軸40に、モータの回転動力をロータ5に伝達するためロータシャフト7が取り付けられている。
ロータ5は、ロータシャフト7の先端に嵌合して取り付けられており、軸方向に貫通する連通孔50が複数設けられている。ステータ6は、流出口22が形成されているハウジング2の底部に固定されており、軸方向に貫通する連通孔60が複数設けられている。各連通孔60は、それぞれ異なる形状を有するとともに、それぞれハウジング2の複数の流出口22のいずれかと連通するように構成されている。
ロータ5とステータ6は、互いに軸方向に重ねられた構成となっており、連通孔50と連通孔60とが軸方向に重なっている部分において、ハウジング2の流入口21と流出口22とが連通する流路が形成される。
そして、ステッピングモータ4の駆動によってロータシャフト7を介してロータ5が回転して任意の位置に停止することにより、連通孔50と連通孔60との重なり具合が変化
し、あるいは、重なる連通孔50と連通孔60との組み合わせが変化することになる。これにより、流入口21から流出口22までの流路が変化し、流出口22から流出する先浄水の流量が調整される。
ロータ5の回転・停止は、ステッピングモータ4に任意のパルス信号を与えてモータ軸40を任意の回転位置まで回転させることで行う。そして、パルス信号の値を変更することにより、ロータ5の停止位置を任意の位置に変更することができる。
図3に示すように、ステータ6のロータ5との当接面61上には種々の形状に構成された凹部62が形成されており、ロータ5の回転によって連通孔50の位置が僅かに変わるだけで、連通孔60を流通する洗浄水に種々の流水抵抗が発生するように構成されている。
ロータ5及びロータ5の回転駆動部を構成するロータシャフト7、モータ軸40は、互いに嵌合して連結されている。
図4に示すように、ステッピングモータ4のモータ軸40は、ロータシャフト7に設けられた軸方向凹部70に挿入され、モータ軸40の軸に平行な側面41と凹部70の軸に平行な側面71とが当接して、モータ軸40とロータシャフト7とが相対回転しないように構成されている。
また、図5に示すように、ロータシャフト7とロータ5は、ロータシャフト7の軸部72が、ロータ5の軸穴部52に挿入され、軸部72に設けられた嵌合凸部73と軸穴部52の嵌合凹部53とが嵌合することにより、ロータシャフト7とロータ5との相対回転が規制される。
また、上記各構成部材は、インナーカラー8によってハウジング2内の所定位置にそれぞれ保持されるとともに、各部材間は各種シール部材によって密封されている。
ステータ6とハウジング2の底面との間にはステータシール9が介装されており、各流出口22とこれ対応する連通孔60とがそれぞれ独立した流路を形成するようにシールされている。
インナーカラー8とハウジング2の内周面との間にはOリング10が装着され、インナーカラー8の内周面とロータシャフト7の外周面との間にはYパッキン11が装着されおり、それぞれハウジング2の内部と外部とをシールしている。
ロータスプリング12は、シールフランジ13を介してロータシャフト7の流出口22側端面とロータ5の流入口21側端面との間に介装されており、ロータ5をステータ6に向って付勢してロータ5とステータ6との当接面の密封性を高めている。
<回転ディスクの原点出し>
ロータ5の回転・停止位置は、ステッピングモータ4に発生させるパルス数の大小によって制御されるため、予めロータ5の回転方向の原点(基準位置)を決めておく必要がある。
本実施例に係る流量調整弁1は、図6に示すように、ロータ5の外周面には外径方向に突出する突起部51が設けられており、ハウジング2内周面の底部側には、突起部51に当接してロータ5の回転を規制可能な当接部23が設けられている。本実施例においては、この突起部51と当接部23とが、ロータ5の回転方向の原点を決定するための規制部
を構成する。
すなわち、上記各構成部材がハウジング2内部に組み付けられた後、ロータ5の突起部51とハウジング2の当接部23とが当接してロータ5の回転が規制されるまで、ステッピングモータ4がロータ5を回転駆動し、ロータ5の回転が規制された位置をロータ5の回転方向の原点に設定する。
図4及び図5に示すモータ軸40、ロータシャフト7、ロータ5のそれぞれの嵌合部には、ガタ(遊び)が装着性を考慮して意図的に設けられたり、あるいは、各部材の製作精度の誤差等によって発生する場合がある。本実施例においては、ロータ5の回転が規制された後も、各嵌合部のガタがそれぞれ回転方向の一方向に対してなくなった状態となるまでステッピングモータ4を駆動する。
こうすることにより、ロータ5の回転駆動部を組み付けたときにそれぞれの嵌合部のガタにばらつきがあっても、原点出しの際には、各部材が一定の位置(一定の方向にガタがなくなった状態)で位置決めされることになる。したがって、ロータ5の回転駆動部の組み付け状態の如何にかかわらず、各構成部が常に一定の状態でロータ5の原点出しをすることができる。
係る原点出しのメカニズムについて、図7を参照して説明する。なお、図7に示した構成は、図1や図8に示す構成と若干異なる部分はあるものの、メカニズムの概念的には共通するものである。また、以下の説明においては、図1〜図6に示す実施例及び図8に示す従来例と同様の構成については同じ符号を付して説明する。
図7(a)に示す従来の原点出しメカニズムにおいては、ハウジングに取り付けられたプレートの原点出し突起113aと、ロータシャフト106とを当接させることによりロータ104の回転方向の原点を決定している。
したがって、ロータ104、ロータシャフト106、モータ軸109の組み付け状態によっては、図に示すように、ロータシャフト106とロータ104との嵌合部におけるガタが完全に偏る(ロータ104の回転方向の一方向に対してなくなる)前にロータシャフト106が原点出し突起113aと当接する場合がある。
使用時においては、各嵌合部のガタを予め考慮したパルス数でロータ104の停止位置を制御するため、図に示すような状態でロータ104の原点が決定されると、計算上のロータ104の停止位置と実際のロータ104の停止位置にずれが生じてしまうことになる。すなわち、ロータ104が回転して所定の停止位置に停止する場合において、原点から直接停止した場合と、一度停止位置を通り越してから折り返して停止した場合とでロータ104の停止位置にずれが生じる場合がある。
一方、図7(b)に示す、本実施例の原点出しメカニズムにおいては、ロータ5の回転をハウジング2によって規制することでロータ5の原点出しを行う構成である。
この構成によれば、モータ軸40、ロータシャフト7、ロータ5の各嵌合部のガタにそれぞればらつきがあったとしても、それぞれのガタがいずれかの方向に完全に偏った状態となるまで、モータ軸40を駆動させることができる。したがって、モータ軸40、ロータシャフト7、ロータ5の組み付け状態がどのような状態であっても、各部材の回転が完全に規制された状態、すなわち、各嵌合部のガタがロータ5の回転方向の一方向に対してなくなった状態でロータ5の原点出しがされることになる。
<本実施例の優れた点>
このような原点出し構成によれば、ロータの回転駆動部を構成する各部材が常に一定の位置に位置決めされることになり、原点出し精度が向上される。
また、原点出しの精度が向上されることにより、回転駆動部のガタを考慮したパルス数の制御において実際のロータの回転位置とのずれの発生が抑制される。したがって、ロータの停止位置精度も向上されることになり、流量調整弁による流量調整の精度が向上される。
また、ステータが位置決めされるハウジングとの間でロータの位置決めがされるので、精度の高いロータの原点出しが可能となる。また、従来のような原点出し用のプレート部材が不要となるため、部材点数の削減を図ることができる。
本実施例においては、水洗便器の洗浄ノズル用の流量調整弁について説明したが、本発明が適用可能な構成はこれに限られるものではない。したがって、ステッピングモータによってディスク弁の回転を制御する構成であれば本実施例と同様に原点出しの精度を向上させることが可能となる。
また、ロータの回転を規制する規制部の構成も、本実施例の構成に限られるものではなく、従来からある種々の構成を適宜採用することが可能である。
本実施例に係る流量調整弁の断面図。 本実施例に係る流量調整弁の構成を示す斜視分解図。 ディスク弁体の構成を示す図。 ステッピングモータのモータ軸とロータシャフトとの嵌合部を示す斜視図。 ロータシャフトとロータとの嵌合部を示す斜視図。 規制部の構成を示す斜視図。 原点出しのメカニズムを説明する概念図。 従来技術に係る流量調整弁の構造を説明する図。
符号の説明
1 流量調整弁
2 ハウジング
3 ディスク弁体
4 ステッピングモータ
5 ロータ
6 ステータ
7 ロータシャフト
8 インナーカラー
9 ステータシール
10 Oリング
11 Yパッキン
12 ロータスプリング
13 シールフランジ
21 流入口
22 流出口
23 当接部
40 モータ軸
41 側面
50 連通孔
51 突起部
52 軸穴部
53 嵌合凹部
60 連通孔
61 当接面
62 凹部
70 凹部
71 側面
72 軸部
73 嵌合凸部

Claims (1)

  1. 軸方向一方側に設けられた流入口と、軸方向他方側に設けられた流出口と、を有する筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの流入口側に設けられたステッピングモータと、
    前記ステッピングモータのモータ軸に遊びを有して取り付けられ、前記ハウジングの流出口側に延びる回転軸と、
    前記回転軸の先端に遊びを有して取り付けられた回転ディスクと、
    前記回転ディスクにおける前記ハウジングの流出口側の面に軸方向に重なるように密着するとともに、前記ハウジングに固定された固定ディスクと、を備え、
    前記回転ディスク及び前記固定ディスクは、それぞれ軸方向に貫通する連通孔を有しており、前記回転ディスクの連通孔と前記固定ディスクの連通孔とが重なる部分において、前記ハウジングの前記流入口から前記流出口まで連通する流路が形成され、
    前記ステッピングモータの回転駆動力が前記回転軸を介して伝わって前記回転ディスクが回転することにより、前記回転ディスクの連通孔と前記固定ディスクの連通孔との組み合わせ又は重なり具合が変わって前記流路の形状が変化し、前記流出口から流出する流体流量が調整される流量調整弁において、
    前記回転ディスクが、突起部を有し、
    前記ハウジングが、前記突起部に当接可能な当接部を有し、
    前記突起部と前記当接部との当接によって前記回転ディスクの回転が規制されるとともに、前記ステッピングモータのモータ軸と前記回転軸との間の遊び及び前記回転軸と前記回転ディスクとの間の遊びが前記回転ディスクの回転方向の一方向に対してなくなった状態で、前記回転ディスクの回転方向の原点が決定されていることを特徴とする流量調整弁。
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