JP7390596B2 - 噴霧装置、噴霧方法、及びミスト空間演出システム - Google Patents

噴霧装置、噴霧方法、及びミスト空間演出システム Download PDF

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本発明は、二流体ノズルを用いて液体と気体とを混合して液体を微粒化したミストを室内空間に噴霧する噴霧装置、噴霧方法、及び、噴霧装置を主体として構成するミスト空間演出システムとに関する。詳しくは、ミスト空間演出システムは、その噴霧装置の外部に接続された操作卓からの操作により、ミスト空間のミスト濃度を多段階に調整できるミスト空間演出システムである。
近年、ミストを利用した映像投影方法が開発されており、アート又はエンタテイメントにおける利用可能性が広がっている。
例えば、図5に示すように、特許文献1に記載された投影装置1は、投影部2、及びこれと電気的に接続されたスクリーン形成装置3とで構成されている。図6に示すように、このスクリーン形成装置3は、発生部301と、この発生部301にダクト302を介して連通された噴出部303とで構成されている。発生部301は、一端面に開口部305が設けられたタンク307を有し、タンク307の他端面にダクト302が連通されている。タンク307内には、例えば、水308が収容され、水308内に超音波振動子309が配置されている。ミストの濃度測定管理のために、発生部301内と噴出部303内とのそれぞれに発光部401及び受光部402を有している。スクリーン形成装置3は、一様なミストスクリーンを形成し、画像をミストスクリーンに適切に投影することができる。
特開2015-179130号公報
液体を微粒化したミストを室内空間に噴霧し、そのミスト空間を多様な形で演出するためには、ミストの噴霧量を多段階に調整し、ミストと他の演出機器との組み合わせにより、室内空間のミスト濃度を都度意図した状態へ調整する必要がある。
特許文献1の構成では、局所的に高いミスト濃度のミストスクリーンを形成できるが、室内空間のミスト濃度を多段階で調整しようとする思想は全く無く、構成的にも多段階で調整することができないという課題を有している。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、二流体ノズルを用いて液体を微粒化したミストを室内空間に噴霧することにより、ミスト演出空間のミスト濃度を多段階に調整できる噴霧装置、噴霧方法、及びミスト空間演出システムを提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の1つの態様にかかるミスト空間演出システムは、
液体と気体とを混合して前記液体を微粒化したミストを噴霧する二流体ノズルと、
前記二流体ノズルに前記気体を供給する噴霧装置側気体流路と、
前記噴霧装置側気体流路を開閉する気体用弁と、
前記噴霧装置側気体流路に前記気体を供給する気体供給源と、
前記二流体ノズルに前記液体を供給する噴霧装置側液体流路と、
前記噴霧装置側液体流路を開閉する液体用弁と、
前記噴霧装置側液体流路に前記液体を供給する液体供給源と、
前記二流体ノズルと前記液体用弁との間の前記噴霧装置側流体流路に設置されてパルス信号で弁開度を調整して前記噴霧装置側液体流路の前記液体の流量を制御するパルス駆動の液体流量調整弁と、
噴霧装置外部の操作卓からの前記パルス信号で前記液体流量調整弁の前記弁開度を多段階に制御する制御部とを備え、
前記液体流量調整弁の前記弁開度を前記制御部で多段階に制御することにより、前記二流体ノズルから噴霧する前記ミストの噴霧流量を多段階に調整し、ミスト濃度を多段階で調整するとともに、
前記制御部は、前記操作卓から受信するパルス信号が増加から減少に転じた場合に、前記液体流量調整弁を駆動するパルスを、前記受信したパルス信号より小さくするよう補正し、前記操作卓から受信するパルス信号が減少から増加に転じた場合に、前記液体流量調整弁を駆動するパルスを、前記受信したパルス信号より大きくするよう補正する制御を行う
噴霧装置と、
演出機器とを備えて、
前記演出機器からの出力の強弱に合わせて、前記制御部での制御により、前記ミスト濃度を多段階に調整する
また、従来の課題を解決するために、本発明のさらに別の態様にかかるミスト空間演出システムは、
気体供給源から気体を、気体用弁で開閉される噴霧装置側気体流路を介して、二流体ノズルに供給するとともに、液体供給源から液体を、液体用弁で開閉される噴霧装置側液体流路を介して、前記二流体ノズルに供給して、前記二流体ノズルに供給された前記液体と前記気体とを混合して前記液体を微粒化したミストを前記二流体ノズルから噴霧し、
この噴霧時に、操作卓からのパルス信号を制御部で受信して、前記二流体ノズルと前記液体用弁との間の前記噴霧装置側液体流路に設置されたパルス駆動の液体流量調整弁の弁開度調整用パルスを前記制御部で多段階に制御して前記噴霧装置側液体流路の前記液体の流量を多段階に制御することにより、前記二流体ノズルから噴霧する前記ミストの噴霧流量を多段階に調整し、ミスト濃度を多段階で調整するとともに、
前記制御部は、前記操作卓から受信するパルス信号が増加から減少に転じた場合に、前記液体流量調整弁を駆動するパルスを、前記受信したパルス信号より小さくするよう補正し、前記操作卓から受信するパルス信号が減少から増加に転じた場合に、前記液体流量調整弁を駆動するパルスを、前記受信したパルス信号より大きくするよう補正する制御を行う、
噴霧方法を利用して、
演出機器からの出力の強弱に合わせて、前記制御部での制御により、前記ミスト濃度を多段階に調整する
本発明の前記態様によれば、制御部により液体流量調整弁の弁開度を制御して、二流体ノズルを用いて液体を微粒化したミストを室内空間に噴霧することにより、室内空間のミスト濃度を多段階に調整できる。その結果、ミストと組み合わせる他の演出機器の出力、例えば音響又は光束などの強弱に合わせてミスト濃度を調整して、ミスト空間を多様な形で演出することができる。
本発明の実施の形態1における噴霧装置を備えるミスト空間演出システムの構成図 本発明の実施の形態1における噴霧装置の二流体ノズルの断面図 本発明の実施の形態1における二流体ノズルの図2Aの2B-2B線での断面図 本発明の実施の形態1における二流体ノズルの図2Aの2C-2C線での断面図 本発明の実施の形態2における噴霧装置を備えるミスト空間演出システムの構成図 本発明の実施の形態1の変形例におけるミスト空間演出システムのパルス判定動作のフローチャート 従来の投影装置の全体構成を示す斜視図 従来のミストスクリーン形成装置の模式断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における、噴霧方法を実施する噴霧装置Aを備えるミスト空間演出システム101の構成図である。
図1において、噴霧装置Aは、二流体ノズル11と、噴霧装置側気体流路12と、噴霧装置側液体流路13と、液体流量調整弁14と、気体用弁15と、液体用弁16と、気体供給源17と、液体供給源18と、制御部30とでミスト91を噴霧するための主要部を構成している。さらに制御部30には、噴霧装置Aの外部にある操作卓40からのパルス信号を受信する外部入力端子33を備えており、信号配線32により噴霧装置Aの外部入力端子33と操作卓40とを接続する。
ミスト空間演出システム101は、噴霧装置Aと、操作卓40とを少なくとも備えている。
室内空間90に二流体ノズルが、1個又は複数個、配置されている。一例として、図1に示すように、室内空間90内で、二流体ノズル11がそれぞれ配置されている。ここでは、1つの噴霧装置Aに対して3個の二流体ノズル11が接続されて動作制御されている。
1つの気体供給源17は、噴霧装置側気体流路12を通じて、二流体ノズル11に気体を供給する。気体の一例としては空気である。
1つの液体供給源18は、噴霧装置側液体流路13を通じて、二流体ノズル11に液体を供給する。液体の一例としては水である。
二流体ノズル11に供給された液体と気体とは、二流体ノズル11で混合され、液体が微粒子化される。微粒子化されたミスト91は、二流体ノズル11から室内空間90内に噴霧される。
二流体ノズル11としては、圧縮気体と加圧した液体とをノズルに供給し、ノズルの内部で混合して、液体を微粒化する内部混合型のノズルを用いることができる。
噴霧装置側気体流路12と噴霧装置側液体流路13としては、それぞれ、鋼管又はステンレス管等の金属配管又は樹脂チューブ等を用いることができる。
気体供給源17としては、例えば0.1~1MPaの圧力の圧縮気体を供給できるコンプレッサ、又はポンプ、又はブロワなどを用いることができ、レギュレータなどを介して所定の圧力で気体を噴霧装置側気体流路12に供給できるものが良い。
液体供給源18としては、例えば0.1~1MPaの圧力で液体を供給できるポンプを用いることができ、レギュレータなどを介して所定の圧力で液体を噴霧装置側液体流路13に供給できるものが良い。また、液体供給源18としては、圧力容器内の液体を、圧縮気体を用いて所定の圧力で加圧して、液体を供給できる加圧タンクとしても良い。
気体用弁15は、噴霧装置側気体流路12上の気体供給源17と、二流体ノズル11との間に設置されている。
気体用弁15は、制御部30と制御配線31で接続され、制御部30からの通電及び非通電で開閉し、気体供給源17から噴霧装置側気体流路12を介して二流体ノズル11への気体の供給を開始及び停止する。
液体用弁16は、噴霧装置側液体流路13上の液体供給源18と、液体流量調整弁14との間に設置されている。
液体用弁16は、制御部30と制御配線31で接続され、制御部30からの通電及び非通電で開閉し、液体供給源18からの噴霧装置側液体流路13を介して二流体ノズル11への液体の供給を開始及び停止する。
なお、液体用弁16の制御条件に噴霧装置側気体流路12の気体の圧力値を追加することで、気体の圧力不足による二流体ノズル11からの液だれを防止することができる。
気体用弁15及び液体用弁16としては、それぞれ、二方向電磁弁を用いることができ、非通電時に弁が閉じ、かつ、通電時に弁が開くノーマルクローズのものが良い。
液体流量調整弁14は、噴霧装置側液体流路13の液体用弁16の下流側の二流体ノズル11との間に配置されている。液体流量調整弁14は、制御部30からのパルス信号の制御信号によりパルスモータを駆動し、パルスモータで弁開度を多段階に調整して噴霧装置側液体流路13の液体の流量を制御することでミスト91の噴霧流量を調整して、ミスト濃度を多段階に調整することができる。
本構成は、気体の例として空気圧を一定(すなわち、固定して)、液体の例として水の流量を調整(すなわち、間接的に水圧を調整)して、ミストの噴霧量を制御している。別の手段としては、逆も可能である。
例えば、液体流量調整弁14の代わりに、汎用レギュレータ(ただし、水圧固定)を用いることができる。さらに、気体用弁15の下流に気体用圧力調整弁(例えば電空レギュレータでかつ信号制御できる機能を有した部材)を配置することもできる。
これにより、制御部30からの信号を気体用圧力調整弁に送信して気体圧力を制御することで、間接的にミストの噴霧流量を制御することもできる。
二流体ノズル11の噴霧の開始は、気体用弁15を開けて気体を二流体ノズル11に供給した後に、液体用弁16を開けることにより行う。二流体ノズル11の噴霧の停止は、液体用弁16を閉じた後に、気体用弁15を閉じることにより行う。
二流体ノズル11の噴霧の開始の応答性を高め、かつ噴霧の停止の際に二流体ノズル11からの液だれを防止するために、二流体ノズル11毎の近傍の噴霧装置側液体流路13に逆止弁を設置し、かつ噴霧装置側液体流路13の液体用弁16の下流側近傍に噴霧装置側液体流路13内の液体圧を大気圧に開放するための液体排出弁と液体排出経路とを設置してもよい。また、同様の目的で二流体ノズル11毎の近傍の液体流路に電磁弁又はエアオペレート弁を設置してもよい。
以下、二流体ノズル11について詳細に説明する。
図2Aは、本発明の実施の形態1における噴霧装置Aの二流体ノズル11を示す断面図である。以下、この二流体ノズル11の構成について図2Aを参照しながら説明する。
二流体ノズル11は、二流体ノズル本体部120と、液体導入部130と、気体導入部140と気液噴出部150を少なくとも備えている。液体導入部130と気体導入部140と気液噴出部150とで、気液混合部160を構成している。二流体ノズル11は、さらに、気液噴出部固定部170を備えている。
二流体ノズル本体部120は、噴霧装置側液体流路13に接続されかつ円柱状部材の中心軸124の方向沿いに配置されたノズル側液体流路121と、噴霧装置側気体流路12に接続されかつノズル側液体流路121の周囲に間隔をおいて軸方向沿いに配置された円筒状のノズル側気体流路122とが、それぞれ形成されている。ノズル側液体流路121とノズル側気体流路122とは、二流体ノズル本体部120の一部として中央部に位置する円筒部123で区切られている。ノズル側液体流路121は、先端部のみを図示しており、後端部の図示しない液体供給口は、噴霧装置側液体流路13に接続されている。ノズル側気体流路122も、先端側のみを図示しており、後端の図示しない気体供給口は、噴霧装置側気体流路12に接続されている。円筒部123の先端は、円筒部123以外の二流体ノズル本体部120より先端側に少し突出し、その先端に液体導入部130が固定されている。
液体導入部130は、二流体ノズル本体部120の先端に配置され、噴霧装置側液体流路13に接続されるノズル側液体流路121の開口を覆っている。液体導入部130は、円筒部123の端面と接する面に溝状の液体流路が形成されている。液体導入部130の中心軸124から半径方向にずれた少なくとも1箇所には、中心軸124方向に貫通する液体流入口131が形成されている。すなわち、液体流入口131は、液体導入部130の中心軸124から半径方向にずれた少なくとも1箇所に貫通して設けられる。液体流入口131は、例えば、気液混合部160の上流側で、円環状の気体導入部140の内周面近傍に位置しており、ノズル側液体流路121と気液混合部160とを連通させて、ノズル側液体流路121を流れる液体流を気液混合部160に流入させている。液体導入部130の先端面には、気液混合部160に突出した先細りの形状で、例えば、円錐状の凸部132が設けられている。円錐状の凸部132の中心軸は中心軸124に一致するように、円錐状の凸部132は中心軸124沿いに突出している。
気液噴出部150は、二流体ノズル本体部120の先端に配置され、液体導入部130と気体導入部140を覆うとともに、ノズル側気体流路122の開口を覆いかつ軸方向断面略Ω形状をなしている。気液噴出部150は、液体導入部130との間に所定間隔の円筒状の外形の隙間133をあけて覆っている。気液噴出部150の先端部には、気液混合流体を流出させる管状流路151と、管状流路151と連通して気液混合流体を噴出させる噴出口152とが形成されている。気液噴出部150の先端部側の内面には、管状流路151と連通したテーパーを有する円錐状の流路153が形成されている。テーパーを有する流路153には、凹凸形状の開口を有する整流部154が設けられている。
液体導入部130に設けられた円錐状の凸部132の先端は、整流部154の凹凸形状の開口との間で整流流出口155を形成している。円錐状の凸部132の先端部の先端は、整流部154の凹凸形状の開口に入り込んだ状態で整流流出口155を形成している。
気液噴出部固定部170は、気液噴出部150を二流体ノズル本体部120の端面との間に挟持して固定している。なお、気液噴出部固定部170を無くして、気液噴出部150が、直接、二流体ノズル本体部120の端面に固定されるようにしてもよい。
図2Bは、二流体ノズル11の図2Aの2B-2B線での断面図を示している。図2Bに示すように、円環状の気体導入部140の内周の接線方向沿いに、気体導入部140の少なくとも1箇所に切り欠きもしくは隙間が設けられて、気体流入口141が形成されている。気体流入口141は、ノズル側気体流路122と連通し、気体導入部の内側に気体流を流入させる。
気体流入口141は、液体流入口131の近傍に配置され、かつ、液体流入口131から流入する液体流の流入方向に対して、前記気体流入口141から流入する前記気体流の流入方向が交差する(例えば、直交する)ように配置されている。気体流入口141から流入した気体流は、液体流入口131から流入した液体流に衝突し、円環状の気体導入部140の内周面に沿って周回して液体を微粒化する。
図2Cは、二流体ノズル11の図2Aの2C-2C線での断面図を示している。図2Cに示すように、整流部154は、凹凸形状の開口を有し、凹凸形状の開口と円錐状の凸部132との間で整流流出口155を形成している。整流部154の凹凸形状の開口は、円筒又は円錐筒の内側の周面に三角形などの歯を円筒又は円錐筒の軸周りに所定間隔毎に又は均等に内歯歯車のように刻んで、三角形などの歯を所定間隔又は均等に突出させて、隣接する歯と歯との間に整流流出口155を形成するような形状となっている。
ここで、整流流出口155は、円錐状の凸部132の先端部が整流部154の凹凸形状の開口に入り込んだ状態で、凹凸形状を外周に有する、円環状に形成されている。整流部154の凹凸形状は、凸部132の軸周りに複数個、所定間隔毎に又は均等に、配置された同じ形状又は類似する形状で形成され、かつ、軸周りに対称、例えば回転対称に配置されている。
整流流出口155の一例としては、図2A及び図2Cに示すように、整流部154の凹凸形状の開口の内縁が円錐状の凸部132の先端部に接触して互いに仕切られた複数個の三角形の整流流出口155として形成することができる。
このような構成において、二流体ノズル11に供給された液体は、二流体ノズル本体部120に対して、図示しない液体供給口から二流体ノズル先端側にノズル側液体流路121を流れて液体流となる。その液体流は、ノズル側液体流路121と液体流入口131とを通って、気液混合部160に供給される。また、二流体ノズル11に供給された気体は、二流体ノズル本体部120に対して、図示しない気体供給口から二流体ノズル先端側にノズル側気体流路122を流れて気体流となる。その気体流は、隙間133と気体流入口141とを通って、気液混合部160に供給される。
気液混合部160に対して気体流と液体流とが供給されると、気液混合部160で互いに混合されて、液体が微粒化される。その後に、整流部154の凹凸形状の開口と円錐状の凸部132とで形成される整流流出口155を通って整流され、気液噴出部150に設けられた管状流路151を通って噴出口152から、混合されて微粒化された液体を外側に噴出する。
ここで、以下に、気液混合部160での微粒化の機構について説明する。ノズル側液体流路121を流れてきた液体流は、液体導入部130に設けられた液体流入口131を通り、気液混合部160の円環状の気体導入部140の内面近傍より、液体流が気液噴出部150の方向へ供給される。
一方、液体流入口131から気液混合部160に供給された液体流に対して、気体流入口141を通って気液混合部160に供給された気体流が、液体流に衝突して円環状の気体導入部140の内周面に沿って周回する。このように衝突することで、液体は、円環状の気体導入部140の内周面に押し広げられ、薄い膜状になる。さらに、液体は、この状態から、円環状の気体導入部140の内周面沿いの周方向に流れることにより、薄い膜状から、さらに細かな液滴へと変化する。さらに、この液滴を含む気液混合流体が、気液混合部160内で攪拌されることで、液滴をさらに微粒化することができ、平均粒径のより小さな液体を噴出口152から噴霧することが可能である。
具体的には、気液混合部160を形成する円環状の気体導入部140は、内径6.0mm、高さ1.9mmである。整流部154の凹凸形状の開口の内接円156は、直径1.9mm、開口の外接円157は直径2.8mm、開口の面積は4.52mmである。気液噴出部150の管状流路151は直径1.0mmで、流路断面積は0.79mmである。液体流入口131は直径0.6mmである。気体流入口141の軸直交方向の流路断面は矩形であり、幅2.0mm、高さ1.0mmである。円錐状の凸部132の底面の直径は6mm、凸部132の高さは2.8mmである。整流流出口155の開口面積は1.6mmである。
二流体ノズル11の気体供給口へ、気体の例として圧縮空気を0.5MPa(ゲージ圧)の圧力で供給し、二流体ノズル11の液体供給口へ、液体の例として水を0.509MPa(ゲージ圧)の圧力で供給した。この条件で微粒化した液体のザウター平均粒径をレーザー回折法にて評価を行った。レーザー回折法の測定距離は、二流体ノズル11の先端から300mmの位置であり、ザウター平均粒径は6.0μmとなった。
操作卓40は、信号配線32を用いて、制御部30内に配置された外部入力端子33へ接続されている。操作卓40は、出力信号を制御部30に送信し、制御部30を介して液体流量調整弁14の弁開度を制御する。
このとき、まず、操作卓40からのパルスの出力信号は、信号配線32を介して制御部30に送信される。
次いで、制御部30にて、受信パルスに基づいた液体流量調整弁14の弁開度を多段階に制御することで、ミスト91の噴霧流量を多段階に調整し、ミスト濃度を多段階に調整することができる。
これにより、例えば操作卓40に配置されたフェーダーにより、直感的に出力を変更することに連動して、室内空間90のミスト濃度を多段階に調整することができる。
多段階での調整の例として、制御部30にて受信パルスに基づく液体流量調整弁14の弁開度の調整は、1パルス当たり約2ml/minで二流体ノズル11を制御することができる。より具体的には、1つの液体流量調整弁14に対して15個の二流体ノズル11を接続するとき、全体としての分解能は約20ml/minで、1個の二流体ノズル当たりの分解能としては約2ml/minで、例えば256階調を表現することができる。
なお、1つの操作卓40に接続する噴霧装置Aは複数台数であってもよい。
また、1つの噴霧装置Aに接続する二流体ノズル11は、1個に限らず、図1のように複数個であってもよい。
これにより、1つの操作卓40をマスターコントローラーとして、各噴霧装置Aの噴霧流量を設定することができ、各噴霧装置Aに接続された二流体ノズル11の噴霧エリア毎に室内空間90のミスト濃度を多段階に調整することができる。
また別の例として、制御部30は、事前に設定された時間で、液体流量調整弁14の弁開度を制御することにより、ミスト91の噴霧流量を自動で調整することができる。
前記実施の形態1によれば、制御部30により液体流量調整弁14の弁開度を制御して、二流体ノズル11を用いて液体を微粒化したミストを室内空間90に噴霧することにより、室内空間90のミスト濃度を多段階に調整でき、ミスト空間を多様な形で演出することができる。
また、実施の形態1の変形例として、図4に示すように、制御部30は、操作卓40から受信するパルス信号の増減具合に対応して、受信したパルス信号を補正したのち、液体流量調整弁14を駆動するようにしてもよい。
具体的には、制御部30は、操作卓40から受信するパルス信号が増加から減少に転じた場合に、液体流量調整弁14を駆動するパルスを、前記受信したパルス信号より小さくするよう補正し、操作卓40から受信するパルス信号が減少から増加に転じた場合に、液体流量調整弁14を駆動するパルスを、受信したパルス信号より大きくするよう補正する制御を行うようにしてもよい。
このように補正する理由は、以下の通りである。パルスモータと弁との連結部の機構に遊びがあり、この遊びにより、微小なパルスでは弁開度が変化しない。このため、入力されるパルス信号が、弁開度を逆方向に指示する場合、パルス信号に補正をかけて、パルス信号に対する応答性を改善するようにしている。
これについて、さらに詳しく説明する。
図4は、制御部30でのパルス判定動作のフローを示す。
まず、ステップS1で、操作卓40から受信して液体流量調整弁14の弁開度を制御するパルス信号のパルスが、パルスXであるとする。
次いで、ステップS2で、パルスXと、液体流量調整弁14の現在の弁開度を示す現在のパルスPnとが一致するか否かを比較する。一致するならばステップS3に進み、一致しないならばステップS10に進む。
ステップS3では、現在のパルスPnをパルスXとし、ステップS4で、制御部30から液体流量調整弁14に現在のパルスPnを出力して、弁開度は変化させずに、ステップS5でパルス判定を終了する。
一方、ステップS10では、パルスXが、液体流量調整弁14の現在の弁開度を示す現在のパルスPnより小さいか否かを判定する。パルスXが現在のパルスPnより小さいならば、ステップS11に進み、そのようでないならば、ステップS21に進む。ここで、「パルスXが現在のパルスPnより小さい」ことは、弁開度が閉じる方向に変化することを意味している。「そのようでない」ことは、弁開度が開く方向に変化することを意味している。
ステップS11では、現在のパルスPnが、液体流量調整弁14の現在より1つ前のパルスPn-1より小さいか否かを判定する。現在のパルスPnが、1つ前のパルスPn-1より小さいならば、ステップS12に進み、そのようでないならば、ステップS14に進む。ここで、「現在のパルスPnが、1つ前のパルスPn-1より小さい」ことは、現在より1つ前のパルスから現在のパルスにかけて、弁開度が閉じる方向に変化していることを意味している。よって、ステップS12に進むことは、1つ前のパルスPn-1、現在のパルスPn、入力されたパルスXの順に弁開度が閉じる方向に変化することを意味している。これに対して、ステップS14に進むことは、1つ前のパルスPn-1、現在のパルスPnの順に弁開度が閉じる方向に変化していたが、現在のパルスPnから、入力されたパルスXでは、逆に、弁開度が開く方向に変化することを意味している。
ステップS12では、次のパルスPn+1をパルスXとし、ステップS13で、制御部30から液体流量調整弁14に次のパルスPn+1としてパルスXをそのまま出力して弁開度を閉じる方向に変化させ、ステップS5でパルス判定を終了する。
ステップS14では、次のパルスPn+1を、パルスXから50を減算した値と定義し、ステップS15で、制御部30から液体流量調整弁14に次のパルスPn+1を出力して弁開度を開く方向に変化させ、ステップS5でパルス判定を終了する。ここで、パルスXから50を減算するのは、前記した遊び分に対するパルス信号の補正である。
ステップS21では、現在のパルスPnが、1つ前のパルスPn-1より小さいか否かを判定する。現在のパルスPnが、1つ前のパルスPn-1より小さいならば、ステップS22に進み、そのようでないならば、ステップS24に進む。ここで、「現在のパルスPnが、1つ前のパルスPn-1より小さい」ことは、弁開度が閉じる方向に変化していることを意味している。よって、ステップS22に進むことは、1つ前のパルスPn-1、現在のパルスPnの順に弁開度が閉じる方向に変化していたが、現在のパルスPnから、入力されたパルスXでは、逆に、弁開度が開く方向に変化することを意味している。これに対して、ステップS24に進むことは、1つ前のパルスPn-1、現在のパルスPn、入力されたパルスXの順に弁開度が開く方向に変化することを意味している。
ステップS22では、次のパルスPn+1をパルスXに50を加算した値と定義し、ステップS23で、制御部30から液体流量調整弁14に次のパルスPn+1を出力して弁開度を閉じる方向から逆に開く方向に変化させ、ステップS5でパルス判定を終了する。
ステップS24では、次のパルスPn+1をパルスXとし、ステップS25で、制御部30から液体流量調整弁14に次のパルスPn+1としてパルスXをそのまま出力して弁開度を開く方向に変化させ、ステップS5でパルス判定を終了する。
このように、制御部30は、受信するパルス信号が増加から減少又はその逆に転じた場合に、液体流量調整弁14を駆動するパルスを、前記受信したパルス信号より小さく又は大きくするよう補正して、パルス信号に対する応答性を改善することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2におけるミスト空間演出システムの構成図である。
図3において、噴霧装置側液体流路13に設置されて噴霧装置側液体流路13を流れる液体の流量を検出する流量計99をさらに備えていてもよい。
流量計99は、噴霧装置側液体流路13の液体流量調整弁14と二流体ノズル11との間の任意の位置に配置されて、液体流量調整弁14よりも下流側の噴霧装置側液体流路13の液体の流量を検出して、制御部30に検出結果を送る。
制御部30は、流量計99が検出した流量に合わせて液体流量調整弁14の弁開度を制御する。
このような構成によれば、流量計99を用いて、二流体ノズル11の設置高さによらず、適切な液体供給流量を制御することができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3におけるミスト空間演出システムの構成図である。
このミスト空間演出システムは、1つ又は複数個の前記噴霧装置Aと、演出機器100とを備えて、演出機器100からの出力に合わせて、制御部30での制御により、ミスト濃度を多段階に調整する。
図3において、演出機器100の一例として照明装置及び/又は映像投影装置102を備えて、照明装置及び/又は映像投影装置102からの光束の強弱に合わせて、制御部30での制御により、ミスト濃度を多段階に調整する。例えば、光束が徐々に強くなるときにミスト濃度を多段階的に濃くしたり、逆に、光束が徐々に弱くなるときにミスト濃度を多段階的に薄くしたりすることができる。
多様な演出の具体的な例として、空間に一様にミストを形成するのではなく、空間の一部にスポット的に霧を作りたいという演出がある。また、噴霧装置Aからのミストで床面に濃い霧を充満させて雲海のような演出をし、そこに、照明装置及び/又は映像投影装置102から強い光を当てる演出などが考えられる。また、朝靄のような薄い霧を演出したいときは、噴霧装置Aからのミストの流量を、先の例よりも絞るなどの演出も考えられる。また、対象空間を短時間で霧で充満させたいときは、噴霧装置Aからのミストの流量を先の例よりも増やして対応する演出も考えられる。逆に、時間をかけてじっくりうっすらとした霧を演出したい場合は、先の例よりも流量を絞るなどの演出も考えられる。
これらの多様な演出は、大雑把に言えば、1つの空間に対して二流体ノズル11の数を通常よりも2倍又は3倍だけ多く設置して、噴霧する二流体ノズル11の数を細かく切り替えれば可能である。ただし、このような構成では、ノズルの数が多くなる。そこで、このノズル数を減らすためには、本実施の形態のミスト空間演出システムを使用して、より少ないノズル数で、個々の二流体ノズル11の流量を多段階に調整して変化させれば、先のような種々の態様の演出も可能となる。
(実施の形態4)
図1及び図3は、本発明の実施の形態4におけるミスト空間演出システムの構成図をも示している。先の実施の形態とは演出機器100が異なるものである。
図1及び図3において、演出機器100の別の例として音響装置103を備えて、音響装置103から出力される音の強弱に合わせて、制御部30での制御により、ミスト濃度を多段階に調整する。例えば、音が徐々に強くなるときにミスト濃度を多段階的に濃くしたり、逆に、音が徐々に弱くなるときにミスト濃度を多段階的に薄くしたりすることができる。
この実施の形態4での多様な演出の具体的な例は、実施の形態3と同じである。さらに、例えば、噴霧装置Aからのミストの噴霧流量が固定であれば、空間に対してミスト濃度も一定の時間で変化することになるが、ミストの噴霧流量を調整することで、ミスト濃度が変化する時間の長短を調整することが可能となる。このような演出時に、ミスト濃度の変化を音響装置103から出力される音と連動させることにより、聴覚で感じる音を視覚でも刺激して感じることで演出効果を高めることができる。
(実施の形態5)
図1及び図3は、本発明の実施の形態5におけるミスト空間演出システムの構成図をも示している。先の実施の形態とは演出機器100が異なるものである。
図1及び図3において、演出機器100のまた別の例として香り発生装置104及び/又は消臭装置105を備えて、香り発生装置104で発生した香り及び/又は消臭装置105の消臭後の香りの強弱に合わせて、制御部30での制御により、ミスト濃度を調整する。例えば、香りが徐々に強くなるときにミスト濃度を多段階的に濃くしたり、逆に、香りが徐々に弱くなるときにミスト濃度を多段階的に薄くしたりすることができる。
この実施の形態5での多様な演出の具体的な例は、実施の形態3と同じである。前記した演出において、空間の一部でスポット的に、香り発生装置104から発生しかつ嗅覚で感じる香りを、ミストの濃度変化などにより視覚でも刺激して感じることで、演出効果を高めることができる。また、あえて空間を霧で充満させて視界を遮り、神経を嗅覚に集中させて、香り発生装置104から発生した香りによるアロマテラピー効果(例えば集中力アップなど)を狙う演出もできる。さらに、香りに加えて、音又は映像も合わせて多段階に強弱をつけていくことで、演出効果を高めることもできる。
(実施の形態6)
図1及び図3は、本発明の実施の形態6におけるミスト空間演出システムの構成図をも示している。先の実施の形態とは演出機器100が異なるものである。
図1及び図3において、演出機器100のさらに別の例として送風機106及び/又は空調装置107を備えて、送風機106及び/又は空調装置107からの風の強弱に合わせて、制御部30での制御により、ミスト濃度を多段階に調整する。例えば、風が徐々に強くなるときにミスト濃度を多段階的に濃くしたり、逆に、風が徐々に弱くなるときにミスト濃度を多段階的に薄くしたりすることができる。
実施の形態6での多様な演出の具体的な例は、目に見えない風(例えば触覚で感じる風)を、視覚でも感じられるように表現する演出がある。例えば、風の動きをミストで可視化して空間演出を高めることができる。これも、先の例の雲海又は朝靄などと絡めて、演出空間におけるスポット的に多様な情景を表現するのに、ミストの多段階の調整が好適である。
なお、各実施の形態においては、ミストと組み合わせる他の演出機器の出力の強弱に合わせてミスト濃度を多段階で調整するとき、制御部30での制御時に、操作卓40での操作情報も加えて制御するようにしてもよい。
前記各実施の形態によれば、制御部30により液体流量調整弁14の弁開度を制御して、二流体ノズル11を用いて液体を微粒化したミストを室内空間90に噴霧することにより、室内空間90のミスト濃度を多段階に調整できる。その結果、ミストと組み合わせる他の演出機器100の出力、例えば音響又は光束などの強弱に合わせて、制御部30での制御により、ミスト濃度を多段階で調整することができる。例えば、今まで課題として存在しなかったが、アーティストの多様な演出上、ミスト濃度を多段階で調整したいという新たな要望に応えることができる。
なお、前記様々な実施の形態又は変形例のうちの任意の実施の形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施の形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施の形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施の形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明の前記態様にかかる噴霧装置、噴霧方法、及びミスト空間演出システムは、二流体ノズルを用いて液体を微粒化したミストを室内空間に噴霧し、室内空間のミスト濃度を多段階に調整できる。その結果、ミストと組み合わせる他の演出機器の出力、例えば音響や光束の強弱に合わせてミスト濃度を調整して、ミスト空間を多様な形で演出することができ、アート又はエンタテイメント等の用途に適用できる。
A 噴霧装置
11 二流体ノズル
12 噴霧装置側気体流路
13 噴霧装置側液体流路
14 液体流量調整弁
15 気体用弁
16 液体用弁
17 気体供給源
18 液体供給源
30 制御部
31 制御配線
32 信号配線
33 外部信号入力端子
40 操作卓
90 室内空間
91 ミスト
99 流量計
100 演出機器
101 ミスト空間演出システム
102 映像投影装置
103 音響装置
104 香り発生装置
105 消臭装置
106 送風機
107 空調装置
1 投影装置
2 投影部
3 スクリーン形成装置
301 発生部
302 ダクト
303 噴出部
305 開口部
307 タンク
308 水
309 超音波振動子
401 発光部
402 受光部

Claims (7)

  1. 液体と気体とを混合して前記液体を微粒化したミストを噴霧する二流体ノズルと、
    前記二流体ノズルに前記気体を供給する噴霧装置側気体流路と、
    前記噴霧装置側気体流路を開閉する気体用弁と、
    前記噴霧装置側気体流路に前記気体を供給する気体供給源と、
    前記二流体ノズルに前記液体を供給する噴霧装置側液体流路と、
    前記噴霧装置側液体流路を開閉する液体用弁と、
    前記噴霧装置側液体流路に前記液体を供給する液体供給源と、
    前記二流体ノズルと前記液体用弁との間の前記噴霧装置側液体流路に設置されてパルス信号で弁開度を調整して前記噴霧装置側液体流路の前記液体の流量を制御するパルス駆動の液体流量調整弁と、
    噴霧装置外部の操作卓からの前記パルス信号で前記液体流量調整弁の前記弁開度を多段階に制御する制御部とを備え、
    前記液体流量調整弁の前記弁開度を前記制御部で多段階に制御することにより、前記二流体ノズルから噴霧する前記ミストの噴霧流量を多段階に調整し、ミスト濃度を多段階で調整するとともに、
    前記制御部は、前記操作卓から受信するパルス信号が増加から減少に転じた場合に、前記液体流量調整弁を駆動するパルスを、前記受信したパルス信号より小さくするよう補正し、前記操作卓から受信するパルス信号が減少から増加に転じた場合に、前記液体流量調整弁を駆動するパルスを、前記受信したパルス信号より大きくするよう補正する制御を行う
    噴霧装置と、
    演出機器とを備えて、
    前記演出機器からの出力の強弱に合わせて、前記制御部での制御により、前記ミスト濃度を多段階に調整する、
    ミスト空間演出システム
  2. 前記噴霧装置側液体流路に設置されて前記噴霧装置側液体流路を流れる前記液体の流量を検出する流量計をさらに備え、
    前記制御部は、前記流量計が検出した前記流量に合わせて前記液体流量調整弁の前記弁開度を制御する、
    請求項1に記載の噴霧装置。
  3. 前記演出機器として照明装置及び/又は映像投影装置を備えて、前記照明装置及び/又は前記映像投影装置からの光束の強弱に合わせて前記ミスト濃度を調整する、
    請求項1又は2に記載のミスト空間演出システム。
  4. 前記演出機器として音響装置を備えて、前記音響装置から出力される音の強弱に合わせてミスト濃度を調整する、
    請求項1~3のいずれか1つに記載のミスト空間演出システム。
  5. 前記演出機器として香り発生装置及び/又は消臭装置を備えて、香り発生装置で発生した香り及び/又は消臭装置の消臭後の香りの強弱に合わせてミスト濃度を調整する、
    請求項1~4のいずれか1つに記載のミスト空間演出システム。
  6. 前記演出機器として送風機及び/又は空調装置を備えて、前記送風機及び/又は前記空調装置からの風の強弱に合わせてミスト濃度を調整する、
    請求項1~5のいずれか1つに記載のミスト空間演出システム。
  7. 気体供給源から気体を、気体用弁で開閉される噴霧装置側気体流路を介して、二流体ノズルに供給するとともに、液体供給源から液体を、液体用弁で開閉される噴霧装置側液体流路を介して、前記二流体ノズルに供給して、前記二流体ノズルに供給された前記液体と前記気体とを混合して前記液体を微粒化したミストを前記二流体ノズルから噴霧し、
    この噴霧時に、操作卓からのパルス信号を制御部で受信して、前記二流体ノズルと前記液体用弁との間の前記噴霧装置側液体流路に設置されたパルス駆動の液体流量調整弁の弁開度調整用パルスを前記制御部で多段階に制御して前記噴霧装置側液体流路の前記液体の流量を多段階に制御することにより、前記二流体ノズルから噴霧する前記ミストの噴霧流量を多段階に調整し、ミスト濃度を多段階で調整するとともに、
    前記制御部は、前記操作卓から受信するパルス信号が増加から減少に転じた場合に、前記液体流量調整弁を駆動するパルスを、前記受信したパルス信号より小さくするよう補正し、前記操作卓から受信するパルス信号が減少から増加に転じた場合に、前記液体流量調整弁を駆動するパルスを、前記受信したパルス信号より大きくするよう補正する制御を行う
    噴霧方法を利用して、
    演出機器からの出力の強弱に合わせて、前記制御部での制御により、前記ミスト濃度を多段階に調整する、
    ミスト空間演出システム
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