JP2008261239A - エアクリーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジング内へのフィルタの交換作業を容易に行うことができるとともに、フィルタをハウジング内の所定位置に気密状態で正確に位置決め保持することができるエアクリーナを提供する。
【解決手段】両端に開口を有する筒状のフィルタ17をハウジング11内に着脱可能に収容する。ハウジング11は、周壁にフィルタ出し入れ用の開口12aを形成したハウジング本体12と、そのハウジング本体12の開口12aを開閉可能な蓋体13とにより構成する。フィルタ17は、濾過機能を有するエレメント18と、そのエレメント18の外周に気密状に巻回されたシール材19とにより構成する。シール材19をその外周面においてハウジング本体12の内周面に形成された環状のシール受け面26に気密状に支持させる。シール材19の両側面をハウジング本体12の内周面及び蓋体13の内面側に形成された規制面27,31aにより位置規制する。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両用エンジン等の内燃機関の吸気側に接続されるエアクリーナに関するものである。
従来、この種のエアクリーナとしては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されるように、両端に通気口を有する筒状のハニカム型等のフィルタをハウジング内に着脱可能に収容した構成が知られている。これらのエアクリーナにおいては、ハウジングの導入口から導入されたエアが、フィルタの一端側の通気口から同フィルタ内に流入されて濾過された後に、フィルタの他端側の通気口からハウジングの導出口を介してハウジング外に導出されて、内燃機関の吸入側に供給されるように構成されている。
この場合、特許文献1に記載のエアクリーナにおいては、フィルタを出し入れするために、ハウジングがその軸線方向と直交する面において分割されている。このため、ハウジングは、流入側ハウジング部と流出側ハウジング部とにより構成され、それらの両ハウジング部は開口端部において着脱可能に組み付けられている。筒状をなすフィルタの両端外周縁には環状のエレメントガイドが嵌着されている。一端側のエレメントガイドのフランジ部には環状のシール材が取り付けられ、ハウジングに対するフィルタの装着状態で、このシール材が流入側ハウジング部と流出側ハウジング部との開口端部間に挟持される。他端側のエレメントガイドとハウジング内面との間に位置するように、ハウジングの内面には板バネが配置され、ハウジングに対するフィルタの組み付け状態で、この板バネの弾性力によりフィルタがハウジング内に保持される。
また、特許文献2に記載のエアクリーナにおいては、ハウジングの周壁にフィルタを出し入れするための開口が形成されている。筒状のフィルタの一端外周縁には環状の枠部材が突設され、その枠部材の先端部にはシール材が取り付けられている。フィルタの他端外周縁には、断面L形状の環状のバンドが取り付けられている。このバンドはそのフィルタのエアが通過する通気口を塞ぐように取り付けられている。そして、ハウジングの一端側の内周面には、フィルタ上のシール材の側面に当接可能な当接面が形成されている。ハウジングの他端側の内周面には、前記開口側からハウジング奥部に向かって当接面側へ次第に近接するように傾斜した傾斜カム面が形成されている。さらにフィルタの外側には、フィルタのハウジングに対する装着状態においてハウジングの開口を塞いでハウジングの周壁の一部を構成するカバーが取付けられている。
そして、フィルタをハウジングの開口からハウジング内に挿入したとき、フィルタ上のバンドがハウジング内の傾斜カム面に係合して、そのカム作用によりフィルタが当接面側に向かって軸線方向に移動される。この移動により、フィルタ上のシール材の側面がハウジング内の当接面に当接されて、フィルタがハウジング内の所定位置に位置決めされる。それとともに、シール材の外周面がハウジングの内周面に圧接されて、フィルタがハウジング内に気密状態で支持される。
実公平2−31131号公報 特表2005−524797号公報
ところが、この従来のエアクリーナにおいては、次のような問題があった。
まず、特許文献1に記載のエアクリーナでは、ハウジングが軸線方向に沿って流入側ハウジング部と流出側ハウジング部とに分割して構成されている。このため、ハウジング内のフィルタを脱着交換する場合に、エア導入側ハウジング部の導入口及びエア導出側ハウジング部の導出口にダクトがそれぞれ接続された状態にある両ハウジング部を離間させて、フィルタ装着側のハウジング部の開口の周囲を大きく開放する必要がある。よって、フィルタ脱着のために両ハウジング部を強引に動かす必要があって、ハウジングに対するフィルタの交換作業が困難であるという問題があった。
また、特許文献2に記載のエアクリーナでは、環状のバンドによってフィルタの通気口の外周部が塞がれているため、フィルタの通過面積が減少するとともに、エアの流れに乱れが生じて、濾過機能が低下するという問題があった。
さらに、特許文献2に記載のエアクリーナでは、バンドとハウジング内の傾斜カム面との係合に基づくカム作用よって、フィルタ全体がハウジング内で挟持されるように構成されている。このため、フィルタに大きな外部荷重が作用するおそれがあり、このような場合にはフィルタに圧潰や撓み等の変形が生じやすい。そして、フィルタに変形が生じると、濾過機能が低下するおそれがあるばかりでなく、フィルタをハウジング内の所定位置に正確に位置決め保持することが困難である。
さらには、特許文献2においては、フィルタに、ハウジングの一部を構成するカバーが取付けられているため、消耗品であるフィルタが高価になり、メンテナンス上の不利を避けることができない。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、ハウジング内へのフィルタの交換作業を容易に行うことができるとともに、フィルタをハウジング内の所定位置に気密状態で正確に位置決め保持することができて、高い濾過機能を得ることができ、しかも費用負担が少なくて済むエアクリーナを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、両端に通気口を有する筒状のフィルタをハウジング内に着脱可能に収容して、前記ハウジングの導入口から導入されたエアが、フィルタの一端側の第1通気口から同フィルタ内に流入されて濾過された後に、フィルタの他端側の第2通気口からハウジングの導出口を介してハウジング外に導出されるようにしたエアクリーナにおいて、前記ハウジングを、周壁にフィルタ出し入れ用の開口を形成したハウジング本体と、そのハウジング本体の開口を開閉可能な蓋体とにより構成するとともに、前記フィルタを、濾過機能を有するエレメントと、そのエレメントの外周に気密状に巻回された環状のシール材とにより構成し、ハウジングに対するフィルタの装着状態において前記シール材をその外周面においてハウジング本体の内周面に形成された環状のシール受け面に気密状に支持させるとともに、そのシール材の両側面を前記ハウジング本体の内周面及び蓋体の内面側に形成された規制面により位置規制したことを特徴としている。
従って、ハウジング内のフィルタを脱着交換する場合には、ハウジング本体の開口上の蓋体を開放させて、その開口を通してハウジング本体内へのフィルタの交換作業を容易に行うことができる。また、ハウジング本体内にフィルタを取り付けて、ハウジング本体の開口を蓋体により閉鎖すると、フィルタ上のシール材の外周面がハウジング本体内のシール受け面に圧接されるとともに、シール材の両側面がハウジング本体及び蓋体内の規制面に当接して位置規制される。よって、フィルタをその一端側においてハウジング内の所定位置に気密状態で正確に位置決め保持することができる。さらに、フィルタの両端部にその両端開口を塞ぐような部材が存在していないため、ハウジングに対するフィルタの取付状態でエア通過面積が減少したり、エアの流れに乱れが生じたりすることを抑制することもできる。また、ハウジング本体の開口を塞ぐ蓋体はフィルタとは別に設けられているため、フィルタが高価になることを避けることができる。
また、前記の構成において、前記ハウジング本体及び蓋体の内面に、前記フィルタのエレメントの外周面を支持するための突部を設けるとよい。このように構成した場合には、ハウジング本体及び蓋体内の突部により、フィルタを外周面側からハウジング内の所定位置に安定して保持することができる。
さらに、前記の構成において、前記ハウジング本体の規制面と前記突部との間に、前記シール材を嵌合するための隙間を形成するとよい。このように構成した場合には、ハウジング本体の開口が形成されていない側の周壁部分において、シール材が規制面と突部との間の隙間に嵌合されることによって位置規制される。よって、フィルタをハウジング内の所定位置に一層正確に位置決め保持することができる。
さらに、前記の構成において、前記蓋体の規制面を、その蓋体に形成されたフランジによって構成するとよい。このように構成した場合には、ハウジング本体の開口を蓋体により閉鎖したとき、フランジがハウジング本体内の規制面と対向配置されて、それらの間でフィルタ上のシール材の両側面を位置規制することができる。
さらに、前記の構成において、前記蓋体のフランジを突部と連接して形成するとよい。このように構成した場合には、フランジを突部との連接形成によって補強することができる。
さらに、前記の構成において、前記シール材を、剛性を有する芯材と、その芯材によって内周面側を保持された柔軟弾性材よりなるシール部材とにより構成するとよい。このように構成した場合には、ハウジングに対するフィルタの取付状態で、シール部材が内周面側、すなわちエレメント側に弾性変形することを防止できる。よって、シール受け面とシール材との間のシール性を確保できるとともに、フィルタのエレメントが押圧変形されることを抑制することができる。
以上のように、この発明によれば、ハウジング内へのフィルタの交換作業を容易に行うことができるとともに、フィルタをハウジング内の所定位置に気密状態で正確に位置決め保持することができ、しかも、フィルタ交換等にともなう費用負担を軽減できる。
以下に、この発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図3、図5及び図6に示すように、この実施形態のエアクリーナのハウジング11は、周壁にフィルタ出し入れ用の開口12aを形成したほぼ円筒状のハウジング本体12と、そのハウジング本体12の開口12aに開閉可能に取り付けられたほぼ半円筒状の蓋体13とから構成されている。ハウジング本体12の一つの側壁には、外気に連通されてハウジング11内にエアを導入するための導入口14が突出形成されている。この導入口14は大気に開放される。前記導入口14の反対側において、ハウジング本体12の他の側壁には、ハウジング11内からエアを導出するための導出口15が突出形成されている。この導出口15は車両用エンジン等の内燃機関の吸気側に接続され、この導出口15からのエアが内燃機関に吸入される。ハウジング11内には、導入口14から導出口15に向かって図2の横方向に延びるエア流路16が形成されている。
図2及び図3に示すように、前記ハウジング11のエア流路16内には、円筒状のフィルタ17がその軸線を前記エア流路16のエア流通方向に沿わせた状態で着脱可能に収容されている。このフィルタ17は、ハウジング本体12の開口12aを介してハウジング本体12の内外を出し入れされる。
このフィルタ17は、濾過機能を有するエレメント18と、そのエレメント18の前記導出口15と対応する側の端部外周に気密状に巻回して接着固定された環状のシール材19とから構成されている。エレメント18は、平板状濾材20aと波形状濾材20bとからなる積層材20を渦巻状に巻回して、全体として円筒状のハニカム構造をなすように形成されている。そして、渦巻状に配置された積層材20の平板状濾材20a間には、波形状濾材20bにより複数のエア通路21が区画形成されている。
図2及び図3に示すように、前記エア通路21のうちで、1つおきに隣接する第1エア通路21aについては、前記導入口14と対応する導入側端部が開口されるとともに、導出口15と対応する導出側端部が封止材22によりに封止されている。これに対して、残りの第2エア通路21bについては、導入側端部が封止材23により封止されるとともに、導出側端部が開口されている。この構成により、図2及び図3に示すように、エレメント18の導入側端部には第1通気口18aが形成されるとともに、導出側端部には第2通気口18bが形成されている。そして、図2に矢印で示すように、前記導入口14からハウジング11内に導入されたエアは、エレメント18の第1通気口18aから各第1エア通路21aに導入されて、平板状濾材20a又は波形状濾材20bを通過することにより濾過される。その後、エアは、各第2エア通路21bを介してエレメント18の第2通気口18bから導出され、さらに導出口15を介してハウジング11外に送出される。
図2及び図4に示すように、前記フィルタ17のシール材19は、剛性を有する合成樹脂製の芯材24と、ウレタン等の柔軟弾性材よりなるシール部材25とにより構成されている。芯材24には、円板部24aと円筒部24bとが一体に形成されている。シール部材25は、芯材24の円板部24aの一側面に接合形成されて、円筒部24bを埋設している。そして、芯材24は、シール部材25の内周面側がエレメント18側に変形したり、エレメント18のシール部材25の部分が変形しないよう保持している。
次に、前記フィルタ17をハウジング11内の所定位置に位置決めするための構成について説明する。
図2、図4及び図5に示すように、前記ハウジング本体12の導出口15と対応する側の端部内周面には、円環状のシール受け面26が形成されている。そして、ハウジング本体12内にフィルタ17が組み付けられたときには、シール材19のシール部材25の外周面がこのシール受け面26に圧接される。このとき、シール部材25の芯材24の外周側の部分が図4に鎖線で示す原形状態から実線で示す圧縮状態に弾性変形される。この変形により、フィルタ17がその導出口15側の端部外周において、ハウジング本体12の内周に気密状態で保持されて、シール性が確保される。
図2、図4及び図5に示すように、前記ハウジング本体12の端部内周面には、シール受け面26に対して直角をなすように円環状の規制面27が形成されている。そして、ハウジング本体12に対するフィルタ17の装着時には、シール材19の外側面がこの規制面27に当接されることにより、フィルタ17が導出口15側へ移動しないように位置規制される。
図2、図3及び図5に示すように、前記ハウジング本体12の開口12aに対応して、そのハウジング本体12の周壁内面には、複数の長片状の突部28がハウジング本体12の円周方向に相互間隔をおくとともに、エア流通方向に平行に延びるように形成されている。図2、図5及び図7に示すように、各突部28の端部と規制面27との間には、前記シール材19を嵌合するための隙間S1が形成されている。そして、ハウジング本体12に対するフィルタ17の装着時には、ハウジング本体12の開口12aが形成されていない側の周壁部分において、シール材19がこの隙間S1に嵌合されることにより、フィルタ17が導出口15の反対側にも移動しないように位置規制される。それとともに、フィルタ17のエレメント18の外周面が各突部28に当接されることにより、フィルタ17が外周面側から支持される。
図1〜図3及び図6に示すように、前記蓋体13の両側端縁及び導入口14と対応する側の端部周縁には段差状の接合部29,30が突出形成されている。そして、蓋体13がハウジング本体12の開口12aに取り付けられたとき、これらの接合部29,30が開口12aの周縁に沿ってハウジング本体12の周壁外面に接合されることにより、開口12aが閉塞される。
図2、図4及び図6に示すように、蓋体13における導出口15と対応する側の端部周縁にはフランジ31が内側に向かって突設され、そのフランジ31の外側面には規制面31aが形成されている。そして、ハウジング本体12の開口12aに対する蓋体13の取り付け時には、このフランジ31の規制面31aがハウジング本体12内の規制面27に所定間隔をおいて対向配置される。この状態で、フィルタ17上のシール材19の側面がこの規制面31aに当接されることにより、ハウジング本体12における開口12aの形成部分において、フィルタ17が導出口15の反対側へ移動しないように位置規制される。
図2〜図4及び図6に示すように、前記蓋体13の内面にはそれぞれ複数のリブを有する複数のブロック状の突部32が円周方向及び軸線方向に相互間隔をおいて形成されている。これらの突部32のうちで、フランジ31に近接して配置される一対の突部32は、そのフランジ31を補強するように、フランジ31の内面と連接してフランジ31と一体に形成されている。そして、ハウジング本体12の開口12aに対する蓋体13の取り付け時には、フィルタ17のエレメント18の外周面が各突部32のリブに当接されることにより、フィルタ17が外周面側から保持される。
図1、図2及び図5〜図8に示すように、前記ハウジング本体12の開口12aの下端縁に対応して、ハウジング本体12の導入口14側の外周面には一対の係止突起33が一体形成されている。両係止突起33と係脱可能に対応するように、蓋体13の両側接合部29の端部には接合部29の下端縁29aに連続する一対の係止フック34が形成されている。各係止フック34の開口端部には、この係止フック34内に対する係止突起33の進入を容易にするための傾斜面34aが形成されている。また、各係止フック34の奥部にはカム作用により係止突起33との係止を強固にするための円弧状の圧接面34bが形成されている。そして、ハウジング本体12の開口12aに蓋体13が取り付けられたとき、これらの係止フック34が各係止突起33に係合されることにより、蓋体13が導入口14と対応する側の端部においてハウジング本体12に係止保持される。
図1及び図3〜図5に示すように、前記蓋体13における導出口15と対応する側の端部外面には一対の支持部35が突出形成され、それらの支持部35にはクランプ部材36が支軸37により回動可能に支持されている。各クランプ部材36と係脱可能に対応するように、ハウジング本体12の外周面には一対の被掛止部38が突出形成されている。そして、ハウジング本体12の開口12aに蓋体13が取り付けられた状態で、各クランプ部材36が被掛止部38に掛止めされてクランプされることにより、蓋体13が導出口15と対応する側の端部においてハウジング本体12に閉鎖状態で、かつロック状態で保持される。
次に、前記のように構成されたエアクリーナにおいて、ハウジング11内のフィルタ17の脱着交換に際して、ハウジング本体12内にフィルタ17を装着する場合の作用を説明する。
さて、このフィルタ17の装着時には、図7に示すように、フィルタ17をハウジング本体12の開口12aからハウジング本体12内に挿入して導出口15側に移動させる。このようにすると、図2に示すように、開口12aと反対側においてシール材19がハウジング本体12内の突部28と規制面27との間の隙間S1に嵌合される。それとともに、フィルタ17のシール材19の外周面がハウジング本体12のシール受け面26に圧接される。また、フィルタ17のエレメント18の外周面がハウジング本体12内の突部28に当接されて、フィルタ17が外周面側から支持される。
この状態で、ハウジング本体12の開口12aに蓋体13を取り付ける。この蓋体13の取付時には、図8(a)に示すように、蓋体13の係止フック34とハウジング本体12の係止突起33との係合可能な位置で、蓋体13を開口12aの部分におけるハウジング本体12上に載置する。すると、図8(b)に示すように、蓋体13の両側接合部29の下端縁29aがハウジング本体12上の両係止突起33に当接可能な位置に対向される。その後、蓋体13をハウジング本体12の導出口15側に移動させると、図8(c)に示すように、蓋体13側の各係止フック34がハウジング本体12上の各係止突起33に係合される。この係合により、蓋体13が導入口14と対応する側の端部においてハウジング本体12に対して係止保持される。
そして、この蓋体13の取り付けに際して、蓋体13が導出口15側に移動されたとき、図2及び図4に示すように、蓋体13上のフランジ31の規制面31aがフィルタ17のシール材19の側面に当接される。このため、ハウジング本体12において開口12aが形成されている図2における上半部分では、シール材19がハウジング本体12の規制面27と蓋体13の規制面31aとの間に挟持される。
従って、ハウジング本体12の開口12aが形成されていない図2における下半部分において、シール材19がハウジング本体12内の突部28と規制面27との間の隙間S1に嵌合されていることと相まって、フィルタ17をハウジング本体12内の所定位置に正確に位置決め保持することができる。
その後、蓋体13側の各クランプ部材36をハウジング本体12側の各被掛止部38に係合させれば、蓋体13が導出口15と対応する側の端部においてハウジング本体12にクランプされる。この状態では、蓋体13が導入口14側及び導出口15側においてロック状態で保持されるため、ハウジング本体12の開口12aが蓋体13によって閉鎖状態に保持される。
そして、この状態においては、シール材19とシール受け面26との間のシール性が確保されている。このため、内燃機関の運転にともない、導入口14からエアが導入されて、フィルタ17のエレメント18により適切に濾過され、濾過後のエアが導出口15から内燃機関に吸引される。
フィルタ17のエレメント18にダストが堆積して、エレメント18の清掃または交換が必要な場合は、前述したフィルタ17の装着順序と逆の順序でフィルタ17がハウジング11内から取り出される。
この実施形態においては、以下の効果を得ることができる。
(1) この実施形態のエアクリーナにおいては、ハウジング11内のフィルタ17を脱着交換する場合、ハウジング本体12の開口12a上の蓋体13を取り外せば、ダクトが接続されたハウジング本体12を動かすことなく開口12aを開放させることができる。従って、その開口12aを通してフィルタ17の脱着作業を容易に行うことができる。
(2) ハウジング本体12内にフィルタ17を取り付けて、ハウジング本体12の開口12aを蓋体13により閉鎖した状態では、フィルタ17上のシール材19の外周面がハウジング本体12内のシール受け面26に圧接されるとともに、シール材19の両側面がハウジング本体12及び蓋体13内の規制面27,31aに当接して位置規制される。よって、エレメント18に、それを変形させる外力が作用することなくフィルタ17をハウジング11内の所定位置に気密状態で正確に位置決め保持することができる。従って、フィルタ17は高い濾過機能を発揮することができる。
(3) 前記ハウジング本体12内の規制面27と突部28との間に、シール材19を嵌合するための隙間S1が形成されているため、この隙間S1にシール材19を嵌合させることにより、ハウジング本体12の開口12aが形成されていない側の周壁部分においても、フィルタ17をハウジング11に対して位置規制することができる。
(4) フィルタ17の両端部には、その両端通気口18a,18bを塞ぐような部材が存在していないため、エアの通過面積が減少したり、エアの流れに乱れが生じたりすることを抑制することができる。従って、この点においても、フィルタ17は高い濾過機能を発揮することができる。
(5) ハウジング本体12及び蓋体13の内面に、フィルタ17のエレメント18の外周面を支持するための突部28,32が設けられているため、これらの突部28,32により、フィルタ17を外周面側からもハウジング11内の所定位置に安定して保持することができる。
(6) 前記蓋体13のフランジ31が突部32と連接して一体に形成されているため、フランジ31を突部32によって補強することができる。
(7) シール材19が剛性を有する芯材24と、その芯材24によって内周面側を保持された柔軟弾性材よりなるシール部材25とにより構成されている。このため、ハウジング11に対するフィルタ17の取付状態で、シール部材25の内周面側が弾性変形することを芯材24によって抑制することができる。従って、フィルタ17のエレメント18が押圧変形されるのを防止することができて、高い濾過機能を維持できるばかりでなく、シール部材25がエレメント18側に逃げてしまうことを防止できて、高いシール性を維持できる。
(8) ハウジング本体12の開口12aがフィルタ17とは別体の蓋体13によって閉鎖されるため、フィルタに蓋体を取付ける必要がなく、安価なフィルタを用いて、メンテナンス等の費用負担を低減できる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態においては、フィルタ17のエレメント18が円筒状に形成されているが、このエレメント18を楕円筒状やほぼ四角筒状等の他の筒形状にしてもよい。
・ 前記実施形態においては、ハウジング本体12の開口12aに蓋体13が着脱可能に、つまり蓋体13がハウジング本体12に対して分離されて設けられているが、この蓋体13をハウジング本体12に回動可能に取付けて、開口12aに開閉するようにしてもよい。
一実施形態のエアクリーナを示す斜視図。 図1のエアクリーナの拡大縦断面図。 図2の3−3線における断面図。 図3の4−4線における部分拡大断面図。 図1のエアクリーナのハウジング本体を示す斜視図。 同エアクリーナの蓋体を示す斜視図。 同エアクリーナのハウジング本体、フィルタ及び蓋体を分解して示す断面図。 (a)〜(c)はハウジング本体に蓋体を係止する過程を順に示す部分正面図。
符号の説明
11…ハウジング、12…ハウジング本体、12a…開口、13…蓋体、14…導入口、15…導出口、17…フィルタ、18…エレメント、18a…第1通気口、18b…第2通気口、19…シール材、24…芯材、25…シール部材、26…シール受け面、27…規制面、28…突部、31…フランジ、31a…規制面、32…突部、S1…隙間。

Claims (6)

  1. 両端に通気口を有する筒状のフィルタをハウジング内に着脱可能に収容して、前記ハウジングの導入口から導入されたエアが、フィルタの一端側の第1通気口から同フィルタ内に流入されて濾過された後に、フィルタの他端側の第2通気口からハウジングの導出口を介してハウジング外に導出されるようにしたエアクリーナにおいて、
    前記ハウジングを、周壁にフィルタ出し入れ用の開口を形成したハウジング本体と、そのハウジング本体の開口を開閉可能な蓋体とにより構成するとともに、前記フィルタを、濾過機能を有するエレメントと、そのエレメントの外周に気密状に巻回された環状のシール材とにより構成し、
    ハウジングに対するフィルタの装着状態において前記シール材をその外周面においてハウジング本体の内周面に形成された環状のシール受け面に気密状に支持させるとともに、そのシール材の両側面を前記ハウジング本体の内周面及び蓋体の内面側に形成された規制面により位置規制したことを特徴とするエアクリーナ。
  2. 前記ハウジング本体及び蓋体の内面に、前記フィルタのエレメントの外周面を支持するための突部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。
  3. 前記ハウジング本体の規制面と前記突部との間に、前記シール材を嵌合するための隙間を形成したことを特徴とする請求項2に記載のエアクリーナ。
  4. 前記蓋体の規制面を、その蓋体に形成されたフランジによって構成したことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のエアクリーナ。
  5. 前記蓋体のフランジを突部と連接して形成したことを特徴とする請求項2〜4のうちのいずれか一項に記載のエアクリーナ。
  6. 前記シール材を、剛性を有する芯材と、その芯材によって内周面側を保持された柔軟弾性材よりなるシール部材とにより構成したことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のエアクリーナ。
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