JP2008260405A - バッテリの冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両室内の快適性を損なうことなく、バッテリを冷却した冷却風を車両室内に戻すバッテリの冷却構造、を提供する。
【解決手段】バッテリの冷却構造は、ハイブリッド車両に搭載されたバッテリ24と、バッテリ24を冷却した冷却風が流通する排気ダクト52と、ハイブリッド車両に設けられ、車両室内を空調するエアコンディショナ80とを備える。冷却風は、排気ダクト52によりエアコンディショナ80に導かれ、エアコンディショナ80によって冷却された後、車両室内に戻される。
【選択図】図4
【解決手段】バッテリの冷却構造は、ハイブリッド車両に搭載されたバッテリ24と、バッテリ24を冷却した冷却風が流通する排気ダクト52と、ハイブリッド車両に設けられ、車両室内を空調するエアコンディショナ80とを備える。冷却風は、排気ダクト52によりエアコンディショナ80に導かれ、エアコンディショナ80によって冷却された後、車両室内に戻される。
【選択図】図4
Description
この発明は、一般的には、バッテリの冷却構造に関し、より特定的には、車両に搭載されるバッテリの冷却構造に関する。
従来のバッテリの冷却構造に関して、たとえば、特開平10−306722号公報には、空調される車室内の快適性を損なうことなく、車室内の空気を用いて効率的に電池の冷却を行なうことを目的とした車両用電池冷却システムが開示されている(特許文献1)。特許文献1では、冷却装置が、エアコンにより空調されている車室内の空気を冷却ファンによって吸引してバッテリを冷却する。この冷却装置では、切り替えダンパによって冷却風を車室内に戻す循環モード、冷却風を車外に排出する排気モードおよび冷却風の一部を車室内に戻すとともに残りを車外に排出する循環/排出モードが選択可能となっている。
また、特開2005−262897号公報には、電池を車両の空調補助として利用することを目的とした車両用の空調補助装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された空調補助装置は、電池を通過した後の空気の少なくとも一部が車室内に入るように構成された空調補助系を有する。
また、特開平8−253019号公報には、充電時の電力を有効に利用することを目的とした車両用の空調装置が開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された空調装置は、バッテリによって温められた空気を、車室内および車外のいずれに導くかを切り換えるダクトおよびドアを備える。
特開平10−306722号公報
特開2005−262897号公報
特開平8−253019号公報
上述の特許文献に開示されるように、バッテリを搭載する車両には、発熱したバッテリに向けて冷却風を供給し、さらにその冷却風を排出する冷却構造が設けられる。冷却風は、バッテリとの熱交換により温度上昇した状態で排出される。しかしながら、その温度上昇した冷却風が車両室内に戻されると、車両室内に搭乗する乗員が暖かい気流に触れ、不快に感じるおそれがある。この場合、車両室内の快適性が損なわれる。また、このような不快感を感じさせないために、冷却風を分散させて車両室内に戻すことも考えられる。しかしながら、バッテリの搭載位置によっては排気ダクトの配索が困難であったり、排気ダクトの断面積を十分に確保できないおそれがある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、車両室内の快適性を損なうことなく、バッテリを冷却した冷却風を車両室内に戻すバッテリの冷却構造を提供することである。
この発明に従ったバッテリの冷却構造は、車両に搭載されたバッテリと、バッテリを冷却した冷却風が流通する排気通路と、車両に設けられ、車両室内を空調するエアコンディショナとを備える。冷却風は、排気通路によりエアコンディショナに導かれ、エアコンディショナによって冷却された後、車両室内に戻される。
このように構成されたバッテリの冷却構造によれば、バッテリの冷却により温度上昇した冷却風が、エアコンディショナによって温度が下げられた後、車両室内に戻されるため、車両室内の乗員が、暖かい気流によって不快感を感じるということがない。このため、車両室内の快適性を損なうことなく、冷却風を車両室内に戻すことができる。
また好ましくは、バッテリは、車両室内の運転席と助手席との間またはこれらの座席の下に配置されている。エアコンディショナは、車両前方に設けられたインストールメントパネル内に収容されている。このように構成されたバッテリの冷却構造によれば、バッテリとエアコンディショナとが近傍に配置されるため、冷却風をバッテリからエアコンディショナに容易に導くことができる。
また好ましくは、エアコンディショナは、空気から吸熱するエバポレータと、エバポレータに向けて空気を供給するファンとを含む。排気通路が、バッテリからファンに向けて延び、ファンの近傍で開口するダクトにより構成されている。このように構成されたバッテリの冷却構造によれば、ダクトによって構成される排気通路により、冷却風をバッテリからエアコンディショナに導く。
また好ましくは、バッテリは、車両室内の運転席と助手席との間に設置されたコンソールボックスに収容されている。エアコンディショナは、コンソールボックスと連通するインストールメントパネル内に設置されている。排気通路は、コンソールボックスにより構成されている。このように構成されたバッテリの冷却構造によれば、コンソールボックスによって構成される排気通路により、冷却風をバッテリからエアコンディショナに導く。
以上説明したように、この発明に従えば、車両室内の快適性を損なうことなく、バッテリを冷却した冷却風を車両室内に戻すバッテリの冷却構造を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、ハイブリッド車両の車両室内を示す斜視図である。図中には、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能なバッテリとを動力源とするハイブリッド車両が示されている。
図1は、ハイブリッド車両の車両室内を示す斜視図である。図中には、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能なバッテリとを動力源とするハイブリッド車両が示されている。
図1を参照して、車両室内には、前部座席としての運転席11と助手席12とが車両幅方向に並んで設けられている。車両室内とは、乗員が搭乗する空間である。運転席11および助手席12は、それぞれ、シートレッグ230およびシートレッグ240を介してフロアパネル1に固定されている。シートレッグ230および240は、車両前後方向に延び、フロアパネル1から上向きに突出するアーチ形状を有する。フロアパネル1の表面には、フロアカーペット10が配置されている。フロアカーペット10は、シートレッグ230および240を覆い隠すように設けられている。運転席11および助手席12の下方では、フロアパネル1とフロアカーペット10との間に空間が形成されている。
運転席11と助手席12との間には、車両前後方向に延びる樹脂製のセンターコンソールボックス21が設けられている。センターコンソールボックス21は、略直方体形状を有する。センターコンソールボックス21は、フロントガラスの後方に広がるインストールメントパネル15と前後して設けられている。センターコンソールボックス21は、インストールメントパネル15と連続して設けられてもよいし、分離して設けられてもよい。センターコンソールボックス21は、車両幅方向における車両の中心付近に設置されている。
センターコンソールボックス21は、たとえば、車両室内のインテリア性を向上させる目的や、飲料容器を載置するためのカップホルダや、小物類を載置するための凹部を設けるために設置されている。センターコンソールボックス21には、センターコンソールボックス21内に車両室内の空気を取り入れるための空気導入スリット22が形成されている。空気導入スリット22は、車両室内に設置された図示しない後部座席と対向して形成されている。空気導入スリット22は、図示しない後部座席の足元の空間に開口する。
図2は、図1中のハイブリッド車両に搭載されたバッテリパックを示す斜視図である。図1および図2を参照して、センターコンソールボックス21内には、第1バッテリパック30および第2バッテリパック40が収容されている。第1バッテリパック30および第2バッテリパック40は、運転席11と助手席12との間に設けられている。第1バッテリパック30と第2バッテリパック40とは、上下に重なって設けられている。第2バッテリパック40は、第1バッテリパック30上に配置されている。
なお、本実施の形態では、本発明を2段積みのバッテリパック構造に適用して場合について説明するが、1段積みのバッテリパック構造に本発明を適用することもできる。
図3は、図2中のIII−III線上に沿ったバッテリパックの断面図である。第1バッテリパック30および第2バッテリパック40は、同様の構造を備える。以下、代表的に第1バッテリパック30の構造について説明を行なう。
図2および図3を参照して、第1バッテリパック30は、バッテリ(2次電池)24と、バッテリ24を収容するケース体としてのバッテリケース61とを含む。バッテリ24は、積層された複数のバッテリセル24sを含む。複数のバッテリセル24sは、略水平方向に積層されている。複数のバッテリセル24sは、車両前後方向に積層されている。バッテリセル24sの積層方向は、バッテリパックの設置場所等に応じて適宜、変更される。複数のバッテリセル24sは、互いに電気的に直列に接続されている。
バッテリ24は、充放電可能なバッテリであれば特に限定されず、たとえば、ニッケル水素電池であってもよいし、リチウムイオン電池であってもよい。
互いに隣り合うバッテリセル24s間には、図示しないスペーサが配置されている。そのスペーサにより、互いに隣り合うバッテリセル24s間に冷却風通路25が形成されている。
第1バッテリパック30は、吸気チャンバ32および排気チャンバ33を含む。吸気チャンバ32および排気チャンバ33は、バッテリケース61内に設けられている。吸気チャンバ32および排気チャンバ33は、冷却風通路25に連通する。吸気チャンバ32は、冷却風が流入する吸気口36を含む。排気チャンバ33は、冷却風が流出する排気口37を含む。
排気チャンバ33は、バッテリ24と隣り合って設けられている。排気チャンバ33は、バッテリ24と略水平方向に隣り合って設けられている。吸気チャンバ32は、バッテリ24に対して排気チャンバ33の反対側に設けられている。吸気チャンバ32および排気チャンバ33は、バッテリセル24sの積層方向、本実施の形態では車両前後方向に延びる。吸気チャンバ32および排気チャンバ33は、互いに平行に延びる。吸気チャンバ32および排気チャンバ33は、互いに異なる方向に延びてもよい。
第1バッテリパック30および第2バッテリパック40は、冷却風がバッテリパック内で略水平方向に流れる横流し方式を採用する。これに限られず、第1バッテリパック30および第2バッテリパック40は、冷却風がバッテリパック内で略鉛直方向に流れる縦流し方式を採用してもよい。
図4は、図1中のハイブリッド車両を示す平面図である。図5は、図1中のハイブリッド車両を示す断面図である。図4および図5を参照して、ハイブリッド車両には、車両室内を空調するエアコンディショナ80が設けられている。エアコンディショナ80は、インストールメントパネル15内に収容されている。エアコンディショナ80は、第1バッテリパック30および第2バッテリパック40と隣接して設けられている。エアコンディショナ80は、第1バッテリパック30および第2バッテリパック40と車両前後方向に隣接して設けられている。
エアコンディショナ80は、ファンとしての送風ファン88と、エバポレータ83およびヒータ84とを含む。送風ファン88は、空気をエバポレータ83およびヒータ84に向けて送る。本実施の形態では、送風ファン88が、助手席12の前方に配置されている。送風ファン88は、運転席11の前方に配置されてもよいし、センターコンソールボックス21の前方に配置されてもよい。エバポレータ83とヒータ84とは、前後に並んで設けられている。エバポレータ83は、空気から熱を奪い、冷気を車両室内に供給する。ヒータ84は、空気に熱を与え、暖気を車両室内に供給する。
エアコンディショナ80は、図示しない内外気制御システムを含む。内外気制御システムは、エバポレータ83およびヒータ84に車両室内の空気を送る内気モードと、車外の空気を送る外気モードとを切り換える。車両室内に冷気を供給する冷房時、エアコンディショナ80による空調効率を向上させるため、主に内気モードが選択される。車両室内に暖機を供給する暖房時、車外の乾燥した空気を用いて車両室内を除湿するため、主に外気モードが選択される。
インストールメントパネル15には、送風口81が形成されている。冷房時の局所的な冷えや暖房時の局所的な暖まりなどを少なくするため、インストールメントパネル15には複数の送風口81が形成されている。
図2から図5を参照して、車両室内の下方には、冷却ファン50が設置されている。本実施の形態では、助手席12の下に冷却ファン50が設置されている。冷却ファン50は、フロアパネル1とフロアカーペット10との間の空間に設置されている。冷却ファン50は、回転ファンの中央部から回転軸方向に吸気して、回転軸の半径方向に空気を排出する電動のシロッコファンである。冷却ファン50は、バッテリパックから冷却風を吸引する引き込み型のファンである。
なお、ファンの種類は、シロッコファンに限定されず、たとえば、クロスフロー型のファンやプロペラファンであってもよい。冷却ファンが設置される位置は、助手席12の下に限られず、たとえば、運転席11や第1バッテリパック30の下であってもよい。
第1バッテリパック30および第2バッテリパック40の排気チャンバ33には、排気ダクト52が接続されている。排気ダクト52と排気チャンバ33とは、排気口37を通じて連通する。排気ダクト52は、排気チャンバ33の、その延びる方向の一方端に接続されている。排気ダクト52は、排気チャンバ33の車両後方側の端部に接続されている。このような構成により、第1バッテリパック30および第2バッテリパック40が運転席11と助手席12との間に配置されるバッテリパック構造において、排気ダクトと座席との干渉を避けることができる。
本実施の形態では、第1バッテリパック30および第2バッテリパック40の吸気チャンバ32に吸気用のダクトが接続されない。しかしながら、吸気チャンバ32に、全長の短い簡易的なダクトが接続されることもある。
排気ダクト52の経路上に、冷却ファン50が配置されている。排気ダクト52は、バッテリ24からインストールメントパネル15内の空間に向けて延びる。排気ダクト52は、助手席12の下を通って、助手席12の前方のインストールメントパネル15内の空間に達する。排気ダクト52は、フロアパネル1とフロアカーペット10との間の空間を配索される。排気ダクト52は、第1バッテリパック30および第2バッテリパック40と、インストールメントパネル15内の空間とを連通させる。排気ダクト52は、送風ファン88の近傍で開口する。排気ダクト52は、排気チャンバ33と冷却ファン50との間で延びる第1排気ダクト52sと、冷却ファン50とインストールメントパネル15内との間で延びる第2排気ダクト52tとを含む。
インストールメントパネル15には、エアコンディショナ80が内気モードに設定された時に、車両室内の空気をパネル内に吸い込む内気吸い込み口が形成されている。内気吸い込み口は、送風ファン88の近傍に形成されている。排気ダクト52は、車両室内であって、この内気吸い込み口の近傍で開口するように設けられてもよい。
冷却ファン50を駆動させることにより、車両室内の空気が、空気導入スリット22、吸気口36を順に通り、冷却風として第1バッテリパック30および第2バッテリパック40内に取り込まれる。バッテリパック内に取り込まれた冷却風は、吸気チャンバ32から冷却風通路25に流入し、冷却風通路25を流れる間、バッテリ24を冷却する。バッテリ24を冷却した冷却風は、排気チャンバ33から排気口37を通って、排気ダクト52に流出する。
冷却風は、排気ダクト52を通ってインストールメントパネル15内の空間に排出される。冷却風は、インストールメントパネル15によって車両室内と区画された空間に排出される。冷却風は、インストールメントパネル15内の空間で送風ファン88によって吸引される。冷却風は、エバポレータ83によって吸熱された後、温度が低下した状態で送風口81から車両室内に戻される。
温度上昇した冷却風を車両室内に戻す場合を想定すると、この場合、暖かい気流が車両室内に搭乗する乗員に不快感を感じさせるという懸念が生じる。特に、冷却ファンが運転席11や助手席12の下に配置されている場合に、冷却風を座席下から直接、車両室内に排出すると、このような懸念が大きくなる。
また、暖かい気流が乗員に達することを緩和するために、冷却風を分散させて排出する対策が考えられる(たとえば、運転席11および助手席12の座席下からそれぞれ排出する、前部座席および後部座席の座席下からそれぞれ排出するなど)。しかしながら、排気ダクトを車両幅方向に配索する場合、シートレールやコンソールを越える必要があるため、配索経路に大きな制約が生じる。また、排気ダクトを車両前後方向に配索する場合、車両のクロスメンバを乗り越える必要があるため、後部座席の乗員の足さばきや姿勢の関係から、薄いダクトしか通せないという問題が生じる。加えて、排気ダクトの全長が長くなり、圧損が増大するため、ファンの体格の大型化、NV(Noise and Vibration)特性の悪化といった問題が生じる。
また、車両室内(たとえば運転席11の足元)には、車両室内の温度を検出する温度センサが設けられている。しかしながら、温度上昇した冷却風が車両室内に侵入すると、温度センサが、車両室内の正確な温度を検出できないおそれがある。
また、冷却風を車外に排出する場合を想定すると、この場合、車両室内の圧力が下がるため、車外の排気ガスなどが車両室内に侵入するおそれがある。
これに対して、本実施の形態では、バッテリ24との熱交換により温度上昇した冷却風が、エアコンディショナ80によって冷却された後、車両室内に戻される。このため、乗員が暖かい気流に触れて不快感を感じるということがない。また、バッテリ24から排出される冷却風の影響を受けることなく、温度センサによって車両室内の温度を正確に検出することができる。
通常、夏場の冷房時には内気モードが選択されるため、排気ダクト52によってインストールメントパネル15内に導かれた冷却風が、車両室内の空気とともにエバポレータ83に送られる。また、冬の暖房時には外気モードが選択されるため、車外の空気がヒータ84に向けて送られる。この場合、インストールメントパネル15内に導かれた冷却風は、送風ファン88によって吸引されることなく、パネルの隙間等を通じて車両室内に徐々に戻される。このため、乗員に不快感を感じさせないという上述の効果が同様に得られ、暖房性能の向上も期待できる。
この発明の実施の形態1におけるバッテリの冷却構造は、車両としてのハイブリッド車両に搭載されたバッテリ24と、バッテリ24を冷却した冷却風が流通する排気通路としての排気ダクト52と、ハイブリッド車両に設けられ、車両室内を空調するエアコンディショナ80とを備える。冷却風は、排気ダクト52によりエアコンディショナ80に導かれ、エアコンディショナ80によって冷却された後、車両室内に戻される。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるバッテリの冷却構造によれば、車両室内に戻された冷却風によって乗員が不快感を感じるということがなく、車両室内の快適性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図6は、この発明の実施の形態2におけるバッテリの冷却構造を示す平面図である。本実施の形態におけるバッテリの冷却構造は、実施の形態1におけるバッテリの冷却構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図6は、この発明の実施の形態2におけるバッテリの冷却構造を示す平面図である。本実施の形態におけるバッテリの冷却構造は、実施の形態1におけるバッテリの冷却構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図6を参照して、本実施の形態では、インストールメントパネル15とセンターコンソールボックス21とが、連続して設けられている。インストールメントパネル15内の空間と、センターコンソールボックス21内の空間とが連通する。
図2中の冷却ファン50および排気ダクト52に替えて、冷却ファン90および吸気ダクト91が設けられている。吸気ダクト91は、第1バッテリパック30および第2バッテリパック40の吸気チャンバ32に接続されている。冷却ファン90は、吸気ダクト91の経路上に配置されている。冷却ファン90は、バッテリパックに向けて冷却風を送り込む押し込み型のファンである。
冷却ファン90を駆動させることにより、車両室内の空気が、冷却風として第1バッテリパック30および第2バッテリパック40に取り込まれる。バッテリ24を冷却した冷却風は、センターコンソールボックス21を通ってインストールメントパネル15内の空間に導かれる。冷却風は、エアコンディショナ80によって冷却された後、車両室内に戻される。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるバッテリの冷却構造によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、バッテリ24から排出された冷却風をエアコンディショナ80に導くダクトを新たに設ける必要がない。
(実施の形態3)
図7は、この発明の実施の形態3におけるバッテリの冷却構造を示す平面図である。本実施の形態におけるバッテリの冷却構造は、実施の形態1におけるバッテリの冷却構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図7は、この発明の実施の形態3におけるバッテリの冷却構造を示す平面図である。本実施の形態におけるバッテリの冷却構造は、実施の形態1におけるバッテリの冷却構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図7を参照して、本実施の形態では、図2中の第1バッテリパック30および第2バッテリパック40に替えて、バッテリパック35が設けられている。後部座席13の下方には、バッテリパック35と、主に車両後方で車両室内を空調するリヤ用のエアコンディショナ85とが設けられている。バッテリパック35とエアコンディショナ85とは、車両幅方向に並んで設けられている。バッテリパック35の排気チャンバには、排気ダクト95が接続されている。排気ダクト95は、バッテリパック35から排出された冷却風を、エアコンディショナ85に導く。バッテリパック35から排出された冷却風は、エアコンディショナ80によって冷却された後、車両室内に戻される。
このように構成された、この発明の実施の形態3におけるバッテリの冷却構造によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
なお、バッテリは、以上に説明した位置に限られず、たとえば、運転席11や助手席12の座席下、車両が3列シートを備える場合の2列目、3列目シートの座席下などに配置されてもよい。
また、本発明を、燃料電池と2次電池とを駆動源とする燃料電池ハイブリッド車両(FCHV:Fuel Cell Hybrid Vehicle)または電気自動車(EV:Electric Vehicle)に適用することもできる。本実施の形態におけるハイブリッド車両では、燃費最適動作点で内燃機関を駆動するのに対して、燃料電池ハイブリッド車両では、発電効率最適動作点で燃料電池を駆動する。また、2次電池の使用に関しては、両方のハイブリッド車両で基本的に変わらない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 運転席、12 助手席、15 インストールメントパネル、21 センターコンソールボックス、24 バッテリ、52,95 排気ダクト、80,85 エアコンディショナ、83 エバポレータ、88 送風ファン。
Claims (4)
- 車両に搭載されたバッテリと、
前記バッテリを冷却した冷却風が流通する排気通路と、
前記車両に設けられ、車両室内を空調するエアコンディショナとを備え、
冷却風は、前記排気通路により前記エアコンディショナに導かれ、前記エアコンディショナによって冷却された後、車両室内に戻される、バッテリの冷却構造。 - 前記バッテリは、車両室内の運転席と助手席との間またはこれらの座席の下に配置され、
前記エアコンディショナは、車両前方に設けられたインストールメントパネル内に収容されている、請求項1に記載のバッテリの冷却構造。 - 前記エアコンディショナは、空気から吸熱するエバポレータと、前記エバポレータに向けて空気を供給するファンとを含み、
前記排気通路が、前記バッテリから前記ファンに向けて延び、前記ファンの近傍で開口するダクトにより構成されている、請求項1または2に記載のバッテリの冷却構造。 - 前記バッテリは、車両室内の運転席と助手席との間に設置されたコンソールボックスに収容され、
前記エアコンディショナは、前記コンソールボックスと連通するインストールメントパネル内に設置され、
前記排気通路は、前記コンソールボックスにより構成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のバッテリの冷却構造。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20090115 |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100706 |