JP2008260355A - 懸架装置の支持構造およびその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量・コンパクト化を図ると共に、品質の信頼性向上を図った懸架装置の支持構造およびその組立方法を提供する。
【解決手段】車輪用軸受装置3が、内周に複列の外側転走面11aが形成された外方部材11と、一端部に車輪取付フランジ9を一体に有し、外周に内側転走面6aと、内周に硬化した凹凸部10が形成されたハブ輪6、および外周に内側転走面17aが形成された外側継手部材17からなる内方部材12と、両転走面間に収容された複列の転動体13とを備え、外側継手部材17が、内側転走面17aから軸方向に延びる中空状の軸部23を一体に有し、これを拡径してハブ輪6の凹凸部10に食い込ませて塑性結合されると共に、車輪側ナックル1が外方部材11に圧入される時にこれを支持する支持棒44が挿通される治具挿入穴42が、ハブボルト9aを避けて車輪取付フランジ9に複数個穿設されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車等、車両の懸架装置の支持構造に関し、特に、ダブルアクスルサスペンション(以下DASと呼ぶ)からなる懸架装置の支持構造およびその組立方法に関するものである。
車両の懸架装置としてDASが知られている。このDASは、図8に示すように、懸架装置を構成するナックル51が、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックル51aと、車輪52の旋回を受持つ車輪側ナックル51bの二分割構造になっている。ここで、二股状に形成された車体側ナックル51aの下部は、ロアリンク53の外端部に回動可能に連結されている。ロアリンク53は、車幅方向内方に延びて、その内端部はサスペンションメンバー等の車体側部材(図示せず)に上下方向へ揺動可能に連結されている。また、車体側ナックル51aの上部と車体との上下方向の間にはショックアブソーバ54が配設され、このショックアブソーバ54の外周には、コイルスプリング(図示せず)が略同軸に配置されている。車輪52は、車輪側ナックル51bに対して車輪用軸受55を介して回転自在に支持されている。
ここで、図9に示すように、車輪側ナックル51bの上部は、上部回動機構56を介して車体側ナックル51aに回動可能に支持されている。この上部回動機構56は、車体側ナックル51aに固定ボルト57を介して締結された上部枢軸58と、この上部枢軸58と車輪側ナックル51bとの間に装着された上部支持軸受59とからなる。なお、この上部支持軸受59は、例えば、複列円錐ころ軸受からなり、車輪側ナックル51bに内嵌された外輪60と、この外輪60に複列の円錐ころ61、61を介して回転自在に内挿された一対の内輪62、62とを備えている。そして、上部枢軸58は一端部に鍔部58aを有し、この鍔部58aと、車輪側ナックル51bの上部と車体側ナックル51aとの間に介装された蓋部材63とで一対の内輪62、62を挟持した状態で軸方向に固定している。
一方、車輪側ナックル51bの下部は、下部回動機構64を介して車体側ナックル51aに回動可能に支持されている。この下部回動機構64は、車体側ナックル51aに固定ボルト57を介して締結された下部枢軸65と、この下部枢軸65と車輪側ナックル51bとの間に装着された下部支持軸受66とからなる。なお、この下部支持軸受66は針状ころ軸受で構成されている。前述した上部および下部回動機構56、64で、所謂キングピン軸67が構成されている。このキングピン軸67は、車輪52の中心68に対し、所定の角度傾斜するように設定され、このキングピン軸67周りに、車輪側ナックル51bが回動可能となっている。
車輪用軸受55は、車輪52を支持するハブ輪69と車輪側ナックル51bとの間に嵌合されている。また、等速自在継手70によってエンジンからの回転トルクがドライブシャフト71を介してハブ輪69に伝達されている。
ここで、図示しない操舵機構を介して操舵力が車輪側ナックル51bに伝達されると、この車輪側ナックル51bは上部および下部回動機構56、64によってキングピン軸67周りに回動し、この車輪側ナックル51bに支持された車輪52が転舵される。また、車体重量は、ショックアブソーバ54、車体側ナックル51a、上部回動機構56、車輪側ナックル51bを介して車輪に支持される。そして、車両が走行路面上の凹凸を通過する等して発生する車輪52の上下動に対しては、ショックアブソーバ54の伸縮によって減衰されると共に、このショックアブソーバ54と同軸に配設されたコイルスプリングの撓みによって吸収される。
EP1319533A1公報
こうした従来のDASにおいて、車輪用軸受55は、外輪55aと一対の内輪55b、55bおよび複列のボール55c、55cとを備え、所謂第1世代構造で構成されている。そのため、部品点数が増え組立作業が煩雑となるばかりでなく、重量増しや剛性低下と言った問題があった。近年、軽量・コンパクト化と共に、負荷容量と剛性のアップを狙ってこの種の車輪用軸受が、第1世代構造から第3世代あるいは第4世代構造に移行する傾向にあるが、従来のDASにおいて、車輪用軸受55を第4世代構造にした場合、ハブ輪と等速自在継手に直接軸受転走面が形成されると共に、これらがユニット化されるため、組立工程において、狭いスペースの中で効率良く作業ができるよう工夫する必要がある。特に、ハブ輪を支持して車輪用ナックル51bを車輪用軸受に圧入する際、軸受転走面に圧痕が付かないように細心の取扱いが必要となる。これでは、熟練が必要となると共に、作業効率が低下してコスト高騰を招来する問題がある。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもので、軽量・コンパクト化を図ると共に、品質の信頼性向上を図った懸架装置の支持構造およびその組立方法を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、車輪の旋回を受持つ車輪側ナックルと、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックルの二分割構造からなり、前記車輪側ナックルが、車輪用軸受装置を介して車輪を回転自在に支持すると共に、略車幅方向に延在する前記車体側ナックルに上部および下部回動機構を介して回動可能に連結された懸架装置の支持構造において、前記車輪用軸受装置が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪に取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、その円周等配位置にハブボルトが植設され、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、内周に硬化した凹凸部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記外側継手部材が、前記内側転走面から軸方向に延びる中空状の軸部を一体に有し、この軸部を拡径して前記ハブ輪の凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材が一体に塑性結合されると共に、前記車輪側ナックルが前記外方部材に圧入される時に、この外方部材を支持する支持棒が挿通される治具挿入穴が前記車輪取付フランジに複数個穿設され、当該治具挿入穴が前記ハブボルトを避けて円周等配位置に配置されている。
このように、車輪の旋回を受持つ車輪側ナックルと、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックルの二分割構造からなり、車輪側ナックルが、車輪用軸受装置を介して車輪を回転自在に支持すると共に、略車幅方向に延在する車体側ナックルに上部および下部回動機構を介して回動可能に連結された懸架装置の支持構造において、車輪用軸受装置が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪に取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、その円周等配位置にハブボルトが植設され、外周に複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、内周に硬化した凹凸部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、外側継手部材が、内側転走面から軸方向に延びる中空状の軸部を一体に有し、この軸部を拡径してハブ輪の凹凸部に食い込ませて加締め、ハブ輪と外側継手部材が一体に塑性結合されると共に、車輪側ナックルが外方部材に圧入される時に、この外方部材を支持する支持棒が挿通される治具挿入穴が車輪取付フランジに複数個穿設され、当該治具挿入穴がハブボルトを避けて円周等配位置に配置されているので、軽量・コンパクト化を図ると共に、治具挿入穴に支持棒を挿通させて外方部材を軸方向に移動しないように支持した状態で、車輪側ナックルを外方部材に圧入することができ、転動体によって外方部材の複列の外側転走面やハブ輪の内側転走面に圧痕が付くのを確実に防止することができ、品質の信頼性向上を図ることができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記車輪側ナックルの内径が前記等速自在継手の最大外径よりも大径に設定されていれば、車輪用軸受装置をユニット化した状態で車輪側ナックルに組み立てることができ、軽量・コンパクト化が図れると共に、組立作業性が格段に向上する。
また、請求項3に記載の発明のように、前記上部および下部回動機構が、前記車体側ナックルに分離可能に結合された枢軸と、この枢軸と前記車輪側ナックルの筒状部との間に配設された上部および下部支持軸受とを備え、前記上部支持軸受が単列の円錐ころ軸受またはアンギュラ玉軸受で構成されていると共に、前記下部支持軸受が単列の深溝玉軸受で構成されていれば、上部および下部回動機構の軽量・コンパクト化を図ることができると共に、車両の重量によって上部支持軸受に予圧が付与されると共に、上部支持軸受の軸方向変位によって下部支持軸受の内部すきまがなくなり、転動体が接触角をもって内外輪の転走面にアンギュラ接触するため、上部および下部支持軸受が単列であってもガタのない回動機構を提供することができる。
また、本発明のうち請求項4に記載の方法発明は、車輪の旋回を受持つ車輪側ナックルと、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックルの二分割構造からなり、前記車輪側ナックルが、車輪用軸受装置を介して車輪を回転自在に支持すると共に、略車幅方向に延在する前記車体側ナックルに上部および下部回動機構を介して回動可能に連結された懸架装置の支持構造の組立方法において、前記車輪用軸受装置が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪に取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、その円周等配位置にハブボルトが植設され、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、内周に硬化した凹凸部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記外側継手部材が、前記内側転走面から軸方向に延びる中空状の軸部を一体に有し、この軸部を拡径して前記ハブ輪の凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材が一体に塑性結合される工程と、前記車輪取付フランジの円周等配位置に治具挿入穴が複数個穿設されると共に、受け台に突設された複数の支持棒を前記治具挿入穴に挿通させて前記外方部材を軸方向不可に支持し、前記ハブ輪を下方にして前記車輪用軸受装置が前記受け台上に縦型に載置された状態で、押し治具を介して前記車輪側ナックルが前記外方部材に圧入される工程を備えている。
このように、車輪の旋回を受持つ車輪側ナックルと、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックルの二分割構造からなり、車輪側ナックルが、車輪用軸受装置を介して車輪を回転自在に支持すると共に、略車幅方向に延在する車体側ナックルに上部および下部回動機構を介して回動可能に連結された懸架装置の支持構造の組立方法において、車輪用軸受装置が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪に取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、その円周等配位置にハブボルトが植設され、外周に複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、内周に硬化した凹凸部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、外側継手部材が、内側転走面から軸方向に延びる中空状の軸部を一体に有し、この軸部を拡径してハブ輪の凹凸部に食い込ませて加締め、ハブ輪と外側継手部材が一体に塑性結合される工程と、車輪取付フランジの円周等配位置に治具挿入穴が複数個穿設されると共に、受け台に突設された複数の支持棒を治具挿入穴に挿通させて外方部材を軸方向不可に支持し、ハブ輪を下方にして車輪用軸受装置が受け台上に縦型に載置された状態で、押し治具を介して車輪側ナックルが外方部材に圧入される工程を備えているので、組立作業性を向上させると共に、転動体によって外方部材の複列の外側転走面やハブ輪の内側転走面に圧痕が付くのを確実に防止することができ、品質の信頼性向上を図ることができる。
好ましくは、請求項5に記載の発明のように、前記支持棒を前記治具挿入穴に挿通させると共に、前記外方部材の端面と支持棒との間に複数のプレートからなる分割治具を介在させ、この分割治具を前記外方部材の端面に当接させて前記ハブ輪を下方にして前記車輪用軸受装置が前記受け台上に縦型に載置された状態で、押し治具を介して前記車輪側ナックルが前記外方部材に圧入されれば、狭い組立スペースであっても、転動体によって外方部材の複列の外側転走面やハブ輪の内側転走面に圧痕が付くのを確実に防止することができると共に、支持棒によって外方部材の端面に傷が付くのを防止することができ、一層の品質の信頼性向上を図ることができる。
本発明に係る懸架装置の支持構造は、車輪の旋回を受持つ車輪側ナックルと、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックルの二分割構造からなり、前記車輪側ナックルが、車輪用軸受装置を介して車輪を回転自在に支持すると共に、略車幅方向に延在する前記車体側ナックルに上部および下部回動機構を介して回動可能に連結された懸架装置の支持構造において、前記車輪用軸受装置が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪に取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、その円周等配位置にハブボルトが植設され、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、内周に硬化した凹凸部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記外側継手部材が、前記内側転走面から軸方向に延びる中空状の軸部を一体に有し、この軸部を拡径して前記ハブ輪の凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材が一体に塑性結合されると共に、前記車輪側ナックルが前記外方部材に圧入される時に、この外方部材を支持する支持棒が挿通される治具挿入穴が前記車輪取付フランジに複数個穿設され、当該治具挿入穴が前記ハブボルトを避けて円周等配位置に配置されているので、軽量・コンパクト化を図ると共に、治具挿入穴に支持棒を挿通させて外方部材を軸方向に移動しないように支持した状態で、車輪側ナックルを外方部材に圧入することができ、転動体によって外方部材の複列の外側転走面やハブ輪の内側転走面に圧痕が付くのを確実に防止することができ、品質の信頼性向上を図ることができる。
また、本発明に係る懸架装置の支持構造の組立方法は、車輪の旋回を受持つ車輪側ナックルと、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックルの二分割構造からなり、前記車輪側ナックルが、車輪用軸受装置を介して車輪を回転自在に支持すると共に、略車幅方向に延在する前記車体側ナックルに上部および下部回動機構を介して回動可能に連結された懸架装置の支持構造の組立方法において、前記車輪用軸受装置が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪に取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、その円周等配位置にハブボルトが植設され、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、内周に硬化した凹凸部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記外側継手部材が、前記内側転走面から軸方向に延びる中空状の軸部を一体に有し、この軸部を拡径して前記ハブ輪の凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材が一体に塑性結合される工程と、前記車輪取付フランジの円周等配位置に治具挿入穴が複数個穿設されると共に、受け台に突設された複数の支持棒を前記治具挿入穴に挿通させて前記外方部材を軸方向不可に支持し、前記ハブ輪を下方にして前記車輪用軸受装置が前記受け台上に縦型に載置された状態で、押し治具を介して前記車輪側ナックルが前記外方部材に圧入される工程を備えているので、組立作業性を向上させると共に、転動体によって外方部材の複列の外側転走面やハブ輪の内側転走面に圧痕が付くのを確実に防止することができ、品質の信頼性向上を図ることができる。
車輪の旋回を受持つ車輪側ナックルと、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックルの二分割構造からなり、前記車輪側ナックルが、車輪用軸受装置を介して車輪を回転自在に支持すると共に、略車幅方向に延在する前記車体側ナックルに上部および下部回動機構を介して回動可能に連結された懸架装置の支持構造において、前記車輪用軸受装置が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪に取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、その円周等配位置にハブボルトが植設され、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、内周に硬化した凹凸部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなり、前記ハブ輪と外側継手部材が一体に塑性結合された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記外側継手部材が、前記内側転走面から軸方向に延びる中空状の軸部を一体に有し、この軸部を拡径して前記ハブ輪の凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材が一体に塑性結合されると共に、前記車輪側ナックルが前記外方部材に圧入される時に、この外方部材を支持する支持棒が挿通される治具挿入穴が前記車輪取付フランジに複数個穿設され、当該治具挿入穴が前記ハブボルトを避けて円周等配位置に配置されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る懸架装置の支持構造の一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の上部回動機構を示す要部拡大図、図3は、図1の下部回動機構を示す要部拡大図、図4は、本発明に係る懸架装置の組立方法を示す説明図、図5(a)は、本発明に係る車輪用軸受装置を示す正面図、(b)は、同上縦断面図、図6(a)、(b)は、本発明に係る車輪用軸受装置の組立方法を示す説明図、図7(a)、(b)は、本発明に係る車輪用軸受装置の他の組立方法を示す説明図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図面左側)、中央寄り側をインナー側(図面右側)という。
この懸架装置は、車輪(図示せず)の旋回を受持つ車輪側ナックル1と、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックル2の二分割構造からなるDASを構成している。車輪側ナックル1は、車輪用軸受装置3を介して車輪を回転自在に支持すると共に、略車幅方向に延在してこの車輪側ナックル1の径方向外方側に位置する車体側ナックル2に上部および下部回動機構4、5を介して回動可能に連結されている。
車輪用軸受装置3は、図5に拡大して示すように、ハブ輪6と複列の転がり軸受7および等速自在継手8がユニット化された第4世代と呼称される構成を備えている。ハブ輪6は、アウター側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジ9を一体に有し、その円周等配位置にハブボルト9aが植設されている。ハブ輪6の内周面には凹凸部10が形成され、熱処理によって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。なお、凹凸部10はアヤメローレット状に形成され、旋削等により独立して形成された複数の環状溝と、ブローチ加工等により形成された複数の軸方向溝とを略直交させて構成した交叉溝、あるいは、互いに傾斜した螺旋溝で構成した交叉溝からなる。また、凹凸部10の凸部は良好な食い込み性を確保するために、その先端部が三角形状等の尖塔形状に形成されている。
複列の転がり軸受7は、外方部材11と内方部材12と複列の転動体(ボール)13、13とを備えている。外方部材11は、車輪側ナックル1に所定のシメシロを介して圧入され、内周に複列の外側転走面11a、11aが形成されている。
一方、内方部材12は、ハブ輪6と、このハブ輪6の小径段部6bに突合せ状態に内嵌される後述する外側継手部材17とを指し、外周に複列の外側転走面11a、11aに対向する一方(アウター側)の内側転走面6aがハブ輪6の外周に、他方(インナー側)の内側転走面17aが外側継手部材17の外周にそれぞれ形成されている。
ハブ輪6はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、内側転走面6aから小径段部6bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。そして、複列の転動体13、13がこれら転走面11a、6aと11a、17a間にそれぞれ収容され、保持器14、14によって転動自在に保持されている。また、外方部材11と内方部材12との間に形成される環状空間の開口部にはシール15、16が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
等速自在継手8は、外側継手部材17と継手内輪18とケージ19およびトルク伝達ボール20を備えている。外側継手部材17は、カップ状のマウス部21と、このマウス部21の底部をなす肩部22と、この肩部22から軸方向に延びる中空の軸部23とを有している。この軸部23の外周には、ハブ輪6の小径段部6bに内嵌される小径段部23aと、この小径段部23aから軸方向に延びる嵌合部23bとが一体に形成されている。マウス部21の開口側の外周にはブーツ24が装着され(図1参照)、中空の軸部23に装着されたエンドキャップ25とで、マウス部21内に封入されたグリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が継手内部に侵入するのを防止している。
また、外側継手部材17はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、内側転走面17aをはじめ肩部22から軸部23に亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、軸部23の嵌合部23bは鍛造後の硬さの生のままとされている。
ハブ輪6と外側継手部材17の固定は塑性結合によって行われる。すなわち、外側継手部材17の軸部23をハブ輪6に内嵌すると共に、中空状の軸部23にマンドレル等の拡径治具を押し込んで嵌合部23bを拡径し、この嵌合部23bをハブ輪6の凹凸部10に食い込ませて加締め、ハブ輪6と外側継手部材17とが一体に塑性結合される。これにより、従来のようにナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がないため、軽量・コンパクト化を図ることができると共に、ハブ輪6の強度・耐久性を向上させ、かつ長期間その予圧量を維持することができる。さらに、車両への組込性を簡便にすることができるという特徴を有している。
上部回動機構4は、図2に拡大して示すように、車体側ナックル2にスリーブ26を介して分離可能に固定された枢軸27と、この枢軸27と車輪側ナックル1の筒状部1aとの間に装着された上部支持軸受28とを備えている。スリーブ26は、鋼板からプレス加工によって形成され、一端部にフランジ26aを有している。また、このスリーブ26は表面に熱処理によって硬化処理が施され、枢軸27との接触による耐摩耗性を向上させると共に、車体側ナックル2に圧入することにより車体側ナックル2の剛性を高めることができる。なお、枢軸27は、一端部に鍔部27aを有し、この鍔部27aで車体側ナックル2に位置決めされ、止め輪29によって軸方向に固定されている。
上部支持軸受28は車輪側ナックル1の筒状部1aに内嵌され、内周にテーパ状の外側転走面30aが形成された外輪30と、この外側転走面30aに対向する内側転走面31aが外周に形成された内輪31と、両転走面30a、31a間に保持器32を介して転動自在に収容された円錐ころ33とを備えた単列の円錐ころ軸受からなる。この上部支持軸受28は、内輪31の背面側(大径側)が防水カバー34を介してスリーブ26のフランジ26aに当接し、車両の重量によって軸受に予圧が付与されている。これにより、上部回動機構4の軽量・コンパクト化を図ることができると共に、上部支持軸受28が単列であってもガタのない回動機構を提供することができる。
枢軸27はその端部に雌ねじ27bが形成され、この雌ねじ27bに止め栓35を装着して雌ねじ27bが発錆するのを防止すると共に、この雌ねじ27bに分解治具(図示せず)を螺合することにより車体側ナックル2から枢軸27を径方向外方に容易に取り外すことができる。
一方、下部回動機構5は、図3に拡大して示すように、車体側ナックル2にスリーブ26を介して分離可能に固定された枢軸27と、この枢軸27と車輪側ナックル1の筒状部1bとの間に装着された下部支持軸受37とを備えている。そして、この下部回動機構5と前記上部回動機構4の両枢軸27、27でキングピン軸K/Sが構成されている。このキングピン軸K/Sは、車輪の中心W/Cに対し、所定の角度に傾斜して構成され、キングピン軸K/S周りに車輪側ナックル1が回動可能となっている(図1参照)。
下部支持軸受37は車輪側ナックル1の筒状部1bに内嵌され、内周に円弧状の外側転走面38aが形成された外輪38と、この外側転走面38aに対向する内側転走面39aが外周に形成された内輪39と、両転走面38a、39a間に保持器40を介して転動自在に収容されたボール41とを備えた深溝玉軸受からなる。この下部支持軸受37は、上部支持軸受28の軸方向の変位によって内部すきまがなくなり、ボール41が両転走面38a、39aと僅かな接触角をもってアンギュラ接触する。これにより、下部回動機構5の軽量・コンパクト化を図ることができると共に、下部支持軸受37が単列であってもガタのない回動機構を提供することができる。なお、予め下部支持軸受37の内部すきまを小さく設定し、枢軸27および車輪側ナックル1の筒状部1bとの嵌合によって所定の予圧が付与されるようにしても良い。
次に、図4を用いて本発明に係る懸架装置の組立方法を詳細に説明する。
先ず、車輪側ナックル1に上部および下部支持軸受28、37を装着し、車輪用軸受装置3を車輪側ナックル1に組み立てる。この時、車輪側ナックル1の内径D1が等速自在継手8の最大外径D2(ここでは、ブーツ24の最大外径)よりも大径(D1>D2)になるように設定すれば、ハブ輪6と複列の転がり軸受7および等速自在継手8をユニット化した状態で車輪側ナックル1に組み立てることができる。次に、車体側ナックル2にスリーブ26を圧入固定すると共に、車体側ナックル2を車輪側ナックル1に外挿する。そして、車輪側ナックル1と車体側ナックル2との位置を合わせた状態で、車体側ナックル2に径方向外方から枢軸27、27を嵌挿し、この枢軸27、27に上部および下部支持軸受28、37を固定する。最後に、車体側ナックル2に止め輪29、29を装着して両枢軸27、27を車体側ナックル2に固定する。
本実施形態では、車輪側ナックル1および車体側ナックル2の径方向外方から各部品を脱着することができるので、組立スペースを確保して組立作業が簡便化できると共に、車体側ナックル2に装着された両枢軸27、27を取り外すだけで、車体側ナックル2から車輪側ナックル1を取り外すことが可能となり、車輪用軸受装置3および等速自在継手8の分解・組立作業が向上する。
本実施形態では、前述したように、車輪側ナックル1の内径D1が等速自在継手8の最大外径D2よりも大径(D1>D2)になるように設定されているので、ハブ輪6と複列の転がり軸受7および等速自在継手8をユニット化した状態で車輪側ナックル1に組み立てることができるが、ここで、車輪用軸受装置3のハブ輪6を支持した状態で外方部材11に車輪側ナックル1を圧入する際、転動体13によって外方部材11の複列の外側転走面11a、11aやハブ輪6の内側転走面6aに圧痕が付く恐れがある。そのため、本実施形態では、図5に示すように、ハブ輪6の車輪取付フランジ9に治具挿入穴42が複数個穿設されている。この治具挿入穴42は、ハブボルト9aを避けて車輪取付フランジ9の円周等配位置に穿設されている。
次に、図6を用いて車輪用軸受装置3の組立方法を説明する。
受け台43上にハブ輪6を下方にして車輪用軸受装置3を縦型に載置する訳であるが、受け台43に突設された支持棒44を治具挿入穴42に挿通させて外方部材11の端面に当接させる。すなわち、支持棒44を介して車輪用軸受装置3を受け台43上に載置する。そして、外方部材11を軸方向に移動しないように支持した状態で、押し治具45を介して車輪側ナックル1を下降させて外方部材11に圧入する。
こうした組立方法を採用することにより、組立作業性を向上させると共に、転動体13によって外方部材11の複列の外側転走面11a、11aやハブ輪6の内側転走面6aに圧痕が付くのを確実に防止することができ、品質の信頼性向上を図ることができる。
図7に、車輪用軸受装置3の他の組立方法を示す。ここでは、支持棒44を備えた受け台43とは別に、分割治具46によって外方部材11が支持されている。すなわち、受け台43の支持棒44を治具挿入穴42に挿通させると共に、外方部材11の端面と支持棒44との間に分割治具46を介在させ、この分割治具46を外方部材11の端面に当接させて車輪用軸受装置3を受け台43上に載置する。そして、外方部材11を軸方向に移動しないように支持した状態で、押し治具45を介して車輪側ナックル1を外方部材11に圧入する。なお、分割治具46は扇型に形成された複数のプレートからなる。こうした組立方法を採用することにより、狭い組立スペースであっても、転動体13によって外方部材11の複列の外側転走面11a、11aやハブ輪6の内側転走面6aに圧痕が付くのを確実に防止することができると共に、支持棒44によって外方部材11の端面に傷が付くのを防止することができ、一層の品質の信頼性向上を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る懸架装置の支持構造は、懸架装置を構成するナックルが、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックルと、車輪の旋回を受持つ車輪側ナックルの二分割構造からなるDASに適用できる。
本発明に係る懸架装置の支持構造の一実施形態を示す縦断面図である。 図1の上部回動機構を示す要部拡大図である。 図1の下部回動機構を示す要部拡大図である。 本発明に係る懸架装置の組立方法を示す説明図である。 (a)は、本発明に係る車輪用軸受装置を示す正面図である。 (b)は、同上縦断面図である。 (a)、(b)は、本発明に係る車輪用軸受装置の組立方法を示す説明図である。 (a)、(b)は、本発明に係る車輪用軸受装置の他の組立方法を示す説明図である。 従来の懸架装置を示す模式図である。 図8の懸架装置の支持構造を示す縦断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪側ナックル
1a、1b・・・・・・・・・・・・・・・筒状部
2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車体側ナックル
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪用軸受装置
4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上部回動機構
5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下部回動機構
6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
6a、17a、31a、39a・・・・・・内側転走面
6b、23a・・・・・・・・・・・・・・小径段部
7・・・・・・・・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
8・・・・・・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
9・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
9a・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
10・・・・・・・・・・・・・・・・・・凹凸部
11・・・・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
11a、30a、38a・・・・・・・・・外側転走面
12・・・・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
13・・・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
14、32、40・・・・・・・・・・・・保持器
15、16・・・・・・・・・・・・・・・シール
17・・・・・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
18・・・・・・・・・・・・・・・・・・継手内輪
19・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケージ
20・・・・・・・・・・・・・・・・・・トルク伝達ボール
21・・・・・・・・・・・・・・・・・・マウス部
22・・・・・・・・・・・・・・・・・・肩部
23・・・・・・・・・・・・・・・・・・軸部
23b・・・・・・・・・・・・・・・・・嵌合部
24・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブーツ
25・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンドキャップ
26・・・・・・・・・・・・・・・・・・スリーブ
26a・・・・・・・・・・・・・・・・・フランジ
27・・・・・・・・・・・・・・・・・・枢軸
27a・・・・・・・・・・・・・・・・・鍔部
27b・・・・・・・・・・・・・・・・・雌ねじ
27c・・・・・・・・・・・・・・・・・係止孔
28・・・・・・・・・・・・・・・・・・上部支持軸受
29・・・・・・・・・・・・・・・・・・止め輪
30、38・・・・・・・・・・・・・・・外輪
31、39・・・・・・・・・・・・・・・内輪
33・・・・・・・・・・・・・・・・・・円錐ころ
34・・・・・・・・・・・・・・・・・・防水カバー
35・・・・・・・・・・・・・・・・・・止め栓
36・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリップ
36a・・・・・・・・・・・・・・・・・円弧部
37・・・・・・・・・・・・・・・・・・下部支持軸受
41・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボール
42・・・・・・・・・・・・・・・・・・治具挿入穴
43・・・・・・・・・・・・・・・・・・受け台
44・・・・・・・・・・・・・・・・・・支持棒
45・・・・・・・・・・・・・・・・・・押し治具
46・・・・・・・・・・・・・・・・・・分割治具
51・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナックル
51a・・・・・・・・・・・・・・・・・車体側ナックル
51b・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪側ナックル
52・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪
53・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロアリンク
54・・・・・・・・・・・・・・・・・・ショックアブソーバ
55・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪用軸受
55a・・・・・・・・・・・・・・・・・外輪
55b・・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
55c・・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
56・・・・・・・・・・・・・・・・・・上部回動機構
57・・・・・・・・・・・・・・・・・・固定ボルト
58・・・・・・・・・・・・・・・・・・上部枢軸
58a・・・・・・・・・・・・・・・・・鍔部
59・・・・・・・・・・・・・・・・・・上部支持軸受
60・・・・・・・・・・・・・・・・・・外輪
61・・・・・・・・・・・・・・・・・・円錐ころ
62・・・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
63・・・・・・・・・・・・・・・・・・蓋部材
64・・・・・・・・・・・・・・・・・・下部回動機構
65・・・・・・・・・・・・・・・・・・下部枢軸
66・・・・・・・・・・・・・・・・・・下部支持軸受
67・・・・・・・・・・・・・・・・・・キングピン軸
68・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪の中心
69・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
70・・・・・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
71・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブシャフト
D1・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪側ナックルの内径
D2・・・・・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手の最大外径
K/S・・・・・・・・・・・・・・・・・キングピン軸
W/C・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪の中心

Claims (5)

  1. 車輪の旋回を受持つ車輪側ナックルと、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックルの二分割構造からなり、
    前記車輪側ナックルが、車輪用軸受装置を介して車輪を回転自在に支持すると共に、
    略車幅方向に延在する前記車体側ナックルに上部および下部回動機構を介して回動可能に連結された懸架装置の支持構造において、
    前記車輪用軸受装置が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪に取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、その円周等配位置にハブボルトが植設され、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、内周に硬化した凹凸部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
    前記外側継手部材が、前記内側転走面から軸方向に延びる中空状の軸部を一体に有し、この軸部を拡径して前記ハブ輪の凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材が一体に塑性結合されると共に、
    前記車輪側ナックルが前記外方部材に圧入される時に、この外方部材を支持する支持棒が挿通される治具挿入穴が前記車輪取付フランジに複数個穿設され、当該治具挿入穴が前記ハブボルトを避けて円周等配位置に配置されていることを特徴とする懸架装置の支持構造。
  2. 前記車輪側ナックルの内径が前記等速自在継手の最大外径よりも大径に設定されている請求項1に記載の懸架装置の支持構造。
  3. 前記上部および下部回動機構が、前記車体側ナックルに分離可能に結合された枢軸と、この枢軸と前記車輪側ナックルの筒状部との間に配設された上部および下部支持軸受とを備え、前記上部支持軸受が単列の円錐ころ軸受またはアンギュラ玉軸受で構成されていると共に、前記下部支持軸受が単列の深溝玉軸受で構成されている請求項1または2に記載の懸架装置の支持構造。
  4. 車輪の旋回を受持つ車輪側ナックルと、懸架装置の上下動を受持つ車体側ナックルの二分割構造からなり、
    前記車輪側ナックルが、車輪用軸受装置を介して車輪を回転自在に支持すると共に、
    略車幅方向に延在する前記車体側ナックルに上部および下部回動機構を介して回動可能に連結された懸架装置の支持構造の組立方法において、
    前記車輪用軸受装置が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪に取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、その円周等配位置にハブボルトが植設され、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、内周に硬化した凹凸部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
    前記外側継手部材が、前記内側転走面から軸方向に延びる中空状の軸部を一体に有し、この軸部を拡径して前記ハブ輪の凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材が一体に塑性結合される工程と、
    前記車輪取付フランジの円周等配位置に治具挿入穴が複数個穿設されると共に、受け台に突設された複数の支持棒を前記治具挿入穴に挿通させて前記外方部材を軸方向不可に支持し、前記ハブ輪を下方にして前記車輪用軸受装置が前記受け台上に縦型に載置された状態で、押し治具を介して前記車輪側ナックルが前記外方部材に圧入される工程を備えていることを特徴とする懸架装置の支持構造の組立方法。
  5. 前記支持棒を前記治具挿入穴に挿通させると共に、前記外方部材の端面と支持棒との間に複数のプレートからなる分割治具を介在させ、この分割治具を前記外方部材の端面に当接させて前記ハブ輪を下方にして前記車輪用軸受装置が前記受け台上に縦型に載置された状態で、押し治具を介して前記車輪側ナックルが前記外方部材に圧入される請求項4に記載の懸架装置の支持構造の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019214369A (ja) * 2019-07-31 2019-12-19 Ntn株式会社 転舵軸付ハブベアリングおよび転舵機能付ハブユニット
US11565548B2 (en) 2017-11-28 2023-01-31 Ntn Corporation Hub unit having steering function, and vehicle provided with said hub unit

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