JP2008258076A - 試料ホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】透過型電子顕微鏡用の試料を分析する際に、分析装置内の構成部材に接触することを抑制でき、試料を適切な位置に配置しやすくすることができる試料ホルダーを提供すること。
【解決手段】メッシュ10に固定された透過型電子顕微鏡用の試料11を分析装置にて分析するために、その試料11を保持する試料ホルダー100であって、試料11が固定されたメッシュ10が配置されるベース20と、ねじ40にてベース20に固定されることによって、ベース20に配置されたメッシュ10と部分的に接触してメッシュ10をベース20に押圧する押え板30とを備えるものであり、試料11が固定されたメッシュ10を保持している状態において、ベース20、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板主部32)の上面以外の部分、ねじ40は、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板主部32)の上面より低い位置とするものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、透過型電子顕微鏡観察用の試料を保持する試料ホルダーに関するものである。
半導体素子などの不良解析など様々な情報を得るためには、1つの分析手法だけでなく複数の分析手法を使って分析が行われている。また、複数の分析手法で分析を行う場合、同一の試料を複数の分析手法(分析装置)にて分析することが望ましい。
複数の分析装置のなかでも、透過型電子顕微鏡(transmission electron microscope、以下TEMとも称する)は、最も試料のサイズに制限がある。したがって、同一の試料を複数の分析装置にて分析するためには、TEM観察用の試料を用いることが望ましい。
そのTEM観察用の試料は、一般的にFIB加工によって全体的もしくは部分的に薄片化(観察領域は100nm程度)されて、φ3mmで厚みが数十μm程度のメッシュ(支持部材)に固定されたり、φ3mmで厚みが数十μm程度のリング(支持部材)に固定された状態でイオンミリングによって全体的もしくは部分的に薄片化されている。
従来、特許文献1に示すように、上述のようなTEM観察用の試料を他の分析装置で利用するための試料ホルダーがあった。特許文献1に示す試料ホルダーは、薄片化された試料をメッシュ(支持部材)に固定した状態で保持するものである。
この特許文献1に示す試料ホルダーは、試料が固定されたメッシュを配置するための試料保持面を有する試料保持台と、保持台を挟んで配置され試料保持面よりも突出した一対の凸部と、試料が固定されたメッシュを押える試料押えと、試料押えを固定する固定部材であるねじを有する。そして、試料が固定されたメッシュは、試料保持台及び試料押えの間に挟まれると共に、試料押えが試料保持台にねじで留められることで試料ホルダーに保持される。また、特許文献1に示す試料ホルダーは、X線分析器に対して、試料保持台の試料保持面のうちX線分析器に近い側が近づくように、試料保持台の試料保持面が傾斜している。
特開2001−15056号公報
しかしながら、特許文献1に示す試料ホルダーを他の分析装置に用いようとした場合、凸部やねじが試料の表面よりも突出しているため、その凸部やねじが分析装置内の構成部材に接触して試料を適切な位置に配置できない可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、透過型電子顕微鏡用の試料を分析する際に、分析装置内の構成部材に接触することを抑制でき、試料を適切な位置に配置しやすくすることができる試料ホルダーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の試料ホルダーは、支持部材に固定された透過型電子顕微鏡用の試料を分析装置にて分析するために、その試料を保持する試料ホルダーであって、試料が固定された支持部材が配置されるベースと、固定部材にてベースに固定されることによって、ベースに配置された支持部材と部分的に接触して支持部材をベースに押圧する押え部材とを備えるものであり、ベース、押え部材における支持部材を押圧する部分以外の部分、固定部材は、ベースに配置された支持部材を押え部材にて押圧している状態において、試料における上面、支持部材における上面、または、押え部材における支持部材を押圧する部分の上面のうち最も高い面より低い位置にあることを特徴とするものである。
通常、分析装置内における試料の適切な配置位置よりも低い位置では、ベース、押え部材における支持部材に接する部分の上面以外の部分と分析装置内の構成部材とが接触する可能性は低い。したがって、請求項1に示すようにすることによって、分析装置内の構成部材に接触することを抑制でき、試料を適切な位置に配置しやすくすることができる。
また、請求項2に示すように、分析装置が試料に励起源を照射することによって試料の分析を行う分析装置を含む場合、ベースは、励起源が当る部分に空間部を備えるようにしてもよい。
このようにすることによって、励起源がベースに照射されるのを抑制することができる。したがって、励起源がベースに照射されることによって生じる分析への悪影響を抑制でき、適切に試料の分析を行うことができる。
また、請求項3に示すように、ベースは、支持部材が配置される部位に支持部材の形状に対応する凹部を備えるようにしてもよい。
このようにすることによって、支持部材をベースに配置する際に、ズレたりすることなく適切に配置ことができる。
また、請求項4に示すように、ベースは、支持部材が配置される部位に支持部材の形状に対応する凸部を備えるようにしてもよい。
このようにすることによって、支持部材をベースに配置する際に、支持部材とベースとの位置決めをすることができ、適切な位置に配置することができる。
また、請求項5に示すように、支持部材は、弾性部材からなるスペーサーを介してベースに配置されるようにしてもよい。
このようにすることによって、支持部材と押え部材との密着性を向上することができる。
また、請求項6に示すように、支持部材は、凹部から突出する弾性部材からなるスペーサーを介してベースに配置されるようにしてもよい。
このようにすることによって、支持部材をベースに配置する際に、支持部材とベースとの位置決めをすることができ、適切な位置に配置することができると共に、支持部材と押え部材との密着性を向上することができる。
また、請求項7に示すように、分析装置は、走査電子顕微鏡、エネルギー分散型X線分光を用いた分析装置、波長分散型X線分光を用いた分析装置、オージェ電子分光を用いた分析装置、X線光電子分光を用いた分析装置の少なくとも一つを含むようにしてもよい。
このように、走査電子顕微鏡、エネルギー分散型X線分光を用いた分析装置、波長分散型X線分光を用いた分析装置、オージェ電子分光を用いた分析装置、X線光電子分光を用いた分析装置の試料ホルダーとして用いることができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態における試料ホルダー100は、透過型電子顕微鏡用の試料11を他の分析装置にて分析するために、その試料11を保持するものである。図1は、本発明の第1の実施の形態における試料を固定した支持部材の概略構成を示す平面図である。図2は、図1のII―II断面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す平面図である。図4は、図3のIV―IV断面図である。図5は、本発明の第1の実施の形態における分析装置の概略構成を示す断面図である。図6は、試料を固定した支持部材の他の例における概略構成を示す平面図である。図7は、図6のVII―VII断面図である。図8は、試料を固定した支持部材の他の例における概略構成を示す平面図である。図9は、図8のIX―IX断面図である。
まず、透過型電子顕微鏡用の試料11に関して説明する。透過型電子顕微鏡用の試料11は、例えば、収束イオンビーム(Focused Ion Beam、以下FIBとも称する)装置を用いて薄片化(観察領域は100nm程度)されたものである。この薄片化された試料11は、図1及び図2に示すように、例えばタングステンなどの堆積によってメッシュ(支持部材)10に固定される。
メッシュ10は、約φ3mmで厚みが数十μm程度の円状の板部材の一点から切り込みを入れ、その切り込みに略直角な方に切り抜いた形状のものを採用する。換言すると、メッシュ10は、平面視において、円状の板部材を逆L字状に切り抜いた形状のものを採用する。そして、試料11は、メッシュ10の切り抜いた断面に固定される。よって、試料11は、一部がメッシュ10に固定された状態で浮いた状態となる。換言すると、試料11は、一部のみがメッシュ10と接触しており、その他の部分はメッシュ10と接触していない状態である。なお、試料11は、分析する際にメッシュ10が障壁になることを抑制するために、メッシュ10のできるだけ上側の方に固定すると好ましい。つまり、メッシュ10を分析装置内に配置した状態において、メッシュ10のできるだけ上側の方に固定すると好ましい(図2の紙面上における上方)。
ただし、メッシュ10の形状はこれに限定されるものではなく、試料11の固定位置もこれに限定されるものではない。例えば、図6及び図7に示すように、メッシュ10の上面(主面)に試料11の一部を固定してもよい。
また、図8及び図9に示すように、試料11aは、約φ3mmで厚みが数十μm程度のリング状の支持部材10a(以下、リングとも称する)に固定された状態でイオンミリングによって全体的もしくは部分的に薄片化してもよい。この場合、試料11aは、周囲のみがリング10aと接触しており、その他の部分はリング10aと接触していない状態である。
次に、上述の試料11が固定されたメッシュ10を保持する試料ホルダー100に関して説明する。なお、以下に説明する試料ホルダーは、図1、図6に示すいずれのメッシュや、図8に示すリングであっても同様に保持できるため、代表例として図1に示すメッシュ10を保持する例を用いて説明する。
試料ホルダー100は、図3及び図4に示すように、略中心位置に貫通孔21を有する凸形状をなすものである。そして、試料ホルダー100は、試料11が固定されたメッシュ10が配置されるベース20と、ねじ40(固定部材)にてベース20に固定される押え板30(押え部材)とを備えるものである。この押え板30は、ねじ40にてベース20に固定されることによって、メッシュ10をベース20に押圧するものである。
ベース20は、凸形状をなす導電性部材からなり、中心部エリアに略平坦なベース主面22を有し、そのベース主面22の両側にはベース主面22から窪んだ位置に略平坦なベース段差部24を有する。
また、ベース20は、ベース主面22の略中心領域(試料11が配置される位置を含む周辺領域であり、電子線が照射される領域)に、メッシュ10の直径(約φ3mm)より若干狭い開口面積であり、ベース主面22から裏面に貫通する貫通孔(空間部)21が設けられる。この貫通孔21は、後ほど説明する分析装置における電子線がベース20に照射されないようにするために設けられるものである。したがって、貫通孔21のかわりに、凹部を設けるようにしてもよい。
つまり、試料11に電子線を照射して、試料11から特性X線を放出させることによって試料11の分析を行う場合、電子線がベース20にも照射されてしまうと、ベース20から特性X線が放出する可能性がある。しかしながら、上述のように、ベース20における電子線が照射される領域に貫通孔21もしくは凹部を設けることによって、電子線がベース20に照射されるのを抑制することができる。したがって、電子線がベース20に照射されることによって生じる分析への悪影響を抑制でき、適切に試料11の分析を行うことができる。
また、ベース主面22の略中心位置、つまり貫通孔21の周囲には、メッシュ10の形状(切り抜く前の形状である円状の板部材)に対応する凹部23が設けられる。この凹部23には、メッシュ10が配置される。このようにベース20にメッシュ10の形状に対応する凹部23を設けることによって、メッシュ10をベース20に配置する際に、ズレたりすることなく適切に配置ことができる。また、ベース段差部24には、押え板30をベース20に固定するためのねじ40に対応するねじ穴25が設けられる。また、ベース主面22とベース段差部24の表面との間隔は、ねじ40をねじ穴25に挿入した状態で、ねじ40が板主部32から突出しない程度である。
押え板30は、導電性部材からなり、ベース20の形状に対応して凸形状をなすものであり、中心部エリアにベース主面22に対応する略平坦な板主部32を有する。また、その板主部32の両側には、板主部32から窪んだベース段差部24に対応する略平坦な板段差部33を有する。押え板30は、板主部32の略中心領域(貫通孔21に対応する領域)に、メッシュ10の直径(約φ3mm)より若干狭い開口面積であり、板主部32から裏面に貫通する開口部31が設けられる。したがって、押え板30は、ベース20に固定された状態において開口部31の周囲領域aがメッシュ10と接触することとなる。そして、板段差部33には、上述のねじ40及びねじ穴25に対応するねじ用貫通孔34が設けられる。
この試料ホルダー100にて、試料11が固定されたメッシュ10を保持する場合、凹部23にメッシュ10が配置された状態のベース20に押え板30を被せる。そして、ねじ40にて押え板30をベース20に固定する。このようにして、メッシュ10は、押え板30(板主部32)の周囲領域aが接触して、押え板30(板主部32)によってベース20に押圧された状態で試料ホルダー100に保持される。したがって、試料ホルダー100のベース20、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板主部32)の上面以外の部分、ねじ40は、試料11が固定されたメッシュ10を保持している状態において、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板主部32)の上面より低い位置となる。
ここで、上述のように試料ホルダー100に保持された試料11を分析する分析装置の一例を説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態における分析装置の概略構成を示す断面図である。
本実施の形態においては、分析装置の一例として、エネルギー分散型X線分光(energy-dispersive X-ray spectroscopy)を用いた分析装置(以下EDSとも称する)と、波長分散型X線分光(wavelength-dispersive X-ray spectroscopy)を用いた分析装置(以下、WDSとも称する)と二次電子検出器280、反射電子検出器290が搭載された、電子プローブマイクロアナライザ(electron-probe micro analyzer、以下EPMAとも称する)200を採用する。なお、本実施の形態における分析装置200に関しては、従来技術であるため分析方法などに関する詳しい説明は省略する。
図5に示すように、分析装置200は、試料11に照射する電子線(励起源)を出力する電子銃210、鏡筒内に配置されるものであり電子銃210にて出力された電子線を収束させるコンデンサレンズ220、鏡筒内に配置されるものでありコンデンサレンズ220で収束された電子線を更に細く絞る対物レンズ230、試料11の周辺の浮遊物などを捕らえる液体窒素トラップ240、試料ホルダー100が搭載されて試料ホルダー100の位置(水平方向、垂直方向、傾斜方向、回転方向など)を調整するステージ250、EDS260、WDS270、二次電子検出器280、反射電子検出器290などを備える。WDS270は、一対の分光結晶271とX線検出器272が複数(例えば、5チャンネル)設けられて構成されるものである。試料11の表面と各組の分光結晶271とX線検出器272は、ローランド円の円周上に配置される。なお、図示は省略するが、EDS260、WDS270(X線検出器272)、二次電子検出器280、反射電子検出器290は、表示装置などが接続された演算装置などに接続されている。そして、表示装置にて分析結果を表示するものである。
そして、この分析装置200にて試料11を分析する場合、メッシュ10を保持した試料ホルダー100をステージ250に配置する。そして、ステージ250を動かすことによって、試料11が分析装置200内にて適切な位置となるように調整する。なお、本実施の形態における分析装置200においては、分析装置200内でステージ250を動かすことによって、試料11の位置を調整する例を採用したが、本発明はこれに限定されるものではない。分析装置の外部にてステージ上での試料11の位置を調整して、そのステージごと分析装置内に配置するようなものであってもよい。
一般的に、分析装置200内においては、分析装置200の構成部材(液体窒素トラップ240など)と試料ホルダーとの間隔は狭いものである。したがって、試料11を適切な位置に調整(配置)しようとした場合、構成部材(液体窒素トラップ240など)と試料ホルダーとが接触する可能性があり、試料11を適切な位置に調整(配置)できない可能性がある。また、試料11と分光結晶271及びEDS260との角度(例えば、30°〜55°)が適切となるように試料11を調整(配置)すると、試料ホルダーが障壁となり、特性X線が遮られてしまう可能性もある。特に、WDS270の場合、多方向に特性X線を取り出す必要があるため、試料11と分光結晶271との位置関係が多方向において制限される。
しかしながら、本実施の形態における試料ホルダー100においては、上述のように試料11が固定されたメッシュ10を保持している状態において、ベース20、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板部32)の上面以外の部分、ねじ40は、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板主部32)の上面より低い位置とするものである。したがって、試料ホルダー100が分析装置200内の構成部材に接触することを抑制でき、試料11を適切な位置に配置しやすくすることができる。
換言すると、試料ホルダー100は、試料11が固定されたメッシュ10を保持した状態において、試料11よりも上側にくる部位を低減することができるので、分析装置200内の構成部材に接触することを抑制でき、試料11を適切な位置に配置しやすくすることができる。
なお、本実施の形態においては、試料ホルダー100に保持された試料11を分析する分析装置として、EDS260とWDS270と二次電子検出器280と反射電子検出器290が搭載された分析装置200を採用した例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。試料ホルダー100に保持された試料11を分析する分析装置としては、例えば、EDS,WDSを搭載していない走査型電子顕微鏡(Scanning Electoron Microscope、以下SEMとも称する)であってもよい。また、オージェ電子分光(Auger Electron Spectroscopy)を用いた分析装置(以下AESとも称する)、X線光電子分光分析法(X-ray Photoelectron Spectroscopy)を用いた分析装置(以下XPSとも称する)、透過型電子顕微鏡(transmission electron microscope、以下TEMとも称する)であってもよい。
例えば、AESの場合、試料ホルダー100を配置するエリアの周辺には、インプットレンズ、対物レンズ、反射電子検出器などが配置されている。しかしながら、AES内部において、試料11を適切な位置に配置しようとした場合であっても、本実施の形態における試料ホルダー100を用いることによって、試料ホルダー100と対物レンズや反射電子検出器などとが接触することを抑制できるので、試料11を適切な位置に配置しやすくすることができる。
また、試料ホルダー100に保持された試料11は、EDS、WDS、SEM、XPSのうちの複数の分析装置にて分析するようにしてもよい。つまり、試料ホルダー100をEDS、WDS、SEM、XPSの複数の分析装置で兼用してもよい。
また、導電性テープや導電性ペーストを用いることによって、メッシュ10を試料ホルダー100の最も高い位置に保持させることも考えられる。しかしながら、導電性テープや導電性ペーストを用いた場合、メッシュ10を取り外すのが困難であったり、試料11が導電性ペーストによって汚染されたりする可能性がある。また、導電性テープは、チャージアップしやすく試料11の分析に悪影響をおよぼす可能性がある。しかしながら、本実施の形態における試料ホルダー100は、メッシュ10を押え板30とねじ40とによってベース20に保持しているので、導電性テープや導電性ペーストなどを用いる必要がないので好ましい。
また、本実施の形態においては、試料ホルダー100は、試料11が固定されたメッシュ10を保持している状態において、ベース20、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板主部32)の上面以外の部分、ねじ40は、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板主部32)の上面より低い位置とする例を採用したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、ベース20、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板主部32)の上面以外の部分、ねじ40は、ベース20に配置されたメッシュ10を押え板30にて押圧している状態において、試料11における上面(表面)s、メッシュ10における上面(表面)のうち最も高い面より低い位置となるようにしても本発明の目的は達成できるものである。
また、本実施の形態においては、試料ホルダー100は、二つのねじ40で押え板30をベース20に固定する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一つのねじで押え板30をベース20に固定してもよいし、三つ以上のねじで押え板30をベース20に固定してもよい。
(変形例1)
また、変形例1として、図10に示すように、試料ホルダー100aは、メッシュ10をベース20aの主面上に配置するようにしてもよい。図10は、本発明の変形例1における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。図10は、上述の実施の形態における図4に対応する図面である。なお、変形例1と上述の実施の形態とは、類似する点が多いため、主に異なる箇所に関して説明する。
ベース20aは、略平坦なベース主面22aが形成される。すなわち、ベース主面22aには、上述の実施の形態における凹部23を設けないものである。また、押え板30aは、メッシュ10の厚みに対応する高さの板凸部35a、板凸部35aの端部から屈曲する板屈曲部36a、板屈曲部36aの略中心位置に開口部31が設けられる。つまり、押え板30aは、ベース主面22から遠ざかる方に突出するものであり、メッシュ10の形状(切り抜く前の形状である円状の板部材)に対応する凹部が設けられ、その凹部の略中心位置に開口部31が設けられるものである。
このように、試料ホルダー100aは、ベース20aのベース主面22aと押え板30aの板屈曲部36aとの間でメッシュ10を保持するようにしてもよい。このようにすることによっても、試料11が固定されたメッシュ10を保持している状態において、ベース20、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板屈曲部36a)の上面以外の部分、ねじ40は、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板屈曲部36a)の上面より低い位置とすることができる。したがって、試料ホルダー100が分析装置200内の構成部材に接触することを抑制でき、試料11を適切な位置に配置しやすくすることができる。
また、変形例1においては、試料ホルダー100aは、二つのねじ40で押え板30aをベース20aに固定する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一つのねじで押え板30aをベース20aに固定してもよいし、三つ以上のねじで押え板30aをベース20aに固定してもよい。
(変形例2)
また、変形例2として、図11に示すように、試料ホルダー100bは、スペーサー26bを設けてもよい。図11は、本発明の変形例2における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。図11は、上述の実施の形態における図4に対応する図面である。なお、変形例2と上述の実施の形態とは、類似する点が多いため、主に異なる箇所に関して説明する。
ベース20bは、貫通孔21の周囲にメッシュ10の厚みよりも深い凹部23bが設けられる。そして、この凹部23bには、導電性の弾性部材からなるスペーサー26bが配置される。つまり、凹部23bは、スペーサー26bを配置した状態でメッシュ10の厚みと同程度の深さ、もしくは、それよりも浅い深さである。
このように、試料ホルダー100bは、ベース20bの凹部23bに設けられたスペーサー26bと押え板30との間でメッシュ10を保持するようにしてもよい。このようにすることによっても、試料11が固定されたメッシュ10を保持している状態において、ベース20、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板主部32)の上面以外の部分、ねじ40は、押え板30におけるメッシュ10を押圧する部分(板主部32)の上面より低い位置とすることができる。したがって、試料ホルダー100bが分析装置200内の構成部材に接触することを抑制でき、試料11を適切な位置に配置しやすくすることができる。また、このように、スペーサー26bを設けることによって、メッシュ10と押え板30との密着性を向上することができる。
なお、スペーサー26bを設ける場合、スペーサー26bの上面と板主部32との間隔(メッシュ10を挟む間隔)は、メッシュ10の厚みよりも若干小さくすることによって、メッシュ10と押え板30との密着性をより一層向上することができるので好ましい。
また、変形例2においては、試料ホルダー100bは、二つのねじ40で押え板30をベース20bに固定する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一つのねじで押え板30をベース20bに固定してもよいし、三つ以上のねじで押え板30をベース20bに固定してもよい。
(変形例3)
また、変形例3として、図12に示すように、試料ホルダー100cは、スペーサー26cを設けてもよい。図12は、本発明の変形例3における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。図12は、上述の実施の形態における図4に対応する図面である。なお、変形例3と上述の実施の形態とは、類似する点が多いため、主に異なる箇所に関して説明する。
ベース20cは、貫通孔21の周囲に凹部23cが設けられる。そして、この凹部23cには、導電性の弾性部材からなるスペーサー26cが配置される。そして、この凹部23cとスペーサー26cとは、凹部23cにスペーサー26cを配置した状態において、スペーサー26cがベース主面22よりも突出するような関係を満たすものである。また、押え板30cは、メッシュ10の厚みに加えてベース主面22から突出したスペーサー26cの厚みに対応する程度の高さ、もしくは、それよりも若干低い高さの板凸部35c、板凸部35cの端部から屈曲する板屈曲部36c、板屈曲部36cの略中心位置に開口部31が設けられる。つまり、押え板30cは、ベース主面22から遠ざかる方に突出するものであり、メッシュ10の形状(切り抜く前の形状である円状の板部材)に対応する凹部が設けられ、その凹部の略中心位置に開口部31が設けられるものである。
このように、試料ホルダー100cは、ベース主面22から突出したスペーサー26cと押え板30cとの間でメッシュ10を保持するようにしてもよい。このようにすることによっても、試料11が固定されたメッシュ10を保持している状態において、ベース20c、押え板30cにおけるメッシュ10を押圧する部分(板屈曲部36c)の上面以外の部分、ねじ40は、押え板30cにおけるメッシュ10を押圧する部分(板屈曲部36c)の上面より低い位置とすることができる。したがって、試料ホルダー100cが分析装置200内の構成部材に接触することを抑制でき、試料11を適切な位置に配置しやすくすることができる。
また、このように、ベース主面22から突出するスペーサー26cを設けることによって、メッシュ10と押え板30cとの密着性を向上することができる。さらに、ベース主面22から突出するスペーサー26cを設けることによって、メッシュ10をベース20cに配置する際に、メッシュ10とベース20cとの位置決めをすることができ、適切な位置に配置することができる。
なお、スペーサー26cを設ける場合、スペーサー26cの上面と板屈曲部36cとの間隔(メッシュ10を挟む間隔)は、メッシュ10の厚みよりも若干小さくすることによって、メッシュ10と押え板30cとの密着性をより一層向上することができるので好ましい。
また、変形例3においては、試料ホルダー100cは、二つのねじ40で押え板30cをベース20cに固定する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一つのねじで押え板30cをベース20cに固定してもよいし、三つ以上のねじで押え板30cをベース20cに固定してもよい。
(変形例4)
また、変形例4として、図13に示すように、試料ホルダー100dは、ベース20dにベース凸部26dを設けてもよい。図13は、本発明の変形例4における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。図13は、上述の実施の形態における図4に対応する図面である。なお、変形例4と上述の実施の形態とは、類似する点が多いため、主に異なる箇所に関して説明する。
ベース20dは、貫通孔21の周囲にベース主面22から突出するベース凸部26dが設けられる。また、押え板30dは、メッシュ10の厚みに加えてベース主面22から突出したベース凸部26dの厚みに対応する程度の高さ、もしくは、それよりも若干低い高さの板凸部35d、板凸部35dの端部から屈曲する板屈曲部36d、板屈曲部36dの略中心位置に開口部31が設けられる。つまり、押え板30dは、ベース主面22から遠ざかる方に突出するものであり、メッシュ10の形状(切り抜く前の形状である円状の板部材)に対応する凹部が設けられ、その凹部の略中心位置に開口部31が設けられるものである。
このようにすることによっても、試料11が固定されたメッシュ10を保持している状態において、ベース20d、押え板30dにおけるメッシュ10を押圧する部分(板屈曲部36d)の上面以外の部分、ねじ40は、押え板30dにおけるメッシュ10を押圧する部分(板屈曲部36d)の上面より低い位置とすることができる。したがって、試料ホルダー100dが分析装置200内の構成部材に接触することを抑制でき、試料11を適切な位置に配置しやすくすることができる。また、このように試料ホルダー100dは、ベース主面22から突出するベース凸部26dを設けることによって、メッシュ10をベース20dに配置する際に、メッシュ10とベース20dとの位置決めをすることができ、適切な位置に配置することができる。
また、変形例4においては、試料ホルダー100dは、二つのねじ40で押え板30dをベース20dに固定する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一つのねじで押え板30dをベース20dに固定してもよいし、三つ以上のねじで押え板30dをベース20dに固定してもよい。
(変形例5)
また、変形例5として、図14に示すように、試料ホルダー100eは、押え板のかわりに押えブロック30eを用いてもよい。図14は、本発明の変形例5における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。図14は、上述の実施の形態における図4に対応する図面である。なお、変形例5と上述の実施の形態とは、類似する点が多いため、主に異なる箇所に関して説明する。
押えブロック30eは、導電性部材からなり、ベース20の形状に対応して凹形状をなすものであり、中心部エリアにベース主面22に対応する略平坦な板状部32eを有し、その板状部32eの両側にはベース段差部24に対応するブロック部37eを有する。
また、押えブロック30eは、板状部32eの略中心領域(貫通孔21に対応する領域)に、メッシュ10の直径(約φ3mm)より若干狭い開口面積であり、板状部32eを貫通する開口部31eが設けられる。したがって、押えブロック30eは、ベース20に固定された状態において開口部31eの周囲領域aがメッシュ10と接触することとなる。そして、ブロック部37eには、ねじ40の幅よりも若干広い開口面積を有する掘り込み部38eが設けられる。この掘り込み部38eには、上述のねじ40及びねじ穴25に対応するねじ用貫通孔34が設けられる。つまり、変形例5に示す試料ホルダー100eの押えブロック30eは、図4に示す試料ホルダー100の板段差部33をブロック状(ブロック部37e)にして、このブロック状の部分(ブロック部37e)にねじ用貫通孔34を有する掘り込み部38eを設けたものである。また、掘り込み部38eの深さは、ねじ40を掘り込み部38eに挿入してねじ穴25に挿入した状態で、ねじ40が押えブロック30eの表面(上面)から突出しない程度の深さである。
この押えブロック30eにおいては、開口部31eの周囲領域aでメッシュ10と接触する部分(板状部32e)の厚さは、上述の押え板30などと同じである。また、板状部32eとブロック部37eの表面(上面)は、連続する略平坦面をなするものである。そして、ねじ40は、掘り込み部38e内に入れられるので、メッシュ10を押圧する部分の上面より低い位置となる。
したがって、このようにすることによっても、試料11が固定されたメッシュ10を保持している状態において、ベース20、押えブロック30eにおけるメッシュ10を押圧する部分の上面以外の部分、ねじ40は、押えブロック30eにおけるメッシュ10を押圧する部分の上面より低い位置とすることができる。したがって、試料ホルダー100eが分析装置200内の構成部材に接触することを抑制でき、試料11を適切な位置に配置しやすくすることができる。また、このように押えブロック30eにすることにより、押え板の場合と比べて、ねじ40で固定する際に生じる押え板の撓みやメッシュ10と対向する部分の浮きを抑制することができる。
また、変形例5においては、試料ホルダー100eは、二つのねじ40で押えブロック30eをベース20に固定する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一つのねじで押えブロック30eをベース20に固定してもよいし、三つ以上のねじで押えブロック30eをベース20に固定してもよい。
(変形例6)
また、変形例6として、図15に示すように、試料ホルダー100fは、メッシュ10をベース20fの主面上に配置する場合でも、押え板のかわりに押えブロック30fを用いてもよい。図15は、本発明の変形例6における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。図15は、上述の実施の形態における図4に対応する図面である。なお、変形例6と上述の実施の形態とは、類似する点が多いため、主に異なる箇所に関して説明する。
ベース20fは、上述の変形例1と同様に略平坦なベース主面22fが形成される。すなわち、ベース主面22fには、上述の実施の形態における凹部23を設けないものである。
押えブロック30fは、導電性部材からなり、ベース20の形状に対応して凹形状をなすものであり、中心部エリアにベース主面22fに対応する略平坦な板状部32fを有し、その板状部32fの両側にはベース段差部24に対応するブロック部37fを有する。
また、押えブロック30fは、板状部32fの略中心領域(貫通孔21に対応する領域)に、メッシュ10の形状に対応する板凹部39fを有し、その板凹部39fの略中心領域にメッシュ10の直径(約φ3mm)より若干狭い開口面積であり、板状部32fを貫通する開口部31fが設けられる。したがって、押えブロック30fは、ベース20fに固定された状態において開口部31fの周囲領域aがメッシュ10と接触することとなる。そして、ブロック部37fには、上述の変形例5と同様にねじ40の幅よりも若干広い開口面積を有する掘り込み部38fが設けられる。この掘り込み部38fには、上述のねじ40及びねじ穴25に対応するねじ用貫通孔34が設けられる。つまり、変形例6に示す試料ホルダー100fの押えブロック30fは、図10に示す試料ホルダー100aの板段差部33をブロック状(ブロック部37f)にして、このブロック状の部分(ブロック部37f)にねじ用貫通孔34を有する掘り込み部38fを設けたものである。また、掘り込み部38fの深さは、ねじ40を掘り込み部38fに挿入してねじ穴25に挿入した状態で、ねじ40が押えブロック30fの表面(上面)から突出しない程度の深さである。
この押えブロック30fにおいては、板状部32fとブロック部37fの表面(上面)は、連続する略平坦面をなするものである。そして、ねじ40は、掘り込み部38f内に入れられるので、メッシュ10を押圧する部分の上面より低い位置となる。
したがって、このようにすることによっても、試料11が固定されたメッシュ10を保持している状態において、ベース20f、押えブロック30fにおけるメッシュ10を押圧する部分の上面以外の部分、ねじ40は、押えブロック30fにおけるメッシュ10を押圧する部分の上面より低い位置とすることができる。したがって、試料ホルダー100fが分析装置200内の構成部材に接触することを抑制でき、試料11を適切な位置に配置しやすくすることができる。また、このように押えブロック30fにすることにより、押え板の場合と比べて、ねじ40で固定する際に生じる押え板の撓みやメッシュ10と対向する部分の浮きを抑制することができる。
また、変形例6においては、試料ホルダー100fは、二つのねじ40で押えブロック30fをベース20fに固定する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一つのねじで押えブロック30fをベース20fに固定してもよいし、三つ以上のねじで押えブロック30fをベース20fに固定してもよい。
なお、上述の実施の形態、変形例1〜6は、適宜組み合わせて実施することも可能である。
本発明の第1の実施の形態における試料を固定した支持部材の概略構成を示す平面図である。 図1のII―II断面図である。 本発明の第1の実施の形態における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す平面図である。 図3のIV―IV断面図である。 本発明の第1の実施の形態における分析装置の概略構成を示す断面図である。 試料を固定した支持部材の他の例における概略構成を示す平面図である。 図6のVII―VII断面図である。 試料を固定した支持部材の他の例における概略構成を示す平面図である。 図8のIX―IX断面図である。 本発明の変形例1における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。 本発明の変形例2における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。 本発明の変形例3における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。 本発明の変形例4における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。 本発明の変形例5における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す平面図である。 本発明の変形例6における試料ホルダーの支持部材を配置した状態の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
10 メッシュ(支持部材)、10a リング(支持部材)、11,11a 試料、20,20a,20b,20c,20d,20e,20f ベース、21 貫通孔(空間部)、22,22a,22e,22f ベース主面、23,23b,23c、23f 凹部、24 ベース段差部、25 ねじ穴、26b,26c スペーサー、26d ベース凸部、27e,27f ねじ止め用凹部、30,30a,30c,30d 押え板(押え部材)、30e,30f 押えブロック(押え部材)、31,31e,31f 開口部、32 板主部、32e,32f 板状部、33 板段差部、34 ねじ用貫通孔、35a,35c,35d 板凸部、36a,36c,36d 板屈曲部、37e,37f ブロック部、38e,38f 掘り込み部、40 ねじ(固定部材)、100,100a〜100f 試料ホルダー、200 分析装置、210 電子銃、220 コンデンサレンズ、230 対物レンズ、240 液体窒素トラップ、250 ステージ、260 EDS、270 WDS、271 分光結晶、272 X線検出器、280 二次電子検出器、290 反射電子検出器、a 開口部31の周囲領域、s 試料11の表面(上面)

Claims (7)

  1. 支持部材に固定された透過型電子顕微鏡用の試料を分析装置にて分析するために、当該試料を保持する試料ホルダーであって、
    前記試料が固定された前記支持部材が配置されるベースと、
    固定部材にて前記ベースに固定されることによって、前記ベースに配置された前記支持部材と部分的に接触して当該支持部材を当該ベースに押圧する押え部材と、
    を備えるものであり、
    前記ベース、前記押え部材における前記支持部材を押圧する部分以外の部分、前記固定部材は、前記ベースに配置された前記支持部材を前記押え部材にて押圧している状態において、前記試料における上面、又は、前記支持部材における上面、又は、前記押え部材における前記支持部材を押圧する部分の上面のうち最も高い面より低い位置にあることを特徴とする試料ホルダー。
  2. 前記分析装置が前記試料に励起源を照射することによって当該試料の分析を行う分析装置を含む場合、前記ベースは、前記励起源が当る部分に空間部を備えることを特徴とする請求項1に記載の試料ホルダー。
  3. 前記ベースは、前記支持部材が配置される部位に当該支持部材の形状に対応する凹部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の試料ホルダー。
  4. 前記ベースは、前記支持部材が配置される部位に当該支持部材の形状に対応する凸部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の試料ホルダー。
  5. 前記支持部材は、弾性部材からなるスペーサーを介して前記ベースに配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の試料ホルダー。
  6. 前記支持部材は、前記凹部から突出する弾性部材からなるスペーサーを介して前記ベースに配置されることを特徴とする請求項3に記載の試料ホルダー。
  7. 前記分析装置は、走査電子顕微鏡、エネルギー分散型X線分光を用いた分析装置、波長分散型X線分光を用いた分析装置、オージェ電子分光を用いた分析装置、X線光電子分光分析法を用いた分析装置の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の試料ホルダー。
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