JP2008252398A - 携帯端末装置 - Google Patents

携帯端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008252398A
JP2008252398A JP2007089785A JP2007089785A JP2008252398A JP 2008252398 A JP2008252398 A JP 2008252398A JP 2007089785 A JP2007089785 A JP 2007089785A JP 2007089785 A JP2007089785 A JP 2007089785A JP 2008252398 A JP2008252398 A JP 2008252398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
housing
printed circuit
end point
side body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007089785A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4818973B2 (ja
Inventor
Senhime Kato
千姫 加藤
Takaaki Watabe
貴昭 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2007089785A priority Critical patent/JP4818973B2/ja
Publication of JP2008252398A publication Critical patent/JP2008252398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4818973B2 publication Critical patent/JP4818973B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Abstract

【課題】開き状態でもアンテナ特性を良好に保つことができ、ヒンジ部に配置可能な部品に設計上の自由度を付与することができること。
【解決手段】到来波Wが携帯電話装置1に設けられたアンテナエレメント55により共振され高周波電流が誘起された場合、一方は、アンテナエレメント55の給電点P11からプリント基板50の端点P12、端点P13、導通部材6、バネ接点部62、蒸着膜9、蒸着膜9と容量結合されているスピーカ70a、プリント基板80の端点P14、端点P15、端点P16へと伝搬される。同時に、アンテナエレメント55の給電点P21からプリント基板50の端点P22、端点P23、プリント基板50に接続されているコネクタ95a、同軸ケーブル90、プリント基板80に接続されているコネクタ95b、端点P24、端点P25、端点P26へと伝搬される。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数の筐体が連結されて構成される携帯端末装置に関し、例えば、アンテナ利得を向上することができる携帯端末装置に関する。
従来の通信機器の例としては、特許文献1に記載されたものがある。当該文献に記載の通信機器は、第1の筐体に設けられたプリント基板と第2の筐体に設けられたプリント基板とをつなぎ両者の筐体同士を開閉可能(捻る事も可能)に連結するヒンジ部を有し、2つのプリント基板の導体部分の間隔を容量結合するために所定の間隔に置き、上記ヒンジ部を2つの筐体部材のうちのいずれか一方の導体部と絶縁させることで、2つのプリント基板同士を電気的に結合させることによりアンテナ利得の低下を防ぐというものである。
特開2004−134976号公報
しかしながら、従来の通信機器のように、複数の筐体で構成される携帯端末の場合、一般的に、複数の筐体の状態に応じて、アンテナから見た筐体の状態(長さ等)が変わって見えたりするためアンテナの利得を一定以上に保つのが難かった。
また、従来の通信機器にあっては、第1の筐体のプリント基板と第2の筐体のプリント基板との間隔に対して容量結合を行うために、第1のプリント基板と第2のプリント基板との間隔を一定以下に保つ必要があり、この結果、筐体内に配置可能な部品に機構的な制約が生じ、設計上の自由度が制限されるといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、複数の筐体が連結されて構成される通信機器においてアンテナ利得の悪化を抑制しつつ、筐体内の設計上の自由度が制御されることを好適に抑制することのできる通信機器を提供することにある。
本発明に係る携帯端末装置は、上記課題を解決するために、第1回路基板が内部に配設される第1筐体と、第2回路基板が内部に配設される第2筐体と、前記第1筐体の一端と前記第2筐体の一端とを回動可能に連結する連結部と、前記第1筐体と前記第2筐体との少なくとも一方に配設されるアンテナと、を備え、前記第1筐体と前記第2筐体とが開閉可能とされる携帯端末装置において、前記第1筐体の前記一端の側のケース内面に付着される金属性の付着部材と、前記第1回路基板の基準電位部と前記付着部材とを導通させる導通部材とを備えることを特徴とする。
また、上記携帯端末装置では、前記付着部材は、開状態で前記第2筐体に対向する前記第1筐体の対向部位に配設されることが好ましい。
また、上記携帯端末装置では、前記第1筐体は、前記一端の側が前記開状態で前記第2筐体の一端の側と筐体厚さ方向に重合して配置され、前記対向部位は、前記開状態で前記第2筐体の一端の側と重合する部位で前記第2筐体に対向する部位であることが好ましい。
また、上記携帯端末装置では、第2筐体は、開状態で前記対向部位に対向する部位に金属性部材が配設されていることが好ましい。
また、上記携帯端末装置では、前記第1回路基板と前記第2回路基板とが配線部材にて電気的に接続され、前記配線部材は、前記連結部に対して前記第1筐体の一端の一方側に配設され、前記付着部材は、前記第1筐体の一端の他方側に配設されることが好ましい。
また、上記携帯端末装置では、前記導通部材は、前記連結部の周りに配置されることが好ましい。
また、上記携帯端末装置では、前記導通部材は、前記付着部材と弾性的に接触するバネ接点部を有することが好ましい。
また、上記携帯端末装置では、前記アンテナは、前記第1筐体に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、複数の筐体が連結されて構成される通信機器においてもアンテナ利得の悪化を好適に抑制しつつ、筐体内の設計上の自由度が制限されるのを好適に抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、以下、携帯端末装置の一例として携帯電話装置について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等のアンテナを備えた他の携帯端末装置であってもよい。
<第1の実施形態>
図1は、ホスト装置(例えば、基地局)と通信を行う本発明に係る携帯端末装置の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。
携帯電話装置1は、表面がフロントパネル2aとフロントケース2bとリアケース2cと図示しないリアパネル2dとにより構成される操作部側筐体部2(第1の筐体)と、表面がフロントパネル3aとフロントケース3bとリアケース3cとリアパネル3dとにより構成される表示部側筐体部3(第2の筐体)と、を備えている。
操作部側筐体部2は、操作ボタン群11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12とがフロントパネル2aの表面に露出している。また、操作ボタン群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。また、操作部側筐体部2の側面には、外部機器(例えば、ホスト装置)と通信を行うためのインターフェースを覆うキャップが設けられている。
また、表示部側筐体部3は、フロントパネル3aに、各種情報を表示するためのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22とが露出している。
操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、図1に示すように、ヒンジ機構4(連結部)を介して連結されている。すなわちヒンジ機構4は操作部側筐体部2の一端側(上端部)と表示部側筐体部3の一端側(下端部)とを回動可能に連結する。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に動かすことにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが折り畳まれた状態(互いに重なり合う第1の状態、折畳み状態)にしたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを互いに開いた状態(重なり合う程度が折り畳み状態よりも低い第2の状態、開状態)にしたりすることができる。なお、本実施形態において、ヒンジ機構4による折り畳み式の携帯電話装置1の説明をしているが、折り畳み式ではなく、両筐体2、3を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式や、両筐体2、3を2軸ヒンジを介して連結したものでもよい。
図2は、携帯電話装置1を折畳んだ状態の斜視図を示す図である。操作部側筐体部2は、一方の側面に、所定の機能が割り当てられているサイドキー30と、外部メモリの挿入及び取り出しが行われるインターフェース用のキャップ31と、を備えている。また、表示部側筐体部3における一方の側面にスライドキー32が備えられている。表示部側筐体部3のフロントケース3b表面には、被写体を撮像するカメラ33と、被写体に光を照射するライト34と、が露出して形成されている。
図3は、操作部側筐体部2に内蔵される部材の分解斜視図である。図3に示すように、操作部側筐体部2は、フロントパネル2aと、フロントケース2bと(本図においてはフロントパネル2aとフロントケース2bとは結合されている)、上述した操作ボタン群11を構成するキーシート40と、フレキシブル配線基板45と、基準電位パターン層及び携帯電話装置1用のRF(Radio Frequency)モジュール等の各種電子部品を備えるプリント基板50(第1回路基板)と、ヒンジ機構4(4a、4b)と、アンテナエレメント55と、近距離通信用アンテナエレメント56と、リアケース2cと、バッテリ60を保護するリアパネル2dとを備える。
操作部側筐体部2において、フロントケース2bと、キーシート40と、プリント基板50と、リアケース2cとは、積層的に配置される。また、バッテリ60は、リアパネル2dの外側から挿脱可能に収納される。
図3に示すように、フロントケース2bとリアケース2cとは、互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合される。また、フロントケース2bとリアケース2cとの間には、キーシート40と、プリント基板50と、とが挟まれるようにして内蔵される。つまり、プリント基板50の上面にキーシート40が積層配置される。
プリント基板50には、不図示の各種電子部品が配置される。各種電子部品は、所定の組み合わせにより複数の回路ブロックを形成する。例えば、無線回路、電源回路、デジタル回路等を含む各種回路ブロックが形成される。
フロントパネル2aには、携帯電話装置1を折り畳んだ状態で表示部側筐体部3のディスプレイ21と対向する内側面に、キー孔が複数形成される。複数のキー孔それぞれからは、キーシート40上に形成される機能設定操作ボタン13、入力操作ボタン14及び決定操作ボタン15の押圧面が露出する。この露出した操作ボタン群11を構成する機能設定操作ボタン13、入力操作ボタン14及び決定操作ボタン15の押圧面を押し下げるように押圧することで、対応するキースイッチそれぞれにおけるメタルドーム(椀状形状)の頂点が押圧され、スイッチ端子に接触して電気的に導通する。
リアケース2cにおけるヒンジ機構4との反対側である他端側には、基台に収納されたアンテナエレメント55(アンテナ)が配置される。つまり、アンテナエレメント55は、携帯電話装置1における他端側に配置される。具体的には、アンテナエレメント55は、携帯電話装置1におけるヒンジ機構4側と反対の端部側に配置される。また、アンテナエレメント55は、帯状の板金で形成される。
アンテナエレメント55は、通話や電子メール等に係る電磁波の送受信を行うアンテナであり、不図示の給電端子を介してプリント基板50から給電される。これにより、アンテナエレメント55は、給電端子を介してプリント基板50から給電されると共に、プリント基板50に設けられたRFモジュール等と接続される。なお、本実施形態においては、アンテナエレメント55の位置をリアケース2cの一端に設けるようにしたが、操作部側筐体部2の内部のいずれの場所に配置してもよい。また、アンテナエレメント55の位置を表示部側筐体部3の内部のいずれの場所に配置してもよい。
図4は、表示部側筐体部3に内蔵される部材の分解斜視図である。図4に示すように、表示部側筐体部3は、フロントパネル3aと、フロントケース3bと、ヒンジ機構4と、スピーカ70a,70bと、モータ75と、ディスプレイ21と、ディスプレイ21が接続されたプリント基板80(第2回路基板)と、リアケース3cと、リアパネル3dとを備える。また、表示部側筐体部3において、フロントパネル3aと、フロントケース3bと、ディスプレイ21と、プリント基板80と、リアケース3cと、リアパネル3dとが積層的に配置される。
図4に示すように、フロントケース3bとリアケース3cとは、互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合される。また、フロントケース3bとリアケース3cとの間には、ディスプレイ21と、プリント基板80とが挟まれるようにして内蔵される。また、スピーカ70a,70bと、モータ75とがプリント基板80に接続される。
図5は、ヒンジ機構4付近の詳細を示す斜視図、図6は導通部材6に対応する操作部側筐体部2に形成する蒸着膜9を示す斜視図、図7はヒンジ機構4への導通部材6の配置を示す斜視図、図8は導通部材6の斜視図である。
図5〜図8に示すように、導通部材6は金属薄板をプレス打ち抜きして形成されることにより3次元の立体形状となっている。導通部材6は、ヒンジ機構4の外側を覆う湾曲状のカバー部6aと、カバー部6aに連設された嵌合部6bとを備えている。嵌合部6bは、操作部側筐体部2の一端に形成されている支持ブロック61を覆って嵌合する。カバー部6aには、バネ接点部62が一体的に形成され、嵌合部6bには、凸接点部63が一体的に形成されている。この構造では、導通部材6がヒンジ機構4の略全体を覆っている。操作部側筐体部2のヒンジ機構4の周囲には、デッドスペースがあり、導通部材6はこのデッドスペースに配置可能な形状となっている。したがって、導通部材6を配置するために、新たなスペースを必要とすることがない。
バネ接点部62は、カバー部6aから上方に起立するように設けられることによりバネ性が付与されている。バネ接点部62は並列となっている2点で接点を構成している。凸接点部63は、斜めに立ち上がっているバネ片部64に形成されている。したがって、バネ接点部62及び凸接点部63はいずれもバネ力を有して対応箇所に接触する。
バネ接点部62に対し、操作部側筐体部2には、金属製の蒸着膜9(付着部材)が設けられる(図6,図9及び図10参照)。蒸着膜9は操作部側筐体部2のリアケース2cの内面における導通部材6との対応部分に形成されるものであり、導通部材6のバネ接点部62が接触して電気的に接続される。図6に示すように、蒸着膜9は、ヒンジ機構4の上部全体に対応したリアケース2cの内面を覆うように形成される。これにより、蒸着膜9は表示部側筐体部3に対向する操作部側筐体部2との対向部位に設けられている。この蒸着膜9に対しては、バネ接点部62が2点接点となっているため、リアケース2cの内面が3次元的な形状となっていても、蒸着膜9とバネ接点部62とが確実に接触できる。凸接点部63は、プリント基板50の下面に形成されている不図示の基準電位部パターンに接触して電気的に接続される。
図9及び図10は、本実施形態の携帯電話装置1における特徴的な作用効果を説明するものである。図9及び図10において、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態となっているとき、操作部側筐体部2の一端部(上端部)と表示部側筐体部3の一端部(下端部)とは厚さ方向で重合している。このような開状態での重合では、蒸着膜9は表示部側筐体部3と対向した位置となる。
図9及び図10に示すように、操作部側筐体部2のリアケース2c上にプリント基板50が配置され、表示部側筐体部3のリアケース3c上にプリント基板80と、ディスプレイ21とが配置されている。又、操作部側筐体部2の他端部(下端部)には、電波を受信するためのアンテナエレメント55が配置されている。表示部側筐体部3の一端部(下端部)には金属等の導電部を有すると共にプリント基板80と電気的に接続されたスピーカ70a,70b(金属製部材)が配置されている。
図10に示すように、操作部側筐体部2のプリント基板50上にはヒンジ機構4間を挿通すると共に複数の信号線とシールド線とからなる同軸ケーブル90(配線部材)の一端がコネクタ95aを介して接続されており、表示部側筐体部3のプリント基板80には同軸ケーブル90の他端がコネクタ95bを介して接続されている。また、操作部側筐体部2に配置されたアンテナエレメント55との反対側の一端には、導通部材6を介してプリント基板50の基準電位部パターンと電気的に接続されたバネ接点部62、蒸着膜9がスピーカ70a,70bと対向する部位に配置されており、蒸着膜9はプリント基板50と電気的に接続されている。
図9に示すように、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態になると、操作部側筐体部2の一端部(上端部)と表示部側筐体部3の一端部(下端部)とは厚さ方向で重合する(蒸着膜9とスピーカ70aとが所定間隔を経て厚さ方向に対向する)ので、蒸着膜9とスピーカ70aとが容量結合する。したがって、蒸着膜9とスピーカ70aとの間は、高周波電流が伝搬可能となる。ここで、ホスト装置から空中を伝搬して電波が到来すると、携帯電話装置1に設けられたアンテナエレメント55により共振され高周波電流が誘起される。操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態にある場合には、到来波Wにより誘起された高周波電流は、アンテナエレメント55からプリント基板50、バネ接点部62、蒸着膜9、スピーカ70a、プリント基板80へと伝搬され、電気的な高周波グランドが形成される。このときの概略的な様子を図9においては、高周波電流W1、W2、W3、W4、W5として示す。
また、携帯電話通信に用いられる800MHz帯や2GHz帯の電波は、原則としてプリント基板や金属の全体を伝搬するが、そのうち特にプリント基板や金属の端面を伝搬するという高周波特有の性質があるので、携帯電話装置1上の高周波電流の伝搬経路は、図10に示すように主として2系統に分かれることになる。
図10は、携帯電話装置1の内部の要部を示す透視図である。なお、図9においては蒸着膜9とスピーカ70aとがなす間隔をL1としており、図10においては、同軸ケーブル90が高周波電流を伝搬することを示すため、ヒンジ機構4内での同軸ケーブル90の引き回しを展開して便宜的に図示している。よって、図10においては、蒸着膜9とスピーカ70aとがなす間隔をL2として説明しているが、実際は、L1=L2である。
図10に示すように、到来波Wが携帯電話装置1に設けられたアンテナエレメント55により共振された場合、一方は、容量結合された蒸着膜9とスピーカ70aとの間の経路を伝搬し、他方は、同軸ケーブル90を介在した経路を伝搬することで2系統の電気的な高周波グランドが形成される。
すなわち、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態にある場合において、到来波Wが携帯電話装置1に設けられたアンテナエレメント55により共振され高周波電流が誘起された場合、一方は、アンテナエレメント55の給電点P11からプリント基板50の端点P12、プリント基板50の端点P13、バネ接点部62、蒸着膜9、蒸着膜9との間で電気力線が形成され容量結合されているスピーカ70a、プリント基板80の端点P14、プリント基板80の端点P15、プリント基板80の端点P16へと伝搬されることで電気的な高周波グランドが形成される。
また、同時に、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態にある場合において、到来波Wが携帯電話装置1に設けられたアンテナエレメント55により共振され高周波電流が誘起された場合、他方は、アンテナエレメント55の給電点P21からプリント基板50の端点P22、端点P23、プリント基板50に接続されているコネクタ95a、同軸ケーブル90、プリント基板80に接続されているコネクタ95b、プリント基板80の端点P24、プリント基板80の端点P25、プリント基板80の端点P26へと伝搬されることで電気的な高周波グランドが形成される。
このようにして、本発明では、蒸着膜9が操作部側筐体部2のリアケース2cの内面における導通部材6との対応部分に形成され、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態になると、操作部側筐体部2の一端部(上端部)と表示部側筐体部3の一端部(下端部)とは厚さ方向で重合する(蒸着膜9とスピーカ70aとが所定間隔を経て厚さ方向に対向する)ので、2系統の電気的な高周波グランドが形成され、さらには両系統の高周波的に見たプリント基板上の伝搬経路の長さ、すなわち、アンテナエレメント55に誘起された高周波電流のグランド側の伝搬経路が、ほぼ同一(筐体幅方向左右対称)になり、高周波電波電流のグランド側の伝搬経路がいびつにならず携帯電話装置1全体をアンテナとして利用することができ、アンテナ利得が低下するのを好適に抑制することができる。
すなわち、プリント基板50とプリント基板80との間隔に導通部材6(バネ接点部62)、蒸着膜9とスピーカ70aを設けたため、同軸ケーブル90を介した一方側の端面に形成された電気的な高周波グランドの経路のみならず蒸着膜9とスピーカ70aとの間の金属同士による容量結合を介した他方側の端面に形成された電気的な高周波グランド経路を確保することができる。このため、開き状態でも筐体幅方向を左右対称に電気的なグランド形成できるので、高周波電波電流のグランド側の伝搬経路がいびつにならず同軸ケーブル90を介した一方側の端面にしか電気的な高周波経路が形成されていない場合に比べて良好なアンテナ利得を得ることができる。
また、本実施形態においては、導通部材6がヒンジ機構4の略全体を覆っているため、導通部材6のインピーダンスを低く抑えることができ、高いアンテナ特性を確保できる。また、導通部材6は、ヒンジ機構4の周囲のデッドスペースに配置されるため、導通部材6を配置するために、新たなスペースが必要とならず、ヒンジ機構4の設計上の自由度を向上することができる。また、導通部材6の取り付けは、ヒンジ機構4の凹凸形状に嵌合することにより行われるため、接着や取り付けのための部材が不要となる。
<第2の実施形態>
図11及び図12は、本発明に係るホスト装置(例えば、基地局)と通信を行う携帯端末装置の第2の実施形態である携帯電話装置151を示す図である。
図11及び図12に示すように、アンテナエレメント55が操作部側筐体部2のヒンジ機構4に近接した位置に配置されている。また、ヒンジ機構4には導通部材6が設けられており、導通部材6の凸接点部63がプリント基板50の基準電位部パターンに接触し、バネ接点部62が操作部側筐体部2の蒸着膜9と接触している。これにより、プリント基板50と蒸着膜9とが電気的に接続されている。
図11に示すように、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態になると、操作部側筐体部2の一端部(上端部)と表示部側筐体部3の一端部(下端部)とは厚さ方向で重合する(蒸着膜9とスピーカ70aとが所定間隔を経て厚さ方向に対向する)ので、蒸着膜9とスピーカ70aとが容量結合する。したがって、蒸着膜9とスピーカ70aとの間は、高周波電流が伝搬可能となる。ここで、ホスト装置から空中を伝搬して電波が到来すると、携帯電話装置1に設けられたアンテナエレメント55により共振され高周波電流が誘起される。操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態にある場合には、到来波Wにより誘起した高周波電流は、アンテナエレメント55からプリント基板50、バネ接点部62、蒸着膜9、スピーカ70a、プリント基板80へと伝搬され電気的な高周波グランドが形成される。このときの概略的な様子を図12においては、高周波電流W6、W7、W8として示す。
また、携帯電話通信に用いられる800MHz帯や2GHz帯の電波は、原則としてプリント基板や金属の全体を伝搬するが、そのうち特にプリント基板や金属の端面を伝搬するという高周波特有の性質があるので、携帯電話装置1上の高周波電流の伝搬経路は、図12に示すように主として2系統に分かれることになる。
図12は、携帯電話装置1の内部の要部を示す透視図である。なお、図11においては蒸着膜9とスピーカ70aとがなす間隔をL1としており、図12においては、同軸ケーブル90が高周波電流を伝搬することを示すため、ヒンジ機構4内での同軸ケーブル90の引き回しを展開して便宜的に図示している。よって、図12においては、蒸着膜9とスピーカ70aとがなす間隔をL2として説明しているが、実際は、L1=L2である。
図12に示すように、到来波Wが携帯電話装置1に設けられたアンテナエレメント55により共振された場合、一方は、容量結合された蒸着膜9とスピーカ70aとの間の経路を伝搬し、他方は、同軸ケーブル90を介在した経路を伝搬することで2系統の電気的な高周波グランドが形成される。
すなわち、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態にある場合において、到来波Wが携帯電話装置1に設けられたアンテナエレメント55により共振され高周波電流が誘起された場合、一方は、アンテナエレメント55の給電点P11からプリント基板50の端点P12、プリント基板50の端点P13、バネ接点部62、蒸着膜9、蒸着膜9との間で電気力線が形成され容量結合されているスピーカ70a、プリント基板80の端点P14、プリント基板80の端点P15、プリント基板80の端点P16へと伝搬されることで電気的な高周波グランドが形成される。
また、同時に、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態にある場合において、到来波Wが携帯電話装置1に設けられたアンテナエレメント55により共振され高周波電流が誘起された場合、他方は、アンテナエレメント55の給電点P21からプリント基板50の端点P22、プリント基板50に接続されているコネクタ95a、同軸ケーブル90、プリント基板80に接続されているコネクタ95b、プリント基板80の端点P24、プリント基板80の端点P25、プリント基板80の端点P26へと伝搬されることで電気的な高周波グランドが形成される。
このようにして、本発明では、蒸着膜9が操作部側筐体部2のリアケース2cの内面における導通部材6との対応部分に形成され、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが開状態になると、操作部側筐体部2の一端部(上端部)と表示部側筐体部3の一端部(下端部)とは厚さ方向で重合する(蒸着膜9とスピーカ70aとが所定間隔を経て厚さ方向に対向する)ので、2系統の電気的な高周波グランドが形成され、さらには両系統の高周波的に見たプリント基板上の伝搬経路の長さ、すなわち、アンテナエレメント55に誘起された高周波電流のグランド側の伝搬経路が、ほぼ同一(筐体幅方向左右対称)になり、高周波電波電流のグランド側の伝搬経路がいびつにならず携帯電話装置1全体をアンテナとして利用することができ、アンテナ利得が低下するのを好適に抑制することができる。
すなわち、プリント基板50とプリント基板80との間隔に導通部材6(バネ接点部62)、蒸着膜9とスピーカ70aを設けたため、同軸ケーブル90を介した一方側の端面に形成された電気的な高周波グランドの経路のみならず蒸着膜9とスピーカ70aとの間の金属同士による容量結合を介した他方側の端面に形成された電気的な高周波グランド経路を確保することができる。このため、開き状態でも筐体幅方向を左右対称に電気的なグランド形成できるので、高周波電波電流のグランド側の伝搬経路がいびつにならず同軸ケーブル90を介した一方側の端面にしか電気的な高周波経路が形成されていない場合に比べて良好なアンテナ利得を得ることができる。
なお、以上の実施形態では、操作部側筐体部2の蒸着膜9と容量結合される部材をスピーカ70aとし、このスピーカ70aを表示部側筐体部3に設けているが、蒸着膜9と容量結合する部材としては、表示部側筐体部3の対向部位に金属を蒸着させたり、金属フィルムを貼り付けて形成してもよい。
本発明に係るホスト装置と通信を行う携帯端末装置の第1実施形態である携帯電話装置の外観斜視図を示す。 携帯電話装置1を折畳んだ状態の斜視図を示す図である。 操作部側筐体部2に内蔵される部材の分解斜視図である。 表示部側筐体部3に内蔵される部材の分解斜視図である。 導通部材の取り付け状態を示す斜視図である。 蒸着膜を形成した部分を説明する部分破断斜視図である。 導通部材の配置状態を示す拡大斜視図である。 導通部材を示す斜視図である。 第1実施形態の作用を説明する断面図である。 第1実施形態の作用を説明する透視図である。 本発明に係るホスト装置と通信を行う携帯端末装置の第2実施形態である携帯電話装置の作用を説明する断面図である。 第2実施形態の作用を説明する透視図である。
符号の説明
2…操作部側筐体部、2a…フロントパネル、2b…フロントケース、2c…リアケース、2d…リアパネル、3…表示部側筐体部、3c…リアケース、3a…フロントパネル、3b…フロントケー、3c…リアケース、3d…リアパネル、4…ヒンジ機構、6…導通部材、9…蒸着膜、50…プリント基板、55…アンテナエレメント、62…バネ接点部、63…凸接点部、70a…スピーカ、70b…スピーカ、80…プリント基板、90…同軸ケーブル、95a…コネクタ、95b…コネクタ、

Claims (8)

  1. 第1回路基板が内部に配設される第1筐体と、
    第2回路基板が内部に配設される第2筐体と、
    前記第1筐体の一端と前記第2筐体の一端とを回動可能に連結する連結部と、
    前記第1筐体と前記第2筐体との少なくとも一方に配設されるアンテナと、を備え、前記第1筐体と前記第2筐体とが開閉可能とされる携帯端末装置において、
    前記第1筐体の前記一端の側のケース内面に付着される金属性の付着部材と、
    前記第1回路基板の基準電位部と前記付着部材とを導通させる導通部材とを備える
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記付着部材は、開状態で前記第2筐体に対向する前記第1筐体の対向部位に配設されることを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  3. 前記第1筐体は、前記一端の側が前記開状態で前記第2筐体の一端の側と筐体厚さ方向に重合して配置され、
    前記対向部位は、前記開状態で前記第2筐体の一端の側と重合する部位で前記第2筐体に対向する部位であることを特徴とする請求項2記載の携帯端末装置。
  4. 第2筐体は、開状態で前記対向部位に対向する部位に金属性部材が配設されていることを特徴とする請求項2または3に記載の携帯端末装置。
  5. 前記第1回路基板と前記第2回路基板とが配線部材にて電気的に接続され、
    前記配線部材は、前記連結部に対して前記第1筐体の一端の一方側に配設され、
    前記付着部材は、前記第1筐体の一端の他方側に配設されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  6. 前記導通部材は、前記連結部の周りに配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  7. 前記導通部材は、前記付着部材と弾性的に接触するバネ接点部を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  8. 前記アンテナは、前記第1筐体に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
JP2007089785A 2007-03-29 2007-03-29 携帯端末装置 Expired - Fee Related JP4818973B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007089785A JP4818973B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 携帯端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007089785A JP4818973B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 携帯端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008252398A true JP2008252398A (ja) 2008-10-16
JP4818973B2 JP4818973B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=39976851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007089785A Expired - Fee Related JP4818973B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 携帯端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4818973B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11177327A (ja) * 1997-12-09 1999-07-02 Nec Saitama Ltd 逆fアンテナ装置
JP2003347755A (ja) * 2002-05-24 2003-12-05 Fujitsu Ltd 携帯電話機の筐体構造
JP2006005567A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯無線機
JP2006054843A (ja) * 2004-07-12 2006-02-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 折畳式携帯無線機
JP2006148517A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Nec Corp 携帯無線端末及びアンテナ電流のアース方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11177327A (ja) * 1997-12-09 1999-07-02 Nec Saitama Ltd 逆fアンテナ装置
JP2003347755A (ja) * 2002-05-24 2003-12-05 Fujitsu Ltd 携帯電話機の筐体構造
JP2006005567A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯無線機
JP2006054843A (ja) * 2004-07-12 2006-02-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 折畳式携帯無線機
JP2006148517A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Nec Corp 携帯無線端末及びアンテナ電流のアース方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4818973B2 (ja) 2011-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4828482B2 (ja) 携帯無線装置
US7603150B2 (en) Wireless communication terminal having an impedance matching circuit
JP2009290480A (ja) 通信機器
JP2009206795A (ja) 電子機器
JP4818973B2 (ja) 携帯端末装置
JP2009111698A (ja) 携帯端末及び携帯端末の給電ケーブル配線方法
JP5078730B2 (ja) 通信機器
JP5074281B2 (ja) 通信機器
JP2008153801A (ja) アンテナおよび無線機能を有する端末装置
JP2008301125A (ja) 通信機器
JP4836850B2 (ja) 通信機器
JP2009033681A (ja) 携帯無線端末
JP4896807B2 (ja) 通信機器
JP2012151710A (ja) 電子機器
JP5294921B2 (ja) 電子機器
JP4954822B2 (ja) 携帯電子機器
JP2006067523A (ja) 無線通信端末
JP4926921B2 (ja) 携帯無線装置
JP6166133B2 (ja) 携帯端末
EP1558008B1 (en) Portable communication device equipped with two flat panel speakers
JP5188838B2 (ja) 通信機器
JP2011135249A (ja) 携帯無線端末装置
JP4896806B2 (ja) 通信機器
JP5184827B2 (ja) 回路基板及び電子機器
JP2010081515A (ja) 携帯電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees