JP2008251621A - 配線基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】配線基板の製造方法が、接続パッドを備える基板の前記接続パッド上に、はんだペーストを塗布する塗布工程と、塗布された前記はんだペースト上に少なくともいずれかの高さが異なる複数の電子部品を搭載する搭載工程と、前記複数の電子部品の高さにそれぞれ対応する深さの複数の底面を有する蓋体を、前記複数の底面と前記複数の電子部品の上面とがそれぞれ対向するように、前記基板上に配置する配置工程と、前記蓋体が配置された前記基板を加熱する加熱工程と、を具備することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
特に、最近、配線基板の実装密度を向上させるために、チップ状の電子部品の小型化、軽量化が進んでおり、電子部品が小型化、軽量化するほど、チップ立ち現象は発生しやすいため、チップ立ち現象を有効に防止する技術が求められている。
図1に示されるように、この配線基板11は、基板12をコア材として備えている。基板12としては、例えば、樹脂基板、セラミック基板、金属基板などが挙げられ、コスト性、孔加工の容易性、導電性などを考慮して適宜選択される。樹脂基板の具体例としては、EP樹脂(エポキシ樹脂)、PI樹脂(ポリイミド樹脂)、BT樹脂(ビスマレイミド−トリアジン樹脂)、PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル樹脂)からなる板材などがある。セラミック基板の具体例としては、アルミナ、ベリリア、窒化アルミニウム、窒化ほう素、炭化珪素、ガラスセラミック、結晶化ガラス等の低温焼成材料等からなる板材などがある。金属基板の具体例としては、銅板や銅合金板、銅以外の金属単体や、合金(例えばFe−Ni系合金など)からなる板材などが挙げられる。本実施の形態では、基板12として、ガラスクロス布にエポキシ樹脂を含浸したものを用いている。
導体層21,22,41,42は銅等の導電性金属からなり、サブトラクティブ法、セミアディティブ法、フルアディティブ法などといった公知の手法によって形成される。具体的にいうと、例えば、銅箔のエッチング、無電解銅めっきあるいは電解銅めっきなどの手法が適用される。なお、スパッタやCVD等の手法により薄膜を形成した後にエッチングを行うことで導体層21,22,41,42を形成したり、導電性ペースト等の印刷により導体層21,22,41,42を形成したりすることも可能である。
なお、ダイパッド43及び接続パッド44,45の表面上には、ニッケル−金めっき層46が形成されている。
図2A〜図2Dは、配線基板11の製造工程を表す断面図である。図2A〜図2Dは、図1の配線基板11を上下逆に配置したものに対応する。
それぞれの凹部81の略中央部には、はんだバンプ47が下治具80に当接することを避けるための略直方体形状の逃がし凹部82がさらに設けられている。逃がし凹部82は、はんだバンプ47を当接しないで収容できるように、はんだバンプ47の形成エリアや、はんだバンプ47が絶縁樹脂層51の表面から突出する高さよりも大きい寸法に形成されている。
また、凹部91は、電子部品17a,17bの側面が当接しないで収容できるように、電子部品17a,17bの搭載エリアよりも大きい寸法に形成されている。
なお、本実施形態では、凹部91と蓋体90の外側面を貫通するガス抜き溝94を設けているが、ガス抜き溝94に代えて、凹部91の底面93a、93bと蓋体90の上面を通じるガス抜き穴(図示せず)を形成してもよい。
また、蓋体90には、X負方向寄りの外周部に、一対のU字形のノッチ部(窪み部)95が対向するように形成されている。ノッチ部95は、下治具80に形成された突起部83を収めることによって、向きを間違えずに蓋体90と下治具80を組み合わせるためのものである。ノッチ部95は、突起部83を収めることができるように、突起部83と対応した形状に形成されている。
離間距離が0.05mm未満であると、リフローの際に電子部品17a、17bの上面と底面93a,93bが接触することによって、押し付けられた接続パッド45上のはんだペーストが周囲に広がり、隣り合うはんだペースト同士が接触したり、隣の接続パッド45まで到達して、はんだ付け不良を生じるおそれがある。また、リフローの際に電子部品17a、17bの上面と底面93a,93bが接触することによって、電子部品17a、17bが損傷するおそれもある。
離間距離が0.20mmを超えると、チップ立ち現象が生じた場合に、電子部品17a、17bは直立には至らなくても斜めに実装されてしまい、電子部品17a、17bの一方の電極が、接続されるべき接続パッド45から高さ方向に離間してしまい、オープン不良を生じるおそれがある。
本実施の形態では、電子部品17aの上面と底面93aとの離間距離を0.20mm、電子部品17bの上面と底面93bとの離間距離を0.05mmとしている。
これにより、フラックスが気化して発生したガスが、凹部91内に溜まってガス圧を高めることを防止できるので、このガスが電子部品17a,17bのはんだ接合部にボイドとして残ることを抑制することができる。これにより、ボイドの発生による機械的強度の低下や、電気の通りが悪くなること、ボイドに起因したクラックの発生による接合強度の低下や、接合不良を抑制することができる。
さらに、汚れの洗浄が困難なため、凹部91の底面93a,93bと、電子部品17a,17bの上面との距離が当初の設計よりも狭くなることを、ガス抜き溝94によるガス抜きによって抑制できる。そのため、リフローの際に電子部品17a、17bの上面と底面93a,93bが接触して、はんだペーストが押し広げられて、前述したはんだ付け不良が生じることを低減できる。また、リフローの際に電子部品17a、17bの上面と底面とが接触することによって、電子部品17a、17bが損傷することも低減できる。
以上の本実施形態の製造方法では、蓋体90に、複数の電子部品17a,17bのそれぞれの高さに対応する深さの複数の底面93a,93bを有する凹部91が1つ形成されている。
これに対して、蓋体が、複数の電子部品17a,17bのそれぞれの高さに対応する深さの底面を有する、複数の凹部を備えていてもよい。図6は、配線基板11を収容した変形例に係るリフローはんだ付け用治具の主要な部分を表す縦断面図である。図7は、変形例に係る蓋体96を表す下面図である。蓋体96には、複数の電子部品17aの高さに対応する深さの底面98aを有する凹部97aと、複数の電子部品17bの高さに対応する深さの底面98bを有する凹部97bとが形成されている。
なお、図6、図7では、凹部97aと凹部97bを連結する凹部連結空間99を設けているが、凹部97a、凹部97bは、それぞれガス抜き溝94によって外部と通じているので、凹部連結空間99を設けなくてもよい。
本発明の実施形態は、上記の実施形態に限られず拡張、変更可能であり、拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
Claims (3)
- 接続パッドを備える基板の前記接続パッド上に、はんだペーストを塗布する塗布工程と、
塗布された前記はんだペースト上に少なくともいずれかの高さが異なる複数の電子部品を搭載する搭載工程と、
前記複数の電子部品の高さにそれぞれ対応する深さの複数の底面を有する蓋体を、前記複数の底面と前記複数の電子部品の上面とがそれぞれ対向するように、前記基板上に配置する配置工程と、
前記蓋体が配置された前記基板を加熱する加熱工程と、
を具備することを特徴とする配線基板の製造方法。 - 前記複数の底面と前記複数の底面にそれぞれ対向する前記上面との間隔が、いずれも所定の間隔以下であることを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
- 前記所定の間隔が、0.2mmであることを特徴とする請求項2に記載の配線基板の製造方法。
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