JP2008249852A - 楽音発生装置及び鍵盤楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】離鍵時に発音する音を1つの演奏音として捉え、その離鍵時の発音を演奏者が容易にコントロールすることが可能な演奏インタフェースとしての鍵盤装置を提供する。
【解決手段】図5上段は或る鍵1が押鍵されたときの発音波形WPを表しており、図5下段は、その鍵1が離鍵されるときの発音波形WNを表している。押鍵時の発音波形WPの立ち上がりから立下りまでの全期間をTXとした場合に、そのTXに1未満の所定の定数を乗じて得られた期間を期間TAとする。コントローラ11は、この期間TAに相当する発音波形WPを、縦軸方向又は横軸方向に圧縮したり引き延ばしたりして離鍵時の発音波形WNを生成する。そして、コントローラ11は、離鍵時にこの発音波形WNに基づく自然音又は電子楽音を発生させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、鍵を離鍵するときに発音する技術に関する。
ピアノなどの鍵盤楽器においては、押鍵に応じてハンマが弦を打撃することで、その鍵に応じた発音がなされる。一方、そのほかの楽器のなかには、例えばハープシコードのように、演奏者が弦を弾いて指を元に戻すときにその爪先が軽く弦をこすったときの音が発生するものとか、管楽器のように、舌先で息を止めて消音するときに息が止まる瞬間の“トン”という音がするものがある。このように、演奏者の自然な行為により予期せぬ音が発生することがあるが、このような音さえも、自然楽器ならではの演奏音として広く認識されている。例えば特許文献1には、各種の演奏音を再現可能な鍵盤型の電子楽器において、押鍵時のみならず、離鍵時にも発音を行う電子楽器が提唱されている。この電子楽器は、上述したハープシコードなどの自然楽器の演奏音を奏でるときに、その自然楽器本来の楽音を再現することを目的としており、離鍵速度に応じた音をその離鍵時に発音するよう構成されている。
特開平3−269493号公報
ところで、本発明者らは、特許文献1のように自然楽器の楽音を再現するというものとは別の観点から、離鍵時の発音についてのアプローチを試みることで、独特の面白みがある演奏の仕組みを考案するに至った。即ち、本発明の目的は、離鍵時に発音する音を1つの演奏音として捉え、その離鍵時の発音を演奏者が容易にコントロールすることが可能な演奏インタフェースを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、レスト位置にある鍵が押鍵されてエンド位置に向かって移動するときの、当該鍵の運動の状態を検出する押鍵状態検出手段と、押鍵された鍵が、前記レスト位置へと戻るときに、前記エンド位置から前記レスト位置までの間の所定の位置を通過したことを検出する離鍵検出手段と、前記離鍵検出手段によって鍵の通過が検出されると、前記押鍵状態検出手段によって検出された運動の状態に応じた音を発音する離鍵発音手段とを備えることを特徴とする楽音発生装置を提供する。
本発明の好ましい態様によれば、押鍵された鍵が前記レスト位置へと戻るときの当該鍵の運動の状態を検出する離鍵状態検出手段を備え、前記離鍵発音手段は、前記押鍵状態検出手段によって検出された運動の状態と、前記離鍵状態検出手段によって検出された運動の状態とに応じた音を発音する。
本発明の別の好ましい態様によれば、押鍵された鍵に応じた音を発音する押鍵発音手段と、自装置の動作モードとして、押鍵時に発音する押鍵発音動作モード、又は、押鍵時と離鍵時のうち少なくとも離鍵時に発音する離鍵発音動作モードのいずれかを選択する選択手段と、前記選択手段によって前記押鍵発音動作モードが選択された場合には、前記押鍵発音手段に発音を行わせて前記離鍵発音手段による発音を行わせず、前記選択手段によって前記離鍵発音動作モードが選択された場合には、前記押鍵発音手段及び前記離鍵発音手段のうち少なくとも前記離鍵発音手段によって発音を行わせる発音制御手段とを備える。
本発明の別の好ましい態様によれば、押鍵された鍵に応じた音を発音する押鍵発音手段と、前記押鍵発音手段によって発音された音を、前記離鍵発音手段による発音が開始されるまでの間に止音する止音手段とを備える。
また、本発明は、押鍵された鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する押鍵発音手段と、レスト位置にある鍵が押鍵されてエンド位置に向かって移動するときの、当該鍵の運動の状態を検出する押鍵状態検出手段と、押鍵された鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する押鍵発音手段と、押鍵された鍵が、前記レスト位置へと戻るときに、前記エンド位置から前記レスト位置までの間の所定の位置を通過したことを検出する離鍵検出手段と、前記離鍵検出手段によって鍵の通過が検出されると、前記押鍵状態検出手段によって検出された運動の状態に応じた音を、前記押鍵された鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する離鍵発音手段とを備えることを特徴とする鍵盤楽器を提供する。
また、本発明は、複数の鍵と、押鍵された鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する押鍵発音手段と、レスト位置にある鍵が押鍵されてエンド位置に向かって移動するときの、当該鍵の運動の状態を検出する押鍵状態検出手段と、押鍵された鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する押鍵発音手段と、押鍵された鍵が、前記レスト位置へと戻るときに、前記エンド位置から前記レスト位置までの間の所定の位置を通過したことを検出する離鍵検出手段と、前記離鍵検出手段によって鍵の通過が検出されると、前記押鍵状態検出手段によって検出された運動の状態に応じた音を、前記押鍵された鍵とは異なる鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する離鍵発音手段とを備えることを特徴とする鍵盤楽器を提供する。
本発明においては、押鍵状態検出手段によって検出された運動の状態に応じた音を離鍵時に発音する。押鍵時の鍵の運動状態をコントロールすることは離鍵時に比べると容易であるから、本発明によれば、離鍵時の発音を演奏者が容易にコントロールすることが可能な演奏インタフェースを提供することができる。
(1)装置構成
図1は、本発明の一実施形態に係る自動演奏ピアノ100の外観を示す斜視図である。自動演奏ピアノ100の前面には、演奏者によって操作される鍵1が複数配列されている。演奏者から見て鍵1の前端が押し下げられる状態を「押鍵」といい、鍵1の前端が押し下げられた状態から押し上げられる状態となることを「離鍵」という。自動演奏ピアノ100の上面にはディスプレイ130が設けられている。このディスプレイ130は、タッチパネル形式の液晶ディスプレイであり、楽譜などの各種情報の表示手段として機能するとともに、この自動演奏ピアノ100における各種の動作モードの設定や処理の指示を行うための操作手段として機能する。
図2は、自動演奏ピアノ100の主要部の機械的構成と電気的構成を示す図である。
同図の上段に示すように、自動演奏ピアノ100には、鍵1の運動をハンマ2に伝達するアクションメカニズム3と、ハンマ2によって打撃される弦4と、鍵1を駆動するソレノイドユニット5と、弦4の振動を止めるためのダンパ6と、打弦後のハンマ2の暴れを防止するためのバックチェック7と、鍵1のそれぞれに対応して設けられた複数の鍵センサ26のほか、ハンマ2の打弦を阻止する不図示のストッパなどが設けられている。また、同図の下段に示すように、自動演奏ピアノ100は、前述したディスプレイ130のほか、コントローラ11と、サーボコントローラ12と、電子楽音発生部25とを備えている。
複数のソレノイドユニット5は、演奏者から見て各鍵1の後端側(図の左側)の下方にそれぞれ配置されている。このソレノイドユニット5に対してサーボコントローラ12から駆動電流が供給されると、プランジャが上昇して鍵1の後端を突き上げ、その鍵1をバランスピンPを中心に回動させる。これにより、鍵1の前端側が下に押し下げられることになる。さらに、この動きに連動してアクションメカニズム3が作動し、ダンパ6が弦4から離れるとともに、ハンマ2が回動して打弦して発音する。このような作用を利用して楽曲データに応じた楽音を発生させることを、自動演奏という。また、演奏者が自ら鍵1を押鍵した場合も、上述のアクションメカニズム3の作用によって、ハンマ2が弦4を打撃することで発音がなされる。これを手動演奏という。自動演奏ピアノ100は、この手動演奏時において鍵が離鍵されるたびに、上記の自動演奏機能又は電子楽音の発音機能のいずれかを利用した発音を行う。
複数の鍵センサ26はそれぞれ、各鍵1の前端側(図の右側)の下方に配置されている。各々の鍵センサ26は、対応する鍵1の運動状態を検出するための手段を構成しており、その状態に応じた検出信号をコントローラ11に出力する。鍵の運動状態とは、鍵1の位置や速度のほか、加速度などをも含む概念である。本実施形態では、鍵センサ26が鍵1の時系列の位置を検出し、コントローラ11がその時系列の位置に基づいて鍵1の速度を算出する。
ここで、図3は、鍵センサ26の構成の一例を示す図である。
同図(a)は、鍵センサ26の外観を示す斜視図であり、同図(b)は、その断面図であり、同図(c)は、その正面図である。鍵センサ26は、フォトインタラプタと呼ばれる半導体モジュールを備えており、その中央付近には切り欠き部101aが設けられている。この切り欠き部101aを挟んで対向する位置に、フォトトランジスタ103と発光ダイオード104とが設けられている。鍵1の下面には、光の透過率が上方に向かって徐々に小さくなる半透明の透過板102が設けられている。この透過板102が鍵1の運動に応じて切り欠き部101a内を上下方向に移動する。鍵センサ26は、発光ダイオード104を発光させ、その光の受光量に応じてフォトトランジスタ103に流れる電流値を検出することで、透過板102の上下方向の位置(つまり鍵1の位置)を検出する。コントローラ11は、この透過板102の位置の時間的変化を見ることで、鍵1の速度を算出する。
コントローラ11は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)或いはフラッシュメモリなどの記憶装置とを備えている。コントローラ11は、ROMやフラッシュメモリなどに記憶されている制御プログラムや制御データに基づいて、自動演奏ピアノ100の各部を制御する。楽曲データは、上述した記録媒体に限らず、コントローラ11のフラッシュメモリに記憶されていてもよい。コントローラ11は、自動演奏時又は離鍵時に発音するために鍵1を駆動する際には、どの鍵1をどのタイミングで動作させるかを算出して各鍵1の軌道データを生成し、その軌道データに基づいて、鍵1を振動させるための駆動信号をサーボコントローラ12に供給する。この駆動信号には、各時刻における鍵1の位置に対応した速度を示す速度指示値Vrが含まれている。サーボコントローラ12は、駆動信号に含まれる速度指示値Vrに応じた励磁電流をソレノイドユニット5に供給することで、ソレノイドユニット5のブランジャを上昇又は下降させる。さらに、サーボコントローラ12は、ソレノイドユニット5から供給されるフィードバック信号としての出力速度Vyと速度指示値Vrを比較し、両者が一致するようにサーボ制御を行う。これにより、コントローラ11が指示したとおりに鍵1が駆動されることになる。
電子楽音発生部25は、コントローラ11の制御に基づいて電子的な楽音を発生するものであり、音源やスピーカ等から構成されている。この電子楽音発生部25は、押鍵時又は離鍵時の発音に用いられる。コントローラ11は、鍵1毎に、その鍵1を押鍵したときに発音される音の波形(以下、発音波形という)を予め記憶している。そして、コントローラ11は、押鍵時の押鍵速度に応じてその発音波形の音量を調整し、調整した発音波形を電子楽音を電子楽音発生部25から発音させる。
(2)離鍵時の発音の原理
次に、離鍵時の発音の原理について説明する。
図4は、鍵1の典型的な運動状態と、その鍵1が押鍵又は離鍵されるときに発音される音の発音波形の一例を表した図である。
コントローラ11は、鍵センサ26から出力される検出信号を所定のサンプリングレートでサンプリングすることにより、鍵1の位置を連続的に算出する。図の上段は、この鍵1の位置を連続して表したものであり、横軸が時間を意味し、縦軸がレスト位置Lからエンド位置Eまでの間の位置を意味している。レスト位置Lとは、押鍵しない状態における鍵1の位置であり、エンド位置Eとは、レスト位置Lにある鍵1が押鍵されて最下方まで押し込まれた状態における、その鍵1の位置である。つまり、鍵1の可動範囲は、レスト位置Lからエンド位置Eまでである。レスト位置Lから所定の距離だけ離れた位置を、上方から順にK1,K2,K3とする。位置K1は、鍵1がおおよそレスト位置Lに近い位置にあることを判断するための判断点であり、位置K1とレスト位置Lとの間の距離は1(mm)以内であることが望ましい。位置K1からレスト位置Lまでの間に鍵1があることを、以下では、「鍵1がレスト圏に入る」と表現する。
位置K2,K3は、押鍵時又は離鍵時の鍵1の速度を計測するための計測点である。位置K2から位置K3の距離をSPとすると、その距離SPを、押鍵された鍵1が位置K2から位置K3に至るまでに要した時間dPで除算した値が、押鍵時の鍵の速度(押鍵速度VP)となる。この押鍵速度VPは、演奏者が鍵1を強く押鍵したときには大きくなり、演奏者が鍵1を弱く押鍵したときには小さくなる。また、距離SPを、鍵1がエンド位置Eからレスト位置Lに向かって運動する際に位置K3から位置K2に至るまでに要した時間dNで除算した値が、離鍵時の速度(離鍵速度VN)となる。離鍵速度VNは、押鍵速度VPとは異なり、演奏者の演奏操作によってコントロールするのが難しく、特に離鍵速度VNを早くする方向に操作することは非常に難しいとされている。そこで、自動演奏ピアノ100は、演奏者が比較的コントロールしやすい押鍵時の鍵1の運動の状態に応じた音を、その鍵1の離鍵時に発音するようにしている。
押鍵された鍵1がエンド位置に至ったタイミング(時刻TE)で、その鍵1に応じた発音が開始される。図4の下段左側の発音波形は、その押鍵時の発音波形WPを表している。この同図下段の縦軸は音量で、横軸は上段と同一の時間軸である。離鍵時の発音は、エンド位置Eからレスト位置Lに向かう鍵1がレスト圏入りしたタイミング(時刻T1)から開始される。この図における離鍵時の発音波形WNは、押鍵時の発音波形と、押鍵時の鍵1の運動状態に加えて、さらに離鍵時の鍵1の運動状態に基づいて決定されている。
ここで、図5は、離鍵時の発音波形の生成方法を説明する図である。
図5上段は、或る鍵1が押鍵されたときの発音波形WPを表しており、図5下段は、その鍵1が離鍵されるときの発音波形WNを表している。いずれも縦軸は音量で、横軸は時間である。発音波形WPを見ると分かるように、ピアノ音は、一般に、発音開始から比較的短時間で最大音量に到達し、その後、緩やかに音量が減少して止音するようになっている。
押鍵時の発音波形WPの立ち上がりから立下りまでの全発音期間をTXとした場合に、そのTXに1未満の所定の定数を乗じて得られた期間を期間TAとする。コントローラ11は、この期間TAに相当する発音波形WPを、縦軸方向又は横軸方向に圧縮したり引き延ばしたりすることで、離鍵時の発音波形WNを生成する。具体的には、コントローラ11は、まず、押鍵速度VPを所定の関数f(VP)に代入することで、離鍵時の発音波形WNの最大音量を求める。押鍵速度VPが大きいほど、離鍵時の発音波形WNの最大音量も大きくなり、押鍵速度VPが小さいほど、離鍵時の発音波形WNの最大音量も小さくなる。そして、コントローラ11は、その求めた値が最大音量となるように、発音波形WPを縦軸方向に圧縮・伸張するとともに、発音期間が一定期間TNとなるように発音波形WPを横軸方向に圧縮・伸張する。これにより、図5下段において実線及び点線で示したような発音波形が求められる。そして、コントローラ11は、このようにして求めた発音波形のうち、離鍵速度VNを所定の関数g(VN)に代入して得られた期間に相当する発音波形を、離鍵時の発音波形WNとする。これにより、同図下段の実線で示した発音波形WNの音が、図4の時刻T1〜時刻T0の期間において発音されることになる。なお、上述した離鍵速度VNを関数g(VN)に代入して得られた期間、つまり、図4の時刻T1〜時刻T0の期間を、以下では「ゲートタイムT」と呼ぶ。このゲートタイムTは、離鍵速度VNが大きいほど長くなり、離鍵速度VNが小さいほど短くなる。
(3)動作モードの説明
次に、自動演奏ピアノ100の動作モードについて説明する。
自動演奏ピアノ100の動作モードには、押鍵時の発音及び離鍵時の発音の有無がそれぞれ異なる3種類の「演奏モード」と、押鍵時と離鍵時の発音を自然音又は電子楽音のいずれかに設定する4種類の「発音モード」とがある。自然音とは、ハンマ2によって弦4を打撃して発生させる音であり、電子楽音とは、電子楽音発生部25によって発生させる音である。
演奏モードには、第1の演奏モード、第2の演奏モード及び第3の演奏モードという3種類の演奏モードがある。第1の演奏モードは、押鍵時の発音のみを行わせて、離鍵時の発音を行わせないものである。第2の演奏モードは、押鍵時の発音を行わせず、離鍵時の発音のみを行わせるものである。第3の演奏モードは、押鍵時の発音と離鍵時の発音の両方を行わせるものである。
発音モードには、第1の発音モード、第2の発音モード、第3の発音モード及び第4の発音モードという4種類の発音モードがある。第1の発音モードは、押鍵時の発音を電子楽音とし、離鍵時の発音を自然音とするものである。第2の発音モードは、押鍵時の発音を自然音とし、離鍵時の発音を電子楽音とするものである。第3の発音モードは、押鍵時の発音及び離鍵時の発音をともに電子楽音とするものである。第4の発音モードは、押鍵時の発音及び離鍵時の発音をともに自然音とするものである。
コントローラ11は、これらの発音モードや演奏モードのうち、演奏者がディスプレイ130を操作して指定した発音モード及び演奏モードを選択し、選択した発音モード及び演奏モード別に異なる処理を行う。例えば、コントローラ11が演奏モードとして第3の演奏モードを選択し、発音モードとして第1の発音モードを選択した場合には、押鍵時と離鍵時に電子楽音による発音を行わせるといった具合である。
(4)動作
次に、この自動演奏ピアノ100の動作例のうち、特徴的なものを中心に動作説明を行う。なお、以下の説明では、図5に示した関数f(VN)=A/VN(Aは5〜10の定数)とし、関数f(VP)=B×VP(Bは0.5〜1.0の定数)とする。また、期間TA≦TN≦TXとする。
(4−1)動作例1:演奏モードが第3の演奏モードで、発音モードが第1の発音モードである場合の動作例
この動作例1は、押鍵時と離鍵時に電子楽音による発音を行わせる例である。この場合、コントローラ11は、図6に示すフローチャートに従って処理を実行する。
図6において、コントローラ11は、鍵センサ26の検出信号に基づいて鍵1の位置を所定のサンプリング周期で算出し、その位置をRAMに順次バッファしていく。コントローラ11は、バッファしている位置に基づいて、図4に示した位置K3を、鍵1がレスト位置L側からエンド位置E側の方向へと通過したと判定すると、押鍵がなされたと判断する(ステップS1;YES)。そして、コントローラ11は、位置K2から位置K3の距離SPを、鍵1が位置K2から位置K3に移動するのに要した時間dPで除算し、押鍵速度VPを算出する(ステップS2)。
次に、コントローラ11は、押鍵時の鍵1の運動状態に応じた音を電子楽音発生部25から発音させる(ステップS3)。具体的には、コントローラ11は、どの鍵1がどの程度の押鍵速度VPで押鍵されたかということに基づいて、ノートナンバやベロシティなどのパラメータを求め、そのパラメータを電子楽音発生部25に供給する。電子楽音発生部25は、そのパラメータに応じた音声信号を音源により生成し、スピーカから放音させる。このとき、コントローラ11は、算出した押鍵速度VPに基づいて、図5に示したような押鍵時の発音波形WPを求め、これをRAMに記憶しておく。
次に、コントローラ11は、RAMにバッファされている位置に基づいて、鍵1が図4に示した位置K2をエンド位置E側からレスト位置L側に通過したと判定すると、離鍵を検出したと判断する(ステップS4;YES)。この離鍵の検出に応じて、コントローラ11は、電子楽音発生部25に対して発音を停止するよう指示して、ステップS3の時点から発音されていた音を止音する(ステップS5)。次に、コントローラ11は、位置K3から位置K2の距離SPを、鍵1が位置K3から位置K2に移動するのに要した時間dNで除算し、離鍵速度VNを算出する(ステップS6)。
次に、コントローラ11は、ステップS2にて算出した押鍵速度VPと、ステップS3にて記憶しておいた押鍵時の発音波形WPと、ステップS6にて算出した離鍵速度VNとに基づいて、図5に示した原理に従い、離鍵時の発音波形WNを生成する(ステップS7)。具体的には、コントローラ11は、押鍵速度VPを関数f(VP)=B×VPに代入して、離鍵時の発音波形WNの最大音量を求める。そして、コントローラ11は、その求めた値が最大音量となるように、発音波形WPを縦軸方向に圧縮又は伸張するとともに、発音期間が期間TNとなるように、期間TAに相当する発音波形WPを横軸方向に圧縮又は伸張する。ここでは、定数Bは0.5〜1.0であり、期間TA≦TNであるから、コントローラ11は、図5に示すとおり、発音波形WPを縦軸方向に圧縮し、その発音波形WPのうち期間TAに相当する発音波形WPを横軸方向に伸張することになる。さらに、コントローラ11は、このような圧縮及び伸張して得られた発音波形のうち、離鍵速度VNを関数g(VN)=A/VNに代入して得た期間(ゲートタイムT)に相当する発音波形を、離鍵時の発音波形WNとする。
この後、コントローラ11は、RAMにバッファされている位置に基づいて、鍵1が図4に示した位置K1を通過してレスト圏入りしたと判断すると(ステップS8;YES)、ステップS7にて生成していた発音波形WNに基づいた電子楽音を電子楽音発生部25から発音させる(ステップS9)。具体的には、コントローラ11は、上記発音波形WNに基づいてノートナンバやベロシティなどのパラメータを求め、そのパラメータを電子楽音発生部25に供給する。電子楽音発生部25は、そのパラメータに応じた音声信号を音源により生成してスピーカから放音させる。そして、コントローラ11は、鍵1がレスト圏入りした時点からゲートタイムTが経過すると(ステップS10;YES)、電子楽音発生部25に対して発音を停止するよう指示する(ステップS11)。これにより、ステップS9の時点から発音されていた電子楽音が止音させられる。そして、コントローラ11の処理は再びステップS1に戻る。
コントローラ11は、演奏者によって押鍵、離鍵がなされるたびに上記ステップS1〜S11の処理を繰り返す。これにより、押鍵して発音し、離鍵して発音するという独特の演奏感覚を演奏者に与えることが可能となる。
ギターや打楽器では、同一音高の音を連続して小刻みに演奏する技法が知られている。この技法は「トレモロ」と呼ばれており、バイオリンやピアノでも、このトレモロを模倣した演奏技法がなされることがある。上記動作例1によれば、このトレモロに似た発音を、押鍵と離鍵という一連の演奏行為によって容易に実現することが可能となる。
(4−2)動作例2:演奏モードが第2の演奏モードで、発音モードが第2又は第3の発音モードである場合の動作例
前述したように、第2の演奏モードは、押鍵時の発音を行わせず、離鍵時の発音のみを行わせるものである。また、第2の発音モードは、押鍵時の発音を自然音とし、離鍵時の発音を電子楽音とするものであり、第3の発音モードは、押鍵時の発音及び離鍵時の発音をともに電子楽音とするものである。よって、第2の演奏モードと、第2又は第3の発音モードとを組み合わせると、離鍵時にのみ電子楽音による発音が行われることになる。
この動作例2では、コントローラ11は、図7に示すフローチャートに従って処理を実行する。
図7において、コントローラ11は、鍵センサ26の検出信号に基づいて鍵1の位置を所定のサンプリング周期で算出し、その位置をRAMに順次バッファしていく。コントローラ11は、バッファしている位置に基づいて、鍵1がレスト位置L側からエンド位置E側の方向へと位置K3を通過したと判定すると、押鍵がなされたと判断する(ステップS21;YES)。そして、コントローラ11は、位置K2から位置K3の距離SPを、鍵1が位置K2から位置K3に移動するのに要した時間dPで除算し、押鍵速度VPを算出する(ステップS22)。
次に、コントローラ11は、RAMにバッファされている位置に基づいて、鍵1が位置K2をエンド位置E側からレスト位置L側に通過したと判定すると、離鍵を検出したと判断する(ステップS23;YES)。次いで、コントローラ11は、位置K3から位置K2の距離SPを、鍵1が位置K3から位置K2に移動するのに要した時間dNで除算し、離鍵速度VNを算出する(ステップS24)。次に、コントローラ11は、ステップS22にて算出した押鍵速度VPと、押鍵された鍵1の発音波形WPとして予め記憶しておいたものと、ステップS24にて算出した離鍵速度VNとに基づいて、離鍵時の発音波形WNを生成する(ステップS25)。その生成方法は、動作例1にて図5,6を用いて説明したとおりである。
この後、コントローラ11は、RAMにバッファされている位置に基づいて、鍵1が位置K1を通過してレスト圏入りしたと判断すると(ステップS26;YES)、ステップS25にて生成していた発音波形WNに基づいた電子楽音を電子楽音発生部25から発音させる(ステップS27)。つまり、コントローラ11は、上記発音波形WNに基づいてノートナンバやベロシティなどのパラメータを求め、そのパラメータを電子楽音発生部25に供給する。電子楽音発生部25は、そのパラメータに応じた音声信号を音源により生成してスピーカから放音させる。そして、コントローラ11は、鍵1がレスト圏入りした時点からゲートタイムTが経過すると(ステップS28;YES)、電子楽音発生部25に対して発音を停止するよう指示する(ステップS29)。これにより、ステップS27の時点から発音されていた電子楽音が止音させられる。そして、コントローラ11の処理は再びステップS21に戻る。
コントローラ11は、演奏者によって押鍵、離鍵がなされるたびに上記ステップS21〜S29の処理を繰り返す。これにより、図8に示すように、押鍵時は発音されずに、離鍵したときのみ発音するという独特の演奏感覚を演奏者に与えることが可能となる。
例えば「(ブン)チャッ、(ブン)チャッ」というように、リズムにアクセントを付ける技法が知られている。この技法は「シンコペーション」と呼ばれており、典型的にはワルツの演奏に用いられるほか、ジャズその他のジャンルにおいてもよく用いられることが知られている。上記動作例2によれば、このシンコペーションに似た発音を、押鍵と離鍵という一連の演奏行為によって容易に実現することが可能となる。
(4−3)動作例3:演奏モードが第3の演奏モードで、発音モードが第4の発音モードである場合の動作例
この動作例3は、押鍵時と離鍵時に自然音による発音を行わせる例である。この場合、コントローラ11は、図9に示すフローチャートに従って処理を実行する。
図9において、コントローラ11は、鍵センサ26の検出信号に基づいて鍵1の位置を所定のサンプリング周期で算出し、その位置をRAMに順次バッファしていく。コントローラ11は、バッファしている位置に基づいて、鍵1がレスト位置L側からエンド位置E側の方向へと位置K3を通過したと判定すると、押鍵がなされたと判断する(ステップS31;YES)。そして、コントローラ11は、位置K2から位置K3の距離SPを、鍵1が位置K2から位置K3に移動するのに要した時間dPで除算し、押鍵速度VPを算出する(ステップS32)。図9はコントローラ11の動作を説明する図であるから、特に図示はしていないが、実際にはこのステップS31からステップS32にかけて、演奏者によって押鍵された鍵1の動きに連動してアクションメカニズム3が作動し、ハンマ2が打弦して発音がなされることになる。この音は離鍵時のダンパ6の作用によって止音させられるので、コントローラ11が能動的に止音する必要はない。
次に、コントローラ11は、RAMにバッファされている位置に基づいて、鍵1が位置K2をエンド位置E側からレスト位置L側に通過したと判定すると、離鍵を検出したと判断する(ステップS33;YES)。次いで、コントローラ11は、位置K3から位置K2の距離SPを、鍵1が位置K3から位置K2に移動するのに要した時間dNで除算し、離鍵速度VNを算出する(ステップS34)。次に、コントローラ11は、ステップS32にて算出した押鍵速度VPと、押鍵された鍵1の発音波形WPとして予め記憶しておいたものと、ステップS34にて算出した離鍵速度VNとに基づいて、離鍵時の発音波形WNを生成する(ステップS35)。その生成方法は、動作例1にて図5,6を用いて説明したとおりである。
この後、コントローラ11は、RAMにバッファされている位置に基づいて、鍵1が位置K1を通過してレスト圏入りしたと判断すると(ステップS35;YES)、ステップS34にて生成していた発音波形WNに基づいた自然音を打弦により発音させる(ステップS36)。具体的には、コントローラ11は、ステップS31にて演奏者によって押鍵された鍵1について、発音波形WNに基づいた鍵1の軌道データを生成する。そして、コントローラ11は、その軌道データに基づいて鍵1を振動させるための駆動信号をサーボコントローラ12に供給する。サーボコントローラ12は、駆動信号に含まれる速度指示値Vrに応じた励磁電流をソレノイドユニット5に供給することで、ソレノイドユニット5のブランジャを駆動する。これにより鍵1が駆動させられれ、その鍵1の動きに連動してアクションメカニズム3が作動し、ハンマ2が打弦して発音が行われる。この音は、再度の離鍵時のダンパ6の作用によって止音させられるので、コントローラ11が能動的に止音する必要はない。そして、コントローラ11の処理は再びステップS31に戻る。
コントローラ11は、演奏者によって押鍵、離鍵がなされるたびに上記ステップS31〜S36の処理を繰り返す。これにより、図10上段に示すように、演奏者の押鍵時の動作と離鍵時の動作に対応して、同一の鍵1が2回連続して押鍵されることになり、同図下段に示すような発音波形WP、WNの音が発音される。
上記動作例3によれば、ピアノにおける自然音のトレモロを、押鍵と離鍵という一連の演奏行為によって容易に実現することが可能となる。
以上説明した実施形態によれば、演奏者がコントロールしやすい押鍵時の鍵の運動状態に応じて離鍵時の発音を行うから、演奏者が容易にコントロールすることが可能な演奏インタフェースを提供することが可能となる。さらに、離鍵時の発音による独特の演奏感覚を演奏者に与えることが可能となる。
(5)変形例
上述した実施形態を、以下のように変形してもよい。また、以下の変形例は適宜組み合わせてもよい。
(5−1)変形例1
離鍵時の発音の開始時期や終了時期は、上述した実施形態の内容に限定されない。
実施形態では、位置K1を通過したことを検出すると(つまりレスト圏入りすると)、離鍵時の発音を開始していたが、この離鍵時の発音の開始時期を、図11に示すように、鍵1がエンド位置Eからレスト位置Lの方向へ位置K2を通過した時期T1’としてもよい。要するに、押鍵された鍵1がレスト位置Lへと戻るときに、エンド位置Eからレスト位置Lまでの間にある所定の位置を通過したことを検出すると、離鍵時の発音を開始すればよい。
また、図11の例では、離鍵時の発音の終了時期を、その次に再び押鍵された鍵1がレスト位置Lからエンド位置Eへと向かう際に位置K2を通過した時期T0’としている。つまり、鍵1が押鍵されてレスト位置Lからエンド位置Eの方向へ向かうときに、レスト位置Lからエンド位置Eまでの間にある所定の位置を通過すると、離鍵時の発音を終了すればよい。このようにすれば、例えば同一の鍵1が演奏者によって連続して押鍵されたとき、2回目の押鍵による発音が開始されるまでに、離鍵時の発音が止音されていることになるので、先の離鍵時の発音と、それに続く2回目の押鍵による発音とが重ならないようにすることができる。さらに、この図11の例は、同一の鍵1が連続して押鍵された場合であったが、異なる鍵1が順次押鍵されていく場合も、上記の同様の考え方に従って離鍵時の発音を止音してもよい。要するに、同一の鍵1であろうが、異なる鍵1であろうが、離鍵時の発音と押鍵時の発音とを同じ期間に重ねたくない場合には、離鍵時の発音を、その次の押鍵時の発音が開始されるまでの間に止音すればよい。
また、押鍵時の発音を止音する時期も、実施形態に説明した内容に限定されない。離鍵時の発音と押鍵時の発音とを同じ期間に重ねたくない場合には、離鍵時の発音が開始されるまでの間に、先の押鍵時の発音を止音すればよい。
また、離鍵時の発音と押鍵時の発音とを同じ期間に重ねてもよい場合には、もちろん、押鍵時の発音と離鍵時の発音をそれぞれ止音しなくてもよい。
なお、図4、8、10〜13に具体的に示した位置K1,K2,K3はあくまで例示であり、図示した内容には限定されない。
(5−2)変形例2
実施形態では、押鍵時の発音の音高と、離鍵時の発音の音高とを同一にしていたが、これを異ならせてもよい。例えば、押鍵時の発音の音高と、離鍵時の発音の音高とをオクターブ単位で異ならせてもよい。この場合、図12に示すように、押鍵された鍵1のノートナンバが60である場合、その鍵1の離鍵時には、その1オクターブ違いのノートナンバ71の音を発音する。この離鍵時の音は、電子楽音発生部25によっても発音可能であるし、ハンマ2で打弦することによっても発音可能である。
図12において、例えば押鍵時の発音と離鍵時の発音をハンマ2の打弦によって実現する場合、まず演奏者によって鍵1(ノートナンバ60に対応する鍵1)が押鍵されると、コントローラ11は、その押鍵速度VPを算出する。このとき、押鍵された鍵1の動きに連動してアクションメカニズム3が作動し、ハンマ2がノートナンバ71に対応する弦4を打撃して発音が行われる。このノートナンバ60に対応する鍵1の位置の変化は同図最上段に示したとおりであり、その押鍵時の発音波形WPは同図の上から2段目に示したとおりである。次に、コントローラ11は離鍵を検出すると、その離鍵速度VNを算出する。そして、コントローラ11は、この離鍵速度VNと、既に求めている押鍵速度VPと、押鍵された鍵1と1オクターブ違いの鍵1(ノートナンバ71に対応する鍵1)の発音波形WPとして予め記憶しておいたものとに基づいて、離鍵時の発音波形WNを生成する。この後、コントローラ11は、鍵1がレスト圏入りしたと判断すると、生成しておいた発音波形WNに基づいた自然音を発音させる。つまり、コントローラ11は、発音波形WNに基づいた鍵1(ノートナンバ71に対応する鍵1)の軌道データを生成し、その軌道データに基づいて鍵1を振動させるための駆動信号をサーボコントローラ12に供給する。サーボコントローラ12は、駆動信号に含まれる速度指示値Vrに応じた励磁電流をソレノイドユニット5に供給することで、ソレノイドユニット5のブランジャを駆動する。これにより、ノートナンバ71に対応する鍵1が駆動され、その鍵1の動きに連動してアクションメカニズム3が作動し、ハンマ2が打弦して発音が行われる。このノートナンバ71に対応する鍵1の位置の変化は同図最下段に示したとおりであり、その鍵1による発音波形WNは同図の下から2段目に示したとおりである。
(5−3)変形例3
実施形態では、押鍵速度VP(押鍵時の運動状態)と離鍵速度VN(離鍵時の運動状態)とに基づいて離鍵時の発音波形WNを生成していたが、押鍵時の運動状態のみに基づいて離鍵時の発音波形WNを生成してもよい。例えば、発音波形WNの音量を実施形態と同じく押鍵速度VPに応じた値とする一方、発音波形WNの期間(ゲートタイムT)を押鍵速度VPに応じた値としたり、固定値としたり、或いは、押鍵された鍵1がエンド位置Eに留まっている時間に応じた値とする、といった具合である。また、発音波形WNの音量を固定値とする一方、発音波形WNの期間(ゲートタイムT)を押鍵速度VPに応じた値としたり、押鍵された鍵1がエンド位置Eに留まっている時間に応じた値としてもよい。
(5−4)変形例4
実施形態では、押鍵時の発音及び離鍵時の発音の有無がそれぞれ異なる3種類の「演奏モード」と、押鍵時と離鍵時の発音を自然音又は電子楽音のいずれかに設定する4種類の「発音モード」とを用意していた。動作モードの種類はこれに限定されるわけではない。例えば、押鍵時に発音する押鍵発音動作モードと、押鍵時と離鍵時のうち少なくとも離鍵時に発音する離鍵発音動作モードのみとしてもよい。少なくともこれらの動作モードを用意しておけば、演奏者は、押鍵時の発音による演奏と、離鍵時の発音による演奏の両者を楽しむことができる。
もちろん、動作モードは1種類だけであってもよい。
例えば離鍵時にのみ発音するという動作モードだけの場合、本発明は、レスト位置にある鍵が押鍵されてエンド位置に向かって移動するときの、当該鍵の運動の状態を検出し、押鍵された鍵がレスト位置へと戻るときに、エンド位置からレスト位置までの間の所定の位置を通過すると、検出していた鍵1の運動の状態に応じた音を発音する楽音発生装置となる。
また、電子楽音発生部25がない場合には、本発明は、自然音のみを発音する鍵盤楽器となる。
(5−5)変形例5
離鍵時の発音波形WNの生成方法としては様々なものがある。例えば次のようにしてもよい。
押鍵時に鍵1をエンド位置Eまで押し込まずにエンド位置Eの手前で止める、ハーフストロークという演奏技法がある。このとき、レスト位置から、途中で止められた鍵1の位置までの距離(ストローク量)を、鍵1の運動状態として捉えることで、その距離を離鍵時の発音波形WNに反映させるようにしてもよい。例えば離鍵時の発音波形WNの最大音量を、(押鍵時の発音波形WPの最大音量)×(レスト位置Lから途中で止められた鍵1の位置までの距離)/(レスト位置Lからエンド位置Eまでの距離)という計算式によって求める。このようにすれば、離鍵時に、鍵1のストローク量に比例した音量の発音を行うことが可能となる。
また、離鍵時の発音が開始されてからその最大音量に達するまでの発音波形WPを離鍵時の鍵1の位置に応じて変化させてもよい。つまり、図13に示すように、コントローラ11は、離鍵時の発音が開始されたあとの鍵1の位置の変量(カーブ形状C1)と、最大音量に達するまでの発音波形WNのカーブ形状C2とがほぼ同一のカーブ形状になるよう、発音波形WNの時間軸を調整する。このようにすれば、離鍵時の鍵1の動きが速いほど短い期間で最大音量に到達し、離鍵時の鍵1の動きが遅いほど長い期間をかけて最大音量に到達する。
また、離鍵時の鍵1の速度に基づいてゲートタイムTを算出してもよい。例えば、離鍵時の鍵1の動きが速いほどゲートタイムTを短くし、離鍵時の鍵1の動きが遅いほどゲートタイムTを長くするといった具合である。
また、実施形態では、関数f(VN)及び関数f(VP)を鍵1の速度の関数としていたが、これを、鍵1が所定の2点間を通過するのに要する時間の関数にしてもよいし、鍵1の加速度の関数にしてもよい。要は、鍵1の運動状態を表す値を代入し得る関数であればよい。
(5−6)変形例6
離鍵時の発音を、手動演奏のときではなく、自動演奏のときに行うことも可能である。自動演奏を行う場合には、コントローラ11により、イベントに含まれるベロシティに応じた駆動信号が生成され、この駆動信号に基づいてサーボコントローラ12によりソレノイドユニット5が駆動される。これにより、アクションメカニズム3が作動してハンマ2により弦4が打撃されて楽音が発生する。この後に鍵がエンド位置Eへと戻ってレスト圏入りすることになるが、そのときにコントローラ11は上述したフローチャートに従って離鍵時の発音を実行すればよい。また、例えば伴奏を自動演奏で行い、主演奏を演奏者に担当させるような場合に、演奏者の主演奏に対して上記のような離鍵時の発音を実行するようにしてもよい。
(5−7)変形例7
鍵センサ26の種類は実施形態に開示したものに限定されず、例えば、発光および受光の光軸が互いに一定の角度θをなすように対向して配置された発光ダイオード及びフォトトランジスタを用い、そのフォトトランジスタに流れる電流値を利用するものであってもよい。また、鍵1の運動に応じて磁性体を移動させ、電磁誘導によって巻線間のインダクタンスを可変させることで、鍵1の位置に応じた出力を得るものであってもよい。また、ひずみゲージを利用して接触式で鍵1の変位を検知するようにしてもよいし、磁電変換作用(電流磁気効果作用)を利用して鍵1の変位を検出するものであってもよい。要は、押鍵された鍵1がレスト位置Lからエンド位置Eに向かって移動するときの当該鍵1の運動の状態と、その鍵1がエンド位置Eからレスト位置Lに向かって移動するときの当該鍵1の運動の状態を検出する手段であればよい。
(5−8)変形例8
上述したコントローラ11が実行する制御プログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、コンパクトディスク、DVD(Digital Versatile Disk)、RAMなどの記録媒体に記録した状態で提供し得る。即ち、本発明をプログラムとして実現することもできる。
本発明の一実施形態に係る自動演奏ピアノの外観を示す斜視図である。 自動演奏ピアノの主要部の構成を示す図である。 鍵センサの構成を示す図である。 鍵の運動状態と、その鍵が押鍵又は離鍵されるときに発音される音の波形の一例を表した図である。 押鍵時と離鍵時の発音波形を説明する図である。 動作例1におけるコントローラの動作を示すフローチャートである。 動作例2におけるコントローラの動作を示すフローチャートである。 動作例2における鍵の運動状態と、その鍵が押鍵又は離鍵されるときに発音される音の波形の一例を表した図である。 動作例3におけるコントローラの動作を示すフローチャートである。 動作例3における鍵の運動状態と、その鍵が押鍵又は離鍵されるときに発音される音の波形の一例を表した図である。 変形例における鍵の運動状態と、その鍵が押鍵又は離鍵されるときに発音される音の波形の一例を表した図である。 変形例における鍵の運動状態と、その鍵が押鍵又は離鍵されるときに発音される音の波形の一例を表した図である。 変形例における鍵の運動状態と、その鍵が押鍵又は離鍵されるときに発音される音の波形の一例を表した図である。
符号の説明
1……鍵、2……ハンマ、3……アクションメカニズム、4……弦、5……ソレノイドユニット、11……コントローラ、25……電子楽音発生部、26……鍵センサ。

Claims (6)

  1. レスト位置にある鍵が押鍵されてエンド位置に向かって移動するときの、当該鍵の運動の状態を検出する押鍵状態検出手段と、
    押鍵された鍵が、前記レスト位置へと戻るときに、前記エンド位置から前記レスト位置までの間の所定の位置を通過したことを検出する離鍵検出手段と、
    前記離鍵検出手段によって鍵の通過が検出されると、前記押鍵状態検出手段によって検出された運動の状態に応じた音を発音する離鍵発音手段と
    を備えることを特徴とする楽音発生装置。
  2. 押鍵された鍵が前記レスト位置へと戻るときの当該鍵の運動の状態を検出する離鍵状態検出手段を備え、
    前記離鍵発音手段は、前記押鍵状態検出手段によって検出された運動の状態と、前記離鍵状態検出手段によって検出された運動の状態とに応じた音を発音する
    ことを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
  3. 押鍵された鍵に応じた音を発音する押鍵発音手段と、
    自装置の動作モードとして、押鍵時に発音する押鍵発音動作モード、又は、押鍵時と離鍵時のうち少なくとも離鍵時に発音する離鍵発音動作モードのいずれかを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって前記押鍵発音動作モードが選択された場合には、前記押鍵発音手段に発音を行わせて前記離鍵発音手段による発音を行わせず、前記選択手段によって前記離鍵発音動作モードが選択された場合には、前記押鍵発音手段及び前記離鍵発音手段のうち少なくとも前記離鍵発音手段によって発音を行わせる発音制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
  4. 押鍵された鍵に応じた音を発音する押鍵発音手段と、
    前記押鍵発音手段によって発音された音を、前記離鍵発音手段による発音が開始されるまでの間に止音する止音手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
  5. 複数の鍵と、
    押鍵された鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する押鍵発音手段と、
    レスト位置にある鍵が押鍵されてエンド位置に向かって移動するときの、当該鍵の運動の状態を検出する押鍵状態検出手段と、
    押鍵された鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する押鍵発音手段と、
    押鍵された鍵が、前記レスト位置へと戻るときに、前記エンド位置から前記レスト位置までの間の所定の位置を通過したことを検出する離鍵検出手段と、
    前記離鍵検出手段によって鍵の通過が検出されると、前記押鍵状態検出手段によって検出された運動の状態に応じた音を、前記押鍵された鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する離鍵発音手段と
    を備えることを特徴とする鍵盤楽器。
  6. 複数の鍵と、
    押鍵された鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する押鍵発音手段と、
    レスト位置にある鍵が押鍵されてエンド位置に向かって移動するときの、当該鍵の運動の状態を検出する押鍵状態検出手段と、
    押鍵された鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する押鍵発音手段と、
    押鍵された鍵が、前記レスト位置へと戻るときに、前記エンド位置から前記レスト位置までの間の所定の位置を通過したことを検出する離鍵検出手段と、
    前記離鍵検出手段によって鍵の通過が検出されると、前記押鍵状態検出手段によって検出された運動の状態に応じた音を、前記押鍵された鍵とは異なる鍵に対応する弦を打弦部材で打撃することによって発音する離鍵発音手段と
    を備えることを特徴とする鍵盤楽器。
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