JP2008249815A - 液晶表示素子、それを用いた投射型表示装置およびそれぞれの駆動方法 - Google Patents

液晶表示素子、それを用いた投射型表示装置およびそれぞれの駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 表示ずれや2重写りなどを起こさず多色表示を行う。
【解決手段】
セグメント電極に印加する電圧を調整することで第1の液晶層の配向状態を制御可能な第1の液晶セルと、第1の液晶セルにおける所定の文字や図形を完全に包含する第2の画素電極を備え、第2の画素電極に印加する電圧を調整することで第2の液晶層の配向状態を制御可能な第2の液晶セルと、第1、第2の液晶セルを含む層構造パネルにおける基板の法線方向に関して両側に配置された2枚のクロスポラライザーと、複数の色の発光が可能な光源と、1フレームを複数のサブフレームに時分割し、各サブフレーム内で所定の色の光を発光させ、その発光に同期させてセル構造体の複数の表示領域の透光および遮光の状態を制御する制御回路とを有し、前記第1、第2の液晶セルの少なくとも一方の液晶セルの液晶層の配向状態を、駆動状態と非駆動状態の中間の状態に制御することで階調表示を行う液晶表示素子を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶表示素子、それを用いた投射型表示装置およびそれぞれの駆動方法に関し、特にフィールドシーケンシャル(FS)駆動方式の液晶表示素子(LCD)、それを用いた投射型表示装置およびそれぞれの駆動方法に関する。
液晶表示素子では一般に、黒背景に白表示をさせたものをネガ表示、白背景に黒表示をさせたものをポジ表示と呼んでいる。
ネガ表示に黒背景に白以外の色を表示させるカラー表示液晶表示素子や、ポジ表示において白背景に黒以外の色を表示させるカラー表示液晶表示素子の駆動方法として、フィールドシーケンシャル(FS)駆動方式が知られている。特許文献1〜特許文献4は、表示セグメントを白黒以外のカラー色にしたFS駆動方式の液晶表示素子を提案している。
FSLCDの使用において、一般的にはいわゆる時間分割混色法を用いる。その際、例えば周囲環境が暗い場合やLCDが振動する場合、または観察者の視線が高速に移動する場合、混色表示時に各色表示状態が人間の目に分離して観察される、いわゆるカラーブレーク現象が生じ、表示品位が著しく低下する。
特許文献5は、表示セグメントと背景色の両方とも任意のカラー表示を行い、カラーブレークを起こさないFS駆動(以下、カラーブレークレス駆動方法と呼ぶ)の液晶表示素子を提案している。
特開平11−085062号公報 特開2004−029154号公報 特開2004−294824号公報 特開2002−303846号公報 特開2006−330612号公報
特許文献5に記載の液晶表示素子の場合、2つの液晶セルを用いる。一方の液晶セルが通常のセグメント表示をし、他方の液晶セルが所謂反転パターンを表示する。複数のサブフレームの内、1つのサブフレームのみでバックライトの色を透光するように2つの液晶セルとバックライトを同期駆動する。従って、カラーブレークレス駆動方法では、表示できる色が制限される。
カラーブレークレス駆動方式においては、同時表示色数は、1フレームのサブフレーム分割数によって決定される。
一般的なフレーム周波数60Hzの駆動を想定した時、1フレームは約16.7msとなる。このフレームを分割することで、その分割数に対する表示色が得られるが、現在利用されている液晶材料の応答速度の限界から、フレームの分割は実用上3程度までに制限される。
フレームの分割数が3であることは、遮光状態の黒を含め、4色表示が可能であることとなる。この場合、黒以外の3色はバックライトユニットの制御により任意の色を割り当てることが可能だが、同時表示色は黒を含め4を超えることが出来ない。
さらに背景色に任意色を表示可能とする場合、この4色のうち1色を背景用に割り当てる必要があり、ドット、意匠等を表示する領域における同時使用色数はさらに制限される。
本発明の目的は、この表示色数の少なさを補い、表示品質を落とさず同時表示色数の増加を可能とする液晶表示素子、それを用いた投射型表示装置およびそれぞれの駆動方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、対向する第1の一対の基板と、該第1の一対の基板間に保持された第1の液晶層とを含み、前記第1の一対の基板が、所定の文字や図形を表示させる少なくとも一対の第1の画素電極を備え、該第1の画素電極に印加する電圧を調整することで該第1の液晶層の配向状態を制御可能な第1の液晶セルと、対向する第2の一対の基板と、該第2の一対の基板間に保持された第2の液晶層とを含み、前記第2の一対の基板が、前記第1の液晶セルにおける所定の文字や図形を完全に包含する第2の画素電極を備え、該第2の画素電極に印加する電圧を調整することで該第2の液晶層の配向状態を制御可能な第2の液晶セルと、前記第1、第2の液晶セルを含む層構造パネルにおける前記基板の法線方向に関して両側に配置された2枚のクロスポラライザーと、複数の色の発光が可能な光源と、1フレームを複数のサブフレームに時分割し、各サブフレーム内で所定の色の光を発光させ、その発光に同期させて前記第1および第2の液晶セルを含む構造体の複数の画素領域の透光および遮光の状態を制御する制御回路とを有し、前記第1、第2の液晶セルの少なくとも一方の液晶セルの液晶層の配向状態を、駆動状態と非駆動状態の中間の駆動状態に制御することで階調表示を行う液晶表示素子が提供される。
本発明の他の観点によれば、対向する第1の一対の基板と、該第1の一対の基板間に保持された第1の液晶層とを含み、前記第1の一対の基板が、所定の文字や図形を表示させる少なくとも一対の第1の画素電極を備え、該第1の画素電極に印加する電圧を調整することで該第1の液晶層の配向状態を制御可能な第1の液晶セルと、対向する第2の一対の基板と、該第2の一対の基板間に保持された第2の液晶層とを含み、前記第2の一対の基板が、前記第1の液晶セルにおける所定の文字や図形を完全に包含する第2の画素電極を備え、該第2の画素電極に印加する電圧を調整することで該第2の液晶層の配向状態を制御可能な第2の液晶セルと、前記第1、第2の液晶セルを含む層構造パネルにおける前記基板の法線方向に関して両側に配置された2枚のクロスポラライザーと、複数の色の発光が可能な光源と、1フレームを複数のサブフレームに時分割し、各サブフレーム内で所定の色の光を発光させ、その発光に同期させて前記第1および第2の液晶セルを含む構造体の複数の画素領域の透光および遮光の状態を制御する制御回路とを有する液晶表示素子の駆動方法であって、前記第1、第2の液晶セルの少なくとも一方の液晶セルの液晶層の配向状態を、駆動状態と非駆動状態の中間の駆動状態に制御することで階調表示を行う液晶表示素子の駆動方法が提供される。
FS駆動方式の液晶表示素子の表示品質を保ちつつ、マルチカラー表示を可能とする。
図1に、実施例による液晶表示素子の主要部分である液晶表示部101の断面図を示す。ここでは、TN(ツイストネマチック)液晶セルを用いた例を説明する。図示のように、実施例による液晶表示部101は、2つのTN液晶セル(背面セル1a、前面セル1b)がガラス基板の法線方向に積層配置された液晶セル構造(2層構造パネルSPと呼ぶこととする)を含む。2層構造パネルSPの上下にはクロスポラライザー2a、2b(透過軸方向が交差する偏光板)が配置される。
TN液晶セル1a(1b)の配向膜として、日産化学工業(株)製の水平配向膜SE410を用いる。一対のガラス製透明基板3a1、3a2(3b1、3b2)に形成された配向膜にレーヨン製のラビング布を使用してラビング処理しプレチルト角を付与する。この配向膜と電極を有する一対の透明基板の電極側を向かい合わせ、直径2μmのギャップコントロール材を介してシール材4aで貼り合わせる。そしてメルク(株)製の複屈折率Δnが0.24で誘電率異方性が正の液晶材料にツイストを付与するカイラル材を添加したものを注入して1つの液晶セルを作製する。
図2に、偏光板の透過軸および液晶セルのラビング方向を示す。図中には4つの座標系が示されているが、左から順に、ポラライザー2a、TN液晶セル1a、TN液晶セル1b、ポラライザー2bに対応する。なお、液晶表示素子は図中裏面から観察されるものとする。液晶のねじれ(ツイスト)の方向についてはバックライトの進行方向を基準とする。2層構造パネルの2つの液晶セルの違いは、液晶のツイスト方向が逆向きであることである。図示のように、背面液晶セル1aの液晶分子が右ねじれ90°、前面液晶セル1bの液晶分子が左ねじれ90°となるようにラビングを施す。さらに、液晶セル1a、1bそれぞれの厚さ方向に関して中央に位置する液晶分子(液晶中央分子)の配向方向が互いに90°の角度を為す。また、偏光板2a、2bは互いにクロスニコルになるように透過軸または吸収軸を直交して配置する。また、液晶中央分子の配向方向と45°の角度を為すように偏光板2a、2bを配置する。
図3A、図3Bに、2つの液晶セルの電極パターン例を示す。液晶セル1a、1bは、それぞれ液晶層に電圧を印加し表示をさせるための透明電極を有する。一方のセル(表示セルと呼ぶ)はセグメント表示をするためのセグメント電極、例えば図示の電極a〜d、e1〜e7、のような構成を有し、他方のセル(背景表示セルとよぶ)は有効表示領域全てを表示する全面電極fを有する。なお、表示セルと背景表示セルはどちらのセルが上(背面側)であっても構成として可能である。
図4に、実施例によるフィールドシーケンシャル(FS)駆動方法の概念図を示す。液晶セルが2枚重なった2層構造パネルを含む液晶表示部101の背面に例えばR(赤)G(緑)B(青)がそれぞれ独立して発光可能なバックライト光源LS(発光ダイオードLEDや冷陰極型蛍光ランプCCFLなど)が装備され、2層構造パネルのドライバ10aとバックライトドライバ10bが同期して作動するよう同期コントローラ20が装備される。
上記のようなFS駆動方式の液晶表示素子は、2層構造パネルSPの2つの液晶セルが共に駆動状態(背景表示セルの液晶分子を立ち上がらせるのに十分な電圧が印加されている状態)か非駆動状態(スタティック駆動においては電圧無印加状態を表し、マルチプレックス駆動においては、TN液晶セルの液晶層が電圧無印加時の旋光性およびTN配向を維持できる電圧を印加した状態)の場合、バックライトの光を遮光することが可能である。
図5に、階調表示の概念図を示す。実施例においては制御上簡単な例として、背景表示セルを駆動状態にするか、もしくは非駆動状態にしておき、表示セルに印加する電圧を制御して、所望のトーンの階調表示を行うように制御する例を挙げる。階調表示を行わない制御の場合、背景表示セル1bをON(またはOFF)状態し、表示セルをOFF(またはON)状態にすると、液晶表示部としては透光状態となるが、表示セルに加える電圧を調整することで、透過するバックライト光を調整し、濃淡表示を行うのが実施例のコンセプトである。図5中では1/2のバックライト光を透過するために、背景表示セルをON(またはOFF)し、表示セルを1/2ONする例を示している。なお、実施例においては、階調表示を行う場合の電圧印加状態を○/○ON(○/○には階調表示のトーンの割合が入る)と表すこととする。
以下、実施例の態様について説明する。ここでは、駆動電圧1フレームを3つのサブフレームに分割した場合の実施例について説明する。
(実施例1)
図6に、表示例を示す。実施例1は、代表的なポジ表示である白背景にカラーのセグメント表示を行う態様である。全面電極fは各セグメント電極より大きく、また表示領域のほぼ全面に形成された電極であるので、表中のセグメント電極がそのまま表示領域となる。また表中の電極fの表示色は、セグメント電極が画定する表示領域以外の背景表示領域の色を示す。色の濃淡については、例えば青の輝度が通常の青の1/2の場合、1/2青と色の前に分数をつけて表現する。実施例1では、a−シアン、b−マゼンタ(温度に応じて濃淡表示可能)、c−シアン、d−マゼンタ、e1−シアン、e2−2/3シアン、e3−1/3シアン、e4−黒、e5−1/3マゼンタ、e6−2/3マゼンタ、e7−マゼンタ、f−白とする。
図7に、実施例1による液晶表示素子の駆動方法の表を示す。図6に示した表は、各サブフレームでのRGB各LEDのON/OFF状態と、表示セルに設けられたセグメント電極a〜d、e1〜e7、および背景表示セルに設けられた全面電極fのON/OFF状態と、各電極が画定する表示領域に表示される色とを表している。LEDのONとは発光している状態を、OFFとは発光していない状態を表す。各電極のONとは、駆動状態を表す。各電極のOFFとは非駆動状態を指す。
実施例1では、TN液晶セルを用いている。ツイスト方向が逆向きの2つのTN液晶セルが共にOFF状態の場合は、互いのセルが結果として光のツイストを打ち消すように作用するので、クロスポラライザーを備えた液晶表示部としては、遮光状態となる。2つのセルが共にON状態のときは、セルの液晶分子は垂直に立ち上がるので光は液晶セルをツイストせずに通過し、クロスポラライザーを備えた液晶表示部としては遮光状態となる。どちらか一方のセルがON状態の場合、ON状態のセルを光がツイストせずに通過し、OFF状態のセルでは90°ツイストする。従って液晶表示部としては透光状態となる。なお、実施例では、最適な視角特性が得られるようにツイストの方向を互いに逆向きにしているが、同じツイストの向きでも可能であろう。
それぞれのサブフレームでは、LEDが表示色に対応して発光しており、赤緑青それぞれのON/OFFと発光強度を調整することにより複数の色を発光させることが可能である。
バックライトが白色発光しているサブフレームにおいて全てのセグメント電極および全面電極fをON状態に設定することで、背景(セグメント電極と重ならない部分)を白表示にする。各セグメントには、各サブフレームに対応してONもしくはOFFが割り当てられる。背景表示セルにおける全面電極fと、表示セルにおける各セグメント電極が重なり合う表示領域では、どちらか一方のセルがONの場合に液晶表示部として透光状態となる。双方のセルがONもしくはOFFのときには、液晶表示部として遮光状態となる。
また、電極b、e2、e3、e5、e6などの様に、色の濃淡を表現したい場合(例えば、エアコンの温度を濃淡で表現したい場合など)には、セグメント電極に階調表示可能な実効電圧となる駆動波形を入力する。その駆動波形の入力は、ON電圧の調整や、ON波形を時分割するパルス制御など、実効電圧を操作する方法で行えば良い。
図7に示す表のように、液晶セルおよびバックライトを制御したカラーブレークレス液晶表示素子では、階調表示を行わない場合に比べ、サブフレーム分割数を超えた多色表示が可能となると共に、視差による色欠けや変色、2重写りなどの表示上の問題も生じない。
(実施例2)
図8に、表示例を示す。LEDのON/OFFおよび各電極のON/OFFの定義は実施例1と同様である。実施例2は、時間分割混色法により実施例1よりも多色表示が可能となる実施例である。但し、カラーブレーク現象を起こしても良い条件下での実施となることに注意するべきであろう。
図9に、実施例2による液晶表示素子の駆動方法の表を示す。図9に示すように、実施例2では、a−青、b−赤または青(温度に応じて濃淡表示可能)、c−青、d−赤、e1−青、e2−シアン、e3−1/2シアン、e4−黒、e5−1/2マゼンタ、e6−マゼンタ、e7−赤、f−白とする。このように、実施例1に比べて多色表示が可能となる。
上記のように、液晶表示部101は、2つの液晶セルの電極が重なり合った部分において、液晶セル双方の駆動電圧がOFF状態の場合のみならず、双方がON状態の場合であっても、バックライトの光を遮光する。これにより表示ずれなどを防止して表示品位が向上したマルチカラー液晶表示素子を提供することができる。
さらに、液晶セルを階調表示可能に制御することでより多色の表示が可能な液晶表示素子を提供することができる。
本発明を適用できる他の表示装置として、投射型の表示装置が挙げられる。図10Aおよび図10Bに、投射型表示装置の例を示す。
図10Aに示した投射型表示装置は、光の進行方向に順に位置関係を記述すると、平行光を出射する光源LS、ポラライザーX1、2層構造パネルSP、ポラライザーX2、スクリーンSCが配置された構造である。ポラライザーX1、X2はクロスニコル配置とする。
図10Bに示した投射型表示装置は、光の進行方向に順に位置関係を記述すると、例えば点光源である光源LS、ポラライザーX1、2層構造パネルSP、ポラライザーX2、フレネルレンズFL、スクリーンSCが配置された構造である。
このように、スクリーンSCに表示を投射させる方式をとれば、観察者はスクリーンに投射された基板にほぼ垂直な光の像を見ることになるため、視角による視認性の差異が生じ難くなる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、2層構造パネルSPに用いる液晶セルはTN液晶セルに限られるものではなく、垂直配向型セルやSTN(スーパーツイストネマチック)型セル、さらには強誘電性液晶セルなどにおいても、互いの液晶セルが共にON状態、OFF状態のそれぞれにおいてバックライトの光を遮光するように液晶セル条件を満足すれば、本発明が適用可能であることは当業者には自明であろう。
図11に、一例として、2層構造パネルにラビング処理を施した垂直配向型液晶セルを用いた場合における、偏光板の透過軸および液晶セルのラビング方向を示す。4つの座標軸と各構造との対応関係は、左から順に、ポラライザーX1、垂直配向型液晶セルVC1、垂直配向型液晶セルVC2、ポラライザーX2である。図示のように、2つの垂直配向型液晶セルに電圧を印加した際、液晶分子が倒れこむ方向が互いに直交するような関係にラビング処理を施す。
また、この液晶セルにカイラル材をいれ、電圧印加時に液晶分子が倒れ込みながらツイストするような配向にする場合には、それぞれの液晶セルの液晶層に同じカイラルピッチでツイストの方向が逆になるように調整すれば良い。
また、表示セルに形成する電極としてセグメント電極の例を挙げたが、複数の画素(ドット)電極が並ぶドットマトリクス表示型の液晶セルでも良い。
さらに、実施例においては、背景表示セルに有効表示領域全てを表示する全面電極fを備えた例を開示しているが、背景表示セルは複数の表示領域を備えた構成とすることもできる。この場合背景表示セルの複数の領域間には液晶が駆動されない領域が存在し、典型的な例としては黒表示として視認されるものとなる。この黒表示部分をマスク印刷することも可能である。マスク印刷はブラックマスクでも良いし、表示装置周辺の外装色に合わせた所望の色でも構わない。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
図1は、実施例による液晶表示素子の主要部分である液晶表示部の断面図である。 図2は、偏光板の透過軸および液晶セルのラビング方向を表す平面図である。 図3A、図3Bは、2つの液晶セルの電極パターン例である。 図4は、実施例によるフィールドシーケンシャル(FS)駆動方法の概念図である。 図5は、階調表示の概念図である。 図6は、実施例1による表示例である。 図7は、実施例1による液晶表示素子の駆動方法の表である。 図8は、実施例2による表示例である。 図9は、実施例2による液晶表示素子の駆動方法の表である。 図10A、図10Bは、実施例を適用した投射型表示装置の例である。 図11は、2層構造パネルに垂直配向型液晶セルを用いた場合における、偏光板の透過軸および液晶セルのラビング方向を表す平面図である。
符号の説明
1a、1b、VC1、VC2 液晶セル
2a、2b、X1、X2 ポラライザー(偏光板)
3a1、3a2、3b1、3b2 基板
4a、4b シール材
5a1、5a2、5b1、5b2、a、b、c、d、e1〜e7、f 電極
10a、10b ドライバ
20 同期コントローラ
101 液晶表示部
FL フレネルレンズ
LS 光源
SC スクリーン
SP 2層構造パネル

Claims (12)

  1. 対向する第1の一対の基板と、該第1の一対の基板間に保持された第1の液晶層とを含み、前記第1の一対の基板が、所定の文字や図形を表示させる少なくとも一対の第1の画素電極を備え、該第1の画素電極に印加する電圧を調整することで該第1の液晶層の配向状態を制御可能な第1の液晶セルと、
    対向する第2の一対の基板と、該第2の一対の基板間に保持された第2の液晶層とを含み、前記第2の一対の基板が、前記第1の液晶セルにおける所定の文字や図形を完全に包含する第2の画素電極を備え、該第2の画素電極に印加する電圧を調整することで該第2の液晶層の配向状態を制御可能な第2の液晶セルと、
    前記第1、第2の液晶セルを含む層構造パネルにおける前記基板の法線方向に関して両側に配置された2枚のクロスポラライザーと、
    複数の色の発光が可能な光源と、
    1フレームを複数のサブフレームに時分割し、各サブフレーム内で所定の色の光を発光させ、その発光に同期させて前記第1および第2の液晶セルを含む構造体の複数の画素領域の透光および遮光の状態を制御する制御回路と
    を有し、
    前記第1、第2の液晶セルの少なくとも一方の液晶セルの液晶層の配向状態を、駆動状態と非駆動状態の中間の駆動状態に制御することで階調表示を行う液晶表示素子。
  2. 前記制御回路が、前記第1の液晶セルに形成された電極と、前記第2の液晶セルに形成された第2の画素電極により画定される所定の表示領域を、前記サブフレームのいずれか1つのみで透光状態とするか、もしくは全てのサブフレームにおいて遮光状態とするよう制御する請求項1記載の液晶表示素子。
  3. 前記所定の表示領域の各々を画定する前記第1の液晶セルと前記第2の液晶セルの双方が駆動状態もしくは非駆動状態の場合に、該表示領域の各々が遮光状態となる請求項1または2記載の液晶表示素子。
  4. 前記制御回路が、前記サブフレームの各々でひとつの原色光を通し、ある表示領域では複数のサブフレームで透光状態とすることにより混色表示を行う請求項1記載の液晶表示素子。
  5. 前記光源がLEDを有する請求項1〜4のいずれか1項記載の液晶表示素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の液晶表示素子を含む投射型表示装置であって、
    前記光源が平行光を出射する構造である投射型表示装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項記載の液晶表示素子を含む投射型表示装置であって、
    前記光源が放射光を発する点光源であり、
    さらに、前記液晶表示素子を挟んで前記点光源とは反対側にフレネルレンズを有する投射型表示装置。
  8. 対向する第1の一対の基板と、該第1の一対の基板間に保持された第1の液晶層とを含み、前記第1の一対の基板が、所定の文字や図形を表示させる少なくとも一対の第1の画素電極を備え、該第1の画素電極に印加する電圧を調整することで該第1の液晶層の配向状態を制御可能な第1の液晶セルと、
    対向する第2の一対の基板と、該第2の一対の基板間に保持された第2の液晶層とを含み、前記第2の一対の基板が、前記第1の液晶セルにおける所定の文字や図形を完全に包含する第2の画素電極を備え、該第2の画素電極に印加する電圧を調整することで該第2の液晶層の配向状態を制御可能な第2の液晶セルと、
    前記第1、第2の液晶セルを含む層構造パネルにおける前記基板の法線方向に関して両側に配置された2枚のクロスポラライザーと、
    複数の色の発光が可能な光源と、
    1フレームを複数のサブフレームに時分割し、各サブフレーム内で所定の色の光を発光させ、その発光に同期させて前記第1および第2の液晶セルを含む構造体の複数の画素領域の透光および遮光の状態を制御する制御回路と
    を有する液晶表示素子の駆動方法であって、
    前記第1、第2の液晶セルの少なくとも一方の液晶セルの液晶層の配向状態を、駆動状態と非駆動状態の中間の駆動状態に制御することで階調表示を行う液晶表示素子の駆動方法。
  9. あるサブフレームで透光状態とされた表示領域は、他のサブフレームでは遮光状態となるよう制御されると共に、
    1フレームが少なくとも第1のサブフレームと第2のサブフレームを含み、
    前記光源が少なくとも第1の色と第2の色を発光可能であり、
    前記第1のサブフレームにおいて前記第1の色が透過した表示領域とは別の表示領域に、前記第2のサブフレームにおいて前記第2の色を透過させる請求項8記載の液晶表示素子の駆動方法。
  10. 前記サブフレームの各々でひとつの原色光を通し、ある表示領域では複数のサブフレームで透光状態とすることにより混色表示を行う請求項8記載の液晶表示素子の駆動方法。
  11. 前記光源が平行光を出射する構造である請求項8〜10のいずれか1項記載の液晶表示素子を用いた投射型表示装置の駆動方法。
  12. 請求項8〜10のいずれか1項記載の液晶表示素子を用いた投射型表示装置の駆動方法であって、
    前記光源が放射光を発する点光源であり、前記液晶表示素子を挟んで前記点光源とは反対側にフレネルレンズを有する投射型表示装置の駆動方法。
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