JP5207813B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置(LCD)に関する。
カーオーディオ表示部等の車載用情報表示装置に用いられるセグメント表示またはセグメント表示+ドットマトリクス表示が可能な液晶表示装置において、表示部をカラー表示させるために、カラーフィルタを用いる方法がある。
カラーフィルタを用いず、例えば赤緑青(RGB)発光可能なマルチカラー発光ダイオード(LED)光源などにより構成されたマルチカラーバックライトを液晶セルと同期駆動してカラー表示を行ういわゆるフィールドシーケンシャル(FS)駆動によるカラー液晶表示装置がある。
近年、表示パターンを任意色に表示すると共に、表示パターン部分以外の非表示領域(以下、背景領域と呼ぶ)の表示色を任意に表示させたいという要求が存在する。
発明者らは、特開2006−330612号公報において、表示パターンを表示する液晶セル(以下表示セル)と、表示パターンの反転パターン(背景パターン)を表示する液晶セル(以下背景セル)を積層して配置する液晶表示装置を開示した。同公報においては、液晶セルの積層構造の背面に例えば任意色に発光可能なマルチカラーLEDを具備したバックライトを配置させて、液晶セルとバックライトを同期駆動することにより表示パターン、背景パターン共に任意の表示色に設定可能な液晶表示装置を提案している。
特開2006−330612号公報
特開2006−330612号公報に記載の液晶表示装置では、背景セルの表示パターンを表示セルの表示パターンの反転パターンとしているために、表示セルと背景セルの位置合わせ精度が非常に厳しく、パターン同士が面内でずれてしまうと意図した表示状態が実現できなくなる。また、2層構造であるために、液晶表示装置の表示面の法線方向に対して斜めから見た場合に、表示パターンのエッジ付近が2重に映る、立体的な表示状態となるなどして表示品位が低下する。
本発明の目的は、表示品位の向上した液晶表示装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、液晶セルと該液晶セルを挟む上下偏光板とを含み、該液晶セルは、複数本の電極を含む表示セグメント電極と、表示面内で前記表示セグメント電極の外側に配置された1本または複数本の電極を含む背景セグメント電極と、該表示セグメント電極および該背景セグメント電極が形成されたセグメント基板と、複数本の電極を含む表示コモン電極と、該表示面内で該表示コモン電極の外側に配置された1本または複数本の電極を含む背景コモン電極であって、有効表示エリアの周に接する形状で配置される背景コモン電極と、該表示コモン電極および該背景コモン電極が形成されたコモン基板と、該セグメント基板と該コモン基板の間に挟まれた液晶層とを含み、該表示セグメント電極と表示コモン電極との重なり部分で表示パターンが画定され、該表示パターンの外側が背景を画定し、マルチプレックス駆動される液晶表示素子と、前記液晶表示素子に光を入射させる多色光源を有するバックライトと、前記液晶表示素子をマルチプレックス駆動する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記表示コモン電極及び前記背景コモン電極を順次走査しながら、前記表示セグメント電極及び前記背景セグメント電極の各電極それぞれにオン電圧またはオフ電圧を印加して、前記液晶表示素子をマルチプレックス駆動し、前記背景のうち前記表示コモン電極を含む領域を、前記表示コモン電極が選択されたときに、前記背景セグメント電極にオフの駆動信号を印加してオフ表示にするとともに、前記背景のうち前記背景コモン電極を含む領域を、前記背景コモン電極が選択されたときに、前記表示セグメント電極及び背景セグメント電極にオフの駆動信号を印加してオフ表示にすることにより、該背景の全体をオフ表示にする制御を行うか、または、前記背景のうち前記表示コモン電極を含む領域を、前記表示コモン電極が選択されたときに、前記背景セグメント電極にオンの駆動信号を印加してオン表示にするとともに、前記背景のうち前記背景コモン電極を含む領域を、前記背景コモン電極が選択されたときに、前記表示セグメント電極及び背景セグメント電極にオンの駆動信号を印加してオン表示にすることにより、該背景の全体をオン表示にする制御を行うとともに、駆動電圧の1フレームを複数のサブフレームに分割し、前記バックライトから該サブフレームごとに異なる色を出射させるフィールドシーケンシャル駆動の液晶表示装置が提供される。
カラーブレークレスのFS駆動を行う液晶表示装置の表示品位が向上する。
図1のブロック図を参照して、液晶表示装置の概略構成について説明する。バックライト100は多色発光可能な光源を含む。バックライト100から放出された光が、液晶表示素子101に入射する。液晶表示素子101で光の透過状態を制御することにより、情報表示が行われる。制御装置102が、バックライト100及び液晶表示素子101の動作を制御する駆動回路及び制御回路を含む。
マルチプレックス駆動によりセグメント表示を行う、参考例及び実施例の液晶表示素子について説明する。参考例として、2層の液晶セルを有する液晶表示素子について説明する。
図2は、参考例による液晶表示素子の概略断面図である。液晶表示素子は、上側液晶セル30、下側液晶セル40、視角補償板61a、61b、61c、61d、偏光板51a、51b、51c、51dを含んで構成される。
上側液晶セル30は、上側基板31a、上側基板31aに略平行で対向配置される下側基板31b、上側基板31aと下側基板31bとの間に保持される液晶層32を含む。上側基板31aの液晶層32側に、透明電極33aが形成されている。透明電極33aを覆うように、配向膜34aが形成されている。透明電極33aはコモン電極であり、上側基板31aをコモン基板とも呼ぶこととする。下側基板31bの液晶層32側に、透明電極33bが形成されている。透明電極33bを覆うように、配向膜34bが形成されている。透明電極33aはセグメント電極であり、下側基板31bをセグメント基板とも呼ぶこととする。なお、コモン基板31aとセグメント基板31bを位置を入れ替えても良い。必要に応じて、電極と配向膜との間に、例えばSiOからなる絶縁膜を形成してもよい。
スペーサー35が、上下ガラス基板31a、31b間に挟まれ、液晶層厚を定める。スペーサー35は、例えば、球状、矩形状、台形状等の形状を有する。シール部36が、液晶層32をシールする。シール部36の一部、または別の部分に、下側ガラス基板31b側から上側ガラス基板31aのコモン電極33aに電気導通を図るための導通材37が設けられている。
下側液晶セル40は、液晶表示素子の表示パターンを表示する。この液晶セル40を表示セルとも呼ぶこととする。上側液晶セル30は、液晶表示素子の背景パターンを表示することから、この液晶セル30を背景セルとも呼ぶこととする。なお、表示セルと背景セルの位置は上下逆でも良い。
下側液晶セル40は、上側基板41a、上側基板41aに略平行で対向配置される下側基板41b、上側基板41aと下側基板41bとの間に保持される液晶層42を含む。上側基板41aの液晶層42側に、透明電極43aが形成されている。透明電極43aを覆うように、配向膜44aが形成されている。透明電極43aはコモン電極であり、上側基板41aをコモン基板とも呼ぶこととする。下側基板41bの液晶層42側に、透明電極43bが形成されている。透明電極43bを覆うように、配向膜44bが形成されている。透明電極43aはセグメント電極であり、下側基板41bをセグメント基板とも呼ぶこととする。なお、コモン基板41aとセグメント基板41bを位置を入れ替えても良い。必要に応じて、電極と配向膜との間に、例えばSiOからなる絶縁膜を形成してもよい。
スペーサー45が、上下ガラス基板41a、41b間に挟まれ、液晶層厚を定める。スペーサー45は、例えば、球状、矩形状、台形状等の形状を有する。シール部46が、液晶層42をシールする。シール部46の一部、または別の部分に、下側ガラス基板41b側から上側ガラス基板41aのコモン電極43aに電気導通を図るための導通材47が設けられている。
上側セル30の下側偏光板51bと下側セル40の上側偏光板51cの偏光軸は略平行であることが好ましい。平行に設定した場合、どちらか一方の偏光板を省略しても良い。
図3に、液晶表示素子の表示パターンの例を示す。この表示パターンの例は、参考例及び後述の実施例で共通である。液晶表示素子の表示部として外部に露出する有効表示エリア124の内部に、1セグメントとして扱われる「TEMP」という文字表示部122と、2桁の7セグメント表示部121とから構成される表示パターン120が画定されている。表示パターン120内を斜線で示す。この表示パターン120は、例えば自動車内の温度を表示するような表示装置に用いられるセグメント表示である。有効表示エリア124内で、表示パターン120の外側の領域が、背景部123である。
図4は、図3に示した表示パターンを表示する、参考例のセグメント電極パターンである。上述の表示部121及び122に対応するように、10本のセグメント電極が形成されている。
有効表示エリア124の外に、10本のセグメント電極それぞれに接続するセグメント電極端子S1〜S10が配置されている。セグメント電極端子S1〜S10を介して、セグメント電極が、外部回路に接続される。セグメント電極の参照符号は、接続されているセグメント電極端子の参照符号と同一とする。セグメント電極端子は10本であり、2桁の7セグメントに対して4本足りないが、7セグメントの表示はコモン電極との組み合わせで切り分けて行うものとする。
セグメント電極端子S1〜S10と並んで、セグメント基板側に、コモン電極を接続するコモン電極端子C1及びC2も配置されている。コモン電極端子C1及びC2が、トランスファー部37を介して、コモン基板側に形成されたコモン電極に接続される。コモン電極の参照符号は、接続されているコモン電極端子の参照符号と同一とする。
図5は、図3に示した表示パターンを実現する、参考例のコモン電極パターンである。上述の表示部21及び22に対応するように、2本のコモン電極C1及びC2が形成されており、それぞれ、トランスファー端子T1、T2を介して、セグメント基板側のコモン電極端子C1、C2に接続される。2本のコモン電極C1及びC2が順次走査されて表示を行う。参考例の液晶表示素子は、1/2デューティ、1/2バイアスのマルチプレックス駆動で駆動されることを想定している。
次に、本発明の第1の実施例による液晶表示素子について説明する。第1の実施例の表示パターンは、参考例と同様に、図3に示す構成である。
図6は、第1の実施例による液晶表示素子の概略断面図である。参考例との違いについて説明する。
セグメント基板3上において、セグメント電極4が形成され、セグメント電極4の外側に、電極4Aが形成されている。セグメント電極4が、表示パターンの表示に用いられるので、セグメント電極4を、表示セグメント電極4と呼ぶこととする。電極4Aは、背景となるように配置されるので、背景セグメント電極4Aと呼ぶこととする。
コモン基板8の液晶層6側において、コモン電極8が形成され、コモン電極8の外側に、電極8Aが形成されている。コモン電極8が、表示パターンの表示に用いられるので、コモン電極8を、表示コモン電極8と呼ぶこととする。電極8Aは、背景となるように配置されるので、背景コモン電極8Aと呼ぶこととする。
以下、表示セグメント電極4と背景セグメント電極4Aとを合わせて(あるいは、表示セグメント電極4と背景セグメント電極4Aとを区別せずに説明する場合は)単にセグメント電極と呼ぶこともある。また、表示コモン電極8と背景コモン電極8Aとを合わせて(あるいは、表示コモン電極8と背景コモン電極8Aとを区別せずに説明する場合は)単にコモン電極と呼ぶこともある。
表示セグメント電極4と表示コモン電極8とを区別せずに説明する場合は、単に表示電極と呼び、背景セグメント電極4A及び背景コモン電極8Aとを区別せずに説明する場合は、単に背景電極と呼ぶこともある。
背景セグメント電極4A及び背景コモン電極8Aにも、表示セグメント電極4及び表示コモン電極8と同様に、マルチプレックス駆動の駆動信号が印加される。
図7は、図3に示した表示パターンを表示する、第1の実施例のセグメント電極パターンである。参考例と同様に、10本のセグメント電極S1〜S10からなる表示セグメント電極4が配置されている。
有効表示エリア124内の、表示セグメント電極4が配置されていない領域を埋めるように、1本の背景セグメント電極4Aが配置されている。背景セグメント電極4Aは、セグメント電極端子B1に接続されている。コモン電極端子C1、C2の他に、コモン電極端子C3が追加されている。背景セグメント電極4Aを、右上りの斜線で示す。
表示セグメント電極4と、背景セグメント電極4Aとの間には、両者が短絡しないように隙間を設ける必要がある。この隙間の距離は、50μm以下が好ましく、30μm以下がさらに好ましい。ただし、短絡防止のため、電極間距離は10μm以上確保することが好ましい。
有効表示エリア124の左下隅に囲みで示すA領域内のように、引き回し線部同士の間隔も、極力狭くされている。引き回し線部の間隔も、50μm以下が好ましく、30μm以下がさらに好ましい。ただし、短絡防止のため、電極間距離は10μm以上確保することが好ましい。
有効表示エリア124の中央付近の上部に囲みで示すB領域内のように、「P」という文字の閉ループ状の部分の内部(浮島)は、閉ループに切り込みを入れることにより、背景セグメント電極4Aに繋げている。なお、切り込みの幅(切り込み部分の背景セグメント電極4Aの幅)は、最小線間幅の2倍以上が好ましく、より好ましくは3倍以上とする。
このように、第1の実施例のセグメント基板上には、有効表示エリア内の、電極間の隙間(線間)を除くほぼ全面に、透明電極が形成されている。背景セグメント電極が、有効表示エリアの周縁に接する形状で配置される。
この実施例では、背景セグメント電極を1本に配線したが、必要ならば複数本の背景セグメント電極を設けてもよい。ただし、背景セグメント電極の本数が少ない方が、それを取り出す端子数も少なくできるので、駆動回路の規模を小さくできる。なお、少なくとも1つの背景セグメント電極が、有効表示エリアの周縁に接する形状で配置される。
図8は、図3に示した表示パターンを表示する、第1の実施例のコモン電極パターンである。参考例と同様に、2本のコモン電極C1、C2からなる表示コモン電極8が配置されている。
有効表示エリア124内の、表示コモン電極8の外側に、1本の背景コモン電極8Aが配置されている。背景コモン電極8Aは、トランスファー端子T3を介して、セグメント基板側のコモン電極端子C3に接続される。コモン電極8Aを、コモン電極端子C3と一体としてコモン電極C3と呼ぶ場合もある。背景コモン電極8Aを、左上りの斜線で示す。
表示コモン電極8と背景コモン電極8Aとを合わせて、3本のコモン電極C1〜C3が配置されており、1/3デューティ、1/3バイアスのマルチプレックス駆動が想定されている。
表示コモン電極8と、背景コモン電極8Aとの間には、両者が短絡しないように隙間を設ける必要がある。この隙間の距離は、50μm以下が好ましく、30μm以下がさらに好ましい。ただし、電極間距離は、10μm以上確保することが好ましい。
このように、コモン基板上には、有効表示エリア内の、電極間の隙間を除くほぼ全面に、透明電極が形成されている。背景コモン電極は、有効表示エリアの周に接する形状で配置される。背景コモン電極は、マルチプレックス駆動の観点からは、デューティ数増加を抑えるように、少ない本数にできれば好ましい。
なお、液晶表示素子を駆動する駆動回路には、セグメント出力及びコモン出力共に、出力電流容量に制限があるため、駆動可能な表示面積に制限がある場合が多い。能力以上の出力電流を要する広い表示領域を駆動すると、オン表示時に印加電圧の降下を生じ、表示輝度低下、さらには表示ムラを生じさせる懸念がある。
背景は広い面積になりうる。背景セグメント電極あるいは背景コモン電極を、1本のみ設けると印加電圧の観点で面積が広くなりすぎる場合は、複数本の電極に分割して、各電極の面積を狭くすることも有効であろう。
図9に、背景コモン電極を2つの背景コモン電極C3a、C3bに分割する例を示す。背景コモン電極C3a、C3bそれぞれに、トランスファー端子T3、T4が用意されている。なお、複数本の背景コモン電極を設けた場合、少なくとも1つの背景コモン電極は、有効表示エリアの周縁に接する形状で配置される。以下では、1本の背景コモン電極とした場合を例に説明する。
セグメント電極とコモン電極との重なり構造について説明するとともに、表示パターン及び背景のオン・オフを制御するための駆動方法について説明する。
図10は、図7に示したA領域の拡大図であり、図11は、図7に示したB領域の拡大図である。これら2つの図は、セグメント電極とコモン電極とが重なった状態を示している。
表示セグメント電極と表示コモン電極とが重なっている領域R11が、表示パターンとなり、それ以外が背景となる。上述のように、表示セグメント電極及び表示コモン電極の、表示パターン部以外が、それぞれの引き回し線部である。
背景は、線間以外、表示セグメント電極の引き回し線部と背景コモン電極とが重なっている領域R12と、背景セグメント電極と表示コモン電極の引き回し線部とが重なっている領域R21と、背景セグメント電極と背景コモン電極とが重なっている領域R22とに分割される。領域R12、R21で、表示電極(表示セグメント電極、表示コモン電極)の引き回し線部は、対向側の背景電極(背景コモン電極、背景セグメント電極)と対向する。
図10及び図11において、表示セグメント電極と表示コモン電極とが重なっている領域R11及び表示セグメント電極と背景コモン電極とが重なっている領域R12を、左上りの斜線で示している。背景セグメント電極と表示コモン電極とが重なっている領域R21及び背景セグメント電極と背景コモン電極とが重なっている領域R22を、クロスハッチで示している。
なお、上述のように、図11に示す「P」という文字の閉ループ状の部分の内部125は、閉ループに切り込みを入れることにより、背景セグメント電極に繋がっている。
図12に、有効表示エリア124全体でのセグメント電極とコモン電極との重なりを示す。図12を参照して、表示パターン及び背景のオン・オフをマルチプレックス駆動で制御する方法について説明する。
表示パターンは、表示セグメント電極S1〜S10(表示セグメント電極4)と、表示コモン電極C1、C2(表示コモン電極8)との重なり部分で画定される。表示パターンのオン・オフを制御する場合は、表示コモン電極C1またはC2が選択される期間に、表示セグメント電極S1〜S10の各々にオンまたはオフの駆動信号を印加する。
背景は、線間以外、背景セグメント電極4Aと表示コモン電極8の引き回し線部との重なり(領域R21)、表示セグメント電極4の引き回し線部と背景コモン電極8Aとの重なり(領域R12)、及び、背景セグメント電極4Aと背景コモン電極8Aとの重なり(領域R22)で画定される。領域R11〜R22のうちのいくつかを図に例示する。
まず、背景全体をオフにする制御について説明する。背景セグメント電極4Aには、コモン電極C1〜C3が選択される期間でいずれもオフの駆動信号を印加する。これにより、背景セグメント電極4Aと表示コモン電極8の引き回し線部との重なり(領域R21)は、表示コモン電極C1、C2が選択される期間にオフに保たれる。
さらに、背景コモン電極C3が選択される期間は、すべての表示セグメント電極S1〜S10にオフの駆動信号を印加する。これにより、表示セグメント電極4の引き回し線部と背景コモン電極8Aとの重なり(領域R12)、及び、背景セグメント電極4Aと背景コモン電極8Aとの重なり(領域R22)も、オフとなる。
つまり、背景のうち表示コモン電極を含む領域は、表示コモン電極が選択されたときに、背景セグメント電極にオフの駆動信号を印加してオフ表示にするとともに、背景のうち背景コモン電極を含む領域は、背景コモン電極が選択されたときに、表示セグメント電極及び背景セグメント電極にオフの駆動信号を印加してオフ表示にすることにより、背景の全体をオフ表示にする。
背景の全体をオンにする制御は、この逆となる。すなわち、背景セグメント電極4Aには、コモン電極C1〜C3が選択される期間でいずれもオンの駆動信号を印加する。これにより、背景セグメント電極4Aと表示コモン電極8の引き回し線部との重なり(領域R21)は、表示コモン電極C1、C2が選択される期間にオンに保たれる。
さらに、背景コモン電極C3が選択される期間は、すべての表示セグメント電極S1〜S10にオンの駆動信号を印加する。これにより、表示セグメント電極4の引き回し線部と背景コモン電極8Aとの重なり(領域R12)、及び、背景セグメント電極4Aと背景コモン電極8Aとの重なり(領域R22)も、オンとなる。
つまり、背景のうち表示コモン電極を含む領域は、表示コモン電極が選択されたときに、背景セグメント電極にオンの駆動信号を印加してオン表示にするとともに、背景のうち背景コモン電極を含む領域は、背景コモン電極が選択されたときに、表示セグメント電極及び背景セグメント電極にオンの駆動信号を印加してオン表示にすることにより、背景の全体をオン表示にする。
以上説明したように、第1の実施例では、表示パターン及び背景双方のオン・オフを、表示コモン電極及び背景コモン電極を順次選択していくマルチプレックス駆動で制御することができる。
例えば、ノーマリーブラック表示の液晶表示素子で、表示パターンがオフ(暗表示)のとき、すなわちオフ電圧が印加されているとき、背景にもマルチプレックス駆動のオフ電圧を印加して、表示パターンと背景の透過率を揃えることにより、オフ電圧印加の表示パターンと電圧無印加の背景とで見え方が異なるクロストークを防止することができる。
また例えば、ノーマリーブラック表示の液晶表示素子で、背景をオン(明表示)とすることにより、ノーマリーホワイト型の液晶表示素子のような表示を行うこともできる。
次に、第2の実施例の液晶表示素子について説明する。ノーマリーブラック表示を行う垂直配向(VA)モードの液晶表示素子では、暗表示時であっても、オフ電圧印加に伴う斜め電界に起因して、電極エッジ近傍で光抜けが生じやすい。第2の実施例の技術は、そのような電極エッジ近傍の光抜け抑制に有効である。
図13は、第2の実施例による液晶表示素子の概略断面図である。以下、第1の実施例との違いについて説明する。セグメント基板3表面において、表示セグメント電極4と背景セグメント電極4Aとの間隙を覆うように、ブラックマスク17が形成されている。コモン基板8において、表示コモン電極8と背景コモン電極8Aとの間隙を覆うように、ブラックマスク18が形成されている。
ブラックマスク17は、表示面内で、表示セグメント電極4と背景セグメント電極4Aとの隙間を覆うように帯状に形成され、表示セグメント電極4の縁からその内側にある程度オーバーラップし、また、背景セグメント電極4Aの縁からその内側にある程度オーバーラップするように形成されている。
ブラックマスク18は、表示面内で、表示コモン電極8と背景コモン電極8Aとの隙間を覆うように帯状に形成され、表示コモン電極8の縁からその内側にある程度オーバーラップし、また、背景コモン電極8Aの縁からその内側にある程度オーバーラップするように形成されている。
電極の縁から内側にオーバーラップするようにブラックマスクが配置されていることにより、電極エッジ近傍の光抜けが良好に抑制される。電極の縁からその電極の内側にオーバーラップする距離は、5μm以上20μm以下が好ましい。
ブラックマスク17及び18は、例えば顔料、カーボンなどの粒子、または染料を分散させた樹脂や、クロムなどの金属等を用いて構成される。なお、ブラックマスクに金属等導電材料を用いる場合は、透明電極との間に絶縁層を配置する。なお、ブラックマスクは、透明電極と配向膜との間に配置することもでき、また、絶縁膜と配向膜との間に配置することもできる。
次に、第3及び第4の実施例の液晶表示素子について説明する。第1の実施例では、背景に新たな電極を追加し、ノーマリーブラック表示の液晶表示素子でも、表示パターン及び背景を合わせた全面をオン(明表示)にできるようにした。
しかし、引き回し線部同士の線間や背景電極と表示電極との線間は、電極が配置されていないので、全面がオンとなっても暗状態のままである。例えば全面がオン時に、このような線間の暗状態により、表示に違和感が生じる場合がある。特に、線間の距離が比較的広い(例えば20μm〜50μm程度)場合で、線間が不規則なパターンで配置されているような場合に、このような違和感が生じやすい。
第3の実施例では、セグメント電極及びコモン電極上の双方に開口を分布させることにより、線間以外の領域にも、オン時に暗状態のままの部分を分布させて、表示の違和感を低減させる。ただし、電極上に開口を形成すると、開口の縁が新たな電極エッジとなる。オフ(暗表示)時において、このような電極エッジに起因する開口の縁近傍での光抜けは抑制したい。
図14は、第3の実施例の液晶表示素子の開口の配置を示す概略平面図である。セグメント電極上に、複数の開口OPs(セグメント開口OPsと呼ぶこととする)が形成され、各セグメント開口OPsに対向する位置のコモン電極上に、開口OPc(コモン開口OPcと呼ぶこととする)が形成されている。つまり、各セグメント開口OPsに対し、対応する1つのコモン開口OPcが配置されている。セグメント開口OPs及びコモン開口OPcは、それぞれ、複数列に並んで配置されている。両開口OPs、OPcは相似形状(合同も含むとする)である。
相互に対応するセグメント開口OPsとコモン開口OPcとは、重心GPが一致し、セグメント開口OPsの大きさはコモン開口OPcに対して等しいか小さく、セグメント開口OPsは、コモン開口OPcと一致するか、コモン開口OPc内に含まれる。なお、理想的には、表示面内でセグメント開口OPsの縁とコモン開口OPcの縁とが一致すれば、斜め電界抑制に最も好ましい。
図14には、セグメント開口OPs及びコモン開口OPcの、左右方向に伸びた列を、上下2列分示している。セグメント開口OPs及びコモン開口OPcは、矩形形状(正方形も含むとする)であり、辺同士が平行に配置されている。開口の矩形の辺は、左右方向または上下方向に平行である。
セグメント開口OPsは、列方向の長さ(横辺長さ)がWsで、幅(縦辺長さ)がHsであり、列方向に間隔Gsを隔てて規則的に並んでいる。コモン開口OPcは、列方向の長さ(横辺長さ)がWcで、幅(縦辺長さ)がHcであり、列方向に間隔Gcを隔てて規則的に並んでいる。コモン開口OPcの列同士は、間隔Pを隔てて並んでいる。上下方向に並ぶ開口列の開口の重心GPが、左右方向に関して揃っている。
セグメント開口OPsの列方向の長さWs、幅Hs、列方向の間隔Gs、及び、コモン開口OPcの列方向の長さWc、幅Hc、列方向の間隔Gcは、以下のような関係を満たす。
セグメント開口OPsの列方向の長さWsは、5μmより長いことが好ましく、5μm<Ws≦Wcとなる。また、セグメント開口OPsの幅Hsも、5μmより長いことが好ましく、5μm<Hs≦Hcとなる。さらに、コモン開口OPcの列方向の間隔Gcも、5μmより長いことが好ましく、5μm<Gc≦Gsとなる。
また、コモン開口OPcの幅Hcが、列方向の間隔Gc以上であることが好ましく、Hc≧Gcであり、セグメント開口OPsの幅Hsが、列方向の間隔Gs以上であることが好ましく、Hs≧Gsである。
コモン開口OPcの幅Hcは、セグメント電極とコモン電極との間隔に略等しくすることが好ましく、コモン開口OPcの列方向の長さWcは、セグメント電極及びコモン電極の、引き回し線部及び背景電極の最小線幅に合わせることが好ましい。コモン開口OPcの列同士の間隔Pは、コモン開口OPcの列方向の間隔Gc以上にすることが有効である。
開口は、背景内のみに設けても、さらに表示パターン内に設けてもよい。なお、開口を持つ電極パターンの作製のために、例えば以下のようにフォトマスクを作製すればよいであろう。ポジ型のフォトマスクの作製においては、元のセグメント、コモン電極パターンのマスクデータと、開口のみを配列したマスクデータの論理積を取ったマスクデータをそれぞれ作成し、このマスクデータをもとにフォトマスクを作製することで、遮光部に開口を有するマスクパターンとすることが有効である。なお、引き回し線部や背景電極の線幅が狭い部分に開口を設けると、断線する可能性があるので、断線しないようにする配慮が必要である。線幅100μm以下の電極部分、特に線幅50μm以下の電極部分には、開口を設けないようにするのがよい。
セグメント電極とコモン電極との間隔が例えば30μmである場合、例えば、コモン開口OPcの列方向の長さWcが30μm、セグメント開口OPsの列方向の長さWsが20μm、コモン開口OPcの幅Hcが30μm、セグメント開口OPsの幅Hsが20μm、コモン開口OPcの列方向の間隔Gcが10μm、セグメント開口OPsの列方向の間隔Gsが20μm、コモン開口OPcの列同士の間隔Pが100μmである。
なお、セグメント側とコモン側の条件を入れ替えても構わない。例えば、コモン電極側の開口を、セグメント電極側の開口より小さくするようにしてもよい。
図15に示すように、上下方向に並ぶ開口列の開口の重心GPが、左右方向に関して揃っていなくてもよい。例えば、上下方向に並ぶ開口列の重心を、左右方向に半ピッチずらして、重心GPを市松状に配置してもよい。
図16に示すように、それぞれの開口は、表示面内で、左右方向(あるいは上下方向)から所定角度θだけ傾いていてもよい。列内で隣り合う開口同士の重心の間隔がLpであり、隣り合う列同士の開口の重心の間隔がVpである。
なお、開口形状は矩形に限らない。例えば、円形や楕円形、十字形などとすることも可能である。各開口が、それに対応する対向側の開口と相似形状であり、両開口が重心を共通とし、両開口の大きさを等しいか、一方が他方を含む大きさとすれば有効である。一方が他方を含む大きさである場合、重心がややずれても、一方が他方を含む位置関係が保たれやすい。ただし両開口の大きさは近いことが斜め電界抑制に好ましく、一方を他方に対して80%〜120%程度の大きさ(面積)とすることが好ましい。
第4の実施例の液晶表示素子について説明する。第3の実施例では、電極上に開口を形成した。第4の実施例では、開口を覆うように、第2の実施例で導入したようなブラックマスクを形成することにより、開口近傍の光抜けをさらに抑制する。
図17は、セグメント開口OPs、コモン開口OPc、及びブラックマスクBMの配置関係を示す概略断面図である。コモン基板Sc側に、ブラックマスクBMが形成されている。なお、セグメント基板Ss側、あるいは両基板側にブラックマスクを形成することもできる。
この例では、セグメント開口OPsよりもコモン開口OPcの方が大きい。表示面内で、ブラックマスクBMが、相対的に大きいコモン開口OPcを覆い、コモン開口OPcの縁からコモン電極Ecの内側にある程度オーバーラップするように形成されている。これにより、良好に遮光が行われる。オーバーラップの距離は、好ましくは10μm以下であり、より好ましくは5μm以下である。
第5及び第6の実施例による液晶表示素子について説明する。第1〜第4の実施例では、セグメント基板あるいはコモン基板の同一面上に、表示電極と背景電極とを形成した。よって、表示電極と背景電極との短絡を防ぐために、表示電極と背景電極との間に電極のない線間が残る。このような線間をなくすことが可能な構造について説明する。
図18は、第5の実施例による液晶表示素子の概略断面図である。背景セグメント電極4Cを、表示セグメント電極4とは異なる層に形成する。セグメント基板3上に、背景セグメント電極4Cが形成され、その上に、絶縁膜19が形成され、絶縁膜19上に、表示セグメント電極4が形成されている。
図19は、第6の実施例による液晶表示素子の概略断面図である。第6の実施例では、セグメント基板側に加え、さらにコモン基板側でも、表示電極と異なる層に背景電極を形成する。コモン基板8の下に、背景コモン電極8Cが形成され、その下に、絶縁膜19aが形成され、絶縁膜19aの下に、表示コモン電極8が形成されている。
このように、背景電極と表示電極とを異なる層に形成することにより、表示面内で両電極間に隙間を設けなくてもよくなる(背景電極と表示電極の端を揃えてよい)。線間が無くなれば、背景のオン時に線間が暗状態になるような状況をなくすことができる。
実施例で用いる液晶セルの液晶層のモードとして、ツイステッドネマチック(TN)モード、垂直配向(VA)モード、及び、2層TNモードの3種類について説明する。
図20を参照して、ノーマリーホワイト(NW)ツイストネマチック(TN)モード液晶表示素子について説明する。図22は、NWTNモード液晶表示素子の概略斜視図である。図示の液晶表示素子は、液晶セル211が、クロスニコル配置の偏光板221、222に挟まれ、上下のガラス基板212、213と、それらの間に形成された液晶層214とを含んで構成される。偏光板221、222としてポラテクノ製SKN18243Tを用いている。
上下ガラス基板212、213の間で液晶層214が左捩れ90°になるようにそれぞれの基板にラビング処理が施されている。液晶層214は、左捩れのカイラル材が添加されたΔε>0の液晶材料が満たされている。液晶層214の厚さ(セル厚)は約2μmに設定されている。また、液晶セル厚dの液晶材料の捩れピッチpに対する比d/pは約0.35に設定されている。液晶材料の複屈折率Δnとセル厚dの積であるリタデーションΔndは約446nmに設定されている。液晶層中央分子配向方位は液晶表示素子を法線方向から観察したときに面内において6時の方位になるようにラビング方向を調整されている。
図21に、垂直配向モード(VA)液晶表示素子の概略斜視図を示す。VAモード液晶表示素子の液晶セル251では、上下ガラス基板252、253それぞれの液晶層側内面に、所望のパターンを形成した透明電極が配置され、さらにその内面に、垂直配向膜が形成されている。垂直配向膜は、アンチパラレル配向になるようにラビング処理が施されている。液晶層にはΔε<0の液晶材料が満たされており、その層厚は略2μm、リタデーションΔndは略300nmに設定され、液晶層中央分子の配向方位は12時方位に設定されている。
液晶セル251外の上下にはクロスニコル配置の偏光板261、262を配置し、上側偏光板261の吸収軸を12時方位から反時計回りに45°回転させた位置に設定している。液晶セル251と上下偏光板261、262間には視角補償板271、272として、負の二軸光学異方性を有する光学フィルムを貼り合せている。試作した液晶表示素子においては、住友化学製のヨウ素系偏光板および負の二軸光学異方性フィルムを用いた。光学フィルム271、272の面内遅相軸(矢印)は偏光板吸収軸に略平行に配置し、面内位相差は略45nm、フィルム厚さ方向の位相差は略120nmとしている。なお、視角補償板は液晶セル51の上面又は下面のいずれか一方のみに配置されていても良い。光学フィルムパラメータの適切な値について説明すると、フィルムの厚さ方向位相差(2枚以上使用時にはその合計)は液晶セルのΔndに対して略0.5倍〜略1.0倍、面内位相差は略30nm〜略65nmに設定することが好ましい。
図22に、2層TNモード液晶表示素子の概略斜視図を示す。クロスニコル配置の偏光板291、292間に2つの液晶セル281、282が積層された構造において、下側のセル282を「駆動セル」、上側のセル281を「補償セル」として動作させる。
「駆動セル」282の構造は、図22で示したNWTNモード液晶表示素子の液晶セルと同様である。駆動セルには、外部から駆動電圧を印加して表示部の明暗表示を行う。
一方、「補償セル」281においては、2枚のガラス基板間の液晶層が右捩れ90°になるようにラビング処理を施す。また、液晶層中に右ねじれを誘起するようなカイラル剤を添加する。液晶層中央分子の配向方位は3時の方向である。また、ガラス基板に表示パターン電極は形成しない。この補償セルにより、正面観察時にはリタデーションがほぼ0となり、ノーマリブラックモードとなる。その他の条件は駆動セル282と同様である。なお、補償セル281は、同様な光学特性を有する光学フィルム、例えばポラテクノ製Twistarフィルム等で代替可能である。
VAモードおよび2層TNモードの液晶表示素子は、ノーマリーブラック型液晶表示素子となる。ノーマリーブラック型表示部を用いると、ブラックマスクを用いない構造で、コントラストの高いカラーブレークレスFS駆動液晶表示装置を作製することが容易である。特に、VAモードは視角特性に優れているので、表示品位を高めるのに好適である。
作製した3種類のモードの液晶表示素子について、室温時における電気光学応答のDuty比依存性を大塚電子製LCD5200にて測定した。スタティック駆動の場合、駆動電圧は矩形波、マルチプレックス駆動の場合、1/2Duty時には1/2バイアス、1/3および1/4Duty時には1/3バイアスの500Hzバイアス駆動とした。駆動電圧の大きさVdは目視により最も良好とみなされる表示状態になるように調整した。スタティック駆動のOff電圧は0Vである。なお、Off電圧印加時における定常状態の透過率を0%、On電圧印加時における定常状態の透過率を100%としたとき、暗表示から明表示への応答時間は、透過率が0%から90%に変化するのに要する時間とし、明表示から暗表示への応答時間は、透過率が100%から10%に変化するのに要する時間として定義する。
図23に、各液晶表示素子における応答時間の表を示す。応答時間の単位はmsである。表に示すように、特に2層TN型とVA型の液晶表示素子において、Dutyが大きくなるに従って暗表示から明表示への応答時間が長くなる傾向が見られる。明表示から暗表示への応答時間については、Vdが大きくなるにしたがって長くなる傾向が見られる。応答時間が長くなる、言い換えると、応答速度が遅くなると、液晶表示装置の色純度を確保するためには1サブフレーム内においてブランク時間を長く取らなければならない。しかし、ブランク時間を長く取ると、液晶表示装置の表示輝度が低下するという問題がある。
図24に、各液晶表示素子の透過率が0%から10%に変化する時間(0%−10%時間と呼ぶこととする)の表を示す。
NWTN型においては、Dutyが大きくなるに従って0%−10%時間が徐々に短くなる傾向が見られた。2層TN型においては、Dutyが大きくなるに従って0%−10%時間が長くなる傾向が見られた。また、VA型においては、Dutyによる依存性は低いが、スタティック駆動時に比べて1/2Duty〜1/4Duty駆動時のほうが0%−10%時間が長くなる傾向が見られた。
図23、図24のデータをまとめると、次のことが分かる。

1)NWTNは応答速度が最も早いため、1サブフレーム内のバックライト点灯時間を長くすることができる。
2)暗表示から明表示時における応答遅れはノーマリーブラック型表示素子のほうが圧倒的に長い。
3)走査線本数が多くなる、すなわち、Dutyが大きくなると応答速度が低下し、ノーマリーブラック型素子の場合は応答遅れ時間が長くなる傾向がある。
4)高コントラスト状態にて実現可能なのはノーマリーブラック型で、さらに視角特性を考慮すればVA型液晶表示素子が最適である。

次に、図3で示した表示パターンにおいて、実施例によりセグメント1(121)を赤で表示し、セグメント2(122)をシアン、背景部分セグメント3(123)を白に表示する場合のFS駆動方法について説明する。
まず、マルチカラーバックライトをRGB間欠点灯させる混色表示FS駆動の場合を想定する。ここでは、NWTN型を用いた例について説明する。
図25に、1フレームにおけるコモン1〜3、セグメント1、2、および背景電極に印加される駆動波形、及びバックライト領域A、領域Bの発光色及び点灯タイミングを表した波形図を示す。FS駆動方法として、1つの表示色につき1フレーム中1つのサブフレームでのみ明表示を行うカラーブレークレス駆動方法を用いる。サブフレーム数Mは3に設定した。1フレームを略16.7msとした場合、各サブフレームを等時間に分割して1サブフレームを略5.57msとした。また、1走査線を走査する時間は略0.93msとした。液晶表示素子に印加する電圧は、1/3Duty、1/3Bias、フレーム周波数f=180Hzのマルチプレックス駆動電圧とした。
コモン選択電圧を±Vとしセグメント電極のOn電圧を±Vsとした。Off電圧は0Vである。NWTN型液晶表示素子を用いているため、セグメント電極が±Vsのときに暗表示、0Vのときに明表示となる。
1サブフレーム内の駆動についてさらに説明を続ける。1サブフレーム内においては、表示均一化を維持するためにコモン電極の2本分の走査を待つ「走査待ち時間」が略1.86ms設けられる。その後、液晶表示素子の光学的応答を待つためのブランク時間を設ける必要がある。ここでは図25に示した略2.28msとした。最低でこの時間をブランク時間とすれば各サブフレーム間の混色による表示品位の低下を抑制することが出来る。その後の残り時間がマルチカラーバックライトを点灯させる時間となり、略1.43msである。赤などのバックライト原色発光においては、ひとつのサブフレームのみで明表示にすれば良く、シアンや白のようなバックライトが混色発光の場合は複数のサブフレームで明表示にする必要がある。なお、セグメント電極のうち背景部分にOn電圧を加えることにより背景部分を着色させたり、黒表示にしたりすることができる。
次に液晶表示素子としてノーマリーブラック型であるVA素子を用い、液晶表示素子の駆動動作とバックライト点灯動作を同期させる。
図26に、液晶表示素子の3つのコモン電極に印加する走査線選択電圧波形、セグメント1、2と背景部分のセグメント電極に印加されるセグメント波形、マルチカラーバックライトの点灯タイミングおよび点灯色を示した波形図を示す。1フレームを略16.7msとして3つのサブフレームに等間隔に分割した。1サブフレーム時間は略5.57msである。
マルチプレックス波形の周波数は略180Hzとし、1走査線を走査する時間は略0.93msとした。ノーマリーブラック型液晶表示素子を用いているのでセグメント電極が±Vsのときに明表示、0Vのときに暗表示となる。走査待ち時間は1.86msである。その後、液晶表示素子の光学応答を待つためブランク時間を設ける必要がある。ここでは図23に示したVA素子の1/3Duty駆動における明から暗表示変化時の応答時間である略3.33msとした。最低でこの時間をブランク時間とすれば各サブフレーム間の混色による表示品位の低下を抑制することが出来る。その後の残り時間がマルチカラーバックライトを点灯させる時間となり、略0.38msである。
なお、液晶表示素子として2層TN型を用いた場合は走査待ち時間は略1.86ms、ブランク時間は略2.5msであり、バックライト点灯時間は略1.11msとなる。
上記のように、液晶表示素子として2つのノーマリーブラック型液晶表示素子を用いた場合、ノーマリーホワイト型に比べて応答速度が遅くなり、結果としてバックライト点灯時間が短くなって表示輝度が低下する原因となる。発明者らは、このバックライト点灯時間を長くする方法についても発案した。
図27に駆動波形の波形図を示す。図27ではVA型液晶表示素子の場合を示している。マルチプレックス駆動周波数を180Hzとすると、走査待ち時間は1.86ms、ブランク時間は3.33msとなる。バックライト点灯時間を1サブフレーム内に抑えようとすると、バックライト点灯時間は略0.38となるが、次のサブフレームの応答遅れ時間中もバックライトの点灯を継続させることにより、バックライト点灯時間を長くすることが可能となる。このバックライト点灯が長くなる分の時間を前サブフレームバックライト点灯継続時間Dと定義する。
前サブフレームバックライト点灯継続時間Dは、図24に示した応答遅れ時間を適用することが好ましい。VA型素子の場合は略2.27msとなる。従って1つのバックライト点灯時間は0.38ms+2.27msで2.65msとなり、バックライト点灯時間を1サブフレーム内に収めた場合に比べ約7倍の点灯時間を確保できる。2層TN型の場合も同様にバックライト点灯時間を長くすることができる。
図28に、いわゆるカラーブレークへの対策を施したマルチプレックス駆動波形の波形図を示す。カラーブレーク対策として、各パターンにおいて明表示を行うサブフレームを1つのみとする駆動方法を適用し、時間による混色を行わないようにしている。なお、バックライトは原色または複数光源による混色を発光する。図示のように、カラーブレーク対策を施した駆動であっても、上記と同様に前サブフレーム点灯継続時間Dを設けることにより、バックライトの点灯時間を長くすることができる。
NWTN、VA、2層TNの3種類の液晶表示素子のうちいずれかに図25〜図28に示した駆動波形を適用して外観観察した場合、視差が観察されない、良好な表示を実現できた。これは参考例のような表示セル、背景表示セルの2層構造をなくしたためと考えられる。
なお、上記においては各サブフレームを均等時間に分割したが、必ずしも均等時間にしなくとも良い。また、サブフレーム数Mは3つに限らない。特にカラーブレーク対策を施した駆動方法の場合、サブフレーム数Mは2以上で、2〜4が好ましい。
1サブフレーム期間Sにおける構成要素は、前サブフレームバックライト点灯継続時間D、ブランク時間B、およびバックライト点灯時間Lである。これらの時間の間にはS=D+B+Lが成り立つが、S=D+Bでも良い。
一方、液晶表示素子走査線本数をN(1/NDuty駆動)、液晶表示素子の駆動周波数をfとすると、走査線走査待ち時間CはC=(N−1)/(f×2N)となる。D+Bは、C+(液晶表示素子の明から暗表示時の応答時間)以上を設定することが好ましい。
これらの数値の関係をより一般化して数式で表すこととする。フレーム時間F、サブフレーム数M、サブフレーム時間Sm(m=1〜M)、前サブフレームバックライト点灯継続時間Dm、走査待ち時間W、ブランク時間Bm、バックライト点灯時間をLmとすると、

1) F=SUM(Sm) (m=1〜M) −式(1)

の関係が成り立ち、各サブフレームを等時間とするとF=S×Mとなる。

2) W≦Dmの場合: Sm=Dm+Bm+Lm −式(2)
Dm≦Wの場合: Sm=Dm+(W−Dm)+Bm+Lm ―式(3)
(式2、3ともDm≠0であればLm=0でも良い)

3) 明から暗表示応答時間はSm−W以下であること

上記1)〜3)の条件が満たされれば液晶表示素子の応答速度にかかわらず良好な色純度を示すFS駆動の液晶表示装置を構成可能と考えられる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、マルチプレックス駆動の1/2Duty〜1/16Duty、好ましく(表示品質の観点から)は1/2Duty〜1/9Dutyが実施可能である。さらに、図14のような分割領域を独立した配線で駆動させる場合には、1/2Duty〜1/8Duty、好ましくは1/2Duty〜1/4Dutyのマルチプレックス駆動を適用できる。
また、マルチプレックス駆動周波数は150Hz〜1kHzが有効である。
図29に、液晶表示素子の他の表示パターン例を示す。図のように2桁の8セグメントを用いて数字の「24」を赤で表示するとともに、文字「TEMP」をシアン、背景を白で表示する場合を考える。その場合、8セグメントのうちOff表示させたい部分のセグメント電極に、背景と同じ電圧波形を印加すればよい。
図30は、表示パターンの他の例を示す平面図である。これまで述べてきた説明では、液晶表示素子の表示パターンとしてセグメント表示のみ示したが、図30のように、セグメント表示+ドットマトリクス表示パターンの場合でも実施例を適用可能である。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
図1は、液晶表示装置の概略的構成を示すブロック図である。 図2は、参考例による液晶表示素子の概略断面図である。 図3は、液晶表示素子の表示パターンの例である。 図4は、図3に示した表示パターンを実現する、参考例のセグメント電極パターンである。 図5は、図3に示した表示パターンを実現する、参考例のコモン電極パターンである。 図6は、第1の実施例による液晶表示素子の概略断面図である。 図7は、図3に示した表示パターンを実現する、第1の実施例のセグメント電極パターンである。 図8は、図3に示した表示パターンを実現する、第1の実施例のコモン電極パターンである。 図9は、背景コモン電極を2つの背景コモン電極C3a、C3bに分割する例である。 図10は、図7に示したA領域の拡大図である。 図11は、図7に示したB領域の拡大図である。 図12は、有効表示エリア124全体でのセグメント電極とコモン電極との重なりを示す。 図13は、第2の実施例による液晶表示素子の概略断面図である。 図14は、第3の実施例の液晶表示素子の開口の配置を示す概略平面図である。 図15は、開口の他の配置例を示した平面図である。 図16は、開口の他の配置例を示した平面図である。 図17は、セグメント開口OPs、コモン開口OPc、及びブラックマスクBMの配置関係を示す概略断面図である。 図18は、第5の実施例による液晶表示素子の概略断面図である。 図19は、第6の実施例による液晶表示素子の概略断面図である。 図20は、NWTNモード液晶表示素子の概略斜視図である。 図21は、垂直配向モード(VA)液晶表示素子の概略斜視図である。 図22は、2層TNモード液晶表示素子の概略斜視図である。 図23は、各液晶表示素子における応答時間の表である。 図24は、各液晶表示素子の透過率が0%から10%に変化する時間(0%−10%時間と呼ぶこととする)の表である。 図25は、1フレームにおけるコモン1〜3、セグメント1、2、および背景電極に印加される駆動波形、及びバックライト領域A、領域Bの発光色及び点灯タイミングを表した波形図である。 図26は、液晶表示素子の3つのコモン電極に印加する走査線選択電圧波形、セグメント1、2と背景部分のセグメント電極に印加されるセグメント波形、マルチカラーバックライトの点灯タイミングおよび点灯色を示した波形図である。 図27は駆動波形の波形図である。 図28は、いわゆるカラーブレークへの対策を施したマルチプレックス駆動波形の波形図である。 図29は、液晶表示素子の他の表示例を示した平面図である。 図30は、表示パターンの他の例を示す平面図である。
符号の説明
1、11、51a、51b、51c、51d、221、222、261、262、291、292 偏光板
2、10、61a、61b、61c、61d、271、272 視角補償板
3、9、31a、31b、41a、41b、212、213 基板
4、8、33a、33b、43a、43b、231 透明電極
5、7、34a、34b、44a、44b、232 配向膜
6、32、42、214 液晶層
12、35、45 スペーサー
13、36、46 シール材
14、37、47 導通材
16、30、40、211、251、281、282 液晶セル
17、18 ブラックマスク
19、19a、19b 絶縁膜
100 バックライト
101 液晶表示素子
102 制御装置

Claims (13)

  1. 液晶セルと該液晶セルを挟む上下偏光板とを含み、該液晶セルは、複数本の電極を含む表示セグメント電極と、表示面内で前記表示セグメント電極の外側に配置された1本または複数本の電極を含む背景セグメント電極と、該表示セグメント電極および該背景セグメント電極が形成されたセグメント基板と、複数本の電極を含む表示コモン電極と、該表示面内で該表示コモン電極の外側に配置された1本または複数本の電極を含む背景コモン電極であって、有効表示エリアの周に接する形状で配置される背景コモン電極と、該表示コモン電極および該背景コモン電極が形成されたコモン基板と、該セグメント基板と該コモン基板の間に挟まれた液晶層とを含み、該表示セグメント電極と表示コモン電極との重なり部分で表示パターンが画定され、該表示パターンの外側が背景を画定し、マルチプレックス駆動される液晶表示素子と、
    前記液晶表示素子に光を入射させる多色光源を有するバックライトと、
    前記液晶表示素子をマルチプレックス駆動する制御装置と
    を有し、
    前記制御装置は、前記表示コモン電極及び前記背景コモン電極を順次走査しながら、前記表示セグメント電極及び前記背景セグメント電極の各電極それぞれにオン電圧またはオフ電圧を印加して、前記液晶表示素子をマルチプレックス駆動し、前記背景のうち前記表示コモン電極を含む領域を、前記表示コモン電極が選択されたときに、前記背景セグメント電極にオフの駆動信号を印加してオフ表示にするとともに、前記背景のうち前記背景コモン電極を含む領域を、前記背景コモン電極が選択されたときに、前記表示セグメント電極及び背景セグメント電極にオフの駆動信号を印加してオフ表示にすることにより、該背景の全体をオフ表示にする制御を行うか、または、前記背景のうち前記表示コモン電極を含む領域を、前記表示コモン電極が選択されたときに、前記背景セグメント電極にオンの駆動信号を印加してオン表示にするとともに、前記背景のうち前記背景コモン電極を含む領域を、前記背景コモン電極が選択されたときに、前記表示セグメント電極及び背景セグメント電極にオンの駆動信号を印加してオン表示にすることにより、該背景の全体をオン表示にする制御を行うとともに、駆動電圧の1フレームを複数のサブフレームに分割し、前記バックライトから該サブフレームごとに異なる色を出射させるフィールドシーケンシャル駆動の液晶表示装置。
  2. 前記背景コモン電極が1本である請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記背景コモン電極が複数本であり、複数本の背景コモン電極のすべてが同時に選択されるようにマルチプレックス駆動の走査が行われる請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記表示セグメント電極及び背景セグメント電極が、共通の第1の面上に相互に間隙を隔てて形成されており、前記表示コモン電極及び背景コモン電極が、共通の第2の面上に相互に間隙を隔てて形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記表示セグメント電極と背景セグメント電極との間隙、及び、前記表示コモン電極と背景コモン電極との間隙の距離は、10μm〜50μmの範囲である請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記表示面内で、前記表示セグメント電極と背景セグメント電極との間隙、及び、前記表示コモン電極と背景コモン電極との間隙の少なくとも一部を覆うように、遮光膜が形成されている請求項4または5に記載の液晶表示装置。
  7. 前記表示セグメント電極及び背景セグメント電極の少なくとも一方に、複数の開口が形成されており、該複数の開口の各々に対向する位置の前記表示コモン電極または背景コモン電極にも、開口が形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記開口を覆う遮光膜が形成されている請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記表示セグメント電極及び背景セグメント電極が、相互に異なる層に形成されており、前記表示面内で、該表示セグメント電極と背景セグメント電極との間に隙間のない領域が存在するか、または、前記表示コモン電極及び背景コモン電極が、相互に異なる層に形成されており、前記表示面内で、該表示コモン電極と背景コモン電極との間に隙間のない領域が存在する請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  10. 前記制御装置が、現サブフレームで点灯したバックライトを次サブフレーム切り替え後も一定時間同一色で継続点灯する請求項1〜9のいずれか1項記載の液晶表示装置。
  11. 前記液晶表示素子がノーマリホワイトツイストネマチック(TN)型である請求項1〜10のいずれか1項記載の液晶表示装置。
  12. 前記液晶表示素子がノーマリブラックモードであり、垂直配向型もしくは2層TN型である請求項1〜10のいずれか1項記載の液晶表示装置。
  13. 前記制御装置は、駆動電圧の1フレームを複数のサブフレームに分割し、1つの表示色につき1フレーム中1つのサブフレームでのみ明表示を行うカラーブレークレスのフィールドシーケンシャル(FS)駆動を行う請求項1〜12のいずれか1項記載の液晶表示装置。
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