JP2008249642A - ショート検出回路及びショート/オープン検出回路並びにこれらの検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部電源24の電位と大地電位とを抵抗素子28と抵抗素子30とで分圧した電位VR1をLSI22の内部回路へ給電路34を介して給電する。この電位VR1と第1の参照電位源18の電位(VR1+α)とを第1の差動電位比較回路12で比較する一方、電位VR1と第2の参照電位源20の電位(VR1−β)とを第2の差動電位比較回路14で比較する。比較回路12,14の比較出力に基づいて判定回路16が外部電源24又は大地電位のいずか一方が給電路34に短絡しているか否かを判定する。
【選択図】図1
Description
ボードにASSY(アッシー)する部品点数が増加することにより、その不良も増え、その検出方法が良品を作成するための課題となる。
従来のアッシー検査方法(以下、公知の方法という)は、アッシー単位(ボード基板)で電源供給可能なテスト用装置(治具)を作成し、直接被疑対象となる個所の電位を観測し、オープン/ショートの確認(ASSY不良)を行っていた。
また、特許文献1は、基準素子及び検知素子の断線、短絡の検出ができるとはいうものの、その検出には、基準素子及び検知素子各別の両端電圧の検出出力を必要不可欠の構成要件とするものであり、その他の断線、短絡の検出へ発展させるのには、なお、改良の余地が残されている。
また、上記2つの比較に加えて、前記電位出力と前記給電ラインとの開放時の前記給電ラインの電位と前記電位出力の電位との中間に予め設定される第3の参照電位と、前記開放時の前記給電ラインの電位との比較を考慮することにより、前記電位出力と前記給電ラインとの開放(オープン)を検出することができる。
上記両検出に、従来のような専用の装置の作成の必要性もないし、検出作業も必要で無くなる。
また、これらの両比較に、前記電位出力と前記給電ラインとの開放時の前記給電ラインの電位と前記電位出力の電位との中間に予め設定される第3の参照電位と、前記開放時の前記給電ラインの電位との比較を組み込んで構成される。
この実施例のショート検出回路10は、外部電源と大地電位との間に接続された分圧用抵抗素子の分圧出力が外部電源の電圧へ振れている(分圧出力と外部電源とが短絡している)か又は大地電位へ振れている(分圧出力と大地電位とが短絡している)かを検出し得る回路に係り、図1に示すように、第1の差動電位比較回路12と、第2の差動電位比較回路14と、判定回路16と、第1の参照電位源18と、第2の参照電位源20とからなり、これらの回路は、LSI22内に構成される。
第1の差動電位比較回路12及び第2の差動電位比較回路14の反転入力は、LSI22の外部接続端子22Pを介して外部電源24と大地電位26との間に直列に接続された抵抗素子28及び抵抗素子30との接続点32に接続されている。この接続点32が外部接続端子22Pを介してLSI22内の給電路34に接続されている。
上述のα及びβの値は、上記接続点32からLSI内の回路へ供給される電位(VR1)の精度、該電位の範囲によって決定される。
判定回路16は、第1の差動電位比較回路12の比較結果Aと第2の差動電位比較回路14の比較結果Bとに基づいて接続点32の電位が正常な値にあるか(図3の判定正常)、外部電源24の電位となっているか(図3のVDDショート)、或るいは大地電位となっているか(図3のGNDショート)の判定を行う回路である。
外部電源24の電位と大地電位とが抵抗素子28と抵抗素子30とによって分圧された電位VR1は、給電電位VRinとして、外部接続端子22Pを介してLSI22の内部回路へ給電路34を介して給電される。
この電位VR1が正常な電位範囲、すなわち、(VR1+α)未満で、かつ、(VR1−β)超える範囲にあるならば、第1の差動電位比較回路12の出力レベルは低レベルLとなる(図2のAがL)一方、第2の差動電位比較回路14の出力レベルは高レベルHとなり(図2のBがH)、これらの出力レベルを受け取る判定回路16は、電位VR1が正常である旨の判定を出力する(図2の判定が正常)。
上記電位VR1が(VR1−β)未満になると、第1の差動電位比較回路12の出力レベルも、また、第2の差動電位比較回路14の出力レベルも低レベルLとなり(図2のA及びBがL)、これらの出力レベルを受け取る判定回路16は、GNDショート、すなわち、大地電位がそのまま給電されている旨の判定を出力する(図2の判定がGNDショート)。
このショート検査回路はLSI等内に構成されているから、LSI等を構成するASSY(アッシー)の不良検出に、ASSY単位で電源供給可能なテスト用装置を作製し、直接被疑対象となる個所の電位を観測してショートの確認を行う必要がなくなり、その作業コストも必要でなくなる。
この実施例の構成が、実施例1のそれと大きく異なる点は、外部電源又は大地電位と給電路とのショートに加えて、LSIへの給電電位出力部とLSIの外部接続端子(給電路)との開放(オープン)を判定し得るようにした点である。
すなわち、この実施例のショート/オープン検査回路10Aの特徴部分は、図3に示すように、実施例1の構成要素に加えて、抵抗素子44と、抵抗素子48と、第3の参照電位源50と、第3の参照電位源50を非反転入力に接続し、かつ、給電路34を反転入力に接続した第3の差動電位比較回路52とを設けて構成されている。抵抗素子44と抵抗素子48とは、外部電源42と大地電位46との間に直列接続され、その接続点54は、給電路34に接続されている。外部電源42の電位は、外部電源24の電位と同じであっても異なってもよい。
このような選定を為した上記特徴部分の回路部が電位変更回路を構成する。
また、第3の参照電位源50の参照電位は、VR2とVR1との間の電位に予め設定する。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例1と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
この実施例におけるVDDショート及びGNDショートの判定は、実施例1のそれとほぼ同じである。すなわち、その判定には、第1の差動電位比較回路12の比較結果A及び第2の差動電位比較回路14の比較結果Bに加えて、第3の差動電位比較回路52の比較結果Cを用いる。
また、実施例1と同様に、LSI等を構成するASSY(アッシー)の不良検出に、ASSY単位で電源供給可能なテスト用装置を作製し、直接被疑対象となる個所の電位を観測してショート/オープンの確認を行う必要がなくなり、その作業コストも必要でなくなる。
この実施例の構成が、実施例2のそれと大きく異なる点は、LSIへの給電電位出力部とLSIの外部接続端子(給電路)とのオープン判定を行う電位変更回路の構成を変更するようにした点である。
すなわち、この実施例のショート/オープン検査回路10Bの特徴部分は、図5に示すように、実施例2の構成要素のうちの、抵抗素子44と、抵抗素子48と、第3の参照電位源50と、差動電位比較回路52に後述するような変更を加えて、抵抗素子44Bと、抵抗素子48Bと、第3の参照電位源50Bと、差動電位比較回路52Bとして構成される。また、この変更に伴って、実施例2の判定回路16Aは、接続点32と接続点54との電位VR1、VR2が正常のとき、電位VR1、VR2がVDDになるとき、電位VR1、VR2が大地電位になるとき、そして外部接続端子がオープンになるときに各差動電位比較回路12、14、52Bから出力される比較結果に応じて対応する判定を行い得るように変更される。
このような選定を為した上記特徴部分の回路部が電位変更回路を構成する。
これに伴って、第3の参照電位源50Bの参照電位は、実施例2から変更後のVR2とVR1との間の電位に予め設定する。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例2と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
この実施例におけるVDDショート及びGNDショートの判定における第1の差動電位比較回路12で得られる比較結果A及び第2の差動電位比較回路14で得られる比較結果Bは、実施例2のそれと同じである。この実施例でのVDDショート及びGNDショートの判定は、第1の差動電位比較回路12の比較結果A及び第2の差動電位比較回路14の比較結果Bに加えて、第3の差動電位比較回路52Bの比較結果Dを用いる(図6)。
また、実施例2と同様に、LSI等を構成するASSY(アッシー)の不良検出に、ASSY単位で電源供給可能なテスト用装置を作製し、直接被疑対象となる個所の電位を観測してショート/オープンの確認を行う必要がなくなり、その作業コストも必要でなくなる。
例えば、外部電源、大地電位をその他の電位源で構成してもよい。
また、上述のα及びβの値は、同一であってもよい。
10A、10B ショート/オープン検出回路
12 第1の差動電位比較回路(第1の比較回路)
14 第2の差動電位比較回路(第2の比較回路)
16、16A、16B 判定回路
18 第1の参照電位源
20 第2の参照電位源
24 外部電源(第1の電位源)
26 大地電位(第2の電位源)
28 抵抗素子(電位出力回路の一部)
30 抵抗素子(電位出力回路の残部)
42 外部電源(電位変更回路の一部)
46 大地電位(電位変更回路の一部)
44、44B 抵抗素子(電位変更回路の一部)
48、48B 抵抗素子(電位変更回路の残部)
Claims (22)
- 第1の電位源の電位と第2の電位源の電位との中間の所定電位を出力する電位出力回路の単一の電位出力に接続された給電ラインを介して該給電ラインと前記2つの電位源のいずれか一方との短絡を検出する回路であって、
前記電位出力の電位より予め設定される第1の値だけ高い第1の参照電位を出力する第1の参照電位源と、
前記電位出力の電位と前記第1の参照電位源の前記第1の参照電位とを比較する第1の比較回路と、
前記電位出力の電位より予め設定される第2の値だけ低い第2の参照電位を出力する第2の参照電位源と、
前記電位出力の電位と前記第2の参照電位源の前記第2の参照電位とを比較する第2の比較回路と、
前記第1の比較回路及び前記第2の比較回路の比較出力に基づいて前記短絡の有無を判定する判定回路とを備えることを特徴とするショート検出回路。 - 前記第1の値と前記第2の値は、前記電位出力の電位の精度、当該電位の範囲によって決定されることを特徴とする請求項1記載のショート検査回路。
- 前記第1の値と前記第2の値とは同じ値であることを特徴とする請求項1又は2記載のショート検査回路。
- 前記第1の電位は、外部電位源から給電される電位であり、前記第2の電位は大地電位であり、前記第1及び第2の参照電位源、第1及び第2の比較回路並びに判定回路は半導体集積回路に形成されることを特徴とする請求項1、2又は3記載のショート検出回路。
- 第1の電位源の電位と第2の電位源の電位との中間の所定電位を出力する電位出力回路の単一の電位出力に接続された給電ラインを介して該給電ラインと前記2つの電位源のいずれか一方との短絡又は前記電位出力と前記給電ラインとの開放を検出する回路であって、
前記電位出力の電位より予め設定される第1の値だけ高い第1の参照電位を出力する第1の参照電位源と、
前記電位出力の電位と前記第1の参照電位源の前記第1の参照電位とを比較する第1の比較回路と、
前記電位出力の電位より予め設定される第2の値だけ低い第2の参照電位を出力する第2の参照電位源と、
前記電位出力の電位と前記第2の参照電位源の前記第2の参照電位とを比較する第2の比較回路と、
前記給電ラインに接続され、前記電位出力と前記給電ラインとが開放したときの前記給電ラインの電位を、前記電位出力の電位から所定の値だけ異なる電位へ変更させる電位変更回路と、
前記電位出力と前記給電ラインとの開放時の前記給電ラインの電位と前記電位出力の電位との間に予め設定される第3の参照電位を出力する第3の参照電位源と、
前記開放時の前記給電ラインの電位と前記第3の参照電位源の前記第3の参照電位とを比較する第3の比較回路と、
前記第1の比較回路、前記第2の比較回路及び前記第3の比較回路の比較出力に基づいて前記短絡の有無又は前記給電ラインの開放の有無を判定する判定回路とを備えることを特徴とするショート/オープン検出回路。 - 前記電位出力回路は、前記第1の電位源と前記第2の電位源との間に直列接続された第1の抵抗素子と第2の抵抗素子とからなり、前記第1の抵抗素子と前記第2の抵抗素子との接続点を前記電位出力とし、
前記電位変更回路は、第3の参照電位源と、第4の参照電位源と、前記第3の参照電位源と前記給電ラインとの間に接続された第3の抵抗素子と、前記第4の参照電位源と前記給電ラインとの間に接続された第4の抵抗素子とからなり、前記第3の抵抗素子及び前記第4の抵抗素子の抵抗値は、前記開放が生じたとき前記給電ラインの電位を前記電位出力の電位よりも所定の値だけ異なる電位へ変更させるのに必要な値だけ前記第1の抵抗素子及び前記第2の抵抗素子の抵抗値より大きく選定されることを特徴とする請求項5記載のショート/オープン検出回路。 - 前記異なる電位は、前記電位出力の電位から前記所定の値だけ高い電位であることを特徴とする請求項6記載のショート/オープン検出回路。
- 前記異なる電位は、前記電位出力の電位から前記所定の値だけ低い電位であることを特徴とする請求項6記載のショート/オープン検出回路。
- 前記第1の値と前記第2の値は、前記電位出力の電位の精度、当該電位の範囲によって決定されることを特徴とする請求項5、6、7又は8記載のショート/オープン検査回路。
- 前記第1の値と前記第2の値とは同じ値であることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか一に記載のショート/オープン検査回路。
- 前記第1の電位は、外部電位源から給電される電位であり、前記第2の電位は大地電位であり、前記第1及び第2の参照電位源、第1及び第2の比較回路並びに判定回路は半導体集積回路に形成されることを特徴とする請求項5乃至10のいずれか一に記載のショート/オープン検出回路。
- 第1の電位源の電位と第2の電位源の電位との中間の所定電位を出力する電位出力回路の電位出力に接続された給電ラインを介して該給電ラインと前記2つの電位源のいずれか一方との短絡を検出する方法であって、
前記電位出力の電位と前前記電位出力の電位より予め設定される第1の値だけ高い第1の参照電位とを比較し、
前記電位出力の電位と前記電位出力の電位より予め設定される第2の値だけ低い第2の参照電位とを比較し、
前記2つの比較の結果に基づいて前記短絡の有無を判定することを特徴とするショート検出方法。 - 前記第1の値と前記第2の値は、前記電位出力の電位の精度、当該電位の範囲によって決定されることを特徴とする請求項12記載のショート検出方法。
- 前記第1の値と前記第2の値とは同じ値であることを特徴とする請求項12又は13記載のショート検出方法。
- 前記第1の電位は、外部電位源から給電される電位であり、前記第2の電位は大地電位であることを特徴とする請求項12、13又は14記載のショート検出方法。
- 第1の電位と第2の電位との間の所定電位を出力する電位出力回路の電位出力に接続された給電ラインを介して該給電ラインと前記2つの電位源のいずれか一方との短絡又は前記電位出力と前記給電ラインとの開放を検出する方法であって、
前記電位出力の電位と前記電位出力の電位より予め設定される第1の値だけ高い第1の参照電位とを比較し、
前記電位出力の電位と前記電位出力の電位より予め設定される第2の値だけ低い第2の参照電位とを比較し、
前記電位出力と前記給電ラインとの開放時に前記電位出力の電位から所定の値だけ異なる電位へ変更される前記給電ラインの電位と前記電位出力の電位との間に予め設定される第3の参照電位と前記開放時の前記給電ラインの電位とを比較し、
前記3つの比較の結果に基づいて前記短絡の有無又は前記開放の有無を判定することを特徴とするショート/オープン検出方法。 - 前記異なる電位は、前記第1の参照電位と前記給電ラインとの間に接続された第3の抵抗素子及び前記第2の参照電位と前記給電ラインとの間に接続された第4の抵抗素子の抵抗値が、前記異なる電位へ変更させるのに必要な値だけ、前記第1の電位と前記第2の電位との間に直列接続されて前記電位出力回路を構成する第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子の抵抗値より大きく選定されて設定されることを特徴とする請求項16記載のショート/オープン検出回路。
- 前記異なる電位は、前記電位出力の電位より高い電位であることを特徴とする請求項16又は17記載のショート/オープン検出方法。
- 前記異なる電位は、前記電位出力の電位より低い電位であることを特徴とする請求項16又は17記載のショート/オープン検出方法。
- 前記第1の値と前記第2の値は、前記電位出力の電位の精度、当該電位の範囲によって決定されることを特徴とする請求項16、17、18又は19記載のショート/オープン検査方法。
- 前記第1の値と前記第2の値とは同じ値であることを特徴とする請求項16乃至20のいずれか一に記載のショート/オープン検査方法。
- 前記第1の電位は、外部電位源から給電される電位であり、前記第2の電位は大地電位であることを特徴とする請求項16乃至21のいずれか一に記載のショート/オープン検出方法。
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