JP2008246870A - 装飾樹脂シートとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で耐久性が高い装飾樹脂シートとその製造方法を提供する。
【解決手段】非熱可塑性樹脂で成形された樹脂シート12と、樹脂シート12の表面にレーザ光線20を照射し微細な凹凸による絵柄14を備える。樹脂シート12の絵柄14と反対側の裏面には、接着層16を有する。絵柄14は、樹脂シート12の樹脂と樹脂中の色素をレーザ光線で溶融または蒸発させて形成する。
【選択図】図1
【解決手段】非熱可塑性樹脂で成形された樹脂シート12と、樹脂シート12の表面にレーザ光線20を照射し微細な凹凸による絵柄14を備える。樹脂シート12の絵柄14と反対側の裏面には、接着層16を有する。絵柄14は、樹脂シート12の樹脂と樹脂中の色素をレーザ光線で溶融または蒸発させて形成する。
【選択図】図1
Description
この発明は、衣服や、鞄等の小物の生地に取り付ける装飾樹脂シートとその製造方法に関する。
従来、衣服や小物に装飾を付ける方法は、多種類ある。例えば、スクリーンプリント、インクジェットプリント、彫刻ロール、ローラープリントで印刷する方法がある。また、表面に凹凸が形成されこの凹凸で模様が描かれた熱可塑性の装飾樹脂シートを、生地に取り付ける方法もある。
特許文献1に開示されている模様付き生地類及びその製造方法は、デニム生地をエンボス加工することにより、その表面に凸部よりなる模様を形成するものである。特許文献2に開示されている熱転写アップリケシートは、転写プリントされた衣服と共に伸縮する熱転写アップリケシートを提供するものである。特許文献3に開示されている装飾用シール体は、着用した衣類と携帯する鞄等の雑貨とに付けられる装飾用シール体の模様を同一にした熱転写シール体と貼着シール体とから成るものである。特許文献4に開示されている装飾シート、衣料および装飾シートの製造法は、極めて微細な凹凸模様を表面に有する表面変化に優れたファッション性に富んだ装飾シート、衣料を提供するものである。微細な凹凸模様は、プレスで形成される。
特開2005−54323号公報
特開2004−338230号公報
特開2001−328396号公報
特開平6−238858号公報
上記従来の技術の場合、スクリーンプリント、インクジェットプリント、彫刻ロール、ローラープリントにより印刷する方法は、摩擦堅牢度が良くなく、耐久性が低かった。また彫刻ロール、ローラープリントにより印刷する方法は、彫刻加工、印刷ロールが必要であり、コストがかかるものであった。装飾樹脂シートを生地に取り付ける方法は、樹脂シートが通常の熱可塑性樹脂で作られており、加熱押圧で変形しやすく耐久性がなく、絵柄を形成する凹凸の角部や細い部分が摩擦等で無くなることもあった。
また、特許文献1に開示されている模様付き生地は、デニムを部分的に脱色するものに限定されている。
この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で耐久性が高い装飾樹脂シートとその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、非熱可塑性樹脂で成形された樹脂シートと、前記樹脂シートの表面にレーザ光線を照射し微細な凹凸を形成して設けられた絵柄と、前記樹脂シートの前記絵柄と反対側の裏面に設けられた接着層から成る装飾樹脂シートである。
前記装飾樹脂シートの絵柄は、樹脂シートの樹脂と樹脂中の顔料や染料の色素をレーザ光線で溶融または蒸発させて微細な凹凸を形成して描かれている。
またこの発明は、非熱可塑性樹脂で成形された樹脂シートの裏面に接着層が設けられ、前記接着層に離型フィルムが貼り付けられた状態で、前記樹脂シートの表面にレーザ光線を照射して、前記樹脂シートの樹脂と樹脂中の色素をレーザ光線で溶融または蒸発させて微細な凹凸を形成し、前記凹凸により絵柄を形成し、前記樹脂シートの前記絵柄が設けられた表面にリタックシートを貼り付けて前記離型フィルムを剥がし、前記離型フィルムを剥がして露出させた前記接着層を被接着物に当接させて加熱押圧により接着し、前記リタックシートを剥がして製品とする装飾樹脂シートの製造方法である。
またこの発明は、非熱可塑性樹脂で成形された樹脂シートの表面に前記離型フィルムが貼り付けられ、裏面に接着層が設けられた状態で、前記接着層を被接着物に当接させて加熱押圧により接着し、前記被接着物の前記樹脂シートが接着されていない部分をマスキング部材で覆い、前記離型フィルムを剥がして前記樹脂シートの表面を露出させ、露出させた前記表面にレーザ光線を照射して、前記樹脂シートの樹脂と樹脂中の色素をレーザ光線で溶融または蒸発させて微細な凹凸を形成し、前記凹凸により絵柄を形成して製品とする装飾樹脂シートの製造方法である。
本発明の装飾樹脂シートとその製造方法によれば、耐久性があり、自由な形状で細かい絵柄を描くことができる装飾樹脂シートを形成することができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の装飾樹脂シート10は、基材となる樹脂シート12の表面12aに、レーザ光線による絵柄14が描かれている。樹脂シート12の、絵柄14が設けられた表面12aとは反対側の裏面12bには、接着層16が設けられている。
樹脂シート12は、比較的耐熱性の高いポリウレタン樹脂の非熱可塑性樹脂で作られている。この非熱可塑性樹脂としては、例えば日清紡社製MF−10F4、STAHLS社製GGIIがある。このポリウレタン樹脂は、主材と硬化剤の2つの液体を混合し硬化する「非熱可塑性樹脂」と呼ばれる合成樹脂であり、化学反応により熱を発生し硬化するものである。樹脂シート12は、表面12aがマット仕上げされ、顔料入りのカラーシートである。その他、表面12aが再起反射剤により加工されたシートや起毛処理されたシート、光沢仕上げされたシートでもよい。
次に、装飾樹脂シート10の製造方法について図2に基づいて説明する。まず、樹脂シート12の裏面12bに接着層16が設けられ、接着層16には離型フィルム18が設けられている。この状態で、樹脂シート12の表面12aに、レーザ光線20を照射して絵柄14を形成する(図2a)。絵柄14は、微細な凹凸により所望の形状に描かれている。レーザ光線を照射するレーザ加工機は、例えばCO2レーザ装置を使用する。
レーザ光線20の強度は、樹脂シート12を貫通するものではなく、その表面12aの樹脂や色素である顔料、染料を溶融し蒸発させ、または樹脂や顔料、染料を変質させて微細な凹部を形成するように設定する。
次に、樹脂シート12の絵柄14が形成された表面12aに、リタックシート22を貼り付ける(図2b)。この後、離型フィルム18を剥がして接着層16を露出させる。そして装飾樹脂シート10を取り付ける衣服23の生地24に接着層16を当接し、接着層16の接着剤に適した温度と時間で加熱押圧等をして接着する(図2c)。接着後、リタックシート22を樹脂シート12から剥がし(図2d)、商品となる(図2e)。
この実施形態の装飾樹脂シート10とその製造方法によれば、絵柄14が微細な凹凸で形成され、長期の使用でも絵柄14の凹凸が欠けたり磨耗することが無く耐久性があり、外観を良好に保つことができる。絵柄14はレーザ光線20で形成するため、細かい絵柄でも自由にデザインすることができる。絵柄14の凹凸は段差が少ないため、この点からも絵柄14の凹凸が欠けることを防いでいる。絵柄14の形成にレーザ光線20を使用するため、印刷のように溶剤や排水が発生せず、安全で環境に配慮したものとなる。
次にこの発明の第二実施形態について図3に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の装飾樹脂シート26は、前記実施の形態と同様の構造であり、装飾樹脂シート26の製造方法について図3に基づいて説明する。
まず、樹脂シート12の裏面12bに接着層16が設けられ、樹脂シート12の表面12aには離型フィルム18が取り付けられている。この状態で、装飾樹脂シート10を取り付ける衣服や小物の生地24に接着層16を当接し、接着層16の接着剤に適した温度と時間で加熱押圧をして接着する(図3a)。接着後、離型フィルム18を剥がして樹脂シート12の表面12aを露出させる(図3b)。生地24の、樹脂シート12が接着されていない部分は、マスキング部材28で覆う(図3c)。そして、樹脂シート12の表面12aに、レーザ光線20を照射して絵柄14を形成し(図3d)、商品となる(図3e)。
この実施形態の装飾樹脂シート26とその製造方法によれば、上記実施形態と同様の効果を有するもので、耐久性があり、細かい絵柄でも自由にデザインすることができる。
なお、この発明の装飾樹脂シートとその製造方法は適宜変更可能であり、装飾樹脂シートの樹脂シートや接着層、離型フィルムの素材や厚みなど適宜設定可能であり、樹脂シートや絵柄の形状やデザインは、商品に合わせて自由に設定することができる。装飾樹脂シートは、いろいろな種類の衣服に取り付けることができ、衣服の他に鞄や帽子、手袋等の小物にも取り付けることができる。装飾樹脂シートの外形は、自由に変更可能であり、レーザ光線で絵柄を形成する工程でカットしてもよい。
10 装飾樹脂シート
12 樹脂シート
14 絵柄
16 接着層
18 離型フィルム
20 レーザ光線
22 リタックシート
24 生地
12 樹脂シート
14 絵柄
16 接着層
18 離型フィルム
20 レーザ光線
22 リタックシート
24 生地
Claims (4)
- 非熱可塑性樹脂で成形された樹脂シートと、前記樹脂シートの表面にレーザ光線を照射し微細な凹凸を形成して設けられた絵柄と、前記樹脂シートの前記絵柄と反対側の裏面に設けられた接着層から成ることを特徴とする装飾樹脂シート。
- 前記装飾樹脂シートの絵柄は、樹脂シートの樹脂と樹脂中の色素をレーザ光線で溶融または蒸発させて微細な凹凸を形成して描かれていることを特徴とする請求項1記載の装飾樹脂シート。
- 非熱可塑性樹脂で成形された樹脂シートの裏面に接着層が設けられ、前記接着層に離型フィルムが貼り付けられた状態で、前記樹脂シートの表面にレーザ光線を照射して、前記樹脂シートの樹脂と樹脂中の色素をレーザ光線で溶融または蒸発させて微細な凹凸を形成し、前記凹凸により絵柄を形成し、前記樹脂シートの前記絵柄が設けられた表面にリタックシートを貼り付けて前記離型フィルムを剥がし、前記離型フィルムを剥がして露出させた前記接着層を被接着物に当接させて加熱押圧により接着し、前記リタックシートを剥がして製品とすることを特徴とする装飾樹脂シートの製造方法。
- 非熱可塑性樹脂で成形された樹脂シートの表面に前記離型フィルムが貼り付けられ、裏面に接着層が設けられた状態で、前記接着層を被接着物に当接させて加熱押圧により接着し、前記被接着物の前記樹脂シートが接着されていない部分をマスキング部材で覆い、前記離型フィルムを剥がして前記樹脂シートの表面を露出させ、露出させた前記表面にレーザ光線を照射して、前記樹脂シートの樹脂と樹脂中の色素をレーザ光線で溶融または蒸発させて微細な凹凸を形成し、前記凹凸により絵柄を形成して製品とすることを特徴とする装飾樹脂シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007091551A JP2008246870A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 装飾樹脂シートとその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016009528A1 (ja) * | 2014-07-17 | 2016-01-21 | 黒田 暢夫 | 個別情報データを有する熱可塑性合成樹脂製エンブレムの製造方法 |
CN111443405A (zh) * | 2015-12-18 | 2020-07-24 | 迪睿合电子材料有限公司 | 光学膜 |
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2007
- 2007-03-30 JP JP2007091551A patent/JP2008246870A/ja active Pending
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