JP3129835U - インクジェットプリント用転写シートおよびそれを設けた繊維製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】メタル調の絵柄や模様を形成することのできるインクジェットプリント用転写シートおよびそれを設けた繊維製品を提供する。
【解決手段】インク受理層、金属層、ホットメルト層および支持体を含むインクジェットプリント用転写シートである。また、前記インクジェットプリント用転写シートのインク受理層、金属層およびホットメルト層を設けた繊維製品に関する。前記金属層が、厚さ20〜30μmであることが好ましい。前記金属層が、熱可塑性樹脂および金属粉を含有することが好ましい。
【選択図】図1
【解決手段】インク受理層、金属層、ホットメルト層および支持体を含むインクジェットプリント用転写シートである。また、前記インクジェットプリント用転写シートのインク受理層、金属層およびホットメルト層を設けた繊維製品に関する。前記金属層が、厚さ20〜30μmであることが好ましい。前記金属層が、熱可塑性樹脂および金属粉を含有することが好ましい。
【選択図】図1
Description
本考案は、メタル調の絵柄や模様を形成することのできるインクジェットプリント用転写シートおよびそれを設けた繊維製品に関する。
洋服やタオル、かばんなどの繊維製品に絵柄や模様を与えるために、熱転写シートが使用されている。図3に示すとおり、従来の熱転写シート11は、支持体12上にホットメルト層13およびインク受理層15が形成されてなり、受理層15に絵柄や模様が印刷されている。支持体12を剥離し、ホットメルト層13を繊維製品の生地表面に押し当て、アイロンなどによって加熱を行なうと、ホットメルト層13が溶融して生地に付着、浸透する。このようにして、絵柄や模様を有する受理層15を、ホットメルト層13によって生地表面に固定することができる。
このような熱転写シートに絵柄や模様を印刷する方法として、インクジェットプリントがある。インクジェットプリントは、図版を必要とせずに、好みの絵柄や模様が比較的容易に得られ、多品種、小ロット生産に対応できる印刷法として様々な分野で使用されている。
ところで、スポーツ用ユニフォーム、ステッカーやフラッグなどのように屋外で使用されたり、人目を引きつけるために使用される繊維製品については、メタル調の絵柄や模様が要望される。メタル調の絵柄や模様は、一般的には、インクに金、銀、アルミなどの金属粉を混合してプリントすることにより得られるが、ノズルを通してインクを噴射するインクジェットプリントの場合、金属粉によりノズル詰まりが生じ、吐出不良を招くため、このように金属粉を含んだインクを使用することはできない。
特許文献1には、ホットメルト粒子と金属粉とを含んだホットメルト層を有するメタル調転写シートが開示されているが、このように一つの層が接着およびメタル調の効果を兼ねている場合、被転写体の影響を受けやすいという問題がある。とくに、被転写体が濃色である場合、その影響を受けてメタル調の効果が得られなくなる。また、インクジェットによる印字面を被転写体にあてて転写しているので、インクジェットにより形成された画像が鮮明に表現されず、メタル調のみが強調されることになる。逆に、画像を強調する場合には、金属粉の量を減らす必要があり、効果的なメタル調を得ることができない。
本考案は、メタル調の絵柄や模様を形成することのできるインクジェットプリント用転写シートおよびそれを設けた繊維製品を提供するものである。
すなわち、本考案は、インク受理層、金属層、ホットメルト層および支持体を含むインクジェットプリント用転写シートに関する。
前記金属層が、厚さ20〜30μmであることが好ましい。
前記金属層が、熱可塑性樹脂および金属粉を含有することが好ましい。
また、前記インクジェットプリント用転写シートのインク受理層、金属層およびホットメルト層を設けた繊維製品に関する。
本考案の転写シートによれば、インクジェットプリントによる絵柄や模様をメタル調にすることができる。さらに、この転写シートにより絵柄や模様を付与された繊維製品は、柔軟で、その風合いを損なうことなく、メタル調の色彩を有する意匠性に富んだものとなる。
図1に示すように、本発明の転写シート1は、インク受理層5、金属層4、ホットメルト層3および支持体2を含んでおり、メタル調の光沢を有するものである。
支持体2は、インク受理層5、金属層4およびホットメルト層3を支持するものであり、転写前に剥離除去されるものである。
その材料としては、クラフト紙などの紙または樹脂フィルムなどが好ましい。また、ホットメルト層3からの剥離が容易にできるよう、表面にシリコンまたはフッ素樹脂などによる剥離層を設けておくとよい。
前記樹脂フィルムとしては、例えば、ポリブチレンテレフタレートフィルム、アクリロニトリルブタジエンスチレンフィルム、アクリルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ナイロンフィルムおよびセロハンフィルムなどがあげられる。
前記支持体の厚さは、特に限定されないが、紙の場合には100〜150μmが好ましく、樹脂フィルムの場合には75〜100μmが好ましい。支持体がこれより薄いと、支持体に形成される各層を支持することが困難となる傾向にあり、これ以上であると経済性に劣る。
ホットメルト層3は、熱により溶融して、繊維製品と転写シートとを接着させるものである。
その材料としては、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)などの熱可塑性樹脂が好ましい。なかでも、高温で溶解する点で、ポリエステルおよびポリウレタンが好ましい。
前記ホットメルト層の厚さは、特に限定されないが、40〜60μmであることが好ましい。厚さが20μmより薄いと、繊維製品に対して充分な接着性が得られない傾向にあり、60μmをこえると、得られる繊維製品の外観を損なう傾向にある。
前記ホットメルト層は、支持体2上に、グラビア印刷法・スクリーン印刷法などの通常の印刷法、または、ロールコーター法により成形することができる。
金属層4は、本発明の転写シートにメタル調の光沢を与えるものである。絵柄や模様を形成するインクジェットインクを付与した場合、インク自体がメタル調でないにもかかわらず、インクを通して視認される金属層の光沢により、得られる絵柄や模様がメタル調のものとして表現される。
前記金属層の厚さは、特に限定されないが、20〜30μmであることが好ましい。厚さが20μmより薄いと、メタル調の効果が得られにくくなる傾向にあり、30μmをこえると、転写シートが硬くなるため、耐洗濯性や風合いが低下する傾向にある。
前記金属層は、金属箔を前記ホットメルト層に接着剤により接着する方法、金属を前記ホットメルト層に蒸着させる方法、または、金属粉または金属箔を破砕した金属片を樹脂に混合して、前記ホットメルト層に塗布する方法などにより、形成することができる。なかでも、耐洗濯性に優れ、繊維製品の風合いを損なわない点で、金属粉または金属片を樹脂に混合して前記ホットメルト層に塗布する方法により形成することが好ましい。また、ホログラムのように、3次元的な視覚効果を与えるように層を形成してもよい。
金属の種類としては、金属光沢を示すものであればとくに限定されず、金、銀およびアルミニウムなどがあげられる。なかでも、視認性がよい点で、アルミニウムが好ましい。
また、樹脂を使用する場合、その樹脂もとくに限定されず、アクリル系、ウレタン系またはエステル系などの熱可塑性樹脂があげられる。
後述する生地の色などの影響を受け難くするために、前記ホットメルト層または金属層に白色の顔料または染料を混合してもよい。これにより隠蔽効果が高くなるため、メタル調の色彩をより強調することができる。
インク受理層5は、インクジェットインクを受けて固着する層である。
前記インク受理層の材料としては、アクリル系、ウレタン系またはエステル系などの樹脂があげられる。水性のインクジェットインクで絵柄や模様を印刷する場合には、水性ウレタン、水性アクリルなどの水系カチオンポリマーだけでなく、油溶系ポリマーを使用することもできるが、インクの種類により、適宜選択すればよい。
前記インク受理層は、金属層上に、グラビア印刷法・スクリーン印刷法などの通常の印刷法、または、ロールコーター法により成形することができる。
このようにして得られた転写シートのインク受理層に、インクジェット方法により絵柄や模様を印刷する。前記金属層により、インクを付与しない箇所はシルバーに、黄色のインクを付与した箇所はゴールドに、その他の色もメタリック調に表現される。
また、図2に示すように、本考案の繊維製品7は、転写シート1の支持体2を剥離し、ホットメルト層3を生地6表面に重ね合わせ、熱圧により接着して得られる。
具体的には、以下のようにして繊維製品7を得ることができる。
まず、プロッターやカッターナイフなどにより、転写シートをハーフカットするか、または切り取って所望の形状とする。ついで、所望の形状にした転写シートにアプリケーションフィルムを張り、印刷が摩擦により剥離することを防止する。その後、得られた転写シートから支持体2を剥離し、繊維製品の任意の位置においた後、、印刷面側より熱を加えて転写する。最後に、前記アプリケーションフィルムを剥がして、繊維製品を得る。
転写の方法としては、アイロンによる方法、加熱ローラーを回転しながら転がして圧着させる方法などがあげられる。
転写条件は、ホットメルト層の種類によって適宜選択することができるが、温度130〜150℃、時間10〜15秒であることが好ましい。加熱温度が130℃未満であると転写シートの接着が十分でない傾向にあり、150℃をこえると、繊維製品が劣化する傾向にある。なお、ホットメルト層に混合する硬化剤や架橋剤の量を調整することにより、80℃の温度条件でも転写することが可能である。
繊維製品としては、とくに限定されず、例えば、ユニフォームなどのスポーツウエアおよびTシャツなどのアパレル製品、フラッグ、ステッカーなどがあげられる。
また、生地6の材料もとくに制限されないが、転写シートの転写時に加熱されることから、ポリエステルや耐熱性ナイロンなどといった耐熱性に優れた材料が好ましい。
1、11 転写シート
2、12 支持体
3、13 ホットメルト層
4 金属層
5 インク受理層
6 生地
7 繊維製品
2、12 支持体
3、13 ホットメルト層
4 金属層
5 インク受理層
6 生地
7 繊維製品
Claims (4)
- インク受理層、金属層、ホットメルト層および支持体を含むインクジェットプリント用転写シート。
- 前記金属層が、厚さ20〜30μmである請求項1記載のインクジェットプリント用転写シート。
- 前記金属層が、熱可塑性樹脂および金属粉を含有する請求項1記載のインクジェットプリント用転写シート。
- 請求項1、2または3記載のインクジェットプリント用転写シートのインク受理層、金属層およびホットメルト層を設けた繊維製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006010112U JP3129835U (ja) | 2006-12-13 | 2006-12-13 | インクジェットプリント用転写シートおよびそれを設けた繊維製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006010112U JP3129835U (ja) | 2006-12-13 | 2006-12-13 | インクジェットプリント用転写シートおよびそれを設けた繊維製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3129835U true JP3129835U (ja) | 2007-03-08 |
Family
ID=43280752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006010112U Expired - Lifetime JP3129835U (ja) | 2006-12-13 | 2006-12-13 | インクジェットプリント用転写シートおよびそれを設けた繊維製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3129835U (ja) |
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2006
- 2006-12-13 JP JP2006010112U patent/JP3129835U/ja not_active Expired - Lifetime
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