JP2008246842A - 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】流量の小さなポンプであっても、確実に気泡が移動できるようにし、共通流路の液体(インク)中に含まれる気泡を円滑に除去できるようにする。
【解決手段】ヘッドチップ60の全てのインク液室と連通する共通流路24を形成するためのバッファタンク21は、共通流路24にインクを供給する供給口22と、共通流路24からインクを排出する排出口23とを備え、共通流路24の天井面に、供給口22から排出口23に向かう溝25が形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、ヘッドチップの全ての液室と連通する共通流路を形成するための共通流路部材を備え、ヘッドチップの各エネルギー発生素子を駆動し、各液室内の液体に吐出力を与えることにより、各液室内の液体を吐出させる液体吐出ヘッド及び液体吐出装置に係るものである。そして、詳しくは、共通流路の液体中に含まれる気泡を円滑に除去できるようにした技術に関するものである。
従来より、液体吐出装置の一例として、記録用紙を液体吐出ヘッドまで搬送し、液体吐出ヘッドを構成するヘッドチップのインク液室(液室)内で発熱抵抗体(エネルギー発生素子)を駆動してノズルからインク(液体)を吐出させ、印画を行うインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタにおいては、インクが貯留されているインクカートリッジからヘッドチップのインク液室に向けてインクが安定して供給されることが必要である。
ここで、吐出させるインクには、水系のものや油系のものがあるが、水系のインクの場合は特に、インク中の溶存空気が温度変化等によってインク中で気泡となったり、外部から巻き込んだ空気がインク中に残って気泡となることがある。そして、このような気泡がヘッドチップの近傍に蓄積すると、インク液室へのインクの流れを阻害し、印画時にインクの供給不足を引き起こす。そのため、インク中の気泡は、インクの吐出方向の乱れや吐出量の変化を生じさせる原因となる。
また、インクの吐出は、ヘッドチップの発熱抵抗体がインク液室内のインクに吐出力を与えることで実現されるが、インク中に気泡があると、気体の圧縮性によって気泡がインクの吐出力を弱めることとなり、インクの吐出方向に乱れを発生させてしまう。さらにまた、インクジェットプリンタの設置環境、インクの吐出(発熱抵抗体の駆動)に伴う温度変化、大気圧の変動等によってインク中の気泡が膨張すると、インク液室内のインクがノズルから勝手に排出されてしまうことがある。
そこで、インク中の気泡の存在に起因するこのような不具合を解消するために、インクに含まれる気泡を除去できるようにした種々の技術が知られている。例えば、ノズルを記録用紙の幅に対応する長さに配列し、記録用紙の幅に対応する印画を可能としたラインプリンタにおいては、印画枚数が多く、耐久性も必要なことから、ヘッドチップの近傍の気泡をポンプ等の移送手段によってインクごと循環させることにより、インク中の気泡を除去する技術が用いられている。
このような気泡除去方法によれば、ヘッドチップの全てのインク液室と連通する共通流路のインクの流れに乗せて気泡を除去することが可能となる。すなわち、共通流路を形成するバッファタンク(共通流路部材)の供給口からインクを供給しつつ、バッファタンクの排出口からインクを排出させることにより、共通流路のインク中の気泡をインクごと除去するのである。
ところが、気泡を移動させるためには、ヘッドチップのインク液室の近傍を流れるインクにある程度の流速が必要なので、その流速でインクを移送するために、流量の大きなポンプを使用しなければならない。逆に、流量の小さなポンプを使用する場合には、インク液室の近傍でインクの流速を高めて気泡を移動させるために、インク液室の容積を小さくしなければならなくなる。ただし、気泡の発生量は、インク液室の容積によって変わるものではなく、むしろ、インク液室が小さければ相対的に気泡の影響を受けやすい。
このようなことから、インクの流速が比較的遅くても容易に気泡が移動するように、バッファタンクによって形成される共通流路の天井面に傾斜を持たせ、気泡の浮力をその傾斜によって分力し、移動方向の力の成分を発生させて気泡を除去するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−144576号公報
しかし、上記の特許文献1に開示された技術では、共通流路の天井面に気泡が吸着してしまい、移動せずにその場で滞留することがある。すると、気泡の除去が十分にできなくなる。また、気泡の移動を確実にするために、天井面の傾斜を大きくすると、共通流路の容積が大きくなり、結局ポンプが大型化してしまう。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、流量の小さなポンプであっても、確実に気泡が移動できるようにし、共通流路の液体(インク)中に含まれる気泡を円滑に除去できるようにすることである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
請求項1に記載の発明は、液体を吐出させるためのエネルギー発生素子が複数配置され、各前記エネルギー発生素子の周囲にそれぞれ液室が形成されたヘッドチップと、前記ヘッドチップの全ての前記液室と連通する共通流路を形成するための共通流路部材とを備え、前記ヘッドチップの各前記エネルギー発生素子を駆動し、各前記液室内の液体に吐出力を与えることにより、各前記液室内の液体を吐出させる液体吐出ヘッドであって、前記共通流路部材は、前記共通流路に液体を供給する供給口と、前記共通流路から液体を排出する排出口とを備え、前記共通流路の天井面に、前記供給口から前記排出口に向かう溝が形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の液体吐出ヘッドに、前記共通流路部材の前記供給口から前記排出口に向けて液体を移送させるための移送手段を備えるようにした液体吐出装置に係るものである。
(作用)
上記の各発明において、共通流路部材は、共通流路に液体を供給する供給口と、共通流路から液体を排出する排出口とを備えている。そして、共通流路の天井面に、供給口から排出口に向かう溝が形成されている。そのため、共通流路の液体中に含まれる気泡が浮力によって天井面に接触しても、溝によって天井面の保水状態が確保されており、気泡が吸着しないので、容易に気泡が移動できるようになる。
本発明によれば、共通流路の天井面に形成された溝によって保水状態が確保され、気泡が天井面に吸着しないので、液体中に含まれる気泡が浮力によって天井面に接触しても、気泡が容易に移動できる。そのため、たとえ流量の小さなポンプであっても、確実に気泡が移動し、共通流路の液体中に含まれる気泡を円滑に除去できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明の液体吐出装置として、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)の4色のインク(液体)を吐出するカラー対応のインクジェットプリンタ(ラインプリンタ1)を例に挙げて説明する。そして、本発明の液体吐出ヘッドは、このラインプリンタ1に用いるラインヘッド10である。
図1は、本実施形態のラインプリンタ1の概要を示す正面図である。
図1に示すように、ラインプリンタ1は、複数の給紙トレイ2a,2b,2cと、印画サイズに応じて各給紙トレイ2a,2b,2cから選択的に給紙される記録用紙8の搬送ユニット3と、ラインヘッド10に記録用紙8を対向させる印画テーブル4と、非印画時にラインヘッド10のインクの吐出面を覆うメンテナンスユニット5と、印画された記録用紙8を搬送する排紙テーブル6と、記録用紙8の排紙トレイ7とを備えている。
ここで、ラインヘッド10は、各給紙トレイ2a,2b,2cから給紙される最大サイズの記録用紙8の幅に対応する印画が可能なものである。そのため、記録用紙8の幅方向に移動させて印画を行うシリアルヘッドのプリンタと比較すると、記録用紙8の幅方向への移動手段を必要としないため、振動や騒音が低減されるだけでなく、印画速度を格段に速くできるという利点がある。
また、ラインヘッド10にインクを供給する方式として、ヘッドと一体的にインクが配置されて供給を行う「ヘッド一体型」と、外部からインクを供給するようにした「ヘッド別体型」とがあるが、本実施形態のラインプリンタ1は、ラインヘッド10と別体のインクカートリッジ13をラインプリンタ1に装着した「ヘッド別体型」のものである。そして、Y,M,C,Kの4色のインクを色別に収容したインクカートリッジ13は、ラインプリンタ1から容易に着脱できるようになっている。そのため、インクカートリッジ13内のインクが全て消費された場合には、迅速に新品と交換できる。
さらにまた、ラインヘッド10とインクカートリッジ13との間には、サブタンク12(本発明における圧力調整手段に相当するもの)を介してポンプ11(本発明における移送手段に相当するもの)が設置されている。そのため、ポンプ11を駆動すれば、インクカートリッジ13のインクが所定の圧力でラインヘッド10に供給される。
このようなラインプリンタ1で印画を行うには、搬送ユニット3によって給紙トレイ2a,2b,2cのいずれかから1枚の記録用紙8を選択的に搬送し、印画テーブル4上に給紙する。また、メンテナンスユニット5をラインヘッド10から分離し、インクの吐出面を露出させる。そして、記録用紙8を印画テーブル4上で移動させながらラインヘッド10から各色のインクを吐出し、カラー印画を行う。なお、印画が行われた後は、記録用紙8が排紙テーブル6によって移動し、排紙トレイ7上にストックされる。
図2は、本実施形態のラインプリンタ1の印画部を示す斜視図である。
図2に示すように、ラインプリンタ1の印画部には、ラインヘッド10が配置されている。このラインヘッド10は、ヘッドモジュール20だけで印画テーブル4上に給紙された記録用紙8の横幅の長さをカバーするようになっている。そして、ヘッドモジュール20が4列並列に配置され、各列ごとに、Y,M,C,Kの4色のインクを吐出する。
このように、ラインヘッド10は、4つのヘッドモジュール20(Y,M,C,K)によって構成されており、Y,M,C,Kの4色のインクを貯留したサブタンク12から各色のインクが供給される。すなわち、ヘッドモジュール20(Y,M,C,K)には、供給管81(Y,M,C,K)を介してサブタンク12(Y,M,C,K)が接続されている。そのため、各色ごとのポンプ11(Y,M,C,K)を駆動すれば、サブタンク12(Y,M,C,K)の4色のインクがラインヘッド10に供給される。
また、ラインヘッド10に供給された4色のインクは、印画テーブル4上の記録用紙8に向けてそれぞれ吐出されるだけでなく、循環するようになっている。すなわち、各色のインクは、ラインヘッド10から排出管82(Y,M,C,K)を通り、切替えバルブ15(Y,M,C,K)、第1連絡管16(Y,M,C,K)、ポンプ11(Y,M,C,K)、及び第2連絡管17(Y,M,C,K)を介してサブタンク12(Y,M,C,K)に戻る。なお、吐出によって消費された各色のインクは、インクカートリッジ13(Y,M,C,K)から接続管18(Y,M,C,K)を通り、切替えバルブ15(Y,M,C,K)、第1連絡管16(Y,M,C,K)、ポンプ11(Y,M,C,K)、及び第2連絡管17(Y,M,C,K)を介してサブタンク12(Y,M,C,K)に補充される。
図3は、本実施形態のラインプリンタ1のラインヘッド10におけるヘッドモジュール20のインクの吐出部を示す斜視図である。
図3に示すように、ヘッドモジュール20は、ヘッドチップ60とノズルシート64とを貼り合わせて構成したものである。
このヘッドチップ60は、半導体基板61にバリア層63を積層したものであり、バリア層63にノズル65を形成したノズルシート64が貼り合わせられている。そして、半導体基板61に複数の発熱抵抗体62(本発明におけるエネルギー発生素子に相当するもの)が一定間隔で一方向に析出形成されており、発熱抵抗体62を囲む半導体基板61とバリア層63とノズルシート64とによってインク液室66(本発明における液室に相当するもの)が形成されている。なお、インク液室66は、インクの共通流路24に連通する開口領域を有しており、この開口領域からインク液室66内にインクが供給される。
ここで、半導体基板61は、シリコン、ガラス、セラミックス等からなるもので、発熱抵抗体62は、この半導体基板61の一方の面に、半導体や電子デバイス製造技術用の微細加工技術を用いて析出形成されている。なお、この発熱抵抗体62は、半導体基板61上に形成された導体部(図示せず)を介して外部回路と電気的に接続されている。
また、バリア層63は、半導体基板61の発熱抵抗体62側に積層されたものである。すなわち、バリア層63は、半導体基板61の上面全体に感光性樹脂を塗布し、しかるべき形状のパターンを描いたフォトマスクを介して感光性樹脂を感光するのに最適な波長帯の放射光を持った露光機による露光を行った後、露光した感光性樹脂を所定の現像液で現像し、未露光部分を除去することにより、発熱抵抗体62の周辺を除く半導体基板61上にパターニング形成されている。そして、半導体基板61、発熱抵抗体62、及びバリア層63によってヘッドチップ60を構成する。
さらにまた、ノズルシート64は、例えば、Ni(ニッケル)による電鋳技術によって形成されたものであり、ノズルシート64には、複数のノズル65が配列されている。そして、ヘッドチップ60(半導体基板61、発熱抵抗体62、及びバリア層63)は、各ノズル65の位置と各発熱抵抗体62の位置とが合うように、すなわち、各ノズル65が各発熱抵抗体62と対向するように精密に位置決めがなされ、バリア層63を下にして、ノズルシート64上に貼り合わされている。
したがって、図3に示すように、ヘッドチップ60のインク液室66は、発熱抵抗体62を囲むようにして、半導体基板61とバリア層63とノズルシート64とによって構成される。すなわち、半導体基板61及び発熱抵抗体62は、図3中、インク液室66の天壁を構成し、バリア層63は、インク液室66の3つの側壁を構成し、ノズルシート64は、インク液室66の底壁を構成する。
また、インク液室66は、図3中、右下方向に開口領域を有しており、この開口領域がインクの共通流路24に連通している。そのため、サブタンク12(図2参照)から供給されたインクは、共通流路24を通って全てのインク液室66に供給されることとなる。そして、インク液室66にインクを満たした状態で、制御部(図示せず)の指令に基づいて、発熱抵抗体62に短時間(例えば、1〜3μsec)のパルス電流を流す。すると、発熱抵抗体62が急速に加熱されるため、インクが沸騰して発熱抵抗体62と接する部分に気泡が発生し、その気泡の膨張によってある体積のインクが押しのけられる。その結果、これが吐出力となり、押しのけられたインクと同等の体積のインクがノズル65からインク液滴となって吐出され、印画が行われる。
ここで、図3に示すように、インク液室66のインク中に気泡があると、気体の圧縮性によって気泡がインクの吐出力を弱め、インクの吐出方向に乱れを発生させる。また、インクの吐出(発熱抵抗体62の加熱)に伴う温度変化等によってインク中の気泡が膨張すると、インク液室66内のインクがノズル65から勝手に排出されてしまうことがある。そのため、ヘッドモジュール20は、ヘッドチップ60のインク液室66にインクを供給し、ノズル65からインクを吐出できるだけでなく、共通流路24から気泡を含むインクを除去できるものでなければならない。
図4は、インク中の気泡の除去が可能な本実施形態のラインプリンタ1を示す概念図である。
図4に示すように、ラインプリンタ1は、ヘッドモジュール20を備えるラインヘッド10と、インクを移送させるためのポンプ11と、ラインヘッド10に供給するインクの圧力を調整するためのサブタンク12と、ラインヘッド10に供給するインクが貯留されたインクカートリッジ13とを備えている。
また、ヘッドモジュール20は、インクを吐出させるためのヘッドチップ60とバッファタンク21(本発明における共通流路部材に相当するもの)とを備えている。なお、図4に示すラインヘッド10は、図2に示すような4つのヘッドモジュール20(Y,M,C,K)が4列に配置されたものではなく、1色のインクを吐出するが、インク色数が増えても基本動作は同じである。
ここで、バッファタンク21は、ヘッドチップ60の全てのインク液室66(図3参照)と連通する共通流路24(図3参照)を形成するためのものである。そして、バッファタンク21は、内部にインクを供給するための供給口22と、内部のインクを排出するための排出口23とを備えている。
また、バッファタンク21の供給口22には、サブタンク12内のインクをバッファタンク21に供給するための供給管81が接続されている。さらにまた、バッファタンク21の排出口23には、バッファタンク21内のインクを排出するための排出管82が接続されている。そして、排出管82は、切替えバルブ15の一方のバルブ(循環側15a)及び第1連絡管16を介してポンプ11と接続され、ポンプ11は、第2連絡管17を介してサブタンク12と接続されている。なお、サブタンク12には、サブタンク12内と大気とを連通させるための連通バルブ14が取り付けられており、切替えバルブ15の他方のバルブ(供給側15b)には、インクカートリッジ13に貯留されたインクを供給するための接続管18が接続されている。
このような本実施形態のラインプリンタ1において、サブタンク12内のインクをバッファタンク21に供給するには、切替えバルブ15の供給側15bを閉じ、循環側15aを開ける。次に、連通バルブ14を閉じる。なお、これらの動作は、同時に行っても順序が変わっていても良い。
この状態でポンプ11を駆動すると、バッファタンク21内の空気及びヘッドチップ60のノズル65(図3参照)から入る空気が移送され、排出管82、切替えバルブ15(循環側15a)、第1連絡管16、ポンプ11、及び第2連絡管17を通ってサブタンク12内に蓄積される。そのため、サブタンク12内の圧力が上昇し、インクが大気側よりも加圧されるようになる。すると、インクが供給管81を通り、バッファタンク21に供給される。
このようにしてバッファタンク21内にインクが供給されると、ヘッドチップ60のノズル65(図3参照)がインクで塞がれ、空気がこれ以上入らなくなる。そのため、サブタンク12内の圧力がこれ以上は上昇しなくなり、圧力が平衡状態となってサブタンク12からバッファタンク21へのインクの供給が完了するので、ヘッドチップ60によるインクの吐出が可能となる。
ヘッドチップ60からインクを吐出させ、印画を行うには、切替えバルブ15の循環側15aを閉じ、供給側15bを開ける。そして、連通バルブ14を開け、この状態でヘッドチップ60の発熱抵抗体62(図3参照)を駆動すれば、インク液室66(図3参照)内のインクに吐出力が付与され、インク液室66内のインクがノズル65(図3参照)から吐出される。
また、ヘッドチップ60のインクの吐出により、サブタンク12内のインクが少なくなった場合には、ポンプ11を駆動することによってヘッドチップ60によるインクの吐出にほとんど影響を与えることなく、サブタンク12にインクを追加できる。すなわち、ポンプ11の駆動により、インクカートリッジ13内のインクが接続管18、切替えバルブ15(供給側15b)、第1連絡管16、ポンプ11、第2連絡管17を通ってサブタンク12に貯留される。
ここで、サブタンク12には、インク量測定装置(図示せず)が取り付けられており、所定のインクレベルになったところでインク量の制限信号を出力する。そのため、この制限信号を受信した制御部(図示せず)の指令によってポンプ11が自動的に停止し、サブタンク12に対するインクの追加が完了する。なお、このようなサブタンク12に対するインクの供給は、ラインプリンタ1の使用開始当初等、サブタンク12内のインクが空の場合にも、自動的に行われる。
したがって、サブタンク12には、常に所定量のインクが貯留され、ヘッドモジュール20に対し、安定してインクが供給される。そのため、本実施形態のラインプリンタ1は、高品位の印画が可能であるが、その品位を維持するためには、インク中の気泡を十分に除去しておく必要がある。
本実施形態のラインプリンタ1において、インク中の気泡を除去するには、インクを循環させれば良い。そのためには、切替えバルブ15の循環側15aを開け、供給側15bを閉じる。また、連通バルブ14を開ける。なお、連通バルブ14を開けることにより、インクの循環経路の全体が、サブタンク12のインク液面高さに基づく圧力一定の状態となる。
この状態でポンプ11を駆動すると、インクは、図4に示す矢印のように、サブタンク12から供給管81を通り、供給口22からバッファタンク21の共通流路24(図3参照)に供給される。すると、バッファタンク21内の気泡を含むインクが供給圧力に応じて移送され、排出口23から排出される。そして、排出されたインクは、排出管82、切替えバルブ15(循環側15a)、第1連絡管16、ポンプ11、及び第2連絡管17を介してサブタンク12に戻る。サブタンク12では、インク中に含まれる気泡が連通バルブ14から大気に開放されて除去される。
このように、本実施形態のラインプリンタ1は、ポンプ11を駆動することにより、図4に示す矢印のように気泡を含むインクが循環し、バッファタンク21内から気泡が除去されるが、バッファタンク21の共通流路24(図3参照)の天井面に気泡が接触し、吸着してしまっては、気泡の移動が妨げられ、気泡の除去ができなくなってしまう。そのため、図4に示すラインヘッド10は、共通流路24の天井面で気泡が容易に移動できるようになっている。
(第1実施形態)
図5は、図4に示す第1実施形態のラインヘッド10を示す断面図である。
図5に示すように、第1実施形態のラインヘッド10は、ヘッドチップ60と、ノズルシート64と、バッファタンク21とを備えている。そして、バッファタンク21によって共通流路24が形成され、共通流路24には、供給口22からインクが供給されるとともに、気泡を含むインクが排出口23から排出される。また、共通流路24の天井面には、供給口22から排出口23に向かう複数(左右4つずつ)の溝25が段々に形成されている。
ここで、共通流路24内で発生した気泡は、その浮力によって上方へと移動する。この際、気泡が共通流路24の天井面に貼り付こうとするが、天井面には、複数の溝25が段々に形成されており、各溝25には、毛細管現象によって保水された状態のインクが保持されている。そのため、気泡が共通流路24の天井面に貼り付こうとしても、溝25の部分に保水されたインクが気泡と天井面との間に介在しているので、気泡の付着力が非常に弱まる。
また、各溝25が段々に形成され、最上部では、下向きの三角形の両側が溝25となっているので、気泡が溝25の近傍で共通流路24の天井面に接触しても、溝25を構成するエッジの部分にしか触れないので、接触面積が小さく、付着力が弱い。その結果、共通流路24のインク中の気泡は、上方だけでなく、左右方向にも移動しやすいものとなっている。
このような状態の共通流路24に対し、供給口22からインクを供給するとともに、排出口23からインクが排出されるようにインクを循環させると、共通流路24の天井面に対する気泡の付着力が弱いので、わずかな流速であっても気泡がインクの流れに乗って排出口23に向かって移動し、最終的に、インクと一緒に排出口23から排出される。そして、排出されたインク中の気泡は、サブタンク12(図4参照)で除去される。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のラインヘッド30を示す断面図である。
図6に示すように、第2実施形態のラインヘッド30は、バッファタンク31が2つの仕切り壁36a,36bを備えており、この2つの仕切り壁36a,36bによって共通流路34が供給口32と排出口33との間で3つ流路室34a,34b,34cに分けられている。そして、各流路室34a,34b,34cは、各仕切り壁36a,36bの上方で連通している。なお、ヘッドチップ60は、各流路室34a,34b,34cごとに3つ設けられている。
ここで、共通流路34の各流路室34a,34b,34cの天井面には、供給口32から排出口33に向かう複数の溝35a,35b,35cがそれぞれ形成されている。そのため、供給口32からインクを供給する(インクを循環させる)と、流路室34aの気泡がインクの流れに乗り、溝35aに沿って移動し、仕切り壁36aの上方を越えて隣の流路室34bに入る。そのため、流路室34aからインク中の気泡が排出される。
また、流路室34bに入った気泡は、下方に沈むことなく溝35bに沿って移動する。そして、流路室34bに元々あった気泡と合体し、より大きな気泡となり、仕切り壁36bの上方を越えて隣の流路室34cに入る。そのため、流路室34bからもインク中の気泡が排出される。
さらにまた、流路室34cに入った気泡は、流路室34cに元々あった気泡と合体し、さらに大きな気泡となって溝35cに沿って移動する。そして、その気泡は、インクと一緒に排出口33から排出される。その結果、各流路室34a,34b,34cの全てからインク中の気泡が排出され、サブタンク12(図4参照)で気泡が除去される。なお、共通流路34がいくつに分けられていても、同様にして気泡を除去できるので、第2実施形態のラインヘッド30は、ヘッドチップ60を多く備える構成とした場合に、特に有効なものとなる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態のラインヘッド40を示す断面図である。
図7に示すように、第3実施形態のラインヘッド40は、図6に示す第2実施形態のラインヘッド30と同様に、バッファタンク41が2つの仕切り壁46a,46bを備えており、この2つの仕切り壁46a,46bによって共通流路44が供給口42と排出口43との間で3つの流路室44a,44b,44cに分けられている。そして、各流路室44a,44b,44cは、各仕切り壁46a,46bの上方で連通している。
ここで、共通流路44の各流路室44a,44b,44cの天井面には、供給口42から排出口43に向かう複数の溝45a,45b,45cが形成されており、各溝45a,45b,45cのそれぞれは、供給口42から排出口43に向かって同じように上方に傾斜している。
このように、第3実施形態のラインヘッド40は、各溝45a,45b,45cが供給口42から排出口43に向かって上方に傾斜し、各流路室44a,44b,44cのインクの入口側が出口側よりも低い位置にある。そのため、浮力によって上昇し、各溝45a,45b,45cに接触するようになった気泡は、浮力が各溝45a,45b,45cの傾斜によって分力されるので、各流路室44a,44b,44cのインクの入口側から出口側に向かう力の成分が発生する。
したがって、各溝45a,45b,45cの効果によって移動しやすい状態となっている気泡は、循環するインクの流れだけでなく、各溝45a,45b,45cの傾斜によって発生する力の成分により、各流路室44a,44b,44cから一層容易に排出されるようになる。そして、設置状況等によってラインプリンタ1に傾きがある場合でも、各溝45a,45b,45cの両端の高低差内の傾きであれば、容易に気泡を排出できる。
また、各流路室44a,44b,44cに分けずに、共通流路44の全体で傾斜する溝を設けるようにしても良いが、第3実施形態のラインヘッド40のように、各溝45a,45b,45cが傾斜するようにすれば、各流路室44a,44b,44cごとの入口側と出口側とで高低差を持つことができるため、長さと高低差との比が大きく取れるようになり、傾斜によって発生する力の成分を大きくできる。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態のラインヘッド50を示す断面図である。
図8に示すように、第4実施形態のラインヘッド50は、図7に示すバッファタンク41を2つ直列に配列したものである。すなわち、供給口42a及び排出口43aを備えるバッファタンク41aと、供給口42b及び排出口43bを備えるバッファタンク41bとの2個(N=2)を備えており、連結管51により、2番目(N=2番目)のバッファタンク41bの供給口42bに、1番目(N−1番目)のバッファタンク41aの排出口43aを接続している。なお、N≧2であればいくつ配列されていても同じである。
ここで、1番目のバッファタンク41aの供給口42aからインクを供給する(インクを循環させる)と、バッファタンク41a内のインク中の気泡がインクの流れに乗って移動し、排出口43aから排出される。また、排出口43aから排出された気泡を含むインクは、連結管51を通って2番目(N=2番目)のバッファタンク41bの供給口42bからバッファタンク41b内に入り、そのインク中の気泡は、バッファタンク41b内に元々あった気泡と合体し、より大きな気泡となる。そして、その気泡は、インクと一緒に排出口42bから排出される。
したがって、バッファタンク41a及びバッファタンク41bの両方の内部からインク中の気泡が排出され、サブタンク12(図4参照)で気泡が除去される。なお、図7に示すバッファタンク41をいくつ接続しても、同様にして気泡を除去できるので、図8に示す第4実施形態のラインヘッド50は、非常に幅の広い記録用紙8(図2参照)に対応させる場合に、特に有効なものとなる。
このように、本実施形態のラインプリンタ1(第1実施形態のラインヘッド10、第2実施形態のラインヘッド30、第3実施形態のラインヘッド40、及び第4実施形態のラインヘッド50)は、バッファタンク21(31,41)によって形成される共通流路24(34,44)の天井面に複数の溝25(35a〜35c,45a〜45c)が形成されているので、インク中の気泡の移動が円滑となり、共通流路24(34,44)から容易に気泡を除去できる。そのため、インク中の気泡によるインクの吐出への悪影響を防止できる。
また、溝25(35a〜35c,45a〜45c)を備えるバッファタンク21(31,41)を直列に接続することで、より大きな記録用紙8に対応できるラインプリンタ1となる。さらにまた、傾斜した溝45a〜45cとすることで、設置状況等によってラインプリンタ1が傾いた状態であっても、同様の気泡除去効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のような種々の変形等が可能である。
(1)第1実施形態のラインヘッド10では、共通流路24の天井面に溝25を左右4つずつ段々に形成したが、溝25の個数や形状は、これに限られない。また、第2実施形態のラインヘッド30では、バッファタンク41の2つの仕切り壁46a,46bによって共通流路44を3つの流路室44a,44b,44cに分けたが、仕切り壁46a,46bの個数は、これに限られない。さらにまた、第4実施形態のラインヘッド50では、2個(N=2)のバッファタンク41a及びバッファタンク41bを直列に配列したが、N≧2であればいくつ配列されていても良い。
(2)本実施形態では、液体吐出装置として、印画幅分のラインヘッド10を備えるラインプリンタ1を例に挙げたが、このようなインクジェットプリンタに限らず、各種の液体を吐出する他の液体吐出装置にも広く適用することができ、例えば、染め物に対して染料を吐出する液体吐出装置であっても良い。
本実施形態のラインプリンタの概要を示す正面図である。 本実施形態のラインプリンタの印画部を示す斜視図である。 本実施形態のラインプリンタのラインヘッドにおけるヘッドモジュールのインクの吐出部を示す斜視図である。 本実施形態のラインプリンタを示す概念図である。 第1実施形態のラインヘッドを示す断面図である。 第2実施形態のラインヘッドを示す断面図である。 第3実施形態のラインヘッドを示す断面図である。 第4実施形態のラインヘッドを示す断面図である。
符号の説明
1 ラインプリンタ(液体吐出装置)
10 ラインヘッド(液体吐出ヘッド)
11 ポンプ(移送手段)
12 サブタンク(圧力調整手段)
20 ヘッドモジュール
21 バッファタンク(共通流路部材)
22 供給口
23 排出口
24 共通流路
25 溝
30 ラインヘッド(液体吐出ヘッド)
31 バッファタンク(共通流路部材)
32 供給口
33 排出口
34 共通流路
34a,34b,34c 流路室
35a,35b,35c 溝
36a,36b 仕切り壁
40 ラインヘッド(液体吐出ヘッド)
41,41a,41b バッファタンク(共通流路部材)
42 供給口
43 排出口
44 共通流路
44a,44b,44c 流路室
45a,45b,45c 溝
46a,46b 仕切り壁
50ラインヘッド(液体吐出ヘッド)
51 連結管
60 ヘッドチップ
62 発熱抵抗体(エネルギー発生素子)
66 インク液室(液室)

Claims (7)

  1. 液体を吐出させるためのエネルギー発生素子が複数配置され、各前記エネルギー発生素子の周囲にそれぞれ液室が形成されたヘッドチップと、
    前記ヘッドチップの全ての前記液室と連通する共通流路を形成するための共通流路部材と
    を備え、
    前記ヘッドチップの各前記エネルギー発生素子を駆動し、各前記液室内の液体に吐出力を与えることにより、各前記液室内の液体を吐出させる液体吐出ヘッドであって、
    前記共通流路部材は、
    前記共通流路に液体を供給する供給口と、
    前記共通流路から液体を排出する排出口と
    を備え、
    前記共通流路の天井面に、前記供給口から前記排出口に向かう溝が形成されている
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記共通流路部材の前記溝は、前記供給口から前記排出口に向かって上方に傾斜している
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記共通流路部材は、前記共通流路を前記供給口と前記排出口との間で複数の流路室に分ける仕切り壁を備え、
    各前記流路室は、前記仕切り壁の上方で連通する
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  4. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドにおいて、
    前記共通流路部材をN個(N≧2)備え、
    N番目の前記共通流路部材の前記供給口に、(N−1)番目の前記共通流路部材の前記排出口が接続されている
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  5. 液体を吐出させるためのエネルギー発生素子が複数配置され、各前記エネルギー発生素子の周囲にそれぞれ液室が形成されたヘッドチップと、
    前記ヘッドチップの全ての前記液室と連通する共通流路を形成するための共通流路部材と
    を備え、
    前記ヘッドチップの各前記エネルギー発生素子を駆動し、各前記液室内の液体に吐出力を与えることにより、各前記液室内の液体を吐出させる液体吐出装置であって、
    前記共通流路部材は、
    前記共通流路に液体を供給する供給口と、
    前記共通流路から液体を排出する排出口と
    を備え、
    前記共通流路の天井面に、前記供給口から前記排出口に向かう溝が形成されており、
    前記共通流路部材の前記供給口から前記排出口に向けて液体を移送させるための移送手段を備える
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項5に記載の液体吐出装置において、
    前記共通流路部材の前記供給口に、前記共通流路に供給する液体の圧力を調整可能な圧力調整手段が接続されている
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項5に記載の液体吐出装置において、
    前記共通流路部材の前記排出口に、前記移送手段が接続され、
    前記移送手段と前記共通流路部材の前記供給口との間に、前記共通流路に供給する液体の圧力を調整可能な圧力調整手段が配置されており、
    前記移送手段により、前記圧力調整手段を介して前記共通流路の液体が循環する
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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