JP2014195973A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、液体吐出ヘッド内の気体を排気すること。
【解決手段】液体吐出装置は、液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドの貯留室よりも鉛直方向上方に配置され、液体を貯留するための第1液体タンクと、第1液体タンクと貯留室とを連通する、第1液体流路及び第2液体流路と、第1液体流路に設けられ、液体吐出ヘッドの吐出口に形成されるメニスカスの液体側に負圧を付与するための負圧付与手段と、第2液体流路に設けられ、第2液体流路を閉塞する状態及び閉塞しない状態を選択的に切り替え可能なバルブとを備えている。そして、液体吐出ヘッドの貯留室内に存在する気体を貯留室の排出口から排出させる気体排出動作を行うときに、第2液体流路を閉塞しない状態とさせるようバルブを制御し、吐出口から液体を吐出する液体吐出動作を行うときに、第2液体流路を閉塞する状態とさせるようバルブを制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置として、インクを吐出する吐出口が開口した吐出面と、吐出口に供給されるインクを貯留可能な貯留室とを有するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドに供給されるインクを貯留するインクカートリッジとを備えたインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置では、貯溜室に存在するエアがインクジェットヘッド内の流路を閉塞すると、吐出特性が悪化するので、エアを除去する必要がある。そこで、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載された技術では、貯留室内のエアを、排気通路を介してポンプにより吸引することで、インクジェットヘッド内のエアを除去している。
特開2008−18589号公報 特開2008−30433号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に記載された技術では、インクジェットヘッド内のエアを除去するためのポンプが必要なため、構成が複雑になる等の問題がある。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成で、液体吐出ヘッド内の気体を排気可能な液体吐出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、液体を吐出するための吐出口が開口した吐出面と、排出口が形成され、液体を貯留するための貯留室と、前記吐出口と前記貯留室とを連通する内部流路とを有する液体吐出ヘッドと、前記貯留室よりも鉛直方向上方に配置され、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を貯留するための第1液体タンクと、前記第1液体タンクと前記貯留室とを連通する、第1液体流路及び第2液体流路と、前記第1液体流路に設けられ、前記液体吐出ヘッドの前記吐出口に形成されるメニスカスの液体側に負圧を付与するための負圧付与手段と、前記第2液体流路に設けられ、前記第2液体流路を閉塞する状態及び前記第2液体流路を閉塞しない状態を選択的に切り替え可能なバルブと、前記バルブを制御するための制御手段とを備え、前記制御手段は、前記貯留室内に存在する気体を前記排出口から排出させる気体排出動作を行うときに、前記第2液体流路を閉塞しない状態とさせるよう前記バルブを制御し、前記吐出口から液体を吐出する液体吐出動作を行うときに、前記第2液体流路を閉塞する状態とさせるよう前記バルブを制御することを特徴とする。
本発明によると、負圧付与手段により吐出口に形成されたメニスカスの液体側に負圧が生じているため、吐出口から液体を安定して吐出することができる。また、制御手段が、第2液体流路を閉塞しない状態とさせるようバルブを制御することで、第1液体タンクと貯留室との水頭差により、第1液体タンクに貯留された液体が貯留室に供給され、その結果、貯留室内の気体が排出口から排気される。従って、バルブの制御という簡易な構成で、貯留室内の気体を排気することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 図1に示すインクジェットヘッド、インク移送ユニット、及び吸引パージ機構の概略断面図である。 図2に示すヘッド本体の平面図である。 (a)は図3の一点鎖線で囲まれた領域IIIを示す拡大図であり、(b)は図4(a)のIV−IV線に沿った部分断面図である。 図1に示すインクジェットプリンタの電気構成図である。 図1に示すインクジェットプリンタの動作フロー図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタの、インクジェットヘッド、インク移送ユニット、及び吸引パージ機構の概略断面図である。 閉塞バルブについて説明する説明図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態として、液体吐出装置をインクジェットプリンタに適用し、図面を参照しつつ説明する。
インクジェットプリンタ101は、図1に示すように、記録媒体である用紙Pを搬送する搬送機構20と、搬送機構20により搬送されている用紙Pに向けて、インクを吐出するインクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)1、インクジェットヘッド1へのインクの供給等を行うインク移送ユニット40、タッチパネル80(図5参照)、吸引パージ機構90(図2参照)、及びインクジェットプリンタ全体の制御を司る制御装置(制御手段の一例)100等を備えている。
搬送機構20は、2つのベルトローラ6、7と、両ローラ6、7間に架け渡されたエンドレスの搬送ベルト8とを有している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、図示しない搬送モータからの駆動力で回転する。ベルトローラ7が回転すると、搬送ベルト8が走行する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、搬送ベルト8が走行するのに伴って回転する。搬送ベルト8の外周面に載置された用紙Pは、図1中下方へと搬送される。なお、本実施形態において、副走査方向とは搬送機構20による用紙Pの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向に直交する方向であって、水平面に沿った方向である。
インクジェットヘッド1(以下、単にヘッド1と称す。)は、それぞれ、その下面である吐出面1a(図2参照)に複数の吐出口108(図4(a)参照)が開口しており、これら複数の吐出口108からインク(液体)を吐出する。ヘッド1の吐出面1aは、搬送機構20の搬送ベルト8の上側ループの外周面と対向している。搬送機構20により用紙Pがヘッド1の下方を通過する際に、ヘッド1からインク滴が吐出され、用紙P上に所望の画像が形成される。
インク移送ユニット40は、ヘッド1に対してインクの供給等を行う。吸引パージ機構90は、インク増粘等によってヘッド1の吐出特性が低下したときに、その性能を回復させるための機構である。インク移送ユニット40、及び吸引パージ機構90については、後で詳細に説明する。
次に、図2を参照しつつ、ヘッド1について詳細に説明する。図2に示すように、ヘッド1は、ヘッド本体2と、リザーバ(貯留室の一例)70とを有している。
リザーバ70は、ヘッド本体2の上面に固定されており、ヘッド本体2に供給されるインクを貯留する部材である。リザーバ70の上面は第1領域71と、第1領域71よりも鉛直方向に上方に位置する第2領域72とを有している。第1領域71には流入口73が形成され、第2領域72には排出口74が形成されている。本実施形態において、第2領域72は、リザーバ70の上面において、最も鉛直方向上方に位置する領域である。
また、排出口74には、気体透過膜65が設けられている。この気体透過膜65は、気体は通過させるが気体以外の液体(インク)や固体を通過させない膜であり、例えば多孔質のフッ素樹脂膜などが用いられる。この気体透過膜65により、リザーバ70内のエアが排出口74から外部へ排出されることは許容される一方で、リザーバ70内のインクが排出口74から外部へ排出されることが防止される。
リザーバ70の側壁には、サブタンク51からのインクが供給される供給口76が形成されている。また、リザーバ70には、10個のインク流出流路75が形成されている。インク流出流路75は、ヘッド本体2の後述の流路ユニット11の上面11aに形成されたインク供給口105b(図3参照)に連通している。画像記録動作(液体吐出動作)時においては、インク移送ユニット40からのインクは、インク流出流路75を通過して、インク供給口105bから流路ユニット11に供給される。なお、図2においては、1つのインク流出流路75のみが表れている。
次に、ヘッド1のヘッド本体2について図3及び図4を参照しつつ説明する。図4(a)では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、及び吐出口108を実線で描いている。ヘッド本体2は、図3に示すように、流路ユニット11、及び流路ユニット11の上面11aに固定された8つのアクチュエータユニット21を含んでいる。アクチュエータユニット21は、流路ユニット11に形成された複数の圧力室110に対向して設けられた複数の個別電極を含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
流路ユニット11は、9枚の矩形状金属プレート122〜130(図4(b)参照)が積層された積層体である。流路ユニット11の上面11aには、リザーバ70のインク流出流路75(図2参照)に連通する計10個のインク供給口105bが開口している。流路ユニット11の内部には、インク供給口105bを一端とする複数のマニホールド流路105、マニホールド流路105から分岐した複数の副マニホールド流路105a、及び副マニホールド流路105aに接続した多数の個別インク流路132からなる内部流路が形成されている。個別インク流路132は、流路抵抗調整用のアパーチャ112を含み、副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経て吐出口108に至る。流路ユニット11の上面11aには、複数の圧力室110がマトリクス状に配列されている。一方、流路ユニット11の下面である吐出面1aには、吐出口108が圧力室110に対応してマトリクス状につまり2次元的且つ規則的に配列されている。この吐出口108は、主走査方向に関して主走査方向の記録解像度である600dpiの間隔で配列されている。
次に、アクチュエータユニット21について説明する。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対向した複数のアクチュエータを含んでいる。各アクチュエータは、圧力室110内のインクに吐出周期(印刷周期)毎に選択的に吐出エネルギーを付与する。具体的には、アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなる3枚の圧電シートから構成されている。各圧電シートは、いずれも複数の圧力室110に跨るサイズを有した連続平板である。最上層の圧電シート上における圧力室110に対向する位置のそれぞれには、個別電極が形成されている。最上層の圧電シートとその下側の圧電シートとの間にはシート全面にわたって共通電極が介在している。
共通電極は、すべての圧力室110に対応する領域において等しくグランド電位に保持されている。一方、個別電極には制御装置100から出力された駆動信号が、図示しないドライバICによってレベル変換された駆動パルスが選択的に入力される。このように、アクチュエータユニット21において、個別電極と圧力室110とで挟まれた部分が、個別のアクチュエータとして働く。このように、圧力室110の数と同数の複数のアクチュエータがアクチュエータユニット21に構成されている。
ここで、アクチュエータユニット21の駆動方法について述べる。アクチュエータユニット21は、圧力室110から最も離れた1枚の圧電シートを活性層とし、且つ残り2枚の圧電シートを非活性層とした、いわゆるユニモルフタイプのアクチュエータである。個別電極に駆動パルスが入力されることにより、これに対応する圧電シートが変形して圧力室110内のインクに圧力(吐出エネルギー)が付与され、吐出口108からインク滴が吐出される。
次に、図2を参照しつつ、インク移送ユニット40について詳細に説明する。インク移送ユニット40は、カートリッジ(第1液体タンク)50、サブタンク51、廃液タンク(第2液体タンク)52、インク補給管53、インク供給管54、インク流入管55、インク排出管56、バルブ61〜63、及び逆止弁64を備えている。なお、カートリッジ50は、インクジェットプリンタ101の筐体に固定されたカートリッジホルダ25に対して交換可能に装着されている。また、廃液タンク52は、インクジェットプリンタ101の筐体に固定された廃液タンクホルダ26に対して交換可能に装着されている。
インク補給管53は、カートリッジホルダ25に装着されたカートリッジ50と、サブタンク51とを連通する。このインク補給管53には、インク補給管53の流路を閉塞する状態及び閉塞しない状態を選択的に切り替え可能なバルブ61が設けられている。このバルブ61は、後述のインク補給動作のときのみインク補給管53の流路を閉塞しない状態とさせるよう開弁され、それ以外のときはインク補給管53の流路を閉塞する状態とさせるよう閉弁されている。
インク供給管54は、ヘッド1のリザーバ70における供給口76とサブタンク51とを連通する。このインク供給管54には、サブタンク51からリザーバ70へのインクの流れを許容するが、その逆方向へのインクの流れを阻止する逆止弁64が設けられている。本実施形態においては、インク補給管53、サブタンク51、及びインク供給管54からなる、カートリッジ50からリザーバ70に至る流路が、本発明の第1液体流路に相当する。
インク流入管55は、ヘッド1のリザーバ70における流入口73と、カートリッジホルダ25に装着されたカートリッジ50とを連通する。このインク流入管55には、インク流入管55の流路を閉塞する状態及び閉塞しない状態を選択的に切り替え可能なバルブ62が設けられている。このバルブ62は、後述の排気パージ動作のときのみインク流入管55の流路を閉塞しない状態とさせるよう開弁され、それ以外のときはインク流入管55の流路を閉塞する状態とさせるよう閉弁されている。本実施形態においては、インク流入管55の流路が本発明の第2液体流路に相当する。
インク排出管56は、ヘッド1のリザーバ70における排出口74と、廃液タンク52とを連通する。このインク排出管56には、インク排出管56の流路を閉塞する状態及び閉塞しない状態を選択的に切り替え可能なバルブ63が設けられている。このバルブ63は、後述の排気パージ動作のときのみインク排出管56の流路を閉塞しない状態とさせるよう開弁され、それ以外のときはインク排出管56の流路を閉塞する状態とさせるよう閉弁されている。本実施形態においては、インク排出管56の流路が本発明の第3液体流路に相当する。
カートリッジ50は、ヘッド1に供給されるインクを貯留している。カートリッジ50の上壁には、カートリッジ50内と大気とを連通する大気連通孔50aが形成されている。また、カートリッジ50の側壁には、第1センサ58が設けられている。第1センサ58は、カートリッジ50に貯留されているインクの貯留量を検出するセンサである。この第1センサ58は、カートリッジ50に貯留されているインクの貯留量を示す検出信号を、制御装置100に出力する。
サブタンク51は、カートリッジ50に貯留されたインクを、ヘッド1に供給される前に一時的に貯留する。サブタンク51の上壁には、サブタンク51内と大気とを連通する大気連通孔51aが形成されている。サブタンク51の側壁には、第2センサ59が設けられている。第2センサ59は、サブタンク51に貯留されているインクの貯留量を検出するセンサである。この第2センサ59は、サブタンク51に貯留されているインクの貯留量を示す検出信号を、制御装置100に出力する。
廃液タンク52は、リザーバ70の排出口74から排出されたインクが、インクジェットプリンタ101の筐体内に漏れ出るのを確実に防ぐためのタンクである。廃液タンク52の上壁には、廃液タンク52内と大気とを連通する大気連通孔52aが形成されている。また、廃液タンク52は、ヘッド1のリザーバ70よりも鉛直方向上方であり、且つ、カートリッジ50よりも鉛直方向下方に配置されている。
また、図2に示すように、カートリッジ50はヘッド1のリザーバ70及びサブタンク51よりも鉛直方向上方に配置されている。従って、インク補給管53の流路を閉塞しない状態とさせるようバルブ61を開弁させ、且つ、インク流入管55の流路を閉塞する状態とさせるようバルブ62を閉弁させることで、カートリッジ50に貯留されているインクが、自重により、インク補給管53を経由してサブタンク51へのみ補給される。
また、サブタンク51は、ヘッド1の吐出面1aよりも鉛直方向下方に配置されている。従って、インク補給管53の流路を閉塞する状態とさせるようバルブ61を閉弁させた状態においては、大気連通孔51aによりサブタンク51内が大気と連通していること、及び、吐出口108近傍に形成されるインクメニスカスとカートリッジ50内のインクの液面との間に水頭差が生じていることにより、インクメニスカスのインク側が大気圧に比べ負圧となる。なお、このときの負圧が、インクメニスカスが破壊されない程度になるよう、サブタンク51とヘッド1との鉛直方向に関する位置関係が調整されている。本実施形態においては、ヘッド1の吐出面1aよりも鉛直方向下方に配置されたサブタンク51、サブタンク51の大気連通孔51a、及びインク補給管53の流路を閉塞する状態とさせることが可能なバルブ61が本発明の負圧付与手段に相当する。なお、本実施形態においてはインク供給管54に逆止弁64が設けられているが、インクメニスカスのインク側が大気圧に比べ負圧となることを妨げるものではない。
また、後述の排気パージ動作において、インク補給管53の流路を閉塞する状態とさせるようバルブ61を閉弁させた状態で、インク流入管55の流路を閉塞しない状態とさせるようバルブ62を開弁させることで、カートリッジ50に貯留されているインクが、自重により、インク流入管55を経由してリザーバ70へのみ供給される。なお、カートリッジ50とヘッド1との鉛直方向に関する位置関係は、排気パージ動作時における、インクメニスカスを挟んでインクメニスカスに及ぶインク側圧力と気体側圧力の差圧が、メニスカス耐圧以下となるように設定されている。メニスカス耐圧とは、インクメニスカスが破壊されない最大の差圧に相当する。
次に、吸引パージ機構90について詳細に説明する。吸引パージ機構90は、図2に示すように、ヘッド1の吐出面1aに吐出口108を囲んで密着可能なキャップ部材91、廃液タンク92、キャップ部材91と廃液タンク92とを連通する廃液管93、及び廃液管93に設けられたポンプ94等を備えている。
吸引パージ機構90は、画像記録動作時のときには、用紙Pと対向する領域よりも外側の待機位置に配置されており、ヘッド1の吐出特性を回復させるときに、メンテナンス位置に移動される。吸引パージ機構90は、メンテナンス位置に配置されると、キャップ部材91が、ヘッド1の吐出面1aと対向して密着される。そして、キャップ部材91がヘッド1の吐出面1aの吐出口108を覆っている状態で、ポンプ94が駆動されることにより、吐出口108からインクが吸引されて排出される。これにより、水分が蒸発して粘度が高くなった(増粘した)吐出口108内のインクを吐出口108から排出する吸引パージ動作や、サブタンク51内のインクをヘッド1内に導入する初期導入動作を行うことが可能となる。
次に、図5を参照しつつ、制御装置100について説明する。制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)141と、ROM(Read Only Memory)142と、RAM(Random Access Memory)143と、ネットワークインターフェース144と、内部時計145とを有する。また、制御装置100は、ヘッド1、搬送機構20、インク移送ユニット40、第1センサ58、第2センサ59、タッチパネル80、吸引パージ機構90等の、インクジェットプリンタ101の様々な装置あるいは駆動部と接続されている。
ROM142には、インクジェットプリンタ101を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定が記憶されている。RAM143は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいはデータを一時的に記憶する記憶領域として利用される。ネットワークインターフェース144は、PC150などの外部装置との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。内部時計145は、直近の排気パージ動作(後述する)が行われたときからの経過時間を計測し、当該経過時間が所定時間を超えたときに、CPU141に対して、排気パージ動作の実行を促す信号を出力する。
CPU141は、ROM142に記憶された制御プログラムに従い、様々な処理を実行する。一例を挙げると、CPU141は、PC150から送信された印刷指令に従い、ヘッド1や搬送機構20等を制御して、用紙Pに画像を印刷する画像記録動作を行う。なお、CPU141は、この画像記録動作を行う際には、インク補給管53の流路、インク流入管55の流路、及びインク排出管56の流路を閉塞する状態とさせるようバルブ61,62,63を閉弁させている。これにより、大気連通孔51aによりサブタンク51内が大気と連通していること、及び、吐出口108近傍に形成されるインクメニスカスとカートリッジ50内のインクの液面との間に水頭差が生じていることにより、インクメニスカスのインク側を確実に負圧にすることができる。その結果、ヘッド1のアクチュエータの駆動時以外において、吐出口108からインクが漏れ出ることを防ぐことができるので、吐出口108からインクを安定して吐出することが可能となる。
また、CPU141は、吸引パージ機構90を制御して、上述の吸引パージ動作、及び初期導入動作を行う。具体的には、CPU141は、まず、吸引パージ機構90を待機位置からメンテナンス位置に移動させる。そして、CPU141は、CPU141は、吸引パージ機構90のポンプ94を駆動させる。これにより、サブタンク51に貯留されているインクが、インク供給管54を経由してヘッド1のリザーバ70に供給され、吐出口108からインクが排出されることとなる。吸引パージ動作は、インクジェットプリンタ101の電源投入時や所定時間おきに行われる。また、初期導入動作は、カートリッジ50の交換時等に行われる。
また、CPU141は、インク移送ユニット40を制御して、インク補給動作、及び排気パージ動作(気体排出動作)を行う。
インク補給動作は、カートリッジ50に貯留されているインクをサブタンク51に補給する動作である。CPU141は、このインク補給動作を行う際には、インク補給管53の流路を閉塞しない状態とさせるようバルブ61を開弁させる。これにより、カートリッジ50に貯留されているインクが、自重により、インク補給管53を経由してサブタンク51に補給される。このインク補給動作は、第2センサ59により検出されたサブタンク51に貯留されているインクの貯留量が、所定量未満の場合に行われる。
ここで、ヘッド1のリザーバ70に貯留されているインクは、経時によりインク中の水分が蒸発する。インク中の水分が蒸発すると、リザーバ70内には、蒸発した水分だけエアが生成される。このようなインク中の水分の蒸発等の原因により、リザーバ70内には、経時によりエアが存在することとなる。リザーバ70内にエアが存在すると、ヘッド1内の流路を閉塞されてヘッド1のインクの吐出特性が低下するため、リザーバ70内に存在するエアを除去する必要がある。排気パージ動作は、このリザーバ70内に存在するエアを廃液タンク52に排出する動作である。
CPU141は、この排気パージ動作を行う際には、まず、インク流入管55の流路を閉塞しない状態とさせるようバルブ62を開弁させる。その後、インク排出管56の流路を閉塞しない状態とさせるようバルブ63を開弁させる。これにより、カートリッジ50に貯留されているインクが、自重により、インク流入管55を経由して、流入口73からヘッド1のリザーバ70内に供給される。このカートリッジ50からリザーバ70へのインク供給に伴い、リザーバ70内に存在するエアが気体透過膜65を透過し、リザーバ70に貯留されているインクの液面の水位が上昇する。リザーバ70内に存在するエアは、浮力により、リザーバ70の上面において最も鉛直方向上方に位置する第2領域72近傍に集められる。そして、リザーバ70に貯留されているインクの液面の水位がさらに上昇すると、第2領域72近傍に集められたエアが排出口74に設けられた気体透過膜65を透過し、インク排出管56を経由して、廃液タンク52に排出されることとなる。
以上の排気パージ動作を行うことで、リザーバ70内に存在するエアを廃液タンク52に排出することができる。また、リザーバ70に貯留されているインクは、気体透過膜65により、排出口74からインク排出管56に排出されることはないので、インクジェットプリンタ101内が汚れることはない。加えて、インク排出管56における、排出口74側とは反対側の一端には廃液タンク52が接続されているため、気体透過膜65の異常等により、リザーバ70に貯留されているインクが排出口74からインク排出管56に排出されたとしても、この廃液タンク52により、インクジェットプリンタ101内が汚れることはない。
なお、気体透過膜65等の異常により、廃液タンク52にインクが貯留されている場合でも、カートリッジ50が廃液タンク52よりも鉛直方向上方に位置しており、且つ、排気パージ動作時においては、バルブ62を開弁させた後にバルブ63を開弁させるため、廃液タンク52に貯留されているインクが、リザーバ70に流れることはない。
この排気パージ動作は、内部時計145から上記信号が出力されたときに行われる。これにより、ヘッド1のリザーバ70の上部に存在するエアが定期的に排出されるため、画像記録動作時において、吐出口108からインクを安定して吐出することができる。
次に、CPU141が実行する処理の一例について、図6を参照しつつ説明する。
まず、CPU141は、排気パージ動作の実行を促す上記信号が内部時計145から入力されたか否かを判断する(S1)。内部時計145から信号が入力されたと判断した場合(S1:YES)には、CPU141は、カートリッジ50に貯留されているインクの貯留量が、排気パージ動作に必要な排気パージインク量以上であるか否かを第1センサ58からの検出信号に基づき判断する(S2)。排気パージインク量以上であると判断した場合(S2:YES)には、バルブ62,63を制御して排気パージ動作を行う(S3)。これにより、ヘッド1のリザーバ70内に存在するエアがインク排出管56を経由して、廃液タンク52に排出される。このステップS3の処理が終了すると、ステップS1の処理に戻る。
一方、ステップS2の処理において、カートリッジ50に貯留されているインクの貯留量が排気パージインク量未満であると判断した場合(S2:NO)には、カートリッジ50の交換を促す画面をタッチパネル80に表示させて(S4)、本処理を終了する。
ステップS1の処理において、内部時計145から上記信号が入力されていないと判断した場合(S1:NO)には、CPU141は、ネットワークインターフェース144を介してPC150から印刷指令を受信したか否かを判断する(S5)。印刷指令を受信していないと判断した場合(S5:NO)には、ステップS1の処理に戻る。一方、印刷指令を受信したと判断した場合(S5:YES)には、CPU141は、サブタンク51に貯留されているインクの貯留量が、画像記録動作に必要な所定量以上であるか否かを第2センサ59からの検出信号に基づき判断する(S6)。所定量以上であると判断した場合(S6:YES)には、ステップS9の処理に移る。
一方、所定量未満であると判断した場合(S6:NO)には、CPU141は、サブタンク51に貯留されているインクの貯留量を所定量以上とすべく、バルブ61を制御してインク補給動作を行う(S7)。これにより、カートリッジ50に貯留されているインクが、サブタンク51に供給される。次に、CPU141は、インク補給動作によりサブタンク51に貯留されているインクの貯留量が、所定量以上となったか否かを第2センサ59からの検出信号に基づき判断する(S8)。所定量未満であると判断した場合(S8:NO)には、カートリッジ50にインクが貯留されていないと判断して、カートリッジ50の交換を促す画面をタッチパネル80に表示させて(S4)、本処理を終了する。一方、所定量以上であると判断した場合(S8:YES)には、ステップS9の処理に移る。
ステップS9の処理では、CPU141は、受信した印刷指令に従い、ヘッド1や搬送機構20等を制御して、用紙Pに画像を印刷する画像記録動作を行う。このステップS9の処理が終了すると、ステップS1の処理に戻る。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ101によると、排気パージ動作において、制御装置100が、インク流入管55の流路及びインク排出管56の流路を閉塞しない状態とさせるようバルブ62,63を制御することで、カートリッジ50とヘッド1のリザーバ70との水頭差により、カートリッジ50に貯留されたインクがリザーバ70に供給され、その結果、リザーバ70内のエアが排出口74から排出される。従って、バルブ62,63の制御という簡易な構成で、リザーバ70内のエアを排気することができる。
また、排出口74には、気体透過膜65が設けられているので、ヘッド1のリザーバ70内のインクが排出口74から漏れて、インクジェットプリンタ101内が汚れるのを防ぐことができる。加えて、排出口74は、インク排出管56を介して、廃液タンク52に接続されているため、気体透過膜65に異常等が生じて、リザーバ70内のインクが排出口74から漏れた場合でも、インクは廃液タンク52に排出されることになるため、インクジェットプリンタ101内が汚れるのを確実に防ぐことができる。
また、リザーバ70の排出口74は、リザーバ70の上面において、第1領域71よりも鉛直方向に上方に位置する第2領域72に形成されているため、リザーバ70内のエアを排出口74の近傍に集めることができる。その結果、排気パージ動作において、リザーバ70内のエアを効率よく排出口74から排出することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタについて、図7を参照しつつ説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、第1実施形態では、リザーバ70の排出口74は、インク排出管56を介して廃液タンク52に連通していたが、第2実施形態では、リザーバ70の排出口74は、インク排出管156を介してカートリッジ50に連通している点である。また、排出口74には、気体透過膜65は設けられていない。また、第2実施形態は、ヘッド1の吐出口108に形成されるメニスカスのインク側に負圧を付与するための負圧付与手段の構成が第1実施形態とは異なる。以下においては、上述した第1実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
本実施形態においては、図7に示すように、サブタンク51は、ヘッド1の吐出面1aよりも鉛直方向下方に配置されていない。加えて、サブタンク51の上壁には、大気連通孔が設けられておらず、代わりに、大気と連通する排気流路57が接続されている。この排気流路57には、サブタンク51内を減圧するための負圧ポンプ67が設けられている。制御装置100は、インク補給管53の流路を閉塞する状態とさせるようバルブ61を閉弁させた状態において、負圧ポンプ67を駆動させることで、サブタンク51内を減圧することができ、その結果、吐出口108近傍に形成されるインクメニスカスのインク側を大気圧に比べて負圧にすることができる。本実施形態においては、サブタンク51、排気流路57、負圧ポンプ67及びインク補給管53の流路を閉塞する状態とさせることが可能なバルブ61が本発明の負圧付与手段に相当する。
また、本実施形態において、図7に示すように、インク排出管156が、リザーバ70における排出口74と、カートリッジホルダ25に装着されたカートリッジ50とを連通している。このインク排出管156には、リザーバ70からカートリッジ50へのインクやエアの流れを許容するが、その逆方向への流れを阻止する逆止弁66が設けられている。本実施形態においては、インク排出管156の流路が本発明の第4液体流路に相当する。
CPU141は、排気パージ動作を行う際には、インク流入管55の流路を閉塞しない状態とさせるようバルブ62を開弁させる。これにより、カートリッジ50に貯留されているインクが、自重により、インク流入管55を経由して、流入口73からヘッド1のリザーバ70内に供給される。このカートリッジ50からリザーバ70へのインク供給に伴い、リザーバ70に貯留されているインクの液面の水位が上昇し、リザーバ70内に存在するエアが浮力により、リザーバ70の上面において最も鉛直方向上方に位置する第2領域72近傍に集められる。そして、リザーバ70に貯留されているインクの液面の水位がさらに上昇すると、リザーバ70に貯留されているインクとともに第2領域72近傍に集められたエアが排出口74からインク排出管156に排出されて、逆止弁66の排出口74側にエアが滞留する。
ここで、本実施形態においては、逆止弁66の排出口74側に滞留するエアの浮力により、逆止弁66が開弁されるよう、逆止弁66の構造や、カートリッジ50とリザーバ70との鉛直方向に関する位置関係等が調整されている。従って、逆止弁66の排出口74側に滞留するエアの浮力により逆止弁66が開弁されることで、エアは逆止弁66を通過してカートリッジ50へと排出されることとなる。
以上、本実施形態においても、排気パージ動作において、制御装置100が、インク流入管55の流路を閉塞しない状態とさせるようバルブ62を制御することで、カートリッジ50とヘッド1のリザーバ70との水頭差により、カートリッジ50に貯留されたインクがリザーバ70に供給され、その結果、リザーバ70内のエアが排出口74から排出される。従って、バルブ62の制御という簡易な構成で、リザーバ70内のエアを排気することができる。
また、排気パージ動作時において、リザーバ70内のエアとともにリザーバ70に貯留されているインクが排出口74から排出されることになるが、インク排出管156により排出口74とカートリッジ50とが連通されているため、排出口74から排出されたインクにより、インクジェットプリンタ101内が汚れることはない。加えて、排出口74から排出され、逆止弁66を通過したインクは、カートリッジ50に供給されることになるため、排出口74から排出されたインクも画像記録動作や排気パージ動作用に再利用することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の第1実施形態においては、ヘッド1の排出口74からインクのみが排出されるようにするために、排出口74には気体透過膜65が設けられていたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、図8に示すような閉塞バルブ95を排出口74設けていてもよい。以下、閉塞バルブ95について詳細に説明する。
閉塞バルブ95は、図8に示すように、フロート弁体96、弁座97、及び遊離防止棒98を備えている、フロート弁体96は、排出口74を形成する筒状部74a内に配されており、インクよりも比重の小さい材質からなる。弁座97は、筒状部74aにおける、フロート弁体96よりも鉛直方向上方の位置において形成されている。遊離防止棒98は、フロート弁体96が筒状部74aから遊離しないようにするための棒である。
以上の構成において、図8(a)に示すように、リザーバ70内にエアが滞留しており、リザーバ70に貯留されているインクの液面の水位が低い場合には、フロート弁体96は、弁座97から下方に離れて筒状部74a内で遊離防止棒98に係止されており、排出口74は開放状態にある。従って、排気パージ動作において、リザーバ70に貯留されているインクの液面の水位が上昇した場合、排出口74近傍に滞留したエアは、閉塞バルブ95を通過して、インク排出管56へ排出されることとなる。
そして、排気パージ動作により、カートリッジ50からリザーバ70にインクが供給されて、リザーバ70に貯留されているインクの液面の水位が上昇した場合、図8(b)に示すように、フロート弁体96は、筒状部74aに流入したインクによって筒状部74a内を上方へ移動し、弁座97に密着される。これにより、排出口74が閉塞されることとなり、リザーバ70内に貯留されているインクがインク排出管56に排出されることが阻止される。以上、閉塞バルブ95によっても、リザーバ70内に存在するエアをインク排出管56に排出する一方で、リザーバ70に貯留されているインクがインク排出管56に排出されることを阻止することができる。
また、ヘッド1の吐出口108に形成されるインクメニスカスのインク側に負圧を付与するための負圧付与手段は、上述の実施形態に限られるものではなく、種々の手段を採用することができる。
本発明は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能であり、インク以外の液体を吐出させることで記録を行う液体吐出装置にも適用可能である。記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な様々な媒体であってよい。さらに、本発明は、インクの吐出方式にかかわらず適用できる。
また、上述の実施形態において、CPUが単一のCPUにより各処理を実行してもよいし、複数のCPU、あるいは特定のASIC(application specific integrated circuit)、CPUと特定のASICの組み合わせにより処理を実行してもよい。
1 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
1a 吐出面
50 カートリッジ(第1液体タンク)
51 サブタンク(第1液体流路の一部)
53 インク補給管(第1液体流路の一部)
54 インク供給管(第1液体流路の一部)
55 インク流入管(第2液体流路)
61〜63 バルブ
70 リザーバ(貯留室)
100 制御装置(制御手段)
101 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
108 吐出口

Claims (7)

  1. 液体を吐出するための吐出口が開口した吐出面と、排出口が形成され、液体を貯留するための貯留室と、前記吐出口と前記貯留室とを連通する内部流路とを有する液体吐出ヘッドと、
    前記貯留室よりも鉛直方向上方に配置され、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を貯留するための第1液体タンクと、
    前記第1液体タンクと前記貯留室とを連通する、第1液体流路及び第2液体流路と、
    前記第1液体流路に設けられ、前記液体吐出ヘッドの前記吐出口に形成されるメニスカスの液体側に負圧を付与するための負圧付与手段と、
    前記第2液体流路に設けられ、前記第2液体流路を閉塞する状態及び前記第2液体流路を閉塞しない状態を選択的に切り替え可能なバルブと、
    前記バルブを制御するための制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記貯留室内に存在する気体を前記排出口から排出させる気体排出動作を行うときに、前記第2液体流路を閉塞しない状態とさせるよう前記バルブを制御し、前記吐出口から液体を吐出する液体吐出動作を行うときに、前記第2液体流路を閉塞する状態とさせるよう前記バルブを制御することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記負圧付与手段が、前記吐出面よりも鉛直方向下方に配置された、前記第1液体タンクに貯留された液体を、前記液体吐出ヘッドに供給される前に一時的に貯留するサブタンクを有していることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記排出口に、気体の透過を許容しつつ液体の透過を阻止する気体透過膜が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記排出口は、前記貯留室の上面に形成されており、
    前記排出口に、前記貯留室に貯留されている液体の液面の水位が前記排出口まで達したときに前記排出口を閉塞する閉塞バルブが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記貯留室の前記排出口に一端が接続された第3液体流路と、
    前記第3液体流路の他端に接続され、液体を貯留可能な第2液体タンクと
    を更に備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記貯留室の前記排出口と、前記第1液体タンクとを連通する第4液体流路と、
    前記第4液体流路に設けられ、前記第1液体タンクから前記排出口への液体の流れを防ぐ逆流防止機構と
    を更に備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  7. 前記貯留室の上面は、第1領域と、前記第1領域よりも鉛直方向上方に位置する第2領域とを有しており、
    前記排出口は、前記第2領域に形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の液体吐出装置。
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