JPH07117232A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JPH07117232A
JPH07117232A JP26746393A JP26746393A JPH07117232A JP H07117232 A JPH07117232 A JP H07117232A JP 26746393 A JP26746393 A JP 26746393A JP 26746393 A JP26746393 A JP 26746393A JP H07117232 A JPH07117232 A JP H07117232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
liquid chamber
common liquid
recording head
supply port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26746393A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Okazaki
猛史 岡崎
Toshio Kashino
俊雄 樫野
Hironori Tajima
裕基 但馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH07117232A publication Critical patent/JPH07117232A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッド内のインク中に発生する気泡を共通液
室において適宜分散させた状態で保留させるようにする
ことで、インク不吐出やインク落ちを防止し、濃度むら
のない高品位の記録が保証されるインクジェット記録ヘ
ッド。 【構成】 インク供給口(5)から共通液室(4)を介
して液路(3)にインクが供給されるインクジェット記
録ヘッド(100)において、複数の流路(6A,6
B)によりインク供給口(5)からインクが共通液室
(4)に導かれるようにしたインクジェット記録ヘッド
(100)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドに関し、特にインクを吐出するための複数のインク
吐出口および液路を有し、これらの液路に連通する共通
液室にインクを供給するためのインク供給口を具えたイ
ンクジェット記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェット記録ヘッ
ドでは記録信号に応じてインク吐出口からインクが吐出
され、被記録材上に記録が行われ、インクが吐出される
に連れてインクタンクからインク供給口を介して共通液
室にインクが補充されるように構成されている。ところ
で、このようなインク供給口は本来、共通液室に対して
1つであり、また、インク供給口から共通液室へのイン
ク流路も1つしか設けられておらず、しかもそのインク
流路およびインク供給口もインク供給時の流体抵抗が余
り大きくならないようにするためにインク吐出口や液路
の断面積の例えば2千倍ないし3千倍といった風に大き
く形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように従来のインクジェット記録ヘッドでは、そのイン
ク供給口およびインク流路が1つで、しかも液路等に比
較して十分大きく形成されているために、共通液室に大
きい気泡の集合体ができた場合、このような気泡集合体
の発生によりインク落ちや不吐出が発生し易い。すなわ
ち、記録時インク中に発生する微細な気泡(印字泡)や
長時間不使用のためにインク中に発生する気泡(放置
泡)によって共通液室には気泡の大きい集合体が生じ易
い。そして、これが大きくなり過ぎると回復動作時にそ
のインク吐出口を介して吸引動作が行われても吸引し切
れなくなる。また、インク落ちによって液路内にインク
が大方無い状態で回復動作による吸引が行われると、共
通液室内に気泡がほとんど存在しない状態となり、記録
動作中共通液室に伝達される振動波のためにクロストー
クによる濃度むら発生の原因となる。
【0004】本発明の目的は、このような従来の問題に
着目し、その解決を図るべく、インク中に発生する気泡
を大きく生長させることなく共通液室中に適宜分散させ
た状態で滞留させるようにすることでインク不吐出やイ
ンク落ちを生じるようなことがなく、高品位の記録が保
証されるインクジェット記録ヘッドを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、複数のインク吐出口および液路を有
し、該液路にインク供給口から共通液室を介してインク
が供給されるインクジェット記録ヘッドにおいて、前記
インクが複数の流路により前記インク供給口から共通液
室に導かれるようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、インク供給口から複数の流路
によってインクが共通液室に導かれるようにしたので、
インクが共通液室に分散される形で供給され、その結果
生じる、共通液室内のインクの流動によりインク中に浮
遊する気泡が細分化されて不吐出やインク落ちとなるの
を防止する。また、各流路が開口する共通液室の壁面に
気泡が滞留し易い凹部を形成することにより、この部分
に気泡を集めて滞留させることができ、振動波を緩衝の
形で抑制することができる。さらにまた、複数の流路の
断面積を異ならせると共にその小さい方の流路をせいぜ
い液路断面積の数百倍にとどめることで、安定したイン
クの供給と共に従来の不都合な問題の解消に貢献する。
【0007】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
【0008】図1,図2は、本発明の第1実施例を示す
説明図で、図1は本発明によるインクジェット記録ヘッ
ド100の外観斜視図、図2は前記記録ヘッド100の
インク吐出部2000の構成を示す分解斜視図であり、
2200は配線基板、2300はベースプレート、25
00は押えばね、2600はホルダー、2700はフィ
ルタである。
【0009】図3,図4は、本発明のインク供給路を詳
細に説明する説明図で、図3はインク供給路を有する天
板の外観斜視図、図4は該天板の中心部断面図である。
【0010】これらの図において、1は本発明によるイ
ンク供給路を有した天板、2はそのインク吐出面1Aに
穿設されたインク吐出口、3は共通液室4からインクを
インク吐出口に導く液路であり、各液路3にはインクを
吐出するエネルギーを発生するための素子、例えば電気
熱変換体(ヒーターボード2100)が設けられてい
る。5はインクタンク部1000から共通液室4にイン
クを供給するためのインク供給口、6Aおよび6Bはイ
ンク供給口5から共通液室4に供給インクを導くインク
流路である。なお、インク流路6Aはインク供給口5と
共通液室4とを直接に結ぶ主インク流路、6Bは主イン
ク流路6Aの途中からインク吐出口列の形成方向および
インク吐出口2の側に向けて放射状に分散する形で形成
した複数の副インク流路である。
【0011】なおここで、主インク流路6Aの直径およ
び断面積は副インク流路6Bのそれに比べて大きく形成
されている。また、共通液室4の天井には図4に示すよ
うに主インク流路6Aおよび副インク流路6Bの開口部
近傍に気泡を滞留させるための凹部として泡溜り7が設
けてあり、また、液路3や共通液室4内のインク中に発
生した気泡を泡溜り7に導き易くするために液路3に連
なる共通液室4の壁8は泡溜り7に向けて傾斜させてあ
る。9Aはこのようにして泡溜り7に捕捉された気泡、
9Bは共通液室4中を浮遊するそれ以外の気泡であり、
このような浮遊気泡9Bは吸引回復動作時に液路3およ
びインク吐出口2を介して排出可能なものである。
【0012】すなわち、このような浮遊気泡9Bは大
方、共通液室4に複数の流路を介して供給されてくるイ
ンクの流動により細分化され、泡溜り7に捕捉される
が、それでも共通液室4中に残留するようなものは一般
的に電源投入時や所定の時間間隔で行われる吸引回復動
作によって排出され、インク落ちとなるほどの大きい気
泡には生長しない。また、インク流路6Aの外にインク
流路6Bが共通液室4の天井に分散した形で開口してい
るので、吸引時にインクにかかる負圧も分散される形で
作用することになり、全ての気泡が排出されてしまうと
いうことがなく、泡溜り7に捕捉された気泡は吸引動作
にかかわらず残留する。
【0013】さらにまた、分散された形で配設されたイ
ンク流路6A,6Bにより共通液室4に万遍なくインク
が供給されると共に、共通液室4内でのインクの流動が
活発となり、記録ヘッドの駆動時に従来、共通液室で発
生し勝ちであった振動波の発生が抑制され、濃度むらが
生じるのを防止することができる。
【0014】図5は本発明の第2実施例を示す。本例
は、第1実施例として図4に示した構成による傾斜壁8
に紙面とは直角方向の平行する歯型溝10を泡溜りとし
て形成したもので、これらの歯型泡溜り溝10により吸
引回復動作時に矢印A方向に吸引されようとする気泡の
一部を捕捉し、滞留させることができる。なお、このよ
うな記録ヘッド100の成形にあたっては、金型(不図
示)をこの図で上下方向に3ないし4個に分割し、個々
に上下もしくは斜め方向に型抜きするようにした。この
ように構成した記録ヘッド100においても第1実施例
と同様歯型泡溜り溝10に一部の気泡を滞留させると共
にあとの気泡を吸引回復時に吸引排出することができ、
濃度むらのない高品位の記録が得られた。
【0015】図6は本発明の第3の実施例を示す。な
お、図6は基本形態が図3に示したと同様な本実施例に
よる記録ヘッド100をインク吐出面1A側から見て示
す。本例の特徴とするところは、共通液室4の天井をイ
ンク供給口5および主インク流路6Aが設けられる中央
部から両翼にかえて斜めに勾配を持たせると同時にその
滑らかに傾斜させた天井に副インク流路6Bを開口さ
せ、さらにこの傾斜部分に泡溜り7を分散配置した点に
ある。
【0016】また、図7は本発明の第4の実施例を示
し、本例は、第3の実施例に対し副インク流路6Bを共
通液室4のさらに両翼近傍によせて開口させるようにし
たもので、この図では泡溜りが設けられていないが図6
にならって共通液室4の天井に泡溜りを分散配置するこ
とができることはいうまでもない。
【0017】なお、以上に述べてきた実施例では、いず
れも太目の主インク流路の外に細目の副インク流路を2
本設けた場合についてであったが、かかるインク流路の
数は合計3本に限られるものではなく、また、その各流
路の断面積も大きくなり過ぎず、ほぼ後述するような範
囲内において選択される限り、どのような組合せであっ
てもよい。ただし、流路の数は合計3本ないし6本とし
たときに最も濃度むらの無い記録結果が得られたが、こ
れらの流路はなるべく均等に分散配置されることが望ま
しい。
【0018】さらに本発明者等はインク流路の本数とそ
れぞれの流路断面積(真円換算時の直径(mm))とを
以下の表1に示す組合せで構成したインクジェット記録
ヘッドを用いて記録を行った。
【0019】
【表1】
【0020】その結果、いずれの組合せによる構成の場
合も従来に比して濃度むらを抑制することのできる記録
が得られたが、中でもその濃度むらが目立たなかった順
序は、 C>D>B>A であった。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、複数のインク吐出口および液路を有し、該液路にイ
ンク供給口から共通液室を介してインクが供給されるイ
ンクジェット記録ヘッドにおいて、前記インクが複数の
流路により前記インク供給口から共通液室に導かれるよ
うにしたので、これまでは制御することが困難であった
共通液室内の気泡の大きさや量を適切な範囲に限定する
ことができ、気泡が大きくなり過ぎて不吐出やインク落
ちを発生することを防止することができると共に、気泡
が無いことによる振動波のためのクロストーク発生を抑
制することができて、濃度むらの極めて少ない安定した
記録が得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット記録ヘッドの構成
の一例を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示す記録ヘッドのインク吐出部の分解斜
視図である。
【図3】本発明の第1実施例による構成を透視して示す
斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】本発明の第2実施例による構成を示す断面図で
ある。
【図6】本発明の第3実施例による構成を透視して示す
正面図である。
【図7】本発明の第4実施例による構成を透視して示す
正面図である。
【符号の説明】
1 天板 1A インク吐出面 2 インク吐出口 3 液路 4 共通液室 5 インク供給口 6A,6B インク流路 7 泡溜り 8 壁(傾斜壁) 9A,9B 気泡 10 歯型(泡溜り)溝 100 記録ヘッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク吐出口および液路を有し、
    該液路にインク供給口から共通液室を介してインクが供
    給されるインクジェット記録ヘッドにおいて、 前記インクが複数の流路により前記インク供給口から共
    通液室に導かれるようにしたことを特徴とするインクジ
    ェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記複数の流路のうち少なくとも1つは
    他の流路と断面積が異なることを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記共通液室の前記流路が開口する近傍
    の壁面に前記インク中の気泡が滞留可能な凹部を形成し
    たことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジ
    ェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記複数の流路のうち、最も前記断面積
    の大きい流路以外は、前記液路の断面積の数百倍ないし
    それ以下であることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかの項に記載のインクジェット記録ヘッド。
JP26746393A 1993-10-26 1993-10-26 インクジェット記録ヘッド Pending JPH07117232A (ja)

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JP26746393A JPH07117232A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 インクジェット記録ヘッド

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JP26746393A JPH07117232A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 インクジェット記録ヘッド

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JPH07117232A true JPH07117232A (ja) 1995-05-09

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ID=17445193

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JP26746393A Pending JPH07117232A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 インクジェット記録ヘッド

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JP (1) JPH07117232A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6955427B2 (en) 1997-03-28 2005-10-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet head capable of reliably removing air bubbles from ink
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