JP2008246073A - 景品取得ゲーム機及び景品取得方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】把持アームの交換に併せて、少なくとも把持アームの種類に応じた横方向又は縦方向での移動範囲の調整を容易かつ確実に行うこと。
【解決手段】種類(大、中、小)の異なるいずれかの把持アーム120にたとえばアーム識別部材131を着脱自在に装着しておき、さらにその把持アーム120をたとえばアーム開閉部材117aにより回動自在とされるアームベース115に着脱自在に装着し、アーム検出センサ116により、アーム識別部材131を介して把持アーム120の種類(大、中、小)が検出されると、把持アーム120の種類に応じた横方向(X方向)での適切な移動範囲を調整する調整値に基づき、たとえば物体把持装置100を横方向(X方向)に移動させるX方向移動モータ240の回転量が制御されることで、横方向(X方向)での移動範囲が把持アーム120の種類に応じて調整されるようにした。
【選択図】図12

Description

本発明は、把持アームによって物体である景品を取得する景品取得ゲーム機及び景品取得方法に関する。
筐体の内部に収納された景品の獲得を目的とするゲーム装置として、UFOキャッチャー(登録商標)と呼ばれる景品取得ゲーム機(以下、ゲーム機という)等が知られている。
このようなゲーム機では、2つ又は3つの押しボタンを使用してクレーンを操ることになるが、たとえば2ボタンの機種の場合、景品ダクト上に位置しているクレーンを、第1ボタンで左右いずれか(単方向のみ)に移動させる。押下中はクレーンが限界点に到達する以前であれば動き続け、第1ボタンを離すとクレーンの移動が停止し、第1ボタンを再押下してもそれ以上は動かないようになっている。
次に、第2ボタンを押下すると、クレーンが筐体の奥方向に移動する。ここでクレーンは第2ボタンを離すか、あるいは限界点に達するまで動き続ける。以降は自動的に、一対の把持アームが開く→クレーンが降下する→一対の把持アームが閉じる(たとえば景品をつかむ動作)→クレーンが上昇する→クレーンがダクト上に移動する→一対の把持アームが開く(たとえばつかんだ景品を落下させる動作)→一対の把持アームが閉じる、という動作が行われる。
ところで、このようなゲーム機では、種々の景品が取り扱われることになるが、取り扱う景品の変更に伴い、景品のサイズや重さあるいは形状等が変更されるため、それに応じて把持アームの大きさ等を変更することが行われている。
この場合、一般には、ベース部に対してねじ等により取り付けられている把持アームを、取り扱う景品のサイズや重さあるいは形状等に応じて変更することになるが、その都度ねじ等を外して把持アームの交換を行わなければならない。
また、把持アームが取り付けられたベース部は、移動レールに沿って横方向(X方向)及び縦方向(Y方向)に移動するようになっており、把持アームの大きさが変化すると、特に横方向(X方向)での移動限度位置が変化するため、たとえば把持アームが開いたときに景品を収容しているケース体の内壁に接触しないように把持アームの移動範囲を調整しなければならない。この場合、横方向(X方向)でのスタートポジションとエンドポジションとに移動範囲を規制するための位置検出センサが設けられているゲーム機では、それぞれの位置検出センサの位置等の調整が把持アームの交換の度に必要となっている。
また、把持アームの交換に併せて、把持アームの爪の開き幅の調整も必要となっている。これは、景品によっては、把持アームの爪で引っ掛けたりする部位が異なり、それぞれの引っ掛けたりする部位に応じて調整しておけば、取得の極めて困難な景品であっても取得のチャンスが与えられたりするためである。
また、把持アームによる景品の把持力に伴うアーム開閉動作は、把持アームの自重が加わるため、把持アームの大きさによって変化することとなり、把持アームの交換の度に把持力に伴うアーム開閉動作の調整も手動で行わなければならない。
よって、これらの交換や調整においては、ねじ等の取り外しや装着と、手動での調整等が必要となるため、把持アームの交換に手間や時間がかかってしまうという問題があった。
このような不具合を解消するようにしたものとして、特許文献1では、昇降可能なベース部の把持アームの取付け位置に、把持アームの基端部を差し込み保持可能にするアーム脱着部を設けるとともに、そのアーム脱着部に、差し込まれた把持アームの基端部に嵌合する嵌合部を設け、把持アームの基端部に嵌合部と係合する被嵌合部を設けて把持アームの着脱を容易とするとともに、予め記憶させておいた移動限度位置の調整値を選択することによりX軸方向での移動限度位置の調整が容易に行われるようにした景品把持装置を提案している。
特開2006−043269号公報
このように、上述した特許文献1では、把持アームの基端部に設けた被嵌合部とアーム脱着部に設けた嵌合部との係合を解除し把持アームの基端部をアーム脱着部より引き抜くことで、把持アームの取り外しが簡単に行え、新たな把持アームの基端部をアーム脱着部に差し込んで把持アームの被嵌合部とアーム脱着部の嵌合部とを係合させることで、簡単かつ短時間に交換すべき把持アームの装着を行うことができるようになっている。
また、把持アームの把持力に伴うアーム開閉動作の調整においては、アーム種類判別部によりアーム種類の判別を行い、その把持アームの種類に応じて開閉駆動装置の開閉動作及び把持力の調整が行われるようになっている。
また、把持アームの大きさの変化に伴うX軸方向での移動限度位置の調整は、予め把持アームの大きさに応じたベース部のX軸方向における両端の移動限度位置を調整するための調整値を記憶しておき、把持アームの大きさに応じてその調整値を選択することで設定されるようになっている。
ところが、このような景品把持装置では、特に、把持アームの大きさの変化に伴うX軸方向での移動限度位置の調整が、予め記憶させておいた移動限度位置の調整値を選択することにより行われるようになっている。
そのため、把持アームが交換される度に、移動限度位置の調整値の手動での選択が必要となり、その移動限度位置の調整値の選択をし忘れてしまうと、把持アームの大きさの変化に伴うX軸方向での移動限度位置の調整が確実に行われないことがあるという問題があった。
すなわち、移動限度位置の選択をし忘れてしまうと、ゲーム中に把持アームがその大きさに応じた移動限度位置に到達しなかったり、その大きさに応じた移動限度位置を超えてしまったりすることになる。
特に、把持アームが移動限度位置に到達しないと、その移動限度位置の下方にある景品を狙って把持アームを降下させることができないことになる。また、把持アームが移動限度位置に到達しないと、景品を把持した把持アームがスタートポジションに設けられているダクト上に戻っても、把持アームを開いて落下させた景品がダクトの縁等に当たってダクト内に入り込まず、景品を取得し損なうこともある。
また、把持アームが移動限度位置を超えてしまうと、把持アームが筐体の内壁に接触して開き動作が不完全となり、把持アームの先端の爪を狙った位置に降下させることができなくなったりする。また、把持アームが移動限度位置を超えてしまうと、上記同様に、景品を把持した把持アームがスタートポジションに設けられているダクト上に戻っても、把持アームを開いて落下させた景品がダクトの縁等に当たってダクト内に入り込まず、景品を取得し損なうこともある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、把持アームの交換に併せて、少なくとも把持アームの種類に応じた横方向又は縦方向での移動範囲の調整を容易かつ確実に行うことができる景品取得ゲーム機及び景品取得方法を提供することを目的とする。
本発明の物体把持装置は、遊戯者が操作する操作手段と、物体を把持するアーム部材を備えた物体把持装置と、前記物体把持装置を少なくとも横方向又は縦方向に移動させる移動機構部と、前記操作手段の操作情報に応じて、前記移動機構部の制御を行う制御手段と、を有する景品取得ゲーム機において、前記物体把持装置は、前記アーム部材の位置を調整する開幅調整手段と、前記アーム部材を回動させることによって、開閉を行うアーム開閉手段と、前記アーム部材に着脱自在に構成されたアーム識別部材と、前記アーム識別部材から、前記アーム部材の種類を検出する検出手段と、を備え、前記制御手段が、前記検出手段からの情報に基づき、前記移動機構部の移動範囲のうち、横方向又は縦方向における移動限度位置を設定することを特徴とする。
また、前記制御手段は、さらに前記開幅調整手段に前記アーム部材の開き位置を設定させるようにしてもよい。
また、前記物体把持装置は、物体を把持するアーム部材を着脱自在に装着できるアームベース部を有し、前記アームベース部は、前記アーム部材の基端部を保持するとともに可動自在なロック手段によって、前記アーム部材の基端部を脱着可能とするアーム脱着部を有するようにしてもよい。
また、前記開幅調整手段は、前記アームベース部の取付位置を調整することで前記アーム部材の位置を調整するようにしてもよい。
また、前記物体把持装置は、さらに、前記制御手段が、前記検出情報に基づき、前記アーム部材が回動し物体を把持する際の把持力を調整するようにしてもよい。
また、前記アーム識別部材は、少なくとも2種類以上の部材からなるようにしてもよい。
本発明の景品取得方法は、遊戯者が操作する操作手段と、物体を把持するアーム部材を備えた物体把持装置と、前記物体把持装置を少なくとも横方向又は縦方向に移動させる移動機構部と、前記操作手段の操作情報に応じて、前記移動機構部の制御を行う制御手段と、を有する景品取得ゲーム機における景品取得方法において、前記物体把持装置は、前記アーム部材の位置を調整する工程と、前記アーム部材を回動させることによって、開閉を行う工程と、前記アーム部材に着脱自在に構成されたアーム識別部材から、前記アーム部材の種類を検出する工程とを有し、前記制御手段が、前記検出手段からの情報に基づき、前記移動機構部の移動範囲のうち、横方向又は縦方向における移動限度位置を設定することを特徴とする。
本発明の景品取得ゲーム機及び景品取得方法では、物体把持装置のアーム部材に着脱自在に構成されたアーム識別部材からアーム部材の種類が検出されると、制御手段が、その検出結果に基づき、移動機構部の移動範囲のうち、横方向又は縦方向における移動限度位置を設定することができる。
本発明の景品取得ゲーム機及び景品取得方法によれば、物体把持装置のアーム部材に着脱自在に構成されたアーム識別部材からアーム部材の種類が検出されると、制御手段が、その検出結果に基づき、移動機構部の移動範囲のうち、横方向又は縦方向における移動限度位置を設定するようにしたので、把持アームの交換に併せて、少なくとも把持アームの種類に応じた横方向又は縦方向での移動範囲の調整を容易かつ確実に行うことができる。そのため、景品取得ゲーム機の設置者が把持アームを交換する度に、移動範囲の調整をする必要がなくなる。
また、把持アームの交換によって、把持アーム間の開き幅も調整されたり、把持力が再設定されるようにした場合、遊戯性をさらに高めることが可能となる。
本実施形態では、種類(大、中、小)の異なるいずれかの把持アームにアーム識別部材を着脱自在に装着しておき、さらにその把持アームをアーム開閉手段としてのたとえばアーム開閉部材により回動自在とされるアームベースに着脱自在に装着する。
このとき、検出手段としてのたとえばメカニカル式の検出センサにより、アーム識別部材を介して把持アームの種類(大、中、小)が検出される。ここで、把持アームの種類(大、中、小)に応じた横方向での適切な移動範囲を調整する調整値に基づき、たとえば物体把持装置を横方向に移動させる移動モータの回転量が制御されることで、横方向での移動範囲が把持アームの種類に応じて調整されることになる。
このように、たとえば物体把持装置を横方向に移動させる移動モータの回転量が把持アームの種類に応じて制御されることで、横方向での移動範囲が把持アームの種類に応じて自動的に調整されるので、把持アームの交換の度に、把持アームの種類に応じた横方向での移動範囲の手動での調整が不要となることから、少なくとも把持アームの種類に応じた横方向での移動範囲の調整を容易かつ確実に行うことができる。
なお、アーム識別部材を複数、すなわち種類(大、中、小)の異なるものを用いることで、把持アームの種類(大、中、小)と、アーム識別部材の種類(大、中、小)との組み合わせによる複数の検出結果が得られることになる。この場合、上述した移動範囲の調整に加え、アーム開閉手段としてのたとえばアーム開閉部材により把持アームの開き幅の調整や把持アームの把持力の調整もそれぞれの検出結果に合わせて行うことができる。
以下、本発明の実施例の詳細について説明する。図1は本発明の景品取得ゲーム機の一実施例を説明するための斜視図であり、図2は図1の景品取得ゲーム機を上部方向から見た場合の斜視図である。
これらの図に示す景品取得ゲーム機である、クレーンゲーム機(以下、単にゲーム機という)1は、箱型の景品収容部10と、この景品収容部10を載置する基台20とを備えている。
景品収容部10は、ぬいぐるみ等の景品11を収容するものであり、少なくともその前面12a及び側面12b,12cが透明な樹脂又はガラスの板状部材によって構成されている。このように、少なくともその前面12a及び側面12b,12cを透明とすることで、遊技者は正面及び左右から景品11の位置等の収容状態を確認することができるようになっている。
また、景品収容部10の背面12dは、下半分が鏡面の板状部材から構成され、上半分が白色等の色付きの板状部材から構成されている。このように、景品収容部10の背面12dの下半分が鏡面となっていることで、遊技者が正面側から重なり合って見えにくい景品11の位置等を確認することができるようになっている。
また、景品収容部10の底部には、たとえば吊り上げた景品11を投入するための筒状の景品投入部13が垂直方向に設けられている。なお、この景品投入部13は、後述の取出口24に連通している。
景品収容部10の内部上面には、図2に示すように、物体把持装置100を吊り下げて横方向(X方向)と縦方向(Y方向)に移動させる移動機構部200が設けられている。ここで、移動機構部200は、横行用固定レール201と縦行用可動レール202とを有している。横行用固定レール201には、縦行用可動レール202が横方向に移動自在となるように取り付けられている。
また、縦行用可動レール202には、移動基台210が縦方向に移動自在となるように取り付けられている。よって、移動基台210は縦行用可動レール202が横行用固定レール201に沿って移動することにより、横方向(X方向)に移動することになる。また、移動基台210は縦行用可動レール202に沿って移動することにより、縦方向(Y方向)に移動することになる。
また、横行用固定レール201側には移動機構部200の移動基台210を取り付けている縦行用可動レール202を横方向(X方向)に移動させるX方向移動モータ240が取り付けられ、縦行用可動レール202側には移動機構部200の移動基台210を縦方向(Y方向)に移動させるY方向移動モータ241が取り付けられている。
このように、縦行用可動レール202の横行用固定レール201に沿った横方向の移動と、移動基台210の縦行用可動レール202に沿った縦方向の移動とにより、移動基台210が横方向(X方向)と縦方向(Y方向)に移動自在となっている。
移動基台210には、たとえば伸縮部材からなる支持部211を介して物体把持装置100が鉛直方向に吊り下げられている。また、図示されないが、移動基台内部には、伸縮部材内に配設されるワイヤーの巻き上げ、巻き戻しによって物体把持装置100を上下方向(Z方向) に昇降可能にするZ方向(上下方向)移動手段(モータ等)が備えられている。
そして、物体把持装置100は、把持機構部110と、一対の把持アーム120とを有している。なお、ここでは、把持アーム120が一対である場合を示しているが、把持アーム120は1個であってもよいし、3個以上であってもよい。また、これらの一対の把持アーム120は、通常は閉じた状態となっており、景品11を掴むときに開いたりするように構成されているが、その詳細については後述する。
一方、図1に示す基台20には、遊技者がプレイ操作を行うための操作卓21が設けられている。この操作卓21には、上述した物体把持装置100の一対の把持アーム120を所望の景品11に対応する位置に停止させるための複数のボタンスイッチ22が設けられている。ここで、ボタンスイッチ22には、物体把持装置100の一対の把持アーム120を横方向(X方向)の所定位置まで移動させるための第1ボタンスイッチと、第1ボタンスイッチを操作した後に物体把持装置100の一対の把持アーム120を縦方向(Y方向)の所定の位置まで移動させるための第2ボタンスイッチ等が設けられている。
また、操作卓21には、プレイの際に遊技者がコインを投入するコイン投入口23等が設けられている。操作卓21の下方には、上述した景品投入部13に連通している景品の取出口24が設けられている。また、操作卓21の下方には、開閉扉25が設けられている。
この開閉扉25の内側には、店舗の管理者等がゲーム機1の各種設定を行うための操作ボタン及び操作ダイヤルや、液晶パネル等のインタフェース(図示せず)等が設けられている。ここで、店舗の管理者等が操作ボタン等を操作して各種設定を行うと、基台20内部に設けられているコンピュータが、その設定に基づいてゲーム機1の動作を制御するようになっている。
図3は、上述した物体把持装置100の内部構成等を説明するための正面図である。
同図に示すように、物体把持装置100の把持機構部110には、動力源としての把持モータ(m)111と、左側の把持アーム120の開き幅を調整する左開幅調整モータ111aと、右側の把持アーム120の開き幅を調整する右開幅調整モータ111bと、把持モータ(m)111の回転出力に基づいて把持アーム120を開閉駆動する後述のラック112a及びピニオン112b等を有するアーム開閉機構部112と、把持アーム120により上述した景品11を把持する際の最大把持力を決定するコイルバネ113と、ブラケット114に回動自在となるように取り付けられたアームベース115とが設けられ、これらがカバー110aによって覆われている。
ここで、把持アーム120の先端には景品11をつかんだり引っ掛けたりする爪123が取り付けられている。また、把持アーム120の基端部121は、アームベース115に対して着脱自在に装着され、アームベース115のロックピン115aによって抜け止めされているが、その詳細については後述する。
また、アームベース115の近傍には、把持アーム120に装着される後述のいずれかのアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)を検出するたとえばメカニカル式のアーム検出センサ116が設けられているが、その詳細については後述する。
このような物体把持装置100では、把持モータ(m)111が正転駆動又は逆転駆動すると、その駆動力が後述のピニオン112bに伝達され、そのピニオン112bの駆動力によってラック112aが左右に移動することにより、把持アーム120の開閉が行われるようになっているが、その詳細についても後述する。また、後述のアーム識別部材131〜133の検出結果に応じて左開幅調整モータ111a及び右開幅調整モータ111bが駆動され、各把持アーム120の爪123同士の間隔(開き幅)も自動で調整されるようになっているが、その詳細についても後述する。また、把持アーム120が景品11を把持するときの把持力も自動で調整されるようになっているが、その詳細についても後述する。
図4は、上述した左開幅調整モータ111a及び右開幅調整モータ111bによる各把持アーム120の爪123同士の自動での間隔(開き幅)の調整の概要について説明するための図である。
同図に示すように、アームベース115を取り付けている各ブラケット114には、左開幅調整モータ111a、右開幅調整モータ111bがそれぞれ取り付けられている。また、各ブラケット114には、把持アーム120の閉じ位置を規制する固定されたストッパー118が取り付けられている。
そして、後述のアーム識別部材131〜133の検出結果に応じて左開幅調整モータ111a及び右開幅調整モータ111bが駆動され、各把持アーム120の爪123同士の間隔(開き幅)も自動で調整されるようになっている。すなわち、各左開幅調整モータ111a及び右開幅調整モータ111bが一方向に回転駆動すると、図4(a)から図4(b)のように、各ブラケット114が外方向に移動する。これにより、各ブラケット114に取り付けられているアームベース115が外方向に移動することで、各把持アーム120の爪123同士の間隔(開き幅)が狭くなる。
これに対し、各左開幅調整モータ111a及び右開幅調整モータ111bが他方向に回転駆動すると、図4(b)から図4(a)のように、各ブラケット114が内方向に移動する。これにより、各ブラケット114に取り付けられているアームベース115が内方向に移動することで、各把持アーム120の爪123同士の間隔(開き幅)が広くなる。
図5は、上述した一対の把持アーム120を開閉するための機構部を説明する図である。なお、一対の把持アーム120は、その構成及び動作が同じであることから、図5では一方(右側)の把持アーム120の場合で説明する。
図5(a)に示すように、把持モータ(m)111により回転駆動されるピニオン112bには、コイルバネ113の長手方向に並行配置されたラック112aが噛み合っている。また、このラック112aは、上述したアームベース115に当接するアーム開閉部材117aの内面に一体となって取り付けられている。これにより、把持モータ(m)111の駆動によりピニオン112bが時計方向又は反時計方向へ回転すると、ラック112aを介してアーム開閉部材117aが左右に移動する。
ここで、ラック112aが右方向に移動すると、アーム開閉部材117aがアームベース115に当接することで、把持アーム120が開く。これに対し、ラック112aがアームベース115に当接した状態から左方向に移動すると、把持アーム120が自重により閉じる。把持アーム120が景品をたとえばつかんだときの把持力は、コイルバネ113の作用によって得られるが、これについては後述する。
また、コイルバネ113は、その一端113aがアームベース115側に取り付けられ、その他端113bが棒状のピン117を介してアーム開閉部材117a側のバネ受け部材117bに取り付けられている。
棒状のピン117は、図5(b)に示すように、その一端117cが上述したバネ受け部材117bに取り付けられ、その他端117dがコイルバネ113の中に挿入される。また、棒状のピン117の略中央部には係止部117eが設けられており、コイルバネ113に挿入された棒状のピン117の離脱が阻止されるようになっている。
このような構成により、把持アーム120が景品11を把持するために開放されるとき、アームベース115の回動に伴ってコイルバネ113が伸長されようとするが、棒状のピン117の係止部117eがコイルバネ113の他端113bに到達するまで、コイルバネ113の他端113bに棒状のピン117を介した伸長力が作用しないため、コイルバネ113による付勢力が作用せずに把持アーム120が開放方向へ回動する。
また、ラック112aの移動によりアーム開閉部材117aに設けられたバネ受け部材117bが移動して、コイルバネ113を伸長させようとするとき、まず棒状のピン117のみがアーム開閉部材117aにつられて移動するが、その係止部117eがコイルバネ113の他端113bに到達するまではコイルバネ113への伸長力が作用しないことになる。これにより、コイルバネ113を取り付けたままの状態で、コイルバネ113を取り外した状態(付勢力ゼロの状態)と同じ状態が作り出される。以降、把持モータ(m)111の回転駆動により、コイルバネ113による付勢力が作用することになるが、これについては後述する。
このような把持アーム120は、景品11を把持したりするとき、図6に示すような基本動作を行う。
まず、図6(a)はゲーム開始時の状態であり、把持アーム120は閉じられている。また、棒状のピン117の大部分は、コイルバネ113の内部に位置している。
次に、遊技者の操作に基づいて物体把持装置100の横方向及び縦方向への移動が終了すると、把持アーム120が開放動作を行いつつ下降する。このとき、図6(b)に示すように、把持モータ(m)111の回転駆動によりピニオン112bが時計方向に回転すると、ラック112a及びアーム開閉部材117aがアームベース115側に移動し、アームベース115を押し付ける。これにより、把持アーム120が開放される。
次に、把持アーム120の下降動作が終了すると、把持アーム120の閉動作が開始される。このとき、図6(c)に示すように、把持モータ(m)111が逆回転することによりピニオン112bが反時計方向へ回転すると、ラック112a及びアーム開閉部材117aが一対の把持アーム120の中央部(図では左側)に向かって移動する。この移動により、アーム開閉部材117aがアームベース115から離れるため、把持アーム120が自重によって閉じられ、景品11を把持したり引っ掛けたりすることができる。
なお、把持モータ(m)111は、ラック112a及びアーム開閉部材117aが図6(a)の初期状態の位置にくるまで回転を続ける。ここでは、棒状のピン117の係止部117eがコイルバネ113の他端113bに係止していないため、コイルバネ113による付勢力が把持アーム120に作用していないことになる。
次に、図6(c)の状態から把持モータ(m)111がさらに逆回転し、図6(d)に示すように、アーム開閉部材117aをアームベース115からさらに離れる方向に移動せる。これに伴い、棒状のピン117が同じ方向へひきつられることで、棒状のピン117の係止部117eがコイルバネ113の他端113bに係合し、コイルバネ113を伸長させる。これにより、把持アーム120にコイルバネ113の付勢力が作用することになる。よって、図6(c)の状態からのアーム開閉部材117aの移動量に応じて、把持アーム120の把持力が任意に設定されことになる。なお、この把持アーム120の把持力の設定は、アーム検出センサ116による後述のアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)の検出に応じ、後述のメイン制御部310により自動で行われるようになっている。
なお、ラック112a及びアーム開閉部材117aが図6(a)の初期状態の位置に戻った後の把持モータ(m)111の回転が、アーム検出センサ116による後述のアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)の検出に応じ、後述のメイン制御部310により制御されることで、把持アーム120の爪123同士の間隔を自動で調整することも可能である。
図7は、上述した把持アーム120の基端部121がアームベース115に対して着脱自在に装着される場合の詳細を説明するための斜視図である。
同図に示すように、アームベース115には、収容保持部115eと係合片115gとが設けられている。収容保持部115eは、下面側に設けられている開口から差し込まれたロックピン115aを収容するとともに、把持アーム120の基端部121を保持するものである。係合片115gは、ロックピン115aの先端を上方に露出させるためのロックピン挿通穴115hを有している。また、この係合片115gは、把持アーム120の基端部121の上面に当接して把持アーム120の基端部121のガタ付きを抑える役目も担っている。
ここで、ロックピン115aには、内部にコイルバネ115cが装着されるとともに、把持アーム120の基端部121に設けられている後述の係合穴124に嵌り込んで抜け止めを行う抜止部115bが設けられている。また、ロックピン115aがアームベース115の収容保持部115eに収容された後、収容保持部115eの開口が蓋体115dによって塞がれるようになっている。
一方、把持アーム120の基端部121には、ロックピン115aの先端が通過できる程度に開口された開口端部124aを有するとともにロックピン115aの抜止部115bが嵌り込んで抜け止めされる係合穴124と、アームベース115の収容保持部115eが嵌り込む嵌合穴125とが設けられている。なお、開口端部124aの下面側には、後述のようにロックピン115aの抜止部115bに当接してその抜止部115bを押し下げるテーパ部124bが設けられている。また、その嵌合穴125には、後述のアーム識別部材131〜133が装着されるようになっているが、その詳細については後述する。
このような構成の把持アーム120は、図8に示すような手順でアームベース115に装着される。
まず、図8(a)に示すように、アームベース115の収容保持部115eにロックピン115aが収容されている状態では、ロックピン115aの先端が係合片115gのロックピン挿通穴115hから外部に露出している。この状態で、把持アーム120の基端部121の嵌合穴125をアームベース115の収容保持部115eに位置合わせし、把持アーム120の基端部121をアームベース115側に押し込む。
このとき、図8(b)に示すように、把持アーム120の基端部121の開口端部124aの下面側に設けられているテーパ部124bがロックピン115aの抜止部115bに当接する。この状態からさらに把持アーム120の基端部121をアームベース115側に押し込むと、図8(c)に示すように、そのテーパ部124bにより、ロックピン115aがコイルバネ115cの付勢力に抗して押し下げられる。
この状態からさらに把持アーム120の基端部121をアームベース115側に押し込むと、図8(d)に示すように、ロックピン115aの先端が開口端部124aの開口を通過する。このとき、把持アーム120の基端部121がアームベース115の収容保持部115eの最奧部まで押し込まれることになり、この位置では図8(e)に示すように、ロックピン115aがコイルバネ115cの付勢力によって押し上げられ、ロックピン115aの抜止部115bが把持アーム120の基端部121の係合穴124に嵌り込む。
これにより、把持アーム120の基端部121は、ロックピン115aの抜止部115bにより離脱することなくアームベース115側に装着される。また、把持アーム120の基端部121の嵌合穴125にアームベース115の収容保持部115eが嵌り込んでいるとともに、アームベース115の係合片115gが把持アーム120の基端部121の上面に当接しているため、把持アーム120の基端部121はアームベース115側にガタ付きを伴うことなく装着されることになる。
このように、アームベース115への把持アーム120の基端部121の装着は、把持アーム120の基端部121の嵌合穴125をアームベース115の収容保持部115eに位置合わせし、把持アーム120の基端部121をアームベース115側に押し込むだけでよいため、極めて容易である。
一方、把持アーム120を交換する際、図9に示すような手順でアームベース115から交換対象となる把持アーム120を取り外すことができる。
すなわち、図9(a)の状態から図9(b)に示すように、ロックピン115aの先端をコイルバネ115cの付勢力に抗して押し込むと、ロックピン115aの抜止部115bと把持アーム120の基端部121の係合穴124との係合が外される。この状態から把持アーム120の基端部121をアームベース115から引き抜こうとすると、ロックピン115aの先端が把持アーム120の基端部121の開口端部124aの開口を通過する。
このとき、把持アーム120の基端部121の開口端部124aの下面側に設けられているテーパ部124bがロックピン115aの抜止部115bに当接するため、たとえばこの時点でロックピン115aから指を離してもロックピン115aの抜止部115bがコイルバネ115cの付勢力によって押し戻されることがない。
この状態からさらに把持アーム120の基端部121をアームベース115から引き抜くと、図9(c)に示すように、把持アーム120の基端部121がアームベース115から外れる。このとき、図9(d)に示すように、ロックピン115aがコイルバネ115cの付勢力によって押し上げられ、ロックピン115aの先端が係合片115gのロックピン挿通穴115hから外部に露出する。
このように、アームベース115からの把持アーム120の基端部121の取り外しは、ロックピン115aを押し込んで把持アーム120の基端部121をアームベース115から引き抜くだけでよいため、極めて容易である。
図10〜図13は、把持アーム120の基端部121の嵌合穴125に装着されるアーム識別部材131〜133について説明するための図である。ここで、図10はアーム識別部材131〜133の把持アーム120の基端部121の嵌合穴125の装着について説明するための斜視図であり、図11はそれぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120とそれぞれの把持アーム120に用いられるそれぞれ種類(大、中、小)の異なるアーム識別部材131〜133について説明するための図であり、図12はアーム識別部材131〜133に応じたメカニカル式のアーム検出センサ116による作用を説明するための図、図13はアーム識別部材131〜133によるそれぞれの把持アーム120の爪123同士の開き幅の設定について説明するための図である。
まず、図10に示すように、把持アーム120の基端部121の嵌合穴125の底部には、それぞれ種類(大、中、小)の異なる接触片131a〜133aを有するアーム識別部材131〜133を装着するための装着溝126dを有する装着部126a〜126cが設けられている。
ここで、把持アーム120としては、図11に示すように、景品11の大きさに応じてたとえば3種類(大、中、小)のものが用意されている。つまり、図11(a)は一番大きな景品11を把持する把持アーム120であり、図11(b)は中くらいの景品11を把持する把持アーム120であり、図11(c)は一番小さい景品11を把持する把持アーム120である。なお、ここでは、把持アーム120をたとえば3種類(大、中、小)として示しているが、これに限らず、把持アーム120を4種類以上としてもよいことは勿論である。
また、それぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120には、それぞれ種類(大、中、小)の異なるアーム識別部材131〜133が装着されるようになっている。なお、アーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)は、長さが異なっているものである。
すなわち、アーム識別部材131〜133の長さは、アーム識別部材131が最も長く、以下、順にアーム識別部材132、アーム識別部材133となっている。また、それぞれの把持アーム120の装着部126a〜126cの長さは、装着部126aが最も長く、順に装着部126b、装着部126cとなっている。
よって、それぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120の装着部126a〜126cにそれぞれ長さである種類(大、中、小)の異なるアーム識別部材131〜133を装着することで、後述の図15に示すように、合計3パターン×3=9パターンのアーム識別を行うことができるようになっている。
ここで、たとえばアーム識別部材131をそれぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120の装着部126a〜126cに装着した場合、図12に示すように、可動自在な接触子116aを有したメカニカル式のアーム検出センサ116による検出結果が異なることになる。
すなわち、図12(a)は一番小さい把持アーム120の装着部126cにアーム識別部材131を装着した場合であり、図12(b)は中くらいの把持アーム120の装着部126bにアーム識別部材131を装着した場合であり、図12(c)は一番大きい把持アーム120の装着部126aにアーム識別部材131を装着した場合である。ちなみに、図12(a)の場合は後述の図15に示すgの検出結果が得られ、図12(b)の場合は後述の図15に示すdの検出結果が得られ、図12(c)の場合は後述の図15に示すaの検出結果が得られるようになっている。
なお、アーム検出センサ116としては、メカニカル式に限らず、光学式であってもよい。この場合には、たとえばアーム識別部材131〜133の接触片131a〜133aにバーコード等のコード情報を付しておいて、そのコード情報が読み取られるようにすればよい。また、たとえばアーム識別部材131〜133の接触片131a〜133aに所定のスリットを形成しておいて、そのスリットを検出するようにしてもよい。
また、把持アーム120自体にバーコード等のコード情報や所定のスリットを設けておいて、光学式のセンサによりそのコード情報やスリットを検出するようにしてもよい。また、距離センサにより、把持アーム120の大きさを検出するようにしてもよい。
以上のことから分かる通り、それぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120の装着部126a〜126cに、同じ長さのたとえばアーム識別部材131を装着しても、その装着部126a〜126cからのアーム識別部材131の突出量がそれぞれ異なることになる。そのため、それぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120の基端部121をアームベース115に装着したとき、アーム識別部材131の接触片131aによるアーム検出センサ116の接触子116aの回動量が異なり、少なくともそれぞれの把持アーム120の大きさを認識することができる。
このようにして、それぞれの把持アーム120の大きさ等が認識されることで、後述のメイン制御部310により、上述した移動機構部200による物体把持装置100の横方向(X方向)への移動量を自動で制御することが可能となる。また、後述のメイン制御部310により、それぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120において、それぞれ種類(大、中、小)の異なるアーム識別部材131〜133のいずれかを用いることにより、把持アーム120の爪123同士の開き幅や把持アーム120の把持力の設定を自動で制御することも可能となる。
なお、把持アーム120の爪123同士の開き幅の調整については、図4で説明したように、各アーム識別部材131〜133の検出結果に応じて左開幅調整モータ111a及び右開幅調整モータ111bが一方向又は他方向に駆動されることで、各ブラケット114に取り付けられているアームベース115が外方向又は内方向に移動することで、各把持アーム120の爪123同士の間隔(開き幅)が自動で調整される。
この場合、たとえば種類(大)のアーム識別部材131に応じた検出結果が得られたとき、図13(a)に示すように把持アーム120の爪123同士の間隔が一番狭い状態とするように設定することが可能である。同様に、たとえば種類(中)のアーム識別部材132に応じた検出結果が得られたとき、図13(b)に示すように把持アーム120の爪123同士の間隔が中くらいに開けられた状態とするように設定することが可能である。同様に、たとえば種類(小)のアーム識別部材133に応じた検出結果が得られたとき、図13(c)に示すように、把持アーム120の爪123同士の間隔が一番広く開けられた状態とするように設定することが可能である。
また、それぞれの把持アーム120の把持力の設定については、上述した図6(d)で説明したように、景品11を把持した後で、アーム開閉部材117aのアームベース115から離れる方向への移動量を制御することでその設定が可能である。この場合、種類(大、中、小)の異なるアーム識別部材131〜133による検出結果に応じて把持力を設定することが可能である。
なお、ここでは、左開幅調整モータ111a及び右開幅調整モータ111bの回転駆動力によって、各把持アーム120の爪123同士の開き幅の調整が行われる場合について説明したが、これに限らず、上述したように、ラック112a及びアーム開閉部材117aが図6(a)の初期状態の位置に戻った後の把持モータ(m)111の回転が、アーム検出センサ116によるアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)の検出に応じ、後述のメイン制御部310により制御されることで、把持アーム120の爪123同士の間隔を自動で調整することも可能である。
また、上述したように、各把持アーム120の爪123同士の開き幅の調整が左開幅調整モータ111a及び右開幅調整モータ111bによって行われるようにすることで、それぞれの爪123の開き幅を個別に制御することが可能となり、それぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120の開き具合や、把持力を個別に設定することも可能となる。
図14〜図16は、ゲーム機1の各部の動作の制御に関わる要部について説明のための図である。ここで、図14はゲーム機1の制御系の詳細について説明するためのブロック図であり、図15はアーム検出センサ116による検出結果を説明するための図であり、図16は移動機構部200によるスタートポジションでの物体把持装置100の停止について説明するための図である。
まず、図14に示すように、制御系300は、メイン制御部310、ROM(Read Only Memory)320、RAM(Random Access Memory)321、I/F(インタフェース)322、移動機構駆動部323、検出センサ駆動部324、位置検出センサ駆動部325、把持モータ駆動部326、開幅調整モータ駆動部327を備え、これらはデータバス328を介して接続されている。
メイン制御部310は、制御部311、アーム検出認識部312、位置検出認識部313、X方向移動量調整部314、開き幅調整部315、移動モータ回転量調整部316、モータ回転量調整部317を備えている。なお、これらのメイン制御部310を構成する各部は、ハードウェア構成としてもよいし、ソフトウェア構成としてもよい。
制御部311は、ROM320に格納されている所定の制御プログラムに基づいて、各部の動作を制御する。制御部311による主な制御としては、ボタンスイッチ22の操作に応じて移動機構部200を駆動させ、物体把持装置100を横方向(X方向)及び縦方向(Y方向)へ移動させることである。また、制御部311による主な制御としては、移動機構部200による物体把持装置100の横方向(X方向)での移動範囲を把持アーム120の種類(大、中、小)の検出結果に応じて設定することである。また、制御部311による主な制御としては、物体把持装置100における各把持アーム120の爪123の開き幅をアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)の検出結果に応じて設定することである。また、制御部311による主な制御としては、アーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)の検出結果に応じてそれぞれ種類(大、中、小)の異なる各把持アーム120による把持力を設定することである。
アーム検出認識部312は、アーム検出センサ116による検出結果に応じて把持アーム120の種類(大、中、小)と、その把持アーム120に装着されているアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)とを認識する。
すなわち、アーム検出センサ116による検出結果は、図15に示すように、それぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120に装着されるアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)に応じたものとなる。さらに言えば、それぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120に装着されるアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)に応じて、a〜iのように、9通りの検出結果が得られることになる。
このようなことから、a〜cのいずれかの検出結果が得られれば、把持アーム120が種類(大)として認識されることになる。また、d〜fのいずれかの検出結果が得られれば、把持アーム120が種類(中)として認識されることになる。また、g〜iのいずれかの検出結果が得られれば、把持アーム120が種類(小)として認識されることになる。
また、把持アーム120が種類(大)として認識されるとき、a〜cのいずれかの検出結果からアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)が認識されることになる。すなわち、aの検出結果の場合、種類(大)のアーム識別部材131が認識されることになり、bの検出結果の場合、種類(中)のアーム識別部材132が認識されることになり、cの検出結果の場合、種類(小)のアーム識別部材133が認識されることになる。
そして、把持アーム120の種類(大、中、小)の検出結果に応じて、把持アーム120の横方向(X方向)での移動範囲が自動で調整され、アーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)の検出結果に応じて、各把持アーム120の爪123同士の開き幅や各把持アーム120の把持力が自動で調整されることになる。
位置検出認識部313は、固定センサ(センサドグ)230、位置検出第1センサ129及び位置検出第2センサ130による検出結果に応じて、少なくとも物体把持装置100のスタートポジションを認識する。なお、固定センサ230は、図16に示すように、移動機構部200の横行用固定レール201側に取り付けられているものとする。また、位置検出第1センサ129及び位置検出第2センサ130は、図16に示すように、移動機構部200の縦行用固定レール202側に取り付けられているものとする。
すなわち、図16(a)は把持アーム120が種類(大)の場合のスタートポジションでの停止を示しており、たとえば固定センサ230に対して左側の位置検出第1センサ129が反応したとき、移動機構部200の移動基台210による物体把持装置100の移動が停止される。
また、図16(b)は把持アーム120が種類(中)の場合のスタートポジションでの停止を示しており、たとえば固定センサ230に対して位置検出第1センサ129及び位置検出第2センサ130の両方が反応したとき、移動機構部200の移動基台210による物体把持装置100の移動が停止される。
また、図16(c)は把持アーム120が種類(小)の場合のスタートポジションでの停止を示しており、たとえば固定センサ230に対して右側の位置検出第2センサ130のみが反応したとき、移動機構部200の移動基台210による物体把持装置100の移動が停止される。つまり、固定センサ230、位置検出第1センサ129及び位置検出第2センサ130は、物体把持装置100の移動を停止させるためのいわゆるリミッターとしての役目を担っている。
よって、それぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120が交換された後、上述したアーム検出認識部312により、把持アーム120の種類(大、中、小)のいずれかが認識されたとき、上述した位置検出第1センサ129及び/又は位置検出第2センサ130による反応が得られる位置に物体把持装置100を移動させることで、少なくともスタートポジションの位置を自動的に調整することができる。
また、少なくともスタートポジションが決められると、横方向(X方向)でのスタートポジションとエンドポジションとの間の物体把持装置100の移動範囲に調整することができ、また、仮に把持アーム120の大きさに関わらず、遊戯者が同じ時間だけ操作手段を用いて、操作入力を行ったとしても、把持アーム120の大きさに対応した移動範囲に調整することが可能となるため、前記装置の設置者は、把持アームを交換する度にスタートポジション等の再設定をする必要がなくなる。
このようなことから、たとえば横方向(X方向)でのエンドポジションにおける停止位置が把持アーム120の種類(大、中、小)の検出結果に応じて自動的に調整されることになるため、横方向(X方向)でのエンドポジションでは上述した位置検出第1センサ129及び/又は位置検出第2センサ130による反応によっての検出動作が不要となる。
X方向移動量調整部314は、アーム検出認識部312による把持アーム120の種類(大、中、小)の認識結果に応じてX方向移動量、すなわち横方向(X方向)でのスタートポジションとエンドポジションとの間での物体把持装置100の移動範囲を調整するための調整値を求める。
開き幅調整部315は、アーム検出認識部312によるアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)の認識結果に応じて、把持アーム120の爪123の開き幅を調整するための調整値を求める。
移動モータ回転量調整部316は、移動機構部200の横行用固定レール201側に取り付けられているX方向移動モータ240と縦行用可動レール202側に取り付けられているY方向移動モータ241による回転駆動量を調整するための調整値を求める。また、移動モータ回転量調整部316は、特に、X方向移動量調整部314による調整値に応じて横方向(X方向)でのスタートポジションとエンドポジションとの間での物体把持装置100の移動範囲を規制するようにX方向移動モータ240による回転駆動量を調整するための調整値を求める。
モータ回転量調整部317は、アーム検出認識部312による把持アーム120の種類(大、中、小)の認識結果と、アーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)の認識結果と、開き幅調整部315による調整値とを基に、把持モータ(m)111の回転駆動量を調整するための調整値と、各把持アーム120の爪123の開き幅や各把持アーム120の把持力を調整するための調整値とを求める。
ROM320には、制御部311による制御に必要な所定の制御プログラムが格納されている。RAM321には、制御部311による所定の演算結果、アーム検出認識部312による認識結果、位置検出認識部313による認識結果、X方向移動量調整部314による調整値、開き幅調整部315による調整値、移動モータ回転量調整部316による調整値、モータ回転量調整部317による調整値等が格納される。
I/F(インタフェース)322は、ボタンスイッチ22の操作信号をメイン制御部310に転送する。移動機構駆動部323は、移動モータ回転量調整部316による調整値に応じて横行用固定レール201側に取り付けられているX方向移動モータ240、又は縦行用可動レール202側に取り付けられているY方向移動モータ241を回転駆動させる。
検出センサ駆動部324は、アーム検出センサ116の検出動作を行わせ、その検出結果をメイン制御部310に転送する。位置検出センサ駆動部325は、位置検出第1センサ129及び位置検出第2センサ130を駆動し、位置検出第1センサ129及び/又は位置検出第2センサ130による反応結果をメイン制御部310に転送する。把持モータ駆動部326は、モータ回転量調整部317による調整値に基づき、把持モータ(m)111を駆動させる。
開幅調整モータ駆動部327は、モータ回転量調整部317によって調整された調整値に基づき、左開幅調整モータ111aと右開幅調整モータ111bとを駆動させ、アーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅を調整する。
次に、上述した制御系300による制御動作について説明する。なお、以下においては、アームベース115に対するそれぞれ種類(大、中、小)の異なるいずれかの把持アーム120を交換することに伴う制御を中心に説明するものとする。
まず、図17に示すように、アームベース115に取り付けられているいずれかの把持アーム120を他のいずれかの把持アーム120に交換する場合、上述の図7で説明したように、アームベース115側のロックピン115aを押し下げてアームベース115に取り付けられている把持アーム120を引き抜く。
次に、交換すべき種類(大、中、小)の異なるいずれかの把持アーム120に種類(大、中、小)の異なるいずれかアーム識別部材131〜133を装着する。この場合、上述したたとえば図10で説明したように、把持アーム120の基端部121の嵌合穴125の底部に設けられている装着溝126dを有する装着部126a〜126cに、それぞれ種類(大、中、小)の異なる接触片131a〜133aのいずれかを装着する。
次に、アームベース115に交換すべきいずれかの把持アーム120を装着する。この場合、まずその装着すべき把持アーム120の基端部121を、上述の図8で説明したように、アームベース115側に押し込む。このとき、上述したように、ロックピン115aがコイルバネ115cの付勢力に抗して押し下げられた後、元の位置に復帰し、把持アーム120の基端部121を固定する。
以上のようなことから、アームベース115に対する把持アーム120の交換である、把持アーム120の抜き取りと、装着とを極めて容易に行うことができる。
ここで、アームベース115へ交換すべき把持アーム120を装着すると、たとえば上述の図11及び図12で説明したように、把持アーム120の種類(大、中、小)と、アーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)との組み合わせにより、アーム検出センサ116の接触子116aの回動量が異なり、その異なるアーム検出センサ116による検出結果に応じて把持アーム120の種類(大、中、小)と、その把持アーム120に装着されているアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)とが認識される。
このような、把持アーム120と種類(大、中、小)と、アーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)との認識より、図17に示すように、各把持アーム120の爪123同士の開き幅の調整処理(ステップSa)と、横方向(X方向)での移動範囲の調整処理(ステップSb)と、各把持アーム120の把持力の調整処理(ステップSc)とが行われる。
すなわち、図18に示すように、接触子116aの回動によりアーム検出センサ116がオンすると(ステップS1)、上述した図15で説明したように、それぞれ種類(大、中、小)の異なる把持アーム120に装着されるアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)に応じて、a〜iの9通りの検出結果のいずれかかが得られることになる。
ここで、a〜cのいずれかの検出結果が得られると(ステップS2:YES)、把持アーム120が種類(大)として認識され、把持アーム120が種類(大)の処理に移行する(ステップS3)。これに対し、d〜fのいずれかの検出結果が得られれば(ステップS4:No)、把持アーム120が種類(中)として認識され、把持アーム120が種類(中)の処理に移行する(ステップS5)。さらに、g〜iのいずれかの検出結果が得られれば(ステップS4:YES)、把持アーム120が種類(小)として認識され、把持アーム120が種類(小)の処理に移行する(ステップS6)。
次に、把持アーム120が種類(大)の処理では、図19(a)に示すように、aの検出結果が得られると(ステップS10:YES)、その検出結果のaに応じた種類(大)のアーム識別部材131に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅が調整される(ステップS11)。これに対し、bの検出結果が得られると(ステップS12:YES)、その検出結果のbに応じた種類(中)のアーム識別部材132に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅が調整される(ステップS13)。さらに、cの検出結果が得られると(ステップS12:No)、その検出結果のcに応じた種類(小)のアーム識別部材132に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅が調整される(ステップS14)。
次に、把持アーム120が種類(中)の処理では、図19(b)に示すように、dの検出結果が得られると(ステップS20:YES)、その検出結果のdに応じた種類(大)のアーム識別部材131に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅が調整される(ステップS21)。これに対し、eの検出結果が得られると(ステップS22:YES)、その検出結果のeに応じた種類(中)のアーム識別部材132に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅が調整される(ステップS23)。さらに、fの検出結果が得られると(ステップS22:No)、その検出結果のfに応じた種類(小)のアーム識別部材132に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅が調整される(ステップS24)。
次に、把持アーム120が種類(小)の処理では、図19(c)に示すように、gの検出結果が得られると(ステップS30:YES)、その検出結果のgに応じた種類(大)のアーム識別部材131に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅が調整される(ステップS31)。これに対し、hの検出結果が得られると(ステップS32:YES)、その検出結果のhに応じた種類(中)のアーム識別部材132に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅が調整される(ステップS33)。さらに、iの検出結果が得られると(ステップS32:No)、その検出結果のiに応じた種類(小)のアーム識別部材132に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅が調整される(ステップS34)。
このようにして把持アーム120の種類(大、中、小)及びアーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)に応じて各把持アーム120の爪123の開き幅が調整されることになる。
また、把持アーム120の種類(大、中、小)の検出結果に応じて、上述した図14で説明したように、移動機構部200による物体把持装置100の横方向(X方向)での移動範囲が自動で調整されるとともに、上述したたとえば図6で説明したように、アーム識別部材131〜133の種類(大、中、小)の検出結果に応じて、アーム開閉部材117aの移動量の調整により、把持アーム120の把持力が自動で調整されることになる。
このように、本実施例では、種類(大、中、小)の異なるいずれかの把持アーム120にたとえばアーム識別部材131を着脱自在に装着しておき、さらにその把持アーム120をアーム開閉手段としてのたとえばアーム開閉部材117aにより回動自在とされるアームベース115に着脱自在に装着し、検出手段としてのたとえばメカニカル式のアーム検出センサ116により、アーム識別部材131を介して把持アーム120の種類(大、中、小)が検出されると、把持アーム120の種類(大、中、小)に応じた横方向(X方向)での適切な移動範囲を調整する調整値に基づき、たとえば物体把持装置100を横方向(X方向)に移動させるX方向移動モータ240の回転量が制御されることで、横方向(X方向)での移動範囲が把持アーム120の種類(大、中、小)に応じて調整されるようにした。
これにより、種類(大、中、小)の異なる把持アーム120の交換の度に、把持アーム120の種類(大、中、小)に応じた横方向(X方向)での移動範囲の手動での調整が不要となることから、少なくとも把持アーム120の種類(大、中、小)に応じた横方向(X方向)での移動範囲の調整を容易かつ確実に行うことができる。
また、本実施例では、アーム識別部材131〜133を複数、すなわち種類(大、中、小)の異なるものを用いるようにしたので、把持アーム120の種類(大、中、小)と、アーム識別部材の種類(大、中、小)との組み合わせによる複数の検出結果を得ることができる。この場合、上述した横方向(X方向)での移動範囲の調整に加え、アーム開閉部材117aにより把持アーム120の開き幅の調整や把持アーム120の把持力の調整もそれぞれの検出結果に合わせて自動で行うことができる。
なお、本実施例では、少なくとも把持アーム120の種類(大、中、小)に応じて横方向(X方向)での移動範囲の調整を行う場合について説明したが、この例に限らず、同様に、把持アーム120の種類(大、中、小)に応じて縦方向(Y方向)での移動範囲の調整が行われるようにしてもよい。
所定の物をつかんで、所定の位置に運ぶような工作機械等にも適用可能である。
本発明の景品取得ゲーム機の一実施例を示す斜視図である。 図1の景品取得ゲーム機を上部方向から見た場合を示す斜視図である。 図1の物体把持装置の内部構成等を説明するための正面図である。 図3の左開幅調整モータ及び右開幅調整モータによる各把持アームの爪同士の自動での間隔(開き幅)の調整の概要について説明するための図である。 図1の一対の把持アームを開閉するための機構部を説明する図である。 図1の把持アームの基本動作を説明するための図である。 図1の把持アームの基端部がアームベースに対して着脱自在に装着される場合の詳細を説明するための斜視図である。 図1の把持アームの基端部がアームベースに対して装着される場合を説明するための図である。 図1の把持アームがアームベースから取り外される場合を説明するための図である。 図1の把持アームの基端部に装着されるアーム識別部材について説明するための斜視図である。 図1の把持アームの種類(大、中、小)とそれぞれの把持アームに用いられるアーム識別部材の種類(大、中、小)等について説明するための図である。 図11の種類(大、中、小)の異なるアーム識部材に応じたメカニカル式のアーム検出センサによる作用を説明するための図である。 図11のアーム識部材の種類(大、中、小)に応じた把持アームの爪同士の開き幅の設定について説明するための図である。 図1のゲーム機の制御系の詳細について説明するためのブロック図である。 図3のアーム検出センサによる検出結果を説明するための図である。 図2の移動機構部によるスタートポジションでの物体把持装置の停止について説明するための図である。 図14の制御系による制御動作について説明するためのフローチャートである。 図14の制御系による制御動作について説明するためのフローチャートである。 図14の制御系による制御動作について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 ゲーム機
10 景品収容部
13 景品投入部
20 基台
21 操作卓
24 取出口
25 開閉扉
100 物体把持装置
110 把持機構部
111 把持モータ
111a 左開幅調整モータ
111b 右開幅調整モータ
112 アーム開閉機構部
113 コイルバネ
114 ブラケット
115 アームベース
115a ロックピン
115b 抜止部
115c コイルバネ
115d 蓋体
115e 収容保持部
115g 係合片
115h ロックピン挿通穴
116 アーム検出センサ
116a 接触子
117a アーム開閉部材
120 把持アーム
121 基端部
123 爪
124 係合穴
124a 開口端部
124b テーパ部
125 嵌合穴
126a〜126c 装着部
126d 装着溝
131a〜133a 接触片
131〜133 アーム識別部材
200 移動機構部
201 横行用固定レール
202 縦行用可動レール
210 移動基台
240 X方向移動モータ
241 Y方向移動モータ
300 制御系
310 メイン制御部
311 制御部
312 アーム検出認識部
313 位置検出認識部
314 方向移動量調整部
315 開き幅調整部
316 移動モータ回転量調整部
317 モータ回転量調整部
322 I/F
323 移動機構駆動部
324 検出センサ駆動部
325 位置検出センサ駆動部
326 把持モータ駆動部
327 開幅調整モータ駆動部
328 データバス

Claims (7)

  1. 遊戯者が操作する操作手段と、物体を把持するアーム部材を備えた物体把持装置と、前記物体把持装置を少なくとも横方向又は縦方向に移動させる移動機構部と、前記操作手段の操作情報に応じて、前記移動機構部の制御を行う制御手段と、を有する景品取得ゲーム機において、
    前記物体把持装置は、
    前記アーム部材の位置を調整する開幅調整手段と、
    前記アーム部材を回動させることによって、開閉を行うアーム開閉手段と、
    前記アーム部材に着脱自在に構成されたアーム識別部材と、
    前記アーム識別部材から、前記アーム部材の種類を検出する検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段が、前記検出手段からの情報に基づき、前記移動機構部の移動範囲のうち、横方向又は縦方向における移動限度位置を設定する
    ことを特徴とする景品取得ゲーム機。
  2. 前記制御手段は、さらに前記開幅調整手段に前記アーム部材の開き位置を設定させることを特徴とする請求項1に記載の景品取得ゲーム機。
  3. 前記物体把持装置は、物体を把持するアーム部材を着脱自在に装着できるアームベース部を有し、
    前記アームベース部は、前記アーム部材の基端部を保持するとともに可動自在なロック手段によって、前記アーム部材の基端部を脱着可能とするアーム脱着部を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の景品取得ゲーム機。
  4. 前記開幅調整手段は、前記アームベース部の取付位置を調整することで前記アーム部材の位置を調整することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の景品取得ゲーム機。
  5. 前記物体把持装置は、さらに、前記制御手段が、前記検出情報に基づき、前記アーム部材が回動し物体を把持する際の把持力を調整することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の景品取得ゲーム機。
  6. 前記アーム識別部材は、少なくとも2種類以上の部材からなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の景品取得ゲーム機。
  7. 遊戯者が操作する操作手段と、物体を把持するアーム部材を備えた物体把持装置と、前記物体把持装置を少なくとも横方向又は縦方向に移動させる移動機構部と、前記操作手段の操作情報に応じて、前記移動機構部の制御を行う制御手段と、を有する景品取得ゲーム機における景品取得方法において、
    前記物体把持装置は、
    前記アーム部材の位置を調整する工程と、
    前記アーム部材を回動させることによって、開閉を行う工程と、
    前記アーム部材に着脱自在に構成されたアーム識別部材から、前記アーム部材の種類を検出する工程とを有し、
    前記制御手段が、前記検出手段からの情報に基づき、前記移動機構部の移動範囲のうち、横方向又は縦方向における移動限度位置を設定する
    ことを特徴とする景品取得方法。
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