JP2008245961A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技状態に応じた遊技演出が可能な可動部材を遊技盤表面とこの前面に位置するガラス板との間に備えた弾球遊技機において、上記可動部材として、下部に開口101A、102Aを有する袋状の立体構造物101,102が用いられ、上記立体構造物101,102は、上記ガラス板側から遊技盤表面に向かう奥行き方向の寸法を縮めることで上記開口101A、102Aの全周縁を外部に露呈する構成とされるとともに上記開口101A、102Aと反対側の位置を基端として揺動可能な部材であり、上記基端側を上記開口側よりも奥側にて支持することにより奥行き方向で傾斜した状態で支持されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
パチンコ遊技機においては、遊技盤中央に液晶パネルなどを用いた図柄変動表示装置を設けたものがあり、入賞に応じて抽選状態や抽選結果などの図柄を変動表示することができるようになっている。
この図柄を表示する表示装置には、その周囲を囲む装飾部材が設けられ、この装飾部材には、演出の内容に応じて点滅するランプや、動く装飾部材が設けられているものもある。また、演出用として図柄変動表示装置の他に液晶パネルが設けられているものも存在する。
そこで、遊技の内容に応じてそれまでとは異なる動作を行う可動部材を設け、遊技内容に応じて補助的な演出動作を行わせる構成も提案されてきている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、遊技盤上方に装飾部材として用いられる列車フィギュアを周回させる空間を設け、遊技内容に応じて遊技盤上方で装飾部材が周回移動するのを外部から見ることができる構成が開示されている。
特許文献2には、遊技面上方に配置した可動演出ブロックに配置されている装飾部材の腕を遊技面側に対して遊技面と平行に進退可能とし、かつその腕先端に位置する手を遊技面と直角な方向に設定した回転軸を基準としてねじる運動を行わせるようにした構成が開示されている。
しかし、このような構造を用いた場合、遊技者から見ると可動演出物としての立体構造物の一部が欠けているという印象を持つことは否めず、遊技者に対して可動演出物としては実物と異なる奇異なものとしての印象を与えてしまう虞がある。
ところで、可動演出物も照明あるいは照明状態の変化などを用いた演出対象となりうるものであるが、一部が欠けている構造の立体構造物を照明した場合には、実物と異なる形態であることがより明確になる虞があることから立体構造物、特にその内部を照明するようなことは期待できないのが現状であった。
本発明の別の目的は、立体構造物を可動させる際の支持部の剛性低下を抑えて支持部を大型化しないですむ構成を備えた弾球遊技機を提供することにある。
さらに本発明の目的は、立体構造物を照明演出物として用いる際に照明によって実物と異なる印象を遊技者に与えないで済む弾球遊技機を提供することにある。
(1)遊技状態に応じた遊技演出が可能な可動部材を遊技盤表面とこの前面に位置するガラス板との間に備えた弾球遊技機において、
上記可動部材として、一端に開口を有する袋状の立体構造物が用いられ、
上記立体構造物は、上記ガラス板側から遊技盤表面に向かう奥行き方向の寸法を縮めることで上記開口の全周縁を外部に露呈する構成とされるとともに上記開口と反対側の位置を揺動支点側に相当する基端として上記開口を上記基端と反対側の揺動端に位置させた状態で上記遊技盤面と平行して揺動可能な部材であり、上記基端側を上記奥行き方向で上記開口側よりも奥側にて支持することにより奥行き方向で傾斜した状態で支持されていることを特徴とする弾球遊技機。
前枠2は、外枠1の正面右側上下に取り付けられたヒンジ金具3A、3Bにより外枠1に対して開閉可能に取り付けられ、さらに、外枠1の正面左側に設けられた施錠装置4によって閉鎖状態に保持されるようになっている。
遊技盤3は、所定板厚の積層合板の裏側にセルを貼り付けてルーター(役物取り付け孔)加工した化粧板を基板とし、その前面側には図示しないが、環状に取り付けられたガイドレールに囲まれて略円形状の遊技領域6が設けられている。
遊技領域6には、略中央部に表示部6aが設けてあり、表示部6aは、図柄表示が可能な液晶表示装置(以下、液晶表示装置を符号6aで示す)が用いられている。
また、前枠2には、覆い部材であるガラスなどの透明板(図示されず)が取り付けられる透明板支持枠220が一体化されて上述したヒンジ金具3A、3Bを介して開閉可能に設けられている。
皿ユニットDUには、遊技球が存在する皿部8だけでなく、皿部の正面右側下部には発射ハンドル9が、そして正面左側下部には灰皿10などが設けられている。
本実施例における可動演出機構MOは、装飾部6bの一部に設けられており、その要部を抽出して示した図が図2である。
図2に示すように、可動演出機構MOは、装飾部6bに取り付けられて一体化される基部100と、基部100において垂下支持されて、後述するが、上部側に設けた支軸101B,102Bの位置を揺動支点に相当する基端側とし、開口101A、102Aが位置する下部側を基端側と反対側の揺動端として遊技盤面と平行に揺動可能な立体構造物に相当する小ベル部材101および大ベル部材102とを備えている。
基部100は、ケーシング100Aを備えており、その表面に小ベル部材101および大ベル部材102が配置されている。
小ベル部材101および大ベル部材102の基端側に一体化されている支軸101B,102Bは、ケーシング100Aの内部に軸方向一端が位置して駆動力伝達部材の一構成部材として用いられ、ケーシング100Aに設けられている軸受け(図示されず)により回転可能に支持されている。
一方、小ベル部材101および大ベル部材102のいずれかあるいは両方は、図示しないが、開口内を照明するための照明装置を用いて照明されるようになっている。
この場合に用いられる照明装置は、図示しないが、小ベル部材101および大ベル部材102の内部において基端側に内蔵した発光ダイオード等を用いる照明光源(図示されず)あるいは開口側近傍に設けられて開口内に指向する拡散光を出射可能な構成を有する照明光源(図示されず)が用いられる。
本実施例は以上のような構成であるから、小ベル部材101,大ベル部材102等の立体構造物を遊技盤3と透明板2Aとの間の狭い空間内に配置する場合、奥行き方向での寸法を縮めて扁平状とすることにより、基端よりもサイズの大きい開口を持つ小ベル部材101,大ベル部材102を、その形状の一部を欠如させなくても上記空間内に収めることができる。
図4は、本遊技機における遊技制御を行う遊技制御手段の構成を示すブロック図であり、次の構成とされている。
図4において、遊技制御手段200は、遊技の進行や演出等を含む弾球遊技機1000全体を統括制御する手段である。遊技制御手段200は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
(入賞球検出手段)
入賞球検出手段21は、入賞口センサ5s、始動入賞口6c及び特別入賞口6dに遊技球が入賞したときに、その入賞を検出するものである。これらの始動入賞口6c及び特別入賞口6dには、それぞれ始動入賞口センサ6cs及び特別入賞口センサ6dsが設けられ、それぞれ入賞球検出手段21に電気的に接続されている。
抽選手段22は、入賞球検出手段21により、始動入賞口6cへの遊技球の入賞が検出されたことを条件として、可変表示手段である液晶表示装置6aに表示する停止図柄に関する抽選を行うものであり、本実施形態では、「1」当選/非当選の有無、「2」液晶表示装置6aの図柄の変動表示後の停止図柄、及び「3」図柄の変動表示中の変動パターンの抽選を行う。抽選手段22は、これらの「1」〜「3」の抽選を行うべく、当たり抽選手段22aと、停止図柄抽選手段22bと、変動パターン抽選手段22cとを備える。
当たり抽選手段22aは、本実施形態では、当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数取得手段と、当たり判定手段とを備える。
当たり判定用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期(例えば、16ビット乱数による0〜65535の周期)を有する当たり判定用乱数を発生させる。当たり判定用乱数取得手段は、当たり判定用乱数発生手段によって発生した当たり判定用乱数のうち1の当たり判定用乱数を、所定の時、本実施形態では始動入賞口センサ6csから送信された検出信号を入賞球検出手段21が受信した時に取得する。
当選と判定された場合には、後述する演出画像制御手段27にコマンドを送る。
停止図柄抽選手段22bは、当たり抽選手段22aの当たり判定手段の判定結果に基づいて、液晶表示装置6aに停止表示すべき停止図柄を抽選するものである。ここで、当たり抽選手段22aの当たり判定手段により、当選と判定された場合には、複数の当選図柄から、いずれか1の当選図柄を抽選によって選択する。
当たり抽選手段22aの当たり判定手段により当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段22bは、当選図柄選択用乱数発生手段と、当選図柄選択用乱数取得手段と、当選図柄選択手段とを備える。
非当選図柄選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する非当選図柄選択用乱数を発生させる。そして、非当選図柄選択用乱数取得手段は、非当選図柄選択用乱数発生手段によって発生した非当選図柄選択用乱数のうち1の非当選図柄選択用乱数を取得する。次いで、非当選図柄選択手段は、非当選図柄選択用乱数取得手段で取得した非当選図柄選択用乱数に対応する非当選図柄を選択する。
変動パターン抽選手段22cは、図柄変動表示装置としての機能を有する液晶表示装置6aに表示すべき図柄の変動パターンを抽選するものである。
変動パターン抽選手段22cは、変動パターン選択用乱数発生手段と、変動パターン選択用乱数取得手段と、変動パターン選択手段とを備える。
変動パターン選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する変動パターン選択用乱数を発生させる。そして、変動パターン選択用乱数取得手段は、変動パターン選択用乱数発生手段によって発生した変動パターン選択用乱数のうち1の変動パターン選択用乱数を取得する。次いで、変動パターン選択手段は、変動パターン選択用乱数取得手段で取得した変動パターン選択用乱数と、当たり抽選手段22aの当たり判定手段での判定結果に基づいて、複数種類の図柄の変動パターンを記憶したデータテーブルを参照して、いずれか1つの変動パターンを選択する。
ここで、本実施例では、図柄の変動表示の開始時には、3つの図柄の全てを変動表示した後、左図柄、右図柄、中図柄の順に停止表示させ、最終的に、3つの図柄の全てを停止表示する。
図柄表示制御手段23は、始動入賞口6cへの遊技球の入賞により、入賞球検出手段21が検出信号を受信したことを条件として、液晶表示装置6aの図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
図柄表示制御手段23は、抽選手段22の抽選結果に基づいて、図柄の変動表示及び停止表示を制御する。すなわち、図柄表示制御手段23は、停止図柄抽選手段22bによって選択された停止図柄、及び変動パターン抽選手段22cによって選択された変動パターンに従い、図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御する。
特別遊技制御手段24は、当たり抽選手段22aの当たり判定用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数が当選の乱数と一致し、液晶表示装置6aにより停止表示された図柄が当選図柄(例えば「777」)となった場合に、特別遊技に移行させ、その終了条件を満たすまで特別遊技を実行するものである。ここで「特別遊技」とは、通常遊技以上に遊技球が入賞しやすい状態が作り出され、具体的には、特別入賞口6dが開放され、遊技球を受け入れ易い状態となることで、それまで以上に賞球の獲得が期待できる遊技である。
特別遊技中は、特別遊技制御手段24は、特別入賞口6dの開放及び閉鎖動作を行うための特別入賞口駆動装置6ddの駆動を制御する。
具体的には、特別入賞口6dに所定数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、又は所定時間(例えば30秒間)経過するまで1回の開放状態を維持する。この動作は、所定回数(例えば15回)まで連続するように設定されている。
球搬出制御手段25は、賞球の払出し等を行うための球搬出装置25dの駆動を制御するものである。上述したように、始動入賞口センサ6cs及び特別入賞口センサ6dsからの検出信号を入賞球検出手段21が受信したときに、その入賞に対応する数の賞球を払い出すように、球搬出装置25dを制御する。球搬出装置25dは、駆動されると、球を弾球遊技機1000の皿部8に払い出す。
普通図柄制御手段26は、上述した普通図柄変動表示装置264dの変動表示及び停止表示を制御するためのものであり、以下の各手段を備える。
(入球検出手段)
入球検出手段262は、有効となっている普通図柄始動口6iを遊技球が通過したときに、それを検出するものである。
ここで、普通図柄始動口センサ6isは、普通図柄始動口6iの遊技球の通過領域の少なくとも一部に配置されており、普通図柄始動口6iの遊技球の通過を常時監視しているセンサである。
普通図柄始動口6iを遊技球が通過すると、普通図柄始動口センサ6isから、そのときの検出信号が入球検出手段262に送信される。この検出信号を受信したときに、入球検出手段262は、普通図柄始動口6iを遊技球が通過したことを検出する。
普通図柄抽選手段263は、有効となっている普通図柄始動口6iを遊技球が通過したことを条件として、普通図柄変動表示装置264dに停止表示すべき図柄を抽選によって決定するものである。
普通図柄抽選手段263は、上述した当たり抽選手段22aと同様に、当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数値取得手段と、当たり判定手段とを備える。
普通図柄変動制御手段264は、普通図柄始動口6iを遊技球が通過したときに、普通図柄抽選手段263の抽選結果に基づいて、普通図柄変動表示装置264dの図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
普通図柄変動制御手段264は、普通図柄変動表示装置264dの図柄を所定時間変化させた後、最終的には、普通図柄抽選手段263によって決定された図柄を普通図柄変動表示装置264dに停止表示させる。
球誘導装置制御手段265は、普通図柄抽選手段263の抽選結果に基づいて、球誘導装置265dの作動を制御するものである。具体的には、普通図柄抽選手段263による抽選で当選したときには、球誘導装置265dを作動させるように制御する。これとは逆に、普通図柄抽選手段263による抽選で非当選であったときは、球誘導装置265dを作動させない。
作動させる時期としては、普通図柄変動表示装置264dの図柄が所定時間変動し、普通図柄抽選手段263によって決定された図柄が普通図柄変動表示装置264dに停止表示された直後である。
普通図柄抽選手段263による抽選で当選したときには、普通図柄変動表示装置264dには、最終的に「7」の図柄が停止表示される。その直後に、球誘導装置制御手段265は、球誘導装置265dを作動させて、始動入賞口6cの入口部分を拡大させる。
演出画像制御手段27は、液晶表示装置6aに表示される演出画像を制御する。演出画像制御手段27は、当たり抽選手段22aより、当選の旨のコマンドを受け取った場合には、液晶表示装置6aに表示される演出画像を選択し、これを表示する。
(立体構造物駆動制御手段)
立体構造物駆動制御手段28は、抽選手段22において実行される液晶表示装置6aでの図柄の変動表示の際の演出の一つとして、立体構造物として用いられる小ベル部材101,大ベル部材102揺動態位を設定する駆動モータMの動作態位を設定するとともに開口内を照明するために用いられる照明光源の点灯制御を行う手段である。
本実施例では、抽選時において、いわゆる、リーチ状態が発生するのに応じて小ベル部材101,大ベル部材102のいずれかを選択して揺動させ、大当たりの際には両方を揺動させるようにして抽選内容での違いを演出できるようになっている。また、照明光源は、立体構造物の揺動に合わせて点灯あるいは点滅されるようになっている。
1 外枠
12 施錠装置
2 前枠
3 遊技盤
6 遊技領域
6a 液晶表示装置(表示部)
6b 装飾部
6c 始動入賞口
6d 特別入賞口
28 立体構造物駆動制御手段
100 基部
100A ケーシング
101 立体構造物の一つである小ベル部材
101A 開口
101B 基端側の支軸
102 立体構造物の他の一つである大ベル部材
102A 開口
102B 基端側の支軸
200 遊技制御手段
S ケーシング面から基端に至る支軸の軸方向長さ
L ケーシング面から開口の形状中心に至る距離
Claims (3)
- 遊技状態に応じた遊技演出が可能な可動部材を遊技盤表面とこの前面に位置するガラス板との間に備えた弾球遊技機において、
上記可動部材として、一端に開口を有する袋状の立体構造物が用いられ、
上記立体構造物は、上記ガラス板側から遊技盤表面に向かう奥行き方向の寸法を縮めることで上記開口の全周縁を外部に露呈する構成とされるとともに上記開口と反対側の位置を揺動支点側に相当する基端として上記開口を上記基端と反対側の揺動端に位置させた状態で上記遊技盤面と平行して揺動可能な部材であり、上記基端側を上記奥行き方向で上記開口側よりも奥側にて支持することにより奥行き方向で傾斜した状態で支持されていることを特徴とする弾球遊技機。 - 上記立体構造物は垂下支持され、上方に上記基端側が位置し、該基端側には支軸が取り付けられ、該支軸は、上記奥行き方向での張り出し長さが、該奥行き方向で上記揺動端に位置する開口の形状中心までの長さよりも短くされていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 上記立体構造物は、上記開口内を対象とした照明装置により照明されることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
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