JP2008245703A - 遊技台 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゲージ設計を制限することなく、多くの入賞可能領域を備える入賞装置を備えた遊技台を提供する。
【解決手段】羽根部材支点602を軸心として羽根部材が開放動作を始め、ある程度の位置まで開放されると釘602と接触するが、弾性羽根部材620の開放動作は継続されることで、弾性羽根部材が変形し始める。更に開放動作が進むと、弾性羽根部材620が更に変形し、一定量変形したところで、弾性羽根部材620の釘606との接触部分が摺動しながら回転軌道上に収まり、図15(c)に示すように、釘を回避して、弾性羽根部材620の形状が元の状態に復帰すると共に、羽根部材の開放状態となる。
【選択図】図15
【解決手段】羽根部材支点602を軸心として羽根部材が開放動作を始め、ある程度の位置まで開放されると釘602と接触するが、弾性羽根部材620の開放動作は継続されることで、弾性羽根部材が変形し始める。更に開放動作が進むと、弾性羽根部材620が更に変形し、一定量変形したところで、弾性羽根部材620の釘606との接触部分が摺動しながら回転軌道上に収まり、図15(c)に示すように、釘を回避して、弾性羽根部材620の形状が元の状態に復帰すると共に、羽根部材の開放状態となる。
【選択図】図15
Description
本発明は、パチンコ機やスロットマシン等に代表される遊技台に関する。
従来、パチンコ機等の遊技台では、遊技盤の遊技領域に、遊技球が入賞可能な入賞口と、複数個の図柄を変動表示可能な図柄表示部を備え、始動口と呼ばれる入賞口に遊技球が入賞すると、図柄表示部の図柄を所定時間変動して、変動後の図柄が予め定めた特定図柄の組み合わせである特定態様になった場合に、可変入賞手段を所定時間開放させる等、遊技者に有利な遊技状態を発生させるようにしている。
上記入賞口は、パチンコ遊技の興趣に大きな影響を与えるものであり、単純に遊技盤上に流入口を設けた入賞口の他にも、例えば左右一対の開閉部材を、遊技状態に応じて起立状態と傾斜状態のいずれかの状態に変化させ、遊技球の流入態様に面白みを持たせるようなパチンコ機が提案されている。
しかしながら、上記従来の遊技台は、単純に開閉部材が軸心を中心に回転動作するだけであるため、その動きは単調であり、遊技の興趣を十分に高めているとは言えなかった。
また、開閉部材の開閉動作を確保するために、回転軌道上に釘を配置することができず、入賞装置近辺の微妙な入賞率の調整がし辛いという問題点があった。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技台は、次のように構成される。
本発明の第1の態様は、遊技盤上に設けられた入賞口へ遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞しやすい第2の状態との間を切り換え可能な可変入賞手段を備えた遊技台であって、前記可変入賞手段は、可動片と、該可動片を前記遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞し易い第2の状態との間を可動させる可動手段とを有し、前記遊技盤には、前記可動片が可動する軌道上に釘が設けられ、前記可動片が前記釘を通過することができることを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例では、上記可動片としての羽根部材を備えた入賞装置において、羽根部材の開放軌道上に釘を配設するとともに、その釘を回避して羽根部材が開放位置まで開放動作できるように構成している。
このように、羽根部材の開放軌道上に釘を配設しても、その釘を回避しながら開放位置まで羽根部材が移動するので、開放軌道上にも釘を配設することが可能となり、従来と比べて自由な釘配列の設計(ゲージ設計という)ができる。
また、従来であれば釘によって羽根部材の移動が規制される状況においても、羽根部材の動きが規制されない入賞装置を提供できるので、遊技の興趣が高まる。
また、本発明の別の態様では、前記可動片は、前記釘が通過できる切り欠きがあることを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例においては、可動片である羽根部材の釘と干渉する部分を切り欠き、釘を羽根部材内部に収納するようにして、釘との干渉を回避する構成としている。
このように、羽根部材の開放軌道上に釘を配設しても、その釘を回避しながら開放位置まで羽根部材を移動制御できるので、開放軌道上にも釘を配設することが可能となり、従来と比べて自由な釘配列の設計(ゲージ設計という)ができる。
また、釘によって羽根部材の移動が規制される位置に釘を配設しても、羽根部材が、内部に釘を収納しながら開放動作を行うという従来にはない動作を行うので、遊技の興趣が高まる。
また、本発明の別の態様では、前記可動片は少なくとも一部が弾性変形可能な部材からなり、前記釘に接触すると弾性変形し、前記釘を通過すると元の形状に復元することを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例においては、羽根部材をアクリル樹脂などの弾性部材で形成し、開放動作中に羽根部材と釘が当接した後、開放動作が進行していくに伴って羽根部材が次第に変形するようにして、一定量変形したところで、羽根部材が釘を摺動しながら通過し、釘を回避するように構成している。
このように、羽根部材を弾性部材で構成することで、上述したように切欠部を羽根部材に設けなくても、自由な釘配列が可能となり、また単純な平面板を羽根部材として採用すれば、羽根部材を複雑な形に形成する作業が軽減され、設計、製造コストを抑えることができる。
また、羽根部材が開放動作と共に弾性変形し、瞬時に元の状態に戻るという従来にはない視覚上の面白みを提供でき、遊技の興趣が高まる。
また、本発明の別の態様では、前記可動片は一対の可動片を有し、前記第2状態のときに、前記一対の可動片の回転軸の他端が開放することを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例では、上記可動片として、一対の回転開放式の羽根部材、所謂電動チューリップ型の羽根部材の下端部に回転軸を設け、ソレノイドにより回転軸を軸心に羽根部材が回転動作することで、羽根部材の上端部が開放するように構成している。
このように、可動片をチューリップ型の一対の羽根部材として構成したので、従来からの入賞装置に多少の改変を加えるだけで、本発明の作用効果を得ることができ、可動片を新たに設計する必要がなく、設計コストが低減できる。
また、本発明の別の態様では、遊技盤上に設けられた入賞口へ遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞し易い第2の状態との間を切り換え可能な可変入賞手段を備えた遊技台であって、前記可変入賞手段は、可動片と、該可動片を前記遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞し易い第2の状態との間を可動させる可動手段と、前記可動片を案内する案内部とを有し、前記可動片は、前記案内部に案内されて、前記第1の状態と前記第2の状態との間を可動することを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例においては、その可動片として、一般的なチューリップ型の入賞装置とは異なった直線駆動式の羽根部材を採り上げている。この羽根部材は、駆動源としてプランジャ式のソレノイドを利用し、羽根部材の底面部に設けられた案内軸が、入賞装置又は遊技盤に案内部として設けられた案内溝に沿って直線動作を行うことによって、閉鎖状態と開放状態に移動制御される構成となっている。
このように、羽根部材を直線的に駆動制御することによって、従来の回転駆動式の羽根部材に比べて移動軌跡が少なくて済み、より広い釘の配設スペースを確保することができるので、より自由なゲージ設計が可能となる。
また、本発明の別の態様では、前記可動片は一対の可動片を有し、前記可動片は多関節からなることを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例においては、可動片を、複数の構成部材を連結軸によって相互に連結した多関節部材でもって構成し、一方向だけではなく、遊技盤上の平面XY方向において自由な方向に移動制御を可能としている。
このように、羽根部材を直線的に駆動制御するだけでなく、必要に応じて遊技盤上の平面XY方向に自由に羽根部材の移動方向を設計できるので、更に自由なゲージ設計が可能となる。
また、本発明の別の態様では、遊技盤上に設けられた入賞口へ遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞し易い第2の状態の間を切り換え可能な可変入賞手段を備えた遊技台であって、前記可変入賞手段は、可動片と、該可動片を前記遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞し易い第2の状態との間を可動させる手段とを有し、前記可動片は、回転しながら回転軸を移動させることを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例では、羽根部材を備えた入賞装置において、従来であれば固定されている羽根部材をソレノイドにより移動可能に構成し、羽根部材が移動しながらの羽根の開放動作を行う構成となっている。
このように、羽根部材の開放動作による面白みの他にも、羽根部材の移動による面白みも加わるので、より一層、遊技の興趣が高まる。
また、本発明の別の態様では、前記可動片の移動方向は、遊技盤に対して水平方向であることを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例では、羽根部材を備えた入賞装置において、従来であれば固定されている羽根部材の回転軸を、ソレノイドを用いて左右方向に移動可能に構成し、単純な羽根部材の回転開放による生じる入賞可能領域よりも、広い入賞可能領域を確保できるようにしている。
このように、羽根部材の長さを大きくする必要なく、入賞可能領域を拡張することができるので、より広い釘の配設スペースを確保することが可能となり、より自由なゲージ設計ができる。
また、本発明の別の態様では、前記可動片は一対の可動片を有し、前記可動片は、回転軸が水平移動して回転軸の他端が開放することを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例では、一対のチューリップ型の羽根部材の下端部に回転軸を設け、ソレノイドにより回転軸を軸心に羽根部材が回転動作することで、羽根部材の上端部が開放するように構成している。羽根部材の回転動作は、ラック歯と、羽根部材と一体的に設けられた歯車を用いて、ソレノイドの左右方向への移動を利用して行われる構成となっている。
このように、入賞可能領域を確保するために羽根部材を大型化しなくても、入賞可能領域を確保することが可能となり、より広い釘の配設スペースを確保することができるので、自由なゲージ設計が可能となる。
本発明に係る遊技台によれば、羽根部材の開放軌道上に釘を配設しても、その釘を回避しながら開放位置まで羽根部材を移動制御できるので、従来と比べて自由な釘配列の設計(ゲージ設計)ができる。
以下、図面を用いて、本発明の実施例1に係るパチンコ機(遊技台)について詳細に説明する。
まず、図1を用いて、本発明の実施例1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面(遊技者側)から見た状態を示す略示正面図である。
パチンコ機100は、ガラスおよびガラス枠からなる前面扉(図示省略)の奥側にガラスを通して視認可能に配設した遊技盤(盤面)102を備えている。この遊技盤102には、遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある。)を遊技盤102の中央に位置する遊技領域104に案内するための外レール106と内レール108を配設している。
遊技領域104の中央上側には、演出装置200を配設している。この演出装置200には、略中央に横長の装飾図柄表示装置110を配設し、右下に、普通図柄表示装置112と、特別図柄表示装置114と、普通図柄保留ランプ116と、特別図柄保留ランプ118と、高確中ランプ120を設けている。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置200は、可動部を動作して演出を行うものであり、遊技状態に応じて、様々な演出を行う。
装飾図柄表示装置110は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置によって構成する。この装飾図柄表示装置110は、左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cおよび演出表示領域110dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110bおよび左図柄表示領域110cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域110dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域110a、110b、110c、110dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置110の表示画面内で自由に変更することを可能としている。装飾図柄としては、例えば、1から10までの数字や、種々のキャラクタ画像などを用いることが一般的である。
普図表示装置112は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。特図変動装置114は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。遮蔽手段250は、選択された演出パターンに応じて扉部材が開閉動作を行い、装飾図柄表示装置110の表示を物理的に隠す演出に用いられる。
普図保留ランプ116は、保留している普図の変動の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を2つまで保留することを可能としている。特図保留ランプ118は、保留している特図の変動の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を4つまで保留することを可能としている。高確中ランプ120は、遊技状態が高確率状態(いわゆる確変状態)であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置200の周囲には、一般入賞口122と、普図始動口124と、特図始動口128と、可変入賞口130を配設している。
一般入賞口122は、本実施例では左右に2つずつ配設しており、この一般入賞口122への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口122に入賞した場合)、後述する払出装置402を駆動し、所定の個数(本実施例では10個)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出する。貯留皿144に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口122に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口124は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域104の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では左右に1つずつ配設している。普図始動口124を通過した球は一般入賞口122に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口124を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置112による普図変動遊技を開始する。
特図始動口128は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では盤面中央部に1つだけ配設している。この特図始動口128は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が困難であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置112が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図始動口128への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置402を駆動し、所定の個数(本実施例では5個)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。特図始動口128に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口130は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技領域104の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口130は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選し、特図表示装置114が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口130への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置402を駆動し、所定の個数(本実施例では15球)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出する。なお、可変入賞口130に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材132や、釘134を複数個、配設していると共に、内レール108の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口136を設けている。
遊技盤102の下方には、後述する発射モータ452によって回動する発射杆138と、この発射杆138の先端部に取り付けて球を遊技領域104に向けて打ち出す発射槌140と、この発射槌140によって打ち出す球を外レール106に導くための発射レール142と、球を一時的に貯留すると共に、貯留している球を順次、発射レール142に供給するための貯留皿144と、遊技者による押下操作が可能であり、所定の時期にその操作を検出した場合に上記装飾図柄表示装置110等による演出表示を変化させるためのチャンスボタン146を配設している。
また、発射杆138および発射槌140の下方には、発射杆138を制御して遊技領域104に向けて球の発射強度の操作を行うための操作ハンドル148が設けられていると共に、貯留皿144の下方には、貯留皿144に貯留できない溢れ球を貯留するための下皿150を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が貯留皿144に貯留している球を発射レール142の発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドル148の操作量に応じた強度で発射モータ452を駆動し、発射杆138および発射槌140によって外レール106、内レール108を通過させて遊技領域104に打ち出す。そして、遊技領域104の上部に到達した球は、打球方向変換部材132や釘134等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口122、可変入賞口130)や特図始動口に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口124を通過するのみでアウト口136に到達する。
次に、図2(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図表示装置114、装飾図柄表示装置110、普図表示装置112が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図2(a)は特図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施例の特図の停止表示態様には、大当たり図柄である「特図1」と、外れ図柄である「特図2」の2種類がある。特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技を開始した場合には、特図表示装置114は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図変動遊技の当選を報知する場合には「特図1」を停止表示し、特図変動遊技の外れを報知する場合には「特図2」を停止表示する。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図2(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施例の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾8」の8種類がある。特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置110の左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾7」→「装飾8」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、大当たりを報知する場合には、図柄表示領域110a〜110cに大当たりに対応する図柄組合せ(本実施例では、同一の数字の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」))を停止表示し、特別大当たりを報知する場合には、特別大当たりに対応する図柄組合せ(本実施例では、同一の奇数番号数字の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾1−装飾1−装飾1」))を停止表示する。なお、大当たりに対応する図柄の組合せを停止表示した場合には、大当たり遊技または特別大当たり遊技を開始し、特別大当たりに対応する図柄の組合せを停止表示した場合には、特別大当たり遊技を開始する。また、外れを報知する場合には、図柄表示領域110a〜110cに大当たりに対応する図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示した後で、保留している装飾図柄の変動表示があれば、その変動表示を開始する。
図2(c)は普図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施例の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図1」と、外れ図柄である「普図2」の2種類がある。普図始動口124を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として普図表示遊技を開始した場合には、普図表示装置112は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図1」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図2」を停止表示する。
次に、図3を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主に演出の制御を行う演出制御部350と、主制御部300が送信するコマンドに応じて、主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部400と、遊技球の発射制御を行う発射制御部450と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部500によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する演出制御部350についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器314が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路316(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ318が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路316および基本回路302に出力するためのセンサ回路320と、特図表示装置114の表示制御を行うための表示回路322と、普図表示装置112の表示制御を行うための表示回路324と、各種状態表示部326(普図保留ランプ116、特図保留ランプ118、高確中ランプ118等)の表示制御を行うための表示回路328と、特図始動口128や可変入賞口130等を開閉駆動する各種ソレノイド330を制御するためのソレノイド回路332を接続している。
なお、特図始動口128に球が入賞したことを球検出センサ318が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路316に出力する。この信号を受信したカウンタ回路316は、特図始動口128に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図始動口128に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路550にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、演出制御部350にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、演出制御部350および払出制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と演出制御部350および払出制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は演出制御部350および払出制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、演出制御部350および払出制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の演出制御部350について説明する。
演出制御部350は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて演出制御部350の全体を制御する基本回路352を備えており、この基本回路352には、CPU354と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM356と、一時的にデータを記憶するためのRAM358と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O360と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ362を搭載している。この基本回路352のCPU354は、水晶発信器364が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路352には、スピーカ366(およびアンプ)の制御を行うための音源IC368と、各種ランプ370の制御を行うための表示回路372と、演出装置200の情報報知用可動体210および演出用可動体220を駆動するソレノイド212、228またはモータ等が含まれる各種演出用ソレノイド等374の制御を行うためのソレノイド回路376と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)110および遮蔽手段250の制御を行うための液晶制御回路378と、チャンスボタン146を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部400、発射制御部450、電源制御部500について説明する。
払出制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置402を制御すると共に、払出センサ404が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部406を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット552との通信を行う。
発射制御部450は、払出制御部400が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、操作ハンドル148内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による発射ハンドル148の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆138および発射槌140を駆動する発射モータ452の制御や、貯留皿144から発射レール142に球を供給する球送り装置453の制御を行う。
電源制御部500は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、演出制御部350等の各制御部や払出装置402等の各装置に供給する。さらに、電源制御部500は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。なお、同図(a)は大当たり判定テーブルの一例を、同図(b)は高確率状態移行判定テーブルの一例を、同図(c)はタイマ番号決定テーブルの一例を、それぞれ示した図である。
図4(a)に示す大当たり判定テーブルは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している情報(以下、単に「遊技情報」と称する。)の種類と、特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に使用する抽選データを対応付けて記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの情報を用いて特図変動遊技を当選(大当たり)とするか、不当選(外れ)とするかの決定、すなわち「大当たり判定」を行う。なお、「遊技情報」は、特図変動遊技を所定の低確率で当選と判定する低確率状態を示す情報、および低確率よりも高い高確率で特図変動遊技を当選と判定する高確率状態を示す情報等を含むが、以下、これらを単に「低確率状態」および「高確率状態」と称する。
特図始動口用抽選データは、特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に開始する特図変動遊技の結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、遊技状態が低確率状態の場合、取得した特図当選乱数値(乱数値については後述する)が10001〜10187であるときは、特図変動遊技の当選と判定する。一方、取得した特図当選乱数値が10001〜10187以外の数値である場合には、特図変動遊技の外れと判定する。なお、本実施例では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、低確率状態における第1特図始動口用抽選データが示す数値範囲は10001〜10187(数値範囲の大きさは187)であるから、低確率状態の特図始動口128への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は、約1/350.4(=187/65536)である。これに対して、高確率状態における特図始動口用抽選データが示す数値範囲は30001〜31310(数値範囲の大きさは1310)であるから、高確率状態の特図始動口128への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は約1/50.0(=1310/65536)であり、特図始動口128への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は、低確率状態よりも高確率状態の方が高くなるように設定している。
図4(c)に示すタイマ番号決定テーブルは、特図表示装置114による特図の変動表示を開始してから停止表示をするまでの変動時間を示すタイマ番号を決定するための抽選に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの情報と、上記の大当たり判定結果および後述するタイマ乱数の値に基づいて、タイマ番号を決定する。なお、本実施例では、特図タイマ乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、上記の大当たり判定結果が不当選の場合は、タイマ1のタイマ乱数の範囲は0〜60235(数値範囲の大きさは60236)であるから、タイマ番号としてタイマ1(変動時間5秒、リーチなし)を選択する確率は60236/65536である。また、タイマ番号として、タイマ2(変動時間10秒、ノーマルリーチ)を選択する確率は4250/65536、タイマ3(変動時間20秒、ロングリーチ)を選択する確率は800/65536、タイマ3(変動時間40秒、マルチラインリーチ)を選択する確率は250/65536である。一方、大当たり判定結果が当選の場合は、タイマ2のタイマ乱数の範囲は0〜15535(数値範囲の大きさは15536)であるから、タイマ番号としてタイマ2(変動時間10秒、ノーマルリーチ)を選択する確率は15535/65536である。また、タイマ番号として、タイマ3(変動時間20秒、ロングリーチ、ノーマルリーチ(再変動))を選択する確率は9000/65536、タイマ4(変動時間40秒、マルチラインリーチ)を選択する確率は38000/65536、タイマ5(変動時間50秒、全回転リーチ)を選択する確率は3000/65536である。
次に、図5〜図8を用いて、パチンコ機100の演出制御部350のROM356が記憶しているデータテーブルについて説明する。
図5(a)は上記の大当たり判定の結果が不当選(後述する大当たりフラグがオフ)の場合に使用する変動番号選択テーブルの一例を示したものであり、同図(b)は上記の大当たり判定の結果が当選(大当たりフラグがオン)の場合に使用する変動番号選択テーブルの一例を示したものである。
同図(a)および(b)に示す変動番号選択テーブルは、装飾図柄表示装置110における演出表示態様を決定するためのデータテーブルであり、タイマ番号、上記の確変移行判定の結果(後述する確変フラグの値)、および後述する変動決定用乱数の値に基づいた変動番号の決定に使用する。なお、変動番号選択テーブルの「変動態様」の項目に対応する列には、変動番号に対応する変動態様を参考までに記載しており、例えば、変動番号の変動11を選択した場合には、後述する変動態様「ロングリーチ」で装飾図柄表示装置110の表示制御を行い、変動番号の変動19を選択した場合には、後述する変動態様「全回転リーチ」で装飾図柄表示装置110の表示制御を行うことを示している。
例えば、上記の大当たり判定の結果が不当選、タイマ番号がタイマ1、確変フラグがオン(またはオフ)の場合には、図5(a)に示す、大当たりフラグがオフの場合の変動番号選択テーブルを参照する。この場合、タイマ番号=タイマ1に対応する変動決定用乱数値の数値範囲は0〜127(数値範囲の大きさは128)であるから、変動番号として、100%(=128/128)の確率で、すなわち取得した変動決定用乱数値に関わらず変動1を選択し、RAM358に設けている変動番号記憶領域に、選択結果が変動1であることを示す情報を記憶する。また、大当たり判定の結果に当選し、タイマ番号がタイマ2、確変フラグがオフの場合には、図5(b)に示す、大当たりフラグがオンの場合の変動番号選択テーブルを参照する。この場合、タイマ番号=タイマ2、確変フラグ=オフに対応する変動決定用乱数値の数値範囲は0〜47(数値範囲の大きさは48)と48〜127(数値範囲の大きさは80)の2種類があるから、変動番号として、48/128の確率で変動6を選択し、80/128の確率で変動7を選択する。
図6〜図8は、図5を用いて決定した変動番号、及び図柄決定用乱数の値に基づいて装飾図柄表示装置110に仮停止させる仮停止図柄の組合せ、および停止表示させる停止図柄の組合せを決定するための図柄決定テーブルの一例を示した図であり、図6(a)は変動番号が変動1である場合に使用し、仮停止および停止させる装飾図柄の組合せの種類を決定するための図柄決定テーブルの一例を、同図(b)は変動2〜変動5に対応する図柄決定テーブルの一例を、同図(c)は変動6、10、13、14、18に対応する図柄決定テーブルの一例を示したものである。また、図7(a)は変動7に対応する図柄決定テーブルの一例を、同図(b)は変動9に対応する図柄決定テーブルの一例を、同図(c)は変動11、15、16、19に対応する図柄決定テーブルの一例を、図8(a)は変動8、17、20に対応する図柄決定テーブルの一例を、同図(b)は変動12に対応する図柄決定テーブルの一例を、それぞれ示したものである。なお、仮停止図柄の組合せは、図柄が停止図柄の組合せとなる前に一時的に停止する仮の停止図柄の組合せを示しており、停止図柄の組合せは、最終的に停止する停止図柄の組合せを示している。
また、図6(a)および(b)に示す、変動1〜変動5に対応する図柄決定テーブルは、大当たり判定が不当選の場合(外れの場合)に選択するテーブルであり、図6(c)、図12(a)に示す、変動6、10、13、14、18、7に対応する図柄決定テーブルは、大当たり判定が当選で確変移行判定が不当選の場合(大当たりの場合)に選択するテーブルであり、図7(b)および(c)、図8(a)および(b)に示す、変動9、11、15、16、19、8、17、20、12に対応する図柄決定テーブルは、大当たり判定が当選で確変移行判定も当選の場合(特別大当たりの場合)に選択するテーブルである。ここで、図7(b)および(c)、図8(a)および(b)に示すテーブルは特別大当たりの場合にのみ選択するように構成しているが、このテーブルを用いて停止図柄の組合せを選択した場合には、図柄表示領域110a〜110cに特別大当たりに対応する図柄組合せではなく、大当たりに対応する図柄組合せを停止表示する場合を含んでいる。もちろん停止表示後には特別大当たり遊技を開始し、大当たり動作の終了後には高確率状態に設定する。
演出制御部350は、例えば、変動番号が変動6である場合には、図6(c)に示す図柄決定テーブルを参照する。この場合、変動6に対応する図柄決定用乱数値(乱数値については後述する)の数値範囲は、0〜31(数値範囲の大きさは32)、32〜63(数値範囲の大きさは32)、64〜95(数値範囲の大きさは32)、96〜127(数値範囲の大きさは32)の4種類があるから、停止図柄の組合せとして、それぞれ1/4(=32/128)の確率で、「装飾2−装飾2−装飾2」、「装飾4−装飾4−装飾4」、「装飾6−装飾6−装飾6」、または、「装飾8−装飾8−装飾8」のいずれかを選択する。
<主制御部メイン処理>
次に、図9を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300には、電源が投入されるとリセット信号を出力するリセット信号出力回路を設けている。このリセット信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割り込みによりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って処理を実行し、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定、各種変数の初期化、後述する主制御部タイマ割り込み処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理等を行う。
ステップS102では、復帰データ(前回、電源が遮断された時点における制御状態を復帰させるための情報を保存したデータ)をRAM308が記憶しているか否かを判断する。そして、復帰データをRAM308に記憶していた場合にはステップS103に進み、記憶していなかった場合にはステップS104に進む。
ステップS103では、復帰データを用いて、電源の遮断前の状態に復帰する。例えば、電源の遮断前に行っていた処理が後述するステップS104における所定の乱数カウンタの更新を行う直前の処理の場合は、その所定の乱数カウンタの更新から開始する。
ステップS104では、ソフトウェア乱数カウンタの更新を行う。ここでは、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図タイマ乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始する定期割り込み処理を行っている間を除いて、このステップS104の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割り込み処理>
次に、図10を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割り込み処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割り込みを発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割り込みを契機として主制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、I/O310の入力ポートの値を取得して、各種センサ318の状態を検出する。例えば、特図始動口128に球が入球していることを検出した場合にオン信号を出力する球検出センサからの信号を入力する。他の入賞口、ゲート等についてもそれぞれ対応する球検出センサを設けており、これら球検出センサからの信号を入力している。入力した結果は、RAM308に各種センサごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶しておく。
ステップS202では、ソフトウェア乱数カウンタの更新を行う。ここでは、主制御部300で使用する普図当選乱数値および特図乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタと、上記の普図当選乱数値、および特図乱数値の初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上記の初期値記憶領域に記憶しておく。これらの処理の後でステップS104で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行う。なお、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上記の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS203では、上記ステップS201で各種センサから入力した信号の状態に基づいて入賞検出を行う。この入賞検出では、入賞口(一般入賞口122、特図始動口128、および可変入賞口130)に入賞(入球)があった場合には、RAM308に設けた賞球数記憶領域の値に入賞口ごとに予め定めた賞球数を加算したり、特図始動口128に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が4未満である場合には、カウンタ回路316のカウンタ値記憶用レジスタから値を特図当選乱数値として取得する。また、上記の特図乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図乱数値として取得し、RAM308に設けた乱数値記憶領域に特図当選乱数値と共に記憶する。また、普図始動口124を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が2未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた上記特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。
ステップS204では、特図変動遊技に関する処理(特図関連処理)を行う。この特図関連処理では、特図変動遊技および可変入賞口130の開閉制御を行っておらず、且つ、保留している特図変動遊技の数が1以上である場合に、上記図4(a)の大当たり判定テーブル、同図(b)の高確率状態移行判定テーブル、同図(c)のタイマ番号決定テーブル等を使用した各種抽選のうち、最初に大当たり判定を行う。具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した特図当選乱数値が、図4(a)に示す大当たり判定テーブルの特図始動口用抽選データの数値範囲であるか否かを判定し、特図当選乱数値が特図始動口用抽選データの数値範囲である場合には、特図変動遊技の当選と判定してRAM308に設けた大当たりフラグの格納領域に大当たりとなることを示す情報を設定する(以下、大当たりの情報をRAM308に設定することを「大当たりフラグをオンに設定する」という)。一方、特図当選乱数値が特図始動口用抽選データの数値範囲以外である場合には、特図変動遊技の外れと判定してRAM308に設けた大当たりフラグの格納領域に外れとなることを示す情報を設定する(以下、外れの情報をRAM308に設定することを「大当たりフラグをオフに設定する」という)。
具体例としては、遊技状態が低確率状態であり、特図始動口128への球入賞の検出に基づいて取得した特図当選乱数値が10100の場合は大当たりフラグをオンに設定し、特図当選乱数値が10200の場合は大当たりフラグをオフに設定する。
大当たりフラグにオンを設定した場合には、次に確変移行判定を行う。具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した特図乱数値が、図4(b)に示す移行判定乱数の数値範囲であるか否かを判定し、特図乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、RAM308に設けた確変(確率変動)フラグの格納領域に、特別大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する。(以下、特別大当たり遊技開始の情報をRAM308に設定することを「確変フラグをオンに設定する」という)。一方、特図乱数値が抽選データの数値範囲以外である場合には、上記の確変フラグの格納領域に、大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する(以下、大当たり遊技開始の情報をRAM308に設定することを「確変フラグをオフに設定する」という)。例えば、取得した特図乱数値が20の場合には確変フラグをオンに設定する。一方、取得した特図乱数値が80の場合には確変フラグをオフに設定する。
大当たり判定の結果に関わらず、次にタイマ番号を決定する処理を行う。具体的には、上記特図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を特図タイマ乱数値として取得する。大当たりフラグの値、および取得した特図タイマ乱数値を含む図4(c)に示すタイマ乱数の数値範囲に対応するタイマ番号を選択し、RAM308に設けた所定のタイマ番号格納領域に記憶する。さらに、そのタイマ番号に対応する変動時間をRAM308に設けた所定の変動時間格納領域に記憶して処理を終了する。
例えば、大当たりフラグがオフで、取得した特図タイマ乱数値が50000の場合には、特図タイマ乱数値は0〜60235の範囲であることから、タイマ番号決定テーブルのそれらの条件に対応する1行目に記憶しているタイマ番号を示すタイマ1、および変動時間を示す5を選択し、RAM308に設けたそれぞれの記憶領域に記憶する。一方、大当たりフラグがオンで、取得した特図タイマ乱数値が64000の場合には、特図タイマ乱数値は0〜15535の範囲ではないことからタイマ2は選択せず、15536〜24535ではないことからタイマ3は選択せず、24536〜62535ではないことからタイマ4は選択しないが、62536〜65535の範囲内であることから、タイマ番号決定テーブルのそれらの条件に対応する8行目に記憶しているタイマ番号を示すタイマ5、および変動時間を示す50を選択し、RAM308に設けたそれぞれの記憶領域に記憶する。なお、割り込み処理の開始周期である2msを考慮して、選択した変動時間の値に2000を掛けた値を変動時間記憶領域にセットする。例えば、変動時間が5秒の場合には、変動時間記憶領域には10000の値を初期値としてセットし、後述するタイマ更新処理(ステップS208)を実行する度に、この変動時間記憶領域の値を1だけ減算するようにすることで、割り込み処理の実行回数により時間の経過を計測できるようにしている。
その他、変動時間記憶領域の値が1から0になったタイミングで開始する特図変動関連処理で、大当たりフラグがオンの場合には特図表示装置114に図2(a)に示す特図1、大当たりフラグがオフの場合には、図2(a)に示す特図2を表示するように設定すると共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するように設定する。この設定により特図の停止表示を行い、特図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、大当たりフラグがオンの場合には、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定する。大当たりフラグがオフの場合に、保留している特図変動遊技の数が1以上であれば、上記大当たり判定等特図変動遊技を開始する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口130に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口130の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力ように設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口130の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するように設定する。
この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図変動関連処理で、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、保留している特図変動遊技の数が1以上であれば、上記大当たり判定等特図変動遊技を開始する。なお、保留している特図変動遊技の数は、RAM308に設けた特図保留数記憶領域に記憶するようにしており、大当たり判定をするたびに、保留している特図変動遊技の数から1を減算した値を、この特図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。
ステップS205では、普図変動遊技に関する処理(普図関連処理)を行う。この普図関連処理では、普図変動遊技および特図始動口128の開閉制御を行っておらず、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上記乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。
次に、上記普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置112に普図を変動表示する時間を1つ選択し、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶し、普図表示装置112による普図の変動表示の開始の設定を行い、処理を終了する。
普図を変動表示する時間が経過したタイミングにおける普図関連処理では、当りフラグがオンの場合には、図2(c)に示す普図1を普図表示装置112に表示する設定をし、当りフラグがオフの場合には、図2(c)に示す普図2を表示する設定をすると共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するように設定する。この設定により普図の停止表示を行い、普図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミングで開始する普図変動関連処理では、当りフラグがオンの場合には、所定の開放期間(例えば2秒間)特図始動口128の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力ように設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミングで開始する普図変動関連処理では、特図始動口128の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するように設定すると共に、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)開閉駆動用のソレノイド330に、羽根部材の閉鎖状態の保持するように設定する。
また、所定の閉鎖期間を経過したタイミングで開始する普図変動関連処理では、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上記当り判定処理等普図変動遊技を開始する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。
ステップS206では、演出制御部350に対して制御コマンド(演出コマンド)を送信する。なお、この制御コマンドには、上記ステップS204で大当たり判定を行った場合に送信する変動開始コマンド、上記変動時間記憶領域の値が1から0になったタイミングで送信する変動停止コマンド、上記所定の開放期間の開始の毎に送信するラウンド開始情報等があり、上記変動開始コマンドには、変動時間(例えば選択したタイマ番号)、確変フラグのオン/オフの情報、大当たりフラグのオン/オフの情報等を含み、ラウンド開始コマンドには大当たりを開始してから可変入賞口130を開放させた回数を示す情報(例えばラウンド数)等を含めるようにしている。また、払出制御部400に対して払出コマンドを送信する。なお、この払出コマンドには、上記賞球数記憶領域の値に基づく賞球数等を含めるようにしている。
ステップS207では、各種ソレノイド330を駆動して特図始動口128や、可変入賞口130の開閉を制御したり、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路550に出力する。また、表示回路322、324、328を介して普図表示装置112、特図表示装置114、各種状態表示部326等に出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS208では、普通図柄表示装置112や特別図柄表示装置114に図柄を変動・停止表示する時間、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間等を計時するためのタイマ等を含む各種タイマを更新する。
ステップS209では、電源制御部500から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路が、所定の値以下である場合に電圧が低下したことを示す電圧低下信号を出力しているか否か、すなわち電源の遮断を検知したか否かを監視し、電源の遮断を検知した場合には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行う。
<演出制御メイン処理>
次に、図11(a)を用いて、演出制御部350のCPU354が実行する演出制御部メイン処理について説明する。なお、同図は演出制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
演出制御部350には、電源が投入されるとリセット信号を出力するリセット信号出力回路を設けている。このリセット信号を入力した基本回路352のCPU354は、リセット割り込みによりリセットスタートしてROM356に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行し、まず、ステップS301で各種の初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化等を行う。
ステップS302では、コマンド入力処理を行う。
ステップS303では、I/O360の出力ポートを介して液晶制御回路374にコマンドを出力する。演出制御部350は、後述するストローブ処理または演出制御部タイマ割り込み処理による中断を除いて、以降、ステップS302およびS303の処理を繰り返し実行する。
<コマンド入力処理>
次に、図11(b)を用いて、上記演出制御部メイン処理におけるコマンド入力処理(ステップS302)について説明する。同図はコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、後述するコマンド記憶領域の内容を確認し、未処理のコマンドが残っているか否かを判断する。そして、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っている場合にはステップS402に進み、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っていない場合には処理を終了して演出制御部メイン処理に復帰する。
図11(f)は変動パターン選択処理の流れを示すフローチャートであり、同図(g)は図柄停止処理の流れを示すフローチャートである。ステップS402では、コマンド記憶領域に記憶している未処理コマンドのうちの次に処理するべき未処理コマンドの種類に基づいて、図11(f)に示す変動パターン選択処理(例えば未処理コマンドが上記変動開始コマンドに基づいて実行する)や、同図(g)に示す図柄停止処理等を行う。未処理コマンドに基づく処理は他にも備えている。例えば、大当たり中に可変入賞口130の開放制御を開始するたびに主制御部300が出力し、大当たり開始後の可変入賞口130の開放回数を示す情報を含むラウンド開始コマンドが未処理コマンドである場合に行うラウンド開始処理等である。その他の処理は、ここでは割愛する。
変動パターン選択処理のステップS501では、未処理コマンドに含まれている上記大当たりフラグの値、確変フラグの値、およびタイマ番号を抽出し、RAM358のそれぞれの記憶領域に記憶する。また、上記図5(a)または(b)の変動番号選択テーブル、図6〜図8に示す図柄決定テーブル、を参照して演出データを選択し、これをRAM358に設けた記憶領域に記憶した後、処理を終了する。
具体的には、演出制御部350は、所定の乱数生成部により生成した0〜127の数値範囲のうちのいずれかの値を取る乱数値を変動決定用乱数値として取得し、RAM358に設けている変動決定用乱数値記憶領域に記憶する。そして、大当たりフラグに基づいて、図5(a)および(b)のいずれか一方の変動番号テーブルを参照すると共に、タイマ番号、確変フラグ、取得した変動決定用乱数値に基づいて、対応する変動番号を選択し、選択した変動番号をRAM358に設けている変動番号記憶領域に記憶する。例えば、大当たりフラグがオフ、タイマ番号がタイマ4、取得した変動決定用乱数値が100の場合には、図5(a)に示すテーブルを参照し、変動決定用乱数値が0〜95の数値範囲に無いことから変動4を選択せず、変動決定用乱数値が96〜127の数値範囲に含まれることから変動5を選択して変動番号記憶領域に記憶する。一方、大当たりフラグがオン、確変フラグがオン、タイマ番号がタイマ5、取得した変動決定用乱数値が100の場合には、図5(b)に示すテーブルを参照し、変動決定用乱数値が0〜79の数値範囲に無いことから変動19を選択せず、変動決定用乱数値が80〜127の数値範囲に含まれることから変動20を選択して変動番号記憶領域に記憶する。
次に、演出制御部350は、所定の乱数生成部により生成した0〜127の数値範囲のうちのいずれかの値を取る乱数値を図柄決定用乱数値として取得し、RAM358に設けている図柄決定用乱数値記憶領域に記憶する。そして、変動番号、取得した図柄決定用乱数値に基づいて仮停止図柄の組合せ、および停止図柄の組合せをRAM358に設けたそれぞれの図柄記憶領域に記憶する。例えば、変動番号記憶領域に記憶している変動番号が3で、取得した図柄決定用乱数値が50の場合には、図6(b)に示す図柄決定テーブルを参照し、図柄決定用乱数値が0〜21の範囲に無いことから「装飾1-装飾8-装飾1」を選択せず、図柄決定用乱数値が変動決定用乱数値が22〜31の範囲にも無いことから「装飾2-装飾1-装飾2」を選択せず、図柄決定用乱数値が変動決定用乱数値が32〜53の範囲に含まれることから「装飾3-装飾2-装飾3」を選択し、RAM358に設けている図柄記憶領域に記憶する。一方、変動番号記憶領域に記憶している変動番号が9で、取得した図柄決定用乱数値が30の場合には、図7(b)に示す図柄決定テーブルを参照し、図柄決定用乱数値が0〜15の範囲に無いことから仮停止図柄の組合せとして「装飾1-装飾8-装飾1」、停止図柄の組合せとして「装飾1-装飾1-装飾1」を選択せず、図柄決定用乱数値が変動決定用乱数値が16〜31の範囲に含まれることから仮停止図柄の組合せとして「装飾2-装飾1-装飾2」、停止図柄の組合せとして「装飾2-装飾2-装飾2」を選択し、選択した仮停止図柄の組合せ、および停止図柄の組合せをRAM358に設けている図柄記憶領域に記憶する。
図柄停止処理のステップS601では、上記図柄記憶領域に記憶している停止図柄の組合せを構成する3つの装飾図柄を装飾図柄表示装置110の左、中、右図柄表示領域110a〜110cの3つの表示領域に表示するように設定して処理を終了する。また、上記ラウンド開始処理では未処理コマンドに含まれている上記大当たり開始後の可変入賞口130の開放回数を示す情報を抽出し、RAM358の記憶領域に記憶する。
次に、図11(c)を用いて、演出制御部350のストローブ割り込み処理について説明する。なお、同図はストローブ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
このストローブ割り込み処理は、演出制御部350が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。ストローブ割り込み処理のステップS701では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM358に設けた上記コマンド記憶領域に記憶する。
次に、図11(d)を用いて、演出制御部350のチャンスボタン割り込み処理について説明する。なお、同図はチャンスボタン割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
このチャンスボタン割り込み処理は、演出制御部350がチャンスボタン検出回路364によってチャンスボタン146の操作を検出した場合に実行する処理である。
チャンスボタン割り込み処理のステップS901では、RAM358の検知カウンタ記憶領域に記憶している、チャンスボタン146の押下回数を計測するための検知カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の検知カウンタ記憶領域に記憶する。
<演出制御部タイマ割り込み処理>
次に、図11(e)を用いて、演出制御部350のCPU354によって実行する演出制御部タイマ割り込み処理について説明する。なお、同図は演出制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
演出制御部350は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割り込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割り込みを契機として、演出制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、演出データ更新処理を行う。この演出データ更新処理では、上記ステップS501で記憶した変動番号、仮停止図柄の組合せ、停止図柄の組合せ、ステージ番号、地震予告の動作パターン、ステップアップ予告の動作パターン、および特殊変動の種別の更新を行うと共に、装飾図柄の変動表示を開始してからの経過時間に基づいて装飾図柄表示装置110、演出装置200の情報報知用可動体210、演出用可動体220および遮蔽手段250、スピーカ366ならびに各種ランプ370による演出を制御するための動作制御データの更新を行う。
ステップS801では、決定された演出情報が示している態様で装飾図柄変動表示を行うように次回実行する上記ステップS303の処理で液晶制御回路374に出力するコマンド(例えば左に装飾7を停止することを指示するコマンドや遮蔽手段250を動作させるコマンド等)をRAM358に設けた液晶コマンド格納領域に格納する等、後述するステップS802、S803、S804によるスピーカ366、各種ランプ370、情報報知用可動体210、および演出用可動体220を制御する準備を行う。また、所定の条件が成立している場合には所定の演出を実行するか否か、例えばチャンスボタンを用いた演出を行うか否か等の抽選を行う。
ステップS802では、音出力処理を行う。この音出力処理では、上記ステップS801で取得したスピーカ制御用の情報に含まれるスピーカ366に出力する音声データをI/O360の出力ポートに設定し、スピーカ366の出力制御を音源IC368に行わせる。
ステップS803では、ランプ制御処理を行う。このランプ制御処理では、上記ステップS801で取得した各種ランプ制御用の情報に含まれる各種ランプ370に出力するランプの点灯・消灯を示すデータ等をI/O360の出力ポートに設定し、各種ランプ370の点灯や消灯の制御を表示回路372に行わせる。
ステップS804では、ソレノイド制御処理を行う。このソレノイド制御処理では、上記ステップS801で取得した情報報知用可動体210、演出用可動体220の制御用の情報に含まれる動作タイミングを示すデータ等をI/O360の出力ポートに設定し、情報報知用可動体210等を駆動する各種演出用ソレノイド等374の制御をソレノイド回路376に行わせる。
<特図変動遊技中に装飾図柄表示装置で行う変動態様の種類>
次に、パチンコ機100の特図変動遊技中に装飾図柄表示装置110で行う各変動態様(演出表示)について説明する。
本実施例の装飾図柄表示装置110による変動態様は、リーチなし、とリーチの2種類に大別され、リーチはさらに、ノーマルリーチ、ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ、トリプルラインリーチ、特別マルチラインリーチ、ノーマル再変動リーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチの9種類に分けられる。
ここで、リーチ(ノーマルリーチ)とは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、左右図柄表示領域110a、110c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域110b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば大当たりまたは特別大当たりを報知することとなる状態のことである。なお、本実施例のように、このノーマルリーチとこのノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ等)を含めてリーチと称してもよいし、ノーマルリーチさらに特殊な変動表示を加味したものだけをリーチと称してもよい。
リーチなしでは、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した後、左図柄表示領域110a、右図柄表示領域110c、中図柄表示領域110bの順に装飾図柄を停止表示する。本実施例では、リーチなしの演出表示では、停止表示する装飾図柄の組合せを大当たりまたは特別大当たりとなる図柄組合せとすることはない。
ノーマルリーチでは、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した後、左図柄表示領域110aと右図柄表示領域110cにそれぞれ等しい装飾図柄を停止表示し、中図柄表示領域110bの装飾図柄だけ変動表示を継続する。そして、装飾図柄の変動表示の開始時点から時間を計測し、変動表示の開始時から所定の変動時間が経過した場合、中図柄表示領域110bの装飾図柄を停止表示する。この時に、中図柄表示領域110bに停止表示した装飾図柄が左右図柄表示領域110a、110bと等しい場合は、大当たりまたは特別大当たりを遊技者に報知し、中図柄表示領域110bに停止表示した装飾図柄が左右図柄表示領域110a、110bと異なる場合は、外れを遊技者に報知することとなる。
ロングリーチでは、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した後、左図柄表示領域110aと右図柄表示領域110cにそれぞれ等しい装飾図柄を停止表示し、ノーマルリーチよりも長い時間、中図柄表示領域110bの装飾図柄だけ変動表示を継続する。そして、装飾図柄の変動表示の開始時から所定の変動時間が経過した場合、中図柄表示領域110bの装飾図柄を停止表示する。
ノーマル逆転リーチでは、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した後、左図柄表示領域110aと右図柄表示領域110cにそれぞれ等しい装飾図柄を停止表示し、中図柄表示領域110bの装飾図柄だけ変動表示を継続する。そして、装飾図柄の変動表示の開始時から所定の変動時間が経過する前に、左右図柄表示領域110a、110cと異なる装飾図柄を、中図柄表示領域110bに一時的に停止表示(この左、中、右図柄表示領域110a〜110cに停止表示している図柄組合せを「仮停止図柄の組合せ」と呼び、この「仮停止図柄の組合せ」を表示するために装飾図柄を停止することを「仮停止」と呼ぶ。)した後、再度、中図柄表示領域110bを変動表示した上で、左右図柄表示領域110a、110cと等しい装飾図柄を、中図柄表示領域110bに停止表示する。
ダブルラインリーチでは、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した後、左右図柄表示領域110a、110cにそれぞれ等しい装飾図柄を停止表示し、中図柄表示領域110bの装飾図柄だけ変動表示を継続する。そして、装飾図柄の変動表示の開始時から所定の変動時間が経過する前に、2種類の装飾図柄を上下2段に表示するように、左右図柄表示領域110a、110cの表示をそれぞれ変更し、中図柄表示領域110bにこれら2種類の図柄のいずれかが停止すれば大当たりとなるといった期待感を遊技者に持たせる演出を行った後で、中図柄表示領域110bに装飾図柄を停止表示する。そして、変動表示の開始時から所定の変動時間が経過した後に、左右図柄表示領域110a、110cを1つの装飾図柄の停止表示に戻す。
トリプルラインリーチでは、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した後、左右図柄表示領域110a、110cにそれぞれ等しい装飾図柄を停止表示し、中図柄表示領域110bの装飾図柄だけ変動表示を継続する。そして、装飾図柄の変動表示の開始時から所定の変動時間が経過する前に、3種類の装飾図柄を上下3段に表示するように、左右図柄表示領域110a、110cの表示をそれぞれ変更し、中図柄表示領域110bにこれら3種類の図柄のいずれかが停止すれば大当たりとなるといった期待感を遊技者に持たせる演出を行った後で、中図柄表示領域110bに装飾図柄を停止表示する。そして、変動表示の開始時から所定の変動時間が経過した後に、左右図柄表示領域110a、110cを1つの装飾図柄の停止表示に戻す。
特別マルチラインリーチでは、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した後、左右図柄表示領域110a、110cにそれぞれ等しい装飾図柄を停止表示し、中図柄表示領域110bの装飾図柄だけ変動表示を継続する。そして、装飾図柄の変動表示の開始時から所定の変動時間が経過する前に、全ての種類の装飾図柄を上下4段左右2列に表示するように、左右図柄表示領域110a、110cの表示をそれぞれ変更し、中図柄表示領域110bにどの装飾図柄が停止しても大当たりとなるといった期待感を遊技者に持たせる演出を行った後で、中図柄表示領域110bに1つの装飾図柄を停止表示する。そして、変動表示の開始時から所定の変動時間が経過した後に、大当たりとなる図柄の組合せとなるように、左右図柄表示領域110a、110cを1つの装飾図柄の停止表示に戻す。
ノーマル再変動リーチでは、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した後、左右図柄表示領域110a、110cにそれぞれ等しい装飾図柄を停止表示し、中図柄表示領域110bの装飾図柄だけ変動表示を継続する。そして、装飾図柄の変動表示の開始時から所定の変動時間が経過する前に、大当たりに対応する装飾図柄を、中図柄表示領域110bに一時的に停止表示(「仮停止」によって「仮停止図柄の組合せ」を表示)した後、再度、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した上で、特別大当たりとなる組合せの装飾図柄を停止表示する。
全回転リーチでは、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した後、大当たりとなる組合せの装飾図柄を所定の回数だけ停止表示する演出を行った上で、大当たりとなる組合せの装飾図柄を停止表示する。
特別全回転リーチでは、全ての図柄表示領域110a〜110cの装飾図柄を変動表示した後、特別大当たりとなる組合せの装飾図柄を所定の回数だけ停止表示する演出を行った上で、特別大当たりとなる組合せの装飾図柄を停止表示する。
なお、この装飾図柄表示装置110を停止表示して大当たり、特別大当たりまたは外れを遊技者に報知するタイミングは、特別図柄表示装置114を停止表示して大当たりまたは外れを遊技者に報知するタイミングと略同時である。
<演出装置を使用して行う演出>
次に、図12を用いて、演出装置200を使用した演出の一例を説明する。図12は、装飾図柄表示装置110および演出装置200を正面から見た概略図であり、装飾図柄表示装置110、情報報知用可動体210、演出用可動体220、および遮蔽手段250のみを示す図である。
本実施例では、装飾図柄表示装置110は、表示画面の上半分に左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cを水平方向に並べて配置し、その背景および下方を演出表示領域110dとする構成としている。各図柄表示領域110a〜110cは、上述の演出表示において装飾図柄の変動表示および停止表示を行うが、以下の図中では装飾図柄の変動表示を下向きの矢印で示している。また、演出表示領域110dは、小屋の中で老夫婦が囲炉裏を挟んで左右に並び、笑顔で座っている画像を表示する。
同図(a)は、特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出して特図変動遊技を開始した状態であり、各図柄表示領域110a〜110cは、装飾図柄の変動表示を行っている。所定の条件で選択された動作パターン選択テーブルを参照して、選択した動作パターンに従って、情報報知用可動体210が、全ての図柄表示装置110a〜110cが装飾図柄の変動表示を開始するのに伴って、待機位置から上方の突出位置まで突出する。そして、右図柄表示領域110cが装飾図柄の停止表示を行うのと略同時に、突出している全ての情報報知用可動体210が待機位置に退避する。
以下、図面を用いて本発明の特徴部分である特図始動口128について詳述する。
まず、図13及び図14を用いて、特図始動口128の構造、及び動作を説明する。図13は特図始動口128の斜視図であり、図13(a)は、特図始動口128の羽根部材601が閉鎖している状態を、同図(b)は、特図始動口128の羽根部材601が開放している状態をそれぞれ示している。
特図始動口128は、遊技球が入賞し難い閉鎖状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに駆動可能な羽根部材601と、羽根部材601を駆動するソレノイド600と、ソレノイド600の駆動力を羽根部材に伝達する駆動伝達部材605にて構成される。本実施例のソレノイド600はプランジャ式ソレノイドを用いており、ソレノイド600の可動部611が駆動伝達部材605の伝達棒609と当接することで駆動力が伝達され、ソレノイド600から伝達された駆動力は、駆動伝達部材605に設けられた凹部610と、羽根部材601に設けられた凸部608との係合部分を介して、羽根部材601に伝達される。
具体的な動作を説明すると、閉鎖状態においては、図13(a)に示すように、ソレノイド600の可動部611が突出すると、伝達棒609に対し、遊技者側(手前側)の力が加わる。駆動伝達部材605は、駆動伝達部材支点604を軸心として、特図始動口128のベースユニット(図示せず)に揺動可能に軸着されており、駆動伝達部材支点604を軸心に、駆動伝達部材605の上部分が、手前側に向けて斜め下方向に揺動し、凹部610が設けられている下部分が、パチンコ機100内部側に向けて斜め下方向に揺動する。凹部610には羽根部材601の凸部608が係合しているので、羽根部材601には下方向の力が加わる。
羽根部材601は、羽根部材支点602を軸心として、特図始動口128のベースユニット(図示せず)に揺動可能に軸着されており、また、その軸着位置は、凸部608が設けられている位置から、特図始動口128を正面から見て、内側斜め上の部分に設けられているので、羽根部材601に下方向の力が加わると、羽根部材支点602を軸心に、羽根部材601が閉鎖方向に揺動する。
開放状態においては、図13(b)に示すように、ソレノイド600の可動部611が引っ込むと、伝達棒609に対し、パチンコ機内部側の方向に力が加わるので、駆動伝達部材支点604を軸心に、駆動伝達部材605の上部分が、パチンコ機内部側に向けて斜め下方向に揺動し、凹部610が設けられている下部分が、パチンコ機100内部側に向けて斜め下方向に揺動する。凹部610には羽根部材601の凸部608が係合しているので、羽根部材601には上方向の力が加わるので、羽根部材支点602を軸心に、羽根部材601が開放方向に揺動する。
また、羽根部材601には、本発明の特徴部分である切欠部603が設けられており、図13(c)に示すように、羽根部材601が開放状態となった場合においても、釘602と接触せず、羽根部材601の動作を妨げることがない。
図14は、パチンコ機正面側(遊技者側)から見た特図始動口128の動作を示した図である。図14(a)は、羽根部材601が閉鎖している状態を示した図であり、遊技球の流入通路は一対の羽根部材601に挟まれた状態で制限されており、始動入賞口607へ入賞し難い状態である。この閉鎖状態から、普図の抽選に当選するなどして羽根部材の開放動作が決定されると、図14(b)に示すように、羽根部材支点602を軸心として羽根部材が開放動作を始め、図14(c)に示すように、一対の羽根部材601が開放された状態となる。この場合においても、羽根部材601には切欠部603が設けられているので、釘606を羽根部材601内に収納する形となり、開放動作を妨げることがない。よって、羽根部材601の揺動軌道上にも釘を配設することが可能となり、従来より自由な釘配列(ゲージ設計ともいう)ができる。
なお、上記実施例では、羽根部材601の動作の障害物として釘を挙げたが、釘以外に、小型の風車などの可動部材や、LEDやランプなどの電気的装飾部材などを配設した場合においても、障害物に対応した切欠部を設けることで同様の効果が得られることは言うまでもない。
次に、本発明の第2実施例を、図15を用いて説明する。本実施例では、上記実施例における羽根部材601を弾性部材を用いて構成している。同図は、本実施例における始動入賞口128を正面から見た図である。
図15(a)は、弾性羽根部材620が閉鎖された状態を示した図である。遊技球の流入通路は一対の弾性羽根部材620に挟まれた状態で制限されており、始動入賞口607へ入賞し難い状態である。弾性羽根部材620は、例えば弾性変形する薄いアクリル樹脂などを、羽根部材支点が設けられているベース部に固着して構成されている。
この閉鎖状態から、普図の抽選に当選するなどして羽根部材の開放動作が決定されると、図15(b)に示すように、羽根部材支点602を軸心として羽根部材が開放動作を始め、ある程度の位置まで開放されると釘602と接触するが、弾性羽根部材620の開放動作は継続されることで、弾性羽根部材が変形し始める。更に開放動作が進むと、弾性羽根部材620が更に変形し、一定量変形したところで、弾性羽根部材620の釘606との接触部分が摺動しながら回転軌道上に収まり、図15(c)に示すように、釘を回避して、弾性羽根部材620の形状が元の状態に復帰すると共に、羽根部材の開放状態となる。
このように、羽根部材を弾性部材で構成することで、第1実施例のように、羽根部材に切欠部を設けなくても、自由な釘配列が可能となり、羽根部材を複雑な形状に構成する作業が軽減され、設計、製造コストを抑えることができる。また、羽根部材が開放動作と共に弾性変形し、瞬時に元の状態に戻るという従来にはない視覚上の面白みを提供できる。
また、上記第2実施例は、図16に示すように、一対の弾性羽根部材620のいずれかの開放動作を、釘606によって阻害されるように構成してもよい。図16においては、同図(a)及び(b)までは、図15に示した弾性羽根部材620の開放動作と同様であるが、同図(c)において、右側弾性羽根部材620bの開放動作が、釘606によって阻害されている。この構成は、例えば、右側弾性羽根部材620bの開放動作を阻害する釘606の配設位置を、左側弾性羽根部材620aを阻害している釘606の配設位置より、羽根部材支点602の近傍に設けることで、釘606を回避するために必要とされる弾性羽根部材620の弾性変形の大きさを左右で異ならせ、左右の弾性羽根部材を同様の回転角度で開放動作しても、左側弾性羽根部材620aは開放位置まで移動するが、右側弾性部材620bは釘606の位置までしか開放しないような構成とすることができる。
この場合、従来から問題とされてきた遊技球の飛び出し、すなわち遊技領域104を特図入賞口128の左上部から流下してきた遊技球621が、本来であれば入賞口607入賞すべきにもかかわらず、勢い余って羽根部材上を超えて特図入賞口128の右側に飛び出て行ってしまう現象を、右側弾性羽根部材620bが障壁となって防止することが可能となるので、羽根部材の開放状態における入賞率を、設計値に近づけることができると共に、遊技球の飛び出しが発生することによって生じていた遊技者のイライラ感を防止することができる。
また、弾性羽根部材の開放動作の規制は、釘606の配設位置変更の他にも、弾性羽根部材620の弾性率を左右で異ならせたり、弾性羽根部材620の長さを左右で異ならせたり、弾性羽根部材620の回転率を左右で異ならせるように構成してもよい。
次に、本発明の第3の実施例を、図17を用いて説明する。第3の実施例では、羽根部材の駆動機構を従来の回転開放式と異ならせ、ソレノイドによって直線的な開閉動作を行うように構成される。
図17(a)は、直線駆動式羽根部材640(以下、直線羽根部材という)が閉鎖している状態を示した図である。直線羽根部材640は、その駆動源としてプランジャ式のソレノイド642に接続されており、丸囲みA部の拡大図に示すように、直線羽根部材640の底面部に設けられた案内軸641が案内溝643に沿って直線動作を行うことによって閉鎖状態と開放状態に移動制御される。
図17(b)は、直線羽根部材640が開放された状態を示した図である。開放状態においては、ソレノイド642の可動部が引っ込んだ状態であり、案内溝606に沿って直線羽根部材640も開放位置まで移動して、遊技球が入賞可能な領域が広くなっている。
このように、羽根部材を直線的に駆動制御することによって、従来の回転駆動式の羽根部材に比べて移動軌跡が少なくて済み、より広い釘606の配設スペースを確保することができるので、従来より自由なゲージ設計が可能となる。
次に、本発明の第4の実施例を、図18を用いて説明する。第4の実施例では、羽根部材として、案内溝に沿ってその形状を変化させながら開閉動作を行う多関節羽根部材で構成している。
図18(a)は、多関節羽根部材660が閉鎖されている状態を示した図である。上述の第3の実施例と同様に、その駆動源としてプランジャ式のソレノイド(図示せず)に接続されており、丸囲みAの拡大図に示すように、多関節羽根部材660の底面部に設けられた案内軸662が案内溝661に沿って多関節羽根部材660が移動することによって閉鎖状態と開放状態に移動制御される。多関節羽根部材660は、複数の羽根構成部材643が連結軸644によって相互に連結されており、平面XY方向において、一定の範囲で自由に変形可能な多関節構造となっている。
図18(b)は、多関節羽根部材660が開放された状態を示した図である。図18(a)の閉鎖状態においては、多関節羽根部材660が直線形状となることで入賞可能な領域を狭めていたが、図18(b)の丸囲みB部の拡大図に示すように、案内溝661に沿って多関節羽根部材660が変形移動することで、入賞口607に遊技球を導く案内部材として機能している。
このように、羽根部材を直線的に駆動制御するだけでなく、必要に応じて平面XY方向に自由に羽根部材の移動方向を設計できるので、第3の実施例と比べて、更に自由なゲージ設計が可能となる。
次に、本発明の第5の実施例を、図19及び20を用いて説明する。第5の実施例では、羽根部材の形状は従来と同様であるが、羽根部材の開放動作に応じて支点を左右に広げる構成となっている。
図19は、従来の始動入賞口128の開閉動作を左側に、本実施例の開閉動作を右側に示した図である。左右の図共に、羽根部材支点602を軸心に回転動作を行うことで、開放状態となることは共通しているが、開放動作が進行していくに従って、右図の移動羽根部材680の羽根部材支点602が左右方向に外側に広がっていく構成となっている。特に、図19(c)の状態である開放状態になると、従来の開放状態を示す図19(1c)の入賞可能領域Aと比べ、本実施例である図19(2c)の入賞可能領域Bが広いことがわかる。
図20は、移動羽根部材680の横方向への移動構造を示す図であり、左側の移動羽根部材680を、パチンコ機内部側から見たもので、移動羽根部材680は閉鎖状態となっている。移動羽根部材680は、プランジャ式のソレノイド681と、連結棒682及び回転軸688によって接続されている。回転軸688は、連結棒682に対しては連結棒ベアリング685を軸心として回転自在に軸着されている一方、移動羽根部材680及び歯車687に対しては固着されている(歯車687と移動羽部材680も固着されている)。歯車687の上方には、歯車687の上方への移動を規制するためのベルト式歯車684が左右のベアリング部686によって張設されている。ベルト式歯車は歯車687の回転移動に合わせて自由に回転する。
移動羽根部材680を開放動作させるために、ソレノイド681を励磁すると、連結棒682はソレノイド682に吸着され、パチンコ機内部側から見て右方向(広がる方向)に移動する。連結棒682が右方向に移動すると、歯車687も固定ラック歯683上を右方向に連結棒ベアリング685を軸心に右回転しながら移動するので、移動羽根部材680も開放方向に回転する。
このように、従来通りの単純な羽根部材の回転開放構造であれば、図19(2c)に示す広い入賞可能領域を確保するためには、羽根部材の長さを大きくする必要があるが、その場合、開閉動作を行った際に必要とされる移動軌跡の領域も拡大することになり、ゲージ設計に多大な制限を与えてしまう。しかし、本実施例の構成によれば、上下方向に無駄な移動軌跡が発生せず、より広い釘606の配設スペースを確保することができるので、より自由なゲージ設計が可能となる。
更には、本発明の特図始動口128の特性を利用して、以下のような入賞役物を組合せて遊技盤102を構成してもよい。
以下、図21を用いて説明する。特図始動口128の右側近傍には、遊技球を導く入賞役物として、誘導通路(1)800と、誘導通路(2)801が設けられ、誘導通路(2)の終端には一般入賞口122が接続されていると共に、図22に示すように、誘導通路(1)800の流出口803と誘導通路(2)801の流入口804の間には遊技球が落下できるように隙間が設けられている。尚、本実施例で用いられる特図始動口128は、上述した実施例2における弾性羽根部材620を備えたタイプであり、弾性部材620の弾性変形を利用して、遊技球の動きに変化を与えるものである。また一般入賞口122には、誘導通路(2)801から以外にも、上方から遊技球が流入可能である。
図23は、特図始動口128、誘導通路(1)800、誘導通路(2)801における遊技球の移動パターンを示した図である。図23(a)は、特図始動口128が開放していない通常状態を示した図であり、誘導通路(1)800の流入口802近傍を落下してきた遊技球は、誘導通路(1)800内に流入するが、遊技球の落下速度が遅いため、誘導通路(2)801に達することなく、誘導通路(1)800の流出口803から排出される。
一方、普図の抽選に当選して、特図始動口128の開放が決定された場合、図23(b)に示すように、弾性羽根部材620が釘に開放動作を阻害されながら開放動作を行い、弾性羽根部材620には次第に弾性エネルギーが蓄積されていく。
そして、弾性エネルギーが一定量を超えると、羽根部材620は、釘を超えて開放されることになるが、このタイミングで遊技球が羽根部材620の近傍を落下してきた場合、図23(c)に示すように、遊技球が羽根部材620に跳ね飛ばされて、誘導通路(1)800内に流入する。
流入した遊技球は、自由落下のエネルギーに弾性部材620の弾性エネルギー(開放エネルギー)が加えられて勢いを増しているので、図23(a)の通常状態とは異なり、誘導通路(1)800と誘導通路(2)801の隙間を飛び越えて、図23(d)示すように、誘導通路(2)の流入口804から誘導通路(2)801内に流入し、一般入賞口122に達する。尚、一般入賞口の変わりに、特図始動口や普図始動口を用いてもよい。
尚、上記実施例では、特図始動口128の羽根部材に弾性部材を用いたが、一般的な羽根部材や上述した直線羽根部材、多関節羽根部材であっても、開放動作によって遊技球に勢いをつけることができるので、誘導通路(1)800と誘導通路(2)801の隙間や、誘導通路(2)801の長さを調整することで、弾性羽根部材を用いた場合と同様の作用を得られることは言うまでもない。また、一般入賞口の変わりに、特図始動口や普図始動口を用いてもよい。
このように、可動片を備えた入賞装置と、遊技球を導く複数の誘導通路とを備えた遊技台において、複数の誘導通路の間に遊技球が落下する隙間を設けたことで、遊技球の移動速度(落下速度)によって、複数の誘導通路を通過する場合としない場合とを演出でき、遊技球の移動態様に面白みを持たせることができる。また、更に上記誘導通路を入賞口と連結させることで、遊技球の移動態様に加えて、特典を与えるか与えないかも演出でき、更なる面白みを提供することが可能となる。
なお、本実施例に係るパチンコ機100は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、入賞装置は始動入賞口に限定されることはなく、一般入賞口であっても大入賞口であってもよい。
なお、上記実施例においては、遊技台として、遊技球を遊技媒体としたパチンコ機の例を示したが、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えばパチンコ球)またはメダル(コイン)を遊戯媒体としたスロットマシン(いわゆるパチロットやパチスロ等)にも適用可能である。
さらに、本発明は、前述のスロットマシンやパチンコ機等の実機の他、これら実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
100・・・パチンコ機
128・・・特図始動口
601・・・羽根部材
606・・・釘
607・・・入賞口
128・・・特図始動口
601・・・羽根部材
606・・・釘
607・・・入賞口
Claims (9)
- 遊技盤上に設けられた入賞口へ遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞しやすい第2の状態との間を切り換え可能な可変入賞手段を備えた遊技台であって、
前記可変入賞手段は、
可動片と、
該可動片を前記遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞し易い第2の状態との間を可動させる可動手段とを有し、
前記遊技盤には、前記可動片が可動する軌道上に釘が設けられ、前記可動片が前記釘を通過することができることを特徴とする遊技台。 - 請求項1記載の遊技台であって、
前記可動片は、前記釘が通過できる切り欠きがあることを特徴とする遊技台。 - 請求項1記載の遊技台であって、
前記可動片は少なくとも一部が弾性変形可能な部材からなり、前記釘に接触すると弾性変形し、前記釘を通過すると元の形状に復元することを特徴とする遊技台。 - 請求項1又は2記載の遊技台であって、
前記可動片は一対の可動片を有し、
前記第2状態のときに、前記一対の可動片の回転軸の他端が開放することを特徴とする遊技台。 - 遊技盤上に設けられた入賞口へ遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞し易い第2の状態との間を切り換え可能な可変入賞手段を備えた遊技台であって、
前記可変入賞手段は、
可動片と、
該可動片を前記遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞し易い第2の状態との間を可動させる可動手段と、
前記可動片を案内する案内部とを有し、
前記可動片は、前記案内部に案内されて、前記第1の状態と前記第2の状態との間を可動することを特徴とする遊技台。 - 請求項5記載の遊技台であって、
前記可動片は一対の可動片を有し、
前記可動片は多関節からなることを特徴とする遊技台。 - 遊技盤上に設けられた入賞口へ遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞し易い第2の状態の間を切り換え可能な可変入賞手段を備えた遊技台であって、
前記可変入賞手段は、
可動片と、
該可動片を前記遊技球が入賞し難い第1の状態と、遊技球が入賞し易い第2の状態との間を可動させる手段とを有し、
前記可動片は、回転しながら回転軸を移動させることを特徴とする遊技台。 - 請求項7記載の遊技台であって、
前記可動片の移動方向は、遊技盤に対して水平方向であることを特徴とする遊技台。 - 請求項8記載の遊技台であって、
前記可動片は一対の可動片を有し、
前記可動片は、回転軸が水平移動して回転軸の他端が開放することを特徴とする遊技台。
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- 2007-03-29 JP JP2007087557A patent/JP2008245703A/ja active Pending
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