JP2001120747A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2001120747A
JP2001120747A JP30548099A JP30548099A JP2001120747A JP 2001120747 A JP2001120747 A JP 2001120747A JP 30548099 A JP30548099 A JP 30548099A JP 30548099 A JP30548099 A JP 30548099A JP 2001120747 A JP2001120747 A JP 2001120747A
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JP
Japan
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ball
housing
sensor
tongue piece
rail
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Withdrawn
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JP30548099A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Toshiyuki Shudo
敏幸 周藤
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 領域画成レール先端部の戻り玉防止部材の構
成を簡素化し、且つ、発射玉センサの組み付けなどを容
易化した弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 弾球遊技機は、遊技盤1表面に遊技領域
3を画成する領域画成レール2と、この領域画成レール
2の左内レール43の先端部に設けられた戻り玉防止部
材48とを備えて成るものであって、この戻り玉防止部
材48は、発射打玉の通過により動作する舌片50と、
この舌片50を保持する筐体49を備えており、この筐
体49は、舌片50を保持するための保持部と、舌片5
0の動作を検出する発射玉センサを取り付け可能な取付
部とが一体に成形された単一の部材にて構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤の表面に遊
技領域を画成する領域画成レールの先端部に戻り玉防止
部材を備えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年弾球遊技機としてのパチンコ機にお
いては、例えば特開平6−134130号公報に示され
る如く、遊技盤表面に湾曲したガイドレール(領域画成
レール)を取り付けて当該遊技盤表面に遊技領域を画成
している。また、この領域画成レールの先端にはファウ
ル玉戻り防止器(戻り玉防止部材)を取り付け、一旦遊
技領域に発射された打玉が再び領域画成レール内に戻る
不都合を阻止していた。
【0003】ここで、この種パチンコ機においては、1
分当たりの発射打玉数が規格により例えば100発/分
以下と規制されており、当該パチンコ機がこの規格を満
足するか否かは検査機関により検査される。
【0004】この場合、従来では打球発射装置のモータ
の回転数で1分当たりの発射打玉数を算出していたが、
打球発射装置から発射されても、遊技領域に到達する以
前に戻ってしまうものもあるため、真に遊技領域に発射
された打玉数は検出できない。また、遊技領域に発射さ
れる打玉数は係る検査時以外にも、パチンコ機の管理情
報として極めて有用である。
【0005】そのため、従来では検査時のみ前記ファウ
ル玉戻り防止器の外側にセンサを取り付けて遊技領域に
発射される真の打玉数を計数する試みも成されていた
が、センサの取り付けが極めて面倒となる。そこで、前
記公報では戻り玉防止部材内に第2発射センサ(発射玉
センサ)を予め収納し、ファウル玉抑止片(舌片)を通
過して遊技領域に入った打玉数を、この舌片の動作を発
射玉センサにより検出することによって計数するように
していた。係る構成によれば、前述の如く検査時に別途
センサを外付けする必要も無くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報の構成では上カバーや下カバー、復帰バネ、第2発射
センサ、ファウル玉抑止片、検出片、回動軸などの複数
の部材にてファウル玉戻り防止器の筐体を構成してお
り、部品点数が多くコストの高騰を引き起こすと共に、
第2発射センサを組み付ける際、若しくは、第2発射セ
ンサの故障時に交換する際の分解・組立作業性も悪化す
る問題があった。
【0007】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、領域画成レール先端部の
戻り玉防止部材の構成を簡素化し、且つ、発射玉センサ
の組み付けなどを容易化した弾球遊技機を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の弾球遊
技機は、遊技盤表面に遊技領域を画成する領域画成レー
ルと、この領域画成レールの先端部に設けられた戻り玉
防止部材とを備えて成るものであって、この戻り玉防止
部材は、発射打玉の通過により動作する舌片と、この舌
片を保持する筐体を備えており、この筐体は、舌片を保
持するための保持部と、舌片の動作を検出する発射玉セ
ンサを取り付け可能な取付部とが一体に成形された単一
の部材にて構成されていることを特徴とする。
【0009】請求項1の発明によれば、遊技盤表面に遊
技領域を画成する領域画成レールと、この領域画成レー
ルの先端部に設けられた戻り玉防止部材とを備えて成る
弾球遊技機において、この戻り玉防止部材を、発射打玉
の通過により動作する舌片と、この舌片を保持する筐体
とから構成し、更に、この筐体には、舌片を保持するた
めの保持部と、舌片の動作を検出する発射玉センサを取
り付け可能な取付部を形成したので、この取付部に発射
玉センサを取り付けることにより、舌片を通過して遊技
領域に発射された真の打玉数を計数することが可能とな
る。
【0010】また、戻り玉防止部材の筐体には、発射玉
センサを取り付け可能な取付部が予め形成されているた
め、この発射玉センサの組み付け、取り外しも容易とな
る。特に、筐体は舌片の保持部や発射玉センサの取付部
が一体に成形された単一の部材にて構成されているの
で、部品点数の著しい削減が図れると共に、筐体自体の
分解・組立を要しないので、発射玉センサの取付・交換
作業性は一層良好となるものである。
【0011】請求項2の発明の弾球遊技機は、上記にお
いて筐体には、領域画成レールと係合するための筐体係
合部が形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、上記に加えて筐
体には、領域画成レールと係合するための筐体係合部を
形成したので、領域画成レールと筐体の接続強度が向上
し、所謂ガタ付きも防止若しくは抑制できるようにな
る。故に安定した発射玉検出を行うことができるように
なるものである。
【0013】請求項3の発明の弾球遊技機は、遊技盤表
面に遊技領域を画成する合成樹脂製の領域画成レール
と、この領域画成レールの先端部に設けられた戻り玉防
止部材とを備えて成るものであって、この戻り玉防止部
材は、発射打玉の通過により動作する舌片と、この舌片
を保持する合成樹脂製の筐体を備えており、この筐体
は、舌片を保持するための保持部と、舌片の動作を検出
する発射玉センサを取り付け可能な取付部とを備えて領
域画成レールと一体に成形されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項3の発明によれば、遊技盤表面に遊
技領域を画成する合成樹脂製の領域画成レールと、この
領域画成レールの先端部に設けられた戻り玉防止部材と
を備えて成る弾球遊技機において、この戻り玉防止部材
を、発射打玉の通過により動作する舌片と、この舌片を
保持する合成樹脂製の筐体とから構成し、更に、この筐
体には、舌片を保持するための保持部と、舌片の動作を
検出する発射玉センサを取り付け可能な取付部を形成し
たので、同様にこの取付部に発射玉センサを取り付ける
ことにより、舌片を通過して遊技領域に発射された真の
打玉数を計数することが可能となる。
【0015】また、同様に戻り玉防止部材の筐体には、
発射玉センサを取り付け可能な取付部が予め形成されて
いるため、この発射玉センサの組み付け、取り外しも容
易となる。特にこの場合、筐体は領域画成レールと一体
に成形されているので、部品点数の著しい削減を図り、
組立作業性の向上と生産コストの低減を図ることが可能
となる。更に、合成樹脂によるリサイクル性も確保する
ことが可能となるものである。
【0016】請求項4の発明の弾球遊技機は、上記各発
明において舌片には、発射玉センサに検出される検出片
を一体に設けたことを特徴とする。
【0017】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて舌片には、発射玉センサに検出される検出片を一体
に設けたので、検出片を設けない場合に比べて、より安
定した検出が可能となり、また、検出片を別途設ける場
合に比べて、更なる部品点数の削減が図れると共に、組
立作業性も一層改善されるものである。
【0018】請求項5の発明の弾球遊技機は、上記各発
明において舌片は、弾性を有する薄板材にて構成されて
いることを特徴とする。
【0019】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えて舌片は、弾性を有する薄板材にて構成されているの
で、舌片はその弾性により打玉の通過を許容し、且つ、
戻り玉の阻止を行うことができるようになり、非弾性材
料により舌片を形成し、それをバネにより付勢させたも
のに比べて構造の簡素化を図ることができるようになる
ものである。
【0020】請求項6の発明の弾球遊技機は、上記各発
明において筐体に形成された取付部は、発射玉センサを
係脱自在に係止するセンサ係止部を備えていることを特
徴とする。
【0021】請求項6の発明によれば、上記各発明に加
えて筐体に形成された取付部は、発射玉センサを係脱自
在に係止するセンサ係止部を備えているので、筐体への
発射玉センサの組み付け・取り外しが極めて容易とな
る。それにより、組立作業性及び交換作業性が著しく向
上するものである。
【0022】請求項7の発明の弾球遊技機は、上記各発
明において発射玉センサは基板上に配置され、この基板
を介して筐体に取り付けられると共に、この基板には配
線用のコネクタが取り付けられていることを特徴とす
る。
【0023】請求項7の発明によれば、上記各発明に加
えて発射玉センサは基板上に配置され、この基板を介し
て筐体に取り付けられると共に、この基板には配線用の
コネクタが取り付けているので、発射玉センサや基板上
の配線の断線、発射玉センサの故障などが発生した場合
にも、極めて容易に交換・修理を行うことができるよう
になるものである。
【0024】請求項8の発明の弾球遊技機は、上記各発
明において筐体は透明素材にて成形されていることを特
徴とする。
【0025】請求項8の発明によれば、上記各発明に加
えて筐体を透明素材にて成形しているので、戻り玉防止
部材内に不正部品が挿入されるなどの遊技上の不正行為
の発見が容易となり、ひいては不正行為を抑止可能とな
るものである。
【0026】請求項9の発明の弾球遊技機は、上記各発
明において筐体の遊技盤側の面には開口を設けると共
に、この筐体にて覆われる部分の遊技盤には貫通孔を形
成したことを特徴とする。
【0027】請求項9の発明によれば、上記各発明に加
えて筐体の遊技盤側の面には開口を設けると共に、この
筐体にて覆われる部分の遊技盤には貫通孔を形成したの
で、この貫通孔及び上記開口を通して発射玉センサの配
線を遊技盤裏面に引き出すことができるようになり、配
線処理が容易となると共に、配線及び貫通孔が遊技盤表
面に現れなくなるので、外観も向上するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳述する。図1は本発明の弾球遊技機としての
パチンコ機の遊技盤1の正面図である。この図におい
て、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導するた
めの領域画成レール2がほぼ円状に植立され、この領域
画成レール2で区画された領域が遊技領域3とされてい
る。そして、この遊技盤1の前側には透明ガラスを備え
た図示しないガラス板保持枠が開閉自在に取り付けら
れ、遊技領域3の前面は前記透明ガラスにて覆われるも
のである。
【0029】遊技盤1の遊技領域3の略中央には、キャ
ラクタ画像表示部26での特別図柄の可変表示(以下、
変動とも云う)を可能にする特別可変表示装置30が配
置されている。また、特別可変表示装置30の下方に
は、普通可変入賞球装置5及び特別可変入賞球装置9な
どの各種構成部材を遊技盤1に取り付けるための取付基
板4が設けられている。
【0030】この取付基板4の中央上端部には、特別図
柄の変動を許容する始動機能を有する前記普通可変入賞
球装置5が配置されている。この普通可変入賞球装置5
は、ソレノイド6によって垂直(通常開放)位置と傾動
(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動翼
片7A・7Bを有する所謂チューリップ型役物として構
成されており、係る普通可変入賞球装置5には、入賞し
た打玉を検出する始動玉検出器8が設けられている。
【0031】尚、可動翼片7A・7Bが垂直(通常開
放)位置のときも普通可変入賞球装置5に入賞可能にさ
れている。また、普通可変入賞球装置5への入賞に基づ
く特別図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(この実
施形態では4回)記憶され、その旨が特別図柄記憶表示
LED36によって表示されるように構成されている。
【0032】前記取付基板4の中央部には、前記特別可
変入賞球装置9が配置されており、この特別可変入賞球
装置9は、入賞領域14を開閉制御する開閉板11を備
えている。この開閉板11は、遊技盤1の裏面に配設さ
れたソレノイド10の駆動に基づいて傾動位置と垂直位
置との間で変動自在とされており、ソレノイド10がO
Nされたときには入賞領域14を開放する傾動状態とな
る一方、ソレノイド10がOFFされたときには入賞領
域14を閉鎖する垂直状態となる。
【0033】また、入賞領域14内には、入賞玉を検出
する特定玉検出器12及び入賞玉検出器13が設けられ
ている。特定玉検出器12は、入賞玉の検出により継続
権の成立を許容するように構成されている。
【0034】更に、前記特別可変表示装置30の左右に
は、通過口を備えた突出部材16が設けられており、左
側の突出部材16内には通過玉検出器15が設けられて
いる。そして、この通過玉検出器15は、通過玉を検出
すると普通図柄表示器34に表示される普通図柄の変動
を許容するように構成されている。
【0035】普通図柄表示器34は、普通図柄が当たり
図柄となったときに、普通可変入賞球装置5の可動翼片
7A・7Bを所定時間が経過するまで開放制御するもの
であるが、確率変動(大当たり判定確率が通常時と異な
る高い確率に変更された遊技状態)が生じたときには、
開放時間が長くなるように設定されている。また、普通
図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(この実施形態
では4回)記憶され、その旨が普通図柄記憶表示LED
35によって表示される。
【0036】普通図柄の変動時間は、確率変動時では通
常時に比べて短縮されるように構成されている。尚、普
通図柄の変動記憶は常に一定(例えば4回)に設定する
必要は無く、例えば通常時では1回にする一方で、確率
変動中では4回にすることも可能である。また、前記取
付基板4の左右両端部には、それぞれ飾りランプ17を
備えた入賞口18が設けられている。
【0037】前記特別可変表示装置30には前記キャラ
クタ画像表示部26を有するLCD表示器33が取り付
けられており、その上方に前記普通図柄表示器34、普
通図柄記憶表示LED35が設けられ、その下方に前記
特別図柄記憶表示LED36が設けられている。
【0038】而して、上記のように構成される特別可変
入賞球装置9は、以下の如く作動する。即ち、打玉が普
通可変入賞球装置5に入賞して始動玉検出器8をONさ
せると、特別可変表示装置30が特別図柄の変動を開始
する。その後、所定時間の経過により表示結果を導出し
て、その表示結果が所定の大当たり図柄となると特定遊
技状態を発生させる。
【0039】また、この特定遊技状態においては、特別
可変入賞球装置9の開閉板11が所定期間(例えば、2
9.5秒)或いは所定個数(例えば、10個)の入賞玉
が発生するまで開放(開放サイクル)するように設定さ
れ、その開放している間、遊技盤1の表面を落下する打
玉を受け止めるように構成されている。また、受け止め
られた打玉が特定玉検出器12をONすると、再度上記
した開放サイクルを繰り返し、特定玉検出器12がON
する毎に継続権が成立して開放サイクル(例えば最高1
6回)を繰り返すことができるように構成されている。
【0040】尚、特定遊技状態は上記以外にも以下に示
す制御のうちの何れか一つの制御又はそれらを組み合わ
せた制御を実行する状態が考えられる。即ち、第1に打
玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞できな
い又は入賞し難い第二の状態とに変化可能な可変入賞球
装置に対して、所定時間連続的又は間欠的に第一の状態
とする制御。
【0041】第2に特定の入賞又は通過領域での打玉の
検出を介在させ、打玉の入賞を容易にする第一の状態
と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態とに
変化可能な可変入賞球装置に対して、所定時間又は間欠
的に第一の状態とする制御。
【0042】第3に打玉の入賞に関わらず、所定数の景
品玉を直接排出する制御。第4に有価価値を有する記憶
媒体(カードやレシートなど)に対して有価数を加算す
る制御。第5に得点があることに基づいて遊技可能なパ
チンコ機に対して得点を付与する制御などである。
【0043】また、遊技領域3を含み遊技盤1の表面に
は、上記した構成以外にも、風車ランプ20Aを内蔵し
た風車20、袖ランプ22Aを内蔵した入賞口22、サ
イドランプ23Aを内蔵したサイドランプ飾り23、遊
技領域3の中央下端部に位置するアウト口24などが設
けられている。更に、パチンコ機には特定遊技状態時或
いは変動時に点灯又は点滅してその旨を報知する図示し
ない遊技効果ランプ及び遊技効果LEDなどが設けられ
ると共に、効果音を発生する図示しないスピーカも設け
られる。
【0044】一方、領域画成レール2は、図示しない打
球発射装置から発射された打玉を遊技盤1の遊技領域3
に誘導するものであり、鋼板製の外レール41と、遊技
盤1表面に遊技領域を画成するための内レール42とか
ら構成されている。この内レール42は遊技領域3の下
部左右に配置された一対の左内レール43及び右内レー
ル44の二部品にて構成され、この実施例では左内レー
ル43は鋼板製とされ、右内レール44は例えば透明な
ポリカーボネートなどの硬質合成樹脂にて成形されてい
る。
【0045】右内レール44は遊技領域3の右下におい
て円弧状に配置されるものであり、その上先端には遊技
領域3に進入した打玉を受ける玉受け部51が一体に成
形されている。
【0046】ここで、従来のパチンコ機においては玉受
け部に弾性部材としての玉受けゴムなどが取り付けられ
ていたが、玉受けゴムの弾性力によって戻り玉(バック
玉)が生じる不都合があった。また、リサイクルするに
は材質の異なる玉受けゴムを外す必要性があったが、本
実施例では玉受け部51を合成樹脂にて一体に成形して
いるので、リサイクル時の係る取り外し作業は不要とな
る。一方で玉受け部51の裏面には補強リブ51Aを一
体に複数形成することにより、強度上の問題を解消して
いる。
【0047】係る玉受け部51の前面からはシール貼付
部52が遊技領域3側に張り出して一体に成形されてお
り、このシール貼付部52には賞球数シールが貼付され
る。また、この右内レール44の下部からは右下方に突
出する証紙貼付台53が一体に成形されている。この証
紙貼付台53には、パチンコ機メーカーが組合に加盟し
ている旨を証する証紙(製造番号なども記載される)が
貼付される。
【0048】一方、左内レール43は、遊技領域3の中
央下端部に位置するアウト口24から左方に円弧状に上
昇しながら延在し、前記外レール42と協働して打玉を
遊技領域3に誘導する進入通路46を構成する。
【0049】また、この左内レール43の上端部には、
前記進入通路46の上端出口部46A部分に位置して、
発射された打玉が進入通路46に逆戻りすることを防止
する舌片50を備えた本発明の戻り玉防止部材48が取
り付けられている。図2はこの戻り玉防止部材48部分
の遊技盤1の拡大正面図、図3は戻り玉防止部材48の
背面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は図3のB
−B線断面図をそれぞれ示している。
【0050】この戻り玉防止部材48は、例えば透明な
ポリカーボネートなどの硬質合成樹脂(透明素材)にて
成形された筐体49にて本体が構成されている。図6は
この筐体49の背面図である。筐体49は前壁52と、
左側面が前記左内レール43の上端部の曲率に略合致し
た形状とされた左側壁53と、それに連続した上下壁5
8、59及び遊技領域3方向に湾曲して突出する右側壁
54を備え、背面(遊技盤1側となる面)が開口した形
状を呈している。
【0051】そして、筐体49の前壁52からは左側壁
53側の外方に突出した後、後方に屈曲された筐体係合
部56が一体に成形されており、この筐体係合部56と
左側壁53との間隔57の幅は、前記左内レール43の
厚さ寸法に略合致している。
【0052】また、筐体49の左側壁53の右側面は下
部から所定曲率で左方に向かう湾曲面とされており、係
る左側壁53内には取付孔61が前壁52から背面に渡
って貫通形成されている。また、左側壁53の右側面下
方に位置する部分には内面円弧状の嵌合凹所62が形成
されており、この嵌合凹所62内に前記舌片50のカー
ルされた基部50Aが嵌合される。このカールされた基
部50Aにより、舌片50の動作はよりスムーズにな
り、更に、舌片50の抜けを防止している。
【0053】この舌片50はステンレス製の弾性を有し
た薄板材(実施例では厚さ0.1mmのSUS301を
形状安定化のために焼入加工したものを用いているが、
アルミ板やメッキ鋼板など、若しくは、弾性を有する合
成樹脂でも良い)にて構成されており、基部50Aが嵌
合された嵌合凹所62から上方に延在し、その先端は筐
体49の上壁58に形成された切欠63から外方に突出
している。また、筐体49の下壁59には上方に起立し
た保持壁64が一体に形成され、更に、左側壁53の右
側には規制壁66が前壁52の裏面に一体に突設されて
いる。
【0054】舌片50はその基部50Aが嵌合凹所62
内に嵌合され、下部を前記保持壁64に保持された状態
で筐体49に取り付けられる。即ち、これら嵌合凹所6
2と保持壁64とで舌片50の保持部を構成している。
また、この状態で舌片50は切欠63の開口範囲内で変
形可能とされている。尚、規制壁66は、舌片50が図
3中破線で示すように切欠63の右端まで変形したとき
にその下部が当接する位置に形成されている。また、切
欠63の下方に位置する舌片50には、左側壁53とは
反対側(右方)に突出する検出片67が一体に折り曲げ
形成されている。
【0055】また、上壁58と下壁59の内面右端部に
は取付溝68、69が形成されている。これら取付溝6
8、69は相互に対向してこの対向面が開放すると共
に、筐体49の背面側にも開放している。そして、各取
付溝68、69内にはセンサ基板71の上下端部が挿入
係合される。このセンサ基板71の舌片50側となる面
の上部には発射玉センサ72が取り付けられている。ま
た、センサ基板71の反対側の面の下部にはコネクタ7
3が取り付けられ、これらセンサ基板71、発射玉セン
サ72及びコネクタ73によって図7に示す如き発射玉
検出装置70を構成している。
【0056】取付溝68の下側の舌片50側には支持壁
74が前壁52の裏面に一体に突設されており、取付溝
68、69間の略中途部における舌片50とは反対側に
は、先端(後端)76Aが楔状とされた係止部(センサ
係止部)76が同様に前壁52の裏面に一体に突設され
ている。そして、センサ基板71の上下を取付溝68、
69内に挿入した状態で、支持壁74はセンサ基板71
の舌片50側の面に当接して支持し、係止部76はその
反対側の面に当接して両者で挟持するのに加えて、その
楔状の先端76Aがセンサ基板71の後縁に係脱自在に
係合する。これら取付溝68、69、支持壁74及び係
止部76等によって発射玉センサ(発射玉検出装置7
0)の取付部を構成しており、これらにより発射玉検出
装置70は筐体49内に着脱(係脱)自在に取り付けら
れ、更に、取り付けられた状態で上下左右及び前後に移
動不能に保持される。
【0057】前記発射玉センサ72は例えばフォトスイ
ッチにて構成されており、センサ基板71が前述の如く
筐体49に取り付けられた状態で、舌片50の検出片6
7に対向する位置に配置される。そして、舌片50が図
2及び図3中破線で示す如く変形した場合、検出片67
が発射玉センサ72内の光路を遮断する。それによっ
て、舌片50の係る変形を検出して信号を発生し、結果
的に発射打玉数を検出できるように構成されている。
【0058】尚、実施例では光路を遮断することによっ
て、検出する方式で説明したが、それに限らず、常時発
射玉センサ72の光路を遮断していて、変形時に通光さ
せる上記と逆の方式でも差し支えない。また、この発射
玉センサ72は上記フォトスイッチの他、接点を有する
マイクロスイッチ、磁力を用いた近接スイッチなどで構
成しても良い。また、上記コネクタ73は後方に向けて
接続口が形成され、この接続口から配線H(図4)が挿
入され、その他端は後述する主基板に接続されている。
【0059】更に、センサ基板71の前側に対応する位
置の前壁52には、スリット状の開口部77が貫通形成
されており、筐体49からセンサ基板71を取り外す際
に係止部76の先端76Aを開放させながら開口部77
へドライバ等の工具を差し込み、センサ基板71を押し
出すことで、容易にセンサ基板71を取り外すことが可
能とされている。また、開口部77から筐体49内が見
えるので、内部に異物が取り付けられる不正を一層効果
的に防止できる。尚、筐体49を透明素材で形成すれば
より一層上記不正を防止できる。更に、筐体49の上下
壁58、59の後面には位置決め用の突起78、78が
形成されており、筐体49は全体として上記各壁52、
53、54、58、59、筐体係合部56、嵌合凹所6
2、保持壁64、規制壁66、取付溝68、69、支持
壁74及び係止部76等が一体に形成された単一部品と
されている。
【0060】そして、係る戻り玉防止部材48を左内レ
ール43の上端部に取り付ける際には、先ず、コネクタ
73より後方に引き出される配線Hを、予め左内レール
43の上端部右方付近の遊技盤1に穿設した貫通孔79
から遊技盤1の裏面に引き出し、遊技盤1の裏面に取り
付けられたパチンコ機の図示しない主基板(遊技制御基
板)に接続する。そして、筐体係合部56と左側壁53
間の間隔57内に左内レール43を挟み込み、螺子81
を取付孔61に差し込んで遊技盤1にねじ込むことによ
り戻り玉防止部材48を遊技盤1に固定する。図4に示
すように、舌片50の幅は遊技球の直径と略同一であ
り、舌片50と遊技盤1の表面との間には若干のすき間
が設けられる。前記すき間を設けることにより、舌片5
0は遊技盤1表面に接触すること無く動作するので、発
射玉検出動作がより確実になる。
【0061】このとき、突起78、78は遊技盤1の表
面に食い込んで位置決めとなると共に、舌片50は進入
通路46の上端出口部46Aに向けて突出する。戻り玉
防止部材48は、螺子81で遊技盤1に止着されると共
に、筐体係合部56にて領域画成レール2の左内レール
43と係合し、更に突起78にて遊技盤1の表面に位置
決めされる。これにより、より安定した発射玉検出が可
能となる。また、係止部76の先端76Aは貫通孔79
内に進入すると共に、筐体49は遊技盤1に形成された
貫通孔79を覆い隠す。
【0062】以上の構成で、打球発射装置から発射され
た打玉は、進入通路46の上端出口部46Aに至り、図
2に示す如くそこに突出している舌片50を押し退けて
遊技領域3に進入する。舌片50はその弾性により変形
して打玉の通過を許容すると共に、跳ね返って戻ってき
た打玉が進入通路46に入ることを阻止する。係る舌片
50の変形は前述の如く発射玉センサ72によって検出
され、コネクタ73を介して主基板に検出信号が送られ
る。主基板では係る発射玉センサ72からの信号を計数
し、他の情報と共に出力する。この主基板の出力は試験
機関の検査機に入力されて検査に供されると共に、パチ
ンコ機の管理情報としても利用される。
【0063】尚、発射玉センサ72の信号をパチンコ機
の管理情報として用いない場合には、検査時のみ発射玉
検出装置70を戻り玉防止部材48に取り付け、量産時
には取り付けない。また、検査後に発射玉検出装置70
を戻り玉防止部材48から取り外す際、或いは、量産時
に取り付けた場合のメンテナンスのために取り外す際に
は、先ず、戻り玉防止部材48を遊技盤1から外した
後、センサ基板71の取り外しを行う。
【0064】このとき、係止部76の先端76Aはセン
サ基板71に係脱自在に係合しているので、筐体49か
らセンサ基板71を取り外す際には係止部76の先端7
6Aを開放させながら開口部77へドライバ等の工具を
差し込み、センサ基板71を押し出すことで、容易にセ
ンサ基板71を取り外すことが可能とされている。
【0065】以上のように本発明は、遊技盤1の表面に
遊技領域3を画成する領域画成レール2と、この領域画
成レール2の左内レール43の先端部に設けられた戻り
玉防止部材48とを備えて成るパチンコ機であって、こ
の戻り玉防止部材48は、発射打玉の通過により動作す
る舌片50と、この舌片50を保持する筐体49を備え
ており、この筐体49は、舌片50を保持するための保
持部と、舌片50の動作を検出する発射玉センサ72を
取り付け可能な取付部とが一体に成形された単一の部材
にて構成されていることを特徴とする。
【0066】本発明によれば、遊技盤1の表面に遊技領
域3を画成する領域画成レール2と、この領域画成レー
ル2の左内レール43の先端部に設けられた戻り玉防止
部材48とを備えて成るパチンコ機において、この戻り
玉防止部材48を、発射打玉の通過により動作する舌片
50と、この舌片50を保持する筐体49とから構成
し、更に、この筐体49には、舌片50を保持するため
の保持部と、舌片50の動作を検出する発射玉センサ7
2を取り付け可能な取付部を形成したので、この取付部
に発射玉センサ72が取り付けられたセンサ基板71を
取り付けることにより、舌片50を通過して遊技領域3
に発射された真の打玉数を計数することが可能となる。
【0067】また、戻り玉防止部材48の筐体49に
は、発射玉センサ72を取り付け可能な取付部が予め形
成されているため、この発射玉センサ72のセンサ基板
71の組み付け、取り外しも容易となる。特に、筐体4
9は舌片50の保持部や発射玉センサ72の取付部が一
体に成形された単一の部材にて構成されているので、部
品点数の著しい削減が図れると共に、筐体49自体の分
解・組立を要しないので、発射玉センサ72の取付・交
換作業性は一層良好となる。
【0068】また、本発明は上記において、筐体49に
領域画成レール2の左内レール43と係合するための筐
体係合部56が形成されていることを特徴とする。
【0069】この発明によれば、上記に加えて筐体49
には、領域画成レール2の左内レール43に係止するた
めの筐体係合部56を形成したので、領域画成レール2
の左内レール43と筐体49の接続強度が向上し、所謂
ガタ付きも防止若しくは抑制できるようになる。
【0070】また、本発明は上記各発明において舌片5
0に、発射玉センサ72に検出される検出片67を一体
に設けたことを特徴とする。
【0071】この発明によれば、上記各発明に加えて舌
片50には、発射玉センサ72に検出される検出片67
を一体に設けたので、検出片を設けない場合に比べて、
より安定した検出が可能となり、また、検出片を別途設
ける場合に比べて、更なる部品点数の削減が図れると共
に、組立作業性も一層改善される。
【0072】また、本発明は上記各発明において舌片5
0を、弾性を有する薄板材にて構成したことを特徴とす
る。
【0073】この発明によれば、上記各発明に加えて舌
片50は、弾性を有する薄板材にて構成されるので、舌
片50はその弾性により打玉の通過を許容し、且つ、戻
り玉の阻止を行うことができるようになり、非弾性材料
により舌片を形成し、それをバネにより付勢させたもの
に比べて構造の簡素化を図ることができるようになる。
【0074】また、本発明は上記各発明において、筐体
49に形成された取付部は、発射玉センサ72のセンサ
基板71を係脱自在に係止する係止部76を備えている
ことを特徴とする。
【0075】この発明によれば、上記各発明に加えて筐
体49に形成された取付部は、発射玉センサ72のセン
サ基板71を係脱自在に係止する係止部76を備えてい
るので、筐体49への発射玉センサ72のセンサ基板7
1の組み付け・取り外しが極めて容易となる。それによ
り、組立作業性及び交換作業性が著しく向上する。
【0076】また、本発明は、上記各発明において発射
玉センサ72はセンサ基板71上に配置され、このセン
サ基板71を介して筐体49に取り付けられると共に、
このセンサ基板71には配線用のコネクタ73が取り付
けられていることを特徴とする。
【0077】この発明によれば、上記各発明に加えて発
射玉センサ72はセンサ基板71上に配置され、このセ
ンサ基板71を介して筐体49に取り付けられると共
に、このセンサ基板71には配線用のコネクタ73が取
り付けているので、発射玉センサ72やセンサ基板71
上の配線の断線、発射玉センサ72の故障などが発生し
た場合にも、極めて容易に交換・修理を行うことができ
るようになる。
【0078】また、本発明は、上記各発明において筐体
49は透明素材にて成形されていることを特徴とする。
【0079】この発明によれば、上記各発明に加えて筐
体49を透明素材にて成形しているので、戻り玉防止部
材48内に不正部品が挿入されるなどの遊技上の不正行
為の発見が容易となり、ひいては不正行為を抑止可能と
なる。
【0080】また、本発明は、上記各発明において筐体
49の遊技盤1側の面には開口を設けると共に、この筐
体49にて覆われる部分の遊技盤1には貫通孔79を形
成したことを特徴とする。
【0081】この発明によれば、上記各発明に加えて筐
体49の遊技盤1側の面には開口を設けると共に、この
筐体49にて覆われる部分の遊技盤1には貫通孔79を
形成したので、この貫通孔79及び上記開口を通して発
射玉センサ72の配線Hを遊技盤1の裏面に引き出すこ
とができるようになり、配線処理が容易となると共に、
配線及び貫通孔79が遊技盤1の表面に現れなくなるの
で、外観も向上する。
【0082】次に、図8は本発明の他の実施例を示して
いる。尚、この図において図1乃至図7と同一符号は同
一のものとする。この場合、左内レール43は透明なポ
リカーボネートなどの硬質合成樹脂にて成形されてお
り、更に、戻り玉防止部材48の筐体49は、この左内
レール43の上端部に一体に成形されている。
【0083】この場合、現実的には筐体49の左側壁5
3が左内レール43の先端に連続するかたちとなる。ま
た、他の構造は図1〜図7までのものと同様である。そ
れに加えてこの場合の左内レール43には、進入通路4
6の下端部から出口部46A方向に所定範囲に渡って破
防板部82が一体に成形されている。この破防板部49
は、左内レール43の先端から外レール41方向に略直
角に屈曲して外側に張り出しており、略進入通路46の
前面を覆うかたちとされている。そして、ガラスの内側
に位置するので、発射された打玉がガラス方向に跳ねて
も破防板部82に当たることになり、これによってガラ
スは保護される。
【0084】このように、この場合のパチンコ機では、
遊技盤1の表面に遊技領域3を画成する領域画成レール
2の合成樹脂製の左内レール43と、この左内レール4
3の先端部に設けられた戻り玉防止部材48とを備えて
成るものであって、この戻り玉防止部材48は、発射打
玉の通過により動作する舌片50と、この舌片50を保
持する合成樹脂製の筐体49を備えており、この筐体4
9は、舌片50を保持するための保持部と、舌片50の
動作を検出する発射玉センサ72を取り付け可能な取付
部とを備えて左内レール43と一体に成形されているこ
とを特徴とする。
【0085】この発明によれば、遊技盤1の表面に遊技
領域3を画成する領域画成レール2の合成樹脂製の左内
レール43と、この左内レール43の先端部に設けられ
た戻り玉防止部材48とを備えて成るパチンコ機におい
て、この戻り玉防止部材48を、発射打玉の通過により
動作する舌片50と、この舌片50を保持する合成樹脂
製の筐体49とから構成し、更に、この筐体49には、
舌片50を保持するための保持部と、舌片50の動作を
検出する発射玉センサ72を取り付け可能な取付部を形
成したので、同様にこの取付部に発射玉センサ72の基
板71を取り付けることにより、舌片50を通過して遊
技領域3に発射された真の打玉数を計数することが可能
となる。
【0086】また、戻り玉防止部材48の筐体49に
は、発射玉センサ72のセンサ基板71を取り付けるた
めの取付部が予め形成されているため、この発射玉セン
サ72のセンサ基板71の組み付け、取り外しも容易と
なる。特にこの場合、筐体49は左内レール43と一体
に成形されているので、部品点数の著しい削減を図り、
組立作業性の向上と生産コストの低減を図ることが可能
となる。更に、合成樹脂によるリサイクル性も確保する
ことが可能となる。
【0087】尚、上記実施例の戻り玉防止部材48の筐
体49内には、それに加えてLEDやランプ(基板を含
む)等の装飾用発光機器を収納しても良い。この場合、
筐体49は透明であるので、係る装飾機器からの光は拡
散され、興趣の向上に寄与できる。また、舌片50の動
作(センサ検知)毎に発光するLEDを筐体49内に取
り付け、動作確認できるようにしても良い。また、舌片
50は戻り玉防止用舌片と発射玉検出用舌片の二枚構成
としても良く、係る構成によれば、一枚の舌片で一つの
動作を受け持つので動作が確実になる。ここで、筐体4
9は金属(アルミダイカスト品等)、或いは、不透明若
しくは半透明な材料でも良い。
【0088】また、実施例では舌片50を、弾性を有し
た薄板材にて構成したが、請求項5以外の場合には、そ
れに限らず、通常の板材にバネなどにて付勢力を付与し
た構造のものでも差し支えない。また、実施例では貫通
孔79は略円形であるが、コネクタを通すことが可能で
あればその大きさ、形状は特に限定しない。また、コネ
クタを用いない場合には配線Hが通るだけの孔でよく、
ごく小径のもので差し支えない。
【0089】更に、実施例では舌片50に検出片67を
折り曲げ形成したが、請求項3以外の場合には、この検
出片を舌片50とは別体のものとして構成しても良い。
その場合の検出片には舌片50のような弾性は不要であ
るので、通常の硬質合成樹脂などで安価に構成できる。
また、舌片50は、耐久性を向上させるために表面にメ
ッキ或いは軟質合成樹脂等のコーティングを施しても良
い。
【0090】また、実施例では遊技盤1の前面を覆う透
明板を透明ガラスとしたが、それに限らず、透明な合成
樹脂板なども良い。また、内レール42(少なくとも左
内レール43)の材質の色については特に限定されるも
のではないが、図8の実施例の場合には、筐体49と一
体化されている関係上、透明な合成樹脂が望ましい。
【0091】更に、実施例では外レール41と共に領域
画成レール2を構成する内レール42を二部品にて構成
したが、一部品にて構成されても、三部品以上で構成し
ても良い。しかしながら、一部品では大型化すると共
に、三部品以上になると小型化するものの取り付けが面
倒となるため、実施例の如き二部品にて構成することが
望ましい。
【0092】そして、パチンコ機としては、実施例の如
く可変表示装置を備え、その表示結果によって特定遊技
状態を発生可能なものに限らず、可変入賞球装置の特定
領域に打玉が入賞したことで特定遊技状態となる弾球遊
技機などでも良く、遊技盤の遊技領域に打玉を発射して
遊技するあらゆる弾球遊技機に本発明は有効である。
【0093】ここで、以上説明した実施形態から把握で
きる発明としては以下のものがある。 (1) 遊技盤表面に遊技領域を画成する領域画成レー
ルと、この領域画成レールの先端部に設けられた戻り玉
防止部材とを備えて成る弾球遊技機において、この戻り
玉防止部材は、発射打玉の通過により動作する舌片と、
この舌片を保持する筐体を備え、この筐体は、背面が開
口しており、前記舌片を保持するための保持部と、前記
舌片の動作を検出する発射玉センサを着脱自在に取り付
け可能な取付部と、当該筐体の前壁に形成された開口部
を備えていることを特徴とする弾球遊技機。このように
構成することにより、筐体から発射玉センサを取り外す
際に保持部を開放させながら開口部へドライバ等の工具
を差し込み、発射玉センサを押し出すことで、容易に取
り外すことが可能となる。また、不正改造も容易に発見
可能となる。 (2) 遊技盤表面に遊技領域を画成する領域画成レー
ルと、この領域画成レールの先端部に設けられた戻り玉
防止部材とを備えて成る弾球遊技機において、この戻り
玉防止部材は、発射打玉の通過により動作する舌片と、
この舌片を保持する筐体を備え、この筐体は、透明素材
にて構成され、前記舌片を保持するための保持部と、前
記舌片の動作を検出する発射玉センサを取り付け可能な
取付部と、装飾用発光機器の取付部とが一体に形成され
た単一の部材から構成されていることを特徴とする弾球
遊技機。このように構成することにより、弾球遊技機の
興趣を一層向上させることが可能となる。 (3) 遊技盤表面に遊技領域を画成する領域画成レー
ルと、この領域画成レールの先端部に設けられた戻り玉
防止部材とを備えて成る弾球遊技機において、この戻り
玉防止部材は、発射打玉の通過により動作する発射玉検
出用舌片と、打玉の逆流を防止する戻り玉防止用舌片
と、これら二つの舌片を保持するための筐体を備え、こ
の筐体は、前記二つの舌片を保持するための保持部と、
前記発射玉検出用舌片の動作を検出する発射玉センサを
取り付け可能な取付部とが一体に成形された単一の部材
から構成されていることを特徴とする弾球遊技機。この
ような構成とすることにより、一枚の舌片で一つの動作
を受け持つことになるので動作が確実になる。
【0094】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、遊技盤表面に遊技領域を画成する領域画成レール
と、この領域画成レールの先端部に設けられた戻り玉防
止部材とを備えて成る弾球遊技機において、この戻り玉
防止部材を、発射打玉の通過により動作する舌片と、こ
の舌片を保持する筐体とから構成し、更に、この筐体に
は、舌片を保持するための保持部と、舌片の動作を検出
する発射玉センサを取り付け可能な取付部を形成したの
で、この取付部に発射玉センサを取り付けることによ
り、舌片を通過して遊技領域に発射された真の打玉数を
計数することが可能となる。
【0095】また、戻り玉防止部材の筐体には、発射玉
センサを取り付け可能な取付部が予め形成されているた
め、この発射玉センサの組み付け、取り外しも容易とな
る。特に、筐体は舌片の保持部や発射玉センサの取付部
が一体に成形された単一の部材にて構成されているの
で、部品点数の著しい削減が図れると共に、筐体自体の
分解・組立を要しないので、発射玉センサの取付・交換
作業性は一層良好となるものである。
【0096】請求項2の発明によれば、上記に加えて筐
体には、領域画成レールと係合するための筐体係合部を
形成したので、領域画成レールと筐体の接続強度が向上
し、所謂ガタ付きも防止若しくは抑制できるようにな
る。故に安定した発射玉検出を行うことができるように
なるものである。
【0097】請求項3の発明によれば、遊技盤表面に遊
技領域を画成する合成樹脂製の領域画成レールと、この
領域画成レールの先端部に設けられた戻り玉防止部材と
を備えて成る弾球遊技機において、この戻り玉防止部材
を、発射打玉の通過により動作する舌片と、この舌片を
保持する合成樹脂製の筐体とから構成し、更に、この筐
体には、舌片を保持するための保持部と、舌片の動作を
検出する発射玉センサを取り付け可能な取付部を形成し
たので、同様にこの取付部に発射玉センサを取り付ける
ことにより、舌片を通過して遊技領域に発射された真の
打玉数を計数することが可能となる。
【0098】また、同様に戻り玉防止部材の筐体には、
発射玉センサを取り付け可能な取付部が予め形成されて
いるため、この発射玉センサの組み付け、取り外しも容
易となる。特にこの場合、筐体は領域画成レールと一体
に成形されているので、部品点数の著しい削減を図り、
組立作業性の向上と生産コストの低減を図ることが可能
となる。更に、合成樹脂によるリサイクル性も確保する
ことが可能となるものである。
【0099】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて舌片には、発射玉センサに検出される検出片を一体
に設けたので、より安定した検出が可能となり、また、
検出片を別途設ける場合に比べて、更なる部品点数の削
減が図れると共に、組立作業性も一層改善されるもので
ある。
【0100】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えて舌片は、弾性を有する薄板材にて構成されているの
で、舌片はその弾性により打玉の通過を許容し、且つ、
戻り玉の阻止を行うことができるようになり、非弾性材
料により舌片を形成し、それをバネにより付勢させたも
のに比べて構造の簡素化を図ることができるようになる
ものである。
【0101】請求項6の発明によれば、上記各発明に加
えて筐体に形成された取付部は、発射玉センサを係脱自
在に係止するセンサ係止部を備えているので、筐体への
発射玉センサの組み付け・取り外しが極めて容易とな
る。それにより、組立作業性及び交換作業性が著しく向
上するものである。
【0102】請求項7の発明によれば、上記各発明に加
えて発射玉センサは基板上に配置され、この基板を介し
て筐体に取り付けられると共に、この基板には配線用の
コネクタが取り付けているので、発射玉センサや基板上
の配線の断線、発射玉センサの故障などが発生した場合
にも、極めて容易に交換・修理を行うことができるよう
になるものである。
【0103】請求項8の発明によれば、上記各発明に加
えて筐体を透明素材にて成形しているので、戻り玉防止
部材内に不正部品が挿入されるなどの遊技上の不正行為
の発見が容易となり、ひいては不正行為を抑止可能とな
るものである。
【0104】請求項9の発明によれば、上記各発明に加
えて筐体の遊技盤側の面には開口を設けると共に、この
筐体にて覆われる部分の遊技盤には貫通孔を形成したの
で、この貫通孔及び上記開口を通して発射玉センサの配
線を遊技盤裏面に引き出すことができるようになり、配
線処理が容易となると共に、配線及び貫通孔が遊技盤表
面に現れなくなるので、外観も向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弾球遊技機の実施形態であるパチンコ
機の遊技盤の正面図である。
【図2】図1の弾球遊技機の戻り玉防止部材部分の拡大
正面図である。
【図3】図2の弾球遊技機の戻り玉防止部材の背面図で
ある。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】図1の弾球遊技機の戻り玉防止部材の筐体の背
面図である。
【図7】図1の弾球遊技機の発射玉数計数器の背面図で
ある。
【図8】本発明の弾球遊技機のもう一つの実施形態のパ
チンコ機の遊技盤の正面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 2 領域画成レール 3 遊技領域 41 外レール 42 内レール 43 左内レール 44 右内レール 46 進入通路 48 戻り玉防止部材 49 筐体 50 舌片 56 筐体係合部 62 嵌合凹所 63 切欠 64 保持壁 66 規制壁 67 検出片 68、69 取付溝 71 センサ基板 72 発射玉センサ 73 コネクタ 74 支持壁 76 係止部 77 開口部 79 貫通孔 H 配線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤表面に遊技領域を画成する領域画
    成レールと、この領域画成レールの先端部に設けられた
    戻り玉防止部材とを備えて成る弾球遊技機において、 この戻り玉防止部材は、発射打玉の通過により動作する
    舌片と、この舌片を保持する筐体を備え、この筐体は、
    前記舌片を保持するための保持部と、前記舌片の動作を
    検出する発射玉センサを取り付け可能な取付部とが一体
    に成形された単一の部材にて構成されていることを特徴
    とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 筐体には、領域画成レールと係合するた
    めの筐体係合部が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技盤表面に遊技領域を画成する合成樹
    脂製の領域画成レールと、この領域画成レールの先端部
    に設けられた戻り玉防止部材とを備えて成る弾球遊技機
    において、 この戻り玉防止部材は、発射打玉の通過により動作する
    舌片と、この舌片を保持する合成樹脂製の筐体を備え、
    この筐体は、前記舌片を保持するための保持部と、前記
    舌片の動作を検出する発射玉センサを取り付け可能な取
    付部とを備えて前記領域画成レールと一体に成形されて
    いることを特徴とする弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 舌片には、発射玉センサに検出される検
    出片を一体に設けたことを特徴とする請求項1、請求項
    2又は請求項3記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 舌片は、弾性を有する薄板材にて構成さ
    れていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3又は請求項4記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 筐体に形成された取付部は、発射玉セン
    サを係脱自在に係止するセンサ係止部を備えていること
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    又は請求項5記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 発射玉センサは基板上に配置され、この
    基板を介して筐体に取り付けられると共に、この基板に
    は配線用のコネクタが取り付けられていることを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
    5又は請求項6記載の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 筐体は透明素材にて成形されていること
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6又は請求項7記載の弾球遊技
    機。
  9. 【請求項9】 筐体の遊技盤側の面には開口を設けると
    共に、この筐体にて覆われる部分の前記遊技盤には貫通
    孔を形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請
    求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は
    請求項8記載の弾球遊技機。
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