JP2009240563A - 遊技台 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来にはない新しい遊技性を提供する。
【解決手段】遊技盤面中央に装飾図柄表示部201及び装飾図柄決定部202を、遊技盤外周に沿って円環状のルーレット表示装置112を設ける。装飾図柄決定部202では、表示されるビンゴ図柄が決定され、一方、ルーレット表示装置では、9マスに区画された表示領域の何れに、決定された図柄を表示するかを決定する。所定回数(例えば15回)の変動後、同一図柄が揃った場合には、遊技者に有利な遊技状態に遊技制御を行う。
【選択図】図9
【解決手段】遊技盤面中央に装飾図柄表示部201及び装飾図柄決定部202を、遊技盤外周に沿って円環状のルーレット表示装置112を設ける。装飾図柄決定部202では、表示されるビンゴ図柄が決定され、一方、ルーレット表示装置では、9マスに区画された表示領域の何れに、決定された図柄を表示するかを決定する。所定回数(例えば15回)の変動後、同一図柄が揃った場合には、遊技者に有利な遊技状態に遊技制御を行う。
【選択図】図9
Description
本発明は、スロットマシンやパチンコ機等に代表される遊技台に関する。
従来、スロットマシン(パチスロ)やパチンコ機などの遊技台では、風車や入賞装置が配置された遊技領域を円形状に形成し、その外周上にリング状の図柄表示装置を設け、表示ユニットに数字等の識別情報を複数配置して、ルーレット状に図柄を変動表示させるタイプの遊技台が提案されている。
しかしながら、上記従来の遊技台は、遊技盤の中央に設けられている図柄表示装置の機能をルーレット状に図柄を変動表示させる図柄表示装置に置き換えただけであり、識別情報が停止して大当たりが発生するという単純なゲーム性は従来のままであるので、遊技者に飽きられやすく、遊技台の稼動が低下するという問題があった。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技台は、次のように構成される。
本発明の第1の態様は、複数の表示領域を有する表示手段と、前記複数の表示領域のうちの何れかの表示領域を特定した後に、複数の図柄のうちの何れかの図柄を前記特定した表示領域に表示する演出手段と、を備えたことを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例では、表示手段として種々の画像を表示可能な演出装置を設け、装飾図柄表示部としてその表示領域をいくつかの領域に分割し、所定の条件で、そのうち1つの特定領域を選択する。その後、複数の図柄の中から選択された図柄を、選択した特定図柄に表示するように構成している。
このように、表示される図柄が、予め固定された領域に表示されるのではなく、表示される位置が所定の条件で変化するようになるので、表示される図柄組合せに意外性を持たせることができ、遊技の興趣が高まる。
また、本発明の別の態様では、更に、前記演出手段は、所定条件の成立に基づいて前記複数の表示領域のうちの何れかの表示領域を表示させるかを決定する表示領域決定手段と、前記所定条件の成立に基づいて複数の図柄のうちの何れかを前記表示領域に表示させるかを決定する図柄決定手段と、前記表示手段を制御する表示制御手段と、を含み、前記表示制御手段は、前記表示領域決定手段が決定した表示領域を特定した後に前記図柄決定手段が決定した図柄を前記特定した表示領域に表示する制御を行うことを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例では、遊技者のボタン操作又は所定時間経過したことを条件に、複数の領域に分割された装飾図柄表示部のうち、どの領域に決定された図柄を表示するかを決定する。その後、決定された領域に表示する図柄を決定する装飾図柄決定部にて、今回の遊技で使用される図柄を決定する。
このように、2つの演出に時間差を設け、一つの演出が終わった後、もう一つの演出を行うように演出制御するので、遊技者は演出の選択過程を容易に把握することができ、納得しながら遊技を進めることができる。
また、本発明の別の態様では、更に、前記図柄決定手段が決定した図柄を表示する図柄表示手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記表示領域決定手段が決定した表示領域を特定するよりも前に前記図柄決定手段が決定した図柄を前記図柄表示手段に表示する制御を行うことを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例では、表示する図柄を決定する装飾図柄決定部を設け、今回の遊技で使用される図柄を決定する。その後、遊技者のボタン操作又は所定時間経過したことを条件に、複数の領域に分割された装飾図柄表示部のうち、どの領域に決定された図柄を表示するかを決定するように構成している。
よって遊技者は、まず、今回使用される図柄を決定、表示することで、既に装飾図柄表示部に表示されている図柄と、今回決定された図柄の対応関係を把握することができ、どの部分に図柄が止れば所定の図柄組合せ(例えば一直線に並ぶ)となるかを理解できるので、納得しながら遊技を進めることができる。
また本発明の別の態様では、更に、前記表示制御手段は、前記表示領域決定手段が決定した表示領域を特定するよりも前に前記複数の表示領域の中から選択する過程を前記表示手段に表示する制御を行うことを特徴とする。
よって遊技者は、まず、今回使用される図柄を決定、表示することで、既に装飾図柄表示部に表示されている図柄と、今回決定された図柄の対応関係を把握することができ、どの部分に図柄が止れば所定の図柄組合せ(例えば一直線に並ぶ)となるかを理解できる、そしてその際、表示領域を決定する演出はまだ継続しているので、遊技者は止って欲しい領域を願いながら演出を見ることができるので、緊張感が高まり、遊技の興趣が高まる。
また本発明の別の態様では、更に、複数の識別情報を表示可能な識別情報表示手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記複数の表示領域に前記複数の識別情報のうち異なる識別情報をそれぞれ表示し、前記表示領域決定手段が決定した表示領域を特定するよりも前に、前記識別情報表示手段に前記表示領域決定手段が決定した表示領域に対応する識別情報を前記複数の識別情報の中から選択する過程を経た後に表示する制御を行うことを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例においては、識別情報表示手段として、複数の区画を設け、それぞれの区画で異なる識別情報(例えば1、2、3などの数字)を設けるように構成した。
よって、隣接する区画(表示領域)であっても、区画同士の区別が容易となり、現在の演出内容を容易に把握することができる。
また本発明の別の態様では、更に、前記表示手段の表示態様が特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な遊技状態を開始する遊技制御手段を備えたことを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例においては、遊技者に大量の景品球を付与する
いわゆる大当たり状態について、その大当たり状態となる当選確率を通常確率から大幅に増加する「確率変動状態」を設定し、上記表示手段の表示態様が所定の態様、例えば同一ビンゴ図柄が一直線上に揃った場合などに、「確率変動状態」に移行する遊技制御を行うよう構成されている。
いわゆる大当たり状態について、その大当たり状態となる当選確率を通常確率から大幅に増加する「確率変動状態」を設定し、上記表示手段の表示態様が所定の態様、例えば同一ビンゴ図柄が一直線上に揃った場合などに、「確率変動状態」に移行する遊技制御を行うよう構成されている。
このように、上記のようなビンゴ遊技の遊技結果を、従来のパチンコ遊技のゲーム性に変化を与える条件として参照し、遊技者が獲得する景品の大小に影響を与えるように構成したので、遊技者は、ビンゴ遊技に注目しその結果に一喜一憂するようになり、遊技の興趣が高まる。
また本発明の別の態様では、複数の識別情報のうち異なる識別情報をそれぞれ表示可能な複数の表示領域を有する表示手段と、所定条件の成立に基づいて前記複数の表示領域のうちの何れかの表示領域を表示させるかを決定する表示領域決定手段と、前記複数の識別情報を表示可能な識別情報表示手段と、前記表示手段及び前記識別情報表示手段を制御する表示制御手段と、前記表示手段の表示態様が特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な遊技状態を開始する遊技制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記表示領域決定手段が決定した表示領域を特定するよりも前に、前記識別情報表示手段に前記表示領域決定手段が決定した表示領域に対応する識別情報を前記複数の識別情報の中から選択する過程を経た後に表示する制御を行うことを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例においては、装飾図柄表示部の各表示領域に、ルーレット表示部の区画に対応するように数字を表示し、ルーレット表示装置の回転表示で停止した数字の表示領域を点灯させ、所定のゲーム数の消化後一直線上に揃った場合に、遊技者に有利な状態を提供するように構成している。
このように、ビンゴ図柄を用いることなく、簡素な構成にてビンゴ遊技を実行するように構成したので、遊技内容がよくわからない初心者であっても、手軽に遊技を楽しむことができる。
また、本発明の別の態様では、更に、前記複数の識別情報が付され可動可能な装飾用の環状体と、前記環状体を照明可能な照明手段と、前記環状体を可動させる駆動力を発生する駆動手段と、を有する可動装飾ユニットと、を備え、前記識別情報表示手段は、前記可動装飾ユニットであることを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例においては、識別情報表示手段として、遊技盤の外周にそって環状に配置された装飾ユニットで構成されるルーレット装置を設けた。ルーレット表示装置は、等間隔にいくつかの区画に区切られており、区画内に内臓されたランプを点灯、点滅することで回転表示演出が行われるように構成されている。
このように、遊技盤の外周に大きな装飾ユニットを設け、装飾ユニット全体を光が円を描くような演出を行うように構成したので、演出内容に視覚的なインパクトを与えることが可能となり、遊技の興趣が高まる。
また、本発明の別の態様では、更に、遊技者による操作を受け付ける操作手段と、を備え、前記所定条件は、遊技者による前記操作手段の操作であることを特徴とする。
上記態様の一例として、後述する実施例では、操作手段として、遊技者が押圧操作可能なチャンスボタンを設け、遊技者が望む任意のタイミングで操作が行えるように構成されている。
このように、識別情報表示手段の演出決定のタイミングを遊技者の意思により決定できるように構成したので、内部的には事前に演出内容が決定されているものの、遊技者があたかも自分が演出を決定したかのように思わせることが可能となるので、遊技の興趣が高まる。
本発明に係る遊技台によれば、新規性の高い遊技性を有した面白みのある遊技台を提供することができる。
以下、図面を用いて、本発明の実施例1に係るパチンコ機(遊技台)について詳細に説明する。
まず、図1を用いて、本発明の実施例1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面(遊技者側)から見た状態を示す略示正面図である。
パチンコ機100は、ガラスおよびガラス枠からなる前面扉(図示省略)の奥側にガラスを通して視認可能に配設した遊技盤(盤面)101を備えている。この遊技盤101には、遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある。)を遊技盤101の中央に位置する遊技領域102に案内するためのレール103を配設している。
遊技領域102の中央上側には、演出装置200を配設している。この演出装置200には、略中央に9区画に分かれた表示領域を持つ装飾図柄表示部201と、右側に上記装飾図柄表示部201に表示する装飾図柄を決定する装飾図柄決定部202とを備えている。
遊技領域102の右側下方には、特別図柄表示装置104と、特別図柄保留ランプ105と、普通図柄表示装置106と、普通図柄保留ランプ107とを設けている。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置201は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置であり、装飾図柄としては、例えば、1から10までの数字や、種々のキャラクタ画像などを用いることが一般的である。
普通図柄表示装置106は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。特別図柄表示装置104は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普通図柄保留ランプ107は、保留している普図の変動の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を2つまで保留することを可能としている。特別図柄保留ランプ105は、保留している特図の変動の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を4つまで保留することを可能としている。
また、この演出装置200の周囲には、一般入賞口108と、普図始動口109と、特図始動口110と、可変特図始動口111と、可変入賞口112を配設している。
一般入賞口108は、本実施例では左右に2つずつ配設しており、この一般入賞口108への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口108に入賞した場合)、後述する払出装置402を駆動し、所定の個数(本実施例では10個)の球を賞球として後述する貯留皿113排出する。貯留皿113に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口108に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口109は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域102の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では左右に1つずつ配設している。普図始動口109を通過した球は一般入賞口108に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口109を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置106による普図変動遊技を開始する。
変動特図始動口111は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では盤面中央部に1つだけ配設している。この変動特図始動口111は、左右に開閉自在な羽根部材を備え、羽根部材の閉鎖中は球の入球が発生しないように構成されており羽根部材閉鎖中は、変動特図始動口111の上部に設けられた特図始動口110からのみ入賞が発生する。羽根部材開放中は、特図始動口110からの入賞に加え、羽根部材の左右から変動特図始動口111への入賞が発生する。
この羽根部材の開閉は、普図変動遊技に当選したか否かによって決定され、普図表示装置106が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図始動口110又は変動特図始動口111への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置402を駆動し、所定の個数(本実施例では5個)の球を賞球として後述する貯留皿113に排出するとともに、特図表示装置104による特図変動遊技を開始する。特図始動口110又は変動特図始動口111に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口112は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技領域102の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口112は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選し、特図表示装置104が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口112への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置402を駆動し、所定の個数(本実施例では15球)の球を賞球として後述する貯留皿113に排出する。なお、可変入賞口112に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の下方には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口117を設けている。
遊技盤101の下方には、球を一時的に貯留すると共に、貯留している球を順次、発射レール142に供給するための貯留皿113と、遊技者による押下操作が可能であり、所定の時期にその操作を検出した場合に上記演出装置200等による演出表示を変化させるためのチャンスボタン115を配設している。
また右下には、遊技領域102に向けて球の発射強度の操作を行うための操作ハンドル116が設けられていると共に、貯留皿113の下方には、貯留皿113に貯留できない溢れ球を貯留するための下皿114を設けている。
遊技領域102の外周部には、円環状のルーレット表示装置118が設けられている。ルーレット表示装置118は、1〜11の数字とSP(スペシャルポジション)の12区画に分割されており、区画内に設けられたランプが時計回りに順次点灯していき、所定時間経過後に予め定められた位置でランプが停止することで、装飾図柄決定部202において決定された装飾図柄を、9マスに分割されている装飾図柄表示部201のどの位置に表示するかを決定する。なお、ルーレット表示装置118は、識別情報としてキャラクタ等の図柄を採用してもよく、ランプの色・光量・点灯態様によって識別情報を区別してもよい。
このルーレット表示装置118は、その演出態様を、上述のようにランプ等の発光体の回転移動によって演出する他にも、ルーレット表示装置本体をステッピングモータ等を用いて、遊技領域102の外周を物理的に回転するように構成してもよい。この場合、例えば回転停止時に、頂点の位置に止まった数字を選択するような構成にすることが考えられる。
次に、図2(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図表示装置104、装飾図柄表示部201、普図表示装置106が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図2(a)は特図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施例の特図の停止表示態様には、大当たり図柄である「特図1」と、外れ図柄である「特図2」の2種類がある。特図始動口110又は可変特図始動口111に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技を開始した場合には、特図表示装置104は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図変動遊技の当選を報知する場合には「特図1」を停止表示し、特図変動遊技の外れを報知する場合には「特図2」を停止表示する。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図2(b)は普図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施例の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図1」と、外れ図柄である「普図2」の2種類がある。普図始動口109に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として普図変動遊技を開始した場合には、普図表示装置106は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図1」を停止表示し、特図変動遊技の外れを報知する場合には「普図2」を停止表示する。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図2(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施例の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾8」の8種類がある。特図始動口110又は可変特図始動口111に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示部201に「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾7」→「装飾8」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。変動表示は、3列ある表示部の左、右、中央の順番で停止する。
そして、大当たりを報知する場合には、装飾図柄表示部201に大当たりに対応する図柄組合せ(本実施例では、同一の数字の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」))を停止表示し、特別大当たりを報知する場合には、特別大当たり(いわゆる確変大当たり)に対応する図柄組合せ(本実施例では、同一の奇数番号数字の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾1−装飾1−装飾1」))を停止表示する。なお、大当たりに対応する図柄の組合せを停止表示した場合には、大当たり遊技または特別大当たり遊技を開始し、特別大当たりに対応する図柄の組合せを停止表示した場合には、特別大当たり遊技を開始する。また、外れを報知する場合には、装飾図柄表示領域201に大当たりに対応する図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示した後で、保留している装飾図柄の変動表示があれば、その変動表示を開始する。
図2(d)はビンゴ図柄の一例を示す図である。本実施例では、特図変動遊技が大当たり図柄で当選した場合に、その後に実行される大当たり遊技中にビンゴ遊技を実行する。このビンゴ遊技において当たりとなる図柄組合せとなった場合には、通常の大当たりから特別大当たりに付与する特典を昇格させる(確変昇格)。ビンゴ図柄はビンゴ図柄決定部201に「ビンゴ図柄1」→「ビンゴ図柄2」→「ビンゴ図柄3」→「ビンゴ図柄1」→・・・の順番で表示を切り替える「ビンゴ図柄の変動表示」を行う。ビンゴ図柄は、3列ある表示部の左、右、中央の順番で停止する。
図2(e)は、ルーレット表示装置118に配置されている識別情報の一例を示す図である。本実施例のルーレット表示装置118は、「1」から「11」までの数字とスペシャルポジション(SP)が円環状に配置され、「識別情報1」→「識別情報2」→「識別情報3」→・・・「識別情報10」→「識別情報11」→「識別情報SP」→「識別情報1」→・・・の順番で表示を切り替える「識別情報の変動表示」を行う。この識別情報の変動表示は、ビンゴ図柄の変動表示で決定されたビンゴ図柄を装飾図柄表示部201の9マスの表示領域のうち、どの位置に表示させるかを決定するものであり、「識別情報1」は左上段に、「識別情報2」は左中段に、「識別情報3」は左下段に、「識別情報4」は中央上段に、「識別情報5」は中央中段に、「識別情報6」は中央下段に、「識別情報7」は右側上段に、「識別情報8」は右側中段に、「識別情報9」は右側下段に決定されたビンゴ図柄の表示位置を決定するものである。尚、識別情報には上記9つの識別情報の他にも「識別情報10」、「識別情報11」、「識別情報SP」があり、「識別情報10」及び「識別情報11」はハズレを意味し、この識別情報が選択された時点で、そのビンゴ遊技はハズレとなる。また、「識別情報SP」は、既に表示されているビンゴ図柄に対し、ビンゴ遊技大当たりとなる図柄組合せとなる位置の全てに、決定されたビンゴ図柄を表示させるものであり、その時点でビンゴ遊技の大当たりとなる。
次に、ビンゴ遊技の演出について説明する。
図9は、ルーレット表示装置118及び演出装置200を用いたビンゴ演出の第1の実施例について、その演出の流れを表した図である。第1の実施例では、大当たりが発生したときに、その大当たりが通常図柄の組合せであった場合に行われ、後述する確変昇格演出処理にてビンゴ図柄が大当たりとなった場合に、その大当たりを特別大当たりに昇格させる演出処理である。
図9(a)では、まずルーレット表示装置118の区画1をスタート地点として時計回りに発光体が回転表示される。装飾図柄表示部201のマス目に表示されている数字は、ルーレット表示装置118の1〜9の数字に対応している。装飾図柄決定部202には、図2(d)のビンゴ図柄が下向き矢印の位置にて変動表示される。
所定時間経過後、図9(b)に示すように、装飾図柄決定部202における変動表示が停止表示され、1回目のビンゴ遊技におけるビンゴ図柄が決定される。第1の実施例においては「俵」図柄が停止表示されている。
ビンゴ図柄が決定された後、図9(c)に示すように、ルーレット表示装置118にて回転表示されていた位置決定図柄(識別情報)が停止表示され、決定されたビンゴ図柄を装飾図柄表示部201に区画された9マスの表示領域のうち、どの領域に表示するかが決定される。第1の実施例においては、「8」区画の部分で停止表示されている。
そして次に、遊技者が今回のビンゴ遊技の結果を把握できるよう、図9(d)に示すように、装飾図柄決定部202の該当区画部分を点灯させるなど、色彩を変化させる。
その後、図10(a)に示すように、装飾図柄決定部202にて決定されたビンゴ図柄を該当表示領域に表示する。その結果、図12(e)に示すように、同一図柄が一直線上に揃った場合確変昇格となり、右側の装飾図柄決定部202に「おめでとう」の祝福メッセージが表示される。
この図9及び図10の演出を、第1の実施例では大当りラウンド毎に繰り返して行い、装飾図柄表示部201の9マスの表示領域のうち、3つの表示領域について表示される位置とビンゴ図柄を決定する。
この一連の演出が行われた結果、同一のビンゴ図柄が、横一直線に3図柄、又は縦一直線に3図柄、又は斜め一直線に3図柄揃った場合、今回の大当たりが通常の大当たりであったものを特別大当たりに昇格させる。図9(f)は、斜め方向に「俵」図柄が表示され、特別大当たりに昇格したことを示しており、装飾図柄決定部202には、「おめでとう」の字幕演出が表示される。
尚、ルーレット表示装置118の「10」区画及び「11」区画は、ハズレを意味しており、この区画で停止した場合には、その回のビンゴ遊技はハズレとなる。また、「SP」区画はスペシャルポジションを表し、装飾図柄表示部201の9マスの区画全てを決定されたビンゴ図柄で表示する。すなわちビンゴ大当たりとなる。
次に、図3を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主に演出の制御を行う演出制御部350と、主制御部300が送信するコマンドに応じて、主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部400と、遊技球の発射制御を行う発射制御部450と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部500によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する演出制御部350についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器314が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路316(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ318が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路316および基本回路302に出力するためのセンサ回路320と、特別図柄表示装置104の表示制御を行うための表示回路322と、普通図柄表示装置106の表示制御を行うための表示回路324と、各種状態表示部326(普図保留ランプ107、特図保留ランプ105等)の表示制御を行うための表示回路328と、可変特図始動口111や可変入賞口112等を開閉駆動する各種ソレノイドやモータ330を制御するためのソレノイド・モータ回路332を接続している。
なお、特図始動口110又は可変特図始動口111に球が入賞したことを球検出センサ318が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路316に出力する。この信号を受信したカウンタ回路316は、特図始動に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図始動に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路550にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、演出制御部350にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、演出制御部350および払出制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と演出制御部350および払出制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は演出制御部350および払出制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、演出制御部350および払出制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の演出制御部350について説明する。
演出制御部350は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて演出制御部350の全体を制御する基本回路352を備えており、この基本回路352には、CPU354と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM356と、一時的にデータを記憶するためのRAM358と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O360と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ362を搭載している。この基本回路352のCPU354は、水晶発信器364が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路352には、スピーカ366(およびアンプ)の制御を行うための音源IC368と、ルーレット表示装置118を含めた各種ランプ370の制御を行うための表示回路372と、ルーレット表示装置118を物理的に回転可能に構成した場合に、その駆動力となるステッピングモータ374の制御を行うためのモータ制御回路376と、演出装置(液晶表示装置)200の制御を行うための液晶制御回路378と、チャンスボタン115を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部400、発射制御部450、電源制御部500について説明する。
払出制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置402を制御すると共に、払出センサ404が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部406を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット552との通信を行う。
発射制御部450は、払出制御部400が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、操作ハンドル148内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による発射ハンドル148の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆138および発射槌140を駆動する発射モータ452の制御や、貯留皿144から発射レール142に球を供給する球送り装置453の制御を行う。
電源制御部500は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、演出制御部350等の各制御部や払出装置402等の各装置に供給する。さらに、電源制御部500は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
次に、図4を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300には、電源が投入されるとリセット信号を出力するリセット信号出力回路を設けている。このリセット信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割り込みによりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って処理を実行し、まず、S101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定、各種変数の初期化、後述する主制御部タイマ割り込み処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理等を行う。
S102では、復帰データ(前回、電源が遮断された時点における制御状態を復帰させるための情報を保存したデータ)をRAM308が記憶しているか否かを判断する。そして、復帰データをRAM308に記憶していた場合にはS103に進み、記憶していなかった場合にはS104に進む。
S103では、復帰データを用いて、電源の遮断前の状態に復帰する。例えば、電源の遮断前に行っていた処理が後述するS104における所定の乱数カウンタの更新を行う直前の処理の場合は、その所定の乱数カウンタの更新から開始する。
S104では、ソフトウェア乱数カウンタの更新を行う。ここでは、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図タイマ乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始する定期割り込み処理を行っている間を除いて、このS104の処理を繰り返し実行する。
次に、図5を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割り込み処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割り込みを発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割り込みを契機として主制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で開始する。
S201では、I/O310の入力ポートの値を取得して、各種センサ318の状態を検出する。例えば、特図始動口110又は可変特図始動口111に球が入球していることを検出した場合にオン信号を出力する球検出センサからの信号を入力したり、チャンスボタンからの入力を検知したりする。他の入賞口、ゲート等についてもそれぞれ対応する球検出センサを設けており、これら球検出センサからの信号を入力している。入力した結果は、RAM308に各種センサごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶しておく。
S202では、ソフトウェア乱数カウンタの更新を行う。ここでは、主制御部300で使用する普図当選乱数値および特図乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタと、上記の普図当選乱数値、および特図乱数値の初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上記の初期値記憶領域に記憶しておく。これらの処理の後でS104で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行う。なお、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上記の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
S203では、上記S201で各種センサから入力した信号の状態に基づいて入賞検出を行う。この入賞検出では、入賞口(一般入賞口108、特図始動口110又は可変特図始動口111、および可変入賞口112)に入賞(入球)があった場合には、RAM308に設けた賞球数記憶領域の値に入賞口ごとに予め定めた賞球数を加算したり、特図始動口110又は可変特図始動口111に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が4未満である場合には、カウンタ回路316のカウンタ値記憶用レジスタから値を特図当選乱数値として取得する。また、上記の特図乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図乱数値として取得し、RAM308に設けた乱数値記憶領域に特図当選乱数値と共に記憶する。また、普図始動口109を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が2未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた上記特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。
S204では、特図変動遊技に関する処理(特図関連処理)を行う。この特図関連処理では、特図変動遊技および可変入賞口112の開閉制御を行っておらず、且つ、保留している特図変動遊技の数が1以上である場合に、ROM306に記憶された大当たり判定テーブル、高確率状態移行判定テーブル、タイマ番号決定テーブル等を参照し、各種判定を行う。具体的には、S203で乱数値記憶領域に記憶した特図当選乱数値が、大当たり判定テーブルの特図始動口用抽選データの数値範囲であるか否かを判定し、特図当選乱数値が特図始動口用抽選データの数値範囲である場合には、特図変動遊技の当選と判定してRAM308に設けた大当たりフラグの格納領域に大当たりとなることを示す情報を設定する(以下、大当たりの情報をRAM308に設定することを「大当たりフラグをオンに設定する」という)。一方、特図当選乱数値が特図始動口用抽選データの数値範囲以外である場合には、特図変動遊技の外れと判定してRAM308に設けた大当たりフラグの格納領域に外れとなることを示す情報を設定する(以下、外れの情報をRAM308に設定することを「大当たりフラグをオフに設定する」という)。
大当たりフラグにオンを設定した場合には、次に確変移行判定を行う。具体的には、S203で乱数値記憶領域に記憶した特図乱数値が、移行判定乱数の数値範囲であるか否かを判定し、特図乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、RAM308に設けた確変(確率変動)フラグの格納領域に、特別大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する。(以下、特別大当たり遊技開始の情報をRAM308に設定することを「確変フラグをオンに設定する」という)。一方、特図乱数値が抽選データの数値範囲以外である場合には、上記の確変フラグの格納領域に、大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する(以下、大当たり遊技開始の情報をRAM308に設定することを「確変フラグをオフに設定する」という)。
大当たり判定の結果に関わらず、次にタイマ番号を決定する処理を行う。具体的には、上記特図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を特図タイマ乱数値として取得する。大当たりフラグの値、および取得した特図タイマ乱数値を含む数値範囲に対応するタイマ番号を選択し、RAM308に設けた所定のタイマ番号格納領域に記憶する。さらに、そのタイマ番号に対応する変動時間をRAM308に設けた所定の変動時間格納領域に記憶して処理を終了する。
その他、変動時間記憶領域の値が1から0になったタイミングで開始する特図変動関連処理で、大当たりフラグがオンの場合には特図表示装置104に図2(a)に示す特図1、大当たりフラグがオフの場合には、図2(a)に示す特図2を表示するように設定すると共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するように設定する。この設定により特図の停止表示を行い、特図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、大当たりフラグがオンの場合には、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち演出装置200による大当たりを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定する。大当たりフラグがオフの場合に、保留している特図変動遊技の数が1以上であれば、上記大当たり判定等特図変動遊技を開始する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口112に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口112の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力ように設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口112の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するように設定する。
この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図変動関連処理で、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち演出装置200による大当たりを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、保留している特図変動遊技の数が1以上であれば、上記大当たり判定等特図変動遊技を開始する。なお、保留している特図変動遊技の数は、RAM308に設けた特図保留数記憶領域に記憶するようにしており、大当たり判定をするたびに、保留している特図変動遊技の数から1を減算した値を、この特図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。
S205では、普図変動遊技に関する処理(普図関連処理)を行う。この普図関連処理では、普図変動遊技および可変特図始動口110の開閉制御を行っておらず、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上記乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。
次に、上記普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置112に普図を変動表示する時間を1つ選択し、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶し、普図表示装置106による普図の変動表示の開始の設定を行い、処理を終了する。普図を変動表示する時間が経過したタイミングにおける普図関連処理では、当りフラグがオンの場合には、図2(b)に示す普図1を普図表示装置106に表示する設定をし、当りフラグがオフの場合には、図2(b)に示す普図2を表示する設定をすると共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するように設定する。この設定により普図の停止表示を行い、普図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミングで開始する普図変動関連処理では、当りフラグがオンの場合には、所定の開放期間(例えば2秒間)可変特図始動口111の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力ように設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミングで開始する普図変動関連処理では、可変特図始動口111の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するように設定すると共に、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)開閉駆動用のソレノイド330に、羽根部材の閉鎖状態の保持するように設定する。
また、所定の閉鎖期間を経過したタイミングで開始する普図変動関連処理では、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上記当り判定処理等普図変動遊技を開始する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。
S206では、確変昇格演出処理を行う。この処理では、ルーレット表示装置118の変動内容の決定と表示制御、また装飾図柄表示部201及び装飾図柄決定部202に表示する画像の決定と表示などを行う。詳細は後述する。
S207では、演出制御部350に対して制御コマンド(演出コマンド)を送信する。なお、この制御コマンドには、上記S204で大当たり判定を行った場合に送信する変動開始コマンド、上記変動時間記憶領域の値が1から0になったタイミングで送信する変動停止コマンド、上記所定の開放期間の開始毎に送信するラウンド開始情報等があり、上記変動開始コマンドには、変動時間(例えば選択したタイマ番号)、確変フラグのオン/オフの情報、大当たりフラグのオン/オフの情報等を含み、ラウンド開始コマンドには大当たりを開始してから可変入賞口112を開放させた回数を示す情報(例えばラウンド数)等を含めるようにしている。また、払出制御部400に対して払出コマンドを送信する。なお、この払出コマンドには、上記賞球数記憶領域の値に基づく賞球数等を含めるようにしている。
S208では、各種ソレノイド330を駆動して特図始動口128や、可変入賞口112の開閉を制御したり、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路550に出力する。また、表示回路322、324、328を介して普図表示装置106、特図表示装置104等に出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
S209では、普通図柄表示装置106や特別図柄表示装置104に図柄を変動・停止表示する時間、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間等を計時するためのタイマ等を含む各種タイマを更新する。
S210では、電源制御部500から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路が、所定の値以下である場合に電圧が低下したことを示す電圧低下信号を出力しているか否か、すなわち電源の遮断を検知したか否かを監視し、電源の遮断を検知した場合には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行う。
次に、図6を用いて、確変昇格演出処理について説明する。
S301では、まず、今回の遊技結果が確率変動遊技ではなく、通常遊技の開始図柄組合せによる特別遊技状態の開始か否かを判定し、通常図柄組合せではない、すなわち確変図柄の組合せであった場合は、確変昇格演出を行う必要がないので、処理を抜けて主制御部タイマ割り込み処理に復帰する。
S302では、識別情報表示手段に初期値を表示する。識別情報表示手段の例としては、上記ルーレット表示装置118などがあり、第1の実施例においては初期値として「1」区画のランプを点灯する。
S303では、可変入賞口112を開放する特別遊技状態のラウンド数が1回目であることを認識するために、RAM308のラウンド数カウンタの値を1とする。
S304では、識別情報を選択する過程を識別情報表示手段に表示する。例えば上記第1の実施例におけるルーレット表示装置118の回転表示を開始させる。
S305では、操作手段からの信号があるか否かの判別を行う。
S306では、操作手段からの信号がない場合、所定時間(例えば25秒)経過したか否かの判別を行う。所定時間がまだ経過していない場合は、S304に戻り、そのまま識別情報表示手段の演出を継続する。
S307では、操作手段からの信号があった場合、または所定時間経過した場合に、今回の確変昇格演出処理で停止表示される図柄種別を決定する。例えば上記第1の実施例では、停止表示されるビンゴ図柄を、図2(d)のビンゴ図柄の中から乱数等を参照して決定する。
S308では、今回の確変昇格演出処理における識別情報を決定する。例えば上記第1の実施例では、今回のビンゴ遊技におけるビンゴ図柄の表示領域を決定するためにルーレット表示装置118の回転表示をどの区画で停止表示させるかを決定する。
S309では、確変フラグがオンとなっているか否か、すなわち今回の大当たりが特別大当たりであるか否かを判別する。
S310では、確変フラグがオンとなっていない場合に、所定有効ライン上に同一ビンゴ図柄が揃うか否かを判別する。
S311では、確変フラグがオンとなっていない場合に、図柄が確変昇格を表す停止態様とならないように識別情報をハズレ情報に変更する。例えば上記第1の実施例では、ルーレット表示装置118の「10」区画又は「11」区画にて停止するようにデータを書き換える。
S312では、図柄表示処理を行う。詳細は後述する。
S313では、ラウンド数カウンタの値が、所定回数(例えば、15)に達したか否かを判別する。例えば上記第1の実施例では、特別遊技状態時に可変入賞口112の開放が15ラウンド行われるので、RAM308のラウンド数カウンタの値が15であればラウンド数カウンタの値を0にした後に処理を抜けて、主制御部タイマ割り込み処理に復帰し、まだラウンド数カウンタの値が15に満たない場合には、S314に移行する。
S314では、RAM308のラウンド数カウンタの値に1を加算する。
S315では、S309での確変フラグがオンであった場合に、今回の変動表示における識別情報が「SP(スペシャルポジション)」であるか否かを判別する。
S316では、S307にて決定された図柄を図柄表示手段に表示する。例えば上記第1の実施例では、装飾図柄表示決定部202に、決定されたビンゴ図柄を表示する。
S317では、識別情報表示手段に、決定された識別情報を表示する。例えば上記第1の実施例においては、ルーレット表示総理118における「SP」区画にて回転表示を停止させる。
S318では、複数の表示領域全てにS316で表示された図柄を表示させる。例えば、上記第1の実施例において、決定されたビンゴ図柄を、装飾図柄表示部201の9マスの全てに表示する。すなわち全ての有効ライン上でビンゴ図柄が揃った表示態様となる。
S319では、ビンゴ図柄が揃って確変昇格したことを遊技者に報知するために、図柄表示手段に「おめでとう」の祝福メッセージを表示する。
S320では、S315での判別にて、識別情報が「SP」ではなかった場合に、ラウンド数カウンタの値が所定回数(例えば、15)に達したか否かを判別する。例えば上記第1の実施例では、特別遊技状態時に可変入賞口112の開放が15ラウンド行われるので、RAM308のラウンド数カウンタの値が15であればS321に移行し、まだラウンド数カウンタの値が15に満たない場合には、S324に移行する。
S321では、停止した図柄が所定有効ライン上に同じ図柄で揃うか否かを判別し、揃っていない場合にはS323に移行し、揃った場合にはS322に移行する。
S322では、図柄表示処理を行う。詳細は後述する。
S323では、識別情報を「SP」区画に変更する。これは、確変フラグがオンとなっているのに、確変昇格演出がハズレ演出となるのを防止するためである。
S324では、図柄表示処理を行う。詳細は後述する。
S325では、停止した図柄が所定有効ライン上に同じ図柄で揃ったか否かを判別し、揃った場合にはS319に移行し、揃わなかった場合には、S314に移行する。
次に、図7を用いて、図柄表示処理について説明する。
S340では、図柄表示手段に決定された図柄を表示する。例えば上記第1の実施例では、装飾図柄決定部202に、決定されたビンゴ図柄を表示する。
S341では、識別情報表示手段に、決定した識別情報を表示する、例えば上記第1の実施例では、ルーレット表示装置118において、決定された区画にて回転表示を停止させる。
S342では、今回決定された識別情報が、ハズレ情報であるか否かを判別し、ハズレ情報、例えば上記第1の実施例において、ルーレット表示装置において「10」区画又は「11」区画にて停止するように決定された場合であれば、処理を抜けて確変昇格演出処理に復帰する。ハズレ情報でなければ、S343に移行する。
S343では、識別情報に対応する表示領域を特定表示する。例えば上記第1の実施例において、該当するマス目の色彩を変化させたり、点灯させたりする。
S344では、S343で特定表示された表示領域に、図柄表示手段に表示された図柄を表示する。
次に、図8(a)を用いて、演出制御部350のCPU354が実行する演出制御部メイン処理について説明する。なお、同図は演出制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
演出制御部350には、電源が投入されるとリセット信号を出力するリセット信号出力回路を設けている。このリセット信号を入力した基本回路352のCPU354は、リセット割り込みによりリセットスタートしてROM356に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行し、まず、S301で各種の初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化等を行う。
S302では、コマンド入力処理を行う。
S303では、I/O360の出力ポートを介して液晶制御回路378にコマンドを出力する。演出制御部350は、後述するストローブ処理または演出制御部タイマ割り込み処理による中断を除いて、以降、S302およびS303の処理を繰り返し実行する。
次に、図8(b)を用いて、上記演出制御部メイン処理におけるコマンド入力処理(S302)について説明する。同図はコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。
S401では、後述するコマンド記憶領域の内容を確認し、未処理のコマンドが残っているか否かを判断する。そして、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っている場合にはS402に進み、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っていない場合には処理を終了して演出制御部メイン処理に復帰する。
図8(e)は変動パターン処理の流れを示すフローチャートであり、同図(f)は図柄停止処理の流れを示すフローチャートである。S402では、コマンド記憶領域に記憶している未処理コマンドのうちの次に処理するべき未処理コマンドの種類に基づいて、図8(e)に示す変動パターン処理(例えば未処理コマンドが上記変動開始コマンドに基づいて実行する)や、同図(f)に示す図柄停止処理等を行う。未処理コマンドに基づく処理は他にも備えている。例えば、大当たり中に可変入賞口112の開放制御を開始するたびに主制御部300が出力し、大当たり開始後の可変入賞口112の開放回数を示す情報を含むラウンド開始コマンドが未処理コマンドである場合に行うラウンド開始処理等である。その他の処理は、ここでは割愛する。
図柄停止処理のS601では、上記図柄記憶領域に記憶している停止図柄の組合せを構成する3つの装飾図柄を装飾図柄表示装置に表示するように設定して処理を終了する。また、上記ラウンド開始処理では未処理コマンドに含まれている上記大当たり開始後の可変入賞口112の開放回数を示す情報を抽出し、RAM358の記憶領域に記憶する。
次に、図8(c)を用いて、演出制御部350のストローブ割り込み処理について説明する。なお、同図はストローブ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
このストローブ割り込み処理は、演出制御部350が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。ストローブ割り込み処理のS701では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM358に設けた上記コマンド記憶領域に記憶する。
次に、図8(d)を用いて、演出制御部350のCPU354によって実行する演出制御部タイマ割り込み処理について説明する。なお、同図は演出制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
演出制御部350は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割り込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割り込みを契機として、演出制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で実行する。
S801では、演出データ更新処理を行う。この演出データ更新処理では、上記S501で記憶した変動番号、仮停止図柄の組合せ、停止図柄の組合せ、ステージ番号、地震予告の動作パターン、アップ予告の動作パターン、および特殊変動の種別の更新を行うと共に、装飾図柄の変動表示を開始してからの経過時間に基づいて演出装置200、スピーカ366ならびに各種ランプ370による演出を制御するための動作制御データの更新を行う。
S802では、音出力処理を行う。この音出力処理では、上記S801で取得したスピーカ制御用の情報に含まれるスピーカ366に出力する音声データをI/O360の出力ポートに設定し、スピーカ366の出力制御を音源IC368に行わせる。
S803では、ランプ制御処理を行う。このランプ制御処理では、上記S801で取得した各種ランプ制御用の情報に含まれる各種ランプ370に出力するランプの点灯・消灯を示すデータ等をI/O360の出力ポートに設定し、各種ランプ370の点灯や消灯の制御を表示回路372に行わせる。
S804では、ソレノイド制御処理を行う。このソレノイド制御処理では、演出用の可動体などが存在する場合に、動作タイミングを示すデータ等をI/O360の出力ポートに設定し、情報報知用可動体210等を駆動する各種演出用ソレノイド等374の制御をソレノイド回路376に行わせる。
次に図11を用いて、本発明の第2の実施例及び第3の実施例を説明する。
図11左側は第2の実施例における演出の流れを示した図である。第2の実施例においては、第1の実施例においてルーレット表示装置118で行われていた回転演出を、装飾図柄表示部201の9マスの表示領域にて行う。まず図11(a)に示すように、点灯している表示領域を順に移動表示し、抽選が行われていることを遊技者に報知する。この移動形態は任意で設定してよい。
一定時間演出を行った後、図11(b)に示すように、今回の変動でビンゴ図柄が表示される領域で停止表示する。
次に、図11(c)に示すように、第1の実施例における装飾図柄決定部202にて行われたビンゴ図柄決定の演出が、停止した領域内で行われる。
所定時間の変動後、図11(d)に示すように、決定されたビンゴ図柄が表示される。
その後、上記図11(a)から図11(d)までの処理を合計して所定回数(例えば、15)行い、その結果、図11(e)に示すように、同一図柄が一直線上に揃った場合に確変昇格となり、右側の装飾図柄決定部202に「おめでとう」の祝福メッセージが表示される。
この場合、第1の実施例におけるルーレット表示装置118を設けることなく、回転演出を行うことができるので、遊技機製造のコスト削減となる。
図11右側は第3の実施例における演出の流れを示した図である。まず図11(o)に示すように、第2の実施例と同様に、装飾図柄表示部201においてビンゴ図柄表示領域決定のための演出が行われ、それと同時に、装飾図柄決定部202において、今回の演出におけるビンゴ図柄を決定するための変動演出が行われる。
所定時間経過後、図11(p)に示すように、まず装飾図柄決定部202における変動表示が停止し、今回の変動表示のビンゴ図柄が決定される。
その後、図11(q)に示すように、装飾図柄表示部201において今回の変動のビンゴ図柄表示位置が決定される。
次に、図11(r)に示すように、決定された表示領域に、決定されたビンゴ図柄が表示される。
その後、上記図11(o)から図11(r)までの処理を合計して所定回数(例えば、15)行い、その結果、図11(s)に示すように、同一図柄が一直線上に揃った場合確変昇格となり、右側の装飾図柄決定部202に「おめでとう」の祝福メッセージが表示される。
次に図12を用いて、本発明の第4の実施例を説明する。
まず、図12(a)に示すように、ルーレット表示装置118にて、回転表示が行われる。
所定時間経過後、図12(b)に示すように、回転表示が停止した区画に対応した表示領域を点灯表示させる。
次に、図12(c)に示すように、決定された表示領域にてビンゴ図柄決定のための変動表示が行われる。
所定時間経過後、図12(d)に示すように、今回の変動表示のビンゴ図柄が決定、表示される。
その後、上記図12(a)から図12(d)までの処理を合計して所定回数(例えば、15)行い、その結果、図12(e)に示すように、同一図柄が一直線上に揃った場合確変昇格となり、右側の装飾図柄決定部202に「おめでとう」の祝福メッセージが表示される。
次に図13を用いて、本発明の第5の実施例を説明する。
上記実施例においては、装飾図柄決定部202において、ビンゴ図柄が決定、表示されたが、本実施例ではビンゴ図柄が存在しない。まず図13(a)に示すように、装飾図柄表示部201の各領域に、所定の条件で1から9の領域番号が表示される。その後、図13(b)に示すように、ルーレット表示装置にて回転表示が行われ、停止した区画に対応する数字の領域が点灯する。その後、回転表示が所定回数行われ、図13(c)に示すように、点灯領域が一直線に並んだことを条件に、遊技者に有利な状態を提供する。
以上に説明したように、本発明では、表示手段として種々の画像を表示可能な演出装置を設け、装飾図柄表示部としてその表示領域をいくつかの領域に分割し、所定の条件で、そのうち1つの特定領域を選択する。その後、複数の図柄の中から選択された図柄を、選択した特定図柄に表示するように構成した。
よって、表示される図柄が、予め固定された領域に図柄を表示するのではなく、表示領域が所定の条件で変化するようになるので、表示される図柄組合せに意外性を持たせることができ、遊技の興趣が高まる。
また、本発明の別の態様では、遊技者のボタン操作又は所定時間経過したことを条件に、複数の領域に分割された装飾図柄表示部のうち、どの領域に決定された図柄を表示するかを決定する。その後、決定された領域に表示する図柄を決定する装飾図柄決定部を設け、今回の遊技で使用される図柄を決定するように構成した。
よって、2つの演出に時間差を設け、一つの演出が終わった後、もう一つの演出を行うように制御するので、遊技者は演出の選択過程を容易に把握することができ、納得しながら遊技を進めることができる。
また、本発明の別の態様では、表示する図柄を決定する装飾図柄決定部を設け、今回の遊技で使用される図柄を決定する。その後、遊技者のボタン操作又は所定時間経過したことを条件に、複数の領域に分割された装飾図柄表示部のうち、どの領域に決定された図柄を表示するかを決定するように構成した。
よって、まず今回使用される図柄を決定、表示することで、遊技者は、既に装飾図柄表示部に表示されている図柄と、今回決定された図柄の対応関係を把握することができ、どの部分に図柄が止れば所定の図柄組合せ(例えば一直線に並ぶ)となるかを理解できるので、納得しながら遊技を進めることができる。
また本発明の別の態様では、今回使用される図柄を予め決定、表示するように構成した。
よって、遊技者は、既に装飾図柄表示部に表示されている図柄と、今回決定された図柄の対応関係を把握することができ、どの部分に図柄が止れば所定の図柄組合せ(例えば一直線に並ぶ)となるかを理解できる、そしてその際、表示領域を決定する演出はまだ継続しているので、遊技者は止って欲しい領域を願いながら演出を見ることができるので、遊技の興趣が高まる。
また本発明の別の態様では、識別情報表示手段として、複数の区画を設け、それぞれの区画で異なる識別情報(例えば1、2、3などの数字)を設けるように構成した。
よって、隣接する区画(表示領域)であっても、区画同士の区別が容易となり、現在の演出内容を容易に把握することができる。
また本発明の別の態様では、遊技者に大量の景品球を付与するいわゆる大当たり状態にてついて、その大当たり状態となる当選確率を通常確率から大幅に増加する「確率変動状態」を設定し、上記表示手段の表示態様が所定の態様、例えば同一ビンゴ図柄が一直線上に揃った場合などに、「確率変動状態」に移行する遊技制御を行うよう構成した。
よって、上記のようなビンゴ遊技の遊技結果を、従来のパチンコ遊技のゲーム性に変化を与える条件として参照し、遊技者が獲得する景品の大小に影響を与えるように構成したので、遊技者は、ビンゴ遊技に注目しその結果に一喜一憂するようになるので、遊技の興趣が高まる。
また本発明の別の態様では、装飾図柄表示部の各表示領域に、ルーレット表示部の区画に対応するように数字を表示し、ルーレット表示装置の回転表示で停止した数字の表示領域を点灯させ、所定のゲーム数の消化後一直線上に揃った場合に、遊技者に有利な状態を提供するように構成した。
このように、ビンゴ図柄を用いることなく、簡素な構成にてビンゴ遊技を実行するように構成したので、遊技内容がよくわからない初心者であっても、手軽に遊技を楽しむことができる。
また、本発明の別の態様では、識別情報表示手段として、遊技盤の外周にそって環状に配置された装飾ユニットで構成されるルーレット装置を設けた。ルーレット表示装置は、等間隔にいくつかの区画に区切られており、区画内に内臓されたランプを点灯、点滅することで回転表示演出が行われるように構成した。
このように、遊技盤の外周に大きな装飾ユニットを設け、装飾ユニット全体を光が円を描くような演出を行うように構成したので、演出内容に視覚的なインパクトを与えることが可能となり、遊技の興趣が高まる。
また、本発明の別の態様では、操作手段として、遊技者が押圧操作可能なチャンスボタンを設け、遊技者が望む任意のタイミングで操作が行えるように構成した。
よって、識別情報表示手段の演出決定のタイミングを遊技者の意思により決定できるように構成したので、内部的には事前に演出内容が決定されているものの、遊技者があたかも自分が演出を決定したかのように思わせることが可能となるので、遊技の興趣が高まる。
なお、上記実施例では、確変昇格演出に本発明を採用した例を示したが、これに限定されるものではなく、リーチ発生前の予告演出、リーチ演出、時短中演出等の他の演出に本発明を採用してもよい。
また、ルーレット表示装置118の回転表示は、遊技領域の所定領域を通過した遊技球を検知したことによって停止してもよい。
さらに、識別情報表示手段としは、LCD、有機EL、ドットマトリクス、7セグ、リール等の他の表示装置であってもよい。
なお、上記実施例においては、遊技台として、遊技球を遊技媒体としたパチンコ機の例を示したが、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えばパチンコ球)またはメダル(コイン)を遊戯媒体としたスロットマシン(いわゆるパチロットやパチスロ等)にも適用可能である。
さらに、本発明は、前述のスロットマシンやパチンコ機等の実機の他、これら実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
100・・・パチンコ機
118・・・ルーレット表示装置
200・・・演出装置
201・・・装飾図柄表示部
202・・・装飾図柄決定部
118・・・ルーレット表示装置
200・・・演出装置
201・・・装飾図柄表示部
202・・・装飾図柄決定部
Claims (9)
- 複数の表示領域を有する表示手段と、
前記複数の表示領域のうちの何れかの表示領域を特定した後に、複数の図柄のうちの何れかの図柄を前記特定した表示領域に表示する演出手段と、を備えたことを特徴とする遊技台。 - 請求項1記載の遊技台であって、
前記演出手段は、
所定条件の成立に基づいて前記複数の表示領域のうちの何れかの表示領域を表示させるかを決定する表示領域決定手段と、
前記所定条件の成立に基づいて複数の図柄のうちの何れかを前記表示領域に表示させるかを決定する図柄決定手段と、
前記表示手段を制御する表示制御手段と、を含み、
前記表示制御手段は、前記表示領域決定手段が決定した表示領域を特定した後に、前記図柄決定手段が決定した図柄を前記特定した表示領域に表示する制御を行うことを特徴とする遊技台。 - 請求項2記載の遊技台であって、
前記図柄決定手段が決定した図柄を表示する図柄表示手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記表示領域決定手段が決定した表示領域を特定するよりも前に、前記図柄決定手段が決定した図柄を前記図柄表示手段に表示する制御を行うことを特徴とする遊技台。 - 請求項2又は請求項3記載の遊技台であって、
前記表示制御手段は、前記表示領域決定手段が決定した表示領域を特定するよりも前に前記複数の表示領域の中から選択する過程を前記表示手段に表示する制御を行うことを特徴とする遊技台。 - 請求項2又は請求項3記載の遊技台であって、
複数の識別情報を表示可能な識別情報表示手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記複数の表示領域に前記複数の識別情報のうち異なる識別情報をそれぞれ表示し、前記表示領域決定手段が決定した表示領域を特定するよりも前に、前記識別情報表示手段に前記表示領域決定手段が決定した表示領域に対応する識別情報を前記複数の識別情報の中から選択する過程を経た後に表示する制御を行うことを特徴とする遊技台。 - 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の遊技台であって、
前記表示手段の表示態様が特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な遊技状態を開始する遊技制御手段を備えたことを特徴とする遊技台。 - 複数の識別情報のうち異なる識別情報をそれぞれ表示可能な複数の表示領域を有する表示手段と、
所定条件の成立に基づいて前記複数の表示領域のうちの何れかの表示領域を表示させるかを決定する表示領域決定手段と、
前記複数の識別情報を表示可能な識別情報表示手段と、
前記表示手段及び前記識別情報表示手段を制御する表示制御手段と、
前記表示手段の表示態様が特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な遊技状態を開始する遊技制御手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記表示領域決定手段が決定した表示領域を特定するよりも前に、前記識別情報表示手段に前記表示領域決定手段が決定した表示領域に対応する識別情報を前記複数の識別情報の中から選択する過程を経た後に表示する制御を行うことを特徴とする遊技台。 - 請求項5乃至請求項7の何れかに記載の遊技台であって、
前記複数の識別情報が付され可動可能な装飾用の環状体と、
前記環状体を照明可能な照明手段と、
前記環状体を可動させる駆動力を発生する駆動手段と、を有する可動装飾ユニットと、を備え、
前記識別情報表示手段は、前記可動装飾ユニットであることを特徴とする遊技台。 - 請求項4乃至請求項7の何れかに記載の遊技台であって、
遊技者による操作を受け付ける操作手段と、を備え、
前記所定条件は、遊技者による前記操作手段の操作であることを特徴とする遊技台。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016002115A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2016182240A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | タイヨーエレック株式会社 | 遊技機 |
JP2022056815A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10127884A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-19 | Taiyo Elec Co Ltd | 弾球遊技機 |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008091313A patent/JP2009240563A/ja active Pending
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