JP2008243474A - スイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小形で安価に提供することができる2段階式プッシュスイッチ機能と回転自己復帰型のロータリースイッチ機能とを備えたスイッチ装置を提供する。
【解決手段】中央に2段階で2種類のスイッチ回路を切換操作可能なプッシュスイッチPと、該プッシュスイッチPを中心とする周囲に配設され、左右方向への回転で少なくとも2種類のスイッチ回路を切換操作可能で、かつ、回転操作を止めると中立位置に復帰させるトーションバネ10を備えた回転自己復帰型のロータリースイッチRとを、一体化して設けた。
【選択図】図7
【解決手段】中央に2段階で2種類のスイッチ回路を切換操作可能なプッシュスイッチPと、該プッシュスイッチPを中心とする周囲に配設され、左右方向への回転で少なくとも2種類のスイッチ回路を切換操作可能で、かつ、回転操作を止めると中立位置に復帰させるトーションバネ10を備えた回転自己復帰型のロータリースイッチRとを、一体化して設けた。
【選択図】図7
Description
本発明はスイッチ装置に関するものであり、特に、デジタルカメラ等に好適なスイッチ装置に関するものである。
従来、デジタルカメラ等では、2段階式プッシュスイッチとロータリースイッチとを備える構造のものがある。そして、2段階式プッシュスイッチでは、第1押し操作で自動焦点整合操作を行うスイッチ回路をオフからオンに切り換え、第2押し操作で自動焦点整合操作を保持したまま、シャッターレリーズ操作を行うスイッチ回路をオフからオンに切り換えている。一方、ロータリースイッチは、片側(例えば左方向)への回転操作でズームイン(望遠)操作を行い、他方(例えば右方向)への回転操作でズームアウト(広角)操作を行っている。
その2段階式プッシュスイッチとしては、例えば特許文献1に記載されているようなものが知られている。一方、ロータリースイッチも例をあげることもなく、各種の構造が知られている。しかし、従来、第1段押し操作と第2段押し操作とが可能な2段階式プッシュスイッチと、左右方向への回転操作が可能で、かつ、回転操作を止めると自由に中立位置へ復帰する、いわゆる回転自己復帰型のロータリースイッチとを一体化してなるスイッチ装置は存在していなかった。そのため、従来では、2段階式プッシュスイッチとロータリースイッチとを別々に用意し、これを組み合わせて1つにした状態で使用されていた。
特開2002−245895号公報。
上述したように、従来では、第1段押し操作と第2段押し操作とが可能な2段階式プッシュスイッチと、左右方向への回転操作が可能で、かつ、回転操作を止めると自動的に中立位置へ復帰する回転自己復帰型のロータリースイッチとを一体化してなるスイッチ装置は存在していなかった。そのため、従来では、2段階式プッシュスイッチとロータリースイッチとを別々に用意し、これを組み合わせて1つにした状態で使用していたので、次のような問題点があった。
(1)二段プッシュスイッチ及びロータリースイッチを個々に製造する際の精度と、組み合わせ時、すなわち組立作業時における寸法精度を必要とするので、製造及び組立が難しく、コスト面での経済的な問題があった。
(2)二段プッシュスイッチ及びロータリースイッチを組み合わせて使用するため、部品点数及び組立工数も多く、コスト面での経済的な問題があった。
(3)ロータリースイッチは、回転操作を終えて中立位置に戻す場合、手動で戻す必要があり、また自動復帰するようにする場合には自己復帰用の機構をスイッチ装置外部で機器側に設ける必要がある。このため、機器側における機構設計が必要になり、構造が複雑化する。また、組立スペースも大きく必要とし、機器側の小形化を阻害する問題があった。
(1)二段プッシュスイッチ及びロータリースイッチを個々に製造する際の精度と、組み合わせ時、すなわち組立作業時における寸法精度を必要とするので、製造及び組立が難しく、コスト面での経済的な問題があった。
(2)二段プッシュスイッチ及びロータリースイッチを組み合わせて使用するため、部品点数及び組立工数も多く、コスト面での経済的な問題があった。
(3)ロータリースイッチは、回転操作を終えて中立位置に戻す場合、手動で戻す必要があり、また自動復帰するようにする場合には自己復帰用の機構をスイッチ装置外部で機器側に設ける必要がある。このため、機器側における機構設計が必要になり、構造が複雑化する。また、組立スペースも大きく必要とし、機器側の小形化を阻害する問題があった。
そこで、小形で安価に提供することができる二段プッシュスイッチ機能と回転自己復帰型のロータリースイッチ機能とを備えたスイッチ装置を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、2段階で少なくとも2種類のスイッチ回路を切換操作可能な2段階式プッシュスイッチと、
該プッシュスイッチを中心とする周囲に配設され、左右方向に回転させることにより少なくとも2種類のスイッチ回路を切換操作可能で、かつ、回転操作を止めるとニュートラル位置に復帰させるトーションバネを備えた回転自己復帰型のロータリースイッチとを、一体化して設けたスイッチ装置を提供する。
該プッシュスイッチを中心とする周囲に配設され、左右方向に回転させることにより少なくとも2種類のスイッチ回路を切換操作可能で、かつ、回転操作を止めるとニュートラル位置に復帰させるトーションバネを備えた回転自己復帰型のロータリースイッチとを、一体化して設けたスイッチ装置を提供する。
この構成によれば、二段プッシュスイッチ機能と回転自己復帰型のロータリースイッチ機能とが一体化されたスイッチ装置が得られる。
請求項2記載の発明は、請求項1において、上記プッシュスイッチは、中央が上方に湾曲している皿バネ状に形成されている導電性タクト板と、絶縁ハウジング側に設けられ、かつ、該導電性タクト板の中心が押し下げられると該押し下げられた導電性タクト板と接触して切換操作される前記スイッチ回路用の接片とからなるとともに、前記導電性タクト板と前記絶縁ハウジングとの間に、前記導電性タクト板の上下方向への移動は自由で、回転方向の移動を規制する突起と凹部とでなる導電性タクト板用回転規制手段を設けたスイッチ装置を提供する。
この構成によれば、中央が上方に湾曲している皿バネ状に形成されている導電性タクト板は、上下方向への移動が自由で、かつ、回転方向の移動は規制されるので、常に同じ位置において、反復切り換え動作がスムーズに行われる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載において、上記ロータリースイッチは、接片を有する回転自在なロータと、絶縁ハウジング側に設けられ前記ロータの回転により該ロータ側の接片と接触して切換操作される前記スイッチ回路用の接片とからなるとともに、前記ロータと前記絶縁ハウジング側との間に、前記ロータが所定量回転すると互いに当接して前記ロータの回転量を規制するロータ用回転規制手段を設けたスイッチ装置を提供する。
この構成によれば、ロータが所定量回転すると、ロータ用回転規制手段によりそれ以上の回転は規制されるので、必要以上にロータを回転させてしまうことはなくなる。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載において、上記プッシュスイッチ用の固定接片と上記ロータリースイッチ用の固定接片を、上記絶縁ハウジングの成形時に該絶縁ハウジング内にインサート成形して設けたスイッチ装置を提供する。
この構成によれば、プッシュスイッチ用の固定接片とロータリースイッチ用の固定接片を、上記絶縁ハウジング内にインサート成形しているので、組立工数が低減する。
請求項5記載の発明は、請求項2,3または4記載において、上記プッシュスイッチは、上記導電性タクト板を押圧操作するための押釦部材を有することスイッチ装置を提供する。
この構成によれば、導電性タクト板のプッシュ操作を、押釦部材を介して確実に操作することができる。
請求項1記載の発明は、2段階式プッシュスイッチ機能と回転自己復帰型のロータリースイッチ機能とが一体化されたスイッチ装置が得られるので、精度の高い製造及び組立が容易になる。これにより、コストが下がり経済的な効果が期待できる。また、小形化も可能で、さらに自己復帰するためのトーションバネを備えることにより、機器側の機構も簡略化することができる。
請求項2記載の発明は、ドーム状に形成されている導電性タクト板は、常に同じ位置で反復切り換え動作を行わせることができるので、請求項1の発明の効果に加えて、常に、同じ感触を有するスイッチ操作が行え、品質の向上が期待できる。
請求項3記載の発明は、ロータを常に同じ範囲内で回転させることができるので、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、常に、同じ感触を有するスイッチ操作が行え、さらに品質の向上が期待できる。
請求項4記載の発明は、スイッチの組立工数が低減するので、請求項2または3記載の発明の効果に加えて、さらに経済的な効果が期待できる。
請求項5記載の発明は、導電性タクト板のプッシュ操作を、押釦部材を介して確実に操作することができるので、請求項2,3または4記載の発明の効果に加えて、操作性が向上する。
小形で安価に提供することができる2段階式プッシュスイッチ機能と回転自己復帰型のロータリースイッチ機能とを備えたスイッチ装置を提供するという目的を達成するために、2段階で少なくとも2種類のスイッチ回路を切換操作可能な2段階式プッシュスイッチと、該プッシュスイッチを中心とする周囲に配設され、左右方向に回転させることにより少なくとも2種類のスイッチ回路を切換操作可能で、かつ、回転操作を止めるとニュートラル位置に復帰させるトーションバネを備えた回転自己復帰型のロータリースイッチとを、一体化して設けたことにより実現した。
以下、本発明のスイッチ装置について、好適な実施例をあげて説明する。図1〜図8は本発明に係るスイッチ装置の一実施の形態を示すもので、図1は正面側より見た同上スイッチ装置の外観斜視図、図2は同じく正面側より見た同上スイッチ装置の要部分解斜視図、図3は同上スイッチ装置の正面図、図4は同上スイッチ装置の背面図、図5は図3の矢印A−A方向より見た同上スイッチの側面図、図6は図3の矢印B−B方向より見た同上スイッチの側面図、図7は図3のC−C線断面図、図8は図3のD−D線断面図である。
図1〜図8において、スイッチ装置1は、例えばデジタルカメラ等に使用されるスイッチ装置で、プッシュスイッチP用の固定接片(3a〜3c)とロータリースイッチR用の固定接片(4a〜4d)とを配設した絶縁ハウジング2を有する。該絶縁ハウジング2上には、固定接片(3a〜3c)と共に2段階式プッシュスイッチPを構成する導電性タクト板5と、押釦部材としてのセンターノブ6と、インナー部材7と、固定接片(4a〜4d)と共にロータリースイッチRを構成する摺動ブラシ8A,8Bを下面に取り付けてなるロータ9と、該ロータ9に回転自己復帰力を付与するトーションバネ10と、カバー11とが配設されている。
前記絶縁ハウジング2は、絶縁性を有する部材、例えば合成樹脂材を射出成形金型内に注入することにより成形されるもので、また射出成形時に上記固定接片(3a〜3c)及び固定接片(4a〜4d)をインサートし、一体化して設けている。絶縁ハウジング2は、平面視八角形をなしているとともに、内側には上面が開口された円形の外側凹所12を有している。また、該外側凹所12の中央には環状台部13を設け、該環状台部13上に中間環状凹部14を設けている。さらに、中間環状凹部14の内側には内側凹所15を設け、該内側凹所15の底面に上記固定接片(3a〜3c)を配設し、外側凹所12の底面に上記固定接片(4a〜4d)を配設している。
また、絶縁ハウジング2における中間環状凹部14の底面には、上方に向かって突出している位置決めピン16,16を設け、環状台部13には、内側凹所15まで切り込まれた1対の位置決めスリット17,17を、互いに180度離間した位置に設けている。さらに、絶縁ハウジング2の外周壁には、カバー11を係止するための4つの係止爪18,18…が形成されている。
前記絶縁ハウジング2における内側凹所15の底面に設けられている固定接片(3a〜3c)と、外側凹所12の底面に設けられている固定接片(4a〜4d)は、例えば図10に示すように平面的に配列された状態で、図9に示すように絶縁ハウジング2内にインサートされて、該絶縁ハウジング2と一体化されてなり、各々、接片部を内側凹所15内に露出させ、リード端子部を絶縁ハウジング2の外周壁に露出させている。そして、固定接片(3a〜3c)は、中央に位置する円形をした第1選択接片3aと、該第1選択接片3aの外側に位置する弧状の第2選択接片3bと、該第2選択接片3bの外側に位置する弧状のコモン接片3cとよりなる。他方、固定接片(4a〜4d)は、同一円周上に、円弧状をしたコモン接片4aと、このコモン接片4aの一端側に並設された第1選択接片4bと、コモン接片4aの他端側に順に並設されたニュートラル接片4c及び第2選択接片4dとよりなる。
前記導電性タクト板5は、バネ性を有する金属板を、内側凹所15内に遊嵌させるように円板状に打ち抜き形成したもので、図11〜図13に示すように、円形の中央円板部5aと、その外側のリング状枠部5bとが同心円状に形成され、両者が、中心を通る1対の連結片5c,5cにより一体に連結されている。この一体に連結された中央円板部5a、リング状枠部5b及び連結片5c,5cは、図12及び図13に示すように、中心に向かって上方に緩やかに湾曲され、全体で、中央円板部5aの中心が頂部となった皿バネ状に形成されている。
また、前記導電性タクト板5の中心を通るリング状枠部5bの2箇所の部位には、外側に向かって突出された突起である矩形状の支持片5d,5dが一体に形成されている。該支持片5d,5dの幅は、絶縁ハウジング2の環状台部13に設けられている凹部としてのスリット17,17に、上下方向の移動が自由で、回転方向の移動が規制された状態で遊嵌されるように、該スリット17,17の幅に合わせて形成されている。なお、支持片5d,5dとスリット17,17とで、導電性タクト用回転規制手段24を構成している。
リング状枠部5bには、その円周方向に沿った円弧の一部を絞り、上方に湾曲させた絞り部5eが形成されている。絞り部5eは、円周方向に沿った円弧の一部が上方に絞られることによって、半径方向に直線状に延びるリブとして表れる。
そして、導電性タクト板5は、環状台部13のスリット17,17に支持片5d,5dを遊嵌させて、内側凹所15内に収容され、リング状枠部5bがコモン接片3cと接触し、中央円板部5aは皿バネ状に上方に湾曲して第1選択接片3a及び第2選択接片3bとは接触していない状態で配置されている。
前記センターノブ6は、絶縁性を有する部材、例えば合成樹脂材を射出成形金型内に注入することにより成形されるものである。該センターノブ6は、下端部に導電タクト板5の中央円板部5a上に添接された状態で絶縁ハウジング2の内側凹所15内に遊嵌される円形をした作動板部6aと、該作動板部6aの上面から上方に突出している短円柱状のノブ部6bと、該ノブ部6bの外周面に形成された係合突起6cとを一体に有している。
前記インナー部材7は、絶縁性を有する部材、例えば合成樹脂材を射出成形金型内に注入することにより成形されるもので、中央に貫通孔19を設けてなる環状体として形成されている。該インナー部材7は、下端部が絶縁ハウジング2の中間環状凹部14内に収容可能に配設されるもので、位置決めピン16と嵌合される位置決め孔(図示せず)及びセンターノブ6の係合突起16と嵌合される位置決め用切欠部7a(図1参照)が各々形成されているとともに、上面には上方に向かって突出している回動規制片7bが形成されている。
そして、インナー部材7は、内側凹所15内に導電性タクト板5とセンターノブ6が配置された後から絶縁ハウジング2に取り付けられる。その取付時、センターノブ6のノブ部6bを中央の貫通孔19に通し、かつ、位置決め用切欠部7aにセンターノブ6の係合突起16を嵌合させるとともに、絶縁ハウジング2に設けられている位置決めピン16を前記位置決め孔(図示せず)に嵌合させて、絶縁ハウジング2に対する回り止めを行う。これにより、センターノブ6も、上下方向にだけ移動し、回転はしない状態で絶縁ハウジング2に保持される。
前記ロータ9は、絶縁性を有する部材、例えば合成樹脂材を射出成形金型内に注入することにより成形されるもので、下面側にインナー部材7の一部を収容する収容凹部20を有し、中央にセンターノブ6が貫通する貫通孔21を設けた環状体として形成され、下端部が絶縁ハウジング2の外側凹所12内に収容可能に配置される。該ロータ9の上面には、インナー部材7の回動規制片7bを逃がす円弧状の切欠部22を途中に設けてなる外周壁9aが設けられている。該外周壁9aには、図示しない外装つまみを取り付ける係止爪9bが設けられている。一方、ロータ9の下面側には、収容凹部20の固定接片(4a〜4d)に対応して1対の摺動ブラシ8A,8Bが互いに離間して同一円周上に設けられている。
そして、ロータ9は、インナー部材7の上側から収容凹部20内に収容されて絶縁ハウジング2に取り付けられる。また、取り付けられた状態では、切欠部22にインナー部材7の回動規制片7bが遊嵌されて、この切欠部22と回動規制片7bとでロータ用回転規制手段23を構成する。この回転規制手段23は、切欠部22の一端規制面22aと他端規制面22bが回動規制片7bにそれぞれ当接するまでロータ9の回動を許容するもので、回動許容角度は本例では40度に設定してある。(中間位置からCW20度、CCW20度で設定してある。)
摺動ブラシ8A及び8Bは、バネ性を有する金属板を打ち抜き成形したもので、ロータ9の下端部が絶縁ハウジング2の外側凹所12内に収容配置されると、各摺動ブラシ8A,8Bは外側凹所12の底壁にバネ当接されるようにして、ロータ9に取り付けられている。そして、摺動ブラシ8Aは、コモン接片4a及び第1選択接片4bに対応して設けられ、摺動ブラシ8Bはコモン接片4aとニュートラル接片4c及び第2選択接片4dに対応して設けられている。
摺動ブラシ8A及び8Bは、バネ性を有する金属板を打ち抜き成形したもので、ロータ9の下端部が絶縁ハウジング2の外側凹所12内に収容配置されると、各摺動ブラシ8A,8Bは外側凹所12の底壁にバネ当接されるようにして、ロータ9に取り付けられている。そして、摺動ブラシ8Aは、コモン接片4a及び第1選択接片4bに対応して設けられ、摺動ブラシ8Bはコモン接片4aとニュートラル接片4c及び第2選択接片4dに対応して設けられている。
前記トーションバネ10は、コイル状のバネで、センターノブ6におけるノブ部6bの外周を囲むようにして取り付けられ、インナー部材7に掛け止めしてなる。また、通常は、ロータ9をニュートラル位置、すなわちインナー部材7の回動規制片7bがロータ9の切欠部22の中間位置に配置させた状態で保持している。なお、ロータ9がニュートラル位置に配置されている状態では、摺動ブラシ8Aの両端部はコモン接片4a上に当接され、摺動ブラシ8Bの両端部はコモン接片4a上とニュートラル接片4c上に跨って当接されている。
そして、ロータ9をニュートラル位置から、インナー部材7の回動規制片7bがロータ
9の切欠部22の一端規制面22aと当接する位置まで左方向に回動されると、摺動ブラシ8Aはコモン接片4a上と第1選択接片4b上とに接続されて、例えば図示しないスイッチ回路Tをオフからオンに切り換え、また、ロータ9の回動力を解くと、トーションバネ10による自己復帰力により、ロータ9がニュートラル位置に戻され、前記スイッチ回路Tをオフに切り換える。
9の切欠部22の一端規制面22aと当接する位置まで左方向に回動されると、摺動ブラシ8Aはコモン接片4a上と第1選択接片4b上とに接続されて、例えば図示しないスイッチ回路Tをオフからオンに切り換え、また、ロータ9の回動力を解くと、トーションバネ10による自己復帰力により、ロータ9がニュートラル位置に戻され、前記スイッチ回路Tをオフに切り換える。
反対に、ロータ9をニュートラル位置から、インナー部材7の回動規制片7bがロータ9の切欠部22の一端規制面22bと当接する位置まで右方向に回動されると、摺動ブラシ8Bはニュートラル接片4c上と第2選択接片4d上に接続されて、例えば図示しないスイッチ回路Wをオフからオンに切り換え、そして、ロータ9の回動力を解くと、トーションバネ10による自己復帰力でロータ9がニュートラル位置に戻され、前記スイッチ回路Wをオフに切り換える。
前記カバー11は、バネ性を有する金属板を打ち抜き成形して、中央にロータ6の外周壁9aが貫通する貫通孔25を設けて、絶縁ハウジング2と同じ八角形をした板状に形成されている。また、カバー11の外周には、絶縁ハウジング2の外周壁に設けた係止爪18,18…と対応して、この係止爪18,18…と係合される係合孔26を設けた4つの係止片11aが下側へ向かって折曲形成されている。そして、カバー11は、該絶縁ハウジング2にロータ6を取り付けた後から、該絶縁ハウジング2に取り付けられ、係止片11a,11a…の各係合孔11aをそれぞれ係止爪18,18…に係合させて固定される。
このようにして、絶縁ハウジング2にカバー11を取り付けたスイッチ装置1は、カバー11の上側にロータ9の周回壁部9aとセンターノブ6のノブ部6bが突出した状態で組み立てられる。
このようにして構成されたスイッチ装置1は、ロータ9をニュートラル位置から左方向に回動させるとスイッチ回路Tをオンに切り換え、ニュートラル位置から右方向に回動させるとスイッチ回路Wをオンに切り換えるようにして、ロータリースイッチRを制御することができる。
一方、センターノブ6を押下操作すると、2段階式プッシュスイッチPを制御することができる。すなわち、センターノブ6を一段押し操作すると、導電性タクト板5の中央円板部5aの中心が下方へ押し下げられ、リング状枠部5bとこれにつられて連結片5cが導電性タクト5の中心に向かって下方に傾斜するように反転し、かつ、操作者にクリック感を付与して、上方に湾曲する中央円板部5a全体が下降する。この下降によって中央円板部5aの周縁が、その下方の第2選択接片3bに当接し、両者が接触する。これにより、例えば図示しないスイッチ回路Fがオンに切り換わる。なお、この動作では、反転までにリング状枠部5bに蓄積されていた捻り応力と曲げ応力によるエネルギーは、反転の際に、反転方向に付勢するように作用する。したがって、一段押し操作で押下力を解いた場合は、その反力で復帰する。
次に、第1段押し操作からさらに第2段押し操作を行うと、導電性タクト板5の中央円板部5aの中心(頂部)がさらに押し下げられ、中央円板部5a自体が反転する。この反転の際には、第1段押し操作と同様に、クリック感が発生するとともに、中央円板部5aの中心部分が下方に変位し、対向部位に露出する第1選択接片3aに接触する。その結果、導電性タクト板5を介して、コモン接片3cと第1選択接片3aが接続し、例えば図示しないスイッチ回路Sが閉じる。
その後、センターノブ6からの押圧を解除すれば、導電性タクト板5は、自身の弾性に
より、中心が上方に突出する皿バネ状に復帰し、図7及び図8に示す状態に戻り、前記スイッチ回路F及びスイッチ回路Sがそれぞれ開く。
より、中心が上方に突出する皿バネ状に復帰し、図7及び図8に示す状態に戻り、前記スイッチ回路F及びスイッチ回路Sがそれぞれ開く。
したがって、この実施の形態における構造では、センターノブ6を押下して操作する二段プッシュスイッチ機能と、ロータ9を左右に回転させて操作すると回転自己復帰型のロータリースイッチ機能とが一体化されたスイッチ装置1が得られる。
斯くの如く構成された本発明のスイッチ装置1の上面は、図14に示すように、合成樹脂等から成る本体カバー27で被着されており、且つ、前記センターノブ6も同合成樹脂から成る筒状カバー6dで嵌着されている。尚、図中符号28は回転用摘子を示す。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
1 スイッチ装置
2 絶縁ハウジング(ベース)
3a 第1選択接片
3b 第2選択接片
3c コモン接片
4a コモン接片
4b 第1選択接片
4c ニュートラル接片
4d 第2選択接片
5 導電性タクト板
5a 中央円板部
5b リング状枠部
5d 支持片(突起)
6 センターノブ(押釦部材)
7 インナー部材
7a 位置決め用切欠部
7b 回動規制片
8A,8B 摺動ブラシ
9 ロータ
10 トーションバネ
11 カバー
12 外側凹所
13 環状台部
14 中間環状凹部
15 内側凹所
16 位置決めピン
17 スリット(凹部)
22 切欠部
22a 一端規制面(当接規制部)
22b 他端規制面(当接規制部)
23 ロータ用回転規制手段
24 導電性タクト用回転規制手段
P プッシュスイッチ
R ロータリースイッチ
2 絶縁ハウジング(ベース)
3a 第1選択接片
3b 第2選択接片
3c コモン接片
4a コモン接片
4b 第1選択接片
4c ニュートラル接片
4d 第2選択接片
5 導電性タクト板
5a 中央円板部
5b リング状枠部
5d 支持片(突起)
6 センターノブ(押釦部材)
7 インナー部材
7a 位置決め用切欠部
7b 回動規制片
8A,8B 摺動ブラシ
9 ロータ
10 トーションバネ
11 カバー
12 外側凹所
13 環状台部
14 中間環状凹部
15 内側凹所
16 位置決めピン
17 スリット(凹部)
22 切欠部
22a 一端規制面(当接規制部)
22b 他端規制面(当接規制部)
23 ロータ用回転規制手段
24 導電性タクト用回転規制手段
P プッシュスイッチ
R ロータリースイッチ
Claims (5)
- 2段階で少なくとも2種類のスイッチ回路を切換操作可能な2段階式プッシュスイッチと、該プッシュスイッチを中心とする周囲に配設され、左右方向に回転させることにより少なくとも2種類のスイッチ回路を切換操作可能で、かつ、回転操作を止めるとニュートラル位置に復帰させるトーションバネを備えた回転自己復帰型のロータリースイッチとを、一体化して設けたことを特徴とするスイッチ装置。
- 上記プッシュスイッチは、中央が上方に湾曲している皿バネ状に形成されている導電性タクト板と、絶縁ハウジング側に設けられ、かつ、該導電性タクト板の中心が押し下げられると該押し下げられた導電性タクト板と接触して切換操作される前記スイッチ回路用の接片とからなるとともに、前記導電性タクト板と前記絶縁ハウジングとの間に、前記導電性タクト板の上下方向への移動は自由で、回転方向の移動を規制する突起と凹部とでなる導電性タクト板用回転規制手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
- 上記ロータリースイッチは、接片を有する回転自在なロータと、絶縁ハウジング側に設けられ前記ロータの回転により該ロータ側の接片と接触して切換操作される前記スイッチ回路用の接片とからなるとともに、前記ロータと前記絶縁ハウジング側との間に、前記ロータが所定量回転すると互いに当接して前記ロータの回転量を規制するロータ用回転規制手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のスイッチ装置。
- 上記プッシュスイッチ用の固定接片と上記ロータリースイッチ用の固定接片を、上記絶縁ハウジングの成形時に該絶縁ハウジング内にインサート成形して設けたことを特徴とする請求項2または3記載のスイッチ装置。
- 上記プッシュスイッチは、上記導電性タクト板を押圧操作するための押釦部材を有することを特徴とする請求項2,3または4記載のスイッチ装置。
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