JP2008240518A - 馬力制御レギュレータ、馬力制御装置、及び、ピストンポンプ - Google Patents

馬力制御レギュレータ、馬力制御装置、及び、ピストンポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】エンジン出力により駆動される機器を動作する場合に、斜板式ピストンポンプの馬力を低くする。
【解決手段】他の機器とともにエンジン出力により駆動される斜板式ピストンポンプ(1)において、馬力制御レギュレータは、バルブハウジング(42)と、前記バルブハウジング(42)の内側に配置され、前記ピストンポンプの吐出圧(P)により加えられる力に応じて前記バルブハウジング(42)に対して移動して、前記傾転アクチュエータに導かれる流体圧を調節する制御スプール(35)と、前記他の機器のオン・オフ状態に応じて所定の流体圧が供給され、前記所定の流体圧による力を、前記吐出圧(P)により加えられるスプール移動方向の力と略平行に制御スプール(35)に加えるポート(64)と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、斜板式ピストンポンプ、及び、その馬力制御レギュレータ及び馬力制御装置に関するものである。
従来より、馬力(即ち出力)が略一定になるような定馬力特性で吐出圧と吐出流量を制御する馬力制御レギュレータを具備する斜板式ピストンポンプが知られている(特許文献1参照)。この斜板式ピストンポンプは、ミニショベル等の油圧機械に使用され、斜板式ピストンポンプは油圧機械のエンジンからの出力により駆動されている。
特開2002−202063号公報
しかしながら、上記馬力制御レギュレータは、油圧機械の操作室内でエアコンディショナを使用する場合に、エンジンのエアコンディショナ駆動用の馬力を確保できるよう、斜板式ピストンポンプの馬力を低い方向にシフトさせるシフト機能を有さなかった。このため、斜板式ピストンポンプの馬力制御の設定馬力(略一定の馬力)は、予めエアコンディショナの駆動馬力に相当する分だけ、低く設定する必要があった。しかし、設定馬力を低くすると、エアコンディショナが作動していない時には、エンジンの馬力を有効に利用できない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、エンジン出力により駆動される機器(エアコンディショナ等)が動作する場合に馬力を低くする斜板式ピストンポンプの馬力制御レギュレータを提供することを目的とする。
他の機器とともにエンジン出力により駆動される斜板式ピストンポンプであって、ピストンを収装するシリンダを有するシリンダブロックと、前記シリンダブロックの回転に伴って前記ピストンを往復動させる斜板と、流体圧に応じて前記斜板を傾転させる傾転アクチュエータと、を有する斜板式ピストンポンプにおいて使用される馬力制御レギュレータであって、バルブハウジングと、前記バルブハウジングの内側に配置され、前記バルブハウジングに対して移動することにより前記傾転アクチュエータに導かれる流体圧を調節する制御スプールと、前記制御スプール内において、前記斜板式ピストンポンプの吐出圧が導かれる孔であって、前記吐出圧により前記制御スプールに力を加え、前記力に応じて前記バルブハウジングに対して前記制御スプールを移動させる孔と、前記他の機器のオン・オフ状態に応じて所定の流体圧が供給され、前記所定の流体圧による力を、前記吐出圧により加えられるスプール移動方向の力と略平行に前記制御スプールに加えるポートと、を備える。
ポートが、前記他の機器のオン・オフ状態に応じて所定の流体圧が供給され、前記所定の流体圧による力を、前記吐出圧により加えられるスプール移動方向の力と略平行に前記制御スプールに加えるので、前記他の機器のエンジン出力による駆動時に、前記所定の流体圧によりピストンポンプの馬力が低下することが可能となり、前記他の機器の駆動用のエンジン出力を確保できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に、第一の実施形態に係る斜板式ピストンポンプの全体図を示す。なお、レギュレータ以外の斜板式ピストンポンプの構成は、特開2002−202063号公報に記載したものと同様であり、ここでは詳細に述べない。
図1に示すように、斜板式ピストンポンプ1は、ポンプハウジング2とカバー10とにより形成される内部空間にシリンダブロック3および斜板4が収装される。ピストンポンプ1は、2つの吐出ポートを持つ2フロータイプのピストンポンプである(特開2004−346999参照)。シリンダブロック3はシャフト5を介して回転駆動される。シャフト5はその一端に動力源として図示しないエンジンから回転が伝達される。なお、このエンジンは、ピストンポンプ1の他にギヤポンプ等を回転駆動している。
シリンダブロック3には複数本のシリンダがその回転軸Oと略平行に、かつその回転軸Oを中心とする略同一円周上に一定の間隔を持って並んで配置される。
シリンダブロック3が回転すると、シリンダのピストンは斜板4との間で往復動し、作動油(流体)の吸込み・吐出を行なう。
ピストンポンプ1の吐出量を可変とするため、斜板4はポンプハウジング2に傾転可能に支持される。斜板4の傾転角θを変える傾転アクチュエータとして、傾転角θが大きくなる方向に駆動する小径ピストン22と、斜板4を傾転角θが小さくなる方向に駆動する大径ピストン23とを備える。大径ピストン23は、レギュレータ30から圧力室28に導かれる油圧Pcの増加により斜板4の傾転角θが小さくなる方向、即ち、吐出量Qが減少する方向に駆動される。大径ピストン23はポンプハウジング2に固定されたガイドスリーブを介して回転軸Oと略平行に摺動可能に支持される。ポンプハウジング2内には、斜板4に追従してシリンダブロック3の回転軸Oと略平行に変位するフィードバックピン32がある。
図2、図3に示すように、馬力制御装置を構成するレギュレータ30は、フィードバックピン32に連動して大径ピストン23に導かれる油圧Pcを調節する。フィードバックピン32およびレギュレータ30は回転軸Oと略平行な軸L上に配置される。フィードバックピン32はポンプハウジング2の穴に摺動可能に支持され、その端面が斜板4の球31に当接し、斜板4が傾転するのに追従して軸L方向に変位する。
ピストンポンプ1の吐出圧Pに応じて大径ピストン23に導かれる油圧Pcを調節してピストンポンプ1の馬力(即ち出力)を制御する。
レギュレータ30は、フィードバックピン32を斜板4側に押し付ける外側及び内側制御スプリング33、34と、大径ピストン23の圧力室28に導かれる油圧Pcを制御する制御スプール35と、段付き軸部36とを備え、これらが軸L上に直列に配置される。制御スプール35は筒状のバルブハウジング42に摺動可能に収装される。制御スプール35、段付き軸部36、バルブハウジング42は同軸的に配置され、それらの軸は軸Lとなる。制御スプール35の内部には軸L方向の穴が設けられて、この穴には段付き軸部36が配置され、制御スプール35は段付き軸部36に対しても摺動可能である。
コイル状の外側及び内側制御スプリング33、34は、フィードバックピン32の球面状の端部に係合するリテーナ37と、制御スプール35と別体で形成されたつば部38の間に介装される。巻径の大きい外側制御スプリング33の内側に巻径の小さい内側制御スプリング34が配置される。外側制御スプリング33の自然長(自由長)は、内側制御スプリング34の自然長より長い。斜板4の傾転角θが最大になった状態で、外側制御スプリング33はリテーナ37とつば部38の間に圧縮された状態で介装される一方、内側制御スプリング34はその一端がリテーナ37またはつば部38から離れて浮いた状態で介装されている。つまり、外側制御スプリング33の長さが長いうちは外側制御スプリング33のみが縮み、外側制御スプリング33の長さが内側制御スプリング34の自然長を超えて縮まると外側及び内側制御スプリング33と34の両方が圧縮される。これにより、斜板4が所定角度を超えて傾転するのに伴って内側制御スプリング34の両端がリテーナ37およびつば部38に当接して圧縮され、フィードバックピン32を介して斜板4に付与される内側及び外側制御スプリング33、34からの弾性力が段階的に高まる構成となっている。
バルブハウジング42の外周には4つのポート(第一のポート51、第二のポート52、第三のポート53、第四のポート54)が形成される。ポート51、52、53、54は、それぞれ、バルブハウジング42の第一、第二、第三、第四の連通孔51a、52a、53a、54aを介して、制御スプール35の油溝又は信号圧ポートに連通可能となる。
第一のポート51は、大径ピストン23の圧力室28に連通してこれに油圧Pcを供給する。第二のポート52は、吐出ポートに連通して吐出圧Pが供給される。なお、吐出圧Pは、小径ピストン22の油圧室にも供給されている。第三のポート53には、エンジンにより駆動されるギアポンプからのギアポンプ油圧P3が供給される。第四のポート54には、信号圧供給システム(例えば油圧源101、油圧制御バルブ103等からなる)により、エアコンディショナ110(のオン状態又はオフ状態に応じて信号圧Piが与えられる。エアコンディショナ110のオン状態又はオフ状態は、エアコンディショナ110を駆動(作動)可能な状態にするエアコンモードスイッチ107(図5)のオン状態又はオフ状態であってよい。なお、エアコンディショナ110は、エンジンからの出力(エンジン出力)により駆動される機器の例を示したものであり、エンジン出力により駆動される機器は、ポンプ等であることも考えられる。より詳細には、エアコンディショナ110は、エンジン出力を利用して発電する発電機からの電力により駆動されるものでよい。
制御スプール35の外周には、第一の油溝61、第二の油溝62、第三の油溝63、信号圧ポート64が形成される。制御スプール35には、制御スプール35を貫通する第一の貫通孔71、第二の貫通孔72、第三の貫通孔73が設けられる。第一の貫通孔71、第二の貫通孔72、第三の貫通孔73は、第一の油溝61、第二の油溝62、第三の油溝63に連通する。信号圧ポート64には、第四のポート54及び連通孔54aを介して、信号圧Piが供給される。第一の貫通孔71は、制御スプール35の軸L方向の内孔74に連結する。内孔74には、タンク圧Ptが供給される。また、制御スプール35の底部35b側において、バルブハウジング42と制御スプール35の間には、バルブハウジング42の内孔45を介してタンク圧Ptが供給される油室56が設けられている。
第二の貫通孔72において、ピストンポンプ1の吐出圧Pの受圧面積は、制御スプール35の底部35b側より先端35a側で、段付き軸部36の先端部36aの面積分だけ大きくなる。これは、段付き軸部36に対応する制御スプール35の穴が第二の貫通孔72に達しているためである。これにより、吐出圧Pにより制御スプール35は、軸L方向内でその先端35a側に向かう力(制御スプール35をバルブハウジング42から押出す向きの力)を受ける。
段付き軸部36は根元部分より先端部分で径が細くなっており、第二の油溝62と第三の油溝63の間で、第三の油溝63と信号圧ポート64の間よりも、制御スプール35の内径は減少する。従って、第三の貫通孔73において、ギアポンプ油圧P3の受圧面積は、制御スプール35の底部35b側より先端35a側で大きい。このため、ギアポンプ油圧P3により制御スプール35は、軸L方向内で先端35a側に向かう力(制御スプール35をバルブハウジング42から押出す向きの力)を受ける。
また、信号圧ポート64において、制御スプール35は、その先端35a側の受圧面積と底部35b側の受圧面積との差に応じて、信号圧Piにより力を受ける。第一の実施形態では、信号圧ポート64において、信号圧Piに対する先端35a側の受圧面積が底部35b側の受圧面積より小さいため、力の方向は、底部35b側に向かう方向(制御スプール35をバルブハウジング42内に引込む向き)である。簡単には、信号圧ポート64において、信号圧Piに対する先端35a側の制御スプール35の受圧面積はゼロであってもよい。
制御スプール35は、軸L方向に摺動することにより第一と第二の開位置と、図のような閉位置(定常位置)との間で切換わる。第一の開位置において、制御スプール35は、連通孔51aと連通孔52aを第二の油溝62により連通して、大径ピストン23の圧力室28に吐出圧Pを導く。第二の開位置において、制御スプール35は、連通孔51aと第一の貫通孔71を第一の油溝61により連通して、大径ピストン23の圧力室28にポンプハウジング2内のタンク圧Ptを導く。一方、閉位置で連通孔51aと連通孔52aの連通を、制御スプール35のランド68(第一と第二の油溝61、62の間に位置する)で遮断する。閉位置では、油圧(即ち、吐出圧P、ギアポンプ油圧P3、信号圧Pi)により制御スプール35に加わる合力と制御スプリング33、34の弾性力は、均衡している。
ピストンポンプ1の吐出圧Pが上昇することにより、制御スプール35に加わる上記合力が制御スプリング33、34の弾性力を超えて高まると、制御スプール35は、制御スプリング33、34を圧縮しながら軸方向に摺動し、閉位置から第一の開位置に切換わる。すると、大径ピストン23の圧力室28に吐出圧Pが導かれ、大径ピストン23は斜板4をその傾転角θを小さくする方向に傾転させ、ポンプ吐出量Qが減少する。大径ピストン23は斜板4を傾転させると、逆に、フィードバックピン32は、制御スプリング33、34を押す側、即ち、制御スプール35を第一の開位置から閉位置に押し戻す方向に移動する。閉位置になると、大径ピストン23への吐出圧Pの導入が停止し、斜板4の傾転が止まる。制御スプール35が閉位置に押し戻された時、制御スプリング33、34が吐出圧Pが高まる前より縮んだ状態で、制御スプール35に加わる上記合力が制御スプリング33、34の弾性力と均衡している。
逆に、ピストンポンプ1の吐出圧Pが低下することにより、制御スプール35に加わる上記合力が制御スプリング33、34の弾性力より低くなると、制御スプール35は、制御スプリング33、34を伸張しながら軸方向に摺動し、閉位置から第二の開位置に切換わる。すると、大径ピストン23の圧力室28にタンク圧Ptが導かれ、大径ピストン23は引っ込む方向に移動し斜板4をその傾転角θを大きくする方向に傾転させ、ポンプ吐出量Qが増加する。大径ピストン23は斜板4を傾転させると、逆に、フィードバックピン32は、制御スプリング33、34から離れる側、即ち、制御スプール35を第二の開位置から閉位置に押し戻す方向に移動する。閉位置になると、大径ピストン23へのタンク圧Ptの導入が停止し、斜板4の傾転が止まる。制御スプール35が閉位置に戻された時、制御スプリング33、34が吐出圧Pが低下する前より伸びた状態で、制御スプール35に加わる上記合力が制御スプリング33、34の弾性力と均衡している。
このように、ピストンポンプ1の吐出圧Pが上昇することによりポンプ吐出量Qが減少し、吐出圧Pが低下することによりポンプ吐出量Qが増加する。また、制御スプリング33、34から生じる弾性力が、吐出圧Pが上昇するにつれ段階的に高まる。このため、図4のように、特許文献1記載の従来技術と同じく、ピストンポンプ1の吐出圧Pと吐出流量Qの関係が略反比例となる定馬力特性(吐出圧Pと吐出流量Qの積が略一定である特性)が実現される。
信号圧ポート64に、エアコンディショナ110のオン状態(エンジン出力による駆動が可能な状態)又はオフ状態(エンジン出力による駆動が不可能な状態)に応じた信号圧Piが与えられる。第一の実施形態では、信号圧ポート64において、信号圧Piに対する先端35a側の受圧面積が底部35b側の受圧面積より小さいため、制御スプール35に対して信号圧Piにより加わる力の方向は、底部35b側に向かう方向(制御スプール35をバルブハウジング42内に引込む方向)である。従って、信号圧Piにより加わる力は、吐出圧Pにより加わる力と略平行で逆向きとなる。エアコンディショナ110のオフ時に所定の信号圧Pi(ゼロより大きい)が信号圧ポート64に加えられ、エアコンディショナ110のオン時に信号圧Piが減少してゼロとなる。エアコンディショナ110の状態がオフ状態からオン状態に切替わる時に、制御スプール35が、吐出圧Pにより加えられる力と同じ向き(バルブハウジング42から押出される向き)に移動する。従って、図4のように、エアコンディショナ110のオフ時のピストンポンプ1の馬力制御特性(吐出圧Pと吐出流量Qの関係)(点線)は、エアコンディショナ110のオン時の馬力制御特性(実線)より高圧側に位置し、逆にエアコンディショナ110のオン時のピストンポンプ1の馬力制御特性は、エアコンディショナ110のオフ時の馬力制御特性より低圧側に位置する。これは、制御スプール35に対して信号圧Piにより加わる力が、吐出圧Pにより加わる力と逆向きである故、同じ傾転角θ(即ち、同じ吐出量Q)を実現するためには、エアコンディショナ110のオフ時の方が、オン時より高い吐出圧Pが必要になるためである。
図5に、エアコンディショナ110のオン状態又はオフ状態に応じた信号圧Piを信号圧ポート64に供給する信号圧供給システム(信号圧供給手段)の例示的な構成を示す。エアコンディショナ110のオン又はオフ状態は、エアコンモードスイッチ(又はオン・オフセンサ)107により検出される。オン・オフセンサ107は、エアコンディショナ110のオン又はオフ状態検出手段となる。オン・オフセンサ107からの信号は、マイクロコンピュータ及び/又は電気回路等から構成されるコントローラ105に入力される。コントローラ105は、油圧源101からの油圧を調整する油圧制御バルブ103に指示圧を送る。指示圧は、エアコンディショナ110のオフ時に所定の信号圧Piに相当する値であり、エアコンディショナ110のオン時にゼロである。これにより、油圧制御バルブ103は、エアコンディショナ110のオフ時に、信号圧ポート64にゼロより大きい所定の信号圧Piを供給し、エアコンディショナ110のオン時に信号圧Piを減少させゼロにする。
信号圧供給システムは、これに限定されるものでなく、様々な変更が可能である。例えば、油圧制御バルブ103の代わりに方向切換制御バルブを設け、コントローラ105をなくし、この方向切換制御バルブが、エアコンディショナ110のオン・オフ状態に応じて、油圧源からの所定の信号圧を信号圧ポート64に供給するように構成してもよい。
このようにして、エアコンディショナ110のオン時に、所定の信号圧Piによりピストンポンプ1の馬力(吐出圧Pと吐出流量Qの積に対応)が低下され、エンジンのエアコンディショナ駆動用の馬力を確保できる。また、故障により、エアコンディショナ110のオフ時に信号圧Piがゼロとなっても、ピストンポンプ1の馬力が低下するので、当該故障のためにエンジンが過負荷状態になることはない。
次に、第二の実施形態を説明する。第二の実施形態では、第一の実施形態と異なり、信号圧ポート64において、制御スプール35の先端35a側の信号圧Piに対する受圧面積が底部35b側の受圧面積より大きいため、制御スプール35に対して信号圧Piにより生じる力の方向は、先端35a側に向かう方向(制御スプール35をバルブハウジング42から押出す向き)である。従って、信号圧Piにより加わる力は、吐出圧Pにより加わる力と略平行で同じ向きとなる。簡単には、信号圧ポート64において、信号圧Piに対する底部35b側の受圧面積はゼロであってもよい。さらに、エアコンディショナ110のオン時に所定の信号圧Pi(ゼロより大きい)が信号圧ポート64に加えられ、エアコンディショナ110のオフ時に信号圧Piが減少してゼロとなる構成となっている。エアコンディショナ110の状態がオフ状態からオン状態に切替わる時に、制御スプール35が、吐出圧Pにより加えられる力と同じ向き(バルブハウジング42から押出される向き)に移動する。
従って、図7のように、エアコンディショナ110のオフ時のピストンポンプ1の馬力制御特性(点線)は、エアコンディショナ110のオン時の馬力制御特性(実線)より高圧側に位置し、逆にエアコンディショナ110のオン時のピストンポンプ1の馬力制御特性は、エアコンディショナ110のオフ時の馬力制御特性より低圧側に位置する。これは、制御スプール35に対して信号圧Piにより加わる力が、吐出圧Pにより加わる力と同じ向きである故、同じ傾転角θ(即ち、同じ吐出量Q)を実現するためには、エアコンディショナ110のオフ時の方が、オン時より高い吐出圧Pが必要になるためである。
コントローラ105は、油圧源101からの油圧を調整する油圧制御バルブ103に指示圧を送るが、指示圧は、エアコンディショナ110のオン時に所定の信号圧Piに相当する値であり、エアコンディショナ110のオフ時にゼロである。これにより、第一実施形態とは逆に、油圧制御バルブ103は、エアコンディショナ110のオン時に、信号圧ポート64にゼロより大きい所定の信号圧Piを供給し、エアコンディショナ110のオフ時に信号圧Piを減少させゼロにする。
このようにして、エアコンディショナ110のオン時に、所定の信号圧Piによりピストンポンプ1の馬力(吐出圧Pと吐出流量Qの積に対応)が低下され、エンジンのエアコンディショナ駆動用の馬力を確保できる。エアコンディショナ110がオン状態の場合に、信号圧ポート64が所定の信号圧を供給するので、所定の流体圧を供給する構成が第一実施形態より簡便となる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明は、エンジン出力により駆動できる斜板式ピストンポンプ及び他の機器(エアコンディショナ等)を有する油圧機械において、ピストンポンプの馬力制御レギュレータ又は馬力制御装置に利用できる。
斜板式ピストンポンプの全体の断面図である。 斜板式ピストンポンプの全体の別方向の断面図である。 第一実施形態に係る馬力制御レギュレータの断面図である。 第一実施形態に係る斜板式ピストンポンプの馬力制御特性(吐出圧と吐出流量の関係)を示す図である。 信号圧供給システムを例示する図である。 第二実施形態に係る馬力制御レギュレータの一部断面図である。 第二実施形態に係る斜板式ピストンポンプの馬力制御特性(吐出圧と吐出流量の関係)を示す図である。
符号の説明
33 外側制御スプリング
34 内側制御スプリング
35 制御スプール
36 段付き軸部
42 バルブハウジング
51、52、53、54 第一、第二、第三、第四のポート
51a、52a、53a、54a 第一、第二、第三、第四の連通孔
61、62、63 第一、第二、第三の油溝
64 信号圧ポート

Claims (6)

  1. 他の機器とともにエンジン出力により駆動される斜板式ピストンポンプであって、ピストンを収装するシリンダを有するシリンダブロックと、前記シリンダブロックの回転に伴って前記ピストンを往復動させる斜板と、流体圧に応じて前記斜板を傾転させる傾転アクチュエータと、を有する斜板式ピストンポンプにおいて使用される馬力制御レギュレータであって、
    バルブハウジングと、
    前記バルブハウジングの内側に配置され、前記バルブハウジングに対して移動することにより前記傾転アクチュエータに導かれる流体圧を調節する制御スプールと、
    前記制御スプール内において、前記斜板式ピストンポンプの吐出圧が導かれる孔であって、前記吐出圧により前記制御スプールに力を加え、前記力に応じて前記バルブハウジングに対して前記制御スプールを移動させる孔と、
    前記他の機器のオン・オフ状態に応じて所定の流体圧が供給され、前記所定の流体圧による力を、前記吐出圧により加えられるスプール移動方向の力と略平行に前記制御スプールに加えるポートと、
    を備えることを特徴とする馬力制御レギュレータ。
  2. 前記他の機器がオフ状態からオン状態に切替わる時に、前記制御スプールが、前記吐出圧により加えられる力と同じ向きに移動することを特徴とする請求項1に記載の馬力制御レギュレータ。
  3. 前記他の機器がオフ状態の場合に、前記ポートが、前記所定の流体圧を供給されて、前記吐出圧により加えられる力と逆向きの力を、制御スプールに加え、
    前記他の機器がオン状態の場合に、前記ポートが制御スプールに加える力が、減少することを特徴とする請求項1又は2に記載の馬力制御レギュレータ。
  4. 前記他の機器がオン状態の場合に、前記ポートが、前記所定の流体圧を供給されて、前記吐出圧により加えられる力と同じ向きの力を、制御スプールに加え、
    前記他の機器がオフ状態の場合に、前記ポートが制御スプールに加える力が、減少することを特徴とする請求項1又は2に記載の馬力制御レギュレータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の馬力制御レギュレータを有する斜板式ピストンポンプ。
  6. 他の機器とともにエンジン出力により駆動される斜板式ピストンポンプであって、ピストンを収装するシリンダを有するシリンダブロックと、前記シリンダブロックの回転に伴って前記ピストンを往復動させる斜板と、流体圧により前記斜板を傾転させる傾転アクチュエータと、を有する斜板式ピストンポンプにおいて使用される馬力制御装置であって、
    バルブハウジングと、
    前記バルブハウジングの内側に配置され、前記バルブハウジングに対して移動することにより前記傾転アクチュエータに導かれる流体圧を調節する制御スプールと、
    前記制御スプール内において、前記斜板式ピストンポンプの吐出圧が導かれる孔であって、前記吐出圧により前記制御スプールに力を加え、前記力に応じて前記バルブハウジングに対して前記制御スプールを移動させる孔と、
    前記他の機器のオン・オフ状態を検出する手段と、
    前記他の機器のオン・オフ状態に応じて所定の流体圧を供給する手段と、
    前記他の機器のオン・オフ状態に応じて所定の流体圧が供給され、前記所定の流体圧による力を、前記吐出圧により加えられるスプール移動方向の力と略平行に前記制御スプールに加えるポートと、
    を備えることを特徴とする馬力制御装置。
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