JP2020084786A - 液圧回転装置 - Google Patents

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拓也 三浦
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Abstract

【課題】液圧回転装置の部品点数の低減と小型化を図る。【解決手段】液圧回転装置1000は、液圧回転機1とサーボレギュレータ100とを備え、サーボレギュレータ100は、ケース50内に摺動自在に収容されるサーボピストン20を有し、液圧回転機1が、ハウジング110と、斜板3と、斜板3に直接取り付けられサーボピストン20に係合する係合部材13と、を有し、液圧回転装置1のハウジング110が、斜板3を傾転可能に支持するハウジング本体111と、容積室8aに吸い込まれる作動流体を導く吸込ポート16、及び容積室8aから吐出される作動流体を導く吐出ポート17を有し、ハウジング本体111の開口を閉塞するようにハウジング本体111に取り付けられるポートブロック112と、を有し、係合部材13におけるサーボピストン20との係合部133が、ポートブロック112の外周よりも回転軸2側に位置している。【選択図】図5

Description

本発明は、液圧回転装置に関する。
可変容量型のピストンポンプと、ピストンポンプに取り付けられピストンポンプの斜板の傾転を制御するサーボレギュレータと、を備えたポンプ装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載のポンプ装置では、ピストンポンプの斜板にアームを介してサーボレギュレータのサーボピストンが連結される。
アームは、ピンおよびスライドメタルを介して、サーボピストンに形成される環状溝に連結される。このため、サーボピストンが軸方向に移動すると、スライドメタルがサーボピストンとともに移動し、アームが回動し、斜板が傾転する。
特開2018−150870号公報
特許文献1に記載のポンプ装置は、サーボピストンの変位を斜板に伝達するために、サーボピストンに係合するスライドメタルと、スライドメタルの変位によって斜板を回動するアームと、を備えている。アームを設ける場合、アームを斜板に取り付けるための部品等が必要になり、部品点数が多くなってしまうおそれがある。また、特許文献1に記載のポンプ装置では、サーボピストンに係合するスライドメタルと斜板との間にアームを配置させる必要がある。このため、アームの配置スペースの分だけサーボピストンが径方向外側に位置することになり、ポンプ装置の小型化が難しいという問題もある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数の低減と小型化を図ることのできる液圧回転装置を提供することを目的とする。
本発明は、可変容量型の液圧回転機と、液圧回転機に取り付けられ、液圧回転機の斜板の傾転を制御するサーボレギュレータと、を備えた液圧回転装置であって、サーボレギュレータは、ケースと、ケース内に摺動自在に収容されるサーボピストンと、を有し、液圧回転機は、ハウジングと、ハウジング内に収容され回転軸とともに回転するシリンダブロックと、シリンダブロックに形成され回転軸の周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダの内部に容積室を画成するピストンと、シリンダブロックの回転に伴って容積室を拡縮するようにピストンを往復動させる斜板と、斜板に直接取り付けられ、サーボピストンに係合する係合部材と、を有し、ハウジングは、斜板を傾転可能に支持するハウジング本体と、容積室に吸い込まれる作動流体を導く吸込ポート、及び容積室から吐出される作動流体を導く吐出ポートを有し、ハウジング本体の開口を閉塞するようにハウジング本体に取り付けられるポートブロックと、を有し、係合部材におけるサーボピストンとの係合部が、ポートブロックの外周よりも回転軸側に位置していることを特徴とする。
この発明では、サーボピストンに係合する係合部材が斜板に直接取り付けられている。つまり、サーボピストンの変位を斜板に伝達する部材は、係合部材のみである。したがって、サーボピストンの変位を斜板に伝達するための部品点数を低減することができる。また、係合部材におけるサーボピストンとの係合部が、ポートブロックの外周よりも回転軸側に位置しているため、サーボピストンを回転軸に近づけて配置することができる。したがって、液圧回転装置の径方向寸法を小さくすることができる。
本発明は、ハウジング本体が、サーボレギュレータのケースが取り付けられる平坦な取付面を有し、取付面が、回転軸に対して傾斜して形成されることを特徴とする。
この発明では、ハウジング本体の平坦な取付面が、回転軸に対して傾斜して形成されるため、容易に、ポートブロックの外周よりも回転軸側に係合部材におけるサーボピストンとの係合部を位置させるとともに、係合部材を直接斜板に取り付け可能な構成とすることができる。また、取付面が、平坦な斜面であるため、成形が容易であり、液圧回転装置の製造コストの低減を図ることができる。
本発明によれば、部品点数の低減と小型化を図ることのできる液圧回転装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るポンプ装置を備える静油圧式無段変速機の一部断面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図2のIII−III線に沿うサーボレギュレータの一部断面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面模式図であり、サーボピストンが中立位置にある状態を示す。 図2のIV−IV線に沿う断面模式図であり、サーボピストンが中立位置から第1方向D1に所定距離移動した状態を示す。 係合部材におけるサーボピストンとの係合部と、ポートブロックとの位置関係を示す図である。
図面を参照して、本発明の実施形態に係る液圧回転装置について説明する。以下では、液圧回転装置として、可変容量型の液圧回転機であるピストンポンプ1と、ピストンポンプ1に取り付けられるサーボレギュレータ100と、を備えたポンプ装置1000について説明する。ポンプ装置1000では、作動流体として作動油が用いられる。なお、作動油に代えて、作動水等の他の作動流体を用いてもよい。
図1に示すように、ポンプ装置1000は、建設機械等の車両における走行用のモータ装置9に作動油を供給する静油圧式無段変速機(HST:Hydro Static Transmission)に用いられる。ポンプ装置1000は、一対の通路(不図示)を介してモータ装置9に接続される。
図1及び図2に示すように、ピストンポンプ1は、斜板3の角度に応じて吐出容量が設定される斜板式油圧ポンプである。ピストンポンプ1は、その外殻を構成するハウジングと110と、ハウジング110を貫通するように設けられる回転軸2と、ハウジング110内に収容され回転軸2とともに回転するシリンダブロック4と、シリンダブロック4に形成される複数のシリンダ8と、各シリンダ8内に摺動自在に挿入されるピストン15と、ハウジング110内で揺動可能(回動可能)に設けられる斜板3と、を備える。
ハウジング110は、ハウジング本体111と、ハウジング本体111の一端側の開口を閉塞するようにハウジング本体111に取り付けられるポートブロック112と、ハウジング本体111の他端側の開口を閉塞するようにハウジング本体111に取り付けられるカバー113と、を備える。なお、本実施形態では、ピストンポンプ1のハウジング110は、モータ装置9のピストンモータのハウジングと一体に形成されている。また、本実施形態に係るピストンポンプ1は、斜板3の支持方式がクレードル方式とされ、ハウジング本体111には、斜板3を傾転可能に支持する半円弧状の傾転支持面114が形成される。
回転軸2は、ハウジング110に取り付けられる軸受10,11によって回転可能に支持される。回転軸2において、ハウジング本体111から軸方向に突出する突出部には、エンジン等の原動機(不図示)が動力伝達機構(不図示)を介して連結される。回転軸2は、原動機(不図示)により回転駆動される。
シリンダブロック4は、ハウジング110内に収容される。シリンダブロック4は、回転軸2の外周側に設けられる。シリンダブロック4は、回転軸2の外周側にスプライン結合され、回転軸2と一体に回転駆動される。複数のシリンダ8は、周方向に沿って、所定の間隔をもって配置される。複数のシリンダ8は、軸方向に沿って延在する。なお、「周方向」は、回転軸2の回転中心軸2Cを中心とする円周方向を意味する。「軸方向」は、回転中心軸2Cが延在する方向を意味する。回転軸2の回転中心軸2Cは、シリンダブロック4の回転中心軸に相当する。
シリンダ8内にはピストン15が摺動自在に収容され、ピストン15によってシリンダ8の内部に容積室8aが画定される。ポートブロック112は、容積室8aに吸い込まれる作動油を導く吸込ポート16、及び容積室8aから吐出される作動油を導く吐出ポート17を有する。容積室8aは、シリンダブロック4の回転に伴って、吸込ポート16及び吐出ポート17に交互に連通する。
ピストン15の一端は、ピストンシュー18を介して斜板3に接触する。斜板3が、図1及び図2に示す中立位置から所定角度だけ傾斜している状態では、シリンダブロック4の回転に伴ってピストン15がシリンダブロック4に対して移動し、容積室8aの容積が変化する。つまり、斜板3は、シリンダブロック4の回転に伴って、容積室8aを拡縮するようにピストン15を往復動させる。
容積室8aが拡大するようにピストン15がシリンダ8内を移動する吸込行程では、作動油が吸込ポート16を通って容積室8aに吸い込まれる。容積室8aが縮小するようにピストン15がシリンダ8内を移動する吐出行程では、作動油が容積室8aから吐出ポート17に吐出される。つまり、ピストン15は、シリンダブロック4の回転によってシリンダ8内を往復動し、吸込ポート16から各シリンダ8内に作動油を吸込みつつ、これを高圧の圧油として吐出ポート17から吐出する。
ピストンポンプ1では、回転軸2の回転中心軸2Cに対する斜板3の角度(傾転角度)を変えることで、ピストン15のストローク量を変更することができる。これにより、ピストンポンプ1から吐出される作動油の流量を変化させることが可能となる。
図1及び図2に示すように、斜板3の傾転角度が0°(零度)、つまり斜板3が中立位置にある場合には、ピストン15は、シリンダブロック4の回転にかかわらず、シリンダブロック4に対して移動しない。そのため、容積室8aの容積は変化せず、ピストンポンプ1の吐出流量は0(零)となる。したがって、走行用のモータ装置9には作動油が供給されず、モータ装置9の回転が停止する。
ピストンポンプ1は、二方向吐出型のポンプであり、傾転角度0°(零度)を境にして斜板3の傾転方向を切り換えることで作動油の吸込または吐出が行われるポートが切り換えられる。ピストンポンプ1の作動油の吐出方向を切り換えることで、モータ装置9の回転方向が変更され、車両の前進と後退が切り換えられる。
図2に示すように、サーボレギュレータ100は、ハウジング本体111の外周に設けられた取付面111aに、ボルト等の締結部材によって着脱自在に取り付けられる。サーボレギュレータ100は、ピストンポンプ1の斜板3の傾転を制御するアクチュエータである。図2及び図3に示すように、サーボレギュレータ100は、ケース50と、ケース50内に摺動自在に収容されピストンポンプ1の斜板3を揺動(回動)させるサーボピストン20と、ケース50内に収容されサーボピストン20に作用する作動油の圧力を制御する第1スプール30及び第2スプール40と、を備える。
第1スプール30及び第2スプール40は、それぞれ、第1ソレノイド37及び第2ソレノイド47により移動する。ケース50は、ピストンポンプ1のハウジング110に取り付けられる第1ケース部材51と、第1ケース部材51に取り付けられる第2ケース部材52と、を有する。
第1ケース部材51には第1収容孔51aが形成され、第2ケース部材52には第2収容孔52aが形成される。第2ケース部材52が第1ケース部材51に取り付けられた状態では、第1収容孔51aと第2収容孔52aとは略平行である。第1収容孔51aにはサーボピストン20が摺動自在に収容され、第2収容孔52aには第1スプール30及び第2スプール40が収容される。
図3に示すように、第1収容孔51aの両開口端は、それぞれ第1カバー53a及び第2カバー53bにより閉塞される。第1収容孔51aの内部は、サーボピストン20により第1圧力室54と第2圧力室55とに区画される。具体的には、第1圧力室54は、第1収容孔51aの内周面、サーボピストン20の一方の端面及び第1カバー53aにより画定される。同様に、第2圧力室55は、第1収容孔51aの内周面、サーボピストン20の他方の端面及び第2カバー53bにより画定される。
サーボピストン20は、第1圧力室54及び第2圧力室55内の作動油の圧力により第1収容孔51a内を移動する。第1圧力室54内の圧力が第2圧力室55内の圧力よりも大きいときには、サーボピストン20は、第1圧力室54を拡大し第2圧力室55を縮小する第1方向D1(図3における左方向)に移動する。第2圧力室55内の圧力が第1圧力室54内の圧力よりも大きいときには、サーボピストン20は、第2圧力室55を拡大し第1圧力室54を縮小する第2方向D2(図3における右方向)に移動する。
サーボピストン20は、第2カバー53bに固定されるガイドロッド56によりガイドされる。サーボピストン20のロッド側端部には、ガイドロッド56の外周に取り付けられる第1リテーナ57及び第2リテーナ58を収容可能な収容凹部21が形成される。また、サーボピストン20には、収容凹部21の底面21aから軸方向に延びるガイド孔22が形成される。
ガイドロッド56とサーボピストン20は同軸上に配置される。ガイドロッド56の先端部56aは、軸部56bよりも拡径されており、サーボピストン20のガイド孔22に摺動自在に挿入されている。
ガイドロッド56の軸部56bには、第1リテーナ57及び第2リテーナ58が摺動自在に設けられている。第1リテーナ57と第2リテーナ58との間には、第1ピストンスプリング59a及び第2ピストンスプリング59bが圧縮状態で設けられている。第1ピストンスプリング59a及び第2ピストンスプリング59bは、サーボピストン20を中立位置に向けて付勢する。
図3に示すように、サーボピストン20が中立位置にある場合には、第1リテーナ57は、サーボピストン20の収容凹部21の底面21aに当接するとともに、ガイドロッド56の先端部56aと軸部56bとの間に形成される段部56cに当接する。第2リテーナ58は、収容凹部21の開口端に固定されたストッパリング23に当接するとともに、軸部56bに螺合するナット61に当接している。
サーボピストン20が中立位置から第1方向D1に移動すると、第1リテーナ57は、サーボピストン20の底面21aにより押される。その結果、第1リテーナ57は、ガイドロッド56の段部56cから離れるようにガイドロッド56の軸部56bに沿って移動する。
このとき、第2リテーナ58はナット61に当接し、ガイドロッド56に対して移動しない。したがって、第1リテーナ57と第2リテーナ58との間の第1ピストンスプリング59a及び第2ピストンスプリング59bが圧縮され、サーボピストン20を中立位置に戻そうとするスプリング反力が大きくなる。
一方、サーボピストン20が中立位置から第2方向D2に移動すると、第2リテーナ58は、サーボピストン20に固定されるストッパリング23により押される。その結果、第2リテーナ58は、ガイドロッド56の軸部56bに螺合するナット61から離れるようにガイドロッド56の軸部56bに沿って移動する。
このとき、第1リテーナ57はガイドロッド56の段部56cに当接し、ガイドロッド56に対して移動しない。したがって、第1リテーナ57と第2リテーナ58との間の第1ピストンスプリング59a及び第2ピストンスプリング59bが圧縮され、サーボピストン20を中立位置に戻そうとするスプリング反力が大きくなる。
なお、第2カバー53bに対するガイドロッド56の締結位置を調整し、ナット62を介してガイドロッド56を第2カバー53bに固定することで、サーボピストン20の中立位置を調整することができる。
サーボピストン20の軸方向中央の外周には、環状溝24が形成されている。環状溝24は、底面24aと、底面24aから立ち上がる一対の側面24bと、を有する。図2に示すように、環状溝24には、斜板3に直接取り付けられ、サーボピストン20に直接係合する係合部材13が挿入されている。つまり、サーボピストン20は、係合部材13を介して斜板3に連結される。
図4A及び図4Bを参照して、サーボピストン20と係合部材13との係合状態について説明する。図4Aは、図2のIV−IV線に沿う断面模式図であり、サーボピストン20が中立位置にある状態を示す。図4Bは、図2のIV−IV線に沿う断面模式図であり、サーボピストン20が中立位置から第1方向D1に所定距離移動した状態を示す。
図2及び図4Aに示すように、係合部材13は、環状溝24に嵌入される嵌合部13aと、斜板3に取り付けられる軸部13bと、を有する。軸部13bは、斜板3の取付穴3aに回動自在に挿着される。取付穴3a及び軸部13bは、回転中心軸2Cに直交する径方向に延在している。
図4Aに示すように、嵌合部13aは、環状溝24の一対の側面24bを摺動する一対の平面131を有している。一対の平面131間の寸法、すなわち嵌合部13aの二面幅は、環状溝24の溝幅、すなわち一対の側面24b間の寸法よりも僅かに小さい。
図4Aに示す中立位置からサーボピストン20が第1方向D1に移動すると、図4Bに示すように、係合部材13がサーボピストン20とともに移動する。その結果、斜板3が傾転支持面114に沿って傾転する。斜板3が傾転支持面114に沿って傾転するため、嵌合部13aは、第1方向D1に移動するとともに軸方向にも移動する。なお、斜板3が傾転する際、嵌合部13aの平面131は環状溝24の側面24bを摺動し、軸部13bの外周面は取付穴3aの内周面を摺動する。このように、サーボピストン20の変位は、係合部材13を介して斜板3に伝達される。斜板3の傾転により、ピストンポンプ1の吐出流量が変化する。
図3に示すように、第1スプール30及び第2スプール40は、第2ケース部材52の第2収容孔52a内において同軸上に配置される。第1スプール30は第1圧力室54内の圧力を制御し、第2スプール40は第2圧力室55内の圧力を制御する。
第2収容孔52aの両端位置には円筒状の第1スリーブ81及び第2スリーブ86が設けられる。第1スプール30は第1スリーブ81内に摺動自在に挿入され、第2スプール40は第2スリーブ86内に摺動自在に挿入される。
第1スリーブ81は、供給通路5aを介して油圧ポンプ(流体圧源)5に接続される供給ポート82と、メイン通路6aを介して第1圧力室54に接続されるメインポート83と、を備える。第2スリーブ86は、供給通路5bを介して油圧ポンプ5に接続される供給ポート87と、メイン通路6bを介して第2圧力室55に接続されるメインポート88と、を備える。
第2収容孔52aの内周面には、タンク7に接続されるドレン通路7a,7bが開口する。ドレン通路7a,7bの開口は、第1スリーブ81と第2スリーブ86との間に位置する。
第2収容孔52aの略中央位置には略円筒状のスプリングホルダ70が設けられる。第1スプール30の先端部及び第2スプール40の先端部は、スプリングホルダ70内に挿入される。
第1スプール30の軸方向中央の外周には、第1スプール30の突部35に当接するように第1リテーナ31が固定される。スプリングホルダ70と第1リテーナ31との間には第1スプールスプリング(付勢部材)32が圧縮された状態で設けられる。第1スプール30は、第1スプールスプリング32により、供給ポート82とメインポート83との連通を遮断する方向(図示右方向)に付勢される。
第2スプール40の軸方向中央の外周には、第2スプール40の突部45に当接するように第2リテーナ41が固定される。スプリングホルダ70と第2リテーナ41との間には第2スプールスプリング(付勢部材)42が圧縮された状態で設けられる。第2スプール40は、第2スプールスプリング42により、供給ポート87とメインポート88との連通を遮断する方向(図示左方向)に付勢される。
第1スプール30は第1ソレノイド37の推力によって移動し、第2スプール40は第2ソレノイド47の推力によって移動する。第1ソレノイド37及び第2ソレノイド47は、入力される電流値に比例して推力が変化する。第1ソレノイド37及び第2ソレノイド47は、第2収容孔52aの開口端を閉塞するように第2ケース部材52に取り付けられる。
図2及び図3に示すように、サーボレギュレータ100は、サーボピストン20の変位をスプリングホルダ70に伝達するフィードバックリンク90と、フィードバックリンク90を回動可能に支持する支持シャフト91と、をさらに備える。
フィードバックリンク90は、サーボピストン20とスプリングホルダ70との間に亘って延在する。具体的には、第1ケース部材51には、第1収容孔51aの内周面に開口する第1挿通孔51bが形成され、第2ケース部材52には、第2収容孔52aの内周面に開口する第2挿通孔52bが形成される。第1挿通孔51bと第2挿通孔52bとは連続しており、フィードバックリンク90は第1挿通孔51b及び第2挿通孔52bを通じてサーボピストン20とスプリングホルダ70との間に亘って延在する。
フィードバックリンク90の第1端部90aは、サーボピストン20の環状溝24に挿入される。これにより、フィードバックリンク90がサーボピストン20に連結される。フィードバックリンク90の第2端部90bは、スプリングホルダ70に形成される環状溝74に挿入される。これにより、フィードバックリンク90がスプリングホルダ70に連結される。
このように、フィードバックリンク90はサーボピストン20に連結されるとともにスプリングホルダ70に連結される。サーボピストン20は係合部材13を介して斜板3に連結されるので、フィードバックリンク90はサーボピストン20及び係合部材13を介して斜板3に連結される。したがって、スプリングホルダ70は、フィードバックリンク90、サーボピストン20及び係合部材13を介して斜板3に連結される。
支持シャフト91は、フィードバックリンク90における第1端部90aと第2端部90bとの間に形成された貫通孔に挿通された状態で、第1ケース部材51に固定される。換言すれば、フィードバックリンク90は、支持シャフト91を回動支点として、第1ケース部材51に回動自在に支持される。
サーボピストン20とスプリングホルダ70とがフィードバックリンク90を介して連結されるので、サーボピストン20が移動しフィードバックリンク90が回動すると、スプリングホルダ70は、サーボピストン20の移動方向とは反対方向に移動する。
次に、図2及び図3を参照して、サーボレギュレータ100の動作について説明する。
車両が停止している状態から、運転者が車両を前進させるように車両のコントロールレバーを操作すると、コントロールレバーの操作量に応じた電流が第1ソレノイド37に付与される。これにより、第1ソレノイド37の推力によって、第1スプール30が第1スプールスプリング32のばね力に抗して移動する。
第1スプール30が移動すると、第1スプール30に形成された環状溝を介して供給ポート82とメインポート83とが連通する。これにより、油圧ポンプ5から吐出された作動油が、供給ポート82、メインポート83及びメイン通路6aを通って第1圧力室54に導かれる。
このとき、第2ソレノイド47は非駆動状態であり、第2スプール40には第2ソレノイド47の推力は作用しない。この状態では、メインポート88が第2スプール40に形成された環状溝を介してドレン通路7bと連通し、供給ポート87とメインポート88との連通が遮断されている。そのため、第2圧力室55はタンク圧となる。
第1圧力室54にパイロット圧が作用することにより、サーボピストン20が第1ピストンスプリング59a及び第2ピストンスプリング59bの付勢力に抗して中立位置から第1方向D1に移動する。サーボピストン20の環状溝24には、斜板3に取り付けられた係合部材13が挿入されているので、サーボピストン20の移動に伴って、ピストンポンプ1の斜板3が一方に傾転し、斜板3の傾転角度が変化する。その結果、ピストンポンプ1からモータ装置9に作動油が供給され、モータ装置9が正転して車両が前進する。
サーボピストン20が第1方向D1に移動すると、フィードバックリンク90の第1端部90aが第1方向D1に移動する。第1端部90aの移動によりフィードバックリンク90が回動し、フィードバックリンク90の第2端部90bが第2方向D2に移動する。これにより、スプリングホルダ70が第1スプールスプリング32を圧縮する。その結果、第1スプール30を初期位置に戻そうとする第1スプールスプリング32の反力(付勢力)が大きくなる。
このように、フィードバックリンク90は、サーボピストン20の移動すなわち斜板3の傾転角度の変化に応じて第1スプールスプリング32の付勢力を変化させる。
第1スプールスプリング32の付勢力が変化すると、第1スプールスプリング32の付勢力と、第1ソレノイド37の推力とが釣り合うように第1スプール30が移動する。これにより、第1圧力室54内の圧力は、サーボピストン20を所望の位置で保つように調整される。その結果、ピストンポンプ1の斜板3の傾転角度が所望の角度に維持される。
一方、車両が停止している状態から、運転者が車両を後退させるように車両のコントロールレバーを操作すると、コントロールレバーの操作量に応じた電流が第2ソレノイド47に付与される。これにより、第2ソレノイド47の推力によって、第2スプール40が第2スプールスプリング42のばね力に抗して移動する。
第2スプール40が移動すると、第2スプール40に形成された環状溝を介して供給ポート87とメインポート88とが連通する。これにより、油圧ポンプ5から吐出された作動油が、供給ポート87、メインポート88及びメイン通路6bを通って第2圧力室55に導かれる。
このとき、第1ソレノイド37は非駆動状態であり、第1スプール30には第1ソレノイド37の推力は作用しない。この状態では、メインポート83が第1スプール30に形成された環状溝を介してドレン通路7aと連通し、供給ポート82とメインポート83との連通が遮断されている。したがって、第1圧力室54はタンク圧となる。
第2圧力室55にパイロット圧が作用することにより、サーボピストン20が第1ピストンスプリング59a及び第2ピストンスプリング59bの付勢力に抗して中立位置から第2方向D2に移動する。サーボピストン20の環状溝24には、斜板3に取り付けられた係合部材13が挿入されているので、サーボピストン20の移動に伴って、ピストンポンプ1の斜板3が他方に傾転し、斜板3の傾転角度が変化する。その結果、ピストンポンプ1からモータ装置9に作動油が供給され、モータ装置9が逆転して車両が後退する。
サーボピストン20が第2方向D2に移動すると、フィードバックリンク90の第1端部90aが第2方向D2に移動する。第1端部90aの移動によりフィードバックリンク90が回動し、フィードバックリンク90の第2端部90bが第1方向D1に移動する。これにより、スプリングホルダ70が第2スプールスプリング42を圧縮する。その結果、第2スプール40を初期位置に戻そうとする第2スプールスプリング42の反力(付勢力)が大きくなる。
このように、フィードバックリンク90は、サーボピストン20の移動すなわち斜板3の傾転角度の変化に応じて第2スプールスプリング42の付勢力を変化させる。
第2スプールスプリング42の付勢力が変化すると、第2スプールスプリング42の付勢力と、第2ソレノイド47の推力とが釣り合うように第2スプール40が移動する。これにより、第2圧力室55内の圧力は、サーボピストン20を所望の位置で保つように調整される。その結果、ピストンポンプ1の斜板3の傾転角度が所望の角度に維持される。
サーボレギュレータ100によれば、第1、第2ソレノイド37,47によって第1、第2スプール30,40を駆動し、第1、第2圧力室54,55内の圧力を制御して、サーボピストン20の位置を変更することで、ピストンポンプ1の斜板3の傾転を制御することができる。
図5に示すように、ハウジング本体111は、サーボレギュレータ100のケース50が取り付けられる平坦な取付面111aを有し、この取付面111aが、回転軸2の回転中心軸2Cに対して傾斜して形成される。サーボレギュレータ100のケース50は、取付面111aに当接する当接面を有する。
取付面111aは、軸方向に沿ってポートブロック112からカバー113に向かうにしたがって、回転軸2の回転中心軸2Cから取付面111aまでの距離が小さくなるように傾斜している。取付面111aには、ハウジング本体111の内部の空間に連通する開口部111bが形成される。斜板3には、係合部材13を保持する保持部132が設けられる。保持部132は、開口部111bから径方向外方に突出し、その突出方向の先端部に係合部材13が取り付けられる取付穴3aが形成されている。
図5では、嵌合部13aの平面131(図4A参照)において、環状溝24の側面24bに接触する領域である接触面133を、複数の直線を交差させたクロスハッチングで模式的に示している。サーボピストン20が中立位置にある状態において、係合部材13におけるサーボピストン20との係合部である接触面133は、ポートブロック112の外周よりも回転軸2側に位置している。
本実施形態では、接触面133を含む係合部材13の全体が、ポートブロック112の外周よりも回転軸2側に位置している。換言すれば、接触面133において最も径方向外方に位置する点から回転中心軸2Cまでの径方向距離X1、すなわち本実施形態では係合部材13の最外周部から回転中心軸2Cまでの径方向距離X1は、ポートブロック112の最外周部から回転中心軸2Cまでの径方向距離X2よりも小さく設定されている。さらに、別の言い方をすれば、ポートブロック112の外周面から軸方向に延びる仮想上の面112aの内側に接触面133を含む係合部材13の全体が収まっている。
特許文献1に記載のポンプ装置では、サーボピストンに係合するスライドメタルの変位によって斜板を回動するアームが設けられている。アームを設ける場合、アームを斜板に取り付けるための部品等が必要になり、部品点数が多くなってしまうおそれがある。これに対して、本実施形態では、サーボピストン20に直接係合する係合部材13が斜板3に直接取り付けられている。つまり、サーボピストン20の変位を斜板3に伝達する部材は、係合部材13のみである。したがって、サーボピストン20の変位を斜板3に伝達するための部品点数を低減することができる。
また、係合部材13におけるサーボピストン20との接触面133が、ポートブロック112の外周よりも回転軸2側に位置しているため、サーボピストン20を回転軸2に近づけて配置することができる。したがって、ポンプ装置1000の径方向寸法を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、ポートブロック112側からカバー113側に向かってハウジング本体111の径方向寸法が小さくなるように、取付面111aが形成されている。このため、ポートブロック112内に吸込ポート16及び吐出ポート17を形成するためのスペースを容易に確保することができ、また、ポートブロック112を種々のポンプ装置に適用可能な共通部品として用いることができる。例えば、ポートブロック112は、容量の異なるポンプ装置のハウジング本体や特許文献1に開示されているアームを備えるポンプ装置のハウジング本体にも取り付けることができる。つまり、本実施形態によれば、ポートブロック112の形状を変更することなく、ポンプ装置1000の部品点数の低減及び小型化を図ることができる。ポートブロック112を共通部品とすることで、ポンプ装置の仕様に応じて、ポートブロック112が取り付けられる車両側の構造、例えば、ポートとの接続部及びボルト等の締結部材の位置を変更する必要がない。
上述した実施形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)サーボピストン20に係合する係合部材13が斜板3に直接取り付けられている。つまり、本実施形態のポンプ装置1000では、サーボピストン20の変位を斜板3に伝達する部材は、係合部材13のみである。したがって、サーボピストン20の変位を斜板3に伝達するための部品点数を低減することができる。また、係合部材13におけるサーボピストン20との係合部である接触面133が、ポートブロック112の外周よりも回転軸2側に位置しているため、サーボピストン20を回転軸2に近づけて配置することができる。したがって、ポンプ装置1000の径方向寸法を小さくすることができる。つまり、本実施形態によれば、ポンプ装置1000の小型化を図ることができる。
(2)ハウジング本体111の平坦な取付面111aが、回転軸2の回転中心軸2Cに対して傾斜して形成されるため、容易に、ポートブロック112の外周よりも回転軸2側に係合部材13におけるサーボピストン20との係合部である接触面133を位置させるとともに、係合部材13を直接斜板3に取り付け可能な構成とすることができる。また、取付面111aが、平坦な斜面であるため、成形が容易であり、ポンプ装置1000の製造コストの低減を図ることができる。
次のような変形例も本発明の範囲内であり、変形例に示す構成と上述の実施形態で説明した構成を組み合わせたり、以下の異なる変形例で説明する構成同士を組み合わせたりすることも可能である。
<変形例1>
上記実施形態では、取付面111aが平坦な面とされている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サーボレギュレータ100のケース50が当接する取付面111aを階段状に形成してもよい。
<変形例2>
係合部材13は、上記実施形態の構成に限定されない。例えば、係合部材13は、斜板3に固定される軸部13bに、軸部13bとは別部材の嵌合部13aが軸部13bに回転自在に取り付けられる構成としてもよい。
<変形例3>
上記実施形態では、ソレノイド(第1ソレノイド37及び第2ソレノイド47)に電流を入力することにより、サーボピストン20に作用する油圧力を制御して、ピストンポンプ1の斜板3の傾転を制御する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。電流を入力することに代えて、手動入力や制御弁を用いた油圧パイロット入力により、サーボピストン20に作用する油圧力を制御して、ピストンポンプ1の斜板3の傾転を制御する、いわゆるマニュアルサーボタイプのサーボレギュレータが取付面111aに取り付けられたポンプ装置に本発明を適用してもよい。
<変形例4>
上記実施形態では、斜板3の支持方式がクレードル方式のピストンポンプ1を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。特許文献1に開示されているようなトラニオン方式のピストンポンプに本発明を適用してもよい。
<変形例5>
上記実施形態では、ポンプ装置1000とモータ装置9とが一体となった静油圧式無段変速機を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。ポンプ装置1000とモータ装置9とは、別体としてもよい。
<変形例6>
上記実施形態では、液圧回転装置がポンプ装置1000である例について説明したが、本発明はこれに限定されない。可変容量型の液圧回転機としてのピストンモータと、ピストンモータに取り付けられ、ピストンモータの斜板の傾転を制御するサーボレギュレータと、を備えたモータ装置9に本発明を適用することもできる。また、静油圧式無段変速機に用いられるポンプ装置1000やモータ装置9に本発明を適用する場合に限定されることもない。種々のポンプ装置1000及びモータ装置9に本発明を適用することができる。
以上のように構成された本発明の実施形態の構成、作用、および効果をまとめて説明する。
液圧回転装置(ポンプ装置1000、モータ装置9)は、可変容量型の液圧回転機(ピストンポンプ1、ピストンモータ)と、液圧回転機(ピストンポンプ1、ピストンモータ)に取り付けられ、液圧回転機(ピストンポンプ1、ピストンモータ)の斜板3の傾転を制御するサーボレギュレータ100と、を備えた液圧回転装置であって、サーボレギュレータ100は、ケース50と、ケース50内に摺動自在に収容されるサーボピストン20と、を有し、液圧回転機(ピストンポンプ1、ピストンモータ)は、ハウジング110と、ハウジング110内に収容され回転軸2とともに回転するシリンダブロック4と、シリンダブロック4に形成され回転軸2の周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダ8と、シリンダ8内に摺動自在に挿入されシリンダ8の内部に容積室8aを画成するピストン15と、シリンダブロック4の回転に伴って容積室8aを拡縮するようにピストン15を往復動させる斜板3と、斜板3に直接取り付けられ、サーボピストン20に係合する係合部材13と、を有し、ハウジング110は、斜板3を傾転可能に支持するハウジング本体111と、容積室8aに吸い込まれる作動流体を導く吸込ポート16、及び容積室8aから吐出される作動流体を導く吐出ポート17を有し、ハウジング本体111の開口を閉塞するようにハウジング本体111に取り付けられるポートブロック112と、を有し、係合部材13におけるサーボピストン20との係合部(接触面133)が、ポートブロック112の外周よりも回転軸2側に位置している。
この構成では、サーボピストン20に係合する係合部材13が斜板3に直接取り付けられている。つまり、サーボピストン20の変位を斜板3に伝達する部材は、係合部材13のみである。したがって、サーボピストン20の変位を斜板3に伝達するための部品点数を低減することができる。また、係合部材13におけるサーボピストン20との係合部(接触面133)が、ポートブロック112の外周よりも回転軸2側に位置しているため、サーボピストン20を回転軸2に近づけて配置することができる。したがって、液圧回転装置(ポンプ装置1000、モータ装置9)の径方向寸法を小さくすることができる。したがって、部品点数の低減と小型化を図ることのできる液圧回転装置(ポンプ装置1000、モータ装置9)を提供することができる。
液圧回転装置(ポンプ装置1000、モータ装置9)は、ハウジング本体111が、サーボレギュレータ100のケース50が取り付けられる平坦な取付面111aを有し、取付面111aが、回転軸2に対して傾斜して形成される。
この構成では、ハウジング本体111の平坦な取付面111aが、回転軸2に対して傾斜して形成されるため、容易に、ポートブロック112の外周よりも回転軸2側に係合部材13におけるサーボピストン20との係合部(接触面133)を位置させるとともに、係合部材13を直接斜板3に取り付け可能な構成とすることができる。また、取付面111aが、平坦な斜面であるため、成形が容易であり、液圧回転装置(ポンプ装置1000、モータ装置9)の製造コストの低減を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1・・・ピストンポンプ、2・・・回転軸、3・・・斜板、4・・・シリンダブロック、8・・・シリンダ、8a・・・容積室、9・・・モータ装置(液圧回転装置)、13・・・係合部材、15・・・ピストン、16・・・吸込ポート、17・・・吐出ポート、20・・・サーボピストン、50・・・ケース、100・・・サーボレギュレータ、110・・・ハウジング、111・・・ハウジング本体、111a・・・取付面、112・・・ポートブロック、133・・・接触面(係合部)、1000・・・ポンプ装置(液圧回転装置)

Claims (2)

  1. 可変容量型の液圧回転機と、前記液圧回転機に取り付けられ、前記液圧回転機の斜板の傾転を制御するサーボレギュレータと、を備えた液圧回転装置であって、
    前記サーボレギュレータは、
    ケースと、
    前記ケース内に摺動自在に収容されるサーボピストンと、を有し、
    前記液圧回転機は、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され回転軸とともに回転するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックに形成され前記回転軸の周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動自在に挿入され前記シリンダの内部に容積室を画成するピストンと、
    前記シリンダブロックの回転に伴って前記容積室を拡縮するように前記ピストンを往復動させる前記斜板と、
    前記斜板に直接取り付けられ、前記サーボピストンに係合する係合部材と、を有し、
    前記ハウジングは、
    前記斜板を傾転可能に支持するハウジング本体と、
    前記容積室に吸い込まれる作動流体を導く吸込ポート、及び前記容積室から吐出される作動流体を導く吐出ポートを有し、前記ハウジング本体の開口を閉塞するように前記ハウジング本体に取り付けられるポートブロックと、を有し、
    前記係合部材における前記サーボピストンとの係合部が、前記ポートブロックの外周よりも前記回転軸側に位置している
    ことを特徴とする液圧回転装置。
  2. 請求項1に記載の液圧回転装置であって、
    前記ハウジング本体は、前記サーボレギュレータの前記ケースが取り付けられる平坦な取付面を有し、
    前記取付面は、前記回転軸に対して傾斜して形成される
    ことを特徴とする液圧回転装置。
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