JP7441737B2 - サーボ機構 - Google Patents

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本開示は、可変容量型液圧回転機の可変斜板を傾倒させるサーボ機構に関する。
従来から、たとえば油圧ショベル等の建設機械に搭載され、可変容量型の油圧ポンプまたは油圧モータとして用いられる可変容量型液圧回転機のレギュレータに関する発明が知られている(下記特許文献1を参照)。この従来のレギュレータは、可変容量型液圧回転機の容量可変部を傾転アクチュエータによって傾転駆動するため、筒状のレギュレータケーシングと、スプールと、フィードバックリンクとを備えている(同文献、請求項1および第0007段落等)。
スプールは、レギュレータケーシング内に制御スリーブを介して相対変位可能に設けられ、傾転アクチュエータのサーボピストンに傾転制御圧を給排する。フィードバックリンクは、傾転アクチュエータのサーボピストンと制御スリーブとの間に設けられ、サーボピストンの変位を制御スリーブに伝える。レギュレータケーシングには、位置調整機構が設けられている。位置調整機構は、制御スリーブとは異なる位置に配置され、スプールの中立位置を制御スリーブとの相対位置として調整する。
この従来のレギュレータは、その外殻をなすレギュレータケーシングに設けた位置調整機構により、スプールの中立位置を制御スリーブとの相対位置として調整することができる。すなわち、可変容量型液圧回転機のメンテナンス作業時等に、レギュレータケーシング側で位置調整機構を操作することにより、斜板を傾転角零の中立位置(ニュートラル位置)に保持する調整作業を容易に行うことができる(同文献、第0008段落等)。
特開2017-36713号公報
上記従来のレギュレータのように、可変容量型液圧回転機の可変斜板を傾転させるサーボ機構は、可変斜板の傾転時の応答性のさらなる向上が求められている。本開示は、可変容量型液圧回転機の可変斜板の傾転時の応答性を向上させることが可能なサーボ機構を提供する。
本開示の一態様は、可変容量型液圧回転機の可変斜板を傾転させるサーボ機構であって、前記可変斜板に連結されたサーボピストンならびに該サーボピストンの一端と他端に画定された第1圧力室および第2圧力室を有するアクチュエータと、前記第1圧力室と前記第2圧力室との間で作動油の供給先と排出元を切り換えて前記第1圧力室への前記作動油の供給時に前記第2圧力室から前記作動油を排出させるとともに前記第2圧力室への前記作動油の供給時に前記第1圧力室から前記作動油を排出させる第1レギュレータと、前記第1圧力室の前記作動油の圧力が前記第2圧力室の前記作動油の圧力よりも低下すると前記作動油の排出元を前記第1圧力室に切り換えるとともに前記第2圧力室の前記作動油の圧力が前記第1圧力室の前記作動油の圧力よりも低下すると前記作動油の排出元を前記第2圧力室に切り換えて前記第1圧力室または前記第2圧力室から前記作動油を排出させる第2レギュレータと、を備えることを特徴とするサーボ機構である。
本開示の上記一態様によれば、可変容量型液圧回転機の可変斜板の傾転時の応答性を向上させることが可能なサーボ機構を提供することができる。
可変容量型液圧回転機の一実施形態を示す断面図。 図1のII‐II線に沿う可変容量型液圧回転機の断面図。 本開示に係るサーボ機構の一実施形態を示す概念図。 図3に示すサーボ機構の動作を説明する概念図。 図3に示すサーボ機構の動作を説明する概念図。 図3に示すサーボ機構の動作を説明する概念図。 図3のサーボ機構のアクチュエータから排出される作動油の流量のグラフ。
以下、図面を参照して本開示に係るサーボ機構の一実施形態を説明する。
図1は、本開示に係るサーボ機構を備える可変容量型液圧回転機の一実施形態を示す断面図である。図2は、図1のII‐II線に沿う可変容量型液圧回転機の断面図である。図3は、本開示に係るサーボ機構の一実施形態を示す概念図である。
図1および図2に示す可変容量型液圧回転機は、たとえば、静油圧式無段変速機(Hydro-Static Transmission:HST)などの油圧装置を構成する可変容量型の油圧ポンプ1である。なお、本開示に係るサーボ機構が適用される可変容量型液圧回転機は、可変斜板を有するものであれば、油圧ポンプ1に限定されない。
図1および図2に示すように、本実施形態の油圧ポンプ1は、たとえば、ケーシング11と、シャフト12と、シリンダブロック13と、ピストン14と、シュー15と、弁板16と、支持体17と、可変斜板18と、給排通路19と、を備えている。また、図3に示すように、本実施形態の油圧ポンプ1は、サーボ機構2を備えている。サーボ機構2は、第1レギュレータ21と、第2レギュレータ22と、アクチュエータ23とを備え、油圧ポンプ1の可変斜板18を傾転させる。
ケーシング11は、たとえば、フロントケーシング111とリアケーシング112とを有している。ケーシング11は、油圧ポンプ1の各部と、サーボ機構2のアクチュエータ23を構成するサーボピストン233と、を収容している。また、ケーシング11は、たとえば、サーボ機構2のアクチュエータ23の一部を構成している。また、リアケーシング112には、作動油の吸込みと吐出を行うための給排通路19の一部が設けられている。
シャフト12は、たとえば、図1に示すように、一端が軸受を介してリアケーシング112の凹部に支持され、他端がフロントケーシング111を貫通してケーシング11の外部へ突出し、軸受を介してフロントケーシング111に支持されている。ケーシング11から突出したシャフト12の端部は、たとえば、図示を省略する動力伝達機構を介して作業機械の原動機に接続される。これにより、シャフト12は、たとえば、原動機の動力によって回転する。
シリンダブロック13は、たとえば、シャフト12を貫通させる貫通孔を有する円板状または円筒状の部材である。シリンダブロック13は、たとえば、シャフト12の外周にスプライン結合され、ケーシング11の内部でシャフト12と一体に回転する。シリンダブロック13は、複数のシリンダ131と、シリンダ131の底部に連通する給排通路19の一部が設けられている。
シリンダ131は、図2に示すように、シリンダブロック13の周方向に等角度間隔に設けられた円筒状の穴である。図1に示すように、シリンダ131の軸方向は、シャフト12の軸方向に平行である。各々のシリンダ131は、円柱状のピストン14を収容している。
ピストン14は、シリンダブロック13の各々のシリンダ131に軸方向に摺動可能に嵌装され、一端がシリンダ131から突出している。シリンダ131から突出したピストン14の先端部は、シュー15を介して可変斜板18に対向している。ピストン14およびシュー15は、シャフト12の回転により、シリンダブロック13とともに可変斜板18に対して回転する。
弁板16は、ケーシング11のリアケーシング112に固定されている。弁板16は、シャフト12の周囲に円弧状に設けられた一対の貫通孔を有している。この弁板16の貫通孔は、給排通路19の一部を構成する。
支持体17は、ケーシング11のフロントケーシング111に固定された円板状の部材である。支持体17は、可変斜板18を傾倒可能に支持する一対の摺動面171を有している。この一対の摺動面171は、シャフト12の径方向に離隔して配置された凹状の湾曲面である。
可変斜板18は、ケーシング11内に傾転可能に設けられている。可変斜板18は、支持体17を介してフロントケーシング111に取り付けられ、シュー15に対向する平滑面181を有している。可変斜板18は、シャフト12を挿通させる貫通孔を有している。可変斜板18の貫通孔の内周面と、シャフト12の外周面との間には、間隙が形成されている。可変斜板18は、レバー182、ピン183およびスライド板184を介して、サーボ機構2のアクチュエータ23を構成するサーボピストン233に連結され、アクチュエータ23によって傾転させられる。
一対の給排通路19は、ケーシング11のリアケーシング112、弁板16およびシリンダブロック13に設けられている。油圧ポンプ1は、一対の給排通路19のうち、一方の給排通路19から作動油を吸込み、他方の給排通路19から圧力が上昇した作動油を吐出する。
より詳細には、たとえば、シャフト12が原動機の動力によって回転すると、シリンダブロック13、ピストン14およびシュー15が、シャフト12とともに回転する。シリンダブロック13のシリンダ131から突出したピストン14の先端部は、作動油の圧力でシュー15を介して可変斜板18の平滑面181に押し付けられた状態で、シリンダブロック13およびシュー15とともに可変斜板18に対して回転する。
これにより、ピストン14は、シリンダ131内から可変斜板18へ向けて伸長した下死点位置と、シリンダ131の底部へ向けて収縮した上死点位置との間を、軸方向に往復する。シリンダブロック13の半回転分に相当するピストン14の吸入行程では、一方の給排通路19からシリンダ131内に作動油が吸込まれる。また、シリンダブロック13の残りの半回転分に相当するピストン14の吐出行程では、ピストン14が各シリンダ131内の作動油を圧縮して、他方の給排通路19から油圧ポンプ1の外部へ吐出させる。
サーボ機構2のアクチュエータ23がサーボピストン233を移動させ、サーボピストン233に連結された可変斜板18を傾転させる。これにより、可変斜板18の傾転角に応じてピストン14の振幅が変化して、油圧ポンプ1の吐出容量が変化する。また、可変斜板18を、図2に示す傾転角がゼロの位置から、一方向D1またはその反対方向D2に傾転させることで、一方の給排通路19と他方の給排通路19における吸込みと吐出が反転し、油圧ポンプ1における作動油の吐出方向が反転する。油圧ポンプ1は、たとえば、作業機械のHSTを構成し、図示を省略する油圧モータを駆動させる。そのため、可変斜板18を傾転させるサーボ機構2は、アクチュエータ23の応答性を、さらに向上させることが求められている。
以下、図3を参照して本実施形態のサーボ機構2の構成を詳細に説明する。前述のように、サーボ機構2は、第1レギュレータ21と、第2レギュレータ22と、アクチュエータ23とを備え、油圧ポンプ1の可変斜板18を傾転させる。アクチュエータ23は、たとえば、可変斜板18に連結された円柱状または円筒状のサーボピストン233と、そのサーボピストン233の一端と他端に画定された円筒状の第1圧力室231および第2圧力室232を有する。
サーボピストン233は、前述のように、たとえば、レバー182、ピン183およびスライド板184を介して、可変斜板18に連結されている。サーボピストン233は、第1レギュレータ21を介して第1圧力室231または第2圧力室232へ供給される作動油の圧力によって、軸方向、すなわち図2および図3における右方向または左方向に移動される。これにより、サーボピストン233は、レバー182を介して、可変斜板18を、図2に示す一方向D1またはその反対方向D2に傾転させる。
第1圧力室231および第2圧力室232は、たとえば、サーボピストン233と油圧ポンプ1のケーシング11とによって画定される。より詳細には、ケーシング11は、たとえば、サーボピストン233を収容する円筒状のサーボシリンダ234を画定し、サーボピストン233とサーボシリンダ234とによって、第1圧力室231および第2圧力室232が画定される。また、図2および図3に示す例において、ケーシング11は、サーボシリンダ234の両端を閉塞して、第1圧力室231および第2圧力室232を画定する一対の蓋板113を備えている。
なお、図示を省略するが、アクチュエータ23は、油圧ポンプ1のケーシング11とは別に、サーボピストン233を収容するケーシングを備えてもよい。この場合、アクチュエータ23のケーシングとサーボピストン233とによって、第1圧力室231および第2圧力室232を画定することができる。より詳細には、アクチュエータ23のケーシングは、たとえば、サーボピストン233を収容する円筒状のサーボシリンダ234を画定し、サーボピストン233とサーボシリンダ234とによって第1圧力室231および第2圧力室232が画定される。
第1レギュレータ21は、第1圧力室231と第2圧力室232との間で作動油の供給先と排出元を切り換える。すなわち、第1レギュレータ21は、第1圧力室231への作動油の供給時に、第2圧力室232から作動油を排出させ、第2圧力室232への作動油の供給時に、第1圧力室231から作動油を排出させる。第1レギュレータ21は、たとえば、電磁駆動式の方向制御弁である。第1レギュレータ21は、たとえば、本体部211と、スリーブ212と、フィードバックレバー213と、スプール214と、付勢部215と、スプリング216と、ソレノイドアクチュエータ217と、を備えている。
本体部211は、たとえば、円筒状のスリーブ212を軸方向に摺動可能に収容する円筒状の内部空間を有している。本体部211の内部空間は、スリーブ212を収容する中間部よりも、軸方向の両端部が拡径されている。本体部211は、円筒状の内部空間の両端部に、付勢部215とスプリング216を収容している。本体部211は、たとえば、第1レギュレータ21のAポートと、Bポートと、Pポートと、Tポートとを画定している。また、本体部211は、円筒状の内部空間において、中間部分の軸方向の一端と他端を連通させるバイパス通路211bを有している。
第1レギュレータ21のAポートとBポートは、それぞれ、作動油の管路を介して第1圧力室231と第2圧力室232に接続される。第1レギュレータ21のPポートは、作動油を圧送する外部のパイロットポンプ3に作動油の管路を介して接続される。第1レギュレータ21のTポートは、たとえば、作動油の管路を介して作動油のタンクに接続される。
スリーブ212は、本体部211の円筒状の内部空間の中間部に軸方向に摺動可能に収容された円筒状の部材である。スリーブ212は、複数の貫通孔を有している。図3に示すスリーブ212の中立位置における各貫通孔の状態は、次のとおりである。なお、以下の説明における上下左右の方向は、図3における第1レギュレータ21の状態を説明するための便宜的な方向であり、第1レギュレータ21の姿勢を限定するものではない。
図3に示す中立位置のスリーブ212において、左端の上側の貫通孔はバイパス通路211bの左端に連通し、左端の下側の貫通孔は閉鎖されている。また、左から二番目の上側の貫通孔は閉鎖され、左から二番目の下側の貫通孔はAポートに連通している。また、右端の上側の貫通孔は閉鎖され、右端の下側の貫通孔はBポートに連通している。また、右から二番目の上側の貫通孔は閉鎖され、右から二番目の下側の貫通孔はPポートに連通している。
フィードバックレバー213は、たとえば、一方向に延びる細長い板状または棒状の部材である。フィードバックレバー213の一端と他端は、それぞれ、スリーブ212とサーボピストン233とに枢動可能に連結されている。フィードバックレバー213は、中間部に回転軸が設けられ、その回転軸を中心に回転する。たとえば、サーボピストン233が右方向へ移動すると、フィードバックレバー213が回転軸を中心に反時計回りに回転し、スリーブ212を左方向へ移動させる。また、サーボピストン233が左方向へ移動すると、フィードバックレバー213が回転軸を中心に時計回りに回転し、スリーブ212を右方向へ移動させる。
スプール214は、たとえば、一方向に延びる丸棒状、円柱状または軸状の部材である。スプール214は、軸方向の中間部に2つのランドを有している。スプール214の2つのランドは、たとえば、スプール214の他の部分よりも拡径されて径方向に突出している。スプール214の各ランドは、たとば、スリーブ212の貫通孔の位置に対応して設けられ、スリーブ212の貫通孔を選択的に開閉する。
図3に示すスリーブ212およびスプール214の中立位置において、スプール214の左側のランドは、スリーブ212の左から二番目の下側の貫通孔の大部分を閉塞しつつ、微小な隙間をあけてPポートとAポートとを連通させている。また、スプール214の右側のランドは、スリーブ212の右端の下側の貫通孔の大部分を閉塞しつつ、微小な隙間をあけてPポートとBポートとを連通させている。これにより、パイロットポンプ3と第1圧力室231と第2圧力室232とが連通し、第1圧力室231と第2圧力室232との作動油の圧力が等しくなる。
付勢部215は、たとえば、円筒状またはフランジ状の部材であり、スプール214に隣接する大径部と、スプール214と反対側で大径部よりも縮径された小径部とを有している。円筒状の付勢部215の中心軸は、たとえば、円筒状のスプール214の中心軸と一致している。付勢部215は、中央に中心軸に沿う貫通孔を有している。
スプリング216は、付勢部215の小径部の周囲に配置され、図3に示す中立位置において、付勢部215の大径部とソレノイドアクチュエータ217との間で圧縮されている。これにより、図3に示す中立位置において、付勢部215は、スプリング216によってスプール214へ向けて付勢され、大径部のスプール214に対向する端面が、本体部211の内部空間の中間部と両端部との間の段差に押し付けられている。
ソレノイドアクチュエータ217は、たとえば、フレーム217aと、コイル217bと、固定鉄心217cと、プランジャ217dとを有している。フレーム217aは、たとえば磁性体によって構成され、コイル217b、固定鉄心217cおよびプランジャ217dを収容している。コイル217bは、電流を流すことによって磁界を発生する。固定鉄心217cは、コイル217bに磁界が発生すると磁束が通る。プランジャ217dは、付勢部215の貫通孔を貫通し、固定鉄心217cに磁束が通ると、固定鉄心217cに吸引されてスプール214へ向けて突出する。
第2レギュレータ22は、第1圧力室231の作動油の圧力が、第2圧力室232の作動油の圧力よりも低下すると、作動油の排出元を第1圧力室231に切り換える。また、第2レギュレータ22は、第2圧力室232の作動油の圧力が、第1圧力室231の作動油の圧力よりも低下すると、作動油の排出元を第2圧力室232に切り換る。これにより、第2レギュレータ22は、第1圧力室231または第2圧力室232から作動油を排出させる。
第2レギュレータ22は、たとえば、差圧駆動式の3ポート、3位置、クローズドセンタバルブである。より具体的には、第2レギュレータ22は、たとえば、方向切換部221と、付勢部222とを有している。方向切換部221は、たとえば、第1レギュレータ21の本体部211およびスプール214と同様の本体部とスプールを有し、スプールの位置に応じて作動油の排出元を切り換える。
方向切換部221は、たとえば、第1圧力室231に対して作動油の管路を介して接続されるAポートと、第2圧力室232に対して作動油の管路を介して接続されるBポートと、作動油のタンクに対して作動油の管路を介して接続されるTポートの3ポートを有する。また、方向切換部221は、図3に示す中立位置と、その中立位置から右方向へ移動した右位置と、その中立位置から左方向へ移動した左位置の3位置を取る。
方向切換部221は、中央の中立位置において、AポートおよびBポートと、Tポートとの間が閉鎖されるクローズドセンタバルブである。また、方向切換部221は、右位置において、BポートとTポートとが接続され、Aポートが閉鎖される。また、方向切換部221は、左位置において、AポートとTポートが接続され、Bポートが閉鎖される。
方向切換部221の左端には、第1圧力室231の作動油の圧力を方向切換部221の左端に作用させるパイロット管路が接続されている。また、方向切換部221の右端には、第2圧力室232の作動油の圧力を方向切換部221の右端に作用させるパイロット管路が接続されている。
一対の付勢部222は、方向切換部221の移動方向の両側に方向切換部221に対向して配置され、方向切換部221を互いに向かい合う方向に付勢している。付勢部222は、たとえば、スプリング222aの弾性力によってプランジャ222bを方向切換部221へ向けて付勢し、プランジャ222bによって方向切換部221を付勢している。一対の付勢部222が方向切換部221へ作用させる付勢力は、たとえば、第1圧力室231と第2圧力室232との間の作動油の差圧のしきい値に応じて設定されている。
具体的には、一対の付勢部222の付勢力は、たとえば、第1圧力室231の作動油の圧力が第2圧力室232の作動油の圧力よりも高くなり、これらの差圧がしきい値を超えると、方向切換部221が右位置に移動するように設定されている。また、一対の付勢部222の付勢力は、たとえば、第2圧力室232の作動油の圧力が第1圧力室231の作動油の圧力よりも高くなり、これらの差圧がしきい値を超えると、方向切換部221が左位置に移動するように設定されている。
ここで、第2レギュレータ22を介して排出される作動油の流量は、たとえば、第1レギュレータ21を介して排出される作動油の流量よりも多くされている。より具体的には、第1圧力室231から第2レギュレータ22を介して作動油のタンクへ至る作動油の流路における最小の断面積は、第1圧力室231から第1レギュレータ21を介して作動油のタンクへ至る作動油の流路における最小の断面積よりも大きい。同様に、第2圧力室232から第2レギュレータ22を介して作動油のタンクへ至る作動油の流路における最小の断面積は、第2圧力室232から第1レギュレータ21を介して作動油のタンクへ至る作動油の流路における最小の断面積よりも大きい。
また、第2レギュレータ22が作動油の排出元を切り換えるための第1圧力室231と第2圧力室232との間の作動油の差圧は、たとえば、サーボピストン233の始動時の第1圧力室231と第2圧力室232との間の作動油の差圧よりも大きくされている。なお、第2レギュレータ22が切り換える作動油の排出元は、第1圧力室231と第2圧力室232である。
次に、図3から図7を参照して、本実施形態のサーボ機構2の動作を説明する。図4から図6は、図3に示すサーボ機構2の動作を説明する概念図である。図7は、アクチュエータ23の第1圧力室231または第2圧力室232からタンクへ排出される作動油の流量の時間変化の一例を示すグラフである。
サーボ機構2は、たとえば、外部のパイロットポンプ3から圧送された作動油の供給先を、第1レギュレータ21によってアクチュエータ23の第1圧力室231へ切り替えることができる。また、サーボ機構2は、アクチュエータ23からタンクへ排出される作動油の排出元を、第1レギュレータ21によって第2圧力室232へ切り替えることができる。具体的には、サーボ機構2は、図3に示す状態において、たとえば、第1レギュレータ21の右側のソレノイドアクチュエータ217を作動させ、プランジャ217dによってスプール214を左方向へ移動させる。
これにより、図4に示すように、第1レギュレータ21のPポートとAポートとが連通し、パイロットポンプ3と第1圧力室231とが第1レギュレータ21を介して連通する。また、第1レギュレータ21のBポートとTポートとが連通し、第2圧力室232と作動油のタンクとが、第1レギュレータ21を介して連通する。この状態で、パイロットポンプ3から作動油が圧送されてアクチュエータ23の第1圧力室231へ供給されると、第1圧力室231の作動油の圧力P1が第2圧力室232の作動油の圧力P2よりも高くなる。
パイロットポンプ3から第1圧力室231への作動油の供給時には、時間の経過とともに第1圧力室231の作動油の圧力P1が上昇する。そして、第1圧力室231と第2圧力室232との間の作動油の差圧が、サーボピストン233を始動させるのに必要な力に達すると、サーボピストン233が右方向に移動を開始する。その結果、第2圧力室232の容積が減少し、第2圧力室232から作動油が第1レギュレータ21のBポートへ排出され、第1レギュレータ21へ流入した作動油がTポートからタンクへ排出される。
このとき、第2圧力室232から第1レギュレータ21を介してタンクへ排出される作動油の流量の増加は、作動油の管路や第1レギュレータ21のBポートおよびTポートを含む作動油の流路の断面積によって制限される。そのため、第1圧力室231の作動油の圧力が時間の経過とともに上昇し、サーボピストン233の移動速度は緩やかに上昇していく。また、第2圧力室232から第1レギュレータ21を介してタンクへ排出される作動油の流量は、図7に示すように、作動油の排出が開始された時刻t0から、時間の経過とともに緩やかに増加する。
その後、第1圧力室231の作動油の圧力P1がさらに上昇して、第2圧力室232の作動油の圧力P2が第1圧力室231の作動油の圧力P1よりもさらに低下して差圧が拡大すると、図3に示す第2レギュレータ22は、作動油の排出元を第2圧力室232に切り換える。具体的には、たとえば、第1圧力室231の作動油の圧力P1と、第2圧力室232の作動油の圧力P2との差圧が拡大し、第2レギュレータ22においてあらかじめ設定されたしきい値を超える。すると、第2レギュレータ22の方向切換部221が、付勢部222の付勢力に抗して右方向へ移動する。
その結果、図5に示すように、第2レギュレータ22のBポートがTポートに連通し、作動油の排出元が第2圧力室232に切り換えられ、第2圧力室232から作動油が第2レギュレータ22を介してタンクへ排出される。これにより、図7に示すように、第2レギュレータ22が作動油の排出元を第2圧力室232に切り換えた時刻t1以降は、第2圧力室232の作動油が第1レギュレータ21および第2レギュレータ22を介してタンクへ排出される。
その結果、図7に示すように、時刻t1以降は、第2圧力室232から排出される作動油の流量の増加率が上昇し、第2レギュレータ22を有しない場合と比較して、サーボピストン233がより高速に右方向に移動する。これにより、アクチュエータ23のサーボピストン233によって可変斜板18がより高速に傾転され、油圧ポンプ1において可変斜板18の傾転時の応答性が向上する。
また、図6に示すように、サーボピストン233が右方向へ移動すると、サーボピストン233と第1レギュレータ21のスリーブ212とを連結するフィードバックレバー213が反時計回りに回転し、スリーブ212が左方向へ移動する。その結果、第1レギュレータ21のPポートとAポートとBポートとの間が、スリーブ212とスプール214のランドとの間のわずかな隙間によって連通する。
その結果、アクチュエータ23の第1圧力室231と第2圧力室232との間の作動油の差圧が、第2レギュレータ22において設定されたしきい値以下となり、第2レギュレータ22の方向切換部221が付勢部222の付勢力によって中央の閉鎖位置に戻る。以上により、サーボ機構2において、アクチュエータ23のサーボピストン233を右方向に移動させて可変斜板18を一方向D1に傾転させる一連の動作が終了する。
また、サーボ機構2は、たとえば、外部のパイロットポンプ3から圧送された作動油の供給先を、第1レギュレータ21によってアクチュエータ23の第2圧力室232へ切り換えることができる。また、サーボ機構2は、アクチュエータ23の第2圧力室232からタンクへ排出される作動油の排出元を、第1レギュレータ21によって第1圧力室231へ切り替えることができる。具体的には、サーボ機構2は、たとえば、第1レギュレータ21の左側のソレノイドアクチュエータ217を作動させ、プランジャ217dによってスプール214を右方向へ移動させる。
これにより、第1レギュレータ21のPポートとBポートとが連通し、パイロットポンプ3と第2圧力室232とが第1レギュレータ21を介して連通する。また、第1レギュレータ21のAポートとTポートとがバイパス通路211bを介して連通し、第1圧力室231と作動油のタンクとが、第1レギュレータ21を介して連通する。この状態で、パイロットポンプ3から作動油が圧送されてアクチュエータ23の第2圧力室232へ供給されると、第2圧力室232の作動油の圧力P2が第1圧力室231の作動油の圧力P1よりも高くなる。
パイロットポンプ3から第2圧力室232への作動油の供給時には、時間の経過とともに第2圧力室232の作動油の圧力P2が上昇する。そして、第2圧力室232と第1圧力室231との間の作動油の差圧が、サーボピストン233を始動させるのに必要な力に達すると、サーボピストン233が左方向に移動を開始する。その結果、第1圧力室231の容積が減少し、第1圧力室231から作動油が第1レギュレータ21のAポートへ排出され、第1レギュレータ21へ流入した作動油がTポートからタンクへ排出される。
このとき、第1圧力室231から第1レギュレータ21を介してタンクへ排出される作動油の流量の増加は、作動油の管路や第1レギュレータ21のAポート、バイパス通路211bおよびTポートを含む作動油の流路の断面積によって制限される。そのため、第2圧力室232の作動油の圧力が時間の経過とともに上昇し、サーボピストン233の移動速度は緩やかに上昇する。また、第1圧力室231から第1レギュレータ21を介してタンクへ排出される作動油の流量は、図7に示すように、作動油の排出が開始された時刻t0から、時間の経過とともに緩やかに増加する。
その後、第2圧力室232の作動油の圧力P2がさらに上昇して、第1圧力室231の作動油の圧力P1が第2圧力室232の作動油の圧力P2よりもさらに低下して差圧が拡大すると、第2レギュレータ22は、作動油の排出元を第1圧力室231に切り換える。具体的には、たとえば、第2圧力室232の作動油の圧力P2と、第1圧力室231の作動油の圧力P1との差圧が拡大し、第2レギュレータ22においてあらかじめ設定されたしきい値を超える。すると、第2レギュレータ22の方向切換部221が、付勢部222の付勢力に抗して左方向へ移動する。
その結果、第2レギュレータ22のAポートがTポートに連通し、作動油の排出元が第1圧力室231に切り換えられ、第1圧力室231から作動油が第2レギュレータ22を介してタンクへ排出される。これにより、図7に示すように、第2レギュレータ22が作動油の排出元を第1圧力室231に切り換えた時刻t1以降は、第1圧力室231の作動油が第1レギュレータ21および第2レギュレータ22を介してタンクへ排出される。
その結果、図7に示すように、時刻t1以降は、第1圧力室231から排出される作動油の流量の増加率が上昇し、第2レギュレータ22を有しない場合と比較して、サーボピストン233がより高速に左方向に移動する。これにより、アクチュエータ23のサーボピストン233によって可変斜板18がより高速に傾転され、油圧ポンプ1において可変斜板18の傾転時の応答性が向上する。
また、サーボピストン233が左方向へ移動すると、サーボピストン233と第1レギュレータ21のスリーブ212とを連結するフィードバックレバー213が時計回りに回転し、スリーブ212が右方向へ移動する。その結果、第1レギュレータ21のPポートとAポートとBポートとの間が、スリーブ212とスプール214のランドとの間のわずかな隙間によって連通する。
その結果、アクチュエータ23の第1圧力室231と第2圧力室232との間の作動油の差圧が、第2レギュレータ22において設定されたしきい値以下となり、第2レギュレータ22の方向切換部221が付勢部222の付勢力によって中央の閉鎖位置に戻る。以上により、サーボ機構2において、アクチュエータ23のサーボピストン233を左方向に移動させて可変斜板18を一方向D1とは反対の方向D2に傾転させる一連の動作が終了する。
以下、本実施形態のサーボ機構2の作用を説明する。
近年、作業機械に搭載されるHSTなどの油圧システムを含む様々な分野で省エネルギー化が推進されている。油圧システムの省エネルギー化には、油圧ポンプの高効率化やアクチュエータからの作動油の漏洩抑制だけでなく、油圧システムを搭載した作業機械における作業サイクルを効率化することが効果的である。このような作業サイクルの効率化を実現するためには、アクチュエータの位置精度だけでなく、アクチュエータの応答性を向上させる必要がある。そのためには、制御バルブの応答性に加えて、油圧ポンプや油圧モータを含む可変容量型液圧回転機の応答性向上が要求される。
本実施形態のサーボ機構2は、上記のような可変容量型液圧回転機の可変斜板18を傾転させるサーボ機構であり、前述のように、第1レギュレータ21と、第2レギュレータ22と、アクチュエータ23と、を備える。アクチュエータ23は、可変斜板18に連結されたサーボピストン233、ならびに、そのサーボピストン233の一端と他端に画定された第1圧力室231および第2圧力室232を有する。第1レギュレータ21は、第1圧力室231と第2圧力室232との間で作動油の供給先と排出元を切り換えて、第1圧力室231への作動油の供給時に第2圧力室232から作動油を排出させ、第2圧力室232への作動油の供給時に第1圧力室231から作動油を排出させる。第2レギュレータ22は、第1圧力室231の作動油の圧力が第2圧力室232の作動油の圧力よりも低下すると、作動油の排出元を第1圧力室231に切り換え、第2圧力室232の作動油の圧力が第1圧力室231の作動油の圧力よりも低下すると、作動油の排出元を第2圧力室232に切り換える。これにより、第2レギュレータ22は、第1圧力室231または第2圧力室232から作動油を排出させる。
このような構成により、本実施形態のサーボ機構2によれば、前述のように、可変容量型液圧回転機の可変斜板18の傾転時の応答性を向上させることができる。より詳細には、サーボ機構2は、第1レギュレータ21を介した作動油の供給先をアクチュエータ23の第1圧力室231に切り換え、第1レギュレータ21を介した作動油の排出元をアクチュエータ23の第2圧力室232に切り換えることができる。その結果、第2圧力室232の作動油の圧力が第1圧力室231の作動油の圧力よりも低下すると、第2レギュレータ22は、作動油の排出元を第2圧力室232に切り換える。これにより、サーボ機構2は、たとえば、サーボピストン233を右方向に移動させて可変斜板18を一方向D1に傾転させる際に、第2圧力室232から排出される作動油の流量を、第2レギュレータ22を有しない場合よりも増加させることができる。したがって、サーボピストン233の右方向への移動速度を上昇させ、可変斜板18の傾転時の応答性を向上させることができる。
また、前述のような構成により、本実施形態のサーボ機構2は、第1レギュレータ21を介した作動油の供給先をアクチュエータ23の第2圧力室232に切り換え、第1レギュレータ21を介した作動油の排出元をアクチュエータ23の第1圧力室231に切り換えることができる。その結果、第1圧力室231の作動油の圧力が第2圧力室232の作動油の圧力よりも低下すると、第2レギュレータ22は、作動油の排出元を第1圧力室231に切り換える。これにより、サーボ機構2は、たとえば、サーボピストン233を左方向に移動させて可変斜板18を一方向D1と反対の方向D2に傾転させる際に、第1圧力室231から排出される作動油の流量を、第2レギュレータ22を有しない場合よりも増加させることができる。したがって、サーボピストン233の左方向への移動速度を上昇させ、可変斜板18の傾転時の応答性を向上させることができる。
また、本実施形態のサーボ機構2において、第2レギュレータ22を介して排出される作動油の流量は、第1レギュレータ21を介して排出される作動油の流量よりも多くされている。このような構成により、第2レギュレータ22を介して排出される作動油の流量が、第1レギュレータ21を介して排出される作動油の流量以下の場合よりも、サーボピストン233の移動速度を上昇させ、可変斜板18の傾転時の応答性を向上させることができる。
なお、本実施形態のサーボ機構2において、第2レギュレータ22を介して排出される作動油の流量は、第1レギュレータ21を介して排出される作動油の流量以下とすることも可能である。このような構成により、第2レギュレータ22を介して排出される作動油の流量が第1レギュレータ21を介して排出される作動油の流量よりも多い場合と比較して、サーボピストン233の位置精度を向上させ、可変斜板18の傾転時の位置精度を向上させることができる。
また、本実施形態のサーボ機構2において、第2レギュレータ22が作動油の排出元を切り換えるための第1圧力室231と第2圧力室232との間の作動油の差圧は、サーボピストン233の始動時の第1圧力室231と第2圧力室232との間の差圧よりも大きくされている。このような構成により、図7に示すように、サーボピストン233が始動する時刻t0から所定時間が経過した時刻t1において、第1圧力室231または第2圧力室232から第2レギュレータ22を介した作動油の排出を開始することができる。その結果、サーボピストン233が始動と同時に高速に移動することが防止され、可変斜板18の急激な傾転が防止され、油圧ポンプ1および油圧モータを含む油圧システムの安全性を向上させることができる。
また、本実施形態のサーボ機構2において、第2レギュレータ22は、差圧駆動式の3ポート、3位置、クローズドセンタバルブである。このような構成により、第2レギュレータ22は、第1圧力室231の作動油の圧力が第2圧力室232の作動油の圧力よりも低下すると、作動油の排出元を第1圧力室231に切り換えることができる。また、第2レギュレータ22は、第2圧力室232の作動油の圧力が第1圧力室231の作動油の圧力よりも低下すると、作動油の排出元を第2圧力室232に切り換えることができる。
また、本実施形態のサーボ機構2において、第1レギュレータ21は、電磁駆動式の方向制御弁である。このような構成により、第1レギュレータ21を小型化して、サーボ機構2を小型化することができる。
以上、図面を用いて本開示に係るサーボ機構の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本開示に含まれるものである。
1 油圧ポンプ(可変容量型液圧回転機)
18 可変斜板
2 サーボ機構
21 第1レギュレータ
22 第2レギュレータ
23 アクチュエータ
231 第1圧力室
232 第2圧力室
233 サーボピストン

Claims (4)

  1. 可変容量型液圧回転機の可変斜板を傾転させるサーボ機構であって、
    前記可変斜板に連結されたサーボピストンならびに該サーボピストンの一端と他端に画定された第1圧力室および第2圧力室を有するアクチュエータと、
    前記第1圧力室と前記第2圧力室との間で作動油の供給先と排出元を切り換えて前記第1圧力室への前記作動油の供給時に前記第2圧力室から前記作動油を排出させるとともに前記第2圧力室への前記作動油の供給時に前記第1圧力室から前記作動油を排出させる第1レギュレータと、
    前記第1圧力室の前記作動油の圧力が前記第2圧力室の前記作動油の圧力よりも低下すると前記作動油の排出元を前記第1圧力室に切り換えるとともに前記第2圧力室の前記作動油の圧力が前記第1圧力室の前記作動油の圧力よりも低下すると前記作動油の排出元を前記第2圧力室に切り換えて前記第1圧力室または前記第2圧力室から前記作動油を排出させる第2レギュレータと、を備え、
    前記第2レギュレータが前記作動油の排出元を切り換えるための前記第1圧力室と前記第2圧力室との間の前記作動油の差圧は、前記サーボピストンの始動時の前記差圧よりも大きくされている
    ことを特徴とするサーボ機構。
  2. 前記第2レギュレータを介して排出される前記作動油の流量は、前記第1レギュレータを介して排出される前記作動油の流量よりも多くされていることを特徴とする請求項1に記載のサーボ機構。
  3. 前記第2レギュレータは、差圧駆動式の3ポート、3位置、クローズドセンタバルブであることを特徴とする請求項1に記載のサーボ機構。
  4. 前記第1レギュレータは、電磁駆動式の方向制御弁であることを特徴とする請求項1に記載のサーボ機構。
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