JP2021195926A - 斜板制御機構 - Google Patents

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【課題】信頼性の高いフィードバック機構を備えた斜板制御機構を提供する。【解決手段】斜板制御機構100のフィードバック機構40は、サーボピストン22に連結された第1ピストン43と、スリーブ33に連結された第2ピストン44と、第1ピストン43を収容する第1シリンダチューブ41と、第2ピストン44を収容する第2シリンダチューブ42と、第1シリンダチューブ41の一端部41aと第2シリンダチューブ42の一端部42aとを接続して、第1ピストン43の一端面43aと第2ピストン44の一端面44aとの間に第1油室48を形成する第1油路46と、第1シリンダチューブ41の他端部41bと第2シリンダチューブ42の他端部42bとを接続して、第1ピストン43の他端面43bと第2ピストン44の他端面44bとの間に第2油室49を形成する第2油路47と、を有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、可変容量型の斜板式アキシャルピストンポンプの斜板制御機構に関する。
油圧ショベル等の建設機械に搭載される可変容量型の斜板式アキシャルピストンポンプでは、斜板の傾転角を変更することによって、ポンプの押しのけ容積が変更される。斜板の傾転角を変更する傾転アクチュエータを動かす作動油の圧力は、レギュレータによって調整される。傾転アクチュエータとレギュレータとの間には、傾転アクチュエータの動きをレギュレータに伝達してレギュレータの動きを制御するフィードバック機構が設けられる。
特許文献1のフィードバック機構は、傾転アクチュエータとレギュレータとをレバーにより機械的に連結することによって、傾転アクチュエータの動きをレギュレータに伝達し、レギュレータの動きを制御している。
特開2008−075556号公報
しかしながら、特許文献1のフィードバック機構は、傾転アクチュエータとレギュレータとの間を機械的に連結しているので、長期間稼働すると、連結する部品同士が摩耗して、傾転アクチュエータの動きをレギュレータに適切に伝達することが難しくなる可能性がある。また、センサ等を用いた電気式のフィードバック機構では、特に高温環境下で長期間稼働すると、熱暴走によって電気回路が誤作動を起こしたり故障したりする可能性がある。
上述の事情に鑑みて、本発明は、信頼性の高いフィードバック機構を備えた斜板制御機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の斜板制御機構は、可変容量型の斜板式アキシャルピストンポンプの斜板制御機構であって、斜板に連結されたサーボピストンを有し、前記サーボピストンの動きに応じて前記斜板の傾転角を変更する傾転アクチュエータと、スプールを収容するスリーブを有し、前記スプール及び前記スリーブの相対位置によって、前記サーボピストンを動かす作動油の圧力を調整するレギュレータと、前記サーボピストンの変位に応じて前記スリーブを前記スプールに追従させるフィードバック機構と、を備え、前記フィードバック機構は、前記サーボピストンに連結された第1ピストンと、前記スリーブに連結された第2ピストンと、前記第1ピストンを収容する第1シリンダチューブと、前記第2ピストンを収容する第2シリンダチューブと、前記第1シリンダチューブの一端部と前記第2シリンダチューブの一端部とを接続して、前記第1ピストンの一端面と前記第2ピストンの一端面との間に第1油室を形成する第1油路と、前記第1シリンダチューブの他端部と前記第2シリンダチューブの他端部とを接続して、前記第1ピストンの他端面と前記第2ピストンの他端面との間に第2油室を形成する第2油路と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、信頼性の高いフィードバック機構を備えた斜板制御機構を提供することができる。
本実施形態の油圧ポンプの構成を示す図。 図1に示す油圧ポンプをA−A線にて切断した断面図。 斜板制御機構の構成を示す図。 図3に示すレギュレータの拡大図。 ゼロ点調整時における斜板制御機構の動作を説明する図。 傾転角変更時における斜板制御機構の動作を説明する図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。各実施形態において同一の符号を付された構成は、特に言及しない限り、各実施形態において同様の機能を有するので、その説明を省略する。
[油圧ポンプ]
図1は、本実施形態の油圧ポンプ1の構成を示す図である。図2は、図1に示す油圧ポンプ1をA−A線にて切断した断面図である。
油圧ポンプ1は、可変容量型の斜板式アキシャルピストンポンプである。油圧ポンプ1は、閉回路に適用されると好適であるが、開回路に適用されてもよい。閉回路は、油圧ポンプ1と油圧アクチュエータとによって形成される油圧回路が閉じた回路を構成する油圧回路である。閉回路は、油圧ポンプ1が油圧アクチュエータから戻った作動油を吸込む。開回路は、油圧ポンプ1と油圧アクチュエータとによって形成される油圧回路が開いた回路を構成する油圧回路である。開回路は、油圧ポンプ1が作動油タンクから作動油を吸込み、油圧アクチュエータから戻った作動油が作動油タンクに回収される。
油圧ポンプ1は、ケーシング2と、シャフト3と、シリンダブロック4と、シリンダ5と、ピストン6と、シュー7と、弁板8と、給排路9と、斜板10とを備える。
ケーシング2は、筒状を成して、油圧ポンプ1の外郭を構成する。ケーシング2は、油圧ポンプ1の各構成要素を収容する。ケーシング2は、シャフト3の軸線方向の一方の底面部に、シャフト3が貫通する貫通孔2aを有する。ケーシング2は、外周部の一部に、傾転アクチュエータ20を取り付ける取り付け部2bを有する。取り付け部2bは、ケーシング2の外周部の一部から径方向外方へ突出して形成される。なお、図1において、傾転アクチュエータ20は、模式的に描かれている。
シャフト3は、ケーシング2の一方の底面部と他方の底面部とに、軸受を介して回転可能に支持される。シャフト3は、その軸線方向の先端部3aが、ケーシング2の貫通孔2aから当該軸線方向に突出する。シャフト3の先端部3aは、エンジンやモータ等の油圧ポンプ1の駆動源に連結され、駆動源の動力によって回転する。
シリンダブロック4は、シャフト3の軸線方向に沿って延びる円柱状を成し、シャフト3の外周部に固定される。シリンダブロック4は、シャフト3と一体的に回転する。シリンダブロック4は、シャフト3の軸線方向に延びる円筒状を成すシリンダ5を有する。シリンダ5は、シリンダブロック4の周方向に間隔を空けて複数設けられる。シリンダ5は、その軸線方向の一端部に、ピストン6が挿入される開口部5aを有する。シリンダ5は、その軸線方向の他端部に、作動油が供給される油室5cを形成する底面部5bを有する。
ピストン6は、シリンダ5の軸線方向に沿って延びる円柱状を成す。ピストン6は、シリンダ5内に収容され、シリンダ5の軸線方向に沿って摺動可能に支持される。ピストン6の一端部6aは、シリンダ5の開口部5aから当該軸線方向に突出して、シュー7に接続される。ピストン6の他端部6bは、シリンダ5の底面部5bとの間において、油室5cを形成する。
シュー7は、ピストン6の一端部6aに揺動可能に支持される。シュー7は、ピストン6によって斜板10の平滑面10aに押圧された状態で、平滑面10aに摺動可能に当接する。弁板8は、円板状を成し、シャフト3の軸線方向において貫通孔2aとは反対側に位置するケーシング2の底面部に固定される。弁板8は、シャフト3が貫通する貫通孔を有する。弁板8は、シリンダブロック4の軸線方向の端面に摺動可能に当接する。
給排路9は、油圧ポンプ1が作動油の吸込み及び吐出しを行うための油路である。給排路9は、ケーシング2の弁板8が設けられた底面部と、弁板8と、シリンダ5の底面部5bとを貫通するように形成される。給排路9は、油圧ポンプ1の吸込みポート及び吐出しポートと、シリンダ5の油室5cとを連通する。
斜板10は、円板状を成し、ケーシング2の貫通孔2aが設けられた底面部に傾転可能に支持される。斜板10は、シャフト3が貫通する貫通孔を有する。斜板10は、シャフト3の回転によってシリンダブロック4、ピストン6及びシュー7が回転すると、シュー7を平滑面10aにて摺動させる。
油圧ポンプ1では、シャフト3が回転すると、シャフト3と一体的にシリンダブロック4が回転する。シリンダブロック4が回転すると、ピストン6及びシュー7がシャフト3の周りを回転する。シュー7は、シャフト3の周りを回転しながら、傾転角に応じて傾転した斜板10の平滑面10aを摺動する。傾転した斜板10の平滑面10aをシュー7が摺動すると、シュー7を揺動可能に支持するピストン6は、シャフト3の周りを回転しながら、シリンダ5の軸線方向に沿ってシリンダ5内を往復運動する。
この際、ピストン6は、シリンダブロック4の下死点と上死点との間を往復運動する。シリンダブロック4の下死点は、ピストン6がシリンダ5の軸線方向外方へ張り出した状態となる位置である。シリンダブロック4の上死点は、ピストン6がシリンダ5の軸線方向内方へ格納した状態となる位置である。ピストン6が上死点から下死点に向けて摺動すると、シリンダ5の油室5cは、容積が膨張して低圧となり、給排路9を介して作動油を吸込む。ピストン6が下死点から上死点に向けて摺動すると、シリンダ5の油室5cは、容積が収縮して高圧となり、作動油を給排路9へ吐出す。油圧ポンプ1は、シリンダブロック4が1回転する間に、作動油を吸込む行程と吐出す行程とを繰り返す。
[傾転アクチュエータ]
傾転アクチュエータ20は、斜板10の傾転角を変更するアクチュエータである。傾転アクチュエータ20は、斜板10の傾転角を変更することによって、押しのけ容積を変更することができる。
傾転アクチュエータ20は、傾転シリンダ21と、サーボピストン22と、傾転レバー25と、リンク部材26とを備える。
傾転シリンダ21は、シャフト3からケーシング2の取り付け部2bへ向かうシャフト3の径方向及びシャフト3の軸線方向のそれぞれに垂直な方向に沿って延びる筒状を成す。傾転シリンダ21は、当該方向に延びて取り付け部2bを貫通する円柱状の貫通孔21aと、貫通孔21aの両端部をそれぞれ外側から閉塞する一対の蓋板21b,21cとから構成される。
サーボピストン22は、傾転シリンダ21の貫通孔21aの軸線方向に沿って延びる円柱状を成す。サーボピストン22は、傾転シリンダ21の貫通孔21a内に収容され、傾転シリンダ21の貫通孔21aの軸線方向に沿って摺動可能に支持される。サーボピストン22の一端面22aは、傾転シリンダ21の一方の蓋板21bとの間において、作動油が供給される油圧室23を形成する。サーボピストン22の他端面22bは、傾転シリンダ21の他方の蓋板21cとの間において、作動油が供給される油圧室24を形成する。サーボピストン22の一端面22aと他端面22bとは、互いに同一の面積を有する。油圧室23及び油圧室24のそれぞれに供給される作動油の圧力は、後述のレギュレータ30によって調整される。
傾転レバー25は、サーボピストン22と斜板10とを連結する部材である。傾転レバー25の一端部は、斜板10に固定されている。傾転レバー25の他端部は、リンク部材26を介してサーボピストン22に連結される。傾転レバー25は、リンク部材26を介して伝達されたサーボピストン22の変位を斜板10に伝達する。リンク部材26は、サーボピストン22の摺動方向を、図2のA方向又はB方向として示された斜板10の傾転方向に変換する。
傾転アクチュエータ20は、レギュレータ30によって、油圧室23及び油圧室24に供給される作動油の圧力が調整される。油圧室23及び油圧室24に圧力差が発生すると、サーボピストン22は、傾転シリンダ21の軸線方向に沿って傾転シリンダ21内を摺動する。サーボピストン22が摺動すると、傾転レバー25及びリンク部材26は、サーボピストン22の変位を斜板10に伝達する。斜板10は、サーボピストン22の変位に追従して、図2のA方向又はB方向に傾転する。このように、傾転アクチュエータ20は、サーボピストン22の摺動に応じて斜板10の傾転角を変更することができる。
[斜板制御機構]
図3は、斜板制御機構100の構成を示す図である。図4は、図3に示すレギュレータ30の拡大図である。
斜板制御機構100は、油圧ポンプ1の斜板10を制御する機構である。斜板制御機構100は、上記の傾転アクチュエータ20と、レギュレータ30と、フィードバック機構40とを備える。
レギュレータ30は、傾転アクチュエータ20のサーボピストン22を動かす作動油の圧力を調整する装置である。レギュレータ30は、スリーブ33及びスプール35の相対位置によって、サーボピストン22を動かす作動油の圧力を調整する。レギュレータ30は、図1に示すように、傾転アクチュエータ20が取り付けられるケーシング2の取り付け部2bの側部に隣接して設けられる。レギュレータ30は、サーボ弁装置により構成されてよい。
レギュレータ30は、図4に示すように、レギュレータケーシング31と、スリーブ33と、スプール35とを備える。
レギュレータケーシング31は、円筒状を成し、スリーブ33及びスプール35を収容する。レギュレータケーシング31は、その軸線方向に沿って間隔を空けて配置される複数のポート32a,32b,32p,32tを有する。ポート32aは、Aポートであり、傾転アクチュエータ20及びフィードバック機構40に接続される。ポート32bは、Bポートであり、傾転アクチュエータ20及びフィードバック機構40に接続される。ポート32pは、Pポートであり、パイロットポンプ61及びリリーフ弁62に接続される。ポート32tは、Tポートであり、作動油タンク60に接続される。
スリーブ33は、レギュレータケーシング31の軸線方向に沿って延びる円筒状を成す。スリーブ33は、レギュレータケーシング31内に収容され、レギュレータケーシング31の軸線方向に沿って摺動可能に支持される。スリーブ33は、スプール35を収容する。スリーブ33は、その軸線方向に沿って間隔を空けて配置される複数の油孔34a〜34dを有する。油孔34aは、斜板10の傾転角がゼロとなる中立位置において、レギュレータケーシング31の内部油路31aを介して、ポート32tに連通する。油孔34bは、中立位置において、ポート32aに連通する。油孔34cは、中立位置において、ポート32pに連通する。油孔34dは、中立位置において、ポート32bに連通する。
スリーブ33が、その軸線方向に沿って中立位置から摺動すると、ポート32a,32b,32p,32tに対する油孔34a〜34dの相対位置が変化し、ポート32a,32b,32p,32tの開口面積が変化する。スリーブ33は、フィードバック機構40により伝達されたサーボピストン22の変位に応じて、ポート32a,32b,32p,32tの開口面積を、圧力調整に必要な開口面積に制御することができる。
スプール35は、スリーブ33の軸線方向に沿って延びる円柱状を成す。スプール35は、スリーブ33内に収容され、その軸線方向の両端部がソレノイド37によって支持される。スプール35は、ソレノイド37の作動に応じて、スリーブ33の軸線方向に沿って摺動する。スプール35は、軸線方向に沿って間隔を空けて配置される複数のランド36a,36bを有する。ランド36aは、中立位置において、ポート32aと連通する油孔34bを閉塞する。ランド36bは、中立位置において、ポート32bと連通する油孔34dを閉塞する。スプール35が、その軸線方向に沿って中立位置から摺動すると、スリーブ33の油孔34a〜34dに対するランド36a,36bの相対位置が変化し、油孔34a〜34dの開口面積が変化する。油孔34a〜34dの開口面積が変化することにより、ポート32a,32b,32p,32tの開口面積が変化する。
フィードバック機構40は、傾転アクチュエータ20の動きをレギュレータ30に伝達してレギュレータ30の動きを制御する機構である。具体的には、フィードバック機構40は、サーボピストン22の変位に応じてスリーブ33をスプール35に追従させるフィードバック制御を行う機構である。フィードバック制御は、サーボピストン22の変位をスリーブ33に伝達して、スリーブ33がスプール35に追従して摺動するようスリーブ33の動きを制御することである。このフィードバック制御により、フィードバック機構40は、傾転アクチュエータ20を動かす作動油の圧力がレギュレータ30によって調整された後、レギュレータ30から傾転アクチュエータ20への作動油の供給を停止することができる。結果的に、斜板制御機構100は、斜板10を所望の傾転角に傾転させた状態に保持することができる。本実施形態のフィードバック機構40は、従来の機械式又は電気式の機構とは異なり、サーボピストン22とスリーブ33とを油圧回路によって接続した油圧式の機構である。フィードバック機構40は、傾転アクチュエータ20とレギュレータ30との間に設けられる。
フィードバック機構40は、図3に示すように、第1シリンダチューブ41と、第2シリンダチューブ42と、第1ピストン43と、第2ピストン44と、シール部材45と、第1油路46と、第2油路47とを備える。更に、フィードバック機構40は、供給油路50と、第1チェック弁51と、第2チェック弁52と、第1レバー53と、第2レバー54と、第3油路55と、第4油路56とを備える。
第1シリンダチューブ41は、サーボピストン22の軸線方向に沿って延びる円筒状を成し、第1ピストン43を収容する。第1シリンダチューブ41の軸方向長さは、第1ピストン43の軸方向長さよりも長い。第1シリンダチューブ41の断面積は、第2シリンダチューブ42の断面積よりも小さい。第2シリンダチューブ42は、スリーブ33の軸線方向に沿って延びる円筒状を成し、第2ピストン44を収容する。図3の例では、第2シリンダチューブ42の軸線方向は、第1シリンダチューブ41の軸線方向と平行である。第2シリンダチューブ42の軸方向長さは、第2ピストン44の軸方向長さよりも長い。
第1ピストン43は、第1シリンダチューブ41の軸線方向に沿って延びる円柱状を成す。第1ピストン43は、第1シリンダチューブ41内に収容され、第1シリンダチューブ41の軸線方向に沿って摺動可能に支持される。第1ピストン43の軸方向長さは、第2ピストン44の軸方向長さよりも長い。第1ピストン43の一端面43aの面積は、第1ピストン43の他端面43bの面積と同一である。第1ピストン43の一端面43aの面積は、第2ピストン44の一端面44aの面積よりも小さい。第1ピストン43の他端面43bの面積は、第2ピストン44の他端面44bの面積よりも小さい。第2ピストン44は、第2シリンダチューブ42の軸線方向に沿って延びる円柱状を成す。第2ピストン44は、第2シリンダチューブ42内に収容され、第2シリンダチューブ42の軸線方向に沿って摺動可能に支持される。第2ピストン44の一端面44aの面積は、第2ピストン44の他端面44bの面積と同一である。
シール部材45は、低摺動型のOリング等により構成される。シール部材45は、第1ピストン43の一端面43a付近の外周面43cと、他端面43b付近の外周面43cとに設けられる。シール部材45は、第2ピストン44の一端面44a付近の外周面44cと、他端面44b付近の外周面44cとに設けられる。
第1油路46は、第1シリンダチューブ41の一端部41aと第2シリンダチューブ42の一端部42aとを接続する。第1油路46は、第1ピストン43の一端面43aと、第2ピストン44の一端面44aとの間において第1油室48を形成する。第2油路47は、第1シリンダチューブ41の他端部41bと第2シリンダチューブ42の他端部42bとを接続する。第2油路47は、第1ピストン43の他端面43bと、第2ピストン44の他端面44bとの間において第2油室49を形成する。第1油路46及び第2油路47のそれぞれの断面積は、第1シリンダチューブ41の断面積と同一であってよい。
供給油路50は、第1油室48及び第2油室49のそれぞれに作動油を供給する油路である。すなわち、供給油路50は、第1油路46及び第2油路47のそれぞれに作動油を供給する油路である。第1チェック弁51は、ノンリーク型のチェック弁により構成される。第1チェック弁51は、供給油路50に設けられ、第1油室48から供給油路50への作動油の流出を規制する。すなわち、第1チェック弁51は、第1油路46から供給油路50への作動油の流出を規制する。第2チェック弁52は、ノンリーク型のチェック弁により構成される。第2チェック弁52は、供給油路50に設けられ、第2油室49から供給油路50への作動油の流出を規制する。すなわち、第2チェック弁52は、第2油路47から供給油路50への作動油の流出を規制する。
第1レバー53は、傾転アクチュエータ20のサーボピストン22と第1ピストン43とを連結する部材である。第1レバー53の一端部は、サーボピストン22に固定されている。第1レバー53の他端部は、第1ピストン43に固定されている。図3の例では、第1レバー53は、サーボピストン22及び第1ピストン43と直交する方向に延びる。第1レバー53は、サーボピストン22の変位を第1ピストン43に伝達する。
第2レバー54は、レギュレータ30のスリーブ33と第2ピストン44とを連結する部材である。第2レバー54の一端部は、スリーブ33に固定されている。第2レバー54の他端部は、第2ピストン44に固定されている。図3の例では、第2レバー54は、スリーブ33及び第2ピストン44と直交する方向に延びる。第2レバー54は、第2ピストン44の変位をスリーブ33に伝達する。第2レバー54は、本発明の「レバー」の一例に該当する。
第3油路55は、第2レバー54を一方向から押圧する第3ピストン57に圧力を伝達する作動油が流れる油路である。図3の例では、第3油路55は、スリーブ33の軸線方向に沿って延びるように形成される。第3ピストン57は、スリーブ33の軸線方向に沿って第2レバー54を押圧する。図3の例では、第3油路55は、その軸線方向が第4油路56の軸線方向と同一線上にあり、第3ピストン57は、第2レバー54を介して第4ピストン58と対向する。第3油路55の断面積は、第4油路56の断面積と同一である。第3ピストン57の断面積は、第4ピストン58の断面積と同一である。第3ピストン57は、第3油路55を流れる作動油の圧力に応じた押圧力によって第2レバー54を押圧する。
第4油路56は、前記一方向の逆方向である他方向から第2レバー54を押圧する第4ピストン58に圧力を伝達する作動油が流れる流路である。図3の例では、第4油路56は、スリーブ33の軸線方向に沿って延びるように形成される。第4ピストン58は、スリーブ33の軸線方向に沿って第2レバー54を押圧する。第4ピストン58は、第4油路56を流れる作動油の圧力に応じた押圧力によって第2レバー54を押圧する。
また、斜板制御機構100は、パイロットポンプ61と、パイロットポンプ61の作動油の吐出圧力を制御するリリーフ弁62と、パイロットポンプ61から吐出された作動油が流れる油路を切り換える5ポート2位置型の方向制御弁63とを備える。更に、斜板制御機構100は、傾転アクチュエータ20の作動時やレギュレータ30による圧力調整時に妨げとなる圧力を逃がす三方切換弁64及び65と、油路71〜油路77とを備える。そして、斜板制御機構100は、これらの構成要素を組み合わせて、図3に示すような油圧回路を構成している。
リリーフ弁62に接続されたパイロットポンプ61は、油路71に接続される。油路71は、レギュレータ30のポート32pに接続される。油路71は、方向制御弁63に向かって分岐し、方向制御弁63を介して供給油路50に接続可能に構成される。供給油路50は、第1チェック弁51を介してフィードバック機構40の第1油室48に接続される。供給油路50は、第2チェック弁52に向かって分岐し、第2チェック弁52を介してフィードバック機構40の第2油室49に接続される。フィードバック機構40の第1油室48は、油路76に接続される。油路76は、三方切換弁65を介して作動油タンク60に接続可能に構成される。フィードバック機構40の第2油室49は、油路77に接続される。油路77は、三方切換弁64を介して作動油タンク60に接続可能に構成される。
レギュレータ30のポート32aは、油路72に接続される。油路72は、方向制御弁63を介して油路73に接続可能に構成される。油路73は、傾転アクチュエータ20の油圧室23に接続される。油路73は、方向制御弁63を介して作動油タンク60に接続可能に構成される。油路72は、方向制御弁63を介して第3油路55に接続可能に構成される。第3油路55は、第2レバー54に一方向から押圧力を伝達する第3ピストン57を有する。第3油路55は、三方切換弁64に向かって分岐し、三方切換弁64を介して作動油タンク60に接続可能に構成される。
レギュレータ30のポート32bは、油路74に接続される。油路74は、方向制御弁63を介して油路75に接続可能に構成される。油路75は、傾転アクチュエータ20の油圧室24に接続される。油路75は、方向制御弁63を介して作動油タンク60に接続可能に構成される。油路74は、方向制御弁63を介して第4油路56に接続可能に構成される。第4油路56は、第2レバー54に他方向から押圧力を伝達する第4ピストン58を有する。第4油路56は、三方切換弁65に向かって分岐し、三方切換弁65を介して作動油タンク60に接続可能に構成される。
[ゼロ点調整]
図5は、ゼロ点調整時における斜板制御機構100の動作を説明する図である。
図5を用いて、斜板10の傾転角をゼロに調整する際にレギュレータ30のスリーブ33の位置を中立位置に調整するゼロ点調整時の斜板制御機構100の動作について説明する。図5では、レギュレータ30のスプール35の位置は中立位置であり、スリーブ33の位置は中立位置より右側の位置であるとする。図5では、ポート32pはポート32aに連通し、ポート32bはポート32tに連通している。
斜板制御機構100では、ゼロ点調整時において、方向制御弁63の操作レバー63aが左方へ操作される。方向制御弁63の操作レバー63aが左方へ操作された場合、油路71と供給油路50との接続は遮断される。ポート32aに接続された油路72は、第3油路55に接続される。ポート32bに接続された油路74は、第4油路56に接続される。傾転アクチュエータ20の油圧室23に接続された油路73、及び、油圧室24に接続された油路75は、作動油タンク60に接続される。
このような方向制御弁63の操作状態において、油圧ポンプ1を作動させると、傾転アクチュエータ20の油圧室23及び油圧室24には圧力が発生していないので、斜板10の傾転復帰モーメントによって、斜板10は傾転角がゼロの位置に移動する。
次に、斜板制御機構100では、パイロットポンプ61の吐出圧力が設定圧力よりも低い所定圧力(例えば、設定圧力の半分の圧力)となるよう、リリーフ弁62を操作する。パイロットポンプ61から吐出された所定圧力の作動油は、レギュレータ30のポート32pに供給される。
図5では、ポート32pはポート32aに連通し、ポート32bはポート32tに連通している。ポート32aに接続された油路72は、方向制御弁63によって第3油路55に接続している。第3油路55には、ポート32pに供給された所定圧力の作動油が供給される。一方、ポート32bに接続された油路74は、方向制御弁63によって第4油路56に接続しているが、ポート32bの開口面積はポート32aの開口面積よりも小さい。第4油路56には、ポート32pに供給された所定圧力よりも低圧の作動油が供給される。
ここで、第4油路56を流れる作動油の圧力と、第3油路55を流れる作動油の圧力(所定圧力)との差は、ポート32bの開口面積とポート32aの開口面積との差に依存する。ポート32bの開口面積とポート32aの開口面積との差は、スリーブ33の中立位置からの摺動距離であるスリーブ33の変位に依存する。すなわち、第3油路55を流れる作動油の圧力と第4油路56を流れる作動油の圧力との圧力差は、スリーブ33の変位に応じた圧力差となる。言い換えると、レギュレータ30は、第3油路55を流れる作動油の圧力と第4油路56を流れる作動油の圧力との圧力差を、スリーブ33の変位に応じた圧力差に調整する。
ポート32pに供給された所定圧力よりも低圧の作動油が第4油路56に供給される場合、第3油路55を流れる作動油の圧力は、第4油路56を流れる作動油の圧力よりも大きい。第3油路55に設けられた第3ピストン57が第2レバー54を押圧する押圧力は、第4油路56に設けられた第4ピストン58が第2レバー54を押圧する押圧力よりも大きくなる。第2レバー54は、図5の左方向に移動する。第2レバー54に連結されたスリーブ33及び第2ピストン44は、第2レバー54の移動に追従して左方向に摺動する。第2レバー54、第2ピストン44及びスリーブ33は、第3油路55を流れる作動油の圧力と第4油路56を流れる作動油の圧力とが等しくなるまで、左方向に移動する。
また、三方切換弁64及び三方切換弁65は、第3油路55及び第4油路56を流れる作動油の圧力をパイロット圧として切り換わり、フィードバック機構40の第1油室48及び第2油室49並びに供給油路50が、作動油タンク60に連通し得る。スリーブ33及び第2ピストン44が第2レバー54の移動に追従して左方向に摺動する際、第1油室48及び第2油室49並びに供給油路50の作動油が、スリーブ33及び第2ピストン44の左方向への摺動を妨げることは無い。
上記のような動作により、斜板制御機構100では、レギュレータ30のスリーブ33が中立位置に調整され、ゼロ点調整が完了する。
[傾転角変更時]
図6は、傾転角変更時における斜板制御機構100の動作を説明する図である。
図6を用いて、斜板10の傾転角をゼロから所定角度に変更する際の斜板制御機構100の動作について説明する。図6では、図5を用いて説明したゼロ点調整により、傾転アクチュエータ20の油圧室23及び油圧室24の圧力は等しいとする。
斜板制御機構100は、傾転角変更時において、方向制御弁63の操作レバー63aが右方へ戻される。方向制御弁63の操作レバー63aが右方へ戻された場合、ポート32aに接続された油路72と第3油路55との接続は遮断され、ポート32bに接続された油路74と第4油路56との接続は遮断される。パイロットポンプ61に接続された油路71は、フィードバック機構40の第1油室48及び第2油室49に接続された供給油路50に接続される。ポート32aに接続された油路72は、傾転アクチュエータ20の油圧室23に接続された油路73に接続される。ポート32bに接続された油路74は、傾転アクチュエータ20の油圧室24に接続された油路75に接続される。
このような方向制御弁63の操作状態において、斜板制御機構100は、パイロットポンプ61の吐出圧力が設定圧力となるよう、リリーフ弁62を操作する。パイロットポンプ61から吐出された設定圧力の作動油は、供給油路50に供給され、第1チェック弁51及び第2チェック弁52を介して、フィードバック機構40の第1油室48及び第2油室49に供給される。また、三方切換弁64及び三方切換弁65は、供給油路50を流れる作動油の圧力をパイロット圧として切り換わり、第3油路55及び第4油路56が、作動油タンク60に連通し得る。
次に、斜板制御機構100は、傾転角を変更するべく、傾転アクチュエータ20の油圧室23と油圧室24とに圧力差を発生させてサーボピストン22を摺動させる。具体的には、斜板制御機構100は、レギュレータ30のソレノイド37を作動させてスプール35の位置を中立位置から移動させる。例えば、図6では、スプール35の位置を中立位置よりも左側に移動させる。ポート32pはポート32aに連通し、ポート32bはポート32tに連通する。ポート32aに接続された油路72は、方向制御弁63によって傾転アクチュエータ20の油圧室23に接続している。傾転アクチュエータ20の油圧室23には、ポート32aの開口面積に応じた圧力の作動油が供給される。一方、ポート32bに接続された油路74は、方向制御弁63によって傾転アクチュエータ20の油圧室24に接続しているが、ポート32bは、作動油タンク60に接続されたポート32tに連通している。傾転アクチュエータ20の油圧室24からポート32tへと作動油が流れ、傾転アクチュエータ20の油圧室24の圧力は、傾転アクチュエータ20の油圧室23の圧力よりも低圧となる。
すなわち、油圧室23の作動油がサーボピストン22を押す押圧力は、油圧室24の作動油がサーボピストン22を押す押圧力よりも大きい。サーボピストン22は、図6の右方向に摺動する。サーボピストン22に連結された第1レバー53及び第1ピストン43は、サーボピストン22の摺動に追従して右方向に摺動する。第1ピストン43が右方向に摺動すると、第1ピストン43の他端面43bの面積に応じて第2油室49の圧力が上昇し、第2ピストン44の他端面44bの面積に応じて第2ピストン44を左方向に押圧する。
この際、第2油室49に連通する供給油路50には、第2油室49から供給油路50への作動油の流出を規制する第2チェック弁52が設けられている。第2チェック弁52は、第2油室49にて上昇した圧力が供給油路50へ逃げることを防止することができる。第1油室48及び第1チェック弁51についても同様であり、第1チェック弁51は、第1油室48にて上昇した圧力が供給油路50へ逃げることを防止することができる。フィードバック機構40は、第1ピストン43から第2ピストン44に対して、サーボピストン22の変位を正確且つ迅速に伝達することができる。第1チェック弁51又は第2チェック弁52がノンリーク型のチェック弁にて構成される場合には、第1油室48又は第2油室49から供給油路50に圧力が逃げることを更に確実に防止することができるので、更に好適である。
しかも、第1ピストン43の外周面43c及び第2ピストン44の外周面44cにはシール部材45が設けられている。シール部材45は、第2油室49にて上昇した圧力が第1油室48へ逃げたり、第1油室48にて上昇した圧力が第2油室49へ逃げたりすることを防止することができる。フィードバック機構40は、第1ピストン43から第2ピストン44に対して、サーボピストン22の変位を正確且つ迅速に伝達することができる。シール部材45が低摺動型のOリングにて構成される場合には、第1ピストン43及び第2ピストン44が円滑に摺動し易くなるので、第1ピストン43及び第2ピストン44がサーボピストン22の摺動に応じて適切に摺動することができる。シール部材45が低摺動型のOリングにて構成される場合、第1ピストン43から第2ピストン44に対してサーボピストン22の変位を更に正確且つ迅速に伝達することができるので、更に好適である。
第2ピストン44が左方向に押圧されて左方向に摺動すると、第2ピストン44に連結された第2レバー54及びスリーブ33は、第2ピストン44の摺動に追従して方向へ摺動する。第2ピストン44の左方向への摺動距離は、第1ピストン43の他端面43bの面積を、第2ピストン44の他端面44bの面積にて除算した距離になる。
上記のような動作により、斜板制御機構100は、サーボピストン22を摺動させて斜板10の傾転角を変更することができると共に、サーボピストン22の変位に応じてスリーブ33のフィードバック制御を行うことができる。斜板制御機構100は、レギュレータ30から傾転アクチュエータ20への作動油の供給を適切に停止することができ、斜板10を所望の傾転角に傾転させた状態に保持することができる。
以上のように、斜板制御機構100は、フィードバック機構40が、傾転アクチュエータ20のサーボピストン22に連結された第1ピストン43と、レギュレータ30のスリーブ33に連結された第2ピストン44とを有する。加えて、フィードバック機構40は、第1ピストン43を収容する第1シリンダチューブ41と、第2ピストン44を収容する第2シリンダチューブ42とを有する。加えて、フィードバック機構40は、第1シリンダチューブ41の一端部41aと第2シリンダチューブ42の一端部42aとを接続して、第1ピストン43の一端面43aと第2ピストン44の一端面44aとの間に第1油室48を形成する第1油路46を有する。加えて、フィードバック機構40は、第1シリンダチューブ41の他端部41bと第2シリンダチューブ42の他端部42bとを接続して、第1ピストン43の他端面43bと第2ピストン44の他端面44bとの間に第2油室49を形成する第2油路47を有する。
これにより、斜板制御機構100では、傾転角変更時、レギュレータ30のスプール35が摺動すると、傾転アクチュエータ20のサーボピストン22が摺動する。サーボピストン22が摺動すると、サーボピストン22に連結されたフィードバック機構40の第1ピストン43が、第1シリンダチューブ41内を摺動する。第1ピストン43が摺動すると、フィードバック機構40の第1油室48又は第2油室49における作動油の圧力が上昇して第2ピストン44が摺動する。第2ピストン44が摺動すると、第2ピストン44に連結されたレギュレータ30のスリーブ33が摺動する。結果的に、斜板制御機構100では、フィードバック機構40によってスリーブ33がスプール35に追従して摺動することができる。
このように、斜板制御機構100は、油圧式のフィードバック機構40によって、サーボピストン22の変位に応じてスリーブ33のフィードバック制御を行うことができる。斜板制御機構100は、連結部品の摩耗や電気回路の誤作動等によってフィードバック機構が適切に稼働できなくなることが無いので、フィードバック機構40を長期間に亘って安定的に稼働させることができる。したがって、斜板制御機構100は、従来の機械式や電気式のフィードバック機構に比べて、フィードバック機構の信頼性を向上させることができる。しかも、斜板制御機構100は、傾転アクチュエータ20とフィードバック機構40とを油圧回路によって接続することができるので、傾転アクチュエータ20とレギュレータ30との配置構成の自由度を向上させることができる。よって、斜板制御機構100は、信頼性が高く簡便なフィードバック機構40を備えることができる。
更に、斜板制御機構100は、フィードバック機構40が、第1油室48及び第2油室49のそれぞれに作動油を供給する供給油路50を有する。加えて、フィードバック機構40は、第1油室48から供給油路50への作動油の流出を規制する第1チェック弁51と、第2油室49から供給油路50への作動油の流出を規制する第2チェック弁52とを有する。
これにより、斜板制御機構100は、第1油室48及び第2油室49の作動油の圧力が供給油路50へ逃げることを防止することができる。したがって、斜板制御機構100は、第1ピストン43から第2ピストン44に対してサーボピストン22の変位を正確且つ迅速に伝達することができ、スリーブ33のフィードバック制御を正確且つ迅速に行うことができる。よって、斜板制御機構100は、信頼性が高く応答性の高いフィードバック機構40を備えることができる。
更に、斜板制御機構100は、フィードバック機構40が、第1ピストン43及び第2ピストン44のそれぞれの外周面43c,44cに設けられたシール部材45を有する。
これにより、斜板制御機構100は、第2油室49の圧力が第1油室48へ逃げたり、第1油室48の圧力が第2油室49へ逃げたりすることを防止することができる。したがって、斜板制御機構100は、第1ピストン43から第2ピストン44に対してサーボピストン22の変位を正確且つ迅速に伝達することができ、スリーブ33のフィードバック制御を正確且つ迅速に行うことができる。よって、斜板制御機構100は、信頼性が高く応答性の高いフィードバック機構40を備えることができる。
更に、斜板制御機構100は、フィードバック機構40が、スリーブ33と第2ピストン44とを連結する第2レバー54を有する。加えて、フィードバック機構40は、一方向から第2レバー54を押圧する第3ピストン57に圧力を伝達する作動油が流れる第3油路55と、一方向の逆方向から第2レバー54を押圧する第4ピストン58に圧力を伝達する作動油が流れる第4油路56とを有する。そして、レギュレータ30は、第3油路55を流れる作動油の圧力と第4油路56を流れる作動油の圧力との圧力差をスリーブ33の変位に応じた圧力差に調整する。
これにより、斜板制御機構100は、レギュレータ30のポート32pに作動油を供給するパイロットポンプ61の吐出圧力を所定圧力にするだけで、ゼロ点調整時においてスリーブ33のフィードバック制御を簡単に行うことができる。よって、斜板制御機構100は、信頼性が高く簡便なフィードバック機構40を備えることができる。
更に、斜板制御機構100が適用される油圧ポンプ1は、外部の油圧アクチュエータと閉回路を構成する。すなわち、斜板制御機構100は、閉回路用の油圧ポンプ1に適用される。
レギュレータ30の圧力調整によって油圧室23及び油圧室24の作動油に圧力差が発生すると、サーボピストン22には、当該圧力差に応じた押圧力が加わる。また、サーボピストン22には、斜板10が連結されており、斜板10の傾転復帰モーメントによって傾転角を減少させる方向に摺動しようとする力が加わる。傾転角を減少させる方向は、当該押圧力の方向とは逆向きである。サーボピストン22は、当該押圧力が、傾転復帰モーメントによって加えられる力よりも大きくなると、当該押圧力の方向に摺動する。閉回路用の油圧ポンプ1では、ポンプ効率を高めると斜板10の傾転復帰モーメントが増大することは避けられないので、傾転復帰モーメントによって加えられる力が当該押圧力よりも瞬間的に大きくなる場合がある。この場合、サーボピストン22とスリーブ33とをレバーにより機械的に連結していると、レバーに過剰な力が加わり、やがてレバーが破損してしまう可能性がある。すなわち、斜板制御機構100が適用される油圧ポンプ1が閉回路用である場合、フィードバック機構40が機械式であると、信頼性を確保することが難しくなる可能性がある。
本実施形態の斜板制御機構100は、フィードバック機構40が油圧式であるので、閉回路用の油圧ポンプ1に適用された場合でも、フィードバック機構40の信頼性を確保することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1・・・油圧ポンプ(斜板式アキシャルピストンポンプ)
20・・・傾転アクチュエータ 22・・・サーボピストン
30・・・レギュレータ 33・・・スリーブ
35・・・スプール 41・・・第1シリンダチューブ
41a・・・一端部 41b・・・他端部
42・・・第2シリンダチューブ 42a・・・一端部
42b・・・他端部 43・・・第1ピストン
43a・・・一端面 43b・・・他端面
43c・・・外周面 44・・・第2ピストン
44a・・・一端面 44b・・・他端面
44c・・・外周面 45・・・シール部材
46・・・第1油路 47・・・第2油路
48・・・第1油室 49・・・第2油室
50・・・供給油路 51・・・第1チェック弁
52・・・第2チェック弁 53・・・第1レバー
54・・・第2レバー(レバー) 55・・・第3油路
56・・・第4油路 57・・・第3ピストン
58・・・第4ピストン 100・・・斜板制御機構

Claims (5)

  1. 可変容量型の斜板式アキシャルピストンポンプの斜板制御機構であって、
    斜板に連結されたサーボピストンを有し、前記サーボピストンの動きに応じて前記斜板の傾転角を変更する傾転アクチュエータと、
    スプールを収容するスリーブを有し、前記スプール及び前記スリーブの相対位置によって、前記サーボピストンを動かす作動油の圧力を調整するレギュレータと、
    前記サーボピストンの変位に応じて前記スリーブを前記スプールに追従させるフィードバック機構と、を備え、
    前記フィードバック機構は、
    前記サーボピストンに連結された第1ピストンと、
    前記スリーブに連結された第2ピストンと、
    前記第1ピストンを収容する第1シリンダチューブと、
    前記第2ピストンを収容する第2シリンダチューブと、
    前記第1シリンダチューブの一端部と前記第2シリンダチューブの一端部とを接続して、前記第1ピストンの一端面と前記第2ピストンの一端面との間に第1油室を形成する第1油路と、
    前記第1シリンダチューブの他端部と前記第2シリンダチューブの他端部とを接続して、前記第1ピストンの他端面と前記第2ピストンの他端面との間に第2油室を形成する第2油路と、を有する
    ことを特徴とする斜板制御機構。
  2. 前記フィードバック機構は、
    前記第1油室及び前記第2油室のそれぞれに前記作動油を供給する供給油路と、
    前記第1油室から前記供給油路への前記作動油の流出を規制する第1チェック弁と、
    前記第2油室から前記供給油路への前記作動油の流出を規制する第2チェック弁と、を更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の斜板制御機構。
  3. 前記フィードバック機構は、前記第1ピストン及び前記第2ピストンのそれぞれの外周面に設けられたシール部材を更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の斜板制御機構。
  4. 前記フィードバック機構は、
    前記スリーブと前記第2ピストンとを連結するレバーと、
    前記レバーを一方向から押圧する第3ピストンに圧力を伝達する作動油が流れる第3油路と、
    前記レバーを前記一方向の逆方向から押圧する第4ピストンに圧力を伝達する作動油が流れる第4油路と、を更に有し、
    前記レギュレータは、前記第3油路を流れる前記作動油の前記圧力と前記第4油路を流れる前記作動油の前記圧力との圧力差を前記スリーブの変位に応じた圧力差に調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の斜板制御機構。
  5. 前記斜板式アキシャルピストンポンプは、油圧アクチュエータと閉回路を構成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の斜板制御機構。
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