JP2002202063A - 斜板式ピストンポンプ - Google Patents

斜板式ピストンポンプ

Info

Publication number
JP2002202063A
JP2002202063A JP2000401133A JP2000401133A JP2002202063A JP 2002202063 A JP2002202063 A JP 2002202063A JP 2000401133 A JP2000401133 A JP 2000401133A JP 2000401133 A JP2000401133 A JP 2000401133A JP 2002202063 A JP2002202063 A JP 2002202063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
control
piston
spring
tilt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000401133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4523720B2 (ja
Inventor
Susumu Narita
晋 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP2000401133A priority Critical patent/JP4523720B2/ja
Publication of JP2002202063A publication Critical patent/JP2002202063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4523720B2 publication Critical patent/JP4523720B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜板の動きをレギュレータに正確に伝えら
れ、装置のコンパクト化がはかれる斜板式ピストンポン
プ。 【解決手段】 ピストン8を収装するシリンダ6を有す
るシリンダブロック3と、シリンダブロック3の回転に
伴ってシリンダ6の容積室を拡縮するようにピストン8
を往復動させる斜板4と、油圧により斜板4を傾転させ
る大径ピストン(傾転アクチュエータ)23と、大径ピ
ストン23に導かれる油圧を調節するレギュレータ30
とを備える斜板式ピストンポンプ1において、斜板4に
追従してシリンダブロック3の回転軸Oと略平行に変位
するフィードバックピン32を備え、レギュレータ30
はフィードバックピン32を介して斜板4の傾転角に応
じて大径ピストン23に導かれる油圧を調節する構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変容量形の斜板
式ピストンポンプの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】斜板式ピストンポンプの出力を一定に制
御するため、斜板の傾転角を油圧制御する出力制御装置
が知られている。
【0003】従来、この種の出力制御装置として、例え
ば特開平6−28269号公報に開示されたものは、油
圧により斜板を傾転させる傾転アクチュエータと、この
傾転アクチュエータに導かれる油圧を調節するレギュレ
ータと、レギュレータを斜板の傾転角度に応じて作動さ
せるリンク機構とを備えている。このリンク機構はポン
プハウジングの外部に設けられ、斜板のトラニオン軸の
回転をレギュレータに伝えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の斜板式ピストンポンプにあっては、斜板のト
ラニオン軸の回転がリンク機構を介してレギュレータに
伝えられる構成のため、リンク機構のガタツキ等に起因
して、斜板の動きをレギュレータに正確に伝えることが
難しいという問題点があった。
【0005】また、リンク機構およびレギュレータはポ
ンプハウジングの外部に設けられるため、装置の大型化
を招いた。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、斜板の動きをレギュレータに正確に伝えら
れ、装置のコンパクト化がはかれる斜板式ピストンポン
プを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ピストン
を収装するシリンダを有するシリンダブロックと、シリ
ンダブロックの回転に伴ってシリンダの容積室を拡縮す
るようにピストンを往復動させる斜板と、流体圧により
斜板を傾転させる傾転アクチュエータと、傾転アクチュ
エータに導かれる流体圧を調節するレギュレータとを備
える斜板式ピストンポンプに適用する。
【0008】そして、斜板に追従してシリンダブロック
の回転軸と略平行に変位するフィードバックピンを備
え、レギュレータはフィードバックピンを介して斜板の
傾転角に応じて傾転アクチュエータに導かれる流体圧を
調節する構成したことを特徴とするものとした。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、シリ
ンダブロックを収装するポンプハウジングと、斜板を傾
転角が大きくなる方向に付勢する傾転スプリングとを備
え、ポンプハウジング内に傾転スプリングと並んでフィ
ードバックピンを配置したことを特徴とするものとし
た。
【0010】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、レギュレータはフィードバックピンを斜板側に押
し付ける制御スプリングと、傾転アクチュエータに導か
れる流体圧を制御する制御スプールとを備え、ポンプ吐
出圧によって制御スプールを制御スプリングに抗して駆
動する構成とし、フィードバックピンと制御スプリング
および制御スプールを直列に配置したことを特徴とする
ものとした。
【0011】第4の発明は、第1から第3のいずれか一
つの発明において、斜板の傾転角が小さくなるのに伴っ
て制御スプリングの弾性復元力が段階的に大きくなる構
成としたことを特徴とするものとした。
【0012】第5の発明は、第1から第4のいずれか一
つの発明において、レギュレータは流体圧により制御ス
プールを制御スプリングに抗して駆動する制御ピストン
とを備え、制御ピストンは複数の受圧面を有し、少なく
とも一方の受圧面に導かれる流体圧が調節される構成と
したことを特徴とするものとした。
【0013】
【発明の作用および効果】第1の発明によると、フィー
ドバックピンをシリンダブロックの回転軸と略平行に配
置することにより、フィードバックピンを斜板に当接さ
せて斜板の傾転動作に追従して変位させることが可能と
なる。
【0014】レギュレータがフィードバックピンを介し
て斜板の傾転角を直接検出するため、従来装置のように
トラニオン軸の回転動作に連動するリンク機構を廃止し
てこれに起因した追従性の悪化を回避し、斜板の動きが
制御スプリングを介して制御スプールへと正確に伝えら
れる。
【0015】第2の発明によると、フィードバックピン
を傾転スプリングと並んでポンプハウジング内に配置す
ることにより、ポンプハウジングが大型化することを避
けられ、ピストンポンプの搭載スペースを大きくしない
で済む。
【0016】また、従来装置のようにトラニオン軸の回
転動作に連動するリンク機構を廃止して構造の簡素化が
はかれ、製品のコストダウンがはかれる。
【0017】第3の発明によると、レギュレータは傾転
スプリングと並んでフィードバックピンと制御スプリン
グおよび傾転アクチュエータが直列に配置されることに
より、レギュレータを収装するスペースによってポンプ
ハウジングが大型化することを避けられ、ピストンポン
プの搭載スペースを大きくしないで済む。
【0018】第4の発明によると、斜板の傾転角が小さ
くなるのに伴って制御スプリングの弾性復元力が段階的
に大きくなることにより、ピストンポンプの吐出圧と吐
出流量の関係を示す特性をピストンポンプの出力が一定
値となる双曲線に近似して設定することが可能となる。
【0019】第5の発明によると、制御ピストンはその
受圧面に導かれる駆動圧が高められることにより、制御
スプールを押す力が増し、ピストンポンプの出力が高め
られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0021】図2、図3に示すように、回転斜板式のピ
ストンポンプ1は、ポンプハウジング2とカバー10と
により形成される内部空間にシリンダブロック3および
斜板4が収装される。
【0022】シリンダブロック3はシャフト5を介して
回転駆動される。シャフト5は、その一端がポンプハウ
ジング2にベアリング12を介して支持され、その途中
がカバー10にベアリング11を介して支持される。シ
ャフト5はカバー10から外部へ突出されるその一端に
動力源として図示しないエンジンから回転が伝達され
る。
【0023】シリンダブロック3には複数本のシリンダ
6がその回転軸Oと略平行に、かつその回転軸Oを中心
とする略同一円周上に一定の間隔を持って並んで配置さ
れる。
【0024】各シリンダ6にはピストン8がそれぞれ挿
入され、両者の間に容積室7が画成される。各ピストン
8の一端側はシリンダブロック3から突出され、斜板4
に接するシュー9を介して支持される。シリンダブロッ
ク3が回転すると、各ピストン8は斜板4との間で往復
動し、シリンダ6の容積室7を拡縮させる。
【0025】図4に示すように、ポンプハウジング2に
はシシリンダブロック3が摺接するポートプレート15
を介して各容積室7に連通する吸込ポート13と吐出ポ
ート14が形成される。シリンダブロック3の回転に伴
い図示しないタンクからの作動油が図示しない配管を介
して吸込ポート13から各容積室7に吸込まれる一方、
各容積室7から吐出ポート14へと吐出される作動油は
図示しない配管を介して油圧機器へと導かれる。
【0026】ピストンポンプ1の吐出量を可変とするた
め、斜板4は図示しないトラニオン軸を介してポンプハ
ウジング2に傾転可能に支持される。ポンプハウジング
2内には斜板4を傾転角が大きくなる方向に付勢する傾
転スプリング21を備える。
【0027】斜板4の傾転角を変える傾転アクチュエー
タとして、傾転スプリング21と共に斜板4を傾転角が
大きくなる方向に駆動する小径ピストン22と、傾転ス
プリング21に抗して斜板4を傾転角が大きくなる方向
に駆動する大径ピストン23とを備える。大径ピストン
23は小径ピストン22より大きな受圧面積を有し、こ
れらに導かれる油圧が高まると傾転スプリング21に抗
して斜板4が傾転角が大きくなる方向に駆動される。
【0028】筒状の大径ピストン23はポンプハウジン
グ2に固定されたガイドスリーブ24を介して回転軸O
と略平行に摺動可能に支持される。大径ピストン23は
その球面状の先端23aが斜板4の延長部4bに当接
し、圧力室28に導かれる油圧により斜板4を傾転角が
大きくなる方向に駆動する。
【0029】円柱状の小径ピストン22はポンプハウジ
ング2に固定されたガイドスリーブ25を介して回転軸
Oと略平行に摺動可能に支持される。小径ピストン22
はその円盤状のつば部22aの端面が斜板4の延長部4
aに固定された球面座26に当接し、圧力室27に導か
れる油圧により斜板4を傾転角が小さくなる方向に駆動
する。
【0030】小径ピストン22の端面に当接するストッ
パ16が設けられる。ストッパ16はナット18,19
を介してポンプハウジング2に締結され、ナット18に
対する螺合位置を変えることにより、小径ピストン22
のストローク範囲を調整できる。
【0031】コイル状の傾転スプリング21は小径ピス
トン22と同軸上に配置され、ガイドスリーブ25の外
側に介装される。傾転スプリング21は小径ピストン2
2のつば部22aとポンプハウジング2の間に圧縮して
介装される。
【0032】そして本発明の要旨とするところである
が、ポンプハウジング2内には、斜板4に追従してシリ
ンダブロック3の回転軸Oと略平行に変位するフィード
バックピン32と、このフィードバックピン32に連動
して大径ピストン23に導かれる油圧を調節するレギュ
レータ30とを備える。
【0033】図1に示すように、フィードバックピン3
2およびレギュレータ30は傾転スプリング21および
小径ピストン22と並んで回転軸Oと略平行な軸L上に
配置される。
【0034】フィードバックピン32はポンプハウジン
グ2の穴41に摺動可能に支持される。この穴41はシ
リンダブロック3の回転軸Oと略平行な軸Lを中心して
形成される。斜板4の延長部4aに球31が埋め込まれ
る。フィードバックピン32はその端面32aが球31
に当接し、斜板4が傾転するのに追従して軸L方向に変
位する。つまり、フィードバックピン32は斜板4の傾
転角を直接検出する構成となっている。
【0035】レギュレータ30は斜板4の傾転角とポン
プ吐出圧に応じて大径ピストン23に導かれる油圧を調
節してピストンポンプ1の出力を制御する。具体的に、
レギュレータ30は、フィードバックピン32を斜板4
側に押し付ける制御スプリング33,34と、大径ピス
トン23の圧力室28に導かれる油圧を制御する制御ス
プール35と、制御スプール35を駆動する制御ピスト
ン36とを備え、これらが軸L上に直列に配置される。
【0036】コイル状の制御スプリング33,34は、
フィードバックピン32の球面状の端部32bに係合す
るリテーナ37と、制御スプール35に一体形成された
つば部35aの間に介装される。制御スプリング33,
34は、線材の巻径が異なり、巻径の大きい制御スプリ
ング33の内側に巻径の小さい制御スプリング34が配
置される。図のように斜板4の傾転角が最大になった状
態で、巻径の大きい制御スプリング33はリテーナ37
とつば部35aの間に圧縮された状態で介装される一
方、巻径の小さい制御スプリング34はその一端がリテ
ーナ35aまたはつば部35aから離れた状態で介装さ
れている。これにより、斜板4が所定角度を超えて傾転
するのに伴って制御スプール34の両端がリテーナ35
aおよびつば部35aに当接して圧縮され、フィードバ
ックピン32を介して斜板4に付与される制御スプリン
グ33,34のバネ力が段階的に高まる構成となってい
る。
【0037】制御スプール35は筒状のバルブハウジン
グ42に摺動可能に収装され、バルブハウジング42は
ポンプハウジング2に螺合し、ナット40を介して締結
され、その螺合位置を調整できる。
【0038】バルブハウジング42の外周には2つのグ
ルーブ43,44が形成される。グルーブ43は通孔5
2と圧力室27および通孔53を介して吐出ポート14
に連通している。グルーブ44は通孔54、リリーフバ
ルブユニット55内の通路、通孔56を介して大径ピス
トン23の圧力室28に連通する。
【0039】制御スプール35は軸方向に摺動すること
により開ポジションと、図のように閉ポジションに切換
わる。すなわち、制御スプール35は開ポジションでグ
ルーブ43と44を連通して大径ピストン23の圧力室
28にポンプ吐出圧を導く一方、閉ポジションでグルー
ブ43と44の連通を遮断して大径ピストン23の圧力
室28にスプール内孔45を介してポンプハウジング2
内のタンク圧を導く。
【0040】円柱状の制御ピストン36はガイド部材3
8を介して摺動可能に支持され、グルーブ43から圧力
室51に導かれるポンプ吐出圧によって制御スプール3
5を軸方向に押す。制御スプール34は制御ピストン3
6にかかる油圧力が制御スプリング33,34の弾性復
元力を超えて高まると、制御スプリング33,34を圧
縮しながら軸方向に摺動し、閉ポジションから開ポジシ
ョンに切換わる。逆に、制御スプール34は制御ピスト
ン36にかかる油圧力が制御スプリング33,34の弾
性復元力より低下すると、制御スプリング33,34が
伸張しながら軸方向に摺動し、開ポジションから閉ポジ
ションに切換わる。
【0041】以上のように構成される本発明の実施の形
態につき、次に作用を説明する。
【0042】シリンダブロック3の1回転につき、各ピ
ストン8がシリンダ6を1回往復動する。シリンダ6の
容積室7が拡張する吸込行程では、作動油を吸込ポート
13から容積室7に吸い込む。シリンダ6の容積室7が
収縮する吐出行程では、作動油を容積室7から吐出ポー
ト14へと吐出する。
【0043】斜板4は傾転スプリング21および小径ピ
ストン22からの力と大径ピストン23の力が釣り合う
傾転角度に保持される。レギュレータ30は斜板4の傾
転角とポンプ吐出圧に応じて大径ピストン23に導かれ
る油圧を調節し、ピストンポンプ1の出力を制御するこ
れを詳述すると、吐出ポート14のポンプ吐出圧が傾転
角に応じた設定値より減少した場合、制御ピストン36
が圧力室51側に変位し、制御スプール35が閉ポジシ
ョンに切換わり、スプール内孔45、グルーブ44を介
して大径ピストン23にタンク圧を導く。これにより、
大径ピストン23は斜板4をその傾転角を大きくする方
向に傾転させ、ポンプ吐出量が増大し、ポンプ吐出圧が
高まる。
【0044】一方、吐出ポート14のポンプ吐出圧が傾
転角に応じた設定値を超えて高まった場合、この吐出圧
が制御ピストン36を制御スプリング33,34に抗し
て制御スプール35側に押し、制御スプール35を開ポ
ジションに切換えてポンプ吐出圧をグルーブ43,44
を介して大径ピストン23に導く。これにより、大径ピ
ストン23は斜板4をその傾転角を小さくする方向に傾
転させるが、これに伴ってフィードバックピン32が斜
板4に追従して制御スプリング33,34を圧縮する方
向に変位し、制御スプール35が制御ピストン36に抗
して閉ポジションに切換わり、大径ピストン23へのポ
ンプ吐出圧の導入を止め、斜板4の傾転が止まる。
【0045】このようにして制御スプリング33,34
の弾性復元力と制御ピストン36に働くポンプ吐出圧と
がバランスするところで制御スプール34は開閉作動す
ることにより、ピストンポンプ1の吐出圧と吐出流量は
逆比例の関係をもって増減する。
【0046】図6はピストンポンプ1の吐出圧と吐出流
量(押しのけ容積)の関係を示す特性図である。図にお
いて、目標特性はピストンポンプ1の出力が45kW
の一定値となる双曲線であり、ピストンポンプ1の吐出
圧と吐出流量の積が一定となるように設定されている。
実際の設定特性はこの目標特性に近似して設定され
るもので、目標特性に点Bで接する線分ACと、目標
特性に点Dで接する線分CEとで構成される。点Aで
は斜板4の傾転角が最大となり、点Aから点Cの間では
制御スプリング33のみがフィードバックピン32を介
して圧縮される。点Cから点Eの間では制御スプリング
33と34の両方が圧縮される。すなわち、線分ACの
特性は制御スプリング33のみの弾性復元力によって定
まり、線分CEの特性は制御スプリング33と34の弾
性復元力を合わせた力によって定まる。
【0047】フィードバックピン32およびレギュレー
タ30をシリンダブロック3の回転軸Oと略平行な軸L
上に配置することにより、レギュレータ30をポンプハ
ウジング2内に収装することが可能となる。
【0048】レギュレータ30を小径ピストン22およ
び傾転スプリング21と並んでポンプハウジング2内に
配置することにより、レギュレータ30を収装するスペ
ースによってポンプハウジング2が大型化することを避
けられ、ピストンポンプ1を搭載するのに必要なスペー
スを拡大せずに済む。
【0049】そして、レギュレータ30をシリンダブロ
ック3の回転軸Oと略平行な軸L上に配置することによ
り、斜板4に追従して変位するフィードバックピン32
を介して斜板4の傾転角を直接検出することが可能とな
る。すなわち、フィードバックピン32が斜板4に当接
しその傾転動作に追従するため、従来装置のようにトラ
ニオン軸の回転動作に連動するリンク機構を廃止してこ
れに起因した追従性の悪化を回避し、斜板4の動きが制
御スプリング33,34を介して制御スプール35へと
正確に伝えられる。
【0050】次に図7に示す他の実施の形態を説明す
る。なお、前記実施の形態と同一構成部には同一符号を
付す。
【0051】円柱状の制御ピストン61は小径部66お
よび大径部67を有する段付き形状をしており、2つの
受圧面62,63を有する。
【0052】制御ピストン61は円柱状のスライド部材
69に摺動可能に収装され、このスライド部材69はバ
ルブハウジング42に摺動可能に収装される。制御ピス
トン61は、その一端がプラグ67に当接し、スライド
部材69に押し出されることにより、スライド部材69
がプラグ71から離れる方向に摺動し、制御スプール3
5を制御スプリング33,34に抗して摺動させるよう
になっている。
【0053】バルブハウジング42の外周には3つのグ
ルーブ43,44,70が形成される。グルーブ44は
大径ピストンの圧力室に連通し、制御スプール35を介
してグルーブ43に連通する。グルーブ43は吐出ポー
ト14に連通し、ポンプ吐出圧を制御スプール35と制
御ピストン61の受圧面62に導く。グルーブ70には
図示しない切換弁等を介して駆動圧が導かれようになっ
ており、この駆動圧が制御スプール35と制御ピストン
61の受圧面63に導かれる。
【0054】以上のように構成され、制御ピストン61
の受圧面63に導かれる駆動圧が高められることによ
り、制御ピストン61がスライド部材69を介して制御
スプール35を押す力が増し、ピストンポンプ1の出力
が高められる。
【0055】図6において、制御ピストン61の受圧面
63に導かれる駆動圧が高められることにより、設定特
性から設定特性に切換えられる。目標特性はピス
トンポンプ1の出力が60kWの一定値となる双曲線で
ある。実際の設定特性はこの目標特性に近似して設
定されるもので、目標特性に点Fで接する線分FG
と、線分FGから曲折して延びる線分GHとで構成され
る。点Fでは斜板4の傾転角が最大となり、点Fから点
Gの間では制御スプリング33のみがフィードバックピ
ン32を介して圧縮される。点Gから点Hの間では制御
スプリング33と34の両方が圧縮される。すなわち、
線分FGの特性は制御スプリング33のみの弾性復元力
によって定まり、線分GHの特性は制御スプリング33
と34の弾性復元力を合わせた力によって定まる。
【0056】本発明は上記の実施の形態に限定されず
に、例えば制御ピストンを廃止して、制御スプールに駆
動油圧を導くように構成してもよく、その技術的な思想
の範囲内において種々の変更がなしうることは明白であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜板式ピストンポン
プの断面図。
【図2】同じく断面図。
【図3】同じく断面図。
【図4】同じくポンプハウジングの平面図。
【図5】同じくレギュレータの断面図。
【図6】同じくピストンポンプの吐出圧と吐出流量の関
係を示す特性図。
【図7】他の実施の形態を示すレギュレータの断面図。
【符号の説明】
1 ピストンポンプ 2 ポンプハウジング 3 シリンダブロック 4 斜板 6 シリンダ 7 容積室 8 ピストン 21 傾転スプリング 22 小径ピストン 23 大径ピストン 30 レギュレータ 32 フィードバックピン 33 制御スプリング 34 制御スプリング 35 制御スプール 36 制御ピストン 61 制御ピストン 62 受圧面 63 受圧面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンを収装するシリンダを有するシリ
    ンダブロックと、 前記シリンダブロックの回転に伴って前記シリンダの容
    積室を拡縮するように前記ピストンを往復動させる斜板
    と、 流体圧により前記斜板を傾転させる傾転アクチュエータ
    と、 前記傾転アクチュエータに導かれる流体圧を調節するレ
    ギュレータと、 を備える斜板式ピストンポンプにおいて、 前記斜板に追従して前記シリンダブロックの回転軸と略
    平行に変位するフィードバックピンを備え、 前記レギュレータは前記フィードバックピンを介して前
    記斜板の傾転角に応じて傾転アクチュエータに導かれる
    流体圧を調節する構成としたことを特徴とする斜板式ピ
    ストンポンプ。
  2. 【請求項2】前記シリンダブロックを収装するポンプハ
    ウジングと、 前記斜板を傾転角が大きくなる方向に付勢する傾転スプ
    リングとを備え、 前記ポンプハウジング内に前記傾転スプリングと並んで
    前記フィードバックピンを配置したことを特徴とする請
    求項1に記載の斜板式ピストンポンプ。
  3. 【請求項3】前記レギュレータは前記フィードバックピ
    ンを斜板側に押し付ける制御スプリングと、 前記傾転アクチュエータに導かれる流体圧を制御する制
    御スプールとを備え、 ポンプ吐出圧によって前記制御スプールを前記制御スプ
    リングに抗して駆動する構成とし、 前記フィードバックピンと前記制御スプリングおよび前
    記制御スプールを直列に配置したことを特徴とする請求
    項1または2に記載の斜板式ピストンポンプ。
  4. 【請求項4】前記斜板の傾転角が小さくなるのに伴って
    前記制御スプリングの弾性復元力が段階的に大きくなる
    構成としたことを特徴とする請求項1から3のいずれか
    一つに記載の斜板式ピストンポンプ。
  5. 【請求項5】前記レギュレータは流体圧により前記制御
    スプールを前記制御スプリングに抗して駆動する制御ピ
    ストンとを備え、 前記制御ピストンは複数の受圧面を有し、少なくとも一
    方の受圧面に導かれる流体圧が調節される構成としたこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の
    斜板式ピストンポンプ。
JP2000401133A 2000-12-28 2000-12-28 斜板式ピストンポンプ Expired - Fee Related JP4523720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000401133A JP4523720B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 斜板式ピストンポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000401133A JP4523720B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 斜板式ピストンポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002202063A true JP2002202063A (ja) 2002-07-19
JP4523720B2 JP4523720B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=18865614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000401133A Expired - Fee Related JP4523720B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 斜板式ピストンポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4523720B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240518A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Kayaba Ind Co Ltd 馬力制御レギュレータ、馬力制御装置、及び、ピストンポンプ
JP2008248705A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kayaba Ind Co Ltd 馬力制御レギュレータ、馬力制御装置、及びピストンポンプ
JP2010535963A (ja) * 2007-08-07 2010-11-25 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 調整バルブを制御するためのリターン要素を有する制御装置を有する液圧機械
WO2013077355A1 (ja) 2011-11-25 2013-05-30 カヤバ工業株式会社 斜板式ピストンポンプ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012023272A1 (de) 2012-11-29 2014-06-05 Robert Bosch Gmbh Verstelleinrichtung für eine hydraulische Axialkolbenmaschine und hydraulische Axialkolbenmaschine

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5770981A (en) * 1980-10-20 1982-05-01 Daikin Ind Ltd Valiable displacement hydraulic pump
JPH03199675A (ja) * 1989-12-28 1991-08-30 Komatsu Ltd 斜板式油圧ポンプの斜板揺動装置
JPH0387975U (ja) * 1989-12-26 1991-09-09
JPH0482384U (ja) * 1990-11-29 1992-07-17
JPH10231775A (ja) * 1997-02-19 1998-09-02 Kayaba Ind Co Ltd 斜板式油圧ポンプまたはモータ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5770981A (en) * 1980-10-20 1982-05-01 Daikin Ind Ltd Valiable displacement hydraulic pump
JPH0387975U (ja) * 1989-12-26 1991-09-09
JPH03199675A (ja) * 1989-12-28 1991-08-30 Komatsu Ltd 斜板式油圧ポンプの斜板揺動装置
JPH0482384U (ja) * 1990-11-29 1992-07-17
JPH10231775A (ja) * 1997-02-19 1998-09-02 Kayaba Ind Co Ltd 斜板式油圧ポンプまたはモータ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240518A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Kayaba Ind Co Ltd 馬力制御レギュレータ、馬力制御装置、及び、ピストンポンプ
JP2008248705A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kayaba Ind Co Ltd 馬力制御レギュレータ、馬力制御装置、及びピストンポンプ
JP2010535963A (ja) * 2007-08-07 2010-11-25 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 調整バルブを制御するためのリターン要素を有する制御装置を有する液圧機械
CN101772645B (zh) * 2007-08-07 2016-09-28 罗伯特-博希股份公司 包括具有控制调节阀用回程件的调整装置的静液压机
WO2013077355A1 (ja) 2011-11-25 2013-05-30 カヤバ工業株式会社 斜板式ピストンポンプ
US9726158B2 (en) 2011-11-25 2017-08-08 Kyb Corporation Swash plate pump having control pins in series

Also Published As

Publication number Publication date
JP4523720B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6725658B1 (en) Adjusting device of a swashplate piston engine
CN111295514B (zh) 液压旋转机
US9726158B2 (en) Swash plate pump having control pins in series
EP0357782B1 (en) Control apparatus for variable-capacity compressors
KR930013481A (ko) 가변용량 제어기구를 갖춘 경사판형 압축기
US10145368B2 (en) Pump volume control apparatus
EP0549883B1 (en) Control system for hydraulic pumps of the variable displacement type
JP4869118B2 (ja) 馬力制御レギュレータ、馬力制御装置、及び、ピストンポンプ
CN115667715B (zh) 液压旋转机
KR101641817B1 (ko) 가변 용량형 사판 압축기
JP2002202063A (ja) 斜板式ピストンポンプ
US6883313B2 (en) Electro-hydraulic pump displacement control with proportional force feedback
WO2018008209A1 (ja) 斜板式ピストンポンプ
US11952988B2 (en) Fluid pressure rotating machine
JP4917938B2 (ja) 馬力制御レギュレータ、馬力制御装置、及びピストンポンプ
US11549497B2 (en) Hydraulic rotating machine
JP4469076B2 (ja) 可変容量型流体機械の容量制御装置
JPH0544545Y2 (ja)
JPH03172580A (ja) アキシャルピストン装置
JPS6249465B2 (ja)
JPH0599138A (ja) 斜板式可変容量圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100528

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4523720

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees