JP2008239450A - ベータ(β)−ゼオライトの合成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 微粒のベータゼオライトを安定して合成する。
【解決手段】 (a)アルカリ金属イオン源、アルミナ源、シリカ源、有機構造規制物質、粒子成長調整剤および水からなるベータ(β)−ゼオライト合成前駆体を調製する工程、(b)前駆体を乾燥してドライゲルとする工程、および、(c)ドライゲルを水蒸気存在下、100〜200℃で水熱処理して結晶化する工程、からなるベータゼオライトの合成方法。
【選択図】 図2

Description

本発明は、石油精製、石油化学、有機合成化学工業において触媒、触媒担体、吸着剤等として好適に使用することのできる微小なベータゼオライトの合成方法に関するものである。
ゼオライトは石油精製、石油化学、有機合成化学工業において触媒、触媒担体、吸着剤等として重要な役割を果たしている。近年、ベータ(β)−ゼオライトは他のゼオライトと異なる特徴的な構造を有することから注目されている。
ベータゼオライトは、三次元の12酸素員環細孔からなるアルミノ珪酸塩であり、その結晶構造、化学組成については非特許文献1等に記されている。ベータゼオライトの製造方法については、例えば、米国特許第3308069号明細書(特許文献1)や、米国特許第4642226号明細書(特許文献2)、特開平5−201722号公報(特許文献3)、特開平6−91174号公報(特許文献4)、特表平8−509452号公報(特許文献5) 等に記載されている。
ベータゼオライトは通常、水熱合成法により合成されているが、水熱合成法では合成されたベータゼオライトのSiO2/Al23モル比が30以下であり、これを越えるものは合成が困難であった。また、得られるゼオライトの平均粒子径は通常、2〜5μmと大きいものであった。
非特許文献2にはドライゲル法によるベータゼオライトの合成法が記載されている。最近報告されたドライゲル法ではSiO2/Al23モル比に係わらずベータゼオライトが製造できることが明らかにされているが、この場合も平均粒子径が通常1〜2μmと大きいものであった。
また、前記したようにベータゼオライトは石油精製、石油化学、有機合成化学工業において触媒として用いられているが、この場合、触媒活性の劣化による触媒寿命の低下を可及的に防止することが望まれる。
Atlas of Zeolite Framework Types,Fifth Revised Edition 2001,Ch.Baerlocher,W.M.Meier,D.H.Olson,2001,Elsevier Topics in Catalysis,9 ,1441( 1999 ) 米国特許第3308069号 米国特許第4642226号 特開平5−201722号公報 特開平6−91174号公報 特表平8−509452号公報
本発明者等は鋭意検討した結果、特定の界面活性剤を用いると粒子の成長を抑制する効果があることを見出して本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、微粒のベータゼオライトを安定的に合成することのできる製造方法を提供することを発明の解決課題とする。
また、本発明は、高い触媒活性を有し活性劣化の低下の少ないベータゼオライトの製造方法を提供することを発明の解決課題とする。
本発明に係るベータ(β)−ゼオライトの合成方法は、下記の工程(a)〜(c)からなることを特徴とする。
(a)下記(I)〜(VI)からなるベータ(β)−ゼオライト合成前駆体を調製する工程
(I)アルカリ金属イオン源、(II)アルミナ源、(III)シリカ源、(IV)有機構造規制物質、(V)粒子成長調整剤および(VI)水
(b)前駆体を乾燥してドライゲルとする工程
(c)ドライゲルを水蒸気存在下、100〜200℃で水熱処理して結晶化する工程
前記ベータ(β)−ゼオライト合成前駆体の組成は、前記(II)アルミナ源のAl231モルに対して(III)シリカ源のSiO2が20〜300モルの範囲にあり、前記(III)シリカ源のSiO21モルに対して、(I)アルカリ金属イオン源が0.04〜0.10モル、(IV)有機構造規制物質が0.1〜1.0モル、(V)粒子成長調整剤が0.01〜0.1モル、(VI)水が5〜30モル、の各範囲にあることが好ましい。
前記工程(b)におけるドライゲルのH2O/SiO2モル比は、0.01〜3の範囲にあることが好ましい。
前記粒子成長調整剤が炭素数14〜18の直鎖アルキル基を1または2個有するカチオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤であることが好ましい。
前記ドライゲルの平均粒子径が1〜100μmの範囲にあることが好ましい。
前記ベータ(β)−ゼオライトの平均粒子径が0.01〜0.5μmの範囲にあることが好ましい。
本発明によれば、平均粒子径の小さいベータ(β)−ゼオライトを安定的に再現性よく合成することができる。また、得られるゼオライトは高い触媒活性を有するとともに活性劣化が小さい。このため、本発明は地球環境負担性の低い化学プロセスの構築が可能となるベータ(β)−ゼオライトの製造方法を提供することが可能となる。
本発明に係るベータ(β)−ゼオライトの合成方法は、下記の工程(a)〜(c)からなることを特徴としている。
(a)下記(I)〜(VI)からなるベータ(β)−ゼオライト合成前駆体を調製する工程
(I)アルカリ金属イオン源、(II)アルミナ源、(III)シリカ源、(IV)有機構造規制物質、(V)粒子成長調整剤および(VI)水
(b)前駆体を乾燥してドライゲルとする工程
(c)ドライゲルを水蒸気存在下、100〜200℃で水熱処理して結晶化する工程
[工程(a)]
アルカリ金属イオン源
アルカリ金属イオン源としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等が用いられる。
アルミナ源
アルミナ源としては、硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、アルミニウムイソプロポキシド、アルミナ等が用いられる。
シリカ源
シリカ源としては、コロイド状シリカ、シリカヒドロゾル、ケイ酸、ケイ酸塩、ケイ酸水酸化物、シリカゲル、オルト珪酸エチル、オルト珪酸メチル等が挙げられる。
有機構造規制物質
有機構造規制物質(以下、有機テンプレートということがある)としては、従来公知の各種の窒素又は燐を含む有機化合物が用いられる。例えば、第1級〜第3級アミン化合物や第4級アンモニウム化合物が挙げられる。アミン化合物の具体例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エチレンジアミン、プロピルアミン、ジエチルアミン、ベンジルアミン、ピリジン、ピペリジン等が挙げられる。アンモニウム化合物の具体例としては、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、ジベンジルジメチルアンモニウム等の水酸化物又は各種塩(塩化物、臭化物等)が挙げられる。
粒子成長調整剤
粒子成長調整剤としては、結晶性が高く平均粒子径が0.01〜0.5μmの範囲にあるベータ(β)−ゼオライが得られれば特に制限はないが、直鎖のアルキル基を有するカチオン性界面活性剤が好適に用いられる。
なかでも、炭素数14〜18の直鎖アルキル基を有するカチオン性界面活性剤は好適に用いることができる。
直鎖アルキル基の炭素数が13以下の場合には、ドライゲルの表面あるいはドライゲル粒子間にあって粒子成長を抑制する効果が不充分なためか、得られるベータゼオライトの粒子径が大き過ぎたり、粒子径分布が広い場合や、粒子径に再現性がない場合がある。
直鎖アルキル基の炭素数が19以上のものは得ることが困難であり、得られたとしても高価で経済性に問題がある。
このようなカチオン性界面活性剤としては、トリメチルセチルアンモニウム、トリメチルステアリルアンモニウム、トリメチルミリスチルアンモニウム、トリエチルセチルアンモニウム、トリエチルステアリルアンモニウム、トリエチルミリスチルアンモニウム、ジメチルジセチルアンモニウム、ジメチルジステアリルアンモニウム、ジメチルジミリスチルアンモニウム等のハロゲン化物、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。また、水酸化物を用いることもできる。
また、非イオン性界面活性剤も使用することができる。具体的には、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロックコポリマーEOmPOnEOm(m=33〜70,n=5〜26)、Tween20,40,60の様なポリエチレンオキシド長鎖脂肪酸エステル、BRj35,48の様なポリエチレンオキシド長鎖脂肪エーテル、n-Dodecyl-B-D-maltopyranosideの様な糖類長鎖アルキルエーテル、Triton x-100の様なポリエチレンオキシドオクチルフェニルエーテルなどが挙げられる。
本発明では、前記した原料を混合してベータ(β)−ゼオライ合成前駆体を調製する。
ベータ(β)−ゼオライト合成前駆体の組成は、前記(II)アルミナ源のAl231モルに対して(III)シリカ源のSiO2が20〜300モルの範囲にあり、前記(III)シリカ源のSiO21モルに対して、(I)アルカリ金属イオン源が0.04〜0.10モル、(IV)有機構造規制物質が0.1〜1.0モル、(V)粒子成長調整剤が0.01〜0.1モル、(VI)水が5〜30モル、の各範囲にあることが好ましい。
ベータゼオライト合成前駆体の組成をさらに具体的に説明すると以下の通りである。
SiO2/Al23モル比は20〜300、さらには60〜200の範囲にあることが好ましい。
SiO2/Al23モル比が20未満の場合はベータゼオライトが得られない場合があり、得られたとしても他の結晶型のゼオライトが混在することがある。
SiO2/Al23モル比が300を越えると、ベータゼオライトは得られるが触媒用途には不向きである。但し、触媒担体、疎水性分子の吸着剤、無機分離膜等として用いる場合はSiO2/Al23モル比が300を越えて合成することができる。
OH(水酸基)/SiO2モル比は0.2〜0.6、さらには0.4〜0.5の範囲にあることが好ましい。OH/SiO2モル比が0.2〜0.6の範囲を外れるとベータゼオライトが得られない場合がある。
M(アルカリ金属)/SiO2モル比は0.04〜0.10、さらには0.06〜0.08の範囲にあることが好ましい。M/SiO2モル比が前記範囲を外れるとベータゼオライトが得られない場合がある。
1(有機構造規制物質)/SiO2モル比は0.1〜1.0、さらには0.2〜0.4の範囲にあることが好ましい。
1/SiO2モル比が0.1未満の場合はベータゼオライトが得られない場合があり、得られたとしても結晶性が不充分となることがある。R1/SiO2モル比が1.0を越えてもさらに結晶性が向上することもなく、有機構造規制物質が高価であることから経済性に問題がある。
2(粒子成長調整剤)/SiO2モル比は0.01〜0.1、さらには0.02〜0.1の範囲にあることが好ましい。
2/SiO2モル比が0.01未満の場合は得られるベータゼオライトの粒子径が大き過ぎたり、再現性よく微粒のベータゼオライトを得ることが困難である。R2/SiO2モル比が0.1を越えると結晶化が阻害されるためかベータゼオライトの結晶性が低下したり、無定型となる場合がある。
2O/SiO2モル比は5〜30、さらには10〜20の範囲にあることが好ましい。
2O/SiO2モル比が5未満の場合は、各原料を調合するに際して水分が少なく固形分濃度が高いために調合が不均一となり、得られるベータゼオライトの粒子径分布が不均一であったり、結晶性が不充分となることがある。H2O/SiO2モル比が30を越えると、調合がさらに均一になることもなく、このため得られるベータゼオライトの粒子径分布がさらに均一になることもなく、工程(b)での乾燥に長時間を要するため経済的でない。
[工程(b)]
ついで、前駆体を乾燥してドライゲルとする。乾燥後のドライゲルのH2O/SiO2モル比は0.01〜3、さらには0.05〜2の範囲にあることが好ましい。
ドライゲルのH2O/SiO2モル比が0.01未満の場合は、乾燥時に有機構造規制物質も脱離することがあり、結晶化に長時間を要したり、クリストバライト等が生成することがある。ドライゲルのH2O/SiO2モル比が3を越えると、水分が多過ぎて、従来の水熱合成法に近くなるためか得られるベータゼオライトの粒子径が所望の粒子径範囲を超えて大きくなることがあり、また、結晶性の高いベータゼオライトが得られない場合がある。
乾燥温度は乾燥後のドライゲルのH2O/SiO2モル比が前記範囲となれば特に制限はないが、通常80〜90℃である。また乾燥時間は乾燥温度によっても異なるが、通常2〜50時間である。
乾燥はスラリー状のベータ(β)−ゼオライ合成前駆体を前記乾燥温度で撹拌しながら行う。
ついで、乾燥して得たドライゲル(固形物)を従来公知の方法で粉砕し、ドライゲル粉体の平均粒子径が概ね1〜100μm、好ましくは50〜100μmとなるように調整する。
[工程(c)]
ついで、ドライゲル粉体を水蒸気存在下、100〜200℃、好ましくは150〜180℃で水熱処理して結晶化する。
具体的に水熱処理を例示すると、ドライゲル粉体をテフロン(登録商標)製容器に採取し、この容器をオートクレーブに入れ、この時、ドライゲル粉体を充填したテフロン(登録商標)製容器に水が直接入ることのないようにオートクレーブの底部に少量の水(ドライゲル粉体1g当り約0.2g)を存在させる。ついで、前記温度範囲で加熱することにより結晶化を行う。この時、結晶化時間はドライゲルの組成によっても異なるが通常5〜200時間、さらには10〜100時間の範囲にあることが好ましい。
以上のようにして得られたベータゼオライトの平均粒子径は0.01〜0.5μm、さらには0.02〜0.3μm、特に0.03〜0.15μmの範囲にあることが好ましい。
ベータゼオライトの平均粒子径が0.01μm未満の場合は結晶性が低く触媒活性、選択性が不充分となる傾向があり、ベータゼオライトの平均粒子径が0.5μmを越えると選択性が低下するとともに触媒寿命が短くなる傾向がある。
なお、得られたベータゼオライトを触媒等として使用するに際しては、通常450〜7
00℃ 、好ましくは500〜600℃にて焼成して、有機構造規制物質(有機テンプレート)を除去することが好ましい。さらに、反応の種類によっては周知のイオン交換法等によってアルカリを低減、除去して用いることができ、またアルカリ土類金属塩、希土類金属塩等でイオン交換し、アルカリ土類金属イオン、希土類金属塩イオン等を含むベータゼオライトとする。
さらに、得られたベータゼオライトは粉体のまま使用することができるが、必要に応じて従来公知の方法で成形体として用いることもできる。
以下に、本発明を実施例によりさらに詳述するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
ベータゼオライト(Z1)の合成
有機構造規制物質として水酸化テトラエチルアンモニウム(TEAOH)37mmolを含む濃度35重量%の水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液15.57gと、NaOH7.2mmolを含む濃度25.2重量%のNaOH水溶液1.12gとを混合し、この混合物に、SiO2100mmolを含むコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSI−40、SiO2濃度40重量%)15.02gを加え、30分間攪拌した。
次に、この混合物に、規定量の硝酸アルミニウムを10.18mlの加温蒸留水に溶かした溶液を加え、さらに1時間攪拌した。この際の各成分のモル比はSiO2: 0.37TEAOH:0.072NaOH:0.02Al23:17H2Oである。ついで、粒子成長調整剤としてトリメチルセチルアンモニウムブロマイド(CTMABr)1.49g(4.1mmol)を80mlのエタノールに溶かした溶液を加え、混合物を2時間攪拌した。
生成したゲルを、攪拌しながら、90℃の油浴上で6時間乾燥した。ゲルが高粘性になった時点で、テフロン(商標)製ロッドを用いて、さらに約30分間掻き混ぜてドライゲルを得た。この時のCTMABrおよび水の含有量はSiO2:0.041CTMABr:0.58H2Oである。
ついで、ドライゲルを粉砕してドライゲル粉体(平均粒子径50μm)とし、これをテフロン(商標)製容器(内径3.7mm、高さ5.5mm)に充填した。この容器をテフロン(商標)で内張りしたオートクレーブ(内容積約125ml)に移した。オートクレーブの底部には、少量の水(ドライゲル粉体1g当り約0.2g)を存在させた。ついで、オートクレーブを175℃で24時間加熱することにより結晶化を行った。
次いで、オートクレーブを冷水で冷却し、ゼオライトをテフロン(登録商標)容器から取出し、水洗した後、室温で乾燥した。この時のX線回折スペクトルを図1(下段図:SiO2/Al23モル比50)に示した。
乾燥した後、ゼオライト粉体を550で7時間焼成して有機構造規制物質を除去した。この時のX線回折スペクトルを図1(中段図:SiO2/Al23モル比50)に示した。
ついで、硝酸アンモニウム水溶液を用いてアンモニウムイオン交換し、乾燥し、再び550℃で7時間焼成し、プロトン型(H型)のベータゼオライト(Z1)を得た。この時のX線回折スペクトルを図1(上段図:SiO2/Al23モル比50)に示した。
得られたベータゼオライト(Z1)のX線回折スペクトルは典型的なベータゼオライトの回折を示している。図2にベータゼオライト(Z1)の走査型電子顕微鏡写真(SEM)を示した。SEM観察による粒子径分布は30〜50nm、平均粒子径は40nmで従来法のものと比べて非常に小さく、比較的均一である。
また、窒素吸着法(BET)による比表面積(SA)および外部比表面積(ExSA)とアンモニア昇温脱離法(TPD)によるNH3吸着量(固体酸量)の測定結果を表1に示した。
さらに、図3にベータゼオライト(Z1)の29+Si-MAS-NMRスペクトルを示すが、Alが隣接するピーク(Q3)の存在が確認された。
また、図4にベータゼオライト(Z1)の27+Al-MAS-NMRスペクトルを示した。図4においてアルミニウムは4配位に基づくものであり、結晶外に存在する6配位のアルミニウムは殆ど存在しなかった。以上の結果は本発明方法の有効性を示すものである。
n−ヘキサンの異性化反応(1)
ベータゼオライト(Z1)についてn−ヘキサンの異性化活性を測定した。
反応は、20/32メッシュに粒度調製したベータゼオライト(Z1)1gを内径9mmの石英管に充填し、350℃、W/F=8.17g・hr/mol(n−ヘキサン供給量0.15ml/min)で窒素ガス(20ml/min)を流しながら反応を行った。
反応開始後4時間経過した時点で生成物をガスクロマトグラフィーで分析し、下記の定義による転化率、生成物中のC6異性体およびC5以下の分解生成物の割合を求め、これらを表1に示した。
転化率: 100−nC6残存率(wt%)
6異性体: 生成物中(n-C6以外)中のC6成分の割合(wt%)
分解生成物: 生成物中(n-C6以外)中のC5以下成分の割合(wt%)
n−ヘキサンの異性化反応(2)
n−ヘキサンの異性化反応(1)と同様にして、反応開始後50時間経過した時点の試験結果を表1に示した。
ベータゼオライト(Z2)の合成
実施例1において、表1に示す組成となるように硝酸アルミニウム溶液およびCTMABrの使用量を変更した以外は同様にして、プロトン型(H型)のベータゼオライト(Z2)を得た。実施例1同様にX線回折スペクトルを図1(SiO2/Al23モル比75)に示した。
得られたベータゼオライト(Z2)について、SiO2/Al23モル比、粒子径分布、平均粒子径、比表面積、外部比表面積およびNH3吸着量を測定し、結果を表1に示した。
また、実施例1と同様にしてn−ヘキサンの異性化反応(1)およびn−ヘキサンの異性化反応(2)を行い、試験結果を表1に示した。
ベータゼオライト(Z3)の合成
実施例1において、表1に示す組成となるように硝酸アルミニウム溶液およびCTMABrの使用量を変更した以外は同様にして、プロトン型(H型)のベータゼオライト(Z3)を得た。実施例1同様にX線回折スペクトルを図1(SiO2/Al23モル比100)に示した。
得られたベータゼオライト(Z3)について、SiO2/Al23モル比、粒子径分布、平均粒子径、比表面積、外部比表面積およびNH3吸着量を測定し、結果を表1に示した。
また、実施例1と同様にしてn−ヘキサンの異性化反応(1)およびn−ヘキサンの異性化反応(2)を行い、試験結果を表1に示した。
ベータゼオライト(Z4)の合成
実施例1において、粒子成長調整剤としてトリメチルステアリルアンモニウムブロマイド(STMABr)を4.1mmol用いた以外は同様にしてベータゼオライト(Z4)を得た。
得られたベータゼオライト(Z4)について、SiO2/Al23モル比、粒子径分布、平均粒子径、比表面積、外部比表面積およびNH3吸着量を測定し、結果を表1に示した。
また、実施例1と同様にしてn−ヘキサンの異性化反応(1)およびn−ヘキサンの異性化反応(2)を行い、試験結果を表1に示した。
比較例1
ベータゼオライト(RZ1)の合成
実施例1において、粒子成長調整剤(CTMABr)を使用しなかった以外は同様にしてベータゼオライト(RZ1)を得た。
図5にベータゼオライト(RZ1)のSEM像を示した。
得られたベータゼオライト(RZ1)について、SiO2/Al23モル比、粒子径分布、平均粒子径、比表面積、外部比表面積およびNH3吸着量を測定し、結果1を表に示した。
また、実施例1と同様にしてn−ヘキサンの異性化反応(1)およびn−ヘキサンの異性化反応(2)を行い、試験結果を表1に示した。
比較例2
ベータゼオライト(RZ2)の合成
水酸化テトラエチルアンモニウム(TEAOH)75mmolを含む濃度35重量%の水溶液と、NaOHとして45mmolを含む濃度25.2重量%の水溶液とを混合し、この混合物に、150mmolのSiO2を含むコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSI−40、SiO2濃度40重量%)7.51gを加え、30分間撹拌した。
次に、この混合物に、1.5mmolのAl2(SO43を加温蒸留水30.63mlに溶かした溶液を加え、2時間撹拌した。
このようにして得られたヒドロゲルをテフロン(商標)で内張りしたオートクレーブ(125ml)に入れた。このオートクレーブを150℃で7日間加熱した。
次いで、オートクレーブを冷水で冷却し、ゼオライトを水洗した後、室温で乾操した。
次に、この乾燥品を550℃で焼成して有機テンプレート(TEAOH)を除去した後、硝酸アンモニウム水溶液を用いてアンモニウムイオン交換し、乾燥し、再び550℃で7時間焼成してプロトン型(H型)のベータゼオライト(RZ2)を得た。
得られたベータゼオライト(RZ2)について、SiO2/Al23モル比、粒子径分布、平均粒子径、比表面積、外部比表面積およびNH3吸着量を測定し、結果を表1に示した。
また、実施例1と同様にしてn−ヘキサンの異性化反応(1)およびn−ヘキサンの異性化反応(2)を行い、試験結果を表1に示した。
実施例1,2,3における合成物のX線回折図を示す。 ベータゼオライト(Z1)の走査型電子顕微鏡写真である。 ベータゼオライト(Z1)の29+Si-MAS-NMRスペクトルを示す。 ベータゼオライト(Z1)の27+Al-MAS-NMRスペクトルを示す。 ベータゼオライト(RZ1)の走査型電子顕微鏡写真である。

Claims (6)

  1. 下記の工程(a)〜(c)からなることを特徴とするベータ(β)−ゼオライトの合成方法。
    (a)下記(I)〜(VI)からなるベータ(β)−ゼオライト合成前駆体を調製する工程
    (I)アルカリ金属イオン源、(II)アルミナ源、(III)シリカ源、(IV)有機構造規制物質、(V)粒子成長調整剤および(VI)水
    (b)前駆体を乾燥してドライゲルとする工程
    (c)ドライゲルを水蒸気存在下、100〜200℃で水熱処理して結晶化する工程
  2. 前記ベータ(β)−ゼオライト合成前駆体の組成が、前記(II)アルミナ源のAl231モルに対して(III)シリカ源のSiO2が20〜300モルの範囲にあり、前記(III)シリカ源のSiO21モルに対して、(I)アルカリ金属イオン源が0.04〜0.10モル、(IV)有機構造規制物質が0.1〜1.0モル、(V)粒子成長調整剤が0.01〜0.1モル、(VI)水が5〜30モル、の各範囲にある請求項1に記載のベータ(β)−ゼオライトの合成方法。
  3. 前記工程(b)におけるドライゲルのH2O/SiO2モル比が0.01〜3の範囲にある請求項1または2に記載のベータ(β)−ゼオライトの合成方法。
  4. 前記粒子成長調整剤が炭素数14〜18の直鎖アルキル基を1または2個有するカチオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤である請求項1〜3のいずれかに記載のベータ(β)−ゼオライトの合成方法。
  5. 前記ドライゲルの平均粒子径が1〜100μmの範囲にある請求項1〜4のいずれかに記載のベータ(β)−ゼオライトの合成方法。
  6. 前記ベータ(β)−ゼオライトの平均粒子径が0.01〜0.5μmの範囲にある請求項1〜5のいずれかに記載のベータ(β)−ゼオライトの合成方法。
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