JP2008239056A - 走行系レバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者以外の他操作者が走行系レバーを操作することに起因する運転者が予期しない車両動作の発生を生じ難くすることができる走行系レバー装置を提供する。
【解決手段】運転席14にシート電極16を設け、セレクトレバー5のノブ部5bにタッチ電極17を設ける。運転者15が運転席14に着座してセレクトレバー5を握ると、シート電極16とタッチ電極17が運転者15により繋がり、運転席14の識別信号発信部18が発信する識別信号Sが人体を伝ってセレクトレバー5側の識別信号受信部22に至る。識別信号受信部22でこの時の識別信号Sが正規のものと判別されて生体通信が成立すると、セレクトレバー5のレンジ位置切換操作が許可される。一方、他の座席に着座する乗員がセレクトレバー5を操作した際は、他座席にはシート電極が設けられていないので、この時は生体通信が成立せず、他の乗員によるセレクトレバー5の操作は不許可となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、操作時に車両の速度変化を伴う走行系機器を操作する際に運転者が用いる走行系レバーを備えた走行系レバー装置に関する。
従来、自動車等の車両においては、速度やエンジン回転数に応じてギア変速比を自動的に切り替える自動変速機で走行するオートマチック車両が広く普及してきている。この種のオートマチック車両の運転席には、自動変速機のレンジ位置を切り換える際に操作するセレクトレバーが設けられている。この種のセレクトレバーの一例は、例えば特許文献1等に開示されている。セレクトレバーは、例えばP位置、N位置、D位置、R位置等の複数のレンジ位置に操作可能であって、一般的にはセンターコンソールに位置するフロアシフト型のものが広く使用されているが、近年は設置位置がコラムとなったコラムシフト型も普及してきている。
特開2005−67548号公報
しかし、セレクトレバーは、運転者が意志を持って操作する場合は特に問題はないが、例えばパッセンジャーとして助手席に座る幼児が悪戯にセレクトレバーに触ったり、或いはペットが車内でセレクトレバーにぶつかったりすることなどが原因で、セレクトレバーが偶然に操作されてしまう場合がある。この場合は、運転者の意図しないセレクトレバー操作が行われることになり、これは車両安全運転に支障を来すことから、何らかの対応策が望まれていた。
本発明の目的は、運転者以外の他操作者が走行系レバーを操作することに起因する運転者が予期しない車両動作の発生を生じ難くすることができる走行系レバー装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、操作時に車両の速度変化を伴う走行系機器を操作する際に運手者が用いる走行系レバーを備えた走行系レバー装置において、人体を経由可能な通知信号を発生する信号発生手段と、運転席に設けられ、前記信号発生手段から前記通知信号の供給を受ける座席電極と、前記走行系レバーのノブ部に設けた操作電極と、 前記座席電極及び前記操作電極が人体によって繋がる生体通信により、前記通知信号を前記運転席側からその時の生体通信を介して取り込み、当該通知信号を用いて前記走行系レバーの操作許可判別を行う判別手段と、前記判別手段が前記走行系レバーの操作を不許可にすると判別した際に、当該走行系レバーの操作を禁止する禁止手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、例えば電極内蔵の運転席に着座した運転者が走行系レバーを操作した場合、この時は座席電極及び操作電極が人体を介して電気的に繋がることから、座席側から発信される通知信号が人体を通じて判別手段に出力される。そして、生体通信で流れたこの通知信号が正規のものであれば判別手段は生体通信成立を認識し、これを以て走行系レバーの操作を許可する。判別手段がレバー操作許可を認識した際、禁止手段は走行系レバーの操作を許可し、走行系レバーの自由なレバー操作を許容する。よって、レバー操作者が運転者等であれば、この時は通常通りの走行系レバーの操作が許容され、レバー操作が行われた際には、問題なく走行系機器が作動する状態となる。
一方、例えば仮に電極非内蔵の座席に着座した操作者が走行系レバーを操作した場合、この時は判別手段には通知信号が流れ込まず、生体通信は成立しない。このため、判別手段は走行系レバーのレバー操作を不許可と認識し、禁止手段は走行系レバーの操作を禁止して自由なレバー操作を制限する。このため、操作者が電極非内蔵座席の着座者、例えば車内助手席に座る幼児やペット等の同乗者であれば、この時は走行系レバーの操作が禁止され、仮に同乗者が誤って偶然に走行系レバーを操作しても、この時はレバー操作に基づく走行系機器の作動が実施されないことになる。よって、正規者以外の走行系レバーのレバー操作が許可されないので、運転者以外の他操作者が走行系レバーを操作することに起因する運転者が予期しない車両動作の発生を生じ難くすることが可能となる。
本発明では、前記走行系レバーは、前記車両に搭載された変速機を操作する際に用いる変速機用操作レバーであることを要旨とする。
この構成によれば、例えば仮に走行中に変速機用操作レバーが運転者の意図に反して操作されると、これは走行安全性の確保に多大な悪影響を及ぼすことになるが、本構成は走行系レバーが変速機用操作レバーであるので、この種の変速機用操作レバーが操作者の意図に反して勝手に動くことがなくなり、車両の走行安全性確保に非常に効果が高い。
本発明では、前記禁止手段は、前記判別手段が前記走行系レバーの操作を不許可にすると判別した際に、自身の係止部を前記走行系レバーに係止して当該走行系レバーがその位置から動かないようにすることにより、前記走行系レバーの操作を機械的に禁止する機械的機構であることを要旨とする。
この構成によれば、走行系レバーのレバー操作を禁止する禁止手段は機械的機構であるので、走行系レバーのレバー操作が禁止された際には、走行系レバーがその位置から動かない状態となる。よって、操作者は走行系レバーを操作した際に走行系レバーが動かなければ、これを以て走行系レバーが禁止状態と認識することが可能となるので、操作者は走行系レバーが禁止状態にあるか否かを容易に判別することが可能となる。
本発明によれば、運転者以外の他操作者が走行系レバーを操作することに起因する運転者が予期しない車両動作の発生を生じ難くすることができる。
以下、本発明を具体化した走行系レバー装置の一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、車両1がオートマチック型車両の場合、車内のセンターコンソール2には、自動変速機3(図3参照)の動作状態を切り換える際に操作するセレクトレバー装置4が設けられている。本例のセレクトレバー装置4は、セレクトレバー5のレバー操作方向が一方向であるI型であって、例えば同図で例に挙げるように、パーキング位置(P位置)、リバース位置(R位置)、ニュートラル位置(N位置)、ドライブ位置(D位置)、3速位置(3位置)、2速位置(2位置)、1速位置(L位置)の各レンジ位置に操作可能である。セレクトレバー5は、レバー軸5aの基端が回動可能な状態で車体に組み付けられ、レンジ位置の切換操作が行われるに際しては、この基端を軸に回動運動する。
また、図1及び図2に示すように、セレクトレバー5のノブ部5bには、操作時においてセレクトレバー5のレンジ位置切換操作を許可する操作許可スイッチ6が設けられている。操作許可スイッチ6が押し操作されると、セレクトレバー5の回動運動を規制する略コ字形状の規制部材7が、操作許可スイッチ6が押し操作されている期間中でレバー軸5aから離間し、セレクトレバー5のレバー操作が許可される。また、操作許可スイッチ6から手が離されると、操作許可スイッチ6が付勢部材8の付勢力で元の操作前状態に戻って規制部材7がレバー軸5aに係合し、セレクトレバー5のレバー操作が不許可となる。なお、セレクトレバー装置4が走行系機器に相当し、セレクトレバー5が走行系レバー(変速機用操作レバー)に相当する。
図3に示すように、セレクトレバー5には、セレクトレバー5のレンジ位置検出系として、例えば永久磁石等から成るマグネット9が取り付けられている。また、車体10においてセレクトレバー5のレンジ位置と対応する位置には、同じくセレクトレバー5のレンジ位置検出系として、例えば磁気抵抗素子やホール素子から成る磁気検出素子11,11…が複数(本例はレンジ位置に合わせて7つ)取り付けられている。セレクトレバー5がレンジ位置切換操作された際には、マグネット9と磁気検出素子11,11…との間の位置関係が切り換わり、マグネット9がどの磁気検出素子11,11…に磁界を付与しているかを見ることでセレクトレバー5のレンジ位置判別が行われる。
セレクトレバー5には、セレクトレバー装置4のレバー操作位置検出用のコントロールユニットとしてレバー操作位置判別部12が設けられている。レバー操作位置判別部12は、その入力側に例えばA/D変換回路(図示略)を介して磁気検出素子11,11…が接続され、出力側に例えば駆動回路(図示略)を介して自動変速機3が接続されている。レバー操作位置判別部12は、磁気検出素子11,11…から取得する検出信号に基づきセレクトレバー5のレンジ位置を判別し、そのレンジ位置に応じた作動状態を自動変速機3にとらせるように動作する。
また、セレクトレバー装置4には、セレクトレバー5の操作者を判別して特定操作者(本例は運転者)にのみセレクトレバー5の操作を許可する操作可否判別装置13が設けられている。本例の操作可否判別装置13は、座席側(本例は運転席14側)からレバー操作者(本例は運転者)を信号通信経路として人体に微弱な識別信号Sを流し、これをセレクトレバー5側で検出できるか否かを見ることで、セレクトレバー5の操作可否を判別する生体通信式である。なお、識別信号Sが通知信号に相当する。
操作可否判別装置13を以下に詳述すると、運転席14のシート内部には、運転者15の人体を信号通信経路として行う生体通信の一方の電極材としてシート電極16が埋設されている。このシート電極16は、例えば銅箔等を材質として薄膜形状を成し、運転者15が運転席14に着座した際に運転者15が接触可能となる位置に配置されている。一方、セレクトレバー5のノブ部5bには、運転者15の人体を信号通信経路として行う生体通信の他方の電極材としてタッチ電極17が埋設されている。このタッチ電極17は、シート電極16と同じく例えば銅箔等を材質として薄膜形状に形成され、運転者15がノブ部5bを握り操作した際に運転者15の手(指)が接触する箇所に配置されている。なお、タッチ電極17は、ノブ部5bのみに限らず、例えば操作許可スイッチ6にも設けてよい。なお、シート電極16が座席電極に相当し、タッチ電極17が操作電極に相当する。
また、車両1には、識別信号Sの発信源として識別信号発信部18が設けられている。識別信号発信部18には、この識別信号発信部18を統括制御する信号発信制御部19が設けられている。信号発信制御部19は、例えばCPUやメモリ等から成り、識別信号発信部18から固有の識別信号Sが発信されるように識別信号発信部18の発信制御を司る。信号発信制御部19は、信号発信制御部19からの入力信号を無線伝送に適した周波数帯の波形に変調して出力する変調器20を介してシート電極16に接続されている。
信号発信制御部19は、例えば車両1のイグニッションスイッチがACC位置やIGオン位置に操作されたことを条件に待機状態から起動状態に動作状態が移り、シート電極16から運転席固有の識別信号Sを発信させる信号発信動作を開始する。即ち、起動した信号発信制御部19は、自身が運転席14から送られた発信信号であることを表す識別データDを、変調器20でオシレータ21の搬送波に重畳して無線伝送に適した周波数帯を持つ信号波に変調し、この変調後データを識別信号Sとしてシート電極16に印加する。本例で用いた識別データDは、パルス幅Wの長さや発生タイミング等を変化することにより、データ内容が設定されるデータである。また、識別信号発信部18は、信号発信制御部19、変調器20及びオシレータ21が1部品としてユニット化されている。なお、識別信号発信部18が信号発生手段に相当する。
車両1には、識別信号発信部18が発信した識別信号Sを生体通信により受信可能な識別信号受信部22が設けられている。この識別信号受信部22は、セレクトレバー5のノブ部5bのタッチ電極17に接続され、シート電極16及びタッチ電極17が運転者15を通信媒体として生体通信で繋がった際には、識別信号発信部18から発信された識別信号Sを、シート電極16、運転者15及びタッチ電極17という通信経路を辿って取得可能である。
識別信号受信部22には、この識別信号受信部22を統括制御する信号受信制御部23が設けられている。信号受信制御部23は、例えばCPUやメモリ等から成り、識別信号発信部18から発信された識別信号Sを生体通信によって受信すべく識別信号受信部22の受信制御を司る。識別信号受信部22には、タッチ電極17を介して得た受信信号のうち特定周波数のみを通すバンドパスフィルタ24と、入力信号(受信信号)を増幅するオペアンプ25と、各種データを持つ変調波からその搬送波に乗せられたデータを抽出する検波器26と、低周波数の受信データのみ通してこれを信号受信制御部23に送るローパスフィルタ27とが、記載順に直列接続された状態で設けられている。識別信号受信部22は、信号受信制御部23、バンドパスフィルタ24、オペアンプ25、検波器26及びローパスフィルタ27が1部品としてユニット化されている。なお、識別信号受信部22が判別手段及び禁止手段を構成する。
また、車両1には、セレクトレバー5のレンジ位置切換操作を機械的に禁止することが可能な操作禁止機構28が設けられている。この操作禁止機構28には、規制部材7の開放側への動きを規制する当て部29と、この当て部29を規制位置(図2の実線状態)と開放状態(図2の二点差線状態)との2位置間に位置させる際の駆動源として働くアクチュエータ30とが設けられている。アクチュエータ30は、信号受信制御部23に接続され、信号受信制御部23から得る指令に沿って動作することにより、当て部29を規制位置及び開放位置のどちらかに位置させる。アクチュエータ30としては、例えばモータやソレノイド等が使用される。なお、当て部29が係止部に相当する。
信号受信制御部23は、識別信号発信部18から生体通信を介して識別信号Sを受信した際、識別信号Sに含まれる識別データDが正規データか否かの認証を行うことによって、セレクトレバー5の操作可否判別を行う。即ち、信号受信制御部23は、例えば識別データDのHレベルパルス幅Wと1周期当たりのパルス数とが発信部と受信部との間で一致して認証が成立すれば、これを以て生体通信成立を認識する。そして、生体通信成立を認識した信号受信制御部23は、この時のセレクトレバー5の操作を許可すべく、アクチュエータ30を駆動源に当て部29を開放位置に位置させ、セレクトレバー5のレバー操作を許可する。
一方、信号受信制御部23は、生体通信で得た識別信号Sの認証の際、識別信号Sに含まれる識別データDのHレベルパルス幅Wや1周期当たりのパルス数が発信部と受信部との間で一致していないと、これを以て生体通信不成立を認識する。そして、生体通信不成立を認識した信号受信制御部23は、この時のセレクトレバー5の操作を不許可とすべく、アクチュエータ30を駆動源に当て部29を規制位置に位置させ、セレクトレバー5のレバー操作を機械的に禁止しつつ、レバー操作位置判定部12による自動変速機3のギア位置切換を禁止する。
次に、以上のように構成された本例の操作可否判別装置13の動作を説明する。
車両1のイグニッションスイッチが例えばACC位置やIGオン位置に操作されると、操作可否判別装置13が待機状態から起動状態に動作状態が切り換わる。このとき、識別信号発信部18は識別データDを変調器20に出力する動作を開始し、シート電極16から識別信号Sを出力可能な状態とする。なお、この時は識別信号発信部18の起動開始とともに、識別信号受信部22も起動状態に動作状態が切り換わる。起動状態となった識別信号受信部22は、通常の場合においては当て部29を規制位置に位置させて、セレクトレバー5の自由なレンジ位置切換操作を禁止する。
ここで、例えば運転者15がセレクトレバー5を操作すべくそのノブ部5bに手を触れたとすると、この時は運転者15を信号通信経路としてシート電極16とタッチ電極17とが生体通信で繋がった状態となる。このとき、シート電極16に付与されている識別信号Sは、運転者15を信号通信経路としてシート電極16からタッチ電極17に流れる状態となる。タッチ電極17に至った識別信号Sは、識別信号受信部22に入り込み、バンドパスフィルタ24で特定の周波数信号のみ次段に通され、オペアンプ25で信号値が増幅される。そして、増幅処理後の識別信号Sは、この中に含まれる識別データDが検波器26で抽出され、更にローパスフィルタ27で高周波数信号が取り除かれて信号受信制御部23に至る。
信号受信制御部23は、運転者15を信号通信経路とした生体通信を介して識別データDを取り込むと、この識別データDが正規データであるか否かの認証、即ちこの時の識別データDのHレベルパルス幅Wと1周期当たりのパルス数とが送信側と受信側とで一致するか否かの認証を行う。信号受信制御部23は、この認証が成立するとこの時の生体通信を成立とみなしてセレクトレバー5の操作を許可し、アクチュエータ30を駆動して当て部29を規制位置から開放位置に位置させて、セレクトレバー5のレンジ位置切換操作を許可する。信号受信制御部23は、生体通信が成立している期間中において当て部29を継続的に開放位置に位置させ、運転者15によるセレクトレバー5の操作を許容する。これにより、レバー操作者が運転者15であればセレクトレバー5の操作が許可されることになり、運転者15はセレクトレバー5のレンジ位置切換操作を自由に行うことが可能となる。なお、信号受信制御部23は、仮に外部から識別信号Sを受信しても、この時の認証が不成立の場合は生体通信不成立とみなし、当て部29を規制位置に位置させたままにしてセレクトレバー5の操作を不許可とする。信号受信制御部23は、運転者15がセレクトレバー5のノブ部5bから手を離して生体通信が成立しない状態になると、アクチュエータ30を駆動して当て部29を再び規制位置に位置させて、セレクトレバー5のレンジ位置切換操作を禁止する。
ところで、場合によっては、運転走行中に例えば助手席に同乗する幼児やペットがセレクトレバー5に触れたり或いはぶつかったりする状況も考えられ、この時は運転者15の意図に反したセレクトレバー5の操作が行われることになる。このため、状況によっては、運転走行中にセレクトレバー5がD位置から急にR位置やP位置にレンジ位置切換される場合も考えられ、運転の安全性確保という観点から見て、運転者15以外の乗員による予期せぬセレクトレバー5の操作制限が望まれる。
よって、本例においては、例えば同乗する幼児やペットがセレクトレバー5に触れたり或いはぶつかったりする動作がとられたとしても、幼児やペットは電極内蔵の座席に着座していないことから、この時は生体通信が成立しない。このため、仮に幼児やペットがセレクトレバー5に接触しても、この時はセレクトレバー5の操作が許可されずに当て部29が制限位置に位置する状態を保つことから、セレクトレバー5はその時のレンジ位置から他のレンジ位置に切り換わる動きが禁止される。また、仮に幼児やペットによりセレクトレバー5が強制的に操作されたとしても、この時のレバー操作位置判定部12は磁気検出素子11,11…からの入力信号を無視して、自動変速機3のギア位置切換動作は行わない。従って、車両走行中に幼児やペットがセレクトレバー5に接触したとしても、この場合はセレクトレバー5のレンジ位置は切り換わらないので、運転者の意図しないレンジ位置切換が生じず、運転の安全性を確保することが可能となる。
実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)運転席14のシート電極16とセレクトレバー5のノブ部5bのタッチ電極17との間で生体通信が成立しないとセレクトレバー5のレンジ位置切換操作が許可されない。よって、例えば同乗する幼児やペットがセレクトレバー5に接触しても、この時は生体通信不成立に伴って操作禁止機構28が機能して、セレクトレバー5がそのレンジ位置で固定状態をとるので、セレクトレバー5はそのレンジ位置から他のレンジ位置に切り換わる動きはとらない。このため、運転者の意図しないレンジ位置切換が生じ難くなり、運転の安全性を確保することができる。
(2)もし仮に走行中にセレクトレバー5が運転者15の意図に沿わずに他のレンジ位置に切り換わってしまうことは、運転者15が想定し得ない急激な速度変化を伴うことになり、運転の安全性確保の観点から見て非常に問題である。しかし、本例の場合はこの状況を回避し得ることになるので、これは車両の走行安全性確保の観点から非常に効果が高いといえる。
(3)セレクトレバー5のレンジ位置間の移動を禁止する操作禁止機構28は、当て部29をセレクトレバー5のレバー軸5aに係止することで移動を禁止して、そのレンジ位置から他のレンジ位置に動かなくする機械的機構である。よって、操作者はセレクトレバー5を操作した際、セレクトレバー5が動かなければこれを以てセレクトレバー5が操作禁止状態にあると認識することができ、セレクトレバー5が操作禁止状態なのか否かを容易に判別することができる。
(4)識別信号Sには、自身がどの座席から発信されたのかを表す識別データDが含まれている。従って、セレクトレバー5の操作可否判別に際しては、識別信号Sに含まれる識別データDを読み取ることができて初めてセレクトレバー5のレンジ位置切換操作が許可されることになるので、セレクトレバー5の操作可判別で誤判別をより一層生じ難くすることができる。
なお、実施形態はこれまでの構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ セレクトレバー5は、レンジ位置操作切換後においてそのレンジ位置に留まる保持式に限らず、例えばレンジ位置操作を行った後は操作開始前の中立位置に自動で復帰するモーメンタリ式でもよい。
・ 識別信号Sは、必ずしも座席固有の識別データDが含まれる必要はなく、これを省略した単なる決められた周波数のみ持つ信号であってもよい。この場合、識別信号Sの検出は識別信号Sの周波数や振幅を見ることによって行う。
・ 車両1は、必ずしもオートマチック車両に限定されず、変速機のギア切り換えに際してはシフトレバーを自ら切換操作するミッション車両でもよい。
・ 識別信号受信部22は、必ずしもバンドパスフィルタ24やローパスフィルタ27を持つ構造に限定されず、これらを省略して構造でもよい。
・ セレクトレバー装置4は、セレクトレバー5と自動変速機3とが電気的に接続されたシフトバイワイヤでも、或いはこれら両者がリンクにより機械式に繋がった機械式でもどちらでもよい。
・ 走行系レバーは、必ずしもレンジ位置切換用のセレクトレバー5に限らず、これはブレーキレバー(サイドブレーキレバー)でもよい。
・ セレクトレバー5の操作型は、操作方向が一方向のI型に限定されず、例えばH型など、必要なレンジ位置の数や位置に合わせて種々の操作型を採用可能である。
・ レバー操作位置判別部12と識別信号受信部22は、図3において別々のブロックとして図示したが、これを1つのICで構成してもよい。
・ シート電極16にグランドパターンを設け、運転者15のボディーアースの有無が原因で生じる識別信号Sの電圧レベル変動を抑制してもよい。
・ 通知信号は、信号発信元の座席を示す識別データDを含む識別信号Sに限らず、その信号種は特に限定されない。
・ セレクトレバー5の操作禁止は、機械的に操作禁止を行う構造に限らず、例えばセレクトレバー5の操作は許容されるものの、その時に磁気検出素子11,11…から得る入力信号を無視する構造でもよい。
・ セレクトレバー5をレンジ位置切換操作する際に必要な操作は、必ずしも操作許可スイッチ6の押し操作に限定されず、例えばこれはセレクトレバー5を手前に引く操作でもよい。この場合、セレクトレバー5のレンジ切換操作の禁止は、例えばセレクトレバー5を手前に引けなくすることによって実現することが可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜3のいずれかにおいて、前記信号発生手段は、前記通知信号を発生する際、当該通知信号が前記座席から出力されたものであることを通知する座席データを乗せて前記通知信号を発生し、前記判別手段は、前記生体通信を介して前記通知信号を取得した際、前記通知信号に含まれる前記座席データを基に前記操作許可判別を行う。この構成によれば、判別手段が操作者判別を行う際に用いる通知信号には、どの座席が信号発信元であるのかを表す座席データが含まれているので、この種の座席データを読み取ることができて初めて操作許可と判別することになり、操作許可判別で誤判別をより生じ難くすることが可能となる。
(2)請求項1〜3及び前記技術的思想(1)のいずれかにおいて、前記信号発生手段は、前記通知信号として特定の周波数帯を持つ周波数信号を発信し、前記判別手段は、前記生体通信を介して前記周波数信号を取得した際、前記周波数信号が持つ固有の特性値(例えば振幅値や周波数帯)が特定のものか否かを見ることで前記操作許可判別を行う。この構成によれば、通知信号に特定データを乗せる必要がないので、信号発生手段が通知信号を発生する際に要する処理を簡素なものとすることが可能となる。
一実施形態における車内外観を示す斜視図。 セレクトレバーの操作許可スイッチの概略構成を示す概念図。 セレクトレバー装置の概略構成を示す構成図。
符号の説明
1…車両、3…自動変速機、4…走行系機器としてのセレクトレバー装置、5…走行系レバー(変速機用操作レバー)としてのセレクトレバー、5b…ノブ部、14…運転席、15…運転者、16…座席電極としてのシート電極、17…操作電極としてのタッチ電極、18…信号発生手段としての識別信号発信部、22…判別手段及び禁止手段を構成する識別信号受信部、29…係止部としての当て部、S…通知信号としての識別信号。

Claims (3)

  1. 操作時に車両の速度変化を伴う走行系機器を操作する際に運手者が用いる走行系レバーを備えた走行系レバー装置において、
    人体を経由可能な通知信号を発生する信号発生手段と、
    運転席に設けられ、前記信号発生手段から前記通知信号の供給を受ける座席電極と、
    前記走行系レバーのノブ部に設けた操作電極と、
    前記座席電極及び前記操作電極が人体によって繋がる生体通信により、前記通知信号を前記運転席側からその時の生体通信を介して取り込み、当該通知信号を用いて前記走行系レバーの操作許可判別を行う判別手段と、
    前記判別手段が前記走行系レバーの操作を不許可にすると判別した際に、当該走行系レバーの操作を禁止する禁止手段と
    を備えたことを特徴とする走行系レバー装置。
  2. 前記走行系レバーは、前記車両に搭載された変速機を操作する際に用いる変速機用操作レバーであることを特徴とする請求項1に記載の走行系レバー装置。
  3. 前記禁止手段は、前記判別手段が前記走行系レバーの操作を不許可にすると判別した際に、自身の係止部を前記走行系レバーに係止して当該走行系レバーがその位置から動かないようにすることにより、前記走行系レバーの操作を機械的に禁止する機械的機構であることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行系レバー装置。
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