JP2008238401A - 液体吐出ヘッド及び液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド及び液体吐出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発熱素子18によって発生する気泡が大気と連通する方式によってインクが吐出される記録ヘッド10において、キャビテーションの発生を抑制し、耐久性が向上した記録ヘッド10を提供すること。
【解決手段】記録ヘッド10は、気泡が最大体積に成長した後の体積減少段階で初めて気泡と大気とが連通する吐出方式によって発泡室19内部の液体を吐出する。そして、吐出口14の中心O2が、発熱素子18の中心O1に対してインク供給口11から吐出口14に向かう方向にずれて吐出口14及び発熱素子18が配置されている。吐出口14の少なくとも一部が発熱素子18における実質的に気泡の生成に寄与する有効発泡領域20の外側に位置している。発泡室19における発泡室奥側壁24と発熱素子18における有効発泡領域20におけるインク供給口11に向かう側とは逆側の端部との間の距離は、3μm以上有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、吐出エネルギー発生素子にエネルギーを発生させて液体にエネルギーを与え、吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッド及び液体吐出ヘッドから液体を吐出する液体吐出方法に関する。
今日、インクジェット記録装置におけるインク吐出方法として、発熱素子を用いてインクを吐出する方法が広く用いられている。このインク吐出方法は、まず、インク流路を介して共通液室内にインクが供給されて充填された状態で、エネルギー作用室としての発泡室内に配置された発熱素子に電気信号を与えて発熱させる。これにより、発泡室内における発熱素子の周囲のインクが瞬時に加熱されて発熱素子周辺のインクが沸点に達して沸騰し、発熱素子上で気泡が生じる。このときの相変化により急激に生じる気泡の大きな発泡圧によって、発泡液室内部のインクに運動エネルギーが与えられ、インクを吐出口から外部へ吐出させる。このようにして、発熱素子によってインクに与えられる熱エネルギーが吐出される液滴の運動エネルギーに変換され、インクが発泡室に連通した吐出口から吐出され、記録媒体に対し記録を行うものである。この種の記録装置は構造が単純であるので、インク流路の集積化が容易である等の利点を有している。
この吐出方式によってインクを吐出する場合、発熱素子上で発生した気泡が成長し、インクを吐出した後に発熱素子及びその周囲に存在するインクの有する熱が周囲に拡散することによって気泡の体積が減少していく。そして、気泡が消泡する際に、気泡が発泡室内部のインクによってつぶされて崩壊する。このとき、気泡が崩壊することで、気泡の周囲に損傷を与えることがある。つまり、発熱素子の駆動に伴ってキャビテーションが発生することで、発熱素子表面に対して損傷を与え得るのである。そのため、発熱素子表面にTa等の保護層を形成する等の対策を行うことにより、発熱素子に実用可能な耐久性を持たせている。
このようなキャビテーションに対する対策として、例えば、特許文献1に開示されている記録ヘッドが提案されている。特許文献1には、発熱素子の中心線が発泡室へ向かうインク流路の中心線に対してオフセットされて発熱素子が配置されている記録ヘッドが開示されている。このように発熱素子の中心線をインク流路の中心線に対してずらすことで、消泡する位置が一点に集中することを防いでいる。これにより、キャビテーションの発生位置を分散させ、このキャビテーションによる発熱素子の損傷を抑えている。また、気泡が消泡する位置を発熱素子上から外し、キャビテーションが発熱素子上で発生することを防いでいる。これにより、キャビテーションが発生することによって発熱素子が損傷することを抑えている。
また、特許文献2には、気泡が成長してインクが吐出される際に、気泡が大気と連通する吐出方法が開示されている。このインク吐出方法を用いれば、気泡が大気と連通することにより気泡内部の圧力が大気と同程度まで降下するので、気泡がそのままインクによってつぶされずに大気に押し出される。そして、そのまま吐出された分のインクが発泡室内部に再充填される。従って、発泡室内に気泡が残り難いので、キャビテーションが発生し難く、発熱素子の表面の損傷が抑えられる。
さらに、特許文献3では、特許文献2のように気泡が大気と連通する吐出方法であって、インクを吐出しながら気泡がいったん最大体積に成長し、その後の気泡の体積が減少していく段階で初めて気泡が大気と連通するインクの吐出方法が提案されている。この方法を用いてインクを吐出することにより、前述のようにキャビテーションが発生し難くなることに加え、インクを吐出した後の吐出口に存在する液面が吐出方向とは逆方向に降下することになる。従って、サテライト滴となるインクが、吐出される主滴から分離されて吐出口内の液面に吸収され易くなる。これにより、ミストの発生が抑えられ、高画質な記録が可能となる。
特開2002−321369号公報 特開平4−10940号公報 特開平11−188870号公報
このように、特許文献2、3に提案されているような大気連通方式の液体吐出方法を用いることで、キャビテーションが発生し難い構成となっている。しかしながら、このような液体吐出方法を採用したとしても、キャビテーションが全く発生しないというわけではなく、場合によってはキャビテーションが発生することもある。
特許文献3に提案されているような、インクを吐出しながら気泡がいったん最大体積に成長し、その後の気泡の体積が減少していく段階で初めて気泡が大気と連通するインクの吐出方法によるインクの吐出工程の一例を、図12を参照して説明する。
図12(a)に示されるように、記録信号等に基づいた発熱素子への通電に伴い発熱素子上のインク流路内に気泡が生成されると、気泡が急激に体積膨張して成長する。そして、図12(b)に示されるように、気泡の生成によって得られる発泡圧によって、インクが吐出口から吐出される。インクが吐出されると、気泡がいったん最大体積に達し、その後図12(c)に示されるように、気泡の体積が減少する方向に転じる。そして、これとほぼ同時に吐出口の内部ではメニスカスの形成が始まる。そして、インクが吐出されて発泡室内のインク量が減少することにより、図12(d)に示されるようにメニスカスが発熱素子の方向へ移動する。このメニスカスの移動速度は気泡の収縮速度よりも速く、図12(e)、(f)に示されるように、メニスカスが気泡に追いついて吐出口の下面近傍で気泡が大気に連通する。このとき、気泡と大気とは、発熱素子の中心に近い位置で連通することになる。
ここで、図12(d)に示されるように、メニスカスが発熱素子の方向へ移動する際には、発熱素子の方向に移動する液面がメニスカスと発熱素子との間に存在するインク及び気泡を押さえつけて圧縮する。これにより、気泡が発熱素子の略中心で圧縮されることで凹んで、気泡における発熱素子の中心に対向した部位が環状になる。そして、図12(e)に示されるように、環状部分を有する気泡が、大気と連通する前に、発泡室奥側部分とインク供給口側部分とに分断される。図12(e)においては、分断された気泡のうち大きな体積を有するインク供給口側部分は、大気と連通するので気泡内部の圧力が大気と同程度の圧力になる。そして、大気に連通した側の気泡は、図12(f)に示されるように、大気に連通したままインクが発泡室内に再充填されて消泡していく。ところが、分断された気泡のうち発泡室奥側部分は大気と連通しないので、発泡室内に残されてキャビテーションが発生してしまう。このように、発熱素子の中心に近い位置において気泡が大気と連通することで気泡が分断され易く、分断された気泡が大気に連通しないで残されることによりキャビテーションが発生してしまうことがあることを見出した。そして、このキャビテーションが発生することにより、発熱素子の表面に形成された保護層に損傷が与えられ、発熱素子の耐久性が低下することを引き起こすことがある。
また、気泡がいったん最大体積に達し、その後、気泡の体積が減少する際に気泡と外気とが連通する現象は、発泡室におけるインク流路の高さによっても変わる。この発泡室におけるインク流路の高さが高ければ、インク吐出後、メニスカスの移動速度と気泡の収縮速度の差が小さくなる。これにより、気泡と大気とが連通するまでの時間が長くなる。従って、大気と気泡とが連通するタイミングが遅くなり、気泡がより圧縮されてつぶされた状態で大気と連通することになる。これにより、気泡がより分断され易くなり、分断された気泡が発泡室内に残ってキャビテーションが発生し易くなる。
そこで、本発明の目的は上記の事情に鑑み、発熱素子によって発生する気泡が大気と連通する方式によってインクが吐出される記録ヘッドにおいて、キャビテーションの発生を抑制し、耐久性が向上した記録ヘッドを提供することである。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体供給口から液体が供給され、該液体を吐出するための吐出口に連通するエネルギー作用室と、前記吐出口に対向して前記エネルギー作用室に配置され、前記液体を吐出するために利用される熱エネルギーを発生する発熱素子と、を具え、前記熱エネルギーによって気泡が生成されることで前記吐出が行われるとともに、前記気泡が最大体積に成長した後の体積減少段階で初めて前記気泡と大気とが連通する方式の液体吐出ヘッドにおいて、前記エネルギー作用室に対して液体が供給される方向に関し、前記吐出口の中心が前記発熱素子の中心に対して前記方向にずれて前記吐出口及び前記発熱素子が配置され、前記吐出口の少なくとも一部が前記発熱素子における前記気泡の生成に寄与する有効発泡領域の外側に位置し、前記エネルギー作用室における前記方向上の端部における壁面と、前記発熱素子の前記有効発泡領域における前記液体供給口から遠い側の端部との間の距離が3μm以上あることを特徴とする。
また、本発明の液体吐出ヘッドは、液体供給口から液体が供給され、該液体を吐出するための吐出口に連通するエネルギー作用室と、前記吐出口に対向して前記エネルギー作用室に配置され、前記液体を吐出するために利用される熱エネルギーを発生する発熱素子と、を具え、前記熱エネルギーによって気泡が生成されることで前記吐出が行われるとともに、前記気泡が最大体積に成長した後の体積減少段階で初めて前記気泡と大気とが連通する方式の液体吐出ヘッドにおいて、前記エネルギー作用室に対して液体が供給される方向に関し、前記吐出口の中心を前記発熱素子の中心に対して前記液体供給口の方へ1μm以上ずらして前記吐出口及び前記発熱素子が配置されていることを特徴とする。
また、本発明の液体吐出方法は、液体供給口から供給されてエネルギー作用室の内部に貯留された液体に対して発熱素子によって熱エネルギーを付与し、前記発熱素子によって熱が加えられて気泡が生成されることで前記気泡による発泡圧によって運動エネルギーが与えられて液体が吐出口から吐出され、前記気泡は、最大体積に成長した後の体積減少段階で初めて前記気泡と大気とが連通する吐出方式によって前記エネルギー作用室内部の液体を吐出する液体吐出ヘッドによる液体吐出方法において、前記吐出口の中心に対して前記液体供給口とは逆側にずれて位置した中心を有する前記発熱素子によって液体に熱が加えられて前記気泡が生成され、前記吐出口からエネルギー作用室内に移動した液面が、生成された前記気泡と接触して一体化することで前記気泡と大気とが連通し、前記発熱素子の中心よりも前記液体供給口とは逆側にずれた位置で前記気泡と大気とが連通することを特徴とする。
また、本発明の液体吐出方法は、液体供給口から供給されてエネルギー作用室の内部に貯留された液体に対して発熱素子によって熱エネルギーを付与し、前記発熱素子によって熱が加えられて気泡が生成されることで前記気泡による発泡圧によって運動エネルギーが与えられて液体が吐出口から吐出され、前記気泡は、最大体積に成長した後の体積減少段階で初めて前記気泡と大気とが連通する吐出方式によって前記エネルギー作用室内部の液体を吐出する液体吐出ヘッドによる液体吐出方法において、前記吐出口の中心に対して前記液体供給口の方へずれて位置した中心を有する前記発熱素子によって液体に熱が加えられて前記気泡が生成され、前記吐出口から前記エネルギー作用室内に移動した液面が、生成された前記気泡と接触して一体化することで前記気泡と大気とが連通し、前記発熱素子の中心よりも前記液体供給口に近い位置で前記気泡と大気とが連通することを特徴とする。
本発明によれば、液体が吐出される際、気泡が分断され難い部位で気泡と大気とが連通することになる。従って、気泡が分断されてエネルギー作用室内に残ることを防ぐことができ、キャビテーションが発生することを抑えることができる。これにより、液体吐出ヘッドの耐久性を向上させることができる。
(第一実施形態)
以下、本発明を実施するための第一実施形態を添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態において、用いる寸法、数値等は一例を示したものであり、これに限定されるものではない。
図1に、本発明のインクジェット記録装置1の斜視図を示す。本実施形態のインクジェット記録装置1は、インクジェットヘッドカートリッジ(不図示)を搭載するキャリッジ2を備えている。キャリッジ2は、キャリッジ駆動モータ3及びその駆動力を伝達する駆動力伝達機構4により、主走査方向に往復動される。また、インクジェット記録装置1は、キャリッジ2の位置を読み取る光学式位置センサ5を備えている。そして、インクジェット記録装置1は、不図示の制御部から電気信号をインクジェットカートリッジに送るためのフレキシブルケーブル6を有している。また、インクジェット記録装置1には、インクジェットヘッドカートリッジの有する記録ヘッドに対して回復処理を行なうための回復手段7が備えられている。本実施形態においては、カラープリントに対応するために複数種類のインクタンクをそれぞれ着脱可能に保持するインクジェットヘッドカートリッジを配置するためのスペースが確保されている。
また、インクジェット記録装置1は、記録媒体を積層状態で蓄える給紙トレイ8及び排紙トレイ9を有している。給紙トレイ8に蓄えられた記録媒体は、給紙トレイ8からインクジェット記録装置1内部の不図示の搬送機構を介して、排紙トレイ9まで搬送される。その搬送される間に、インクジェット記録装置1内部で記録媒体に対して記録が行われる。
このような構成のインクジェット記録装置1に備えられたキャリッジ2は、記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向にスキャンされながら記録を行う。この過程でインクジェット記録ヘッドの吐出口(ノズル)の配列範囲に対応した幅の記録を行なう一方、各スキャン間では記録媒体を所定量搬送する。
次に、本実施形態に用いられる記録ヘッド(液体吐出ヘッド)10について図面を参照して説明する。図2は、図1に示したインクジェット記録装置に搭載されるインクジェットヘッドカートリッジに備えられた記録ヘッド10の一部を破断した斜視図である。図3は、図2のIII−III線に沿う断面のうちの一部を示す断面図である。
この記録ヘッド10は、オリフィスプレート12が流路構成部材15を挟んで基板13に接合されることで形成されている。記録ヘッド10はインク供給口(液体供給口)11を有しており、このインク供給口11に対しインクが供給される。
インク供給口11は、基板13を貫通するように形成されている。本実施形態においては、インク供給口11は、基板13の裏面すなわちインク供給路の上流側から、表面すなわちオリフィスプレート12が配置される側の面へ向かうにつれて開口幅が狭まるように形成されている。本実施形態では、基板13はSiで形成されている。しかし、基板13は、ガラス、セラミックス、プラスチックあるいは金属等から形成されていても良い。基板13が流路構成部材の一部として機能し、後述する発熱素子、インク流路及び吐出口を形成する材料層の支持体として機能し得るのであれば、特に限定されるものではない。
オリフィスプレート12における記録媒体と対向することになる面には、複数の吐出口14が形成されている。また、オリフィスプレート12、流路構成部材15及び基板13によって、各吐出口14にそれぞれ連通する複数のインク流路16と、インク供給口11から供給されるインクを貯留してインク流路16に分配する共通液室17とが画成される。各インク流路16の共通液室17側端部とは逆側の端部にはエネルギー作用室としての発泡室19が具えられている。そして、エネルギー作用室内部としての発泡室19内部には、吐出されるべきインクが、インク供給口11から供給されて貯留されている。
また、記録ヘッド10は、インク吐出圧力発生素子としての発熱素子18を具えている。基板13には、発熱素子18が所定のピッチで2列に並んで配置されている。発熱素子18は、吐出口14に対向して発泡室19に配置され、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生させ、発泡室19の内部に貯留されたインクに対してその熱エネルギーを付与する。そして、オリフィスプレート12に形成されている吐出口14は、基板13に配置されている発熱素子18に対応して形成されている。すなわちインクは、発熱素子18によって熱が加えられて膜沸騰による気泡が生成されることで、その気泡による発泡圧によって運動エネルギーが与えられ、吐出口14から吐出される。本実施形態では、吐出口14は、発熱素子18の間隔に対応して千鳥状に600dpiのピッチで各列384個ずつ、2列で合計768個配列されている。
図4にインク供給口11からのインク流路の平面図を示す。また、図5に、図4におけるV−V線に沿う断面図を示す。発熱素子18の大きさとしては、インク供給口11から吐出口14に向かう方向に対する長さLが21.2μmであり、インク供給口11から吐出口14に向かう方向に対して直交する方向に20.4μmの長さを有している。インク流路16の高さは16μmである。インク流路16の発熱素子18が配置された底面からオリフィスプレート12の吐出口面までの高さOHは26μmであり、各吐出口14の直径は13.5μmである。また、発泡室の幅HWは25μm、発泡室長さHHは26μm、発熱素子中心から流路先端までの距離HSは31μmである。本実施形態で用いられているインクの物性値は、表面張力=32dyn/cm、粘度=3.0cps、密度=1.06g/mlである。なお、使用されるインクとしては、上記の物性値を有したインクに限定されない。
吐出口14の中心O2が、発熱素子18の中心O1に対して発泡室19に対してインクが供給される方向にずらされて吐出口14及び発熱素子18が配置されている。本実施形態では、吐出口14の中心O2は、発熱素子18の中心O1に対して3μm発泡室19の奥側へずらされて配置(オフセット)されている。この発熱素子18の中心O1に対する吐出口14の中心O2のずれ量を、図4にlで示す。
また、吐出口14は、発泡室19における、発泡室19に対してインクが供給される方向上の端部における壁面である発泡室奥側壁24に接触せずに配置されている。そして、吐出口14は、その全ての領域で発泡室19に連通している。
発泡室19内部のインク吐出のための発熱素子18による気泡の生成過程では、発熱素子18の全ての領域が気泡の生成に寄与するわけではない。この発熱素子18のうち、気泡の生成に寄与する有効発泡領域20を以下に説明する。本実施形態に用いられる発熱素子18の断面図を図6に示す。発熱素子18は、発熱素子層25上に、2層の保護層21、22を有している。発熱素子18は、短時間に大きな温度の上昇及び下降にさらされ、さらに後述するキャビテーションの発生がもたらす機械的衝撃が加わるなど、厳しい環境に置かれている。このように、厳しい環境から発熱素子18の表面を保護するために、機械的安定性の高い金属であるタンタル(Ta)等により形成された保護層21、22が発熱素子18の共通液室17に面する側の表面に形成されている。
発熱素子18には、これに通電させるためのAl配線23が接続されている。発泡室19内における発熱素子18の周辺では、発熱素子18に接するインクが全て発泡するのではない。発熱素子18の保護層21、22を面方向に熱が伝わってゆく過程で発熱素子18の周辺に熱が逃げたり、また特に熱伝導率の高いAl配線23部分へ熱が伝わったりすることにより、発熱素子18の外周部分でインクの沸点を上回らない部分が存在する。従って、発熱素子18の全ての領域で気泡を生成するわけではなく、インクの沸点を上回った温度を有する部分のみで気泡を生成する。従って、気泡の沸点を上回り発泡温度まで達して気泡の生成に寄与する領域は、発熱素子18全体の面積よりも小さくなる。この、インクの沸点を上回る温度を有し、気泡の生成に寄与する領域を、有効発泡領域20とする。
そして、吐出口14の少なくとも一部が発熱素子18における実質的に気泡Bの生成に寄与する有効発泡領域20の外側に位置している。
本実施形態による発熱素子18上の発泡現象を観察したところ、有効発泡領域20は、発熱素子18全体よりも2μm内側の領域であることが分かった。従って、本実施形態では発泡領域はインク供給口から吐出口に向かう方向に17.2(=21.2−4.0)μmであり、インク供給口から吐出口に向かう方向に対して直交する方向に16.4(=20.4−4.0)μmの長さを有している。また、図4に示される発熱素子18の中心O1から発泡室奥側壁方向の発泡領域までの距離hは、8.6μmである。また、吐出口14の中心O2は発熱素子18の中心O1から発泡室奥側へオフセットされている長さlは3μmであるので、発熱素子18の中心O1から吐出口14の発泡室奥側への距離kは、3+(13.5/2)=9.75μmである。そして、本実施形態においては、発泡室19におけるインク供給口11から遠い側の端部にある発泡室奥側壁24から発熱素子18における有効発熱領域20の奥側の端部までの距離dは、4.4μmである。また、本実施形態では、発熱素子18の中心O1から吐出口14の奥側の端部までの距離kが、発熱素子18の中心O1から有効発泡領域20の奥側の端部までの距離hよりも大きな長さを有している。このように、有効発泡領域20から吐出口14が奥側に突出しているような位置関係を有して発熱素子及び吐出口14が配置されている。
次に、本実施形態における記録ヘッド10からのインクの吐出について説明する。本実施形態でのインクの吐出工程を説明するための説明図を図7(a)〜(f)に示す。図7(a)〜(f)は、それぞれインク供給口11からのインク流路16を時間の経過ごとに示す断面図である。
図7(a)に示されるように、吐出口14からインクを吐出する際には、まず発熱素子18を通電させて発熱させ、気泡Bを生成する。このとき、気泡Bが生成される段階においては、発熱素子18における有効発泡領域20でのみ気泡Bが生成されることになる。そして、そこから気泡Bが成長し、図7(a)、(b)、(c)に示されるように、インクを発泡圧によって吐出する。気泡Bの成長においては、体積が最大となるところでその成長がいったん止まる。この気泡Bの成長の際、発泡室19における発泡室奥側壁24付近のインクは、壁面に近いので移動し難い。従って、気泡Bは、発泡室奥側壁24に向かう方向には成長し難く、その分、気泡Bはインク供給口11に向かう方向に成長することになる。これにより、気泡Bの形状は、発熱素子18から発泡室奥側壁24に向かう方向には短く、インク供給口11に向かう方向にはインク流路16に沿って長い形状を有することになる。
そして、図7(c)に示されるように、気泡Bが最大体積に達した後は体積減少に転じることになる。このとき、気泡Bが体積減少に転じるのと略同時に、吐出口14内における吐出される主滴の液柱の根本部外周の液面が凹状となり、液面にメニスカスMが形成されるようになる。インクが吐出されると発泡室19内部のインクの量が減少することから、吐出口14の外でインクの逆流が生じ、メニスカスMが発泡室19の方へ移動する。インクが逆流することによりメニスカスMはさらに発泡室19内部の方へ進み、図7(d)に示されるように、メニスカスMが発泡室19の内部に入り込む。また、それと共に気泡Bの収縮が進み、メニスカスMの液面と気泡Bとが近接するようになる。このとき、メニスカスMにおける液面の近くに存在するインクは発泡室19の内部に引き込まれているので、メニスカスMが移動すると共に、気泡BとメニスカスMとの間にあるインク及び気泡BをメニスカスMの移動方向に押し込み、気泡Bを凹ませる。このときのメニスカスMの移動速度は、気泡Bの収縮速度よりも速い。
そして、図7(e)に示されるように、メニスカスMが気泡Bに追いつき、吐出口から発泡室19内に移動した液面Mが生成された気泡Bと接触し一体化する。従って、メニスカスMの外部である大気と気泡Bとが連通する。本実施形態は、気泡Bが最大体積に成長した後の体積減少段階で初めて気泡Bと大気とが連通する吐出方式である。ここで、発熱素子18の中心O1よりもインク供給口11とは逆側、即ち発泡室奥側壁24の方にずれた位置で気泡Bと大気とが連通する。そして、図7(f)に示されるような状態から、気泡Bが大気に連通したままインクが発泡室内に再充填され、大気と連通した気泡Bを形成する空気が吐出口14から外部に排出されて消泡していく。このとき、気泡Bは大気と連通しているので、その圧力は大気と同程度である。
本実施形態では、吐出口14における発泡室奥側壁24に向かう方向にある奥側の端部が有効発泡領域20よりも奥側に存在するように、吐出口14及び発熱素子18の位置関係が構成されている。従って、メニスカスMと気泡Bとが一体化して大気と気泡Bとが連通する位置は、気泡Bにおける発熱素子の中心O1に近い位置ではなく、その位置よりも気泡Bの奥側に偏った位置で連通することになる。つまり本実施形態においては、発熱素子18の中心O1よりも発泡室奥側壁24の方にずれた位置で気泡Bと大気とが連通する。気泡Bの外周部分で大気と連通することになるので、気泡Bが発泡室奥側壁24の側とインク供給口11側とに分断され難くなる。これにより、従来生じていた気泡Bの分によるキャビテーションの発生を抑制することができ、記録ヘッド10の耐久性を向上させることができる。
(第二実施形態)
次に、図8を用いて、第二実施形態の記録ヘッド10'について説明する。なお、上記第一実施形態と同様に構成できる部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図8に第二実施形態におけるインク供給口11からのインク流路16の平面図を示す。発熱素子18の大きさとしては、インク供給口11から吐出口14に向かう方向に対する長さLが21.2μmであり、インク供給口11から吐出口14に向かう方向に対して直交する方向に20.4μmの長さを有している。インク流路16の高さは16μmである。インク流路16の発熱素子18が配置された底面からオリフィスプレート12の吐出口面までの高さOHは26μmであり、各吐出口14の直径は13.5μmである。また、発泡室の幅HWは23μm、発泡室長さHHは23.2μm、発熱素子18の中心O1からインク供給口11までの距離HSは31μmである。そして、第一実施形態と同様に第二実施形態においても、吐出口14の中心O2の発熱素子18の中心O1に対するオフセットされたずれ量lは3μmである。吐出口14の中心O2は、発熱素子18の中心O1から発泡室奥側壁24の方にオフセットされて配置されている。
本実施形態においては、発熱素子18の有効発泡領域20におけるインク供給口11から遠い側の端部から発泡室奥側壁24までの距離dを3.0μmとしている。ここで、本実施形態の記録ヘッド10'においては、有効発泡領域20と発泡室奥側壁24との間の距離dが、第一実施形態の記録ヘッド10に比べて小さくはなっているが、まだ十分に取れている。
本実施形態においても、気泡と大気とが連通する位置をずらすために、発熱素子18の中心O1から吐出口14の奥側端部までの距離kを発熱素子18の中心O1から有効発泡領域20の奥側端部までの距離hよりも長くしている。このように、有効発泡領域20から吐出口14が奥側に突出しているような位置関係を有している位置関係を前提としている。そして、本実施形態においては、その位置関係を維持したまま距離dが3.0μmの長さを確保している。従って、吐出口14が発熱素子18に対してずれたまま、吐出口14の奥側の端部から発泡室奥側壁24までの距離rが十分に確保されている。従って、吐出口14の周囲のインクのうち、発泡室奥側壁24の壁面に近い部分に存在するインクが、壁面との間の摩擦抵抗によって移動が妨げられることを抑えることができる。その結果、インクが吐出口14から吐出された後のメニスカスの移動の際に、発泡室奥側壁24の壁面に近いインクの移動が妨げられることでメニスカスMの移動量が偏ることを防ぐことができる。
ここで、第二実施形態におけるインクの吐出について、比較例を用いて検討する。以下、第二実施形態の記録ヘッド10'と比較するための比較例について説明する。
図9(a)〜(f)に比較例1の吐出工程を説明するための説明図を示す。比較例1の記録ヘッドと第二実施形態の記録ヘッド10'との相違点は、比較例1の記録ヘッドの発泡室19におけるインク供給口11から発泡室奥側壁24に向かう方向の長さHHが22.5μmと短く形成されていることである。また、それに伴い、発泡室奥側壁24から有効発泡領域20における奥側の端部までの距離dが2.7μmと、短く形成されていることである。
図9(a)に示されるように、記録信号等に基づいた発熱素子18への通電に伴い発熱素子18上に気泡Bが生成される。このとき、気泡Bは急激に体積が膨張して成長し、これによって発生する発泡圧によって吐出口14からインクが吐出される。そして、図9(b)に示されるように、気泡は最大体積に達する。次に、図9(c)に示されるように、気泡Bが体積減少に転じる。そして、これと略同時に吐出口14内の液面が凹状に変形し、メニスカスMの形成が始まる。そして、このメニスカスMが発熱素子18の方へ移動していく。ここまでは第一実施形態及び第二実施形態の記録ヘッドと同様である。
吐出口14内で形成されたメニスカスMは、発泡室19の内部へ移動する。ここで、比較例1では、発泡室奥側壁24から有効発泡領域20における奥側の端部までの距離dが2.7μmと短く形成されているので、吐出口14の奥側の端部が発泡室奥側壁24に近接している。従って、吐出口14の奥側の端部付近のインクに対して、発泡室奥側壁24の壁面との間で摩擦抵抗が作用し、そこの部分にあるインクが移動し難い状態にある。そのため、メニスカスMの発熱素子18の方への移動量において、奥側とインク供給口11側との間で差が生じ、メニスカスMの形状がインク供給口11側に偏ってしまう。メニスカスMがインク供給口11側に偏っているので、吐出口14の中心O2が発熱素子18の中心O1に対して発泡室奥側壁24側にずれて配置されている効果が相殺されてしまい、メニスカスMと気泡Bとが気泡Bの中央部に近い位置で連通することになる。これにより、気泡Bの中央部に近い部分が環状に変形して凹み、気泡Bが分断される可能性が高くなる。それに伴い、キャビテーションが発生する可能性も高くなる。比較例1では、図9(e)に示されるように、気泡Bが分断されて発泡室19内に残っている。そして、この分断されて気泡Dが残ることによりキャビテーションが発生し、図9(f)に示されるように消泡する際に、分断された気泡Dが崩壊することで発熱素子18等の周囲の壁面に対して衝撃を与え、損傷させることがある。このように、比較例1の記録ヘッドでは、発泡室奥側壁24から有効発泡領域20における奥側の端部までの距離dが2.7μmと短すぎることに起因してキャビテーションが発生し、記録ヘッドの耐久性を低下させる可能性がある。
ここで、第一実施形態、第二実施形態、比較例1及び比較例2についての記録ヘッドを用いて耐久試験を行った結果を表1に示す。表1は、発泡室奥側壁24及び発熱素子18の位置関係とキャビテーションの有無との関係を調べた実験結果である。比較例2は、比較例1よりもさらに発泡室19のインク供給口11から発泡室奥側壁24に向かう方向の長さHHが短く形成され、HHが22.0μmである。また、これに伴い、発泡室奥側壁24から有効発泡領域20における奥側の端部までの距離dが2.4μmと、さらに短く形成されている。
Figure 2008238401
第一実施形態では発泡室奥側壁24から有効発泡領域20における奥側の端部までの距離dが4.4μmであり、第二実施形態では距離dが3.0μmである。また、比較例1では、距離dは2.7μmであり、比較例2では距離dは2.4μmである。実験結果から、比較例1、2ではキャビテーションの発生が耐久試験後に観察された。対照的に、第一実施形態、第二実施形態の記録ヘッドによれば、キャビテーションの発生は観察されなかった。
以上から、発泡室19における発泡室奥側壁24と、発熱素子18の有効発泡領域20におけるインク供給口11から遠い側の端部との間の距離dは、3μm以上が有効とされる。発泡室奥側壁24から有効発泡領域20における奥側の端部までの距離dを3μm以上とすれば、メニスカスMの形状がインク供給口11側へ偏ってずれてしまうことを低減し、気泡の分断を抑えることができる。従って、キャビテーションの発生を抑えることができ、記録ヘッドの耐久性を向上させることができる。
(第三実施形態)
次に、図10を用いて、第三実施形態の記録ヘッド10''について説明する。なお、上記第一実施形態と同様に構成できる部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図10に第三実施形態におけるインク供給口11からのインク流路16の平面図を示す。発熱素子18の大きさとしては、インク供給口11から吐出口14に向かう方向に対する長さLが21.2μmであり、インク供給口11から吐出口14に向かう方向に対して直交する方向に20.4μmの長さを有している。インク流路16の高さは16μmである。インク流路16の発熱素子18が配置された底面からオリフィスプレート12の吐出口面までの高さOHは26μmであり、各吐出口14の直径は13.5μmである。また、発泡室の幅HWは25μm、発泡室長さHHは26μm、発熱素子18の中心O1からインク供給口11までの距離HSは31μmである。そして、本実施形態においては、発泡室19に対してインクが供給される方向に関し、吐出口14の中心O2を、発熱素子18の中心O1に対してインク供給口11の方(図10の矢印A側)へずらして吐出口14及び発熱素子18が配置されている。オフセットされているずれ量lは、3μmである。吐出口14の中心O2は、発熱素子18の中心O1から発泡室奥側壁24の方にオフセットされて配置されている。第三実施形態の記録ヘッド10'と第三実施形態の記録ヘッド10''との相違点は、吐出口14の中心O2が発熱素子18の中心O1に対して、発泡室奥側壁24の方ではなくインク供給口11方へずれていることである。
また、吐出口14は、発泡室19における壁面には接触せずに配置され、吐出口14の全ての領域で発泡室19に連通している。概ね、発泡室19におけるインク供給口11側には壁は形成されていないのであるが、インク流路16の形状によってはインク供給口11と発泡室19との間の流路が狭められている記録ヘッドも考えられる。インク供給口11と発泡室19との間の流路が狭い記録ヘッドを用いた場合に吐出口14をインク供給口11側にずらした結果、吐出口14がインク流路16を画成する壁面にかかってしまうような場合も考えられる。従って、そうならないように、吐出口14は発泡室19における壁面には接触せずに配置され、吐出口14の全ての領域が発泡室19に連通するように吐出口14が形成されることとする。
ここで、第三実施形態における記録ヘッド10''を用いたインクの吐出について説明する。図11(a)〜(f)に、第三実施形態における記録ヘッド10''の吐出工程を説明するための説明図を示す。
図11(a)に示されるように、記録信号等に基づいた発熱素子18への通電に伴い発熱素子18上に気泡Bが生成される。このとき、気泡Bは急激に体積が膨張して成長し、これによって発生する発泡圧によって吐出口14からインクが吐出される。そして、図11(b)に示されるように、気泡は最大体積に達する。次に、図11(c)に示されるように、気泡Bが体積減少に転じる。そして、これと略同時に吐出口14内の液面が凹状に変形し、メニスカスMの形成が始まる。そして、このメニスカスMが発熱素子18の方へ移動していく。ここまでは第一実施形態及び第二実施形態の記録ヘッドと同様である。
次に、図11(d)に示されるように、メニスカスMが発熱素子18の方向への移動することにより、メニスカスMと気泡Bとの間に存在するインクが発熱素子18の方向に押し込まれる。これにより、気泡BにおけるメニスカスMに近接した部位が発熱素子18の方に凹み、変形することになる。このとき、気泡Bは中央部に近い部位で大気と連通するので、気泡Bは中央部が環状になるくらいに凹んで大きく変形する。そして、気泡Bの変形量が大きくなっていき、吐出口14から発泡室19内に移動したメニスカスMが生成された気泡Bと接触して一体化する。これにより、気泡Bと大気とが連通することになる。本実施形態では、気泡BとメニスカスMとが一体化して連通した際には、図11(e)に示されるように、気泡Bが分断されている。
本実施形態においては、吐出口14の中心O2が発熱素子18の中心O1よりもインク供給口11側にずれて配置されているので、発熱素子18の中心O1よりもインク供給口11に近い位置で気泡Bと大気とが連通することになる。従って、第一実施形態及び第二実施形態で用いられている記録ヘッドはもちろん、従来用いられている記録ヘッドよりも気泡Bにおけるさらに中央に近い部位で気泡Bと大気とが連通することになる。従って、気泡Bと大気とが連通する際には、気泡Bが大きく凹み、気泡Bが分断されることになる。そして、分断された側の気泡Dの大きさは、第一実施形態及び第二実施形態で用いられている記録ヘッドはもとより、従来の記録ヘッドのものよりも大きなものとなる。従って、分断された側の気泡は、分断気泡Dとして一時的に発生して発泡室19内に存在することになるが、この分断気泡Dはかなりの大きさを有しているので、消泡されるまでに十分な時間を要することになる。これにより、分断された気泡Dが、消泡される前に、メニスカスと一体化し、大気と連通することが可能となる。本実施形態では、図11(f)に示されるように、気泡Bが大気と連通する際に、分断された気泡Dが大きさを有したまま残ることでキャビテーションが発生せずに消泡されている。このように、分断された気泡Dを大きくすることにより消泡するまでの時間を長くし、これによって分断された気泡Dを大気と連通させてキャビテーションの発生を抑えている。従って、キャビテーションの発生が抑えられるので、記録ヘッド10''の耐久性を向上させている。
表2に、吐出口14の中心O2からの発熱素子18の中心O1のずれ量lとキャビテーションの発生の有無を調べた結果を示す。表2においては、第三実施形態の記録ヘッド10''と比較例3、4、5とを比較している。ここで、比較例3、4、5について説明する。第三実施形態の記録ヘッド10''と比較例3、4、5の記録ヘッドとの相違点は、吐出口14の中心O2からの発熱素子18の中心O1のずれ量lと、発泡室19の長さHHである。ずれ量lに関しては、比較例3は1.0μmであり、比較例4は0であり、比較例5は0.5μmである。また、発泡室19の長さHHに関しては、比較例3は25.0μmであり、比較例4は22.5μmであり、比較例5は22.0μmである。
表2についての検討結果を以下に述べる。吐出口中心を1.0μmインク供給口11側にずらした比較例3では、キャビテーションは発生しなかった。これに対して、吐出口14の中心O2と発熱素子18の中心O1とが一致した比較例4では、キャビテーションが発生した。また、吐出口14の中心O2を発熱素子18の中心O1に対してインク供給口11側に0.5μmずらした比較例5でも、キャビテーションが発生した。
このことから、吐出口中心を1.0μmインク供給口側にずらした比較例3では、分断された気泡Dは十分に大きくなるので、分断気泡Dが大気と連通するのに十分な時間を得ることができる。従って、ずれ量lが1.0μmでは、分断気泡Dは、大気に連通するのに十分な大きさを有していることになる。
また、吐出口14の中心O2と発熱素子18の中心O1とが一致した比較例4では、分断された気泡Dの大きさが十分ではなく、大気に連通する前に消泡することになる。従って、分断された気泡Dが大気と連通せずに崩壊し、その際に発熱素子18の表面等に損傷を与え得る。表2に示される試験においても、比較例4の結果において、キャビテーション痕が確認された。
また、吐出口14の中心O2からの発熱素子18の中心O1のずれ量lが0.5μmの比較例5においてもキャビテーション痕が確認された。このことから、吐出口14の中心O2を発熱素子18の中心O1に対してインク供給口11側にずらしたとしても、そのずれ量lが0.5μmの場合はずれ量lが不足していることになるので、キャビテーションが発生することが確認された。ずれ量lが0.5μm以下であれば、分断される気泡Dの大きさが十分ではなく、大気と連通する前に分断された気泡Dが崩壊して周囲の壁面に衝撃を与え得る。
このように、吐出口14の中心O2からの発熱素子18の中心O1のずれ量lが1μm以上であれば、分断される気泡Dの大きさが十分に確保され、大気に連通し易くなり、キャビテーションの発生が抑制される。従って、記録ヘッドの壁面への損傷が抑えられるので、記録ヘッドの耐久性を向上させることができる。
Figure 2008238401
(他の実施形態)
なお、本発明の液体吐出ヘッドは、プリンタ、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワードプロセッサなどの装置、さらには各種処理装置と複合的に組み合わせた産業記録装置に搭載可能である。そして、この液体吐出ヘッドを用いることによって、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど種々の記録媒体に記録を行うことができる。なお、本明細書内で用いられる「記録」とは、文字や図形などの意味を持つ画像を記録媒体に対して付与することだけでなく、パターンなどの意味を持たない画像を付与することも意味することとする。
さらに、「インク」または「液体」とは、広く解釈されるべきものであり、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成、記録媒体の加工、或いはインクまたは記録媒体の処理に供される液体を言うものとする。ここで、インクまたは記録媒体の処理としては、例えば、記録媒体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化による定着性の向上や、記録品位ないし発色性の向上、画像耐久性の向上などのことを言う。
本発明の第一実施形態に係る記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る記録ヘッドの一部を破断した斜視図である。 図2の記録ヘッドにおけるIII−III線に沿う断面図である。 図3の記録ヘッドにおけるIV−IV線に沿う断面図である。 図4の記録ヘッドにおけるV−V線に沿う断面図である。 図4の発熱素子の断面図である。 図4の記録ヘッドにおけるインク吐出を説明するための説明図である。 本発明の第二実施形態に係る記録ヘッドの要部の断面図である。 比較例1の記録ヘッドにおけるインク吐出を説明するための説明図である。 本発明の第三実施形態に係る記録ヘッドの要部の断面図である。 図10の記録ヘッドにおけるインク吐出を説明するための説明図である。 従来の記録ヘッドにおけるインク吐出を説明するための説明図である。
符号の説明
10 記録ヘッド
11 インク供給口
14 吐出口
18 発熱素子
19 発泡室
24 発泡室奥側壁
O1 発熱素子中心
O2 吐出口中心
B 気泡
D 分断気泡
M メニスカス

Claims (6)

  1. 液体供給口から液体が供給され、液体を吐出するための吐出口に連通するエネルギー作用室と、
    前記吐出口に対向して前記エネルギー作用室に配置され、液体を吐出するために利用される熱エネルギーを発生する発熱素子と、
    を具え、前記熱エネルギーによって気泡が生成されることで前記吐出が行われるとともに、
    前記気泡が最大体積に成長した後の体積減少段階で初めて前記気泡と大気とが連通する液体吐出ヘッドにおいて、
    前記エネルギー作用室に対して液体が供給される方向に関し、前記吐出口の中心が前記発熱素子の中心に対して前記方向にずれて前記吐出口及び前記発熱素子が配置され、前記吐出口の少なくとも一部が前記発熱素子における前記気泡の生成に寄与する有効発泡領域の外側に位置し、
    前記エネルギー作用室における前記方向上の端部における壁面と、前記発熱素子の前記有効発泡領域における前記液体供給口から遠い側の端部との間の距離が3μm以上あることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記吐出口は、前記エネルギー作用室における前記方向上の端部における壁面に接触せずに配置され、前記吐出口の全ての領域で前記エネルギー作用室に連通していることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 液体供給口から液体が供給され、液体を吐出するための吐出口に連通するエネルギー作用室と、
    前記吐出口に対向して前記エネルギー作用室に配置され、液体を吐出するために利用される熱エネルギーを発生する発熱素子と、
    を具え、前記熱エネルギーによって気泡が生成されることで前記吐出が行われるとともに、
    前記気泡が最大体積に成長した後の体積減少段階で初めて前記気泡と大気とが連通する液体吐出ヘッドにおいて、
    前記エネルギー作用室に対して液体が供給される方向に関し、前記吐出口の中心を前記発熱素子の中心に対して前記液体供給口の方へ1μm以上ずらして前記吐出口及び前記発熱素子が配置されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  4. 前記吐出口は、前記エネルギー作用室における壁面には接触せずに配置され、前記吐出口の全ての領域で前記エネルギー作用室に連通していることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 液体供給口から供給されてエネルギー作用室の内部に貯留された液体に対して発熱素子によって熱エネルギーを付与し、
    前記発熱素子によって熱が加えられて気泡が生成されることで前記気泡による発泡圧によって運動エネルギーが与えられて液体が吐出口から吐出され、
    前記気泡は、最大体積に成長した後の体積減少段階で初めて前記気泡と大気とが連通することによって前記エネルギー作用室内部の液体を吐出する液体吐出ヘッドによる液体吐出方法において、
    前記吐出口の中心に対して前記液体供給口とは逆側にずれて位置した中心を有する前記発熱素子によって液体に熱が加えられて前記気泡が生成され、
    前記吐出口からエネルギー作用室内に移動した液面が、生成された前記気泡と接触することで前記気泡と大気とが連通し、
    前記発熱素子の中心よりも前記液体供給口とは逆側にずれた位置で前記気泡と大気とが連通することを特徴とする液体吐出方法。
  6. 液体供給口から供給されてエネルギー作用室の内部に貯留された液体に対して発熱素子によって熱エネルギーを付与し、
    前記発熱素子によって熱が加えられて気泡が生成されることで前記気泡による発泡圧によって運動エネルギーが与えられて液体が吐出口から吐出され、
    前記気泡は、最大体積に成長した後の体積減少段階で初めて前記気泡と大気とが連通することによって前記エネルギー作用室内部の液体を吐出する液体吐出ヘッドによる液体吐出方法において、
    前記吐出口の中心に対して前記液体供給口の方へずれて位置した中心を有する前記発熱素子によって液体に熱が加えられて前記気泡が生成され、
    前記吐出口から前記エネルギー作用室内に移動した液面が、生成された前記気泡と接触することで前記気泡と大気とが連通し、
    前記発熱素子の中心よりも前記液体供給口に近い位置で前記気泡と大気とが連通することを特徴とする液体吐出方法。
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