JP5241214B2 - 液体吐出ヘッド、記録装置及び液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド、記録装置及び液体吐出方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体を吐出して記録媒体に記録を行う液体吐出ヘッド及びその液体吐出ヘッドを用いた記録装置に関する。
近年、数多くの記録装置が使用されるようになり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像度、高画像品質、低騒音などが要求されている。このような要求を解決する記録装置として、インクジェット記録装置が挙げられる。インクジェット記録装置は、液体吐出ヘッドとしての記録ヘッドに形成された吐出口からインク滴を吐出して、これを記録媒体に付着させて記録が行われるように構成されている。
一般的に利用されているインクジェット記録装置においては、インク滴を吐出するために用いられる吐出エネルギ発生素子として、ヒータ等の電気熱変換素子(発熱素子)を用いてインク滴を吐出する方法がある。この方法を用いれば、インク内に吐出エネルギ発生素子によって気泡を発生させ、その際の発泡圧によってインク滴を吐出する。すなわち、電気熱変換素子に電圧を印加することにより、電気熱変換素子近傍のインクを瞬時に沸騰させて、沸騰時のインクの相変化により生じる急激な発泡圧によってインク滴を高速に吐出させる。この方法によれば、電気信号によってインク滴の吐出を細かく制御することができ、インク滴の吐出を精度良く調節することが可能なインクジェット記録装置を提供することができる。また、電気熱変換素子を用いるインク吐出方法は、吐出エネルギ発生素子を配設するためのスペースを大きく確保する必要がなく、記録ヘッドの構造が簡素で、ノズルの集積化が容易であること等の利点がある。従って、このようなインクジェット記録装置を用いることで、記録される文字や画像等の高密度化及び高精細化が達成される。
なお、上記のインクジェット記録装置における記録ヘッドには、特許文献1、2に開示されているように、一つのエネルギ作用室としての発泡室に対して複数のインク流路が連通する形式のものがある。これらの記録ヘッドでは、発熱素子上の空間に連通した二つのインク流路によって対称的なインク流れが発熱素子上の領域に流れ込み、そこで発熱素子が駆動することで吐出口からインクが吐出される。
米国特許公報第6660175号 特開昭58−8658号公報
しかしながら、気泡を生じさせてインクを吐出する記録ヘッドでは、その気泡が記録ヘッド内部で消泡する際にキャビテーションを生じさせることがある。このキャビテーションは、発泡室内部の圧力の急激な変動を引き起こし、電気熱変換素子に対して損傷を生じさせる。特に、記録ヘッドに貯留されているインク内部の定まった一箇所においてこのような急激な圧力変動が集中して繰り返し生じると、その部分の周辺で繰り返し衝撃が加えられることで記録ヘッド内部の壁面あるいは電気熱変換素子の一部が損傷を受ける虞がある。そして、例えば電気熱変換素子上での急激な圧力変動によって電気熱変換素子上に対して衝撃が繰り返し加えられると、これによって電気熱変換素子の表面が削られる虞がある。また、キャビテーションの生じる位置によっては、電気を伝送する配線が断線し、電気熱変換素子を駆動させることができなくなる虞がある。
そこで、本発明の目的は上記の事情に鑑み、エネルギ作用室に対して複数の液体流路が連通した液体吐出ヘッドの構成を用い、エネルギ作用室内部の液体内で生じるキャビテーションによって液体吐出ヘッドの内部が損傷を受けることを抑えることである。また、これによって耐久性が向上した信頼性の高い液体吐出ヘッド及びその液体吐出ヘッドを用いた記録装置を提供することである。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出するために利用される熱エネルギを発生する発熱素子が基板に配され、一部が前記基板によって画成され内部に前記発熱素子が配されたエネルギ作用室を有し、前記発熱素子に対向した位置に、前記発熱素子によって熱エネルギが与えられた前記エネルギ作用室内部の液体を吐出するための吐出口部を備えた液体吐出ヘッドにおいて、前記エネルギ作用室に、液体を供給する二つの液体供給路が続され、二つの前記液体供給路が前記エネルギ作用室に連通する連通位置は、発熱素子形成面に交差する方向に沿った発熱素子形成面からの距離が異なり、前記吐出口から液体が吐出される方向から見た際に、二つの前記液体供給路は前記エネルギ作用室を介して対向する方向に延びており、二つの前記液体供給路の各々から前記エネルギ作用室内に液体を供給することで前記エネルギ作用室内に液体の回転流を発生させることを特徴とする。
また、本発明の記録装置は、液体を吐出するために利用される熱エネルギを発生する発熱素子が基板に配され、一部が前記基板によって画成され内部に前記発熱素子が配されたエネルギ作用室を有し、前記発熱素子に対向した位置に、前記発熱素子によって熱エネルギが与えられた前記エネルギ作用室内部の液体を吐出するための吐出口部を備える液体吐出ヘッドを用いた記録装置において、前記エネルギ作用室に液体を供給する二つの液体供給路が続され、二つの前記液体供給路が前記エネルギ作用室に連通する連通位置は、発熱素子形成面に交差する方向に沿った発熱素子形成面からの距離が異なり、前記吐出口から液体が吐出される方向から見た際に、二つの前記液体供給路は前記エネルギ作用室を介して対向する方向に延びており、二つの前記液体供給路の各々から前記エネルギ作用室内に液体を供給することで前記エネルギ作用室内に液体の回転流を発生させることを特徴とする。
また、本発明の液体吐出方法は、液体を吐出するために利用される熱エネルギを発生する発熱素子が基板に配され、一部が前記基板によって画成され内部に前記発熱素子が配されたエネルギ作用室と、前記発熱素子に対向した位置に、前記発熱素子によって熱エネルギが与えられた前記エネルギ作用室内部の液体を吐出するための吐出口部と、発熱素子形成面に交差する方向に関して前記発熱素子形成面からの距離が異なる位置で前記エネルギ作用室に夫々接続される、前記エネルギ作用室を介して対向する方向に延びる二つの液体供給路と、を備える液体吐出ヘッドを用意する工程と、前記発熱素子を駆動し前記吐出口部から液体をせり出させる工程と、二つの前記液体供給路から前記エネルギ作用室内に液体を供給することで前記エネルギ作用室内に液体の回転流を発生させる工程と、を有することを特徴とする。
本発明の液体吐出ヘッドによれば、複数の液体供給路がエネルギ作用室に連通する複数の連通位置が、発熱素子形成面に交差する方向に沿った発熱素子形成面からの距離が異なるので、エネルギ作用室内部に流入する液体が回転流を形成することになる。これによって発生した回転流が、発熱素子によって形成された気泡を押すことで、気泡の消泡位置が分散されて一定位置に集中することが抑えられる。従って、消泡の際に生じるキャビテーションによって受ける衝撃が分散させられることで、発熱素子の耐久性が向上し、液体吐出ヘッドとしての耐久性が向上する。また、そのような液体吐出ヘッドが用いられる記録装置で、液体吐出ヘッドの交換回数が低減され、記録装置の維持コストが低減される。
以下、本発明を実施するための第一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
(第一実施形態)
<記録装置の概略構成>
図1は、本発明の液体吐出ヘッドとしての記録ヘッドHCを用いた記録装置としてのインクジェット記録装置IJRAのカバーを取外した際の斜視図である。インクジェット記録装置IJRAは、記録ヘッドHCと、記録ヘッドHCを走査させるための走査機構5100と、記録媒体Pを搬送するための搬送機構5101と、記録ヘッドHCを回復させるための回復機構5102とを有している。
本実施形態では、記録ヘッドIJHと、インクを貯留するインクタンクITとは、一体的に形成されてインクジェットカートリッジIJCとして形成されている。そして、このインクジェットカートリッジIJCがキャリッジHCに搭載された状態で配置されている。
走査機構5100は、駆動モータ5013を有しており、駆動モータ5013の駆動力を駆動力伝達ギア5009、5010、5011を介してリードスクリュー5005に伝達することでリードスクリュー5005を回転させている。リードスクリュー5005にはその外周に螺旋溝5004がリードスクリューの延びている方向の略全体に亘って形成されている。また、リードスクリュー5005はキャリッジHCを貫くように配置されており、キャリッジHCの内部でキャリッジ側に形成された不図示の螺旋溝に係合している。従って、リードスクリュー5005が回転することで螺旋溝5004に係合して配置されたキャリッジHCが走査する。また、キャリッジHCが移動する際にキャリッジHCの移動を案内するためのガイドレール5003が、キャリッジHCを貫くように配置されている。従って、キャリッジHCが走査する際には、図1に示される矢印a、bへガイドレール5003の延びている方向に沿って走査する。また、フォトカプラ5007、5008は、キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行うためのホームポジション検知器である。
記録ヘッドHCによって吐出された液体としてのインクが打ち込まれる記録媒体Pは、搬送機構5101内に搭載されている。押え板5002は、記録媒体Pと記録ヘッドIJHとの距離を保つために記録媒体Pをプラテン5000に対して押圧している。
回復機構5102は、記録ヘッドIJH内部のインクを吸引することで記録ヘッドIJHの吸引回復を行うことが可能な機構であり、キャップ部材5022と吸引器5015を有している。吸引回復を行う際には、キャップ部材5022が記録ヘッドIJHの前面をキャップし、支持部材5016がキャップ部材5022を支持する。そして、吸引器5015がキャップ内を吸引し、キャップ内開口5023を介して記録ヘッド内部のインクの吸引を行う。5021は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジHCの移動に伴うリードスクリュー5005の回転が伝達されてカム5020が回転することによって吸引回復が行われるように配置されている。このとき、キャリッジHCを移動させるモータからの駆動力が、クラッチ切り換え等の公知の伝達機構を介してカム5020に伝達されてカム5020の回転が制御されている。
また、回復機構5102はクリーニングブレード5017を有しており、5019はクリーニングブレード5017を図1における矢印a、bの方向に往復移動可能とする部材である。クリーニングブレード5017を記録ヘッドIJHの吐出面に当接させた状態で往復移動しワイピングを行うことで、記録ヘッドIJHにおける吐出口形成面上の増粘したインクやゴミ等が拭き取られる。なお、クリーニングブレード5017は、本実施形態に限定されず、その他の周知のクリーニングブレードが適用されても良い。
本実施形態では、これらのキャッピング、吸引回復、クリーニングは、キャリッジHCがホームポジション側の一定領域に来たときにそのホームポジションに対応した位置で所望の処理が行われるように構成されている。しかしながら、ホームポジション側に来たとき以外にも各種の回復動作が行われるようにしても良く、本実施形態で行われているような回復動作のタイミングに限定されない。
<制御構成の説明>
次に、上述した装置の記録制御を実行するための制御構成について説明する。
図2はインクジェットプリンタIJRAの制御を行うための回路の構成を示すブロック図である。図2のブロック図には、記録装置IJRAにおけるデータの流れが示されている。記録装置IJRAは、インタフェース1700、MPU1701、ROM1702、DRAM1703を有している。記録の際には、まずインタフェース1700によって記録信号が記録装置IJRAに入力される。MPU1701は、制御プログラムを実行する。ROM1702は、MPU1701で実行される制御プログラムを格納する。DRAM1703では、上記の記録信号や記録ヘッドIJHに供給される記録データといった各種のデータが保存されている。
また、記録装置IJRAは、ゲートアレイ(G.A.)1704を有しており、ゲートアレイ1704は、記録ヘッドIJHに対しての記録データの供給制御を行う。また、ゲートアレイ1704は、インタフェース1700、MPU1701、RAM1703間のデータ転送制御も行う。また、記録装置IJRAは、キャリアモータ1710、搬送モータ1709、ヘッドドライバ1705及びモータドライバ1706、1707を有している。キャリアモータ1710は、キャリッジHCを介して記録ヘッドIJHの走査の際の駆動を行う。搬送モータ1709は、記録媒体Pの搬送を行う際の駆動を行う。ヘッドドライバ1705は、記録ヘッドIJHの駆動を行う。モータドライバ1706、1707は、それぞれ搬送モータ1709、キャリアモータ1710の駆動を行う。
上記の制御構成によって行われる記録動作について説明する。インタフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1704とMPU1701との間で記録信号が記録装置IJRAに適用可能な記録用の記録データに変換される。そして、モータドライバ1706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1705に送られた記録データに従って記録ヘッドIJHがキャリッジを介して駆動され、記録が行われる。
<記録ヘッドについての説明>
次に本実施形態におけるインクジェット記録ヘッドとしての記録ヘッドIJHについて説明する。図3に、本実施形態の記録ヘッドIJHの一部を破断した断面図を示す。記録ヘッドIJHは、インクを吐出させる発熱素子としてのヒータ1が設けられた基板としての素子基板2と、この素子基板2に接合されるオリフィスプレート(流路構成基板)3とを備えている。オリフィスプレート3は、インクの液滴を吐出する複数の吐出口部4を有すると共に、素子基板2に接合されることによって吐出口部4が連通するエネルギ作用室としての発泡室10及びこれに連通するインク流路30が形成される。また、インク供給口6から供給されるインクを貯留してそれぞれのインク流路にインクを分配する共通液室35が画成される。なお、これら吐出口部4、発泡室10及びインク流路30を総称してノズル5という。本実施形態では、一つのインク供給口6を挟んで二列の吐出口列が形成されており、これらの吐出口列が千鳥状に配列されている。隣り合うそれぞれのノズル5を個別に独立して形成するために隔離壁31が形成されている。隔離壁31は、吐出口部4からインク供給口6の近傍までに亘って延設されている。発泡室10の内部空間を画成する壁のうち素子基板2の内部には、ヒータ1が埋設されている。そして、ヒータ1の駆動によって発泡室10の内部で気泡を発生させ、その発泡圧によって吐出口部4からインクを吐出させる。また、素子基板2には、オリフィスプレート3に接する表面からその反対側の裏面にかけて素子基板を貫通するようにインク供給口6が形成されている。本実施形態では、吐出口部4は、大気と連通する第一吐出口部13と、第一吐出口部13よりも吐出方向に対して直交する方向の断面積が大きく、発泡室10と第一吐出口部13との間に形成された第二吐出口部14とを有している。
ここで、素子基板2は一般にSi(シリコン)によって形成され、その他には例えば、ガラス、セラミックス、樹脂、金属等によって形成されても良い。素子基板2の表面上には、各インクの流路毎に、ヒータ1と、このヒータ1に電圧を印加する電極(図示せず)と、この電極に接続された配線(図示せず)が所定の配線パターンでそれぞれ設けられている。また、素子基板2の表面には、蓄熱の発散性を向上させる絶縁膜(図示せず)が、ヒータ1を被覆するように設けられている。また、素子基板2の表面には、気泡が消泡した際に生じる後述するキャビテーションから保護するための保護膜(図示せず)が、絶縁膜を被覆するように設けられている。また、ノズルの表面側を形成しているオリフィスプレート3は、例えば、金属、ポリイミド、ポリサルフォン、エポキシ樹脂によって形成されている。ここで、ヒータ1における発泡室10に面した部分の表面を、発熱素子形成面としてのヒータ形成面Sとする。本実施形態では、ヒータ1における発泡室10に面した部分の表面は、素子基板2の表面と同一面内に形成されている。なお、ヒータ形成面Sは、素子基板2の表面から吐出方向に突出していても良く、その際には、ヒータ形成面Sは、吐出方向に突出したヒータ1の発泡室10に面した部分の表面とする。また、ヒータ1が素子基板2の中にある程度埋設されている場合は、ヒータ形成面Sは、ヒータ1と発泡室10との間の領域における素子基板2の発泡室10に面した部分の表面とする。
図4に、本実施形態の記録ヘッドIJHにおける一つのノズル5について要部を拡大して吐出方向に見た断面図及び側面から見た断面図を示している。図4(a)は、記録ヘッドIJHの要部における一部を素子基板2に対して垂直な方向であるインク吐出方向としての吐出方向から見た断面図である。図4(b)は、図4(a)のB−B線に沿った断面図である。本実施形態に用いられている記録ヘッドIJHのノズル5では、発泡室10に対してインクを供給するインク供給路30が複数接続されている。そして、複数のインク供給路30が発泡室10に連通する連通位置34は、ヒータ形成面Sに交差する方向に沿ったヒータ形成面Sからの距離が異なるように形成されている。
本実施形態では、特に、二つのインク供給路30が発泡室10に連通し、インク供給路30と発泡室10との間の二つの連通位置32、33は、ヒータ形成面S及び素子基板2の表面からの距離が異なる。そして、本実施形態では特に、発泡室10を吐出方向に見た際に、連通位置における二つのインク供給路30の延びている方向は、それぞれのインク供給路30が発泡室10を介して対向する方向に延びている。
本実施形態では、素子基板2に近い側のインク供給路を基板側供給路9とし、素子基板2から遠い側のインク供給路を基板遠方側供給路11とする。従って、基板側供給路9と基板遠方側供給路11とが発泡室10に対してヒータ形成面Sからの距離が異なる位置で連通し、これらのインク供給路9、11が互いに対向するように形成されている。ここで、発泡室10、基板側供給路9及び基板遠方側供給路11は、隣り合う共通液室35の間に形成されており、一端が発泡室10に連通したインク供給路30の他端はそれぞれ共通液室35に連通している。従って、発泡室10を挟んで隣り合う二つのインク供給口6の両方から発泡室10にインクが供給されてリフィルされる。また、本実施形態では、基板遠方側供給路11は第二吐出口部に連通している。
ここで、インク供給路のヒータ形成面S(発熱素子形成面)からの距離とは、インク供給路が発泡室に連通する連通位置におけるヒータ形成面Sと、インク供給路の断面の中心との間の距離のことをいうものとする。また、インク供給路の断面の中心とは、インク供給路の断面の面積中心(重心)のことをいうものとする。
次に、本実施形態の記録ヘッドIJHからのインクの吐出について説明する。
記録を行う際には、記録ヘッドIJHにインクタンクITに貯留されているインクが記録ヘッドIJHに供給されて充填されている状態で、ヒータ1に対して電気信号が伝達される。これによってヒータ1が駆動されて加熱され、記録ヘッドIJHの発泡室10の内部におけるヒータ1の周囲に貯留されているインクに対して熱エネルギが供給される。ヒータ1の周囲のインクが加熱されると、膜沸騰によって発泡室10の内部で気泡が生じる。ここで発生した気泡によって発泡室10の内部の圧力が上昇すると共に、インクが発泡室10から押し出され、吐出口部4を介して記録媒体Pに対してインクが吐出される。インクが吐出されると、吐出によって減少した分のインクを発泡室10の内部に充填するためにインクが発泡室10にインク供給路30を介して供給される。
このとき、本実施形態においては、発泡室10に対して基板側供給路9と、基板遠方側供給路11との二つのインク供給路30が連通していることから、両者のインク供給路30からインクが発泡室10に供給されることになる。ここで、基板側供給路9と、基板遠方側供給路11とではヒータ形成面Sからの距離が異なり、且つ、それぞれのインク供給路9、11が対向した方向にインクが供給されるので、発泡室10の内部でインクの流れに回転が発生する。このように、発泡室10の内部でインクの流れに回転が生じるので、この回転流によってヒータ1上で気泡が押され、気泡の存在位置が発泡室10の内部で一定とならなくなる。発泡室10の内部で気泡の存在する位置が一定ではないので、気泡10が消滅する消泡位置も発泡室10の内部で一定しない。
ここで、発生した気泡が消滅する際には、発泡室10の内部で気泡がつぶれ、消泡位置で急激な圧力の変動が生じ、これによって発泡室10の内壁やヒータ1が衝撃を受けてしまう。もし消泡位置が発泡室10の内部で一定であれば、同じ部位に何度も繰り返し衝撃を受けることになり、これによって消泡位置周辺が損傷する虞がある。しかしながら、本実施形態の記録ヘッドIJHを用いれば、発泡室10の内部で生じる回転流によって気泡の消泡位置が一定とならないので、消泡によって衝撃を受ける位置が一箇所に集中することが抑えられる。
消泡によって衝撃を受ける位置が分散されるので、一箇所に繰り返し衝撃を受けることで損傷を受けることが抑えられ、記録ヘッドIJHにおける発泡室10の内部の変形やヒータ1の表面を変形させることを防ぐことができる。従って、これらによる吐出速度の低下やヒータ1での断線を防ぐことができ、その分記録ヘッドIJHの耐久性を向上させることができる。また、このような記録ヘッドIJHが用いられる記録装置IJRAで、記録ヘッドIJHの交換回数が低減され、記録装置IJRAの維持コストが低減される。
上記の効果を確認するため、本実施形態と同様のノズル構造で、気泡が消泡しながらインクのリフィルが行われる際の各供給路内のインクの流れを計算機実験により調べた。この結果について、図5に示す。図5は、図4に示した第一実施形態のノズル5におけるB−B断面における断面図と略同じ構成となっている。消泡時におけるインクの流れが矢印で示されている。計算に用いた各ノズル寸法は以下のとおりである。吐出口部は直径8μmの円形、ヒータは各辺16.8μmの正方形形状、発泡室は幅方向(図面上の奥行き)18μm×長手方向30μmとした。また、基板側供給路と基板遠方側供給路の幅を10μmとし、各供給路の高さを10μmとした。また、発泡室の高さを20μm、吐出口部の厚さ(高さ)を5μmとして計算機実験を行った。図5に示されるように、計算機実験の結果、基板側供給路からの流れと基板遠方側からの流れとがヒータ形成面Sからの距離が異なる位置で発泡室10に流れ込むことによって、発泡室内部でインクに回転流が発生する。この回転流によって、消泡位置が分散し、キャビテーションによるヒータ上での衝撃を受ける位置が分散され、結果的にヒータの表面の損傷や、断線を防ぐことができる。
なお、本実施形態では、発泡室10に対してそれぞれが対向する位置で基板側供給路9及び基板遠方側供給路11が連通し、発泡室からそれぞれのインク供給路30が対向して延びるように形成されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、発泡室10から延びるインク供給路が必ずしも対向する位置で連通しなくても良い。発泡室10を吐出方向に見た際に、それぞれの連通位置34における複数のインク供給路30の発泡室10から延びている方向は、同方向でなければ良い。発泡室10の内部で回転流を生じさせるためには、発泡室10に対して連通する連通位置34でそれぞれのインク供給路30が異なる方向を向いていることが求められる。仮に、発泡室10に対して連通する連通位置34でそれぞれのインク供給路30が同方向に延びていれば、インク供給路30から発泡室10に供給されるインクの流れの向きが一致してしまい、回転流が生じなくなってしまう。
また、連通位置34でそれぞれのインク供給路30が異なる方向に延びているとしても、吐出方向から見た際に、それぞれのインク供給路30のなす角度が小さければ、それだけ生じる回転流が小さくなる。従って、気泡の消泡位置が分散され難く、キャビテーションの発生位置が集中してしまう虞がある。このため、発泡室10に対して連通する連通位置34でのそれぞれのインク供給路30の延びる方向は、大きな角度を有していることが望ましい。また、発泡室10に対して連通する連通位置34でのそれぞれのインク供給路30が対向して延びるように、発泡室10に対してそれぞれのインク供給路30の連通位置34が対向していることがさらに望ましい。
(第二実施形態)
次に、図6を用いて、第二実施形態の記録ヘッドIJH’について説明する。なお、上記第一実施形態と同様に構成できる部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第一実施形態では、一端が発泡室10に連通する基板側供給路9及び基板遠方側供給路11のそれぞれのインク供給路30における他端は、それぞれの流路における共通液室35に連通するように形成されていた。これに対して本実施形態では、隣り合う二つの発泡室10が配置され、それぞれの発泡室10から延びて、一端が発泡室10に連通した基板側供給路9の他端が、同一の共通液室35に連通している。そして、隣り合うそれぞれの発泡室10から延びる基板遠方側供給路11の他端同士が連通するように、基板遠方側供給路11が形成されている。第二実施形態における記録ヘッドIJH’を吐出方向に見た断面図を図6(a)に示し、図6(a)におけるB−B線に沿う断面図を図6(b)に示す。
なお、本実施形態では、基板側供給路9が共通液室35に連通し、基板遠方側供給路11同士が連通するように記録ヘッドIJH’が形成されているが、これに限定されない。基板遠方側供給路11が共通液室35に連通し、基板側供給路9同士が連通するように形成されても良い。また、連結するノズル5の数は、本実施形態では二つとしたが、図6(c)に示されるように、三つ以上のノズルが連結されることとしても良い。
このように、隣り合う発泡室10から延びるインク供給路30において、一端が発泡室10に連通したインク供給路30の他端同士が連通するように形成されても良い。
(第三実施形態)
次に、図7を用いて、第三実施形態の記録ヘッドIJH’’について説明する。なお、上記第一または第二実施形態と同様に構成できる部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第二実施形態では、隣り合う発泡室10から延びるインク供給路30において、一端が発泡室10に連通した基板遠方側供給路11の他端同士が連通するように形成されている。そして、隣り合う発泡室10は、インクの供給を受けているインク供給口6からの距離が等しい位置に配置されている。これに対して第三実施形態では、隣り合う発泡室10は、インク供給口6からの距離が異なる位置に配置されている。第三実施形態における記録ヘッドIJH’’を吐出方向に見た断面図を図7(a)に示し、図7(a)におけるB−B線に沿う断面図を図7(b)に示す。
このように発泡室を配置することで、比較的スペースを必要とする発泡室10を互い違いに形成することができる。従って、記録ヘッドIJH’’に発泡室10を高密度に形成することができると共に、吐出口部4を高密度に配置することができるので、より高精細な記録ヘッドを提供することができる。
(第四実施形態)
次に、図8を用いて、第四実施形態の記録ヘッドIJH’’’について説明する。なお、上記第一ないし第三実施形態と同様に構成できる部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第三実施形態では、隣り合う発泡室から延びるインク供給路において、一端が発泡室に連通したインク供給路の他端同士が直接連通して一本のインク供給路として形成され、隣り合う発泡室は、インク供給口からの距離が異なる位置に配置されている。これに対して第四実施形態では、発泡室10を挟んで共通液室35が配置されている側とは反対側に基板遠方側供給路用インク流路12が形成され、この基板遠方側供給路用インク流路12の一部を介して、インク供給路30の他端同士が連通している。基板遠方側供給路用インク流路12は、吐出口列の延びている方向と同じ方向に延びている。第四実施形態における記録ヘッドIJH’’’を吐出方向に見た断面図を図8(a)に示し、図8(a)におけるB−B線に沿う断面図を図8(b)に示す。このように、隣り合う発泡室同士はインク供給路を介して直接連通せずに、インクの通る流路を介して連通するように形成されても良い。
(第五実施形態)
次に、図9を用いて、第五実施形態の記録ヘッドIJH’’’’について説明する。なお、上記第一ないし第四実施形態と同様に構成できる部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第一実施形態では、隣り合う共通液室35の間に発泡室10が形成され、発泡室10に対してそれぞれの共通液室35に連通する基板側供給路9及び基板遠方側供給路11が連通するように記録ヘッドが形成されている。また、第二実施形態ないし第四実施形態では、隣り合う共通液室35から延びる基板側供給路9あるいは基板遠方側供給路11同士が連通するように記録ヘッドが形成されている。これに対して、本実施形態では、発泡室10に対して共通液室35とは反対側に、ノズル5に対応して形成され、本実施形態では一つのノズル5ごとに発泡室10にインクを供給する独立供給口36が複数形成されている。そして、基板遠方側供給路の一端が発泡室10に連通し、他端が独立供給口36に連通するように記録ヘッドIJH’’’’が形成されている。また、本実施形態では、基板遠方側供給路11が発泡室10に連通する位置にノズル材37が配置されることで形成されている。そして、隣り合う独立供給口36が連通するように形成され、結果的に基板遠方側供給路11同士が連通するように形成されている。第五実施形態における記録ヘッドIJH’’’’を吐出方向に見た断面図を図9(a)に示し、図9(a)におけるB−B線に沿う断面図を図9(b)に示す。
なお、本実施形態では、基板遠方側供給路11が独立供給口36に連通するように記録ヘッドが形成されているが、本発明はこれに限定されない。基板側供給路9が独立供給口36に連通し、基板遠方側供給路11が共通液室35に連通するように形成されても良い。また、基板遠方側供給路11はノズル材37が配置されることによって形成されなくとも良く、オリフィスプレート3の形状等、その他の方法によって形成されても良い。また、本実施形態では、独立供給口36はそれぞれのノズル5ごとに対応して形成されているが、独立供給口36は、複数のノズル5に対してインクを供給する共通のインク供給口であっても良い。
(第六実施形態)
次に、図10を用いて、第六実施形態の記録ヘッドIJH’’’’’について説明する。なお、上記第一ないし第五実施形態と同様に構成できる部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第五実施形態では、ノズル5に対応して共通液室35とは反対側に形成された独立供給口36が形成されている。そして、基板遠方側供給路11の一端が発泡室10に連通し、他端が独立供給口36に連通するように記録ヘッドが形成されている。さらに、基板遠方側供給路11は、発泡室10に連通する位置にノズル材37が配置されることで形成されている。これに対して、本実施形態では、ノズル材37の内部にスルーホール38が形成され、このスルーホール38の内部に配線を通したことが第五実施形態とは異なる。この配線は、ヒータ1に電気信号を伝達するための配線であっても良い。配線をノズル5内部に形成されたスルーホール38の内部を通すので、配線を配置するためのスペースをノズル5の内部に確保することができ、その分、記録ヘッドのコンパクト化を図ることができる。第六実施形態の記録ヘッドIJH’’’’’を吐出方向に見た断面図を図10(a)に示し、図10(a)におけるB−B線に沿う断面図を図10(b)に示す。
本実施形態では、スルーホール38が発泡室10の内部を通っており、従来の記録ヘッドに適用されていた場合、キャビテーションの発生による衝撃によってスルーホール38内部を通る配線が断線してしまう虞がある。しかしながら、本実施形態では、基板側供給路9と基板遠方側供給路11とで発泡室10に連通する位置の素子基板2からの距離が異なっており、これによって生じるインクの回転流によって消泡位置が一定しない。従って、キャビテーションの発生位置が一箇所に集中することが抑えられている。このことから、ノズル材37もキャビテーションによる繰り返しの衝撃によって損傷する虞が少なく、ノズル材37内部のスルーホール38を通る配線も断線する虞が少ない。また、配線がノズル材37によって被覆されることで配線の強度が向上している。従って、キャビテーションによって配線の被覆材のみが損傷して剥き出しの状態になることで生じるスルーホール部での電気的なショートを抑制するという効果も併せ持っている。このように、本実施形態の記録ヘッドIJH’’’’’によれば、スルーホール38内部を通る配線に断線あるいはショートが生じることが抑えられた記録ヘッドを提供することができる。
(第七実施形態)
次に、図11を用いて、第七実施形態の記録ヘッドIJH’’’’’’について説明する。なお、上記第一ないし第六実施形態と同様に構成できる部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第一実施形態では、隣り合う共通液室35の間に発泡室10が形成され、発泡室10に対してそれぞれの共通液室35に連通する基板側供給路9及び基板遠方側供給路11が連通するように記録ヘッドが形成されている。これに対して本実施形態では、基板側供給路9の一端が発泡室10に連通し他端が共通液室35に連通すると共に、発泡室10から延びた基板遠方側供給路11が折り返されて他端が基板側供給路9の連通している共通液室35に連通するように形成されている。第七実施形態の記録ヘッドIJH’’’’’’を吐出方向に見た断面図を図11(a)に示し、図11(a)におけるB−B線に沿う断面図を図11(b)に示す。このように、基板側供給路9と基板遠方側供給路11との両方が同じ共通液室35に連通していても良い。
本発明の第一実施形態における記録ヘッドを用いた記録装置のカバーを取外した際の斜視図である。 図1の記録装置のデータ及び電気信号の流れを示すブロック図である。 図1の記録装置に用いられる記録ヘッドの要部を拡大して一部を破断した斜視図である。 (a)は、図3の記録ヘッドの要部を拡大して吐出方向に見た断面図であり、(b)は、(a)のB−B線に沿う断面図である。 図4の記録ヘッドによってインクの吐出が行われて気泡が消泡しながらインクのリフィルが行われる際の、各供給路内部のインクの流れを計算機実験によって算出した算出結果である。 (a)は、本発明の第二実施形態における記録ヘッドの要部を拡大して吐出方向に見た断面図であり、(b)は、(a)のB−B線に沿う断面図であり、(c)は第二実施形態の他の例を示して吐出方向に見た断面図である。 (a)は、本発明の第三実施形態における記録ヘッドの要部を拡大して吐出方向に見た断面図であり、(b)は、(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)は、本発明の第四実施形態における記録ヘッドの要部を拡大して吐出方向に見た断面図であり、(b)は、(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)は、本発明の第五実施形態における記録ヘッドの要部を拡大して吐出方向に見た断面図であり、(b)は、(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)は、本発明の第六実施形態における記録ヘッドの要部を拡大して吐出方向に見た断面図であり、(b)は、(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)は、本発明の第七実施形態における記録ヘッドの要部を拡大して吐出方向に見た断面図であり、(b)は、(a)のB−B線に沿う断面図である。
符号の説明
1 ヒータ
2 素子基板
3 オリフィスプレート
4 吐出口部
9 基板側供給路
10 発泡室
11 基板遠方側供給路
13 第一吐出口部
14 第二吐出口部

Claims (4)

  1. 液体を吐出するために利用される熱エネルギを発生する発熱素子が基板に配され、一部が前記基板によって画成され内部に前記発熱素子が配されたエネルギ作用室を有し、
    前記発熱素子に対向した位置に、前記発熱素子によって熱エネルギが与えられた前記エネルギ作用室内部の液体を吐出するための吐出口部を備えた液体吐出ヘッドにおいて、
    前記エネルギ作用室に、液体を供給する二つの液体供給路が続され、
    二つの前記液体供給路が前記エネルギ作用室に連通する連通位置は、発熱素子形成面に交差する方向に沿った発熱素子形成面からの距離が異なり、
    前記吐出口から液体が吐出される方向から見た際に、二つの前記液体供給路は前記エネルギ作用室を介して対向する方向に延びており、
    二つの前記液体供給路の各々から前記エネルギ作用室内に液体を供給することで前記エネルギ作用室内に液体の回転流を発生させることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記吐出口部は、大気と連通する第一吐出口部と、前記第一吐出口部よりも吐出方向に対して直交する方向の断面積が大きく、前記エネルギ作用室と前記第一吐出口部との間に形成された第二吐出口部とを有し、
    二つの前記液体供給路が前記エネルギ作用室に連通し、前記連通位置の発熱素子形成面からの距離が遠い方の液体供給路は、前記第二吐出口部に連通することを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 液体を吐出するために利用される熱エネルギを発生する発熱素子が基板に配され、一部が前記基板によって画成され内部に前記発熱素子が配されたエネルギ作用室を有し、
    前記発熱素子に対向した位置に、前記発熱素子によって熱エネルギが与えられた前記エネルギ作用室内部の液体を吐出するための吐出口部を備える液体吐出ヘッドを用いた記録装置において、
    前記エネルギ作用室に液体を供給する二つの液体供給路が続され、
    二つの前記液体供給路が前記エネルギ作用室に連通する連通位置は、発熱素子形成面に交差する方向に沿った発熱素子形成面からの距離が異なり、
    前記吐出口から液体が吐出される方向から見た際に、二つの前記液体供給路は前記エネルギ作用室を介して対向する方向に延びており、
    二つの前記液体供給路の各々から前記エネルギ作用室内に液体を供給することで前記エネルギ作用室内に液体の回転流を発生させることを特徴とする記録装置。
  4. 液体吐出方法であって、
    液体を吐出するために利用される熱エネルギを発生する発熱素子が基板に配され、一部が前記基板によって画成され内部に前記発熱素子が配されたエネルギ作用室と、
    前記発熱素子に対向した位置に、前記発熱素子によって熱エネルギが与えられた前記エネルギ作用室内部の液体を吐出するための吐出口部と、
    発熱素子形成面に交差する方向に関して前記発熱素子形成面からの距離が異なる位置で前記エネルギ作用室に夫々接続される、前記エネルギ作用室を介して対向する方向に延びる二つの液体供給路と、
    を備える液体吐出ヘッドを用意する工程と、
    前記発熱素子を駆動し前記吐出口部から液体をせり出させる工程と、
    二つの前記液体供給路から前記エネルギ作用室内に液体を供給することで前記エネルギ作用室内に液体の回転流を発生させる工程と、
    を有することを特徴とする液体吐出方法。
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