JP6056287B2 - 液体吐出ヘッド、画像形成装置およびインクジェット記録装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、画像形成装置およびインクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6056287B2
JP6056287B2 JP2012197280A JP2012197280A JP6056287B2 JP 6056287 B2 JP6056287 B2 JP 6056287B2 JP 2012197280 A JP2012197280 A JP 2012197280A JP 2012197280 A JP2012197280 A JP 2012197280A JP 6056287 B2 JP6056287 B2 JP 6056287B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid chamber
common liquid
common
liquid
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012197280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014051034A (ja
Inventor
東植 張
東植 張
佳憲 坂東
佳憲 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012197280A priority Critical patent/JP6056287B2/ja
Publication of JP2014051034A publication Critical patent/JP2014051034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6056287B2 publication Critical patent/JP6056287B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、液体吐出ヘッド、画像形成装置およびインクジェット記録装置に関し、さらに詳しくは、インクの昇温による吐出不良防止のための構成に関する。
画像形成装置の一つとして、キャリッジにインクジェットヘッドを搭載して、キャリッジを主走査方向に往復移動させながら、インクジェットヘッドからインク液滴を吐出し、記録媒体上に着弾させることにより画像パターンを形成するインクジェットプリンタ等のインクジェット記録装置がある。
インクジェットプリンタは、インクジェットヘッドからインクの微小液滴を紙などの記録媒体上に吐出させて、画像を記録する装置である。なかでも、記録が必要な時のみインクの微小液滴を吐出する、オン・デマンド方式が現在主流になっている。
また、オン・デマンド方式には、微小液滴を吐出させるために設けられる液室内の圧力発生源により、圧電素子の変位により圧力室の圧力を高め、インクを吐出させる圧電式と、ヒータにより液室内のインク中に気泡を発生させ、インクを吐出させるサーマル方式とに区別される。
いずれの方式とも、インクジェットヘッドを駆動させるための駆動ICチップからの駆動信号で圧力発生源が作動し、ノズルからインク液滴を吐出して、記録媒体上に着弾させる。
近年、インクジェットヘッドにおける小型化・低コスト化の要求が一段と増している。それに応じて、駆動ICチップをインクジェットヘッドの中に挿入しようとしている。
そこで、インクジェットヘッドの小型化に関する問題に対しては、駆動ICチップをインクジェットヘッドの中にフリップチップボンディングする構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、駆動ICチップがアクチュエータ基板上の保持部材の間にフリップチップボンディングさせ、インクジェットヘッドを小型化する構成が開示されている。
一方、駆動ICチップは、インクジェットヘッドに駆動信号を出力する際に、大きな電流が流れるため、駆動ICチップが発熱し、温度上昇することが知られている(例えば特許文献2)。
駆動ICチップから発生する熱は、共通液室形成基板を通して共通液室内のインクに伝達されインクの温度が上昇する。
温度が上昇した共通液室内のインクは、個別液室を通じてノズルから外部に吐出される。これにより、駆動ICチップから発生した熱は外部に放熱される。
しかし、共通液室から個別液室へインクを供給するときには、インクタンクからの供給流路に近い位置の個別液室から遠い位置の個別液室まで順に供給するため、共通液室ではインクタンクから常温のインクが常に供給され、インク温度が常温の領域と、供給されたインクが各個別液室まで流れる際に駆動ICチップから発生する熱によって温度が上昇する比較的高温の領域とが存在する。
このようなインクの温度ムラは、インク粘度のムラを起こすため、ノズル間でインク吐出特性にバラツキが生じる。
このような問題への対策として、インクジェットヘッドに装備されたインク消費量演算手段を用いて、駆動ICチップから一番離れたノズル列間に所定の温度差が生じたときのインク消費量を基準インク消費量とした場合のインク消費量に応じて印字開始時刻を調整することにより、駆動ICチップから発生する熱によるインク吐出バラツキを抑制する手段が提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された構成では、駆動ICチップの上面方向に、共通液室形成基板が設けられており、かつ駆動ICチップと共通液室形成基板に空隙があるため、駆動ICチップにおける温度上昇の抑制の効果が限定される。
一方、特許文献3に記載された構成では、インクジェットヘッドにインク消費量演算手段を備えなければならないため、インクジェットヘッドの小型化には限界がある。
また、駆動ICチップからの発熱によるインク吐出バラツキをノズル列ごと制御するため、同一ノズル列でのノズル間におけるインク温度ムラによる吐出バラツキの制御は困難である。さらに、ノズル列間の温度差によるインク吐出バラツキについては、印字時刻を遅延することにより制御するため、ノズル列間の温度差が生じることにより印字速度が遅くなるという懸念がある。
本発明の目的は、上記従来のインクジェットヘッドにおける問題に鑑み、駆動ICチップからの熱によるインクの温度ムラが発生した際のインク吐出不良を抑制することが可能なインクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、液滴状の液体を吐出する少なくとも一つのノズルと、該ノズルを並置したノズル列を少なくとも1列備えたノズル板と、隔壁によりノズル毎に対応して区画されてなる個別液室を形成された個別液室形成基板と、前記個別液室中に液体を押し込んで各ノズルから液体を吐出させる振動板に圧力発生素子および該圧力発生素子への駆動信号を送信する駆動ICチップを有するアクチュエータ基板と、前記圧力発生素子を保護するための保持部材と、前記個別液室に前記液体を供給するための共通液室が形成された共通液室形成部材とが順に積層され、前記共通液室に前記液体を供給する液体供給孔が形成された部材を備えた液体吐出ヘッドであって、前記共通液室形成部材は、前記保持部材に当接させて設けられ、前記個別液室に前記液体を供給する貫通穴が形成された共通液室層間プレートと、前記液体供給孔から前記液体が供給される第1共通液室と、該第1共通液室からの前記液体を前記個別液室に供給する第2共通液室と、前記第1共通液室および前記第2共通液室を区分けする共通液室隔壁と、前記第1共通液室から前記第2共通液室に前記液体を供給するために前記共通液室隔壁の長手方向一方側が接続または一体化されるとともに長手方向他方側に少なくとも1つの貫通流路が形成された共通液室形成基板とにより構成され、前記駆動ICチップの少なくとも一面に高熱伝達部材が当接しており、前記高熱伝達部材の少なくとも一面が前記共通液室層間プレートに当接しており、前記第1共通液室の投影面が、前記駆動ICチップの投影面の短手方向の約半分を占めていることを特徴とする液体吐出ヘッドにある。
本発明によれば、駆動ICチップの少なくとも一面に高熱伝達部材が当接し、高熱伝達部材の少なくとも一面が共通液室層間プレートに当接していることにより高熱伝達部材に伝達された駆動ICチップの熱が共通液室層間プレートを介して共通液室形成基板内の液室を流れるインクに吸収されるので、各液室内でのインクの温度バランスを均衡化することができる。
これにより、温度バランスの違いによるインクの吐出特性が各ノズルにおいて不均一となるのを防止することが可能となる。
本発明を実施するための一実施形態に係るインクジェットヘッドを示す斜視図である。 図1中、符号A−A’線に沿う断面図である。 図1中、符号B−B’で示す方向の矢視断面図である。 図1に示したインクジェットヘッドの要部変形例を示す図2相当の断面図である。 本発明を実施するための別の実施形態に係るインクジェットヘッドを示す図1相当の斜視図である。 図5中、符号B−B’で示す方向の矢視断面図である。 本発明を実施するためのさらに別の実施形態に係るインクジェットヘッドを説明するための図6相当の断面図である。 本発明を実施するための実施形態に係るインクジェットヘッドを用いるインクジェット記録装置の要部構成を説明するための模式図である。
以下、図面により本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明を実施するための一実施形態を説明するインクジェットヘッドの分解斜視図であり、図2は図1のA−A’線に沿う断面図、図3は図1中、符号B−B’で示す方向の矢視断面図である。
図1に示すように、インクジェットヘッドは、符号X方向に延びるスリット状に形成されてインクなどの液体(以下、便宜上、インクと称する)を吐出させることができる複数のノズル1y、1m、1c、1kが形成されたノズル板2を備えている。
図1においてノズル板2の上面側には、ノズル毎に設けられた個別液室3y、3m、3c、3kを形成された個別液室形成基板101と、個別液室3y、3m、3c、3k中にインクを押し込んで(圧力を加えて)各ノズルからインクを吐出させるためのアクチュエータ15y、15m、15c、15kを備えたアクチュエータ基板14が位置している。
アクチュエータ15y、15m、15c、15kは、図2に示すように、下部電極11y、11m、11c、11k(図2では、図1に示した断面位置の関係で符号11y、11mのみが示されている)、圧電素子などの圧力発生素子12y、12m、12c、12k(図2では、図1に示した断面位置の関係で符号12y、12mのみが示されている)、および上部電極13y、13m、13c、13k(図2では、図1に示した断面位置の関係で符号13y、13mのみが示されている)を備えている。
アクチュエータ15y、15m、15c、15kは、後述する第2共通液室126y、126m、126c、126k(図2参照)からインクを供給される個別液室3y、3m、3c、3kの一部(天井面)を構成する振動板に設けられている。
圧力発生素子12y、12m、12c、12kは、後述する駆動ICチップ105a、105b、105c、105dに対して図示しない駆動配線回路を介して接続されて駆動信号が入力されるようになっている。
駆動ICチップ105a、105b、105c、105dは、各アクチュエータ15y、15m、15c、15kと対応させてアクチュエータ基板14にそれぞれ設けられている。
駆動ICチップ105a、105b、105c、105dと対向する位置には、これらICチップの熱を受けて伝達する高熱伝達部材201a、201b、201c、201dが配置されている。
高熱伝達部材201a、201b、201c、201dには、上述した各アクチュエータ15y、15m、15c、15kを保護するための保持部材102が設けられ、保持部材102には、後で詳細を説明するが、本実施形態の特徴部をなす共通液室形成部材120が設けられている。
図1において共通液室形成部材120の上面には、インク供給孔107Y,107M,107C,107kが形成されたマニホールド104およびマニホールド104が挿入されるハウジング106が設けられており、これら各部材は、説明に挙げた部材の順番に積層されている。
共通液室形成部材120は、図1および図2に示すように、共通液室層間プレート121と、第1共通液室125y、125m、125c、125kおよび第2共通液室126y、126m、126c、126kを備えた共通液室基板122とで構成されている。
共通液室層間プレート121は、高熱伝達部材201a、201b、201c、201dに当接して熱を吐出前のインクに伝達する部材である。
第1共通液室125y、125m、125c、125kおよび第2共通液室126y、126m、126c、126kは、アクチュエータ15y、15m、15c、15kが配置されている個別液室3y、3m、3c、3kに対してインクを供給するために用いられる。
本実施形態では、第1共通液室125y、125m、125c、125kの投影面が、駆動ICチップ105a、105b、105c、105dの投影面での短手方向の約半分を占める関係となるように形成されている。
図1および図2において、共通液室層間プレート121は、ノズルの並設方向に沿った形成された長孔121y、121m、121c、121kを有し、保持部材102に当接可能な格子状の板状部材で構成されている。
長孔121y、121m、121c、121kは、孔として共通液室層間プレート121の板厚方向に貫通させてあり、個別液室3y、3m、3c、3kに対してインクを供給することができる。
共通液室基板122は、第1共通液室125y、125m、125c、125kおよび第2共通液室126y、126m、126c、126kを区分けする共通液室隔壁123y、123m、123c、123k(図2では、図1に示した断面位置の関係で符号123y、123mのみが示されている)を備えている。
共通液室隔壁123y、123m、123c、123kには、図3に示すように、長手方向の少なくとも一方側に一つの貫通流路124y、124m、124c、124kが形成されている
なお、上述した説明において符号の添え字y、m、x、kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色を意味している。
以上のような構成から明らかなように、本実施形態の特徴は、アクチュエータ15y、15m、15c、15kの駆動に用いられる駆動ICチップ105a、105b、105c、105dの少なくとも一面に高熱伝達部材201a、201b、201c、201dを当接させ、高熱伝達部材201a、201b、201c、201dの少なくとも一面を共通液室層間プレート121に当接させた点にある。つまり、共通液室層間プレート121に当接している高熱伝達部材201a、201b、201c、201dの少なく一面が前記駆動ICチップ105a、105b、105c、105dの投影面上となる関係を持たせてある。
本実施形態は、上述した特徴により、駆動ICチップで発生した熱が影響がインクの温度ムラとなって現れるのを防止ししてインクの温度ムラによる粘度の変化を抑制し、インクの粘度変化が原因する吐出特性の悪化を防止することができる。以下、この作用について説明する。
図2を参照して説明すると、アクチュエータの駆動に用いられる駆動ICチップ105bから発生する熱は、駆動ICチップ105bに当接している高熱伝達部材201bに伝達される。また、高熱伝達部材201bに伝達された熱は、高熱伝達部材201bに当接している共通液室層間プレート121に伝達される。これにより、共通液室層間プレート121に伝達された熱は、第1共通液室125y、125m中のインクに放熱される。
一方、図3に示すように、インク供給孔107Y,107M,107C,107kから供給されるインクは、第1共通液室125y、125m、125c、125kの長手方向両端に流れる。このとき、インクの温度は、駆動ICチップ105a,105b、105c、105dから発生する熱を吸収することになる。これにより、インク供給孔107Y,107M,107C,107kから供給された際の温度よりも高温となるものの、各流路で均等な温度、つまり温度バランスが安定化される。
つまり、インク供給孔107Y,107M,107C,107kからそれぞれ供給されたインクは、全て共通液室層間プレート121に接することで均等に昇温することになるので、個別液室3y、3mに達した際の温度のばらつきが解消されていることになる。この結果、インクの温度ムラによる粘度の変化が原因する吐出特性の悪化を防止することが可能となる。
なお、本実施形態では、駆動ICチップ105a、105b、105c、105dから発生する熱がアクチュエータ15y、15m、15c、15kを通じて個別液室3y、3m、3c、3kに伝達されずに、効率良く第1共通液室125y、125m、125c、125k中のインクに伝達される。このため、共通液室層間プレート121には、アクチュエータ15y、15m、15c、15kが設けられている個別液室3y、3m、3c、3kの一部(天井面)を構成する振動板の熱伝導率よりも高く、かつインクによる腐食に強い金またはニッケルが用いられることが好ましい。また、駆動ICチップ105a、105b、105c、105dの上面と、共通液室層間プレート121に密着できるように変形可能な高熱伝導性シリコンゴムが好ましい。
次に、上記実施形態における要部変形例について説明する。
図4は、変形例を示す図2相当の図である。
同図に示す構成においては、図2に示した共通液室層間プレート121と共通液室基板122とを一体化した構成した共通液室形成部材130を設けた点に特徴がある。
上記構成においては、共通液室形成部材130が、共通液室層間プレート121と共通液室基板122とを予め一体形成した構造であるので、図2に示した構造の場合と違って、共通液室形成部材130を同一工程において形成することができる。これにより、共通液室層間プレート121と共通液室基板122とを接合するような作業が不要となるので、加工コストの低減が図れるという効果が得られる。
図5および図6は、本発明の別実施形態に係るインクジェットヘッドを説明するため図であり、図5はインクジェットヘッドの斜視図を、図6は、図5中、符号B−B’で示す方向の矢視断面図である。
図5および図6に示す実施形態においては、マニホールド104に設けられているインク供給孔107Y,107M,107C,107kが相対的に軸中心線X1からX2方向からなる角度αがα>90°あるいはα<90°、好ましくは30〜60°に設定されている点を特徴としている。
以上のような構成においては、図6に示すように、インクがインク供給孔107Y,107M,107C,107kから角度αによって第1共通液室125y、125m、125c、125kに供給されると、インクは、第1共通液室125y、125m、125c、125kの長手方向においてある一方向に向け流れる。従って、インクは共通液室形成部材120内を循環しながら個別液室3y、3m、3c、3kに供給されることになる。
これにより、インクが第1共通液室125y、125m、125c、125k内で一方向に循環することになるので、駆動ICチップ105a、105b、105c、105dにおいて一部で熱が発生した場合でも、循環するインクによって熱が吸収されることになる。この結果、インクの一部で昇温するのではなく循環するインク全体にて熱吸収が行われることにより、個別液室3y、3m、3c、3k同士での温度ムラが図2に示した場合よりもより強制的に解消されることになる。
次に、本発明のさらに別の実施形態について説明する。
図7は、図1中、符号B−B’線で示す方向の矢視断面図であり、共通液室隔壁123y、123m、123c、123kの長手方向の一方側が交互に共通液室基板122に対して接続または一体化されており、長手方向で上述した接続または一体化されている側と反対側には貫通流路124y、124m、124c、124kが設けられている。
インク供給孔107y、107m、107c、107kは、貫通流路124y、124m、124c、124kが設けられている位置とは反対側で第1共通液室125y、125m、125c、125kが接続または一体化されている長手方向の一方側に対応させて設けられている。
以上のような構成においては、インク供給孔107y、107m、107c、107kから第1共通液室125y、125m、125c、125kの終端部にインクが供給される。
インクは、第1共通液室125y、125m、125c、125kの長手方向に流れ、反対方向に位置する貫通流路124y、124m、124c、124kを通じて第2共通液室126y、126m、126c、126kに流れ、かつ個別液室3y、3m、3c、3kに供給される。
本実施形態において、インク供給孔107y、107m、107c、107kから第1共通液室125y、125m、125c、125kに供給されるインクは、一方的に貫通流路124y、124m、124c、124kを通じて第2共通液室126y、126m、126c、126kへの流れ、かつ個別液滴室に供給されるため、図6に示した構成と比較して、インクの初期充填時の空気排出性が良くなる利点がある。
次に、本発明の実施形態係るインクジェットヘッドを用いるインクジェット記録装置の構成について説明する。
図8は、インクジェット記録装置1000の要部構成を説明するための模式図である。
インクジェット記録装置1000には、装置本体1001の内部に印字機構部1002などが収納されている。
印字機構部1002は、走査方向に移動可能なキャリッジ1003にインクカートリッジ1004が搭載されているオンキャリッジ形式で構成されており、インクカートリッジ1004の下方に上述した構成からなるインクジェットヘッドが搭載されている。
なお、以上の説明においては、本実施形態に係るインクジェットヘッドが4色の画像形成を対象とする構成を用いて説明したが、本発明は、1色以上、任意数のインクジェットヘッドにも適用可能であることもちろんである。
1y、1m、1c、1k ノズル
2 ノズル板
3y、3m、3c、3k 個別液室
4y、4m、4c、4k 共通液室
11y、11m、11c、11k 下部電極
12y、12m、12c、12k 圧電素子
13y、13m、13c、13k 上部電極
14 アクチュエータ基板
15y、15m、15c、15k アクチュエータ
101 個別液室形成基板
102 保持部材
103 共通液室形成基板
104 マニホールド
105a、105b、105c、105d 駆動ICチップ
106 ハウジング
107y、107m、107c、107k インク供給孔
120、130 共通液室形成部材
121 共通液室層間プレート
122 共通液室形成基板
123y、123m、123c、123k 共通液室隔壁
124y、124m、124c、124k 貫通流路
125y、125m、125c、125k 第1共通液室
126y、126m、126c、126k 第2共通液室
201a、201b、201c、201d 高熱伝達部材
1000 インクジェット記録装置
1001 インクジェット記録装置本体
1002 印字機構部
1003 キャリッジ
1004 インクカートリッジ
特開2011−136462号公報 特開2005−254619号公報 特許第4590867号公報

Claims (10)

  1. 液滴状の液体を吐出する少なくとも一つのノズルと、該ノズルを並置したノズル列を少なくとも1列備えたノズル板と、隔壁によりノズル毎に対応して区画されてなる個別液室を形成された個別液室形成基板と、前記個別液室中に液体を押し込んで各ノズルから液体を吐出させる振動板に圧力発生素子および該圧力発生素子への駆動信号を送信する駆動ICチップを有するアクチュエータ基板と、前記圧力発生素子を保護するための保持部材と、前記個別液室に前記液体を供給するための共通液室が形成された共通液室形成部材とが順に積層され、前記共通液室に前記液体を供給する液体供給孔が形成された部材を備えた液体吐出ヘッドであって、
    前記共通液室形成部材は、前記保持部材に当接させて設けられ、前記個別液室に前記液体を供給する貫通穴が形成された共通液室層間プレートと、前記液体供給孔から前記液体が供給される第1共通液室と、該第1共通液室からの前記液体を前記個別液室に供給する第2共通液室と、前記第1共通液室および前記第2共通液室を区分けする共通液室隔壁と、前記第1共通液室から前記第2共通液室に前記液体を供給するために前記共通液室隔壁の長手方向一方側が接続または一体化されるとともに長手方向他方側に少なくとも1つの貫通流路が形成された共通液室形成基板とにより構成され、
    前記駆動ICチップの少なくとも一面に高熱伝達部材が当接しており、前記高熱伝達部材の少なくとも一面が前記共通液室層間プレートに当接しており、
    前記第1共通液室の投影面が、前記駆動ICチップの投影面の短手方向の約半分を占めていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記共通液室層間プレートが、前記振動板よりも熱伝導率が高い部材であることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記共通液室形成基板が樹脂部材であることが特徴とする請求項1または2記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記共通液室形成部材を形成する前記共通液室層間プレートと前記共通液室形成基板が同一部材であることを特徴とする請求項1または2記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記液体供給孔の中心軸と、前記第1共通液室の長手方向となす角度が30°〜60°であることを特徴とする請求項1乃至4のうちの一つに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記高熱伝達部材がシリコンゴムであることを特徴とする請求項1乃至5のうちの一つに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記共通液室層間プレートに当接している前記高熱伝達部材の少なくとも一面が前記駆動ICチップの投影面上であることを特徴とする請求項1乃至6のうちの一つに記載の液体吐出ヘッド。
  8. 請求項1乃至7のうちの一つに記載の液体吐出ヘッドを用いることを特徴とする画像形成装置
  9. 請求項1乃至のうちの一つに記載の液体吐出ヘッドはインクを吐出するインクジェットヘッドであり、該インクジェットヘッドを用いることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 前記インクジェットヘッドには、複数色の画像印字が可能なノズルを用いることを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
JP2012197280A 2012-09-07 2012-09-07 液体吐出ヘッド、画像形成装置およびインクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP6056287B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012197280A JP6056287B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 液体吐出ヘッド、画像形成装置およびインクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012197280A JP6056287B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 液体吐出ヘッド、画像形成装置およびインクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014051034A JP2014051034A (ja) 2014-03-20
JP6056287B2 true JP6056287B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=50609977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012197280A Expired - Fee Related JP6056287B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 液体吐出ヘッド、画像形成装置およびインクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6056287B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7230484B2 (ja) * 2018-12-18 2023-03-01 ブラザー工業株式会社 液体吐出ヘッド

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3097718B2 (ja) * 1992-11-06 2000-10-10 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置、及びインク供給方法
JP2005254619A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法、印刷システム、及び、プログラム
JP4662023B2 (ja) * 2004-10-28 2011-03-30 ブラザー工業株式会社 インクジェットヘッド
JP5045630B2 (ja) * 2008-09-30 2012-10-10 ブラザー工業株式会社 液滴噴射装置
JP2010201734A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Seiko Epson Corp 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの制御方法
JP5381402B2 (ja) * 2009-03-18 2014-01-08 株式会社リコー 液滴吐出ヘッドおよびそれを備えた液滴吐出装置、画像形成装置
JP2011136462A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Seiko Epson Corp 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2011240636A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Konica Minolta Holdings Inc 液滴吐出ヘッド
JP2012148487A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Ricoh Co Ltd 記録ヘッド、画像形成装置
JP5716431B2 (ja) * 2011-02-04 2015-05-13 株式会社リコー インクジェット記録ヘッド、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、および、画像形成装置。

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014051034A (ja) 2014-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9481169B2 (en) Liquid jet head and liquid jet apparatus
CN106956509B (zh) 液体喷射基板、液体喷射头和液体喷射设备
US8201925B2 (en) Ink jet print head having board with varying heat resistance
JP5038460B2 (ja) 液体吐出ヘッド
US9597870B2 (en) Inkjet print head
JP7230484B2 (ja) 液体吐出ヘッド
US7434917B2 (en) Ink jet recording head having temperature control heaters and nozzle arrays of differing discharge amounts
JP6210472B2 (ja) 液体吐出ヘッド、および記録装置
US20120281044A1 (en) Offset inlets for multicolor printheads
JP5044915B2 (ja) インクジェットプリンタヘッド
JP2010201926A (ja) 液体吐出ヘッド
JP6056287B2 (ja) 液体吐出ヘッド、画像形成装置およびインクジェット記録装置
JP5430167B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP4631434B2 (ja) インクジェットヘッド
JP5974558B2 (ja) インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JP5994277B2 (ja) インクジェットヘッド、及びインクジェット記録装置
CN112918114B (zh) 液体喷射头
JP4587157B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2007276385A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2008093989A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2013158910A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット装置
US10603902B2 (en) Print head
JP2011255586A (ja) 液体噴射ユニット、及び、液体噴射装置
JP2024021621A (ja) 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
JP6052588B2 (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161121

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6056287

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees