JP2013158910A - インクジェットヘッド及びインクジェット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化且つ低コストを実現しつつ、ヘッド全体の温度を均一化することで良好なインク吐出特性が得られるインクジェットヘッド及びインクジェット装置を提供する。
【解決手段】複数のノズル24から被記録媒体に対してインクを吐出させるアクチュエーター65と、アクチュエーター65に接続した回路基板67と、を備えたインクジェットヘッド2に関する。回路基板67のアクチュエーターの配列65Aに沿った領域の両端部及び中央部には伝熱用の配線部30が設けられており、さらに、中央部の伝熱用の配線部32は前記両端部の伝熱用の配線部31、33の少なくとも一方と接続されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェットヘッド及びインクジェット装置に関するものである。
従来、複数のノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドを用いて被記録媒体に文字や画像を記録するインクジェット式記録装置が知られている。このようなインクジェットヘッドに用いられるインクは、その温度によって粘度が変化するため、良好なインク吐出特性を維持すべく、ヘッド近傍に複数のサーミスタを設けることでヘッド全体での温度の均一化を図る技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−155468号公報
しかしながら、上記従来技術においてはサーミスタを複数設けるため、部品点数が多くなることからインクジェットヘッドの小型化、或いは低コスト化を十分に図ることができないといった問題があった。そこで、インクジェットヘッドの小型化且つ低コスト化を実現しつつ、ヘッド全体での温度の均一化を図る新たな技術の提供が望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、小型化且つ低コストを実現しつつ、ヘッド全体の温度を均一化することで良好なインク吐出特性が得られるインクジェットヘッド及びインクジェット装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のインクジェットヘッドは、複数のノズルから被記録媒体に対してインクを吐出させるアクチュエーターと、前記アクチュエーターに接続した回路基板と、を備え、前記回路基板の前記アクチュエーターの配列に沿った領域の両端部及び中央部には伝熱用の配線部が設けられており、さらに、前記中央部の伝熱用の配線部は前記両端部の伝熱用の配線部の少なくとも一方と接続されていることを特徴とする。
本発明のインクジェットヘッドによれば、アクチュエーターの一部を駆動させることでヘッド内において複数のノズルで温度バラツキが生じた場合であっても、伝熱用の配線部を介してヘッドの全体に熱を分散させることができる。よって、ヘッド全体の温度を均一化させることでノズルから吐出するインクの粘度を良好に管理することができ、インク吐出特性の高い信頼性のあるインクジェットヘッドを提供できる。
また、上記インクジェットヘッドにおいては、前記回路基板に前記アクチュエーターの駆動を制御する駆動用ICが実装されており、前記伝熱用の配線部は、前記駆動用ICに接続されるのが好ましい。
この構成によれば、駆動用ICによって生じた熱を伝熱用の配線部によってヘッド全体に分散させることができる。
また、上記インクジェットヘッドにおいては、前記回路基板にはサーミスタが1つ実装されており、前記伝熱用の配線部は、前記サーミスタに接続されるのが好ましい。
この構成によれば、1つのサーミスタでヘッド全体の温度管理を行うことができるので、サーミスタを複数設ける構成に比べてインクジェットヘッドの小型化を図ることができる。
また、上記インクジェットヘッドにおいては、複数の前記回路基板を中継する中継基板をさらに備え、前記回路基板の各々に形成された前記伝熱用の配線部は、前記中継基板を介して接続されるのが好ましい。
この構成によれば、中継基板及び伝熱用の配線部を介して回路基板間の熱を分散させることができるので、ヘッド全体に熱を分散させることができる。よって、複数の回路基板を有した構成においても、ヘッド全体の温度を均一化させることでノズルから吐出するインクの粘度を良好に管理することでインク吐出特性の高い信頼性のあるものを提供できる。
また、上記インクジェットヘッドにおいては、前記中継基板にはサーミスタが1つ実装されているのが好ましい。
この構成によれば、1つのサーミスタでヘッド全体の温度管理を行うことができるので、サーミスタを複数設ける構成に比べてインクジェットヘッドの小型化を図ることができる。
本発明のインクジェット装置は、上記のインクジェットヘッドを備えることを特徴とする。
本発明のインクジェット装置によれば、ヘッド全体の温度を均一化させることでインク吐出特性の高いインクジェットヘッドを備えているので、該インクジェット装置自体も信頼性の高いものとなる。
本実施形態のプリンターを示す外観斜視図。 本実施形態の記録ヘッドを示す要部断面図。 本実施形態のプリンターの電気的な構成を示すブロック図。 本実施形態の記録ヘッドの要部構成を示す図。 第1の変形例に係る記録ヘッドの要部構成を示す図。
以下、本発明のインクジェット装置の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
以下、本発明のインクジェットヘッド及びインクジェット装置に係る一実施形態として、インクジェットヘッド及びこれを備えたインクジェット式プリンター(以下、プリンターと称す)を例示する。
図1は、本発明のプリンター(インクジェット装置)を示す外観斜視図である。
プリンター1は、記録ヘッド(インクジェットヘッド)2と、インクカートリッジ3とを保持するキャリッジ4を備えている。インクカートリッジ3は、記録ヘッド2から噴射されるインクを貯留するものであり、キャリッジ4に対して着脱自在に取り付けられていればよい。
また、プリンター1は、記録ヘッド2の下方に配置され記録用紙(被記録媒体)6を支持搬送するためのプラテン(媒体支持部材)5、キャリッジ4を記録用紙6の紙幅方向に沿って移動させるキャリッジ移動機構7、および記録用紙6を紙送り方向に向けて搬送する紙送り機構(搬送装置)8を備えている。なお、ここで言う紙幅方向とは、主走査方向(ヘッド走査方向:同図中X方向)である。また、紙送り方向とは、副走査方向(主走査方向に直交する方向:同図中Y方向)である。
本実施形態のプリンター1は、インクカートリッジ3から、例えば、ブラック、マゼンタ、イエロー、シアンの各インクが記録ヘッド2に供給されるようになっている。なお、これ以外に、例えばホワイトやブラックなどのインクをさらに備えていてもよい。
また、インクカートリッジ3は、本実施形態のようにキャリッジ4に装着する形態以外にも、例えば、プリンター1の筐体側に装着してインク供給チューブを介して記録ヘッド2にインクを供給する形態であってもよい。
キャリッジ4は、ガイドロッド9に対して移動自在に取り付けられている。このガイドロッド9は、主走査方向Xに沿って架設された支持部材をなす。そして、キャリッジ4は、キャリッジ移動機構7によりガイドロッド9に沿って主走査方向Xに沿って移動する。
また、プリンター1には、リニアエンコーダー10が設けられている。このリニアエンコーダー10は、キャリッジ4の主走査方向Xにおける位置を検出する。そして、検出された信号は、位置情報として制御部(図示せず)に送信される。後述する制御装置58は、このリニアエンコーダー10によって検出された位置情報に基づき、記録ヘッド2の走査位置を認識し、記録ヘッド2による記録動作(吐出動作)等を制御する。
記録ヘッド2の主走査方向Xに沿った移動範囲のうち、プラテン5の外側の領域には、記録ヘッド2の走査起点となるホームポジションが設定されている。このホームポジションには、メンテナンスユニット13が設けられている。メンテナンスユニット13は、キャッピング機構11とワイピング機構15とを含む。
キャッピング機構11は、キャップ部材34によって記録ヘッド2のノズル形成面23を封止し、インク溶媒の蒸発を防止する。このキャッピング機構11は、封止状態にある記録ヘッド2のノズル形成面23(図2参照)に対して負圧を与え、インクを強制的に吸引排出するクリーニング動作等にも用いられる。このキャッピング機構11に隣接してワイピング機構15が設けられている。
ワイピング機構15は、記録ヘッド2のノズル24(図2参照)が多数形成されたノズル形成面23(図2参照)を払拭するワイパー部材12を備えている。このワイパー部材12は、記録ヘッド2が主走査方向Xに沿ってプラテン5のからキャッピング機構11に向けて移動する際に、このワイパー部材12を記録ヘッド2のノズル形成面23(図2参照)の全体に摺接させ、ノズル24(図2参照)の周辺に付着したインクを払拭することができる。このワイパー部材12は、例えばエラストマー等の可撓性を有する部材から構成されている。
図2は、記録ヘッドを示す要部断面図である。
記録ヘッド2は、ヘッド本体48と、振動板19、流路基板20、およびノズル基板21を含む流路形成ユニット42を備えている。ノズル24は、ノズル基板21に形成されている。
流路形成ユニット42は、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を積層し、接着剤等で接合して一体にしたものである。また、こうした記録ヘッド2は、プリンター1が対象とする最大サイズの記録用紙6(図1参照)の幅(最大記録紙幅)以上の長さに亘ってノズル24が多数配列された、いわゆるラインヘッドとして使用してもよい。
記録ヘッド2は、ヘッド本体48の内部に形成された収容空間63と、収容空間63に配置された駆動ユニット44とを備えている。駆動ユニット44は、複数の圧電素子65と、圧電素子65の上端を支持する固定部材46と、駆動信号を圧電素子65に供給する柔軟な回路基板(基板)67とを備えている。圧電素子65は、複数のノズル24のそれぞれに対応するように設けられており、ノズル24の各々からインクを吐出させる本発明のアクチュエーターを構成するものである。
また、記録ヘッド2は、ヘッド本体48の内部に形成され、インクカートリッジ3からインク供給チューブを介して供給されたインク(液体)が流れる内部流路68と、振動板19、流路基板20、およびノズル基板21を含む流路形成ユニット42によって形成され、内部流路68と接続された共通インク室29と、流路形成ユニット42によって形成され、共通インク室29と接続されたインク供給口40と、流路形成ユニット42によって形成され、インク供給口40と接続された圧力室41とを備えている。圧力室41は、複数のノズル24に対応するように複数設けられている。複数のノズル24のそれぞれは、複数の圧力室41のそれぞれに接続されている。
ヘッド本体48は、例えば、合成樹脂で形成されていればよい。振動板19は、例えば、ステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工したものであればよい。振動板19の圧力室41に対応する部分には、圧電素子65の下端と接合される島部45が形成されている。振動板19の少なくとも一部は、圧電素子65の振動に応じて弾性変形する。振動板19と内部流路68の下端近傍との間にはコンプライアンス部43が形成されている。
流路基板20は、内部流路68の下端とノズル24とを接続する共通インク室29、インク供給口40、および圧力室41のそれぞれの空間を形成するための凹部を有する。流路基板20は、例えば、シリコンを異方性エッチングすることで得られる。
ノズル基板21は、所定方向に所定間隔(ピッチ)で形成された複数のノズル24を有する。本実施形態のノズル基板21は、例えばステンレス鋼等の金属で形成された板状の部材である。ノズル基板21の下面は、後述するように複数のノズル24の開口端が露呈した噴射面(ノズル形成面23)を構成している。また、複数のノズル24は、所定の数毎に集合して配置されている。本実施形態においては、ノズル形成面23には、例えば所定の数毎にまとめたノズル24から構成されたノズル列Lが2列設けられている(図4参照)。各色のインクカートリッジ3に対応して設けられたノズル列Lからは、それぞれ、ブラック、マゼンタ、イエロー、シアンの各インクが噴射されるようになっている。
このように構成されたプリンター1は、複数のインクカートリッジ3からインク供給チューブを介して供給された各色のインクが、図2に示した内部流路68の上端に流入するように構成されている。内部流路68の下端は、共通インク室29に接続されており、インクカートリッジ3からインク供給チューブ(不図示)を介して内部流路68の上端に流入したインクは、内部流路68を流れた後、共通インク室29に供給される。共通インク室29に供給されたインクは、インク供給口40を介して、複数の圧力室41のそれぞれに分配されるように供給される。
回路基板67を介して圧電素子65に駆動信号が入力されると、圧電素子65が伸縮する。そして、振動板19が圧力室41に接近する方向及び離れる方向に変形(移動)する。これにより、圧力室41の容積が変化し、インクを収容した圧力室41の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル24からインクが噴射(吐出)される。このように圧電素子65は、ノズル24からインクを噴射するために、入力される駆動信号に基づいて、ノズル24に接続された圧力室41の圧力を変動させる。
図3は、プリンターの電気的な構成を示すブロック図である。
プリンター1は、プリンター1の全体の動作を制御する制御装置58を備えている。この制御装置58には、プリンター1の動作に関する各種情報を入力する入力装置59と、プリンター1の動作に関する各種情報を記憶した記憶装置60とが接続されている。
制御装置58には、キャリッジ移動機構7、紙送り機構8、キャッピング機構11およびワイピング機構15を含むメンテナンスユニット13等が接続されている。さらに、制御装置58には、圧電素子65に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器62が接続されている。
駆動信号発生器62には、記録ヘッド2の圧電素子65に入力する吐出パルスの電圧値の変化量を示すデータ、及び吐出パルスの電圧を変化させるライミングを規定するタイミング信号が入力される。駆動信号発生器62は、入力されたデータ及びタイミング信号に基づいて吐出パルス等の駆動信号を発生する。
駆動信号発生器62より吐出パルスが圧電素子65に入力されると、圧電素子65が収縮して圧力室41が膨張する。圧力室41の膨張状態が短時間維持された後、圧電素子65が急激に伸長する。これに伴って、圧力室41の容積が基準容積以下に収縮し、ノズル24に露出したメニスカスが外側に向けて急激に加圧される。これにより、所定量のインク滴がノズル24から吐出される。その後、インク滴の吐出の伴うメニスカスの振動を短時間で収束させるように、圧力室41が基準容積に復帰する。このようにして、ノズル24よりインク滴が吐出される。
図4は記録ヘッド2の要部構成を示す図である。なお、図4においては、図を見やすくするため、記録ヘッド2のヘッド本体48については図示を省略している。
図4に示されるように記録ヘッド2は、ノズル列Lのノズルの配列方向に沿って複数の圧電素子65が配列された圧電素子群65Aを有している。回路基板67の一端側は圧電素子群65Aに電気的に接続され、他端側はヘッド本体48(図2参照)から外部に引き出されている。
本実施形態では、流路形成ユニット42の一部をなすノズル基板21にノズル列Lが2列設けられている。すなわち、上記圧電素子群65Aは、2列のノズル列Lを構成する各ノズル24に連通する圧力室41の各々に対して圧力変動を生じさせるようになっている。したがって、ノズル列Lの数を4列、6列、8列といったように2列増やすごとに圧電素子群65Aの数を2個、3個、4個と増やせばよい。
回路基板67は、例えばポリイミド等のフィルム材料を基材として構成されており、可撓性を有している。回路基板67には、圧電素子群65Aの駆動を制御するための駆動用IC36と、1個のサーミスタ37と、が実装されている。
ところで、記録ヘッド2において、ノズル24からインクを吐出すると圧電素子群65Aの温度が上昇することで発熱し、その熱が圧力室41内のインクへと伝わることでインクの粘度が変化してしまう。例えば、所定の印刷モードにおいて、特定のノズル24のみからインクを吐出した場合、圧電素子群65Aのうち駆動中の圧電素子65が駆動していない圧電素子65の温度に比べて上昇する。
このとき、記録ヘッド2においては、複数の圧力室41内のインクに温度差が生じ、インクの吐出特性が低下するおそれがある。
このような問題を解消すべく、本実施形態に係るプリンター1では、回路基板67における圧電素子群65Aに接続される面と反対面67aに伝熱用配線30を形成している。
伝熱用配線30は、例えば銅箔、銀、アルミニウム等の熱伝導性の高い材料から構成されている。伝熱用配線30は、圧電素子群65Aの近傍におけるノズル列L(ノズル24)の配列方向の複数個所、具体的に本実施形態では3箇所から引き出された第1引き出し部31、第2引き出し部32、第3引き出し部33、これらを接続する接続部35、及びサーミスタ接続部38を有している。
第1引き出し部31は、ノズル列Lの一端側(圧電素子群65Aの一端側)から回路基板67の一方の端辺に沿って引き出されている。第1引き出し部31は、圧電素子群65Aの一端部の近傍の圧電素子65で生じた熱を接続部35側へと伝熱するものである。
第2引き出し部32は、ノズル列Lの中央側から回路基板67の中央に沿って引き出されている。第2引き出し部32の中央部には、駆動用IC37に接続されるIC接続部32aが設けられている。第2引き出し部32は、圧電素子群65Aの中央部の近傍の圧電素子65で生じた熱を接続部35側へと伝熱するものである。
第3引き出し部33は、ノズル列Lの他端側(圧電素子群65Aの他端側)から回路基板67の他方の端辺に沿って引き出されている。第3引き出し部33は、圧電素子群65Aの他端部の近傍の圧電素子65で生じた熱を接続部35側へと伝熱するものである。
接続部35は、第1引き出し部31、第2引き出し部32、及び第3引き出し部33を介して伝わった熱を集めるためのものである。このように伝熱用配線30は、第1引き出し部31、第2引き出し部32、第3引き出し部33、及び接続部35が一体に接続されることで、互いの間で熱交換が行われるようになっている。そのため、例えば第1引き出し部31の近傍の圧電素子65のみを駆動させて第1引き出し部31のみの温度が相対的に上昇した場合においても、第1引き出し部31の熱は接続部35を介して第2引き出し部32及び第3引き出し部33へと伝わることができる。よって、第2引き出し部32及び第3引き出し部33の近傍の圧電素子65が設けられた圧力室41内のインクを加温することができる。従って、記録ヘッド2の全体において、インクの温度を均一化させることができる。
サーミスタ接続部38は伝熱用配線30の接続部35から引き出されており、サーミスタ37が実装されている。サーミスタ接続部38は、接続部35を介して第1引き出し部31、第2引き出し部32、及び第3引き出し部33に接続されたものとなっている。この構成に基づき、サーミスタ37は接続部35を介して記録ヘッド2の温度情報を取得することが可能となっている。
また、本実施形態においては、回路基板67に実装された駆動用IC36が実装されている。駆動用IC36は駆動時に熱を生じるため、回路基板67上において熱源となる。駆動用IC36で生じた熱は、IC接続部32aと一体に形成された第2引き出し部32から接続部35へと伝わる。そして、記録ヘッド2においては、圧電素子65の場合と同様、駆動用IC36で発生した熱が接続部35を介して伝熱用配線30の全体に伝わるので、結果的に記録ヘッド2の全体においてインクの温度が均一化される。
以上述べたように、本実施形態に係る記録ヘッド2によれば、圧電素子65の一部を駆動させることでヘッド内においてノズル24の配列方向に沿った温度バラツキが生じた場合であっても、伝熱用配線30を介してヘッドの全体に熱を分散させることができる。よって、ヘッド全体の温度を均一化させることでノズル24から吐出するインクの粘度を良好に管理することができ、インク吐出特性の高い信頼性のある記録ヘッド2を提供できる。
また、記録ヘッド2においては、1つのサーミスタ37でヘッド全体の温度管理を行うことができるので、サーミスタ37を複数設ける従来構成に比べて記録ヘッド2の小型化を図ることができる。
また、本実施形態に係るプリンター1によれば、ヘッド全体の温度を均一化させることでインク吐出特性の高い上記記録ヘッド2を備えているので、該プリンター1自体も信頼性の高いものとなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
(第1の変形例)
上記実施形態では、記録ヘッド2として、圧電素子群65Aを1列、すなわちノズル列Lが2列のものを例に挙げたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、圧電素子群65Aを2列、すなわちノズル列Lが4列の記録ヘッド2についても本発明は適用可能である。図5は第1の変形例に係る記録ヘッド2の構成を示す図である。
第1の変形例に係る記録ヘッド2は、図5に示すように、2つの圧電素子群65Aと、該圧電素子群65Aにそれぞれ接続される2つの回路基板167,168と、これら回路基板167,168間を中継する中継基板69と、を備えている。
本第1の変形例に係る回路基板167,168は、駆動用IC36及び伝熱用配線30がそれぞれ設けられているものの、サーミスタ37については実装されていない。サーミスタ37は中継基板69の一方面69aのみに実装されている。
回路基板167に形成された伝熱用配線130は、第1引き出し部131、第2引き出し部132、第3引き出し部133、及び接続部135を有し、接続部135から中継基板69上にサーミスタ接続部138が引き出されている。駆動用IC36は第2引き出し部132の中央部に設けられたIC接続部132aに実装されている。
一方、回路基板168に形成された伝熱用配線130は、図示しない第1引き出し部131(不図示)、第2引き出し部132(不図示)、第3引き出し部133(不図示)、及び接続部135(不図示)を有し、中継基板69上には接続部135から配線139が引き出されている。配線139は中継基板69を介して回路基板167側のサーミスタ接続部138に接続されている。具体的に配線139は中継基板69に形成されたコンタクトホールHを介してサーミスタ接続部38に接続されている。これにより、回路基板168側の伝熱用配線130を介した熱を中継基板69の一方面69aに実装されたサーミスタ37に伝えることができる。
この構成によれば、記録ヘッド2に設けられた圧電素子群65A間で生じた熱分布を中継基板69、及び回路基板167、168に形成された伝熱用配線130を介して均一化させることができるので、ヘッド全体に熱を分散させることができる。よって、複数の回路基板167,168を有した記録ヘッド2においても、ヘッド全体の温度を均一化させることでノズルから吐出するインクの粘度を良好に管理することでインク吐出特性の高い信頼性のあるものを提供できる。
また、本第1の変形例に係る記録ヘッド2においても、中継基板69に設けられた1つのサーミスタ37でヘッド全体の温度管理を行うことができるので、記録ヘッド2の小型化を図ることができる。また、本第1の変形例に係る記録ヘッド2はノズル列Lの数が上記実施形態に比べて多いので、より多くのインク色に対応したものとなり、付加価値の高いものとなる。
なお、本第1の変形例においては、中継基板69に形成したコンタクトホールHを介して回路基板167、168の伝熱用配線130間(サーミスタ接続部38及び配線139間)で熱を伝える方法を採用したが、中継基板69を熱伝導性の高い材質から構成することでコンタクトホールHを介さず中継基板69を介して直接熱を伝える方法を採用してもよい。
(第2の変形例)
上記実施形態では、第1の引き出し部31、第2の引き出し部32、第3の引き出し部33が接続部35に接続されているものを例に挙げたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、伝熱用配線30における第1の引き出し部31が第2の引き出し部32に向かって延在し、さらに、第2の引き出し部32が第3の引き出し部33に向かって延在することによって、第1の引き出し部31及び第2の引き出し部32だけにより回路基板のアクチュエーターの配列に沿った領域の略全てに亘って配線を形成することができる。従って、第3の引き出し部33が他の引き出し部と接続していなくても記録ヘッド2の全体において、インクの温度を均一化させることができる。
(第3の変形例)
上記実施形態では、第1の引き出し部31、第2の引き出し部32、第3の引き出し部33がそれぞれ1本の配線で形成されているものを例に挙げたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、伝熱用配線30における第1の引き出し部31又は第2の引き出し部32のそれぞれが複数の配線に分かれることで第1の引き出し部31と第2の引き出し部32の間の隙間を埋めるように配線が設けられた場合、アクチュエーターからの伝熱、又は、アクチュエーターへの伝熱を効率的に行うことができる。従って、記録ヘッド2の全体において、インクの温度を均一化させることができる。
1 プリンター(インクジェット装置)、2 記録ヘッド(インクジェットヘッド)、24 ノズル、30 伝熱用配線、37 サーミスタ、65 圧電素子(アクチュエーター)、67 回路基板、69 中継基板、130 伝熱用配線、167,168 回路基板

Claims (6)

  1. 複数のノズルから被記録媒体に対してインクを吐出させるアクチュエーターと、
    前記アクチュエーターに接続した回路基板と、を備え、
    前記回路基板の前記アクチュエーターの配列に沿った領域の両端部及び中央部には伝熱用の配線部が設けられており、さらに、前記中央部の伝熱用の配線部は前記両端部の伝熱用の配線部の少なくとも一方と接続されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記回路基板に前記アクチュエーターの駆動を制御する駆動用ICが実装されており、
    前記伝熱用の配線部は、前記駆動用ICに接続されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記回路基板にはサーミスタが1つ実装されており、
    前記伝熱用の配線部は、前記サーミスタに接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 複数の前記回路基板を中継する中継基板をさらに備え、
    前記回路基板の各々に形成された前記伝熱用の配線部は、前記中継基板を介して接続されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記中継基板にはサーミスタが1つ実装されていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットヘッド。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドを備えることを特徴とするインクジェット装置。
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