JP2014193557A - 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度制御回路の一部を液体に近い位置に容易に配置することができると共に小型化することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体を噴射する液体噴射ヘッド10に液体を供給する第1流路101を有する第1流路部材30と、前記第1流路101に液体を供給する第2流路102を有する第2流路部材40と、前記第1流路101と前記第2流路102とを接続する接続部材50と、を具備し、前記接続部材50には、温度制御回路の少なくとも一部51が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】液体を噴射する液体噴射ヘッド10に液体を供給する第1流路101を有する第1流路部材30と、前記第1流路101に液体を供給する第2流路102を有する第2流路部材40と、前記第1流路101と前記第2流路102とを接続する接続部材50と、を具備し、前記接続部材50には、温度制御回路の少なくとも一部51が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
インクジェット式プリンターやプロッター等のインクジェット式記録装置に代表される液体噴射装置は、液体が貯留されたカートリッジやタンク等の液体貯留手段からの液体を液滴として吐出可能な液体噴射ヘッドを有する液体噴射ヘッドユニットを具備する。
ここで、液体噴射ヘッドとしては、ノズル開口に連通する圧力発生室と、圧力発生室内の液体に圧力変化を生じさせてノズル開口から液滴を吐出させる圧力発生手段とを具備する。そして、液体噴射ヘッドに搭載される圧力発生手段としては、例えば、縦振動型の圧電素子、撓み振動型の圧電素子、発熱素子及び静電気力を用いたものなどが挙げられる。
このような液体噴射ヘッドから吐出する液体には、液体の種類に応じて吐出に適した粘度がある。液体の粘度は、温度と相関関係にあるため、温度が低いほど粘度が高くなり、温度が高いほど粘度が低くなる特性がある。このため、液体の温度によって変化した粘度に合わせて、液体噴射ヘッドの圧力発生手段を駆動する駆動信号を補正する必要がある(例えば、特許文献1及び2参照)。
しかしながら、液体の温度の測定は、液体噴射ヘッド内の吐出される液体の温度を測定できなければ、吐出特性が低下して印刷品質が劣化してしまうという問題がある。
液体噴射ヘッドの流路内に温度センサーを配置することも考えられるものの、液体噴射ヘッドの高密度化及び小型化によって流路内に温度センサーを設けるのは困難である。また、流路内に温度センサーを設けることで、液体噴射ヘッドが大型化されて高コストになってしまうという問題がある。流路内に温度センサーを設けるには、温度センサーの絶縁処理が必要となり、絶縁処理した温度センサーは大型化してしまうと共に、液体流路から外部に引き出す配線などが必要となって複雑な構造が必要になってしまうという問題がある。
液体噴射ヘッドの流路内に温度センサーを配置することも考えられるものの、液体噴射ヘッドの高密度化及び小型化によって流路内に温度センサーを設けるのは困難である。また、流路内に温度センサーを設けることで、液体噴射ヘッドが大型化されて高コストになってしまうという問題がある。流路内に温度センサーを設けるには、温度センサーの絶縁処理が必要となり、絶縁処理した温度センサーは大型化してしまうと共に、液体流路から外部に引き出す配線などが必要となって複雑な構造が必要になってしまうという問題がある。
なお、このような問題は温度センサーに限定されず、インクを加熱する加熱手段やインクを冷却する温度調整手段等の温度制御回路の一部において同様に存在する。
また、このような問題は、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射ヘッドユニットにおいても同様に存在する。
また、このような問題は、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射ヘッドユニットにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、温度制御回路の一部を液体に近い位置に容易に配置することができると共に小型化することができる液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射する液体噴射ヘッドに液体を供給する第1流路を有する第1流路部材と、前記第1流路に液体を供給する第2流路を有する第2流路部材と、前記第1流路と前記第2流路とを接続する接続部材と、を具備し、前記接続部材には、温度制御回路の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、温度制御回路の一部を第1流路部材及び第2流路部材に設けることなく、接続部材に設けることで、温度制御回路の一部を液体に近い位置に容易に設けることができると共に液体噴射ヘッドユニットが大型化するのを抑制して設けることができる。
かかる態様では、温度制御回路の一部を第1流路部材及び第2流路部材に設けることなく、接続部材に設けることで、温度制御回路の一部を液体に近い位置に容易に設けることができると共に液体噴射ヘッドユニットが大型化するのを抑制して設けることができる。
ここで、前記接続部材に設けられた前記温度制御回路の一部が、当該接続部材の温度を検出する温度検出手段及び前記接続部材の温度を調整する温度調整手段の少なくとも一方であることが好ましい。これによれば、温度検出部によれば、液体に近い位置で実際の液体の温度を高精度に測定することができる。また、温度調整手段によれば、液体の温度を高精度に調整することができる。
また、前記接続部材は、前記第1流路部材及び前記第2流路部材よりも熱伝導性が高い材料で形成されていることが好ましい。これによれば、温度の検出又は温度の調整を高精度に且つ高い反応速度で実施することができる。
また、前記接続部材は、前記第1流路部材及び前記第2流路部材との間に画成された空間内に配置され、前記接続部材に設けられた前記制御回路の少なくとも一部に接続された配線が前記空間内から当該空間内の外部まで延設されていることが好ましい。これによれば、流路内に温度制御回路の一部を設ける場合に比べて配線の引き回しや引き出しを容易に行うことができる。
また、前記接続部材は、前記第1流路部材及び前記第2流路部材に接着剤によって接着されていることが好ましい。これによれば、接続部材の反発力による応力が液体の噴射方向に印加されるのを抑制することができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、温度制御回路の一部を液体に近い位置に容易に配置することができると共に小型化した液体噴射装置を実現できる。
かかる態様では、温度制御回路の一部を液体に近い位置に容易に配置することができると共に小型化した液体噴射装置を実現できる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットの断面図であり、図2は、記録ヘッドユニットの正面図(第1の方向Xの投影図)である。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットの断面図であり、図2は、記録ヘッドユニットの正面図(第1の方向Xの投影図)である。
図示するように、本実施形態の液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニット1(以下、ヘッドユニット1とも言う)は、ノズルからインク滴を吐出する複数の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド10(以下、記録ヘッド10とも言う)と、複数の記録ヘッド10を保持すると共に記録ヘッド10に液体を供給する液体流路が設けられた流路部材20と、を具備する。
記録ヘッド10は、一方面に液体としてインク滴を吐出するノズル(図示なし)が開口する液体噴射面12が設けられている。本実施形態の液体噴射面12には、ノズルが並設されたノズル列が、ノズルの並設方向とは交差する方向に2列設けられている。ここで、本実施形態では、1つのノズル列においてノズルが並設された方向を第1の方向Xと称し、第1の方向Xに交差してノズル列が列設された方向を第2の方向Yと称する。
また、記録ヘッド10の図示しない内部には、ノズルに連通すると共に流路部材20の液体流路に連通する流路と、流路内のインクに圧力変化を生じさせる圧力発生手段等が設けられている。かかる圧力発生手段としては、例えば、電気機械変換機能を呈する圧電材料を有する圧電アクチュエーターの変形によって流路の容積を変化させて流路内のインクに圧力変化を生じさてノズルからインク滴を吐出させるものや、流路内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズルからインク滴を吐出させるものや、振動板と電極との間に静電気力を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズルからインク滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
このような記録ヘッド10は、液体噴射面12とは反対面側が流路部材20に固定され、インクカートリッジやインクタンクなどの液体貯留手段に貯留されたインクが流路部材20を介して供給される。なお、流路部材20には、記録ヘッド10が複数個、本実施形態では、5個、ノズル列の列設方向である第2の方向Yに並設されて固定されている。また、本実施形態では、流路部材20と記録ヘッド10との固定方向を第3の方向Zと称する。すなわち、流路部材20と記録ヘッド10との固定方向とは積層方向のことであり、液体噴射面12の面方向(第1の方向X及び第2の方向Yの面方向)に直交する方向のことである。
ちなみに、記録ヘッド10と流路部材20との固定方法は特に限定されず、例えば、接着剤による接着や、ネジ等による固定であってもよい。ただし、記録ヘッド10は小型であり、シール部材を介してネジにより固定するのは困難であるため、接着剤による接着が好ましい。
このような記録ヘッド10が固定される流路部材20は、第1流路101が設けられた第1流路部材30と、第1流路101に連通する第2流路102が設けられた第2流路部材40と、第1流路部材30と第2流路部材40との間に設けられて第1流路101と第2流路102との接続部分を密封する接続部材50と、を具備する。
第1流路部材30は、一方面(第3の方向Z)に5個の記録ヘッド10が第2の方向Yに沿って固定されている。
また、第1流路部材30の記録ヘッド10を固定する面とは反対側の面は、第2流路部材40が固定される第2流路部材装着部33となっている。
また、第1流路部材30の記録ヘッド10を固定する面とは反対側の面は、第2流路部材40が固定される第2流路部材装着部33となっている。
さらに、第1流路部材30には、第1流路101が設けられている。第1流路101は、一端が記録ヘッド10が固定された面に開口し、他端が第2流路部材装着部33に開口する。
また、第1流路101が開口する第1流路部材30の第2流路部材装着部33には、円筒状の第1突起部34が設けられており、この第1突起部34の突出した端面に第1流路101が開口して設けられている。
また、第1流路101が開口する第1流路部材30の第2流路部材装着部33には、円筒状の第1突起部34が設けられており、この第1突起部34の突出した端面に第1流路101が開口して設けられている。
なお、図2に示すように、第1流路部材30には、1つの記録ヘッド10に対して2つの第1流路101が設けられている。本実施形態では、第1流路部材30に5個の記録ヘッド10が設けられているため、合計10個の第1流路101が設けられている。
また、第1流路部材30には、第2流路部材40側に突出する第1固定部37が設けられている。そして、第2流路部材40に設けられた第2固定部46と第1固定部37との先端面同士を当接させた状態で固定ネジ60を螺合させることで、第1流路部材30と第2流路部材40とが固定されて一体化される。
第1流路部材30に固定される第2流路部材40は、第1流路部材30に固定される面とは反対側に、インクを貯留したインクカートリッジ等の液体貯留手段が接続される液体貯留手段装着部41を有する。
第2流路部材40には、一端が液体貯留手段装着部41側に開口し、他端が第1流路部材30(第2流路部材装着部33)側に開口する第2流路102が設けられている。本実施形態では、第2流路102は、第1流路部材30の第1流路101に接続されるため、第1流路101と同じ数、すなわち、10個設けられている。
また、第2流路部材40の第1流路部材30に相対向する面には、円筒状に突出した第2突起部42が設けられており、第2流路102は、この第2突起部42の突出した先端面に開口して設けられている。すなわち、第2流路部材40の第1流路部材30に相対向する面には、それぞれ内部に第2流路102が設けられた管状の第2突起部42が複数突設されている。
また、第2流路部材40の第1流路部材30とは反対面側、すなわち、液体貯留手段装着部41の第2流路102の開口部分には、液体貯留手段に接続される針状の供給部材43が、インクに含まれる気泡や異物を除去するためのフィルター44を介して固定されている。
供給部材43は、第2流路102に連通する貫通孔103を有する。そして、供給部材43が液体貯留手段に接続されることで、液体貯留手段内のインクは供給部材43の貫通孔103を介して第2流路部材40の第2流路102に供給される。なお、本実施形態では、液体貯留手段としてインクカートリッジを用いるため、針状の供給部材43がインクカートリッジに挿入されることで、インクカートリッジの内部と供給部材43の内部の貫通孔103とが接続される。また、供給部材43は、第2流路102の数に対応して設けられている。本実施形態では、第2流路102が10個設けられているため、供給部材43も第2流路102と同数の10個設けられている。
さらに、第2流路部材40には、第1流路部材30の突出して設けられた第1固定部37に当接する第2固定部46が突出して設けられている。本実施形態では、第1固定部37及び第2固定部46を四つの角部のそれぞれに1個ずつ設けるようにした。
このような第2流路部材40は、第1流路部材30の第1固定部37と第2固定部46との先端面同士を互いに当接させた状態で、第1固定部37の第2流路部材40とは反対側から固定ネジ60を挿入し、固定ネジ60を第2流路部材40の第2固定部46に螺合させることで第2流路部材40は、第1流路部材30に固定される。
また、第1流路部材30と第2流路部材40との間には、第1流路101と第2流路102との接続部分を密封する接続部材50が設けられている。
また、第1流路部材30と第2流路部材40との間には、第1流路101と第2流路102との接続部分を密封する接続部材50が設けられている。
接続部材50は、本実施形態では、第1突起部34と第2突起部42との間に接着剤59を介して接着された板状部材からなる。
すなわち、第1流路部材30と第2流路部材40とは、第1固定部37及び第2固定部46を当接させた際に、第1突起部34と第2突起部42との間に接続部材50の厚さよりも広い間隔が画成される。そして、この第1突起部34と第2突起部42との間に接続部材50が配置されることで、接続部材50と第1突起部34及び第2突起部42との間には間隙が形成されて、この間隙に接着剤59が設けられて、接続部材50と第1突起部34及び第2突起部42とが接着されている。ちなみに、第1突起部34と第2突起部42との間の間隔が、接続部材50の厚さよりも狭いと、第1突起部34と第2突起部42との間で接続部材50を挟持させた際に、第1突起部34及び第2突起部42を離反する方向(第3の方向Z)に互いに圧力が印加されてしまう。このため、寸法公差も考慮して、第1突起部34と第2突起部42との間は、接続部材50の厚さ以上の広さとなるように規定するのが好適である。
すなわち、第1流路部材30と第2流路部材40とは、第1固定部37及び第2固定部46を当接させた際に、第1突起部34と第2突起部42との間に接続部材50の厚さよりも広い間隔が画成される。そして、この第1突起部34と第2突起部42との間に接続部材50が配置されることで、接続部材50と第1突起部34及び第2突起部42との間には間隙が形成されて、この間隙に接着剤59が設けられて、接続部材50と第1突起部34及び第2突起部42とが接着されている。ちなみに、第1突起部34と第2突起部42との間の間隔が、接続部材50の厚さよりも狭いと、第1突起部34と第2突起部42との間で接続部材50を挟持させた際に、第1突起部34及び第2突起部42を離反する方向(第3の方向Z)に互いに圧力が印加されてしまう。このため、寸法公差も考慮して、第1突起部34と第2突起部42との間は、接続部材50の厚さ以上の広さとなるように規定するのが好適である。
また、接続部材50には、第1流路101と第2流路102とを連通する連通路104が厚さ方向に貫通して設けられている。本実施形態では、第1流路部材30と第2流路部材40との間に1つの接続部材50を設け、この接続部材50に複数の連通路104、本実施形態では、10個の連通路104を設けるようにした。なお、本実施形態では、複数の連通路104が設けられた1つの接続部材50を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、各連通路104毎に独立した接続部材50を設けるようにしてもよい。また、連通路104が2個以上で構成される群毎に接続部材50を設けるようにしてもよい。
また、接続部材50には、温度制御回路の少なくとも一部が設けられている。ここで温度制御回路とは、温度を検出して検出結果(温度)に基づいて対象を制御するものを言い、例えば、温度を検出した検出結果に基づいて記録ヘッドの駆動を制御する回路や、記録ヘッドの温度を検出して検出結果に基づいてインクを加熱する回路などが挙げられる。
本実施形態の温度制御回路は、インクの温度を検出して、検出結果に基づいて記録ヘッド10の駆動を制御するものである。そして、接続部材50には、この温度制御回路の少なくとも一部として、各連通路104を通過するインクの温度を検出する温度検出手段である温度センサー等の温度検出部51が設けられている。
もちろん、温度制御回路は、特にこれに限定されず、例えば、接続部材50に設けられた温度検出部51の検出結果に基づいて、例えば、貯留手段内に貯留されたインクを加熱する加熱手段を制御するものであってもよい。
また、温度検出部51には、配線52が接続され、配線52は、第1流路部材30と第2流路部材40との間の空間から当該空間の外部にまで引き出されている。
また、温度検出部51には、配線52が接続され、配線52は、第1流路部材30と第2流路部材40との間の空間から当該空間の外部にまで引き出されている。
このような温度検出部51は、本実施形態では、連通路104毎に設けられている。なお、本実施形態では、接続部材50は、複数の連通路104に共通して設けられているため、複数の連通路104で構成される群毎に温度検出部51を設けるようにしてもよい。なお、温度検出部51を設ける割合は、例えば、インクの種類毎に1つの割合で設けるのが好ましい。これによれば、温度検出部51の数を減少させて、コストを低減することができると共に、インクの種類毎の検出した温度に応じてインクの種類毎に適した駆動の制御を行うことができる。
このように、接続部材50に温度制御回路の一部である温度検出部51を設けることで、第1流路部材30や第2流路部材40に温度検出部51を設ける場合に比べて、インクに近い場所に温度検出部51を容易に配置することが可能となる。すなわち、第1流路部材30や第2流路部材40に温度検出部51を設ける場合には、温度検出部51を配置するスペースが必要となると共に温度検出部51に絶縁処理などが必要となりヘッドユニット1が大型化してしまう虞があるが、本実施形態のように接続部材50に温度検出部51を設けることで、ヘッドユニット1が大型化するのを抑制することができる。また、第1流路部材30や第2流路部材40の流路近くに温度検出部51を配置する場合に比べて、配線52の引き回しや外部への引き出しが容易となり、ヘッドユニット1の組立性を向上して、小型化することができる。
また、このような温度制御回路の一部、本実施形態では、温度検出部51が設けられた接続部材50は、インクジェット式記録ヘッドユニット1に用いられるインク等の液体に対して耐液体性を有する材料を用いることができる。また、接続部材50は、熱伝導率が比較的高い材料を用いるのが好ましく、第1流路部材30及び第2流路部材40よりも熱伝導率が高い材料を用いるのが好適である。これにより、連通路104内のインクの温度を短時間で温度検出部51に伝えることができ、連通路104内のインクの温度を高精度で且つ高い反応速度で検出することができる。すなわち、温度検出部51を第1流路部材30や第2流路部材40に設ける場合、流路の近くに温度検出部51を設けるのは困難であると共に流路の近くに設けるには大型化してしまう虞があるが、本実施形態では、熱伝導率の高い接続部材50に温度検出部51を設けることで、流路の近くに温度検出部51を大型化することなく配置することができると共に、インクの温度を高い反応速度で且つ高精度に検出することができる。
このように、接続部材50は、第1流路部材30と第2流路部材40との間に接着することで、第3の方向Zに応力が印加されるのを抑制することができる。これにより、流路部材20からの記録ヘッド10の剥離、記録ヘッド10を構成する図示しない積層部材(第3の方向Zに積層された部材)の剥離及び記録ヘッド10の液体噴射面12に反りが発生するのを抑制して、液体噴射面12の反りによりノズルから吐出されるインク滴の被噴射媒体への着弾位置ずれを抑制することができる。ちなみに、接続部材として弾性部材を用いて、第1突起部34と第2突起部42との間で圧力を印加して挟持させると、接続部材の弾性変形による反発力によって記録ヘッド10に液体噴射面12の面方向に直交する方向(第3の方向Z)に圧力が印加されてしまう。そして、記録ヘッド10に第3の方向Zに圧力が印加されると、流路部材20からの記録ヘッド10の剥離や、記録ヘッド10を構成する図示しない積層部材(第3の方向Zに積層された部材)の剥離、記録ヘッド10の液体噴射面12が反ることにより被噴射媒体へのインク滴の着弾位置ずれが発生する。
また、接続部材50と第1流路部材30及び第2流路部材40とを接着することで、記録ヘッド10に圧力が印加しないように圧力を減少させる必要がなく、圧力不足によるインクの漏洩が生じるのを抑制することができる。
このようなヘッドユニット1は、液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置に搭載される。ここで、本実施形態のインクジェット式記録装置について図3を参照して説明する。なお、図3は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の概略斜視図である。
図3に示すように、インクジェット式記録ヘッドユニット1は、貯留手段を構成するインクカートリッジ2が着脱可能に設けられ、このヘッドユニット1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。このヘッドユニット1は、例えば、ブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、ヘッドユニット1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラーなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
また、インクジェット式記録装置Iには、当該インクジェット式記録装置Iの動作を制御する制御手段である制御装置200が設けられている。
また、インクジェット式記録装置Iには、当該インクジェット式記録装置Iの動作を制御する制御手段である制御装置200が設けられている。
ここで、インクジェット式記録装置Iを制御する制御装置200について詳細に説明する。なお、図4は、本発明の実施形態1に係る記録装置の制御系を示すブロック図である。
図4に示すように、インクジェット式記録装置Iでは、実際の印刷を行う機構部となるヘッドユニット1と、ヘッドユニット1の動作を制御する制御装置200と、を具備する。
制御装置200は、印刷制御手段201、記録ヘッド駆動回路202、印刷位置制御手段203を具備する。
図4に示すように、インクジェット式記録装置Iでは、実際の印刷を行う機構部となるヘッドユニット1と、ヘッドユニット1の動作を制御する制御装置200と、を具備する。
制御装置200は、印刷制御手段201、記録ヘッド駆動回路202、印刷位置制御手段203を具備する。
印刷制御手段201は、ヘッドユニット1の印刷動作を制御し、例えば、印刷信号の入力に伴って記録ヘッド駆動回路202を介して記録ヘッドの圧力発生手段に駆動パルスを印加して、ヘッドユニット1(記録ヘッド10)からインクを吐出させる。
印刷位置制御手段203は、ヘッドユニット1の印刷時、キャッピング時、クリーニング動作時等の主走査方向及び副走査方向の位置決めを行う。詳しくは、印刷位置制御手段203は、駆動モーター6を駆動してキャリッジ3を主走査方向に移動することでヘッドユニット1の主走査方向の位置決めを行い、図示しない紙送りモーターを駆動してプラテン8を回転し記録シートSを副走査方向に移動することで記録シートSに対するヘッドユニット1の副走査方向の位置決めを行っている。つまり、主走査方向とはキャリッジ3の移動方向のことであり、副走査方向とは主走査方向に交差する方向、本実施形態では、記録シートSの搬送方向のことである。そして、印刷位置制御手段203は、印刷時にはヘッドユニット1が搭載されたキャリッジ3を主走査方向に移動させながら、記録シートSを副走査方向に移動させる。
また、印刷制御手段201は、接続部材50に設けられた温度検出部51が検出した流路内のインクの温度に基づいて、圧力発生手段の駆動を制御する。すなわち、印刷制御手段201は、温度検出部51が検出したヘッドユニット1の温度に基づいて記録ヘッド10の温度に最適なインク滴の吐出特性となるように駆動信号を補正する。なお、記録ヘッド10から吐出するインク(液体)には、インクの種類に応じて吐出に適した粘度がある。インクの粘度は、温度と相関関係にあるため、温度が低いほど粘度が高くなり、温度が高いほど粘度が低くなる特性がある。このため、インクの温度によって変化した粘度に合わせて、記録ヘッドの圧力発生手段を駆動する駆動信号を補正する必要がある。
駆動信号の補正方法は、特に限定されないが、一般的にインクの温度が高い場合にはインクの粘度は低いため、圧力発生手段に印加する電圧や電圧の印加時間などを比較的短くすればよい。また、インクの温度が低い場合には、インクの粘度が高いため、圧力発生手段に印加する電圧や電圧の印加時間などを比較的長くすればよい。
ここで、本実施形態の温度検出部51が検出したインクの温度に基づく駆動信号の補正について説明する。なお、図5は、本実施形態の駆動信号を示す駆動波形である。
温度検出部が検出したインクの温度が低い場合には、図5(a)に示す駆動波形120が記録ヘッド10に印加される。駆動信号を示す駆動波形120は、一定周期T毎に繰り返される吐出波形を具備する。駆動波形120の吐出波形は、中間電位Vmを維持した状態から第1電位V1まで上昇させる第1膨張要素P01と、第1電位V1を一定時間維持する第1ホールド要素P02と、第1電位V1から中間電位Vmまで降下させる第1収縮要素P03と、を具備する。そして、このような駆動波形120が圧電アクチュエーター11に供給されると、第1膨張要素P01によって、例えば、圧力発生手段が圧力発生室等の流路の容積を膨張させる方向に変形して、ノズル内のメニスカスを流路内に引きこむと共に流路内に貯留手段からのインクが供給される。そして、流路の膨張状態は、第1ホールド要素P02で維持される。次に、第1収縮要素P03が供給される。これにより、流路は膨張容積から中間電位Vmに対応する容積まで急激に収縮され、流路内のインクが加圧されてノズルからインク滴が吐出される。
温度検出部が検出したインクの温度が低い場合には、図5(a)に示す駆動波形120が記録ヘッド10に印加される。駆動信号を示す駆動波形120は、一定周期T毎に繰り返される吐出波形を具備する。駆動波形120の吐出波形は、中間電位Vmを維持した状態から第1電位V1まで上昇させる第1膨張要素P01と、第1電位V1を一定時間維持する第1ホールド要素P02と、第1電位V1から中間電位Vmまで降下させる第1収縮要素P03と、を具備する。そして、このような駆動波形120が圧電アクチュエーター11に供給されると、第1膨張要素P01によって、例えば、圧力発生手段が圧力発生室等の流路の容積を膨張させる方向に変形して、ノズル内のメニスカスを流路内に引きこむと共に流路内に貯留手段からのインクが供給される。そして、流路の膨張状態は、第1ホールド要素P02で維持される。次に、第1収縮要素P03が供給される。これにより、流路は膨張容積から中間電位Vmに対応する容積まで急激に収縮され、流路内のインクが加圧されてノズルからインク滴が吐出される。
これに対して、温度検出部51が検出した温度が高い場合には、図5(b)に示す駆動波形121が記録ヘッド10に印加される。駆動信号を示す駆動波形121は、一定周期T毎に繰り返される吐出波形を具備する。駆動波形121の吐出波形は、中間電位Vmを維持した状態から第1電位V1よりも低い第2電位V2まで上昇させる第2膨張要素P11と、第2電位V2を一定時間維持する第2ホールド要素P12と、第2電位V2から中間電位Vmまで降下させる第2収縮要素P13と、を具備する。そして、このような駆動波形121が記録ヘッド10に供給されると、圧力発生手段は、上述した駆動波形120と同様に駆動されて、インク滴が吐出される。このとき、第2電位V2は、駆動波形120の第1電位V1よりも低い電圧であるため、圧力発生手段が駆動する量は小さくなるものの、インクの粘度が低いことから、上述した駆動波形120と同様の吐出特性でインク滴を吐出することができる。
このように、温度検出部51が検出したインクの実際の温度に基づいて、制御装置200が記録ヘッド10の駆動を制御することで、実際のインクの温度に最適な駆動を行わせることができ、環境温度や記録ヘッド10の駆動による熱の影響によって、インク滴の吐出特性にばらつきが生じるのを抑制することができる。すなわち、環境温度や駆動による加熱などに影響されることなく、インク滴の吐出特性を均一化して、印刷品質を向上することができる。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットの断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図6は、本発明の実施形態2に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットの断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図示するように、本実施形態のインクジェット式記録ヘッドユニット1Aは、インクジェット式記録ヘッド10(以下、記録ヘッド10とも言う)と、流路部材20Aと、を具備する。
流路部材20Aは、第1流路部材30と、第2流路部材40と、接続部材50Aと、を具備する。
流路部材20Aは、第1流路部材30と、第2流路部材40と、接続部材50Aと、を具備する。
接続部材50Aは、上述した実施形態1と同様に、第1流路部材30と第2流路部材40とに接着剤59を介して接着されている。
また、接続部材50Aには、第1流路101と第2流路102とを連通する連通路104が設けられている。
また、接続部材50Aには、第1流路101と第2流路102とを連通する連通路104が設けられている。
さらに、接続部材50Aには、温度制御回路の一部である温度調整手段である加熱手段53が設けられている。加熱手段53は、本実施形態では、電熱ヒーター等からなり、接続部材50Aを加熱する。なお、本実施形態では、接続部材50Aに加熱手段53を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、接続部材50Aに温度調整手段として当該接続部材50Aを冷却する冷却手段を設けるようにしてもよい。なお、冷却手段としては、例えば、ペルチェ素子等を用いることができる。
このように加熱手段53を設けた接続部材50Aは、比較的熱伝導率の高い材料が好ましく、第1流路部材30及び第2流路部材40よりも熱伝導率が高い材料を用いるのが好適である。これにより、加熱手段53の熱を接続部材50Aを介して連通路104内のインクに伝わり易くして、インクを所望の温度に短時間で加熱することができる。
また、加熱手段53には、配線54が接続され、配線54は、第1流路部材30と第2流路部材40との間から外部に引き出されている。
また、加熱手段53には、配線54が接続され、配線54は、第1流路部材30と第2流路部材40との間から外部に引き出されている。
このような加熱手段53を用いた制御回路の一例を図7に示す。なお、図7は、本実施形態の制御回路を示すブロック図である。
図示するように、制御装置200は、印刷制御手段201と、記録ヘッド駆動回路202と、印刷位置制御手段203と、を具備する。
印刷制御手段201は、ヘッドユニット1Aの温度検出部が検出した記録ヘッド10の温度に基づいて、ヘッドユニット1Aに設けられた加熱手段53を制御して、連通路104内にインクの温度を制御する。これにより、インクの粘度が高い場合に、インクを加熱してインク粘度を低下させて、記録ヘッド10から吐出するのに適したインクの粘度に調整することができる。
図示するように、制御装置200は、印刷制御手段201と、記録ヘッド駆動回路202と、印刷位置制御手段203と、を具備する。
印刷制御手段201は、ヘッドユニット1Aの温度検出部が検出した記録ヘッド10の温度に基づいて、ヘッドユニット1Aに設けられた加熱手段53を制御して、連通路104内にインクの温度を制御する。これにより、インクの粘度が高い場合に、インクを加熱してインク粘度を低下させて、記録ヘッド10から吐出するのに適したインクの粘度に調整することができる。
なお、ヘッドユニット1Aの温度は、例えば、記録ヘッド10(ヘッドユニット1A)の外周や基板上等に温度センサー等の温度検出部を設け、この温度検出部が検出した温度をインクの温度としてもよい。また、上述した実施形態1と同様に、接続部材50Aに加熱手段53と共に温度検出部51を設け、連通路104内のインクの温度の検出と、加熱手段53による連通路104内のインクの加熱との両方を行わせるようにしてもよい。すなわち、温度制御回路として、温度検出部と、温度調整手段との両方を接続部材50Aに設けるようにしてもよい。
このように、接続部材50Aに温度制御回路の一部である加熱手段53を設けることで、加熱手段53を第1流路部材30や第2流路部材40に設けるのに比べて、加熱手段53及び配線54を配置し易く、組み立てが容易となる。また、加熱手段53を接続部材50Aに設けることで、加熱手段53を第1流路部材30や第2流路部材40に設けるのに比べて、インクの温度を高精度及び高い反応性で加熱することができ、最適なインク温度に容易に調整することが可能となる。
(実施形態3)
図8は、本発明の実施形態3に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットの断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図8は、本発明の実施形態3に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットの断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図示するように、本実施形態の液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニット1B(以下、ヘッドユニット1Bとも言う)は、インクジェット式記録ヘッド10(以下、記録ヘッド10とも言う)と、流路部材20Bと、を具備する。
流路部材20Bは、第1流路部材30と、第2流路部材40と、接続部材50Bと、を具備する。
接続部材50Bは、ヘッドユニット1Bに用いられるインク等の液体に対して耐液体性を有し、且つ弾性変形可能な材料、例えば、ゴムやエラストマー等を用いることができる。本実施形態では、接続部材50Bとして、ゴムで形成された板状部材を用いた。
接続部材50Bは、ヘッドユニット1Bに用いられるインク等の液体に対して耐液体性を有し、且つ弾性変形可能な材料、例えば、ゴムやエラストマー等を用いることができる。本実施形態では、接続部材50Bとして、ゴムで形成された板状部材を用いた。
また、接続部材50Bには、円筒状のシール部55が一体的に設けられている。シール部55には、第1突起部34及び第2突起部42の外径よりも若干小さな内径を有する連通路104Aが設けられている。そして、シール部55の連通路104Aの両方の開口にそれぞれ第1突起部34及び第2突起部42を挿入することで、第1突起部34に設けられた第1流路101と第2突起部42に設けられた第2流路102とが連通路104Aを介して連通される。すなわち、第1突起部34と第2突起部42との外周には、この第1突起部34と第2突起部42との外周に跨って設けられて、境界の周方向に亘って連続するシール部55が設けられている。なお、複数のシール部55は、一方の端部において板状の部材で連続して一体的に設けられている。
このように、連通路104Aは、第1突起部34及び第2突起部42の外周よりも若干小さな内径を有するため、連通路104Aの内面が第1突起部34及び第2突起部42の外周面に、第1流路101及び第2流路102の径方向に圧力を印加した状態で密着される。ちなみに、第1流路101及び第2流路102の径方向とは、インクの流れる方向を横断する方向であり、本実施形態では、第1の方向X及び第2の方向Yの面方向のことである。ちなみに、第1流路101及び第2流路102は、本実施形態では、第3の方向Zに沿って設けられているが、特にこれに限定されず、例えば、第1流路101及び第2流路102の何れか一方又は両方が、第3の方向Zに交差する方向に設けられていてもよい。この場合には、第1流路101及び第2流路102の径方向は、流路が設けられた第3の方向Zに交差する方向となる。
なお、第1突起部34と第2突起部42とは互いに当接しないように隙間が形成されるように配置されている。したがって、この隙間に気泡やゴミなどの異物が滞留しないように、隙間に充填部材を充填するようにしてもよい。なお、充填部材は、ヘッドユニット1Bに用いられるインク等の液体に対して耐液体性を有する弾性体で、且つシール部55に比べて弾性力(弾性率)が低い材料を用いるのが好適である。このような充填部材としては、例えば、ポリエチレン、メラミン等の樹脂材料や、ゴムなどで形成されたスポンジなどの多孔質弾性体が挙げられる。このように、弾性力が低い充填部材を用いることで、充填部材の反発力によって第3の方向Zに応力が印加されるのを抑制することができる。
また、接続部材50Bには、温度制御回路の少なくとも一部が設けられている。本実施形態では、各シール部55の外周に上述した実施形態1と同様の温度検出部51を設けるようにした。
なお、接続部材50Bの材料としては、比較的熱伝導率の高い材料を用いるのが好ましく、第1流路部材30及び第2流路部材40よりも熱伝導率が高い材料を用いるのが好ましい。このように熱伝導率が高い弾性材料としては、例えば、グラファイト含有ゴム等が挙げられる。
また、温度検出部51には、配線52が接続されており、配線52は、第1流路部材30と第2流路部材40との間の空間から外部に引き出されている。
また、温度検出部51には、配線52が接続されており、配線52は、第1流路部材30と第2流路部材40との間の空間から外部に引き出されている。
このような構成のインクジェット式記録ヘッドユニット1Bにおいても、上述した実施形態1と同様に、接続部材50Bが第3の方向Zに圧力を印加するのを抑制することができる。また、接続部材50Bに温度制御回路の一部である温度検出部51を設けることで、流路内のインクの温度を検出する温度検出部51及び配線52を容易に配置することが可能となる。また、熱伝導率が高い接続部材50Bに温度検出部51を設けることで、実際のインクの温度を高精度に且つ高い反応速度で検出することができ、実際のインクの温度に適した制御を確実に行なうことができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した各実施形態では、記録ヘッド10と流路部材20〜20Bを具備するヘッドユニット1〜1Bについて説明したが、ヘッドユニット1〜1Bは、その他の部材を有するものであってもよく、その構成は上述したものに限定されるものではない。また、流路部材20〜20Bは、第1流路部材30と、第2流路部材40と、接続部材50〜50Bと、を具備する構成を例示したが、特にこれに限定されず、流路部材20〜20Bは、その他の部材を具備するものであってもよい。
また、流路や連通路104、104Aの断面形状は、円形に限られず、楕円や多角形などいろいろな形状とすることができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した各実施形態では、記録ヘッド10と流路部材20〜20Bを具備するヘッドユニット1〜1Bについて説明したが、ヘッドユニット1〜1Bは、その他の部材を有するものであってもよく、その構成は上述したものに限定されるものではない。また、流路部材20〜20Bは、第1流路部材30と、第2流路部材40と、接続部材50〜50Bと、を具備する構成を例示したが、特にこれに限定されず、流路部材20〜20Bは、その他の部材を具備するものであってもよい。
また、流路や連通路104、104Aの断面形状は、円形に限られず、楕円や多角形などいろいろな形状とすることができる。
また、上述したインクジェット式記録装置Iでは、ヘッドユニット1〜1Bがキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、ヘッドユニット1〜1Bが固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した例では、液体貯留手段としてインクカートリッジ2を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体貯留手段を装置本体4に固定して、液体貯留手段とヘッドユニット1〜1Bとをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。すなわち、供給部材43に直接液体貯留手段が接続されるものに限定されず、供給部材43には供給管等を介して液体貯留手段が接続されていてもよい。また、液体貯留手段が、インクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。
1 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 10 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 20、20A、20B 流路部材、 30 第1流路部材、 40 第2流路部材、 50、50A、50B 接続部材、 51 温度検出部、 52 配線、 53 加熱手段、 54 配線、 55 シール部、 59 接着剤、 60 固定ネジ、 101 第1流路、 102 第2流路、 104、104A 連通路、 X 第1の方向、 Y 第2の方向、 Z 第3の方向
Claims (6)
- 液体を噴射する液体噴射ヘッドに液体を供給する第1流路を有する第1流路部材と、
前記第1流路に液体を供給する第2流路を有する第2流路部材と、
前記第1流路と前記第2流路とを接続する接続部材と、を具備し、
前記接続部材には、温度制御回路の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。 - 前記接続部材に設けられた前記温度制御回路の一部が、当該接続部材の温度を検出する温度検出手段及び前記接続部材の温度を調整する温度調整手段の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッドユニット。
- 前記接続部材は、前記第1流路部材及び前記第2流路部材よりも熱伝導性が高い材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射ヘッドユニット。
- 前記接続部材は、前記第1流路部材及び前記第2流路部材との間に画成された空間内に配置され、前記接続部材に設けられた前記制御回路の少なくとも一部に接続された配線が前記空間内から当該空間内の外部まで延設されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
- 前記接続部材は、前記第1流路部材及び前記第2流路部材に接着剤によって接着されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
- 請求項1〜5の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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-
2013
- 2013-03-28 JP JP2013070713A patent/JP2014193557A/ja active Pending
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