JP6135887B2 - 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置並びに液体吐出方法 - Google Patents

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Description

本発明は液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置に関し、特にノズル開口を有する複数の圧力発生室を挟んだ両側に配設されて各圧力発生室に連通する液体貯留部である第1および第2のマニホールドとの間で、各圧力発生室を介して液体を循環させる循環方式を採用するものに適用して有用なものである。
液体噴射装置としては、例えば圧電素子からなる圧力発生手段によりインク滴吐出のための圧力を発生させる複数の圧力発生室と、共通のマニホールドから各圧力発生室に個別にインクを供給するインク供給路と、各圧力発生室に形成されてインク滴を吐出するノズル開口とを備えたインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドともいう)を具備するインクジェット式記録装置がある(例えば特許文献1、2参照)。
かかるインクジェット式記録装置では、印字信号に対応するノズル開口と連通した圧力発生室内のインクに吐出エネルギーを付与してインク滴をノズル開口から外部に吐出させ、紙等の媒体の所定位置に着弾させている。
したがって、この種のインクジェット式記録装置の記録ヘッドでは、ノズル開口が大気に臨むことになる。このため、ノズル開口を介した水分の蒸発によりインクが増粘され、インク滴の吐出特性に悪影響を及ぼす場合が発生する。すなわち、増粘されたインクが一部でも存在するとノズル開口を介するインク滴の吐出量および吐出速度が変化し、着弾のばらつきを生起するという不都合が発生する。
かかる不都合を回避するため、ノズル開口に連通する圧力発生室のインクを循環させてノズル開口近傍にインクが滞留しないように工夫している。すなわち、かかる循環方式の記録ヘッドでは、ノズル開口を有する複数の圧力発生室を挟んだ両側に配設されて各圧力発生室に連通する液体貯留部である第1および第2のマニホールドとの間で、各圧力発生室を介して液体を循環させるように構成してある。
特開2002−355961号公報 特許第3097718号公報
ところが、上述の如き循環方式を作用する記録ヘッドにおいては、インクの循環量が多い場合には、圧力発生室内のインクの流れが速くなり、ノズル開口からインクが吐出されにくくなる結果、安定した吐出の障害になるという問題があり、循環量が少ない場合には、特に吐出ノズルの数が増加し、必要な吐出量が増加した場合に吐出インク量の不足という問題を生起する。そこで、相反する二つの要件を同時に満足させるための工夫が必要になる。
なお、このような問題は、インクを噴射するインクジェット式記録ヘッドだけでなく、他の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明は、上記従来技術に鑑み、循環方式を採用する場合において、循環により圧力発生室内を流れる液体の速度を十分遅くすることができると同時に、吐出のための十分な量の液体は圧力発生室内に確保することができる液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の態様は、ポンプと液体噴射ヘッドによる液体吐出方法であって、前記液体噴射ヘッドは、ノズル開口に連通する圧力発生室と、複数の前記圧力発生室に連通する第1の液体貯留部と、複数の前記圧力発生室に連通し、かつ、複数の前記圧力発生室を介して前記第1の液体貯留部に連通する第2の液体貯留部と、前記圧力発生室を介さずに、前記第1の液体貯留部と前記第2の液体貯留部とをそれぞれで連通させる第1および第2のバイパス流路と、前記第1の液体貯留部へ液体を供給する供給路と、前記第2の液体貯留部から液体を排出する排出路と、前記圧力発生室内の液体を、前記ノズル開口を介して吐出させるための圧力発生手段とを備え、前記第1および第2のバイパス流路のそれぞれの流路抵抗Rと、前記第1および第2の液体貯留部を接続する前記圧力発生室を含む流路部分の流路抵抗rとの関係がR<r/N(ただし、Nは全ノズル開口の数)であって、前記ポンプにより、前記供給路、前記第1の液体貯留部、第2の液体貯留部および前記排出路の間で液体を循環させる間に、前記圧力発生手段により、前記圧力発生室内の液体を、前記ノズル開口を介して吐出する、液体吐出方法にある。
ここで、前記第1の液体貯留部と、前記第2の液体貯留部とは、平行に形成されていることが好ましい。
また、本発明の他の態様は、ノズル開口に連通する圧力発生室と、複数の前記圧力発生室に連通する第1の液体貯留部と、複数の前記圧力発生室に連通し、かつ、複数の前記圧力発生室を介して前記第1の液体貯留部に連通する第2の液体貯留部と、前記圧力発生室を介さずに、前記第1の液体貯留部と前記第2の液体貯留部とをそれぞれで連通させる第1および第2のバイパス流路と、前記第1の液体貯留部へ液体を供給する供給路と、前記第2の液体貯留部から液体を排出する排出路と、前記圧力発生室内の液体を、前記ノズル開口を介して吐出させるための圧力発生手段と、を備え、前記第1および第2のバイパス流路のそれぞれの流路抵抗Rと、前記第1および第2の液体貯留部を接続する前記圧力発生室を含む流路部分の流路抵抗rとの関係がR<r/N(ただし、Nは全ノズル開口の数)となる、ことを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
ここで、前記第1の液体貯留部と、前記第2の液体貯留部とは、平行に形成されていることが好ましい。
本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドと、前記供給路、前記第1の液体貯留部、第2の液体貯留部および前記排出路の間で液体を循環させるためのポンプと、を有し、前記ポンプにより、前記供給路、前記第1の液体貯留部、第2の液体貯留部および前記排出路の間で液体を循環させる間に、前記圧力発生手段により、前記圧力発生室内の液体を、前記ノズル開口を介して吐出することを特徴とする液体噴射装置にある。
また、本発明の他の態様は、複数のノズル開口にそれぞれ連通される圧力発生室と、各圧力発生室に連通される第1の液体貯留部と、前記第1の液体貯留部の反対側で前記圧力発生室に連通される第2の液体貯留部とを備えた流路部材を有し、前記圧力発生室に充填された液体に圧力発生手段で圧力を付与することにより前記ノズル開口を介して液滴を吐出させるとともに、前記第1の液体貯留部と第2の液体貯留部との間で、前記圧力発生室を介して前記液体を循環させるように構成した液体噴射ヘッドであって、前記流路部材は、前記ノズル開口が形成するノズル列の外側で、該ノズル列の一端側と他端側との二箇所で前記第1および第2の液体貯留部をそれぞれ接続している第1および第2のバイパス流路を有し、しかも第1および第2のバイパス流路の流路抵抗Rと、前記第1および第2の液体貯留部を接続する各圧力発生室を含む流路部分の流路抵抗rとの関係がR<r/N(ただし、Nは全ノズル開口の数)となるように構成したことを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
本態様によれば、第1および第2のバイパス流路の流路抵抗Rと、前記第1および第2の液体貯留部を接続する各圧力発生室を含む流路部分の流路抵抗rとの関係がR<r/Nとなるように構成しているので、循環される液体の多くが第1および第2のバイパス流路を介して流れる結果、各圧力発生室を介して流れる循環流の流量が抑制される。この結果、圧力発生手段が駆動された場合には、その発生圧力が良好に圧力発生室内の液体に伝達され、ノズル開口からは所定量の液滴が吐出される。すなわち、吐出特性に対する循環流の影響を可及的に抑制し得る。
ここで、圧力発生室における循環流は少量でも液体の増粘効果を得る上では何ら障害とならない。液体がノズル開口近傍に止まらず、少しでも移動すれば増粘は防止されるからである。
また、液体は第1および第2の流路も含め、ノズル開口を介しての液滴の吐出に必要な十分な量が循環されているので、この点でも吐出特性が悪影響を受けることはない。
ここで、前記圧力発生室は、前記ノズル列に対して直交する方向で2個が相対向させてあり、相互の先端部同士が連通路で連通されるとともに、一方のノズル列と他方のノズル列において、前記ノズル列方向で隣接するノズル開口が千鳥配置になるように構成されていても良い。この場合には、ノズル開口の千鳥配置により高密度化を図る際のヘッドの小型化を図り得る、第1の実施の形態における第2の液体貯留部に対応する部分を削除して相対向させた2個の圧力発生室の相互の先端部同士を連通路で連通したからである。
本発明の他の態様は、上記液体噴射ヘッドを有することを特徴とする液体噴射装置にある。
本態様によれば、循環方式を採用する記録ヘッドを搭載した場合でも、良好な吐出特性を得ることができる。この結果、循環方式による液体の増粘による吐出特性の悪化と循環流による吐出特性の悪化を同時に抑制して、高品質の印刷物等の作成に資することができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる記録ヘッドのA−A′線断面図である。 図1の流路基板を平面的に示す概略平面図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる記録ヘッドのB−B′線断面図である。 図3の流路基板を平面的に示す概略平面図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット式記録装置の概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施の形態における記録ヘッドを示す断面図である。同図に示すように、本形態に係るインクジェット式記録ヘッド10は、縦振動型の圧電素子を有するタイプであり、流路基板11には、複数の圧力発生室12が並設され、流路基板11の厚さ方向(図中の上下方向)の両側は、各圧力発生室12に対応してノズル開口13を有するノズルプレート14と、振動板15とにより封止されている。ここで、ノズル開口13は、径が開口に向かって漸小されるテーパー形状に形成されている。
また、流路基板11には、各圧力発生室12毎にそれぞれインク供給口16を介して連通されて複数の圧力発生室12の共通のインク室となる第1の液体貯留部である第1のマニホールド17が形成されている。第1のマニホールド17にはケースヘッド23および振動板15を貫通してインクを導入するインク供給路24の一方(図中、下端側)の開口部が臨んでいる。
振動板15の圧力発生室12とは反対側には、各圧力発生室12に対応する領域にそれぞれ圧電素子18の先端が当接されている。これらの圧電素子18は、圧電材料19と、電極形成材料20及び21とを縦に交互にサンドイッチ状に挟んで積層され、振動に寄与しない不活性領域が固定基板22を介してケースヘッド23に固着されている。なお、固定基板22と、振動板15、流路基板11及びノズルプレート14とは、ケースヘッド23を介して一体的に固定されている。
第2の液体貯留部となる第2のマニホールド29は、流路基板11において圧力発生室12を挟んで第1のマニホールド17と反対側で第1のマニホールド17と平行に形成されており、循環用連通路28を介して圧力発生室12に連通している。かくして、圧力発生室12にはノズル開口13とともに、循環用連通路28が、圧力発生室12に対しノズル開口13と同じ側で圧力発生室12に連通されている。第2のマニホールド29には振動板15およびケースヘッド23を貫通してインクを排出するインク排出路30の一方(図中、下端側)の開口部が臨んでいる。
インク供給路24とインク排出路30の他方(図中、上端側)の開口部間は流路25で連通されており、流路25の途中にはインク貯留部であるインクカートリッジ26およびポンプ27が配設してある。
かくして本形態におけるインク循環は、ポンプ27の駆動力を利用して強制的に行われる。すなわち、インクは、これを貯留しているインクカートリッジ26から流路25およびインク供給路24を介して第1のマニホールド17内に至り、インク供給口16、圧力発生室12、循環用連通路28、第2のマニホールド29、インク排出路30、流路25およびポンプ27を介してインクカートリッジ26に戻る経路で循環される。
図2は図1の流路基板を平面的に示す概略平面図である。同図中、図1と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。図2に示すように、流路基板11は、ノズル開口13が形成するノズル列(図2の上下方向の列)の外側で、該ノズル列の一端側(図では上端側)と他端側(図では下端側)との二箇所で第1および第2のマニホールド17,29をそれぞれ接続している第1および第2のバイパス流路35,36を有している。
ここで、本形態においては、第1および第2のバイパス流路35,36の流路抵抗Rと、第1および第2のマニホールド17,29を接続する各圧力発生室12を含む流路部分(インク供給口16+圧力発生室12+循環用連通路28)の流路抵抗rとの関係がR<r/N(ただし、Nは全ノズル開口の数)となるように構成してある。
この結果、インク供給路24を介して第1のマニホールド17内に供給されたインクは、各インク供給口16、圧力発生室12および循環用連通路28を介して第2のマニホールド29に流入すると同時に、第1および第2のバイパス流路35,36を介して第2のマニホールド29に流入する。ここで、第1および第2のバイパス流路35,36の流路抵抗Rと、第1および第2のマニホールド17,29を接続する各圧力発生室12を含む流路部分の流路抵抗rとの関係がR<r/Nとなっているので、循環されるインクの多くが第1および第2のバイパス流路35,36を介して流れる。この結果、各圧力発生室12を介して流れる循環流の流量が抑制される。
このように構成されたインクジェット式記録ヘッド10では、インクカートリッジ26に連通される流路25およびインク供給路24を介して第1のマニホールド17にインクが供給され、インク供給口16を介して各圧力発生室12に分配される。かかる状態で圧電素子18に電圧を印加することにより圧電素子18を収縮させる。これにより、振動板15が圧電素子18と共に変形されて(図中上方向に引き上げられて)圧力発生室12の容積が広げられ、圧力発生室12内にインクが引き込まれる。そして、ノズル開口13に至るまでの内部をインクで満たした後、吐出用の駆動信号に基づき圧電素子18の電極形成材料20及び21に印加していた電圧を解除すると、圧電素子18が伸張されて元の状態に戻る。これにより、振動板15も変位して元の状態に戻るため圧力発生室12が収縮され、内部圧力が高まりノズル開口13からインク滴が吐出される。
ここで、本形態では外部の駆動源であるポンプ27を利用して前述の如き態様で、インクが循環させているが、第1のマニホールド17に流入するインクの多くが第1および第2のバイパス流路35,36を介して第2のマニホールド29に流入し、各圧力発生室12内における循環流の流速を抑制してあるので、圧電素子18が駆動された場合には、その発生圧力が良好に圧力発生室12内のインクに伝達され、ノズル開口13からは所定量のインク滴が吐出される。すなわち、良好な吐出特性を得る。
一方、圧力発生室12においては少量ではあるが循環流が発生しているので、インクの増粘防止効果を得ることはできる。インクがノズル開口13の近傍に止まらず、少しでも移動すれば増粘は防止されるからである。同時に、第1および第2のバイパス流路35,36も含めた循環路となっているので、十分なインクの循環量が確保され、ノズル開口13を介してのインク滴の吐出に支障が出ることはない。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施の形態にかかる記録ヘッドのB−B′線断面図、図4は図3の流路基板を平面的に示す概略平面図である。
図3および図4に示すように、本形態に係る記録ヘッド100は、図1および図2に示す第1の実施の形態に係る記録ヘッド10の2個を相対向させて結合したものである。このときノズルプレート140に配設された一方と他方のノズル開口131,132で形成するノズル列が、前記ノズル列方向で隣接するノズル開口131,132が千鳥配置になるように構成されている。また、流路基板110に相対向して配設された圧力発生室121,122は先端部同士が循環用連通路280で連通されている。ここで、ノズル開口131,132が千鳥配列になっているので、循環用連通路280は圧力発生室121,122の長手方向の中心線に対して傾斜させてある。
循環用連通路280を介して連通された圧力発生室121、122を挟んで流路基板110の両端部には、第1および第2のマニホールド171、172が形成され、第1および第2のマニホールド171、172が、インク供給口161、圧力発生室121、循環用連通路280、圧力発生室122、インク排出路162を介して連通されている。
さらに流路基板110は、ノズル開口131,132が形成するノズル列(図4の上下方向の列)の外側で、該ノズル列の一端側(図では上端側)と他端側(図では下端側)との二箇所で第1および第2のマニホールド171,172をそれぞれ接続している第1および第2のバイパス流路350,360を有している。ここで、本形態においては、第1および第2のバイパス流路350,360の流路抵抗Rと、第1および第2のマニホールド171,172を接続する各圧力発生室121,122を含む流路部分(インク供給口161+圧力発生室121+循環用連通路280+圧力発生室122+インク排出路162)の流路抵抗rとの関係がR<r/N(ただし、Nは全ノズル開口の数)となるように構成してある。
かくして、インクカートリッジ260から流路250およびインク供給路241を介して第1のマニホールド171内に至り、インク供給口161、圧力発生室121、循環用連通路280、圧力発生室122、インク排出路162、第2のマニホールド172、インク排出路242、流路250およびポンプ270を介してインクカートリッジ260に戻るインクの循環路が形成される。同時に、第1および第2のバイパス流路350、360を介した循環路も形成されている。
一方、振動板150の圧力発生室121,122とは反対側には、各圧力発生室121,122に対応する領域にそれぞれ圧電素子181,182の先端が当接されている。これらの圧電素子181,182は、圧電材料191,192と、電極形成材料201,202とを縦に交互にサンドイッチ状に挟んで積層され、振動に寄与しない不活性領域が固定基板221,222を介してケースヘッド231に固着されている。なお、固定基板221と、振動板150、流路基板110及びノズルプレート140とは、ケースヘッド231を介して一体的に固定されている。
本形態においても第1の実施の形態と同様に、循環されるインクの多くが第1および第2のバイパス流路350,360を介して流れる結果、各圧力発生室121,122を介して流れる循環流の流量が抑制される結果、圧電素子181,182が駆動された場合には、その発生圧力が良好に圧力発生室121,122内のインクに伝達され、ノズル開口131,132からは所定量のインク滴が良好に吐出される。本形態でも、第1および第2のバイパス流路350,360の流路抵抗Rと、第1および第2のマニホールド171,172を接続する各圧力発生室121,122を含む流路部分の流路抵抗rとの関係がR<r/Nとなるように構成しているからである。
また、本形態においてもインクがノズル開口131,132の近傍に止まらず移動しているのでインクの増粘も有効に防止される。
さらに、本形態によれば、ノズル開口131,132の千鳥配置により高密度化を図る際のヘッドの小型化を図り得るばかりでなく、第1の実施の形態における第2のマニホールド29に対応する部分を削除して相対向させた2個の圧力発生室121,122の相互の先端部同士を循環用連通路280で連通したので、記録ヘッド100の小型化も実現し得る。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限るものでは勿論ない。例えば、上記実施の形態に係るインクジェット式記録ヘッドは圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型アクチュエーターを有するヘッドであるが、圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として薄膜型のアクチュエーターである圧電素子を有するヘッド、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型のアクチュエーターである圧電素子を有するヘッド等にも同様に適用できる。さらに、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出させるいわゆるバブル式アクチュエーターや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーター等にも適用することもできる。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えばプリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
上記実施の形態に係るインクジェット式記録ヘッドは、インクジェット式記録装置に搭載される。図5は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。同図に示すように、本形態に係るインクジェット式記録装置Iは、上記実施の形態に係るインクジェット式記録ヘッド1A及び1Bを有しており、さらに記録ヘッド1A,1Bにインクを供給する供給手段を構成するインクカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられている。記録ヘッド1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッド1A及び1Bは、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出する。
また、キャリッジ軸5の一端部近傍には、駆動モーター6が設けられており、駆動モーター6の軸の先端部には外周に溝を有する第1のプーリー6aが設けられている。さらに、キャリッジ軸5の他端部近傍には、駆動モーター6の第1のプーリー6aに対応する第2のプーリー6bが回転自在に設けられており、これら第1のプーリー6aと第2のプーリー6bとの間には環状でゴム等の弾性部材からなるタイミングベルト7が掛けられている。
そして、駆動モーター6の駆動力がタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッド1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ3に沿ってプラテン8が設けられている。このプラテン8は図示しない紙送りモーターの駆動力により回転できるようになっており、給紙ローラーなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
I インクジェット式記録装置、 10 インクジェット式記録ヘッド、 11,110 流路基板、 12,121,122 圧力発生室、 13,131,132 ノズル開口、 17,29,171,172 マニホールド、 18,181,182 圧電素子、 28,280 循環用連通路、 35,36,350,360 バイパス流路

Claims (5)

  1. ポンプと液体噴射ヘッドによる液体吐出方法であって、
    前記液体噴射ヘッドは、ノズル開口に連通する圧力発生室と、複数の前記圧力発生室に連通する第1の液体貯留部と、複数の前記圧力発生室に連通し、かつ、複数の前記圧力発生室を介して前記第1の液体貯留部に連通する第2の液体貯留部と、前記圧力発生室を介さずに、前記第1の液体貯留部と前記第2の液体貯留部とをそれぞれで連通させる第1および第2のバイパス流路と、前記第1の液体貯留部へ液体を供給する供給路と、前記第2の液体貯留部から液体を排出する排出路と、前記圧力発生室内の液体を、前記ノズル開口を介して吐出させるための圧力発生手段とを備え、
    前記第1および第2のバイパス流路のそれぞれの流路抵抗Rと、前記第1および第2の液体貯留部を接続する前記圧力発生室を含む流路部分の流路抵抗rとの関係がR<r/N(ただし、Nは全ノズル開口の数)であって、
    前記ポンプにより、前記供給路、前記第1の液体貯留部、第2の液体貯留部および前記排出路の間で液体を循環させる間に、
    前記圧力発生手段により、前記圧力発生室内の液体を、前記ノズル開口を介して吐出する、液体吐出方法。
  2. 請求項1に記載する液体吐出方法において、
    前記第1の液体貯留部と、前記第2の液体貯留部とは、平行に形成されていることを特徴とする液体吐出方法。
  3. ノズル開口に連通する圧力発生室と、
    複数の前記圧力発生室に連通する第1の液体貯留部と、
    複数の前記圧力発生室に連通し、かつ、複数の前記圧力発生室を介して前記第1の液体貯留部に連通する第2の液体貯留部と、
    前記圧力発生室を介さずに、前記第1の液体貯留部と前記第2の液体貯留部とをそれぞれで連通させる第1および第2のバイパス流路と、
    前記第1の液体貯留部へ液体を供給する供給路と、
    前記第2の液体貯留部から液体を排出する排出路と、
    前記圧力発生室内の液体を、前記ノズル開口を介して吐出させるための圧力発生手段と、
    を備え、
    前記第1および第2のバイパス流路のそれぞれの流路抵抗Rと、前記第1および第2の液体貯留部を接続する前記圧力発生室を含む流路部分の流路抵抗rとの関係がR<r/N(ただし、Nは全ノズル開口の数)となる、ことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  4. 請求項3に記載する液体噴射ヘッドにおいて、
    前記第1の液体貯留部と、前記第2の液体貯留部とは、平行に形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  5. 請求項3または請求項4に記載する液体噴射ヘッドと、
    前記供給路、前記第1の液体貯留部、第2の液体貯留部および前記排出路の間で液体を循環させるためのポンプと、
    を有し、
    前記ポンプにより、前記供給路、前記第1の液体貯留部、第2の液体貯留部および前記排出路の間で液体を循環させる間に、
    前記圧力発生手段により、前記圧力発生室内の液体を、前記ノズル開口を介して吐出することを特徴とする液体噴射装置。
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