JP4587157B2 - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数色のインクなどの複数の異なる種類のインクを、紙などの記録媒体に付与するインクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置およびインクジェット記録ヘッドの使用方法に関する。
カラー画像を得るためのインクジェット記録ヘッドは、例えば、特許文献1(特公昭61−229563号公報)等に記載されているように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを吐出するノズルを備えたヘッドが主走査方向に所定距離だけ離して搭載配置されている。
また、階調再現性を高くするため、あるいは紙上での粒状性を目立ちにくくするため、インクジェット記録装置では、濃度の異なるインクを用いることがある。
カラー画像用のインクジェット記録ヘッドまたは濃度の異なるインクを用いるインクジェット記録装置のように複数種類のインクを用いる場合、それぞれのインクに対応するヘッドを別々にしてしまうと、インクジェット記録装置のサイズが大きくなってしまうという問題が生じる。
インクジェット記録装置の大型化という問題を解決するために、同一基板上に、複数の色、濃度のインクに対応する発熱抵抗素子(電気熱変換素子)を複数配置するとともに、それぞれの発熱抵抗素子に対応するノズルや流路等もこの基板上に設けた、いわゆる多色一体型のインクジェット記録ヘッドが特許文献2(特許第2718939号公報)等に提案されている。
特公昭61−229563号公報 特許第2718939号公報
近年、カラーインクジェット記録装置は更なる画質の向上が求められ、特に、記録された画像の鮮明度およびコントラストを向上させることが求められている。この要求に応えるためには、インクの染料濃度を上げることにより、画像の鮮明度を上げることが知られている。
しかしながら、インクの染料濃度が上がるにしたがって、インクの粘度も高くなっていく。インクの粘度が高くなっていくにつれて、吐出口からインクを吐出した後のインクのノズルへのリフィル(再供給)が遅くなっていく。つまり、インクの染料濃度が上がるにつれて、吐出口からインクを吐出した後のインクのノズルへのリフィルが遅くなっていく。
したがって、所定の粘度を越えるような染料濃度のインクを用いた場合、ノズルに十分なインクが供給される前にインク滴の吐出が実行されてしまう可能性があり、安定したインク滴の吐出を行うことができなくなるという問題が生じてしまう。
また、インクの粘度は、外環境の温度および湿度の影響を受けて変化するので、例えば、外環境の温度が低い状況または外環境の湿度が低い状況においては、インクの粘度が高
くなり、安定したインク滴の吐出ができなくなるという現象が生じやすくなる。
したがって、所定の粘度を越えるような染料濃度のインクを用いたカラーインクジェット記録装置では、外環境の温度が低い状況または外環境の湿度が低い状況において、安定したインク滴の吐出を実行できなくなる現象が顕著に現れやすくなり、ついには、インクの主滴が正常に形成されない、もしくは、インク滴の吐出方向が設計上の吐出方向に対してズレる、もしくは、インク敵が吐出しなくなるという吐出不良が生じてしまう。
本発明の目的は、例えば、記録画像の鮮明度およびコントラストとを向上させるために、所定の粘度を越える染料濃度のインクを用いた場合においても、安定したインク滴の吐出を行うことが可能となるインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置とを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のインクジェット記録ヘッドは、複数の吐出口からなる吐出口列と、前記吐出口からインクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する発熱抵抗素子とを含む記録素子基板と、前記記録素子基板に接して設けられる放熱板とを有し、前記吐出口列は3以上の複数あり、前記吐出口列のそれぞれは、温度が高くなるほど粘度が低くなる複数種類のインクのいずれか1つと対応するインクジェット記録ヘッドであって、前記記録素子基板において、前記複数種類のインクの中で最も粘度が高いインクに対応する第1の吐出口列が、他の吐出口列の間に配設されており、前記記録素子基板と前記放熱板との接合面であって、前記第1の吐出口列と該第1の吐出口列に隣接する前記他の吐出口列との間に対応する位置に溝部を備えることを特徴とする。
上記の発明によれば、最も粘度が高いインクに対応する吐出口列の両隣の2つの吐出口列の周囲の記録素子基板を、最も粘度が高いインクの熱源として利用することができるので、例えば、最も粘度が高いインクに対応する吐出口列を複数の吐出口列の端部とした場合に比べて、最も粘度が高いインクの温度を高くして該インクの粘度を低くすることが可能となり、インク滴の吐出不良を解消可能となる。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記最も粘度が高いインクに対応する吐出口列は、前記複数の吐出口列の中央の列となるように配設されていることが望ましい。この場合、複数のインクの中で最も粘度の高いインクを、インクジェット記録ヘッドにおいて他の吐出口列よりも温度が高くなる可能性の高い吐出口列である中央の吐出口列から吐出させるので、従来発生していた最も粘度の高いインクに起因する吐出不良を解消し、より安定した吐出を行うことが可能となり、高精細な画像を得ることができる。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記発熱抵抗素子が前記複数の吐出口列が有する全ての吐出口から前記インクを同時に吐出させた際に、前記最も粘度が高いインクに対応する吐出口列が到達する温度が、前記複数の吐出口列の端部の列となる吐出口列が到達する温度より高いことが望ましい。この場合、発熱抵抗素子が複数の吐出口列が有する全ての吐出口からインクを同時に吐出させた後に、記録を行うようにすれば、例えば、最も粘度が高いインクに対応する吐出口列を複数の吐出口列の端部とした場合に比べて、最も粘度が高いインクの温度を高くして該インクの粘度を低くすることが可能となり、インク滴の吐出不良を解消可能となる。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記発熱抵抗素子が前記複数の吐出口列が有する全ての吐出口から前記インクを同時に吐出させた後に、前記最も粘度が高いインクに対応する吐出口列からの放熱が、前記複数の吐出口列の端部の列となる吐出口列からの放熱より少ないことが望ましい。この場合、発熱抵抗素子が複数の吐出口列が有する全ての吐出口からインクを同時に吐出させた後に、記録を行うようにすれば、例えば、最も粘度が高いインクに対応する吐出口列を複数の吐出口列の端部とした場合に比べて、最も粘度が高いインクの温度を高くして該インクの粘度を低くすることが可能となり、インク滴の吐出不良を解消可能となる。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記最も粘度が高いインクは、前記複数の吐出口列と対応づけられたインクの中で最も染料濃度が高いものであってもよい。この場合、最も染料濃度が高いインクの粘度を低くすることが可能となり、インク滴の吐出不良を解消可能となる。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記最も粘度が高いインクの粘度は、前記複数の吐出口列と対応づけられたインクから前記最も粘度が高いインクを除いた残りのインクの粘度の1.2倍以上であってもよい。この場合、記録画像の鮮明度およびコントラストとを向上させることが可能となる。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記録素子基板は、前記複数の吐出口列が配設された共通の基板を有することが望ましい。この場合、インクジェット記録ヘッドの小型化が図れ、熱の伝わり方のむらを少なくすることが可能となる。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記複数の吐出口列の少なくとも2つは、第1の吐出口列と、該第1の吐出口列に対応する第2の吐出口列とからなり、前記第1の吐出口列のそれぞれは、前記インクジェット記録ヘッドの走査方向と直行する直線に関して、前記第2の吐出口列のそれぞれと線対称となる位置から前記走査方向と直行する方向に所定の距離だけずれた位置に配設されている構成としてもよい。この場合、インク滴の吐出不良を解消可能になるとともに、双方向印字を行うときに、複数のインクを記録媒体に吐出する順番を同じにできるので、双方向印字時に発生するインクの打ち込み順に起因する色ムラを解消することが可能となる。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記複数の吐出口列の少なくとも1つは、該吐出口列に対応するインクを複数種の吐出量で吐出する構成としてもよい。この場合、インク滴の吐出不良を解消可能になるとともに、同一種類のインクを複数種の吐出量で吐出するので、記録媒体に記録されるインク滴の粒状感を目立ちにくくすることが可能となる。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記最も粘度が高いインクを吐出口列の並びにおいて中央の列となる吐出口列から吐出させ、該中央の吐出口列から吐出口列の並びにおいて端部となる吐出口列に向けて該吐出口列が吐出するインクの粘度が徐々に低くなっていくようにしてもよい。この場合、中央の吐出口列から端部の吐出口列に向けて温度が低くなっていく可能性が高いので、粘度が高いインクほど温度が高くなる吐出口列から吐出させることが可能となり、安定したインクの吐出が可能となる。
また、本発明のインクジェット記録装置は、前記インクジェット記録ヘッドを含むことを特徴とする。この場合、上記の効果を奏するインクジェット記録装置を実現することが可能となる。
本発明によれば、例えば、記録画像の鮮明度およびコントラストとを向上させるために、所定の粘度を越える染料濃度のインクを用いた場合においても、安定したインク滴の吐出を行うことが可能なインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳細に説明する。
(第1の実施例)
図1および図2は、本発明の第1の実施例のインクジェット記録ヘッドの要部を模式的に示す説明図である。図1は、インクジェット記録ヘッドの要部の平面図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。
図1において、第1の記録素子基板としての記録素子基板300は、複数の吐出口列としての、吐出口列11と、吐出口列12と、吐出口列13および吐出口列14とを含む。
吐出口列11、吐出口列12、吐出口列13および吐出口列14のそれぞれは、インクジェット記録ヘッドの副走査方向に並ぶ複数の吐出口10からなる。
吐出口列11と、吐出口列12と、吐出口列13および吐出口列14は、記録素子基板300において所定の順序で並ぶように配設されている。なお、本実施例では、吐出口列11と、吐出口列12と、吐出口列13と、吐出口列14とは、並列に並ぶように配設されている。
また、吐出口列11、吐出口列12、吐出口列13および吐出口列14のそれぞれは、温度が高くなるほど粘度が低くなる複数種類のインクのいずれか1つと対応する。各吐出口10は、該吐出口が属する吐出口列に対応づけられているインクのインク適を吐出する。
吐出口列11は、第1の吐出口列11aと第2の吐出口列11bとを有する。また、吐出口列12は、第1の吐出口列12aと第2の吐出口列12bとを有し、吐出口列13は、第1の吐出口列13aと第2の吐出口列13bとを有し、吐出口列14は、第1の吐出口列14aと第2の吐出口列14bとを有する。
図2において、記録素子基板300は、エネルギー変換素子および記録素子としての発熱抵抗素子50が形成されている基板20と、吐出口10が形成されている基板としてのオリフィスプレート60とを備えている。なお、図2において、図1に示したものと同一構成のものには同一符号を附してある。
基板20は、本実施例では面方位<100>のシリコン単結晶基板で形成され、オリフィスプレート60との接触面20aには、発熱抵抗素子50と、発熱抵抗素子50に駆動用電力を供給するアルミ等の電気配線(図示せず。)とが形成されている。
また、基板20には、異方性エッチングにより形成された4つの貫通口31〜34が設けられている。貫通口31は、吐出口列11に液体としてのインクを供給するインク供給口31となる。また、貫通口32は、吐出口列12へインクを供給するインク供給口32となり、貫通口33は、吐出口列13へインクを供給するインク供給口33となり、貫通口34は、吐出口列14へインクを供給するインク供給口34となる。
なお、本実施例では、基板20として面方位<100>のシリコン基板を使用しているが、基板20は、面方位<100>のシリコン基板に限るものではなく適宜変更可能であ
る。例えば、基板20として、面方位が<110>のシリコン基板を用いてもよい。
基板20として面方位が<110>のシリコン基板を用いた場合、エッチングによって基板20にインク供給口31〜34を形成する際に、基板20に対して垂直(基板20の厚み方向)にエッチングが進行するので、基板20の厚み方向でその断面形状の変化の少ないインク供給口を容易に得ることができる。したがって、基板20のサイズは、基板20に形成するインク供給口31〜34の大きさに基づいて決定することが可能となり、インクジェット記録ヘッドの小型化を図ることが可能となる。
また、本実施例では、インク供給口31〜34をエッチングにより形成しているので、インク供給口31〜34を容易に形成できる。しかしながら、インク供給口31〜34の形成方法は、エッチングに限るものではなく適宜変更可能である。例えば、サンドブラストまたはレーザー加工などの方法によってインク供給口31〜34を形成してもよい。
基板20の接触面20a上に配設されるオリフィスプレート60は、本実施例では、感光性エポキシ樹脂で形成され、例えば、特開昭62−264957号公報などに記載されるような工程により、発熱抵抗素子50に対応した位置に吐出口10およびノズル40が形成される。
なお、記録素子基板300は、例えば、特開平9−11479号公報に記載されている方法で形成してもよい。具体的には、基板20としてのシリコン基板上に酸化シリコン膜あるいは窒化シリコン膜を形成した後、該膜を残した状態で基板20にインク供給口を設け、その後、該膜の上にオリフィスプレート60を設け、その後、インク供給口部に存在する酸化シリコン膜あるいは窒化シリコン膜を除去し、オリフィスプレート60に貫通口と吐出口とノズルとを形成する。この場合、安価で精密なインクジェット記録ヘッドを作成することが可能となる。よって、この方法で記録素子基板300を形成することが望ましい。
基板20およびオリフィスプレート60とを有する記録素子基板300は、発熱抵抗素子50からノズル40内のインク等の液体に供給される熱エネルギーによる該液体の膜沸騰により生じる気泡の圧力を利用して、吐出口10からインク等の液体を吐出して記録を行う。
なお、発熱抵抗素子50からインク等の液体に供給される熱エネルギーは、記録素子基板300の中のインク等の液体を吐出する吐出口10の周囲の部分にも供給される。よって、各吐出口10の周囲の部分(以下、単に「吐出口」または「吐出口列」と称する。)は熱源となる。
図3は、記録素子基板300を備えたインクジェット記録装置の要部、具体的には記録素子基板300を備えたインクジェット記録ヘッドを模式的に示した説明図である。
図3(a)は、インクジェット記録ヘッドを構成する要部を示した斜視図である。
図3(a)において、インクジェット記録ヘッドは、記録素子基板300と、インク流路形成部材102と、配線板103と、タンクホルダ150とを含む。
インク流路形成部材102は、複数のインク流路を備える。タンクホルダ150は、インク流路形成部材102にインクを供給するためのインクタンクを保持する。
記録素子基板300は、記録素子基板300の基板20に設けられた電気配線が配線板
103と接続し、かつ、記録素子基板300のインク供給口31〜34がインク流路形成部材102が有する複数のインク流路に連通するように、インク流路形成部102に固定される。
図3(b)は、インクタンク200C、インクタンク200M、インクタンク200Yおよびインクタンク200Kが、インクホルダ150に保持されている状態を示したインクジェット記録ヘッド100を示した斜視図である。なお、図3(b)において、図3(a)と同一構成のものには、同一符号を附してある。
図3(b)において、インクタンク200Cはシアン(C)色のインクを保持する。また、インクタンク200Mはマゼンタ(M)色のインクを保持し、インクタンク200Yはイエロー(Y)色のインクを保持し、インクタンク200Kはブラック(K)色のインクを保持する。
配線板103に設けられている電気的接続部101がインクジェット記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置の電気接続部と接続した際に、記録素子基板300は、該電気接続部から供給される駆動信号を配線板103を介して受け取ることが可能となる。
記録素子基板300が駆動信号を受け取ると、受け取った駆動信号が供給される発熱抵抗体50が駆動し、駆動した発熱抵抗体50に対応する位置に配設されている吐出口10から、インク流路形成部材102を介してインクタンクから供給されるインクが吐出されて記録が行われる。
上述のようなインクジェット記録ヘッドを用いたカラーインクジェット記録装置は、近年、更なる画質の向上が求められ、記録画像の鮮明度およびコントラストを向上させることが求められている。この要求に応えるためには、インクの染料濃度を上げることにより、画像の鮮明度を上げることが広く知られている。
しかしながら、インクの染料濃度を上げると、インクの染料濃度が上がるにしたがって、インクの粘度も高くなっていく。
図4は、あるインクの染料濃度と該インクの粘度との関係を示した説明図である。図4に示したように、例えば、インクの染料濃度が4.5%のときは、インクの粘度は2.5mPa・s程度だが、インク染料濃度が6%になると、インクの粘度は2.7mPa・s程度まで上昇する。
そして、インク自身の粘度が高くなり、さらに、外環境の温度および湿度の影響を受けてインクの粘度がある限度を超えたときに、インク滴の吐出による記録を実行しようとすると、吐出口からの一発目のインク滴の吐出が不安定になり、ついには、インクの主滴が正常に形成されない、もしくは、インク滴の吐出方向が設計した吐出方向に対してズレる、もしくは、インク敵が吐出しなくなるという吐出不良が生じてしまう。
インク粘度に起因する吐出不良を解消するには、インクの粘度が所定の値よりも高いときは、記録素子基板300の温度を上げ、インクの粘度を低くさせることが、安定した吐出を行うにあたっては、有効な手段となる。
本実施例のインクジェット記録ヘッドにおいては、図1に示すように、吐出口10は複数設けられ、それらが同一記録素子基板300中に所定のピッチで走査方向にそれぞれ配設された吐出口列11〜14を有している。複数の吐出口列を同一記録素子基板300に設ける場合、同一記録素子基板における熱の伝わり方にむらがなくなるようにすることが
可能となる。
図1において、記録素子基板300の中央領域(例えば、複数の吐出口列を所定の順序で並ぶように配設させた際に、その並びにおいて中央の列となる吐出列を含む部分)に配設された吐出口列11は、その両端に熱源となる他の吐出口列(吐出口列12と吐出口列14)を有するため、吐出口列の並びにおいて端部の列となる吐出口列12および吐出口列13よりも熱が逃げにくい。
なお、本願では、吐出口列が偶数列存在する場合、吐出口列の並びにおいて中央の列となる吐出口列を、吐出口列の並びにおいて中央の列となる2つの吐出口列のいずれかまたはその両方とする。
また、記録素子基板300の中央領域に配設された吐出口列14は、その両端に熱源となる他の吐出口列(吐出口列11と吐出口列13)を有するため、吐出口列の並びにおいて端部の列となる吐出口列12および吐出口列13よりも熱が逃げにくい。
また、例えば、インクを安定的に吐出するために行う予備吐出のように複数の吐出口列のすべてから同時にインク適を吐出させた後に記録を行うような場合、2つの吐出口列の間に配設された吐出口列(本実施例では、吐出口列11と吐出口列14)は、両側の吐出口列が熱源となるので、吐出口列の並びにおいて端部の列となる吐出口列より温度が上がりやすく、また、熱が逃げにくい。
よって、複数の吐出口列から同時にインク適を吐出させたとき、記録素子基板300において2つの吐出口列の間に配設された吐出口列付近の温度は、記録素子基板300において吐出口列の並びで端部の列付近の温度より高い状態になる。
また、複数の吐出口列から同時にインク適を吐出させた後に、最も粘度が高いインクに対応する吐出口列からの放熱が、複数の吐出口列の端部の列となる吐出口列からの放熱より少なくなる。
本実施例では、複数色のインクを使用して、記録媒体に記録を行う場合、不安定な吐出が一番起こりやすい粘度の高いインクを吐出する吐出口列を、記録素子基板300において他の領域よりも温度が高い状態になる可能性の高い2つの吐出口列の間に配設させている。
さらに言えば、本実施例では、粘度の高いインクを吐出する吐出口列を、吐出口列の並びにおいて中央の列となる吐出口列(本実施例では、吐出口列11と吐出口列14とのいずれかであり、以下、一例として吐出口列11とする。)としている。なお、吐出口列の並びにおいて中央の列となる吐出口列は、記録素子基板300において他の吐出口列が存在する領域よりも温度が高い状態になる可能性が高い。
本実施例によれば、最も粘度が高いインクに対応する吐出口列の両隣の2つの吐出口列の周囲の第1の記録素子基板を、最も粘度が高いインクの熱源として利用することができるので、例えば、最も粘度が高いインクに対応する吐出口列を複数の吐出口列の一列の並びの端部とした場合に比べて、最も粘度が高いインクの温度を高くして該インクの粘度を低くすることが可能となり、インク滴の吐出不良を解消可能となる。
なお、本実施例では、紙等の記録媒体にインク適を吐出して画像を形成するにあたって、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のインクを用いるものとする。
ブラックインクにおいては、記録される画像をはっきりさせるために、ブラックインクのOD値の向上が求められている。このため、本実施例では、ブラックインクの染料濃度を上げてOD値を上げる。したがって、ブラックインクは、染料濃度が高いため、そのインクの組成において、ほかのインクに比べて粘度が高くなる。
例えば、本実施例で使用されるインクの粘度は、シアン、マゼンタおよびイエローは、2.2mPa・s程度で、ブラックは2.7mPa・sであり、ブラック色のインクの粘度は、その他の色のインクの粘度の1.2倍以上である。なお、複数のインクの中で最も粘度の高いインクの粘度は、他のインクの粘度の1.2倍以上であることに限るものではないが、粘度の差が大きいほど、記録画像の鮮明度およびコントラストとを向上させることが可能となる。
本実施例では、記録素子基板300の吐出口列11〜14において、外側の吐出口列12、13は、それぞれシアン(C)、マゼンタ(M)と対応させ、内側の吐出口列11、14は、それぞれブラック(K)、イエロー(Y)と対応させている。
よって、インク供給口31にはインクタンク200Kからブラックインクが供給され、インク供給口34にはインクタンク200Yからイエローインクが供給され、インク供給口33にはインクタンク200Mからマゼンタインクが供給され、インク供給口32にはインクタンク200Cからシアンインクが供給される。
よって、吐出口列12からはシアン色のインク滴が吐出され、吐出口列13からはマゼンダ色のインク滴が吐出され、吐出口列14からはイエロー色のインク滴が吐出される。また、吐出口列12、13より温度が高くなる吐出口列11からは複数のインクの中で最も粘度の高いブラック色のインク滴が吐出される。
なお、複数のインクの中で最も粘度の高いブラック色のインク滴を吐出口列14から吐出させるようにしてもよい。
本実施例では、複数のインクの中で最も粘度の高いインクを、インクジェット記録ヘッドにおいて他の吐出口列よりも温度が高くなる可能性の高い吐出口列、例えば、2つの吐出口列の間に配設されている吐出口列、さらに言えば、吐出口列の並びにおいて中央の列となる吐出口列から吐出させるので、従来発生していた最も粘度の高いインクに起因する吐出不良を解消し、より安定した吐出を行うことが可能となり、高精細な画像を得ることができる。
また、複数のインクの中で最も粘度の高いインクとして複数のインクの中で最も染料濃度の高いインクを用いているので、記録画像の鮮明度およびコントラストとを向上させるために所定の粘度を越える染料濃度のインクを用いた場合においても、安定したインク滴の吐出を行うことが可能となる。
なお、本実施例は、インクジェット記録ヘッドの走査方向に所定のピッチで吐出口列が配列されているインクジェット記録ヘッドに限るものではない。
図5は、インクジェット記録ヘッドの他の例、具体的には、記録素子基板301において、インクジェット記録ヘッドの副走査方向に吐出口10が並ぶ吐出口列(具体的には、吐出口列11〜14)が、インクジェット記録ヘッドの副走査方向に直列に配列されている例を示した平面図である。なお、図5において、図1に示したものと同一構成のものには同一符号を附してある。
図5において、記録素子基板301には、複数の吐出口列(具体的には、吐出口列11〜14)が、インクジェット記録ヘッドの副走査方向に直列に配列されている。
吐出口列11〜14のそれぞれには、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクが供給される。
本実施例では、染料濃度が高く、4種類のインクの中で最も粘度が高いブラックインクを吐出する吐出口列11を、吐出口列の並びにおいて中央の列となる吐出口列としている。換言すると、複数のインクの中で最も粘度が高いブラックインクを吐出する吐出口列11は、記録素子基板301において、他の吐出口列の間に配設されている。
図1または図5に示したような本実施例によれば、最も粘度が高いインクに対応する吐出口列の両隣の2つの吐出口列の周囲の記録素子基板の熱源として、吐出口からインクを吐出させる発熱抵抗素子を用いているので、記録素子基板の熱源として専用の熱源を使用する場合に比べて、構成の簡略化が図れる。
(第2の実施例)
図6は、本発明の第2の実施例のインクジェット記録ヘッドの要部を示した平面図である。なお、図6において、図1に示したものと同一構成のものには、同一符号を附してある。
図6において、記録素子基板302は、第1の吐出口列11a、14a、13aおよび12aからなる第1の吐出口列群10aと、第2の吐出口列11b、14b、13bおよび12bからなる第2の吐出口列群10bとが配設されている。
第1の吐出口列群10aは、インクジェット記録ヘッドの副走査方向と同じ方向の直線Xに関して第2の吐出口列群10bと線対称となる位置から該副走査方向に所定の距離だけずれた位置に配設されている。したがって、双方向印字を行うときに、複数のインクを記録媒体に吐出する順番を同じにできるので、双方向印字時に発生するインクの打ち込み順に起因する色ムラを解消することが可能となる。
なお、本実施例では、上記所定の距離として、1つの吐出口列を構成する複数の吐出口の中で隣り合う吐出口の間の距離の半分の距離を用いている。また、各吐出口列11a〜14aの一端からi番目の吐出口のそれぞれの位置は、記録素子基板302が走査方向に移動した際に同じ地点を通過するように配設されている。また、各吐出口列11b〜14bの一端からi番目の吐出口のそれぞれの位置は、記録素子基板302が走査方向に移動した際に同じ地点を通過するように配設されている。
したがって、同種類のインクを吐出する第1の吐出口列と第2の吐出口列とにおいては、走査方向への移動に際にして、各吐出口が、互いの吐出口列の吐出口の間を補間し合うように配列されており、各吐出口列の吐出口密度の倍の密度で副走査方向に記録を行うことができるようになっている。
本実施例では、複数のインクの中で最もインクの染料濃度が高く粘度が高いインクを、吐出口列の並びにおいて中央の列となる吐出口列11aおよび吐出口列11bから吐出させる構成とし、次に粘度が高いインクを吐出口列14aおよび吐出口列14bから吐出させ、次に粘度が高いインクを吐出口列13aおよび吐出口列13bから吐出させ、複数のインクの中で最も粘度が低いインクを一番外側の吐出口列12aおよび吐出口列12bから吐出させる構成としている。
例えば、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)の各色
のインクの粘度の関係が、シアン(C)<マゼンダ(M)<イエロー(Y)<ブラック(K)の関係にあるとき、最も外側の吐出口列12aおよび吐出口列12bではシアン(C)色のインクを、吐出口列13aおよび吐出口列13bではマゼンタ(M)色のインクを、吐出口列14aおよび吐出口列14bではイエロー(Y)を、最も内側の互いに隣接する吐出口列11a,11bでは複数のインクの中で最も粘度が高い染料ブラック(K)を吐出するものである。
本実施例では、複数のインクの中で最も粘度が高いインクを吐出口列の並びにおいて中央の列となる吐出口列11aおよび吐出口列11bから吐出させ、該中央の吐出口列から吐出口列の並びにおいて端部となる吐出口列に向けて該吐出口列が吐出するインクの粘度が低くなっていくようにしている。吐出口列の並びにおいて、中央の吐出口列から端部の吐出口列に向けて温度が低くなっていく可能性が高いので(例えば、予備吐出のように複数の吐出口列のすべてから同時にインク適を吐出させた後で、記録を行う場合)、粘度が高いインクほど温度が高くなる吐出口列から吐出させることが可能となり、安定したインクの吐出が可能となる。
なお、本実施例では、複数の吐出口列の全て、具体的には吐出口列11〜14について、第1の吐出口列のそれぞれが、インクジェット記録ヘッドの走査方向と直行する直線に関して、第2の吐出口列のそれぞれと線対称となる位置から走査方向と直行する方向に所定の距離だけずれた位置に配設するようにしたが、このような配置を行う吐出口列の数は、少なくとも2つあればよい。
図7は、図6に示した記録素子基板を搭載するインクジェット記録装置の要部、具体的には図6に示した記録素子基板を搭載するインクジェット記録ヘッド110の一例を示した斜視図である。なお、図7において、図3に示したものと同一構成のものには同一符号を附してある。ただし、インク流路形成部材102には、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)および染料ブラック(K)の各色のインクのインク流路と顔料のブラックインク(Bk)のインク流路とが形成されている。
図7において、インク流路形成部材102には、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)の各色のインクを吐出可能な記録素子基板302と、顔料のブラックインク(Bk)を吐出させるための吐出口列18および吐出口列19とを備えた記録素子基板303とが固定される。よって、本実施例では、5種類のインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドが形成される。この場合、記録素子基板303を加えることにより、記録素子基板303がない場合に比べて、多くの種類のインクを用いることが可能となる。
なお、顔料ブラックインクを吐出するノズルの数は、モノクロ記録における記録速度を向上させるために、他の1つの色のインクを吐出するノズルの数より多く設けられている。本実施例では、顔料ブラックインク(Bk)用の吐出口列18および吐出口列19は、吐出口列群10aおよび吐出口列群10bと同様に、走査方向への移動に際にして、各吐出口が、互いの吐出口列の吐出口の間を補間し合うように配列されており、各吐出口列の吐出口密度の倍の密度で副走査方向に記録を行うことができるようになっている。
なお、本実施例では、顔料ブラックインク(Bk)を吐出する吐出口列を記録素子基板303のみに設けているが、顔料ブラックインク(Bk)を吐出する吐出口列を記録素子基板302のみに設けてもよく、また、顔料ブラックインク(Bk)を吐出する吐出口列を記録素子基板302と記録素子基板303の双方に設けるようにしてもよい。
図8は、本実施例の別の形態を示した平面図である。図8において、前図に示したもの
と同一構成のものには同一符号を付してある。
なお、図8に示した例は、2次色の形成に用い、かつ、粒状感が目立ちやすいシアン(C)とマゼンタ(M)のいずれか色のインクを吐出する吐出口列を、インクジェット記録ヘッドの副走査方向と同じ方向の直線Xに関して略線対称となるように記録素子基板上に配置するとともに、シアン(C)とマゼンタ(M)の各色のインクを複数種類のインク量で吐出可能とする例である。
図8において、吐出口列12a、12b、15a、15bはシアン(C)色のインクを吐出する吐出口列である。
吐出口列12a、12bは、例えば、吐出量が5plであるインクを吐出する吐出口からなる。
吐出口列12aは、インクジェット記録ヘッドの副走査方向と同じ方向の直線Xに関して吐出口列12bと線対称となる位置から該副走査方向に所定の距離(吐出口列12b内の隣り合う吐出口間の距離の半分の距離)だけずれた位置に配設されている。よって、吐出口列12aおよび12bとを用いた記録においては、各吐出口列の吐出口の配列密度の倍の密度で副走査方向に記録を行うことができるようになっている。
また、吐出口列15a、15bは、例えば、吐出量が2plであるインクを吐出する吐出口からなる。
吐出口列15aは、インクジェット記録ヘッドの副走査方向と同じ方向の直線Xに関して吐出口列15bと線対称となる位置から該副走査方向に所定の距離(吐出口列15b内の隣り合う吐出口間の距離の半分の距離)だけずれた位置に配設されている。よって、吐出口列15aおよび15bとを用いた記録においては、各吐出口列の吐出口の配列密度の倍の密度で副走査方向に記録を行うことができるようになっている。
さらに、マゼンタ(M)色のインクを吐出する吐出口列13a、13b、16a、16bが、シアン(C)色のインクを吐出する吐出口列12a、12b、15a、15bの内側に、吐出口列12a、12b、15a、15bと同様な配置で配列されている。
さらに、その内側に、イエロー(Y)色のインクを吐出する吐出口列14と、インクの粘度が最も高いブラック(K)色のインクを吐出する吐出口列11が配列されている。
本実施例によれば、同一種類のインクを複数種の吐出量で吐出するので、記録媒体に記録されるインク滴の粒状感を目立ちにくくすることが可能となる。
また、本実施例によれば、インクジェット記録ヘッドの副走査方向と同じ方向の直線Xに関して略線対称となるように配置された同種のインクを吐出する複数の吐出口列を有するインクジェット記録ヘッドにおいても、複数の吐出口列の並びの中で、最も温度が高くなる可能性があり、一番熱が逃げにくい、吐出口列の並びにおいて中央の列となる吐出口列からインクの粘度が一番高いインクを吐出することで、他のインクに対して、吐出不良を起こしやすい、粘度が高いインクの吐出をより安定的に行うことが可能となる。
なお、本実施例では、吐出口列に対応するインクを複数種の吐出量で吐出する吐出口列を、マゼンタ(M)色のインクを吐出する吐出口列と、シアン(C)色のインクを吐出する吐出口列としたが、吐出口列に対応するインクを複数種の吐出量で吐出する吐出口列は、これに限らず適宜変更可能であり、例えば、複数の吐出口列の少なくとも1つが、吐出
口列に対応するインクを複数種の吐出量で吐出するようにすればよい。
また、本実施例では、最も粘度が高いインクを吐出する吐出口列を、吐出口列の並びにおいて中央の列となる吐出口列としているが、該吐出口列は該中央の列となる吐出口列に限るものではなく、最も粘度が高いインクを吐出する吐出口列は、2つの吐出口列の間に配設されて吐出口列であればよい。
(第3の実施例)
図9および図10は、本発明の第3の実施例のインクジェット記録ヘッド示した説明図である。なお、図9は、インクジェット記録ヘッドの要部の平面図であり、図10は、図9のB−B線断面図である。また、図9および図10において、前図で示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
本実施例は、吐出口列が配置されているインクジェット記録ヘッドにおいて、記録素子基板305の温度上昇を防ぐための放熱板80を設けたものである(図10参照。)。
図9において、記録素子基板305は、各色のインク毎に独立して設けられている。
図10において、放熱板80は、記録素子基板305と接しており、記録素子基板305のインク供給口31〜34に合わせて開口部91〜94を有している。
さらに、放熱板80は、図9および図10に示すように、インクの粘度が一番高いインクを吐出する吐出口列11の周囲に溝81を設け、インクの粘度が一番高いインクを吐出する吐出口列11の温度が他のノズル列より、放熱が進まず、温度が高くなるように構成している。
本実施例では、インクの粘度が一番高いインクを吐出する吐出口列に対応する放熱板による放熱効率が、インクの粘度が一番高いインクを吐出する吐出口列と異なる吐出口列に対応する放熱板による放熱効率より悪くしているので、インクの粘度が一番高いインクを吐出する吐出口列の温度を他の吐出口列の温度よりも高くでき、他のインクよりも吐出不良を起こしやすい粘度が高いインクの吐出を安定的に行うことが可能となる。
また、例えば、インクを安定的に吐出するために行う予備吐出のように複数の吐出口列のすべてから同時にインク適を吐出させた後に、記録を行うような場合、2つの吐出口列の間に配設された吐出口列は、両側の吐出口列が熱源となるので、吐出口列の並びにおいて端部の列となる吐出口列より温度が上がりやすく、また、熱が逃げにくい。よって、複数の吐出口列から同時にインク適を吐出させたとき、最も粘度が高いインクに対応する吐出口列からの放熱が、複数の吐出口列の端部の列となる吐出口列からの放熱より少なくなり、最も粘度が高いインクに対応する吐出口列付近の温度は、端部の列付近の温度より高い状態になる。その後、記録を行えば、他のインクよりも吐出不良を起こしやすい粘度が高いインクの吐出を安定的に行うことが可能となる。
なお、図9および図10に示したような放熱板を、上記の第1または第2の実施例に用いてもよい。
(第4の実施例)
図11は、本発明の第4の実施例のインクジェット記録ヘッドの要部を示した平面図である。なお、図11において、図1に示したものと同一構成のものには同一符号を附してある。
本実施例では、吐出口列が配置されているインクジェット記録ヘッドにおいて、記録素子基板306の温度を調節するために、熱供給部としてのサブヒータ70をさらに設けて
ある。
図11において、サブヒータ70は、例えば、低温環境において、インク滴を吐出させる動作を行う際に発生する可能性の高い吐出不良を防ぐために設けられており、インク滴を吐出する発熱抵抗素子50に駆動用の電流を通電させる前に、記録素子基板306の温度を上げるために用いられている。
記録素子基板306においてサブヒータ70の周辺は、サブヒータ70による加熱により記録素子基板306内で温度が一番高くなる。そこで、本実施例では、インクの粘度が一番高いインクを吐出する吐出口列を、複数の吐出口列の中でサブヒータ70の最も近くに配置し、他のインクよりも吐出不良を起こしやすい粘度が高いインクの吐出を安定的に行うことを可能にしている。
本実施例では、第1、第2、第3の実施例とは異なり、インクの粘度が一番高いインクを吐出する吐出口列を、吐出口列の並びの中で端部の列となる吐出口列とするようにしてもよい。
なお、上記の各実施例においては、記録用に用いる液体(インク)の種類として、インクジェット記録分野で最もよく用いられるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のインクを例に説明したが、複数のインクの種類はこれに限るものではなく、例えば他色のインクを含んでもよく、適宜変更可能である。また、粘度が一番高いインクは、複数のインクの中で最も染料濃度が高いインクであればよく、ブラックインクに限らず、他のインク色であってもよい。
また、吐出口列の数は、3以上であればよい。
また、インクジェット記録ヘッド100は、各吐出口列を構成する吐出口の並び方向が上述した走査方向に対して異なる方向になるようにインクジェット記録装置に搭載され、これらの吐出口列から液体(インク)を吐出して記録を行う。
また、上記各実施例に記載のインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置は、安定したインク滴の吐出を行うことが可能となる。
以上説明した各実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
例えば、上記の各実施例では、前記吐出口からインクを吐出させる記録素子として、発熱抵抗素子を用いたが、記録素子は発熱抵抗素子に限るものではなく、吐出口列の吐出口から該吐出口列に対応するインクを吐出させかつ第1の記録素子基板の中のインクを吐出する吐出口の周囲の部分に熱を供給するものであればよい。
本発明の第1の実施例のインクジェット記録ヘッドの要部の一形態を示した図である。 図1に示したインクジェット記録ヘッドの要部の断面図である。 本発明の第1の実施例のインクジェット記録ヘッドの一例を説明するための説明図である。 インクの染料濃度と粘度の関係を示す説明図である。 本発明の第1の実施例のインクジェット記録ヘッドの要部の別の形態を示した図である。 本発明の第2の実施例のインクジェット記録ヘッドの要部の一形態を示した図である。 本発明の第2の実施例のインクジェット記録ヘッドの一例を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施例のインクジェット記録ヘッドの要部の別の形態を示した図である。 本発明の第3の実施例のインクジェット記録ヘッドの要部の一形態を示した図である。 図9に示したインクジェット記録ヘッドの要部の断面図である。 本発明の第4の実施例のインクジェット記録ヘッドの要部の一形態を示した図である。
符号の説明
10 吐出口
10a 第1の吐出口列群
10b 第2の吐出口列群
11〜16 吐出口列
20 基板
20a 接触面
31〜34 インク供給口
40 ノズル
50 発熱抵抗素子
60 オリフィスプレート
70 サブヒータ
80 放熱板
81 溝
100 インクジェット記録ヘッド
101 電気的接続部
102 インク流路形成部材
103 配線板
150 タンクホルダ
200 インクタンク
300〜306 記録素子基板

Claims (10)

  1. 複数の吐出口からなる吐出口列と、前記吐出口からインクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する発熱抵抗素子とを含む記録素子基板と、前記記録素子基板に接して設けられる放熱板とを有し、前記吐出口列は3以上の複数あり、前記吐出口列のそれぞれは、温度が高くなるほど粘度が低くなる複数種類のインクのいずれか1つと対応するインクジェット記録ヘッドであって、
    前記記録素子基板において、前記複数種類のインクの中で最も粘度が高いインクを吐出する第1の吐出口列が、該第1の吐出口列から吐出されるインクとは異なるインクを吐出する第2の吐出口列及び第3の吐出口列の間に配設されており、
    前記記録素子基板と前記放熱板との接合面であって、前記第1の吐出口列と該第1の吐出口列に隣接する前記第2の吐出口列及び前記第3の吐出口列との間に対応する位置に溝部を備えることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記最も粘度が高いインクに対応する吐出口列は、前記複数の吐出口列の中央の列となるように配設されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  3. 請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記発熱抵抗素子が前記複数の吐出口列が有する全ての吐出口から前記インクを同時に吐出させた際に、前記最も粘度が高いインクに対応する吐出口列が到達する温度が、前記複数の吐出口列の端部の列となる吐出口列が到達する温度より高いことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記発熱抵抗素子が前記複数の吐出口列が有する全ての吐出口から前記インクを同時に吐出させた後に、前記最も粘度が高いインクに対応する吐出口列からの放熱が、前記複数の吐出口列の端部の列となる吐出口列からの放熱より少ないことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記最も粘度が高いインクは、前記複数の吐出口列と対応づけられたインクの中で最も染料濃度が高いことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記最も粘度が高いインクの粘度は、前記複数の吐出口列と対応づけられたインクから前記最も粘度が高いインクを除いた残りのインクの粘度の1.2倍以上であることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  7. 請求項1ないし6のいずれかの記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記記録素子基板は、前記複数の吐出口列が配設された共通の基板を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  8. 請求項1ないしのいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記複数の吐出口列の少なくとも1つは、該吐出口列に対応するインクを複数種の吐出量で吐出することを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  9. 請求項1ないしのいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記最も粘度が高いインクを前記複数の吐出口列の中央の列となる吐出口列から吐出させ、該中央の吐出口列から前記吐出口列の端部となる吐出口列に向けて該吐出口列が吐出するインクの粘度が徐々に低くなっていくことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  10. 請求項1ないしのいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドを含むことを特徴とするインクジェット記録装置。
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