JP2003320657A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JP2003320657A
JP2003320657A JP2002130408A JP2002130408A JP2003320657A JP 2003320657 A JP2003320657 A JP 2003320657A JP 2002130408 A JP2002130408 A JP 2002130408A JP 2002130408 A JP2002130408 A JP 2002130408A JP 2003320657 A JP2003320657 A JP 2003320657A
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JP
Japan
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ink
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jet recording
ink jet
pixel
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JP2002130408A
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English (en)
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Tomoyuki Inoue
智之 井上
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録インクの局所的な着弾のばらつきがあっ
ても、多パス化することなく「きれい」なカラー画像を
得ることができるインクジェット記録方法を提供するこ
と。 【構成】 複数色のインク滴を複数のインク吐出口から
吐出する印字ヘッドを備え、カラー画像を記録するカラ
ーインクジェット記録方法において、1つの画素を形成
する複数色のインク滴を画素中心より半画素以内の位置
に着弾させてそれぞれ記録材上にドットを形成し、1画
素内の各色の順序或はドット中心間距離がラスター列間
で不定であることを特徴とする。ここで、前記画素の単
位が前記インク吐出口の配列密度と一致していること特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材にインク滴
を吐出して画像記録を行うインクジェット記録方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターやワープロ、複写
機等のOA機器が広く普及しており、これらの記録装置
の記録方式が数多く開発されている。インクジェット記
録装置は、他の記録方式と比べて高精細化が容易でしか
も高速で静粛性に優れ、且つ、安価であるという優れた
特徴を有する。
【0003】カラーインクジェット記録装置も数多く開
発されている。インクジェット記録装置は、ノズルから
インクを噴射して記録紙にインクを付着させて画像を形
成するものであるが、記録速度の向上のため、複数の記
録素子を集積配列して成る記録ヘッド(以下この項にお
いてマルチヘッドという)として、インク吐出口および
液路を複数集積したものを用い、更にカラー対応として
複数個の上記マルチヘッドを備えたものが一般的であ
る。
【0004】カラーイメージ画像を印字するに当たって
は、発色性、階調性、一様性等の様々な要素が必要とな
る。特に一様性に関しては、マルチヘッド製作工程差に
生じる僅かなノズル単位のばらつきが、印字したとき
に、各ノズルのインクの吐出量や吐出方向の向きに影響
を及ぼし、最終的には印字画像の濃度ムラとして画像品
位を劣化させる原因となる。
【0005】周期的にエリアファクター100%を満た
せない白紙の部分が存在したり、又、逆に必要以上にド
ットが重なり合ったり、或はこの図中央に見られるよう
な白筋が発生したりしている。このような状態で着弾さ
れたドットの集まりはノズル並びに方向に対し、濃度分
布となり、結果的には、通常人間の目で見た限りで、こ
れらの現象が濃度ムラとして感知される。
【0006】そこで、濃度ムラ対策として、分割記録法
と呼ばれる方法が考案されている。このような記録法を
用いると、1つの画素列を複数回走査し、複数のノズル
から吐出されるインク滴で構成するように、多パス化す
る必要があるが、各ノズル固有の着弾位置のばらつきに
よる印字画像への影響が半減されるため、印字された画
像は黒筋や白筋が余り目立たなくなる。従って、濃度ム
ラも可成り緩和される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年のインクジェット
記録装置は、「きれい」なカラー画像を出力することを
要求され、高画質化を目指した技術革新が進んでいる。
より高画質にするために、画像を形成する最小単位であ
る画素をできるだけ小さくし、記録密度を向上させてい
る。それに伴って記録インク滴はより数ピコリットル程
度と小さくなり、記録密度も2400dpiのものが製
品化されている。これだけ高密度化されてくると、記録
インクが記録材へ着弾するときのばらつきを厳しく制限
し、理想的な位置に配色するか、着弾がばらついても画
質に影響しないような工夫をしなければならない。
【0008】従来の技術では、記録インク滴の着弾位置
のばらつきを低く抑えるためには、製造歩留まりに限界
があり、装置コストが非常に高くなるという問題があっ
た。又、特に着弾の局所的なばらつきが発生した場合、
画像上ではバンド状に色味ムラに見え、画像品位を著し
く低下させる原因となった。又、着弾の局所的なばらつ
きがあっても画質に影響しないようにするためには、1
つの画素列を複数回走査し、複数のノズルから吐出され
るインク滴で構成するように、多パス化しなければなら
ず、出力スピードが遅くなるという問題があった。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、記録インクの局所的な着弾の
ばらつきがあっても、多パス化することなく「きれい」
なカラー画像を得ることができるインクジェット記録方
法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数色のインク滴を複数のインク吐出口
から吐出する印字ヘッドを備え、カラー画像を記録する
カラーインクジェット記録方法において、1つの画素を
形成する複数色のインク滴を画素中心より半画素以内の
位置に着弾させてそれぞれ記録材上にドットを形成し、
1画素内の各色の順序或はドット中心間距離がラスター
列間で不定であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0012】<実施の形態1>図1(a),(b)は図
2(a),(b)と比較することにより、本発明を最も
良く表し、本実施の形態に係る記録方法を示すものであ
る。ここでは、簡単のため、C(シアン)・Y(イエロ
ー)の2色で表現される画像をそれぞれ6ノズルヘッド
で記録する様子を示している。図3は各色の6ノズルヘ
ッドからインクが吐出してくる様子を吐出方向から見た
概念図である。図中、◎はインク滴がまっすぐ正面に吐
出していることを示し、♂は矢印の方向にインク滴がよ
れて吐出していることを示している。ここで、図3に示
すように第1の色(ここではシアン)の後半のノズル列
がそれぞれ矢印で示す方向にインク滴がよれて吐出し、
記録材上への着弾位置がシアンだけ局部的にばらついた
場合を考える。
【0013】本発明によらない図2(b)に示す従来例
では、このように第1のラスター列2から第3のラスタ
ー列4まで(前半ラスター列17)と、第4のラスター
列5から第6のラスター列7まで(後半ラスター列1
8)との間でシアンとイエローのインク滴の重なり方が
違っている。即ち、シアンインク滴の着弾位置中心線1
4,15が前半ラスター列と後半ラスター列との間でず
れている。
【0014】ここで、注意すべき点は、先に記録された
ドットに別のドットを重ねた場合、その重なり部分にお
いては先に記録されたドットDcよりも後に打たれたド
ットDyの方が紙面深さ方向に沈む傾向にある。図4は
それを模式的に示した記録材P上のインクの拡散の様子
と断面図である。これは、吐出されたインク中の染料等
の色素が記録媒体と物理的且つ化学的に結合するが、こ
のとき、記録媒体と色素の結合は有限であるため、色素
の種類によって結合力に大きな差がない限りにおいて
は、先に吐出されたインク色素と記録媒体の結合が優先
されるために記録媒体表面に多く残り、後から打たれイ
ンク色素は記録媒体表面では結合しにくく、紙面深さ方
向に沈んで染着するものと考えられる。
【0015】従って、図1及び図2においても、最初に
着弾したシアンインク滴で記録されたドットはその後に
着弾したイエローインク滴で記録されたドットよりも上
に重なるように表現した。このことから図2(b)に示
す前半ラスター列17で表現される画像はシアン色に近
い色味のグリーンになり、後半ラスター列18で表現さ
れる画像はイエロー色に近い色味のグリーンとなる。こ
の色味の違いが画像上でバンド状のムラやスジとなり、
画像品位を著しく低下させるという問題があった。この
問題を解決するために発明された記録方法を、図1を用
いて説明する。
【0016】図1(a)に示すように、1つの画素1を
形成するシアン、イエロー2色のインク滴を画素中心2
1より半画素以内の位置にランダムに着弾させてそれぞ
れ記録材上にドットを形成させる。このとき、ばらばら
に着弾させる手段としては、インク吐出エネルギー発生
素子の駆動タイミングを利用しても良く、インク吐出口
の配列を利用しても良い。第1のラスター列8から第6
のラスター列13までそれぞれのラスター列毎にシアン
とイエローのインク滴の重なり方が異なるようにドット
が形成される。
【0017】このような記録方法によれば、隣り合うラ
スター列の間で色味はそれぞれ違うけれども、記録画像
を肉眼で巨視的に見ると全領域において等しい色味とな
る。ここで、図3に示すように、記録材上への着弾位置
が、シアンだけ理想的な位置から外れて局部的にばらつ
いた場合を考える。元々ラスター列間でのインクの重な
り方が互いに異なるように各色のドットが形成されてい
るので、後半ラスター列20のように記録インクの局所
的な着弾のばらつきが発生しても、前半ラスター列19
と後半ラスター列20の領域による色味の差は目立たな
い。このため、本方法によれば、インクの着弾位置に局
部的なばらつきが発生しても、多パス化することなく全
領域において等しい色味が得られ、画像品位を低下させ
ることがない。
【0018】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2について説明する。
【0019】本実施の形態は実施の形態1におけるイン
ク着弾位置のばらつきを、ランダムにではなく一定の規
則に従った色の順列とし、ラスター列の間で互いに異な
るようにしたものである。図5は本実施例の記録方法を
示すものである。ここでは、簡単のため、C(シアン)
・M(マゼンタ)・Y(イエロー)の3色で表現される
画像をそれぞれ6ノズルヘッドで記録する様子を示して
いる。
【0020】1つの画素をインク的の着弾順はC、M、
Yの順番とし、着弾したドットはCの下にM、Mの下に
Yが重なるように表現した。第1のラスター列22の1
画素はCYMの順列で構成される。以下、第2のラスタ
ー列23から第6のラスター列27まで、それぞれMC
Y、YMC、YCM、MYC、CMYの順列で着弾さ
せ、ラスター列の間で色の順列が互いに異なるようにし
た。このとき、ばらばらに着弾させる手段としては、イ
ンク吐出エネルギー発生素子の駆動タイミングを利用し
ても良く、インク吐出口の配列を利用しても良い。
【0021】1つ1つのラスター列に注目すると、隣り
合うラスター列の間で色味はそれぞれ違うけれども、記
録画像を肉眼で巨視的に見ると全領域において等しい色
味となる。このような記録方法によれば、元々ラスター
列間でのインクの重なり方が互いに異なるように各色の
ドットが形成されているので、インク着弾位置の局部的
或は全体的なばらつきが発生しても、それらは相殺さ
れ、多パス化することなく全領域において等しい色味が
得られ、画像品位を低下させることがない。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、記録インクの局所的な着弾のばらつきがあって
も、多パス化することなく全領域において等しい色味が
得られ、画像品位を低下させることがなく、「はやく」
て「きれい」なカラー画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における記録方法を説明
する図である。
【図2】従来例における記録方法を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるインク滴の吐出
方向を示す模式図である。
【図4】記録材上におけるインク滴の重なりの様子を示
す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態2における記録方法を説明
する図である。
【符号の説明】
1 1つの記録画素範囲 2〜7 従来例における第1から第6までのラスタ
ー列 8〜13 実施の形態1における第1から第6までの
ラスター列 14,15 シアンインク滴の着弾位置中心線 16 イエローインク滴の着弾位置中心線 17 従来例における理想的な着弾位置にドットを
形成したラスター列 18 従来例における着弾位置から外れてドットを
形成したラスター列 19 実施の形態1における理想的な着弾位置にド
ットを形成したラスター列 20 実施の形態1における理想的な着弾位置から
外れてドットを形成したラスター列 21 画素中心 22〜27 実施の形態2における第1から第6までの
ラスター列 P 記録材 Dc 先に記録されたドット Dy 後に記録されたドット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインク滴を複数のインク吐出口
    から吐出する印字ヘッドを備え、カラー画像を記録する
    カラーインクジェット記録方法において、1つの画素を
    形成する複数色のインク滴を画素中心より半画素以内の
    位置に着弾させてそれぞれ記録材上にドットを形成し、
    1画素内の各色の順序或はドット中心間距離がラスター
    列間で不定であることを特徴とするインクジェット記録
    方法。
  2. 【請求項2】 前記画素の単位が前記インク吐出口の配
    列密度と一致していること特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記各色の順序が隣接するラスター列間
    で異なっていることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記各色の順序がラスター列間において
    規則的な周期で変化することを特徴とする請求項に記載
    のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記各色の順序がラスター列間において
    不規則に変化することを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 前記各色のドット中心間距離が隣接する
    ラスター列間で異なっていることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 前記各色のドット中心間距離がラスター
    列間において規則的な周期で変化することを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 前記各色のドット中心間距離がラスター
    列間において不規則に変化することを特徴とする請求項
    1記載のインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】前記印字ヘッドは熱エネルギーを用いてイ
    ンクに状態変化を生起させることにより前記インク吐出
    口からインク滴を吐出することを特徴とする請求項項1
    記載のインクジェット記録方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019166802A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 ブラザー工業株式会社 画像記録装置

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