JP6532293B2 - 液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、インク等の液体を各種媒体に向けて吐出するための液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置に関する。
近年では、高速記録の要求から液体吐出ヘッドに配列される吐出口列の長尺化や多列化、そして吐出素子基板の小型化が求められ高密度化が生じており、高密度化による問題が生じている。
特許文献1には、記録素子基板において熱分布が異なり、受ける熱の影響が異なることで吐出性能(吐出量)が変わり、記録品質が低下する問題への対策が記載されている。特許文献1の対策では、吐出素子基板で熱の影響を受け易い場所に配置される吐出口列に淡い色のインクを吐出させることで、視覚的に記録品質の低下を抑制している。
特開2005−193579号公報
しかし、特許文献1の方法では解決できない新たな課題が出てきた。吐出中の吐出素子基板で、部分的に温度が高くなることで液体の粘度が低下して、液体のリフィル速度が速くなる。これにより、リフィルされる際に液体が吐出口から溢れて吐出口表面に溜まってしまい不吐出等の吐出不良が発生し記録品質を低下させる場合がある。
よって本発明は、記録品質の低下を抑制することができる液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置を提供することを目的とする。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出する複数の吐出口と、前記吐出口に連通する流路と、前記吐出口からの液体の吐出に利用するエネルギを発生するエネルギ発生素子を備えた液体吐出ヘッドにおいて、前記吐出口が所定の方向に配列された吐出口列が前記所定の方向と交差する方向に配列された複数の吐出口列を備え、前記複数の吐出口列のうち前記交差する方向における中央部に設けられる前記吐出口列に含まれる吐出口と連通する流路の流抵抗は、その他の前記吐出口列に含まれる吐出口と連通する流路の流抵抗より高いことを特徴とする。
本発明によって、記録品質の低下を抑制することができる液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置を実現することができる。
液体吐出ヘッドを示した斜視図である。 吐出素子基板を示した斜視図である。 供給口から発泡室までを示した断面図および上面図である。 変形例の吐出素子基板および流路を示した図である。 液体吐出ヘッドを示した斜視図である。 吐出素子基板を示した斜視図である。 供給口から発泡室2までを示した断面図および上面図である。 液体吐出ヘッドにおける吐出素子基板の対称性を説明するための図である。 液体吐出ヘッドの吐出口部分を示した断面図および上面図である。 液体吐出ヘッドの吐出口部分を示した断面図および上面図である。 支持部材の中央に配置されている吐出素子基板を示した模式図である。 吐出素子基板を示した模試図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本発明を適用可能な液体吐出ヘッド1を示した斜視図である。樹脂でできた筐体10に、吐出素子基板4が設けられた支持部材9がビス5で止められている。支持部材9は、金属の場合や樹脂製の場合があり、材質は特に限定されるものではない。この支持部材9には、筐体10を通じて液体(以下、インクともいう)が供給される供給口7と液室とが設けられている。支持部材9内部の液室と、吐出素子基板4に吐出口列ごとに設けられた供給口7と、が接続されている。吐出素子基板4に設けられた吐出口列は、吐出させるインクを保持する発泡室17と連通した穴の吐出口12が(所定方向に)列を成すことで形成されている。
液体吐出ヘッド1は、インクを吐出するためのエネルギとして電気エネルギを印加された発熱抵抗素子(エネルギ発生素子)から発生する熱を利用するものであり、発熱でインクに膜沸騰を生じさせ、その発泡エネルギによって吐出口12からインクを吐出する。記録時には、液体吐出ヘッド1が図1の矢印α方向(所定方向と交差する方向)に往復移動しながら吐出口12から記録媒体に対してインクを吐出することで記録が行われる。
図2は、本実施形態における吐出素子基板4を示した斜視図である。ここで、液体吐出ヘッド1の吐出口列について詳細に説明する。吐出口列の長さは1インチ以上あり、吐出口12は、配列密度1200dpiで1つの吐出口列に1500個以上有り、1つの吐出口12あたりの吐出量は約4ng±1ngである。また、供給口7から発泡室17までの間には、個別の発泡室17までインクを供給する経路である共通流路18が形成されている。また、共通流路18は流路と接続されており、流路は一方側で吐出口と連通し、他方側で共通流路と接続されている。共通流路18には、発泡室17に繋がる流路の入口(共通流路と流路との接続部)に、ゴミが侵入するのを防止する突起状(円柱状)のフィルタが設けられている。本実施形態では図1に示すように、支持部材9には吐出素子基板4が1つ取り付けられており、この吐出素子基板4には、吐出口列が6列あるように見える。しかし、図2に示した拡大部で明らかなように、1つの供給口7に対して両側に2列ずつ共通の吐出口列があるので、供給口7の両側の吐出口列で1列という扱いとするので、この記録素子には3列(A列、B列、C列)の吐出口列があるものとする。
図3(a)、(b)は、吐出素子基板4における供給口7から発泡室17までが分かるように示した断面図および上面図である。本実施形態では、フィルタ16が設けられた共通流路18と発泡室17とを連通する流路19の幅をd、d’、長さをsとし、フィルタ16の径をLと定義する。
上述の通り、記録中の吐出素子基板では記録に伴い熱が発生する。発生した熱は吐出素子基板の周囲に伝達し、吐出素子基板および支持部材を介して放熱される。しかし、単位時間当たりに放熱される量は限られており、高速記録時のように単位時間当たりの発熱量が多いと十分に放熱ができなくなり、部分的に(中心部で)温度が高くなる。特に吐出素子基板に設けられた吐出口列で、吐出素子基板の中心に近い吐出口列で発生した熱は、放熱されにくく、吐出素子基板の中央部で温度が高くなる。このように吐出素子基板の中央部で温度が高くなることで、インク粘度が低下してインクのリフィル速度が速くなり、インクが吐出口から溢れて吐出口面の周囲に溜まることで吐出不良が発生し、記録品質を低下させる。よって、記録品質を低下させないための対策が必要となる。
そこで本実施形態では、吐出素子基板4の3列の吐出口列(配置エリア)で、(吐出口が配列される所定方向と交差する方向での)真中に位置するB列に対応する流路19の流抵抗を他の吐出口列(A列、C列)に対応する流路19の流抵抗よりも大きくしている。つまり、A列とC列の吐出口列は図3(a)に示すように流路19の幅を広い幅である、幅dとし、B列の吐出口列では、図3(b)に示すように流路19の幅を狭い幅である、幅d’としている(d>d’)。このようにB列の吐出口列では、流路19の幅を狭くすることで、流路19における流抵抗を大きくしている。このように流路19における流抵抗を大きくすることで、B列の吐出口列における温度が高くなってインク粘度が低下しても、流抵抗が高いことで、インクのリフィル速度が速くならずインクが吐出口から溢れることがない。よって、吐出不良の発生を抑制し、記録品質が低下するのを抑制することができる。
なお、B列の吐出口列における流路19の流抵抗を大きくした構造は、低温でも十分にリフィル速度が間に合う設計となっている。具体的な流路の寸法としては、A列、C列の吐出口列に対応する流路の流路幅を14μmとし、B列の吐出口列に対応する流路の流路幅を10μmとした。
また、ここではA列、C列の吐出口列がそれぞれ同じ構造である前提の説明をしたが、中央の吐出口列(B列)の流路の吐出口に対応する流路の流抵抗が一番大きければよく、他の列が同じ構造でなくてもよい。例えば、図4のように、3列の吐出口列で、中央の吐出口列に対応する流路の幅を最も狭くして、3種類とも異なる流路幅を備えていてもよい。
このように、支持部材の中央に最も近い吐出素子基板で、吐出素子基板の中央に最も近い吐出口列の吐出口に対応する流路の流抵抗を高くする。これによって、記録品質の低下を抑制することができる液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置を実現することができた。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図5は、本発明を適用可能な液体吐出ヘッド20を示した斜視図である。本実施形態の液体吐出ヘッド20は、支持部材9に吐出素子基板24が3つ取り付けられている。1つの吐出素子基板24には、4列の吐出口列がそれぞれ設けられている。
図6は、本実施形態における吐出素子基板24を示した斜視図である。吐出素子基板24における各吐出口列は、図中左からA列、B列、C列、D列とする。
図7(a)、(b)は、吐出素子基板24における供給口7から発泡室27までが分かるように示した断面図および上面図である。本実施形態では、共通流路28と発泡室27とを連通する流路29の幅をd、d’とし、長さをsとし、フィルタの径をLと定義する。
図5において3つ配置された吐出素子基板24の中で真中の吐出素子基板24の4列の吐出口列で、真中に位置しているB列およびC列の吐出口列に対応する流路29の流抵抗は、他の吐出口列(A列、D列)に対応する流路29の流抵抗よりも大きくなっている。つまり、A列とD列は図7(a)に示すように流路29の幅は広い幅である、幅dとなっており、B列、C列では、図7(b)に示すように流路29の幅は狭い幅である、幅d’となっている(d>d’)。このようにB列、C列では流路29の幅を狭くして流路の断面積を小さくすることで、流路29における流抵抗を大きくしている。このように流路29における流抵抗を大きくすることで、B列、C列における温度が高くなってインク粘度が低下しても、インクのリフィル速度が速くなってしまうことがなく、吐出不良の発生を抑制し、記録品質が低下するのを抑制することができる。
なお、3つ配置されている吐出素子基板24の中で、真中以外(左右両端)に位置している吐出素子基板24の吐出口列については、全ての吐出口列が同じ(流路における流抵抗を高くしていない)構成を備えているものとする。
また、本実施形態ではA列、D列や、B列、C列がそれぞれ同じ構造であると説明したが、最も中央に近い列(B列ないしC列、若しくは両方)の流路の流抵抗が一番大きければよく、他の列の流路の形状に関しては特に限定しない。しかし、支持部材中央の吐出素子基板におけるB列、C列のみ流路29の幅が狭く、他の吐出素子基板の列は同じ構造であることが最も望ましい。その理由は、同じ設計であれば、色の入れ替えの自由度があり、吐出素子基板の種類も2種類で済むため、製造時にも比較的安価となる。また、シンメトリになっていると、少ない色数を複数列に均等配置した場合に優位になる。
図8は、液体吐出ヘッドにおける吐出素子基板の対称性を説明するための図である。例えば、シアンC、マゼンタM、イエローY、フォトシアンPC、フォトマゼンタPM、フォトブラックPBK、マットブラックMBK、グレーGyの8色を使用する場合、中央列の流路の流抵抗を最も大きくする。そして、他列において、ある色に最適な流路設計を行い異なる2種類の流路を有した吐出素子基板をAとCとに備えた液体吐出ヘッドの構成を考える。
左右端部の吐出口列における流路が異なる吐出素子基板のAとCは共通となるので、液体吐出ヘッド全体としては対称性が損なわれる。更に、インクによっては吐出素子基板Aのa列で使用できるインク色が、吐出素子基板Cのi列にも配置されなければならず、自由度が低くなるだけでなく、使えるインク色が無い場合もある。その場合、もう1種類吐出素子基板を準備しなければならずコストアップになる。
しかし吐出素子基板AとCとが全て共通構造の吐出口列若しくはシンメトリを保つ構造であれば、a列からl列に対応するインクをC、M、Y、PC、PBK、MBK、MBK、Gy、PM、Y、M、Cのように標準的なC、M、Yの濃色がシンメトリ配置となる。このようなシンメトリ配置の場合、液体吐出ヘッドが双方向に移動して記録することが可能となり高速化を実現することができる。
このように、支持部材の中央に最も近い吐出素子基板で、吐出素子基板の中央に最も近い吐出口列の吐出口に対応する流路の流抵抗を高くする。これによって、記録品質の低下を抑制することができる液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置を実現することができた。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図9は、本実施形態における液体吐出ヘッドの吐出口部分を示した断面図および上面図である。第2の実施形態の図7(a)と比較して、本実施形態では、中央に最も近い吐出口列に対応するフィルタ46の径を大きくする(変化させる)ことで、発泡室47へ連通する流路49の入口が狭くなるように構成されている。発泡室47へ連通する流路49の入口を狭くすることで流抵抗を高くしている。中央に最も近い吐出口列以外の他の列は、図7(a)に示した吐出口部分と同じ構造であり、中央よりもフィルタの径が小さい流路設計となっている。
なお、本実施形態ではフィルタの径を大きくすることで、発泡室へ連通する流路の入口を狭くして流抵抗を高くしたが、フィルタの径は変えずに、フィルタ自体を流路の入口に近づけることで、発泡室へ連通する流路の入口を狭くして、流抵抗を高くしてもよい。
このように、支持部材の中央に最も近い吐出素子基板で、吐出素子基板の中央に最も近い吐出口列の吐出口に対応する流路の流抵抗を高くする。これによって、記録品質の低下を抑制することができる液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置を実現することができた。
(第4の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第4の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図10は、本実施形態における液体吐出ヘッドの吐出口部分を示した断面図および上面図である。上記の各実施形態では、発泡室へ連通する流路の流抵抗を変える手段として、発泡室まで続いている流路の幅や、フィルタの径を変えることを説明したが、本実施形態では流路の長さを変えることで、流路における流抵抗を変えている。
図10のように本実施形態では流路の長さをs’で定義しており、第2の実施形態の図7(a)と比較して、フィルタ径や流路の幅が同じで、長さがsよりも長いs’となっており、これによって、中央に最も近い吐出口列に対応する流路の流抵抗を大きくしている。
なお、ここでは不図示だが、細くなっている部分だけでなく、インク供給路から発泡室を含めた全体の長さを延ばすことで、流抵抗を大きくしてもよい。
このように、支持部材の中央に最も近い吐出素子基板で、吐出素子基板の中央に最も近い吐出口列の吐出口に対応する流路の流抵抗を高くする。これによって、記録品質の低下を抑制することができる液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置を実現することができた。
(第5の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第5の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
上記の各実施形態では、発泡室へ連通する流路の幅とフィルタの径や流路の長さのどれか1つのファクタのみの変更で流路の流抵抗に差を設けたが、発泡室へ至るまでのトータルの流路の流抵抗が大きくなればよい。つまり、流路幅、流路長さ、フィルタ径全てが異なっていて、組み合わされた構成でもよい。なお、様々なバリエーションがあり、特に限定していないのでここでは図面は省略している。
このように、支持部材の中央に最も近い吐出素子基板で、吐出素子基板の中央に最も近い吐出口列の吐出口に対応する流路の流抵抗を高くする。これによって、記録品質の低下を抑制することができる液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置を実現することができた。
(第6の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第6の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図11は、本実施形態の支持部材における中央に配置されている吐出素子基板110を示した模式図である。本実施形態では、吐出素子基板110に吐出口列が奇数列設けられていおり、吐出口列が5列(A列、B列、C列、D列、E列)ある。吐出素子基板上の中央の列は、C列であり、C列の吐出口列に対応する流路の流抵抗を最も大きくなるようにする。
このように、支持部材の中央に最も近い吐出素子基板で、吐出素子基板の中央に最も近い吐出口列の吐出口に対応する流路の流抵抗を高くする。これによって、記録品質の低下を抑制することができる液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置を実現することができた。
(第7の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第7の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図12は、第7の実施形態の吐出素子基板を示した模試図であり、本実施形態では、吐出素子基板に吐出口列が2列設けられている。この場合、液体吐出ヘッドの支持部材の中央に配された吐出素子基板の2列の流路の流抵抗を大きくする。支持部材に複数の吐出素子基板が設けられている場合には、支持部材の中央に最も近い吐出素子基板の2列の流路の流抵抗を大きくし、他の吐出素子基板は流路の流抵抗を大きくすることなく、同じ構成の吐出素子基板とする。
続いて、この吐出素子基板において、最も好ましいインクの配置に関して述べる。リフィル速度が速いとリフィル時の溢れによる不吐出が生じるため、中央に配置された吐出口列に対応する流路の流抵抗を最大限に大きくした列に、最もリフィル速度の速いインクを配置した設計が最も望ましい。こうすることで、高速吐出以外の低温時の記録においても、溢れに関して強くなりより弊害が出にくくなる。ここで、リフィル速度が速いとは、表面張力が高いインクや、粘度が低いインクのことである。
更に、好ましくは、流路の流抵抗が大きい中央列には、吐出速度の遅いインクを配置する。例として、記録素子上に炭素の焦げ付きが最も多くなる顔料ブラック等があげられる。焦げ付きが多くなると、記録素子の熱がインクに伝わりにくくなるため、吐出速度が落ちてしまう。一方で、流抵抗を大きくする副次的な効果として、発泡室より後ろの抵抗が高くなることが挙げられ、発泡室から吐出口までの抵抗と流路部の抵抗との比が変わり、吐出効率が良くなるので吐出速度が出やすくなる。
更に、同じリフィル速度の場合でも、吐出速度が速い方がより顕著に溢れて吐出不良になることも検討によりわかっており、この点からも中央に配置される吐出口列には吐出速度の遅いリフィル速度が速いインクが配されるのがよい。
また、通常写真やポスタを記録するインクジェットプリンタで使用される顔料や染料のインクに関しては、多少のインク物性の差によらず流抵抗が支配的であり本件によって課題に対しての所望の効果を得ることができる。
1 液体吐出ヘッド
9 支持部材
4 吐出素子基板
7 供給口
12 吐出口
17 発泡室
18 共通流路

Claims (11)

  1. 液体を吐出する複数の吐出口と、前記吐出口に連通する流路と、前記吐出口からの液体の吐出に利用するエネルギを発生するエネルギ発生素子を備えた液体吐出ヘッドにおいて、
    前記吐出口が所定の方向に配列された吐出口列が前記所定の方向と交差する方向に配列された複数の吐出口列を備え、
    前記複数の吐出口列のうち前記交差する方向における中央部に設けられる前記吐出口列に含まれる吐出口と連通する流路の流抵抗は、その他の前記吐出口列に含まれる吐出口と連通する流路の流抵抗より高いことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記流路の幅を狭くして前記流路の断面積を小さくすることで、前記流路の流抵抗を高くしていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記吐出口と連通する前記流路は、一方側で前記吐出口と連通し、他方側で共通流路と接続されており、前記共通流路と前記流路との接続部には、フィルタが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記フィルタは、円柱状のフィルタであり、前記フィルタの径を変化させることで前記流路の流抵抗を高くしていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記フィルタは、円柱状のフィルタであり、前記フィルタの位置を変化させることで前記流路の流抵抗を高くしていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記流路の長さを長くすることで、前記流路の流抵抗を高くしていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 所定の方向に列を成した複数の前記吐出口列は、吐出素子基板に設けられており、
    前記吐出素子基板は、奇数列の吐出口列を備え、中央の吐出口列以外の吐出口列が備える吐出口に対応した流路は、同じ構造を備えていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記吐出素子基板の前記所定の方向と交差する方向における、前記吐出素子基板の中央に近い複数の前記吐出口列ほど、高い流抵抗の前記流路と連通した前記吐出口で形成されていることを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 複数の前記吐出素子基板を備えていることを特徴とする請求項または請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 液体を吐出する複数の吐出口と、前記吐出口に連通する流路と、液体の吐出に利用するエネルギを発生するエネルギ発生素子と、を備えた吐出素子基板において、
    前記吐出口が所定の方向に配列された吐出口列が前記所定の方向と交差する方向に配列された複数の吐出口列を備え、
    前記複数の吐出口列のうち前記交差する方向における中央部に設けられる前記吐出口列に含まれる吐出口と連通する流路の流抵抗は、その他の前記吐出口列に含まれる吐出口と連通する流路の流抵抗より高いことを特徴とする吐出素子基板。
  11. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする液体吐出装置。
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