JP2008237838A - 起倒開閉構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ばね部材の破損時の高い安全性が確保でき、ばね部材の破損が速やかに分かる起倒開閉構造体を提供する。
【解決手段】起倒開閉構造体1は、収納位置と開位置の間で起倒可能な起倒部30がその下辺部側を本体10側の回動軸40に固定されており、回動軸40に固定された回動部材50が起倒部30の延びる方向と異なる方向に延び、ばね部材60がその付勢力によって起倒部30を起立させる方向の上昇トルクを発生するとともに干渉部材70を回動部材50の回動軌道上からはずれた所定位置に支持し、ばね部材60の付勢力が消失したときは、干渉部材70が回動部材50の回動軌道上まで変位して回動部材50の回動を妨げることによって起倒部30の回動を不能にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、起立した収納位置と倒れた開位置との間で起倒可能な起倒部が本体に設けた回動軸に固定された起倒開閉構造体に関し、特に公衆用の化粧室などで乳幼児を寝かせて世話をするときに使用するベビーシートに適した起倒開閉構造体に関する。
従来から、起立した収納位置と倒れた開位置との間で起倒可能な起倒部が本体に設けた回動軸に固定されている起倒開閉構造を有する構造体は種々ある。このような構造を有するものの例として、公衆用の化粧室等の公共のスペースに設置され、乳幼児を一時的に寝かせたり、乳幼児のオムツを交換したりするときのためのベビーシートが特許文献1に開示されている。
すなわち、収納用本体の上部に起倒可能に開閉するベッド部が設けられたものである。そして、ベッド部を開くときに倒伏動作が一挙に行われずに緩やかに行われるように、また、収納するとき楽な力でベッド部を起立させることができるように重りと引張ばねを設けて、ベッド部の落下モーメントに対向する上昇モーメントを発生させている。
特開平10−234530号公報
しかしながら、このような従来の技術では、万が一にばね折れが発生した場合には、収納位置にあるベッド部が何らかの力が加わって一挙に高速に開いてしまう可能性があるので十分な安全管理をする必要があり、そのために保守等のコストがかさんでいた。例えば、耐久試験等に基づいて安全率の高いばねを使用してばねの破損が起こらないようにしていた。このようなばねとして、過剰性能の高価なばねが使用されていた。しかし、耐久試験等で全く問題がなくても実際の使用状況においては不測の原因によってばねが破損する可能性が皆無ではない。また、ばねが破損した状態での使用は、上記のように安全性に問題点があった。このため、ばねが破損したときには、安全性を確保するとともに、いち早く破損が起こったことが分かるようにしておくことが望まれる。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、過剰なコストがかからず、ばね部材が破損したときに確実に使用不能にして安全性を確保することができるとともに使用不能状態になることによってばね部材の破損が速やかに分かるようにした起倒開閉構造体を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 起立した収納位置と倒れた開位置との間で起倒可能な起倒部(30)が本体(10)に設けた回動軸(40)に固定された起倒開閉構造体(1,1A,1B)において、
前記回動軸(40)に固定され、前記起倒部(30)とともに回動する回動部材(50)と、前記起倒部(30)を起立させる方向の上昇トルクを発生するばね部材(60,160)と、前記本体(10)側に設けられ、前記回動部材(50)の回動軌道上に変位して前記回動部材(50)および前記起倒部(30)の回動を不能にできる干渉部材(70,80,90)とを備え、
前記起倒部(30)は、前記収納位置にあるときの下辺部側を前記回動軸(40)に固定され、
前記回動部材(50)は、前記起倒部(30)が前記回動軸(40)から延設された方向とは異なる方向に延設され、
前記干渉部材(70,80,90)は、前記回動部材(50)の回動軌道上からはずれた所定位置に前記ばね部材(60,160)の付勢力によって不動に支持され、前記ばね部材(60,160)が破損して付勢力を消失したときは、前記所定位置から前記回動部材(50)の回動軌道上まで変位可能に構成され、
前記干渉部材(70,80,90)が前記回動部材(50)の回動軌道上で前記回動部材(50)の回動を妨げることによって前記起倒部(30)の回動を不能にすることを特徴とする起倒開閉構造体(1,1A,1B)。
[2] 前記干渉部材(70)は、前記ばね部材(60)の付勢力が消失したときに回転して少なくともその一部が前記回動部材(50)の回動軌道上に位置するように回動可能に配設され、
前記ばね部材(60)は、一端部が前記回動軸(40)側に支持され、他端部が前記干渉部材(70)を押圧して前記所定位置に支持するように前記回動軸(40)に巻装されたトーションばね(60)であることを特徴とする[1]に記載の起倒開閉構造体(1)。
[3] 前記干渉部材(80)は、前記ばね部材(60)の付勢力を受ける受部(81)と、該受部(81)から延び、前記本体(10)側に設けた軸受孔(22)に挿通される軸部(82)と、該軸部(82)に設けられ前記軸受孔(22)からの前記軸部(82)の脱落を防止するストッパー(83)とを有し、前記ばね部材(60)の付勢力が消失したときに少なくともその一部が前記回動部材(50)の回動軌道上まで下降するように前記軸部(82)が前記軸受孔(22)に下方から挿通され、
前記ばね部材(60)は、一端部が前記回動軸(40)側に支持され、他端部が前記干渉部材(80)の受部(81)を押圧して前記所定位置に支持するように前記回動軸(40)に巻装されたトーションばね(60)であることを特徴とする[1]に記載の起倒開閉構造体(1A)。
[4] 前記干渉部材(90)は、前記ばね部材(160)の付勢力が消失したときに回転して少なくともその一部が前記回動部材(50)の回動軌道上に位置するように回転可能に枢支され、
前記ばね部材(160)は、一端部が前記回動軸(40)側に支持され、他端部が前記干渉部材(90)を引っ張って前記所定位置に支持するように配設された引張りコイルばね(160)であることを特徴とする[1]に記載の起倒開閉構造体(1B)。
[5] 前記起倒部(30)は、前記開位置における上面側に載置面(131)を設けたことを特徴とする[1]から[4]の何れか1項に記載の起倒開閉構造体(1,1A,1B)。
[6] 前記載置面(131)は、ベビーシート(100)として使用可能にマット(M)を設けたことを特徴とする[5]に記載の起倒開閉構造体(1,1A,1B)。
前記本発明は次のように作用する。
起倒開閉構造体(1)の本体(10)は、例えば、化粧室等の壁面に沿って立設されており、回動軸(40)は、ほぼ水平となるように本体(10)に設けられている。起倒部(30)は、下辺部側を回動軸(40)に固定されているので、起立した収納位置とほぼ水平になるように倒れた開位置との間で回動させることができる。この起倒部(30)は、開位置にあるときの上面側に柔らかいマット(M)が張られているので、乳幼児を一時的に寝かせたり、オムツを替えたりすることができる。
回動軸(40)に固定された回動部材(50)は、回動軸(40)上の角度で起倒部(30)とは所定の角度、例えば、約180度の角度だけ離隔している。したがって、起倒部(30)が収納位置にあってほぼ鉛直上方に延びているときは、回動部材(50)はほぼ鉛直下方に延びる位置に回動している。
回動軸(40)側に一端が取り付けられたばね部材(60,160)は、起倒部(30)を開閉する際にその起倒動作を補助するように回動軸(40)にトルクを与える。すなわち、ばね部材(60,160)は、起倒部(30)を起立させる方向の上昇トルクを発生する。
これにより、収納位置にある起倒部(30)を倒すときには高速に一気に倒れてしまうことを防止することができる。
さらに、収納位置にあるときに、何らかの力が加わっても起倒部(30)が不用意に倒れないようにしておくことができる。
また、開位置から収納位置に起倒部(30)を起こすときは、上昇トルクの補助によって楽な力で起こすことができる。ばね部材(60,160)としては、例えば、トーションばね(60)や引張りコイルばね(160)を使用することができる。
ばね部材がトーションばね(60)であるときは、該トーションばね(60)は回動軸(40)に巻装されており、一端部が回動軸(40)側に支持され、他端部が干渉部材(70)を押圧している。トーションばね(60)は、回動軸(40)の回転位置にかかわらず、干渉部材(70)を押圧しており、該干渉部材(70)は、トーションばね(60)の付勢力によって所定位置に不動に支持されている。この所定位置は、回動部材(50)の回動軌道上からはずれた位置である。
干渉部材(70)は、例えば、回動部材(50)の回動軌道よりも上方で起倒開閉構造体(1)の本体(10)側に一端部を回動自在に設けられた板状部材である。この干渉部材(70)は、回動部材(50)の回動軌道からはずれた前記所定位置から回動部材(50)の回動軌道上まで回動して変位させることができる。この干渉部材(70)は、トーションばね(60)の他端部によって押圧されて前記所定位置に支持されているが、トーションばね(60)が折損するなど破損したときには、トーションばね(60)の付勢力が消失するので所定位置から回動部材(50)の回動軌道上まで自重で回動して垂下する。
垂下した干渉部材(70)は、少なくともその一部が回動部材(50)の回動軌道上に位置するので、回動しようとする回動部材(50)に干渉して回動を不能にすることができる。したがって、回動部材(50)が固定された回動軸(40)も回動不能になるので、回動軸(40)に固定された起倒部(30)も起倒することができなくなる。
これにより、トーションばね(60)の上昇トルクが働かない状態で起倒部(30)を回動動作させることができなくなるので、使用上の安全性を向上させることができる。また、起倒部(30)を開閉させることができなくなることによってトーションばね(60)の破損を確実かつ速やかに知ることができる。
前記干渉部材(70)とは異なる干渉部材の一例として、真っ直ぐに延びた棒状の軸部(82)と、この軸部(82)の下端部にこの軸部(82)の延びる方向にほぼ直交するように平板状の受部(81)を設け、軸部(82)の上端部にストッパー(83)を有する干渉部材(80)がある。
この干渉部材(80)は、起倒開閉構造体(1A)の本体(10)側に穿設した軸受孔(22)に下方から軸部(82)を挿通してから軸部(82)の上端部にストッパー(83)を取り付けて本体(10)に装着するものである。軸受孔(22)の直径は軸部(82)の直径よりも大きいので、本体(10)側に装着された干渉部材(80)は、軸部(82)のうちスットパー(83)と受部(81)との間を軸受孔(22)内で自在に上下させることができる。
干渉部材(80)が上がり切った状態は、干渉部材(80)が回動部材(50)の回動軌道上からはずれた所定位置にある状態である。また、干渉部材(80)が下がり切った状態は、干渉部材(80)のストッパー(83)が軸受孔(22)に引っ掛かった状態にあり、少なくともその一部は回動部材(50)の回動軌道上にある。通常、干渉部材(80)は所定位置にあり、トーションばね(60)の他端部が受部(81)を押圧している。
トーションばね(60)が破損したときは、干渉部材(80)の受部(81)はトーションばね(60)からの付勢力を失って上記のように下がり切った状態になる。これにより、干渉部材(80)は、回動しようとする回動部材(50)に干渉して回動を不能にすることができる。したがって、起倒部(30)も起倒することができなくなり、前記のように使用上の安全性を向上させることができ、また、トーションばね(60)の破損を確実かつ速やかに知ることができる。
さらに他の例として、ばね部材をトーションばね(60)から引張りコイルばね(160)に代えて、干渉部材(70,80)も異なるものに代えることもできる。例えば干渉部材(90)は、長尺のもので引張りコイルばね(160)の付勢力が消失したときに自重で回転して少なくともその一部が回動部材(50)の回動軌道上に位置するように本体(10)側に回転可能に枢支したものである。そして、引張りコイルばね(160)は、一端部が回動軸(40)側に固設した取付け部材に係止され、他端部が干渉部材(90)を引っ張って、干渉部材(90)を回動部材(50)の回動軌道上からはずれた位置に支持しているので、通常は、干渉部材(90)によって起倒部(30)の回動を妨げられることがない。しかし、引張りコイルばね(160)が損傷して付勢力が消失したときは、干渉部材(90)はバランスの取れる状態まで回転する。これによって、干渉部材(90)の少なくとも一部が回動部材(50)の回動軌道上に位置して起倒部(30)の回動を妨げる。
以上の、ベビーシート(100)として説明した起倒開閉構造体(1,1A,1B)は、その起倒部(30)に設けた柔らかいマット(M)の代わりに、硬質の平板状部材による載置面(131)を設けることにより、収納可能なテーブルとすることができる。なお、この平板状部材の上にマット(M)を取り付けてもよい。
本発明にかかる起倒開閉構造体によれば、ばね部材が破損したときに起倒部を動かせなくなるので、確実に使用を不能にして使用上の安全を図ることができるとともにばね部材が破損していることが分かる。
また、安全率を上げるために過剰に大きいばねを使用する必要がないので、ばねコストが不要に高くなることを防止し、適切なコストに下げることができる。
以下、図面に基づき本発明の好適な各種の実施の形態を説明する。
図1から図12までは、本発明の第1の実施の形態を示している。
図1および図5から図7までに示すように、本発明は起立した収納位置と倒れた開位置との間で起倒可能な起倒部30が本体10に設けた回動軸40に固定された起倒開閉構造体1に関するものである。この起倒開閉構造体1は、図2〜図4に示すように、特に公衆用の化粧室などで乳幼児を寝かせて世話をするときに使用するベビーシート100に適している。
以下、起倒開閉構造体1をベビーシート100とした場合について説明する。
ベビーシート100は、起倒開閉構造体1の本体10に該本体10の外側を覆う本体カバー110を取り付け、起倒部30には乳幼児を寝かせて世話をするのに適したベッド部130を取り付けたものである。ベッド部130は、載置面131を備えており、この載置面131の上には乳幼児を寝かせるための柔軟性を有する平板状のマットMが取り付けられている。
本体10は、化粧室などの室内で壁面に沿って立設されている。本体10の上端部には回動軸40が支持されている。また、本体10の上端部の上には、ベッド部130を構成する部材であって、後述する側縁囲繞部材132a,132aの基端部を枢支するための支持部材20が壁面に沿って本体10と直交する方向に延設されている。
回動軸40の両端部それぞれには起倒部30としてアーム状の取付けアーム31が固定されている。取付けアーム31は、次に述べる収納位置にあるときの下辺部側を回動軸40に固定されている。これにより、取付けアーム31は回動軸40を中心軸として起倒するように回動させることができる。
図5は、取付けアーム31が倒伏されて開位置にある状態を示し、図6は、取付けアーム31が起立されて収納位置にある状態を示す。また、図7は、開位置と収納位置との中間位置にあるときの取付けアーム31を示している。取付けアーム31は、開位置ではほぼ水平方向に延びており、収納位置ではほぼ鉛直上方に延びている。
ベビーシート100では、取付けアーム31にベッド部130が取り付けられている。ベビーシート100は、取付けアーム31が開位置にあるときに、図2に示すようにベッド部130のマットMの上面がほぼ水平になる使用位置にあるように構成されている。また、取付けアーム31が収納位置にあるときは、ベッド部130は、図3に示すように壁面に沿うようにほぼ鉛直上方に起立した不使用位置にある。図4は、ベッド部130が使用位置と不使用位置との中間にあるときの状態を示している。
ベッド部130は、マットMが取り付けられた載置面131を囲むように囲繞部材132が配設されている。囲繞部材132は、載置面131の両側縁それぞれに沿った側縁囲繞部材132a,132aと載置面131の上辺部に沿った上辺囲繞部材132bとから構成されている。
側縁囲繞部材132a,132aは、前記のようにそれぞれの基端部を支持部材20に枢支されている。また、上辺囲繞部材132bは、基端部が囲繞部材132の上辺部に枢支されている。この囲繞部材132の先端側の両側部と側縁囲繞部材132a,132aそれぞれの先端部とは枢着されている。これにより、図3に示すようにベッド部130が不使用位置にあるときは、側縁囲繞部材132a,132aそれぞれは、載置面131の真横に沿い、上辺囲繞部材132bは、載置面131とともにほぼ同一平面上にある。また、図2に示すようにベッド部130が使用位置にあるときは、側縁囲繞部材132a,132aそれぞれは、載置面131よりも上方で載置面131に沿い、上辺囲繞部材132bは、囲繞部材132の上辺部から起立した姿勢にある。これにより、ベッド部130は、使用位置ではマットMを底面とした箱状になる。
このように構成されたベッド部130は、不使用位置では壁面からの出っ張りが少なくなるように収納することができる。また、使用位置では、囲繞部材132がマットMを上方で囲繞する箱状となるので、マットMの上に寝かせた乳幼児の転落を防止することができる。なお、ベッド部130には、マットMの上に寝かせた乳幼児の動きを制限してさらに確実に転落を防止するために、不図示のベルトが取り付けられるベルト取付け部133を有している。
図1および図5から図7までに示すように、回動軸40の中央部には、取付けアーム31が回動軸40から延びる方向とは異なる方向に延びる回動部材50が固設されている。回動部材50は、T字状の部材であり、横に延びた横延部51に直交して縦に延びた縦延部52の端部が回動軸40に固設されている。この回動部材50は、回動軸40上の角度で起倒部30とは所定の角度だけ離隔して固定されており、起倒部30の回動とともに起倒部30とは所定の角度を保った状態で回動する。所定の角度は例えば、約180度であり、この角度の場合、起倒部30がほぼ鉛直上方に延びる収納位置にあるときは、回動部材50はほぼ鉛直下方に延びる位置にあり、起倒部30がほぼ水平方向に壁面から離れるように延びる開位置にあるときは、回動部材50は壁面に向かってほぼ水平に延びる位置にある。起倒部30が収納位置にあるときには、回動部材50は本体10側に配設した当接板11に当接している。
この回動部材50を間にして回動軸40の両側にはそれぞれ1個ずつトーションばね60(ばね部材)が巻装されている。このトーションばね60,60は、起倒部30を起立させる方向の上昇トルクを回動軸40に供給するように配設されている。トーションばね60,60は、それぞれの一端が回動部材50の両側に設けられたばね止め部53,53に常に当接して支持されている。また、トーションばね60,60のそれぞれの他端部は、トーションばね60,60の上方に位置する支持部材20の下面21に回動自在に取り付けられた干渉部材70,70に当接して、この干渉部材70,70を押圧している。
図11に示すように干渉部材70,70は、板状部材であり、その長手方向が支持部材20の延びる方向に沿うように配設されている。干渉部材70,70は、支持部材20の中央を境にした両側に1枚ずつ設けられており、それぞれ支持部材20の中央寄りの端部に長手方向に対して交差する方向(図示した例では直交方向)に開口70aが穿設されている。
干渉部材70,70は、図12の(a)および(b)に示す取付け部材71によって支持部材20の下面21に取り付けられる。取付け部材71は、平板部材の長手方向の両端側を同一の片面側に湾曲させた湾曲部71a,71aを有している。この湾曲部71a,71aは長手方向に交差する方向に延びており、横断面がほぼ半円形になっている。
取付け部材71は、少なくともこの湾曲部71a,71aの厚さが干渉部材70の開口70aの幅よりも薄く形成されている。また、取付け部材71の中央部には、ねじ穴71bが穿設されている。取付け部材71は、このねじ穴71bにねじを通して支持部材20の下面21に固定することができる。取付け部材71が支持部材20の下面21に固定される位置は、支持部材20の下面21の中央部、すなわち、回動軸40に巻装されたトーションばね60,60の中間位置の上方である。取付け部材71を支持部材20の下面21に固定する向きは、取付け部材71の長手方向が支持部材20の長手方向に沿う向きである。取付け部材71は、予め干渉部材70の開口70aに湾曲部71aを通して、干渉部材70が取付け部材71に掛けられた状態で支持部材20の下面21に固定する。これにより、干渉部材70は、回動自在に下面21に取り付けられる。
このように支持部材20の下面21に配設されている干渉部材70,70は、常にトーションばね60,60の他端部に押圧されている。このため起倒部30が収納位置から開位置までのどの位置にあるのかにかかわらず、干渉部材70,70は、トーションばね60,60によって支持部材20の下面21に押し付けられた通常位置(所定位置)に不動に支持されている。この通常位置は、回動部材50の回動軌道上から上方にはずれた位置である。
干渉部材70,70は、トーションばね60,60の付勢力が消失した場合には、通常位置から自重によって回動して、支持部材20の下面21から鉛直下向に垂下した干渉位置に変位する。この干渉位置にある干渉部材70,70は、その一部が回動部材50の横延部51の回動軌道上に位置しているので起倒部30とともに回動する回動部材50の回動を妨げることができる。図8は、トーションばね60,60の一方(図面上、右側のトーションばね60)が折損して干渉部材70への付勢力が消失したために干渉部材70が通常位置から干渉位置まで回動する途中の状態を示している。図9および図10は、干渉部材70が干渉位置まで変位した状態を示している。これらの図から分かるように、干渉位置にある干渉部材70は、その一部が完全に回動部材50の横延部51の回動軌道上にあり、回動部材50の回動を妨げることができる。
次に第1の実施の形態の作用を説明する。
図3に示すように、ベビーシート100が不使用位置にあるときは、ベッド部130が起立して壁面に沿った状態にある。ベビーシート100を使用するときには、図3の不使用位置から図2の使用位置までベッド部130を倒せばよい。
ベッド部130を倒すにしたがって、囲繞部材132が連動して載置面131およびマットMに対して変位するとともに姿勢が変わる。この変化は、図4に示した途中の状態を経て図2に示した使用位置での状態になる。この状態では、ベッド部130は、マットMを底面にした箱状になっているので、マットMに乳幼児を寝かせて世話をすることができる。また、ベルト取付け部133,133に取り付けられたベルトを使用して、寝かせた乳幼児の動きを制限しておくことができる。
前記トーションばね60,60は、回動軸40にベッド部130の起倒動作を補助するように回動軸40に上昇トルクを与えているので、ベッド部130を倒す際に一挙に倒れてしまうことがなく、ゆっくりと使用位置まで倒すことができる。トーションばね60,60それぞれの一端部は、回動部材50に設けたばね止め部53,53に当接して支持されているので、回動部材50の回動とともに回動することができる。一方、トーションばね60,60それぞれの他端部は、干渉部材70,70を押圧して不動になっている。これにより、ベッド部130を不使用位置から使用位置に向かって回動させるにしたがってトーションばね60,60の弾性変形が大きくなり、ベッド部130が使用位置にあるときにはトーションばね60,60の弾性エネルギーが最も大きくなる。したがって、上昇トルクもベッド部130が使用位置にあるときに最も大きくなる。
上昇トルクは、ベッド部130が不使用位置にあるときにゼロになるようにしても良いし、不使用位置の直前でゼロになるようにしても良いが、ベッド部130が不使用位置にあるときに僅かでも上昇トルクが掛かるようにしておくことが好ましい。このようにすることにより、不使用位置にあるベッド部130に何らかの力が少々加わっても不用意に倒れないようにしておくことができるので、安全性を向上させることができる。
使用位置から不使用位置までベッド部130を戻すときには、上昇トルクによる補助がない場合には使用位置から起こすときに最も力を必要とするが、前記のようにベッド部130が使用位置にあるときに最も大きい上昇トルクが発生するので、上昇トルクの補助によってベッド部130を容易に起こすことができる。なお、ベッド部130が不使用位置で起立した状態では、回動部材50は当接板11に当接している。
図1および図5から図7までに示すように、干渉部材70,70は、通常、トーションばね60,60の付勢力によって支持部材20の下面21に押し付けられた通常位置にある。しかし、図8および図9に示すように、トーションばね60,60が折損するなど破損したときには、破損した方のトーションばね60は、干渉部材70を押圧して支持していた端部が干渉部材70から離れて下がってしまう。このため、破損したトーションばね60に支持されていた方の干渉部材70は、トーションばね60による付勢力が消失する。これにより、通常位置に支持されていた干渉部材70は、図8から図10に示すように干渉位置まで自重で回動して垂下する。
図10に明示したように、干渉位置に至った干渉部材70は、回動部材50の回動軌道上にある。このため、起倒部30を収納位置から開位置に回動しようとしても、起倒部30とともに回動する回動部材50が干渉部材70にぶつかって回動を妨げられるので、回動軸40は回転することができず、したがって回動軸40に固設されている起倒部30も回動させることができない。
すなわち、トーションばね60,60が一方でも破損した場合には、ベッド部130を不使用位置から使用位置まで倒すことができなくなるので、ベッド部130が一挙に高速に倒れることは皆無となり、確実に使用不能にして安全性を確保することができる。また、ベッド部130を不使用位置から倒せなくなることにより、トーションばね60が破損していることを速やかに検知することができる。
なお、取付け部材71の湾曲部71a,71aの横断面の形状は半円形でなくてもよく、トーションばね60,60による支持が無くなったときに、干渉部材70が通常位置から干渉位置まで自重によって回動できる形状であればよい。例えば、U字状でもよい。
また、干渉部材70,70は、前記のように取付け部材71に取り付けたものでなくてもよく、例えば、一端部が支持部材20の下面21に配設された枢軸に回動自在に枢支されるようにしたものでもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図13から図19までは本発明の第2の実施の形態を示している。
本実施の形態では、主として第1の実施の形態における干渉部材70,70に代えて、該干渉部材70,70とは異なる動作をする干渉部材80を備えた点が第1の実施の形態と異なっている。
なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
図13、図14、図16から図19に示すように、本実施の形態における起倒開閉構造体1Aは、第1の実施の形態における干渉部材70,70に代えて干渉部材80,80が装着されている。図15は、干渉部材80を単独で示している。
図15に示すように、干渉部材80は、円板状の受部81と、この受部81の片面から真っ直ぐに延びた棒状の軸部82とを有している。この軸部82の先端には着脱自在にストッパー83を装着できるようになっている。
受部81は、本体10に装着された状態でトーションばね60の両端部のうち回動部材50に近い方の端部を受けるための部分である。軸部82の先端には1つの小さな貫通孔84が穿設されている。ストッパー83はピンであり、貫通孔84に挿入する挿入部分83aと、貫通孔84に挿入された挿入部分83aとによって軸部82を挟むように形成された狭持部83bとを有している。
本体10側の支持部材20の下面21中央を境にして、下面21の中央近傍には干渉部材80の軸部82を挿通するための軸受孔22が1つずつ穿設されている。この軸受孔22の直径は、干渉部材80の軸部82を緩く挿通させることが可能な大きさであり、この軸受孔22に下方から軸部82が挿通されている。軸受孔22に軸部82が挿通された干渉部材80は、軸部82の先端の貫通孔84に挿入部分83aを挿入したストッパー83が挿着されている。このように支持部材20の下面21に装着された干渉部材80は、軸部82のうちスットパー83と受部81との間を軸受孔22内で自在に上下させることができるとともに、ストッパー83が軸受孔22に引っ掛かって軸受孔22を通り抜けることがないので、軸受孔22からの脱落が防止されている。
このストッパー83が軸受孔22に引っ掛かる最も下降した位置にある干渉部材80は、受部81が回動部材50の横延部51の回動軌道上にあって回動部材50の回動を妨げることができる。このときの干渉部材80の位置は、第1の実施の形態において干渉部材70が回動部材50の回動を妨げる位置を干渉位置と言うのと同様に以下、干渉位置と言う。
支持部材20に装着された干渉部材80,80は、回動軸40に装着されたトーションばね60,60それぞれの両端部のうち回動部材50に近い方の端部が受部81,81に当接するように配設されている。また、トーションばね60,60は、それぞれ回動部材50から遠い方の端部が回動軸40側に固定されたばね止め部41,41に常に当接して支持されている。
これにより、干渉部材80,80は、それぞれ受部81,81からトーションばね60,60の付勢力を受け支持部材20の下面21に押し付けられた通常位置(所定位置)に不動に支持されている。この通常位置は、回動部材50の回動軌道上から上方にはずれた位置である。干渉部材80,80は、トーションばね60,60の付勢力が消失した場合には、通常位置から自重によって下降して、支持部材20の下面21から鉛直下向に垂下した前記の干渉位置に変位する。
図17は、トーションばね60,60の一方(図面上、左側のトーションばね60)が折損して干渉部材80への付勢力が消失したために干渉部材80が通常位置から干渉位置まで下降する途中の状態を示している。図18および図19は、干渉部材80が干渉位置まで変位した状態を示している。これらの図から分かるように、干渉位置にある干渉部材80は、受部81が完全に回動部材50の横延部51の回動軌道上にあり、回動部材50の回動を妨げることができる。
次に第2の実施の形態の作用を説明する。
トーションばね60,60が破損していない通常状態にあるときは、ベビーシート100すなわち起倒開閉構造体1Aは第1の実施の形態と同様の動作をするので、その説明を省略する。
起倒部30が開位置にあるときの様子を示す図13、起倒部30が収納位置にあるときの様子を示す図14、および起倒部30が収納位置と開位置との中間にあるときの様子を示す図17から分かるように、干渉部材80,80は、通常、トーションばね60,60の付勢力によって支持部材20の下面21に押し付けられた通常位置にある。しかし、図17および図18に示すように、トーションばね60,60が折損するなど破損したときには、破損した方のトーションばね60は、干渉部材80を押圧して支持していた端部が干渉部材80から離れて下がってしまう。このため、破損したトーションばね60に支持されていた方の干渉部材80は、トーションばね60による付勢力が消失する。これにより、通常位置に支持されていた干渉部材80は、図17から図19に示すように干渉位置まで自重で下降する。
図19に明示したように、干渉位置に至った干渉部材80は、回動部材50の回動軌道上にある。このため、起倒部30を収納位置から開位置に回動しようとしても、起倒部30とともに回動する回動部材50が干渉部材80の受部81にぶつかって回動を妨げられるので、回動軸40は回動することができず、したがって回動軸40に固設されている起倒部30も回動させることができない。
すなわち、本実施の形態においても、トーションばね60,60が一方でも破損した場合には、ベッド部130を不使用位置から使用位置まで倒すことができなくなるので、ベッド部130が一挙に高速に倒れることは皆無となり、確実に使用不能にして安全性を確保することができる。また、ベッド部130を不使用位置から倒せなくなることにより、トーションばね60が破損していることを速やかに検知することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図20から図30までは本発明の第3の実施の形態を示している。
本実施の形態では、主として第1の実施の形態におけるトーションばね60,60に代えて、引張りコイルばね160を用い、干渉部材70,70に代えて、該干渉部材70,70とは異なる位置で異なる動作をする干渉部材90を備えた点が第1の実施の形態と異なっている。
なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
図20、図21、図23、図24、図25および図26に示すように、本実施の形態における起倒開閉構造体1Bは、第1の実施の形態における干渉部材70,70に代えて干渉部材90が装着されており、トーションばね60,60に代えて引張りコイルばね160が装着されている。図22は、干渉部材90を単独で示している。
図22に示すように、干渉部材90は、長尺の板状部材を加工したものである。干渉部材90は、本体91から本体91の長手方向に沿って屈曲して形成された装着フランジ92と、本体91の下端近傍の一部を屈曲して形成したばね取付けフランジ93と、ばね取付けフランジ93よりも下の下端を屈曲して形成した当接端部94とを有している。
装着フランジ92は、干渉部材90を起倒開閉構造体1Bの本体10内部の取付け面12に回動自在に取り付けるためのものであり、取付け面12に軸着するためのピンを通すピン穴92aが穿設されている。このピン穴92aは、干渉部材90の重心よりも高い位置にある。ばね取付けフランジ93は、引張りコイルばね160の下端を取り付けるためのものであり、引張りコイルばね160の下端を引っ掛けるためのばね掛け穴93aが穿設されている。当接端部94は、干渉部材90を起倒開閉構造体1Bの本体10内に装着して、引張りコイルばね160を取り付けた状態で本体10の内壁に面接触して当接し、干渉部材90の位置を不動にしておくためのものである。
図24に最も良く示すように、回動軸40には引張りコイルばね160の上端を引っ掛けて取り付けるためのばね取付け部材42が固設されている。ばね取付け部材42は、基端部が回動軸40に固定されており、先端部には引張りコイルばね160の上端を引っ掛けるばね掛け穴が形成されている。ばね取付け部材42は、その基端部から先端部に延びる方向が回動軸40から回動部材50が延設されている方向と同じである。したがって、起倒部30が起立して収納位置にあるときに先端部が最も低い位置になる。
干渉部材90が取り付けられる取付け面12は、回動部材50よりも下方に配設されており、干渉部材90の装着フランジ92の取付け位置は、回動部材50の横延部51の回動軌道上で最も低い位置よりもピン穴92aが低くなる位置である。干渉部材90は、前記のように回動自在に軸着されており、干渉部材90の重心がピン穴92aよりも低い位置にあるので、そのままでは下端部がほぼ鉛直下方となる。この位置、すなわち干渉位置に干渉部材90があるとき、本体91は、ピン穴92aよりも上端部側の交差部分95が回動部材50の横延部51の回動軌道と交差する。回動軌道と交差する位置にある交差部分95は、回動しようとする横延部51とぶつかるので、回動部材50の回動を妨げる。すなわち、起倒部30の回動を妨げる。
干渉部材90は、ばね取付けフランジ93に引っ掛けた引張りコイルばね160によって下端部が上方に引っ張られることにより、交差部分95が横延部51の回動軌道上から外れた通常位置に支持される。この通常位置にある干渉部材90は、当接端部94が本体10の側壁に当接しているので、これ以上には当接端部94が上がる方向には回動することができない。このように干渉部材90を通常位置に支持するために、引張りコイルばね160は、回動軸40に固設したばね取付け部材42の先端に上端が引っ掛けられ、下端が干渉部材90のばね取付けフランジ93に引っ掛けられている。これにより、干渉部材90は引張りコイルばね160からの付勢力を受けて通常位置に不動に支持される。
このとき引張りコイルばね160は、回動軸40のばね取付け部材42が最も低い位置にあり、干渉部材90のばね取付けフランジ93との距離が最も短いときでも、すなわち起倒部30が収納位置にあるときでも引っ張られた状態に掛け渡されている。これにより、本実施の形態の場合も第1、第2の実施の形態の場合と同様に回動軸40には、起倒部30を起立させる方向の上昇トルクが常に掛かっている。
この上昇トルクは、図23および図24に示すように起倒部30が収納位置にある場合に最も小さく、図20および図21に示すように起倒部30が開位置にある場合に最も大きくなる。図25および図26に示すように、起倒部30が収納位置と開位置との中間にあるときは、上昇トルクは中間的な大きさになる。
図27から図30は、引張りコイルばね160が破損して干渉部材90への付勢力が消失したために干渉部材90が通常位置から干渉位置まで下降する途中の状態を示している。これらの図から分かるように、干渉位置にある干渉部材90は、交差部分95が完全に回動部材50の横延部51の回動軌道上にあり、横延部51にぶつかって回動部材50の回動を妨げることができる。
次に第3の実施の形態の作用を説明する。
引張りコイルばね160が破損していない通常状態にあるときは、ベビーシート100すなわち起倒開閉構造体1Bは第1の実施の形態と同様の動作をするので、その説明を省略する。
起倒部30が開位置にあるときの様子を示す図20および図21、起倒部30が収納位置にあるときの様子を示す図23および図24、並びに起倒部30が収納位置と開位置との中間にあるときの様子を示す図25および26から分かるように、干渉部材90は、通常、引張りコイルばね160の付勢力によって引っ張られ、干渉部材90の下端部の当接端部94が本体10の内壁面に押し付けられるように当接した通常位置にある。
しかし、図27から図30に示すように、引張りコイルばね160が折損するなど破損したときには引張りコイルばね160の付勢力が消失するので、ピン穴92aよりも下に重心のある干渉部材90は、下端部側がより下がる方向(図面上で右周りの方向)に回転する。これにより、干渉部材90の交差部分95が回動部材50の横延部51の回動軌道上に変位する。
このため、起倒部30を収納位置から開位置に回動しようとしても、起倒部30とともに回動する回動部材50の横延部51が干渉部材90の交差部分95にぶつかって回動を妨げられるので、回動軸40は回転することができず、したがって回動軸40に固設されている起倒部30も回動させることができない。
すなわち、本実施の形態においても、引張りコイルばね160が破損した場合には、ベッド部130を不使用位置から使用位置まで倒すことができなくなるので、ベッド部130が一挙に高速に倒れることは皆無となり、確実に使用不能にして安全性を確保することができる。また、ベッド部130を不使用位置から倒せなくなることにより、引張りコイルばね160が破損していることを速やかに検知することができる。
以上の各実施の形態では、起倒開閉構造体1,1A,1Bをベビーシート100の構造体として説明したが、そのベッド部130に設けた載置面131の上にマットMを取り付けなければ、収納可能なテーブルとすることができる。
また、本発明の起倒開閉構造体1,1A,1Bは、起倒開閉する扉の起倒開閉構造体としても適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る起倒開閉構造体を底面側から見た斜視図である。 本発明の各実施の形態に係る起倒開閉構造体をベビーシートとして使用したときにベッド部を使用位置に倒したときの状態を示す斜視図である。 図2のベビーシートのベッド部を不使用位置にしたときの状態を示す斜視図である。 図2のベビーシートのベッド部が使用位置と不使用位置との中間にある状態を示す斜視図である。 ベビーシートが図2の状態にあるときの起倒開閉構造体を示す斜視図である。 ベビーシートが図3の状態にあるときの起倒開閉構造体を示す斜視図である。 ベビーシートが図4の状態にあるときの起倒開閉構造体を示す斜視図である。 図1における干渉部材が通常位置から干渉位置に回動する途中の状態を示す斜視図である。 図8における干渉部材が干渉位置に変位した状態を示す斜視図である。 図9の起倒開閉構造体を底面側から見た斜視図である。 図1における干渉部材を示す斜視図である。 図11の干渉部材を起倒開閉構造体の本体側に取り付けるための取付け部材を示し、(a)は、取付け部材を下方から見た斜視図であり、(b)は、取付け部材を上方から見た斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る起倒開閉構造体において起倒部が開位置にある状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る起倒開閉構造体において起倒部が収納位置にある状態を示す斜視図である。 図13における干渉部材を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る起倒開閉構造体において起倒部が開位置と収納位置との中間にあるときの状態を示す斜視図である。 図13における干渉部材が通常位置から干渉位置に回動する途中の状態を示す斜視図である。 図17における干渉部材が干渉位置に変位した状態を示す斜視図である。 図18の起倒開閉構造体を底面側から見た斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る起倒開閉構造体において起倒部が開位置にある状態を示す斜視図である。 図20の起倒開閉構造体から当接板を除いたものを示す斜視図である。 図21における干渉部材を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る起倒開閉構造体において起倒部が収納位置にある状態を示す斜視図である。 図23の起倒開閉構造体から当接板を除いたものを示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る起倒開閉構造体において起倒部が開位置と収納位置との中間にあるときの状態を示す斜視図である。 図25の起倒開閉構造体から当接板を除いたものを示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る起倒開閉構造体においてばね部材が破損して干渉部材が干渉位置に変位した状態を示す斜視図である。 図27の起倒開閉構造体から当接板を除いたものを示す斜視図である。 図27の起倒開閉構造体を底面側から見た斜視図である。 図29の起倒開閉構造体から当接板を除いたものを示す斜視図である。
符号の説明
M…マット
1…起倒開閉構造体
1A…起倒開閉構造体
1B…起倒開閉構造体
10…本体
11…当接板
12…取付け面
20…支持部材
21…下面
22…軸受孔
30…起倒部
31…取付けアーム
40…回動軸
41…ばね止め部
42…ばね取付け部材
50…回動部材
51…横延部
52…縦延部
53…ばね止め部
60…トーションばね
70…干渉部材
70a…開口
71…取付け部材
71a…湾曲部
71b…ねじ穴
80…干渉部材
81…受部
82…軸部
83…ストッパー
83a…挿入部分
83b…狭持部
84…貫通孔
90…干渉部材
91…本体
92…装着フランジ
92a…ピン穴
93…ばね取付けフランジ
93a…ばね掛け穴
94…当接端部
95…交差部分
100…ベビーシート
110…本体カバー
130…ベッド部
131…載置面
132…囲繞部材
132a…側縁囲繞部材
132b…上辺囲繞部材
133…ベルト取付け部
160…引張りコイルばね

Claims (6)

  1. 起立した収納位置と倒れた開位置との間で起倒可能な起倒部が本体に設けた回動軸に固定された起倒開閉構造体において、
    前記回動軸に固定され、前記起倒部とともに回動する回動部材と、前記起倒部を起立させる方向の上昇トルクを発生するばね部材と、前記本体側に設けられ、前記回動部材の回動軌道上に変位して前記回動部材および前記起倒部の回動を不能にできる干渉部材とを備え、
    前記起倒部は、前記収納位置にあるときの下辺部側を前記回動軸に固定され、
    前記回動部材は、前記起倒部が前記回動軸から延設された方向とは異なる方向に延設され、
    前記干渉部材は、前記回動部材の回動軌道上からはずれた所定位置に前記ばね部材の付勢力によって不動に支持され、前記ばね部材が破損して付勢力を消失したときは、前記所定位置から前記回動部材の回動軌道上まで変位可能に構成され、
    前記干渉部材が前記回動部材の回動軌道上で前記回動部材の回動を妨げることによって前記起倒部の回動を不能にすることを特徴とする起倒開閉構造体。
  2. 前記干渉部材は、前記ばね部材の付勢力が消失したときに回転して少なくともその一部が前記回動部材の回動軌道上に位置するように回動可能に配設され、
    前記ばね部材は、一端部が前記回動軸側に支持され、他端部が前記干渉部材を押圧して前記所定位置に支持するように前記回動軸に巻装されたトーションばねであることを特徴とする請求項1に記載の起倒開閉構造体。
  3. 前記干渉部材は、前記ばね部材の付勢力を受ける受部と、該受部から延び、前記本体側に設けた軸受孔に挿通される軸部と、該軸部に設けられ前記軸受孔からの前記軸部の脱落を防止するストッパーとを有し、前記ばね部材の付勢力が消失したときに少なくともその一部が前記回動部材の回動軌道上まで下降するように前記軸部が前記軸受孔に下方から挿通され、
    前記ばね部材は、一端部が前記回動軸側に支持され、他端部が前記干渉部材の受部を押圧して前記所定位置に支持するように前記回動軸に巻装されたトーションばねであることを特徴とする請求項1に記載の起倒開閉構造体。
  4. 前記干渉部材は、前記ばね部材の付勢力が消失したときに回転して少なくともその一部が前記回動部材の回動軌道上に位置するように回転可能に枢支され、
    前記ばね部材は、一端部が前記回動軸側に支持され、他端部が前記干渉部材を引っ張って前記所定位置に支持するように配設された引張りコイルばねであることを特徴とする請求項1に記載の起倒開閉構造体。
  5. 前記起倒部は、前記開位置における上面側に載置面を設けたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の起倒開閉構造体。
  6. 前記載置面は、ベビーシートとして使用可能にマットを設けたことを特徴とする請求項5に記載の起倒開閉構造体。
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