JP6926600B2 - アームの展開および収納機構と、それを含むアーム装置 - Google Patents
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Description
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態のアームの展開および収納機構は、図1に示すように、回転可能なアーム1に連結されているリンク機構17の一部を構成する回転可能なサブアーム3と、サブアーム3の一端部(ピン12に代表される端部)に連結されており駆動力を伝達する駆動ブラケット7とを有している。サブアーム3は、駆動ブラケット7が移動可能な状態において回転中心となる第1の点(ピン11)を有している。このピン11は、移動不能な状態と移動可能な状態を選択的にとることができる。この構成によると、駆動ブラケット7が移動可能でピン11が移動不能な状態でアーム1を展開および収納可能であるとともに、ピン11が移動可能な状態で緊急収納動作を高信頼性および高操作性で実施可能である。
図2A,2Bに、本発明の第2の実施形態のアームの展開および収納機構を含むアーム装置の斜視図と断面図を示している。本実施形態のアーム装置では、ベース面上に立設されている2枚のベースフレーム15に、ピン9を用いてアーム1が連結されており、アーム1はこのピン9を回転中心として回転することができる。アーム1には、ピン9の近傍に設けられたピン8を用いてロッド2が連結されている。さらにロッド2は、サブアーム3に、ピン10を用いて連結されている。サブアーム3は、サブフレーム4にピン11(第1の点)を用いて連結されている。従って、アーム1は、ピン9を用いてベースフレーム15に回転可能に支持されるとともに、ピン8、ロッド2、ピン10、サブアーム3、ピン11を介して、サブフレーム4に連結されている。ピン8,10,11は、各ピンを回転中心とする回転運動を可能にしており、これにより、アーム1、ロッド2、サブアーム3は、リンク機構17を構成している
図2A,2B示すアーム装置では、駆動手段19に駆動された駆動ブラケット7の上下動が、ピン11を中心としたサブアーム3の回転運動に変換され、ピン10、ロッド2、ピン8を介してアーム1に伝えられ、アーム1が回転運動を行う。この回転運動に従ってアーム1の展開状態と収納状態が切り換えられる。具体的には、駆動手段に駆動された駆動ブラケット7が下降すると、サブアーム3がピン11を中心として図2Bの時計回りに回転し、それに伴って、サブアーム3に連結されているロッド2に押し上げられてアーム1が展開状態になる。これに対し、駆動手段19に駆動された駆動ブラケット7が上昇すると、サブアーム3がピン11を中心として図2Bの反時計回りに回転し、それに伴って、サブアーム3に連結されているロッド2に引き下げられてアーム1が収納状態になる。サブアーム3の回転中心(支点)となるピン11に加わる反力は、サブフレーム4、ピン13、およびフック5に伝わる。通常、フック5はレバー6に回転不能に拘束されているため、ピン11が前述の反力で動くことはなく、反力を支える支点として機能する。サブアーム3は、回転中心となるピン11(第1の点)から、回転駆動力を受けるピン12(第2の点)までの距離よりも、展開状態のアーム1につながる他部材(ロッド2)に連結されるピン10(第3の点)までの距離が長い。そのため、駆動ブラケット7の上下方向の移動量が小さくても、梃子の原理に従ってロッド2およびアーム1の大きな変位が得られる。それにより、アーム1が水平な展開状態と、アーム1がほぼ垂直な収納状態とを容易に切り換えることができる。
図2A,2Bに示すアーム装置において、何らかの不具合が生じて駆動ブラケット7が上下動できず、アーム1が展開状態から収納状態に切り換えられなくなった場合には、緊急収納機構18が緊急収納動作を行う。この緊急収納機構18の緊急収納動作について以下に説明する。
駆動ブラケット7が移動しない状態で緊急収納動作を行う場合には、図3A,3Bに示すようにレバー6を引き上げ、ピン16を中心として回転させる。それにより、レバー6がフック5に当接しなくなり、フック5が解放されて回転可能になる。図2A,2Bに示すアーム1の展開状態においては、アーム1の自重は、ロッド2、サブアーム3、サブフレーム4を経由して、フック5が回転しようとする力に変換されている。フック5はピン14を支点とした梃子になっており、支点であるピン14から、前述したアームの自重に起因する回転力を受けるピン13までの距離に対し、レバー6との接触点までの距離が数倍長いため、レバー6を引き上げるために必要な力は軽微である。
フック5が解放されると、前述したようにアーム1の自重に起因してロッド2、サブアーム3、サブフレーム4を経由してフック5に伝わる力で、フック5が図4A,4Bに示すように時計回りに回転して、ピン13がフック5の切り欠き部5aから脱出する。こうしてピン13が解放されると、ピン13が長穴15a内に位置する範囲内でサブフレーム4が自重等で下降する。この時、駆動ブラケット7は固定されているため、サブアーム3の一端(駆動ブラケット7の長穴7a内に位置するピン12が設けられている端部)は下降できないため、サブフレーム4の下降に伴ってサブアーム3はピン12を中心として反時計回りに回転する。その回転運動に従って、サブアーム3の他端部にピン10を用いて連結されているロッド2が引き下げられ、ロッド2にピン8を用いて連結されているアーム1に下向きの力が加わる。アーム1の一端部はピン9を用いてベースフレーム15に取り付けられているため、アーム1はピン9を中心として図4Bの時計回りに回転する。その結果、図5A,5Bに示すようにアーム1は実質的に垂直になった時点で停止して収納状態になる。なお、ロッド2とサブアーム3は、リンク機構17の特性上、図5A,5Bに示すようにアーム1よりも外側(前方)に突き出た状態となるが、これらの突出し量は、ロッド2とサブアーム3の長さを適切に設定することで、実用上影響の無い程度に抑えることができる。
2 ロッド
3 サブアーム
4 サブフレーム
5 フック
6 レバー
7 駆動ブラケット
8〜14,16 ピン
15 ベースフレーム
17 リンク機構
18 緊急収納機構
19 駆動部
41 プーリー
40 ワイヤー
42 案内プーリー
Claims (7)
- アームに連結されているリンク機構の一部を構成する、回転可能なサブアームと、前記サブアームの一端部に連結されており駆動力を伝達する駆動ブラケットとを有し、
前記アームは、一端部がベースフレームに回転可能に連結され、他端部にデバイスが取り付けられ、
前記サブアームは、前記一端部に前記駆動ブラケットが連結され、
前記アームの前記一端部と前記他端部との間の中間位置がロッドの一部分に回転可能に連結され、前記サブアームの他端部が前記ロッドの他の部分に回転可能に連結されることで、前記アームの前記中間位置と前記サブアームの前記他端部とが前記ロッドを介して接続されるとともに、前記サブアームの前記一端部と前記他端部との間の第1の点がサブフレームの一部分に回転可能に連結され、前記ベースフレームが前記サブフレームの他の部分に回転可能に連結されることで、前記サブアームの前記第1の点と前記ベースフレームとが前記サブフレームを介して接続されて、前記リンク機構が構成されており、
前記アームの展開状態は、重力に逆らって水平方向で固定された状態であり、
前記サブアームは、前記第1の点が移動不能で前記駆動ブラケットが移動可能であって前記第1の点を中心として回転可能な状態と、前記第1の点が移動可能で前記駆動ブラケットが移動不能であって前記一端部を中心として回転可能な状態と、を選択的にとり得る、アームの展開および収納機構。 - 前記サブアームの前記第1の点を移動不能な状態から移動可能な状態に移行させる緊急収納機構をさらに有する、請求項1に記載のアームの展開および収納機構。
- 前記緊急収納機構は、前記第1の点に連結されている前記サブフレームと、前記サブフレームとの係合状態と係合解除状態とを選択的にとり得るフックと、前記フックに当接して前記フックを拘束可能であるととともに前記フックとの当接を解除するように操作可能なレバーとを含む、請求項2に記載のアームの展開および収納機構。
- 前記フックの係合解除状態では、前記サブフレームおよび前記第1の点が移動可能になる、請求項3に記載のアームの展開および収納機構。
- 前記サブフレームおよび前記第1の点が移動可能な状態では、前記サブフレームが自重で下降して前記サブフレームが前記駆動ブラケットとの連結点である第2の点を中心として回転して、前記リンク機構に連結されている前記アームを収納状態に移行させる、請求項4に記載のアームの展開および収納機構。
- 前記サブアームの前記第1の点から前記第2の点までの距離は、前記第1の点から、前記リンク機構の前記アームにつながる他部材との連結点である第3の点までの距離よりも短い、請求項5に記載のアームの展開および収納機構。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載のアームの展開および収納機構と、前記アームとを含む、アーム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017071487A JP6926600B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | アームの展開および収納機構と、それを含むアーム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017071487A JP6926600B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | アームの展開および収納機構と、それを含むアーム装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018173124A JP2018173124A (ja) | 2018-11-08 |
JP6926600B2 true JP6926600B2 (ja) | 2021-08-25 |
Family
ID=64107154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017071487A Active JP6926600B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | アームの展開および収納機構と、それを含むアーム装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP6926600B2 (ja) |
-
2017
- 2017-03-31 JP JP2017071487A patent/JP6926600B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018173124A (ja) | 2018-11-08 |
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