JP2008237570A - グリル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイロットバーナを省略することができるものでありながらも、上バーナを安定性良く着火することができるグリル装置を提供する。
【解決手段】手動式の指令手段の指令に基づいて上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段100が備えられ、その燃焼状態切換手段100が、下バーナ2b,2cを燃焼状態且つ上バーナ2aを燃焼停止状態に切り換えている状態において、指令手段にて上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの夫々を燃焼状態に切り換える指令又は上バーナ2aを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、下バーナ2b,2cを燃焼停止状態に切り換えたのちに、下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているグリル装置に関する。
上記グリル装置において、従来では、次のように構成されたものがあった。
すなわち、元ガス供給路用の開閉弁により開閉操作自在な元ガス供給路から分岐路により上バーナ及び下バーナに対するガス供給が行われる構成であり、上バーナ及び下バーナに対する分岐路における燃料供給量を各別に変更調節自在な一対の燃料調整弁と、各燃料調整弁を各別に燃料供給調整位置と供給停止位置とに切り換え自在な手動操作式の一対の操作レバーと、上バーナ及び下バーナへの点火を行うパイロットバーナと、パイロットバーナ及び上バーナに対して点火作動を行う点火装置と、スイッチ操作式の点消火装置とが備えられ、元ガス供給路から分岐路を通してパイロットバーナへも燃料供給が行われる構成であり、点消火装置により点火が指令されると、開閉弁の開弁及びパイロットバーナ及び上バーナに対する点火作動を行うように構成され、消火指令により開閉弁の閉弁を行うように構成されたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
そして、この構成では、例えば、上バーナ及び下バーナが消火している状態から、一対の操作レバーを夫々燃料供給調整位置に操作して点消火装置により点火が指令されると、パイロットバーナ及び上バーナへの燃料供給が行われ且つ点火装置による点火作動が行われて、その後、消火が指令されるまでパイロットバーナが燃焼状態を維持する構成となっており、上バーナ又は下バーナのいずれかに対応する操作レバーを供給停止位置とに切り換えるとそれに対応するバーナが燃焼停止状態に切り換わり、再度、操作レバーを供給停止位置から燃料供給調整位置に切り換えると、対応するバーナをパイロットバーナによる火移りにより燃焼状態に切り換えることができる。又、一対の操作レバーのいずれかを燃料供給調整位置に操作し他方を供給停止位置に操作している状態で点消火装置により点火が指令されると、パイロットバーナへの点火を行うと共に、上バーナ又は下バーナを単独で燃焼開始させることができる。
ちなみに、この従来例では、前記一対の操作レバーと前記点消火装置とが前記指令手段に対応し、一対の燃料調整弁、開閉弁、点火装置、及び、点消火装置の指令に基づいて開閉弁や点火装置を作動させるための制御構成が前記燃焼状態切換手段に対応することになる。
特開平7−71762号公報
上記従来例において設けられているパイロットバーナは、被調理物への直接的な加熱調理に寄与するものではないにも拘らず、点火指令が指令されてから消火指令が指令されるまでの間は常時燃焼状態となるものである。従って、上記従来のグリル装置は、燃料を無駄に消費してしまうものであり、省エネルギーの観点から改善が望まれるものであった。
そこで、上記したようなパイロットバーナを省略して、イグナイタ等の点火装置を用い
て、下バーナ及び上バーナを夫々各別に点火作動させるように構成することが考えられるが、このように点火装置を用いて下バーナ及び上バーナを各別に点火させるようにすると、上バーナの点火を良好に行い難い場合がある。
例えば、下バーナ及び上バーナが燃焼停止状態である状態において、上バーナを燃焼状態に切り換えるために、上バーナに燃料を供給し、上バーナに対する点火装置を作動させたときに着火ミスを起こすおそれがあった。その理由は、上バーナから噴出される燃料ガスは下向きに噴出されるものであり、しかも、一般に上バーナは平板状の噴出面の各部より燃料を噴出する構成であることに起因して、上バーナは燃料ガスの噴出に伴って二次空気を吸引し難い構成であるため、安定性良く着火し難い傾向にあることによるものである。
又、下バーナが燃焼状態であり且つ上バーナが燃焼停止状態である状態において、上バーナを燃焼状態に切り換えるために、上バーナに燃料を供給し、上バーナに対する点火装置を作動させたときにも着火ミスを起こすことがあった。その理由は、下バーナの燃焼にて発生する上昇気流によるドラフト作用により、上バーナに十分に二次空気は供給される傾向となるものの、上バーナから燃料ガスが噴出される状態で点火作動が行われるときに、燃焼している下バーナのドラフト作用による気流の流れにより上バーナから噴出される燃料ガスが大きく煽られることに起因して、着火ミスを起こし易いものであることによるものである。特に、下バーナがその燃焼量の調整範囲における大側の燃焼量にて燃焼しているときには、着火ミスを起こす虞が顕著となる。
本発明の目的は、パイロットバーナを省略することができるものでありながらも、上バーナを安定性良く着火することができるグリル装置を提供する点にある。
本発明に係るグリル装置は、グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているものであって、その第1特徴構成は、前記燃焼状態切換手段が、前記下バーナを燃焼状態且つ前記上バーナを燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記指令手段にて前記上バーナ及び前記下バーナの夫々を燃焼状態に切り換える指令又は前記上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記下バーナを燃焼停止状態に切り換えたのちに、前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するように構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、前記燃焼状態切換手段は、下バーナが燃焼状態であり且つ上バーナが燃焼停止状態である状態において、指令手段にて上バーナ及び下バーナの夫々を燃焼状態に切り換える指令、又は、上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、下バーナを燃焼停止状態に切り換えたのちに、下バーナ及び上バーナの夫々を同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行する。
すなわち、下バーナが燃焼状態であり且つ上バーナが燃焼停止状態である状態において、上バーナ及び下バーナの夫々を燃焼状態に切り換える、又は、上バーナを燃焼状態に切り換えるときには、下バーナを一旦、燃焼状態から燃焼停止状態に切り換えてから、下バーナと上バーナとを同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えるのである。
その結果、上バーナから燃料ガスが噴出される状態で点火作動が行われるときには、下バーナについてもその下バーナから燃料が噴出されて点火作動を行われる直前あるいはその直後であるため、上バーナの存在箇所には下バーナのドラフト作用による大きな気流の流れが存在し難いため、上バーナから噴出される燃料ガスが大きく煽られることが抑制された状態で点火作動が行われて、上バーナに炎が形成される初期燃焼が適確に行われ易いものとなり、しかも、上バーナの初期燃焼が行われた後においては、点火されて燃焼を開始する下バーナのドラフト作用により上バーナに十分な二次空気が供給されて、上バーナが通常燃焼状態に適確に移行するものとなるのであり、下バーナが燃焼状態に切り換えられている状態においても、上バーナを安定性良く良好に着火させることができる。
このように構成することで、パイロットバーナを備えなくても上バーナを安定性良く良好に着火させることが可能であるから、被調理物への直接的な加熱用調理に寄与しない無駄な燃料消費を抑制できるものになる。
従って、パイロットバーナを省略することができるものでありながらも、上バーナを安定性良く着火することができるグリル装置を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているグリル装置であって、前記燃焼状態切換手段が、前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記指令手段にて前記上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するように構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、前記燃焼状態切換手段は、下バーナ及び上バーナが夫々燃焼停止状態である状態において、指令手段にて上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、下バーナ及び上バーナの夫々を同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するのである。
すなわち、下バーナ及び上バーナが夫々燃焼停止状態である状態において、上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されたときには、下バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されていないにもかかわらず、下バーナと上バーナとを同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えるのである。
その結果、上バーナから燃料ガスが噴出される状態で点火作動が行われるときには、下バーナについてもその下バーナから燃料が噴出されて点火作動を行われる直前あるいはその直後であるため、上バーナの存在箇所には下バーナのドラフト作用による大きな気流の流れが存在し難いため、上バーナから噴出される燃料ガスが大きく煽られることが抑制された状態で点火作動が行われて、上バーナに炎が形成される初期燃焼が適確に行われ易いものとなり、しかも、上バーナの初期燃焼が行われた後においては、点火されて燃焼を開始する下バーナのドラフト作用により上バーナに十分な二次空気が供給されて、上バーナが通常燃焼状態に適確に移行するものとなるのであり、下バーナが燃焼状態に切り換えられている状態においても、上バーナを安定性良く良好に着火させることができる。
このように構成することで、パイロットバーナを備えなくても上バーナを安定性良く良好に着火させることが可能であるから、被調理物への直接的な加熱用調理に寄与しない無駄な燃料消費を抑制できるものになる。
従って、パイロットバーナを省略することができるものでありながらも、上バーナを安定性良く着火することができるグリル装置を提供できるに至った。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記燃焼状態切換手段が、前記指令手段にて前記下バーナを燃焼停止状態に切り換える指令が指令されているときには、前記上下燃焼処理を実行したのちに、前記下バーナを燃焼停止状態に切り換えるように構成されている点にある。
第3特徴構成によれば、前記燃焼状態切換手段は、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えるときに、上バーナを安定性良く良好に着火させるために前記上下燃焼処理を実行することになるが、そのとき前記指令手段にて前記下バーナを燃焼停止状態に切り換える指令が指令されているときには、前記上下燃焼処理を実行したのちに、前記下バーナを燃焼停止状態に切り換えるのである。
従って、第3特徴構成によれば、上バーナを安定性良く着火することができ、しかも、下バーナを燃焼停止状態に切り換える操作が不要となって、使い勝手が良くなるグリル装置を提供できるに至った。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、前記燃焼状態切換手段が、前記上下燃焼処理において、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始した後に、前記下バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始するように構成されている点にある。
第4特徴構成によれば、前記上下燃焼処理においては、上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始した後に下バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始することになるから、上バーナの燃焼開始よりも下バーナの燃焼開始が遅れるため、上バーナが燃焼を開始してから、下バーナのドラフト作用により上バーナの存在箇所に気流が流れてくるまでの時間を確保し易いため、点火作動によって上バーナに炎を形成する初期燃焼を適確に行い易いものにでき、しかも、上バーナの初期燃焼が行われた後においては、点火されて燃焼を開始する下バーナのドラフト作用により上バーナに十分な二次空気が供給されて、上バーナが通常燃焼状態に適確に移行するものとなるのである。
従って、第4特徴構成によれば、上バーナの着火を一層安定性良く行えるグリル装置を提供できるに至った。
本発明の第5特徴構成は、グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているグリル装置であって、前記燃焼状態切換手段が、前記下バーナを燃焼状態且つ前記上バーナを燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記指令手段にて前記上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記下バーナを燃焼停止状態に切り換えたのちに、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上バーナ単独燃焼処理を実行するように構成されている点にある。
第5特徴構成によれば、前記燃焼状態切換手段は、下バーナが燃焼状態であり且つ上バーナを燃焼停止状態である状態において、指令手段にて上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、下バーナを燃焼停止状態に切り換えたのちに、上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えるのである。
説明を加えると、下バーナの燃焼に伴うドラフト作用による強い上昇気流の流れは下バーナの燃焼を停止させると停止するが、燃焼を停止した後のしばらくの間は弱い上昇気流が残存して継続する傾向にある。
そこで、下バーナが燃焼状態であり且つ上バーナを燃焼停止状態である状態において、上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令された場合には、上バーナの燃焼を開始する前に、先に下バーナを停止させることにより、下バーナが燃焼することにより発生する強い上昇気流は無くなるので、上バーナから燃料ガスが噴出される状態で点火作動が行われるときには、上バーナの存在箇所には下バーナのドラフト作用による大きな気流の流れが存在し難いため、上バーナから噴出される燃料ガスが大きく煽られることが抑制された状態で点火作動が行われて、上バーナに炎が形成される初期燃焼が適確に行われ易いものとなり、しかも、上バーナの初期燃焼が行われた後においては、下バーナの燃焼を停止させてもしばらくの間継続している弱い上昇気流を有効に利用して、上バーナに十分な二次空気が供給されて、上バーナが通常燃焼状態に適確に移行するものとなるのであり、上バーナを安定性良く良好に着火させることができる。
このように構成することで、パイロットバーナを備えなくても上バーナを安定性良く良好に着火させることが可能であるから、被調理物への直接的な加熱用調理に寄与しない無駄な燃料消費を抑制できるものになる。
従って、第5特徴構成によれば、パイロットバーナを省略することができるものでありながらも、上バーナを安定性良く着火することができるグリル装置を提供できるに至った。
本発明の第6特徴構成は、グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているグリル装置であって、前記燃焼状態切換手段が、前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記指令手段にて前記上バーナ及び前記下バーナの夫々を燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始した後に、前記下バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始する状態で、前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するように構成されている点にある。
第6特徴構成によれば、前記燃焼状態切換手段は、下バーナ及び上バーナの夫々が燃焼停止状態にある状態において、指令手段にて上バーナ及び下バーナの夫々を燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記上下燃焼処理を実行することによって、下バーナ及び上バーナの夫々が燃焼停止状態にある状態から上バーナ及び下バーナの夫々を燃焼状態に切り換えるのであるが、その上下燃焼処理においては、上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始した後に下バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始することにより、上バーナの燃焼開始よりも下バーナの燃焼開始が遅れるため、上バーナの燃焼を開始してから、下バーナのドラフト作用により上バーナの存在箇所に気流が流れてくるまでの時間を確保し易いため、点火作動によって上バーナに炎を形成する初期燃焼を適確に行い易いものにでき、しかも、上バーナの初期燃焼が行われた後においては、点火されて燃焼を開始する下バーナのドラフト作用により上バーナに十分な二次空気が供給されて、上バーナが通常燃焼状態に適確に移行するものとなるのであり、下バーナが燃焼状態に切り換えられている状態においても、上バーナを安定性良く良好に着火させることができる。
このように構成することで、パイロットバーナを備えなくても上バーナを安定性良く良好に着火させることが可能であるから、被調理物への直接的な加熱用調理に寄与しない無駄な燃料消費を抑制できるものになる。
従って、第6特徴構成によれば、パイロットバーナを省略することができるものでありながらも、上バーナを安定性良く着火することができるグリル装置を提供できるに至った。
本発明の第7特徴構成は、グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているグリル装置であって、前記燃焼状態切換手段が、前記下バーナを燃焼状態且つ前記上バーナを燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記指令手段にて前記上バーナ及び前記下バーナの夫々を燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記下バーナの燃焼量がその調整範囲における小側に対応して定めた小側燃焼量よりも大きい場合にはその下バーナの燃焼量を前記小側燃焼量になるように調整する燃焼量減少調整処理、及び、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を実行するように構成されている点にある。
第7特徴構成によれば、前記燃焼状態切換手段は、下バーナが燃焼状態であり且つ上バーナが燃焼停止状態である状態において、上バーナ及び下バーナの夫々を燃焼状態に切り換えるときは、前記燃焼量減少調整処理及び上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を実行するのである。
つまり、前記燃焼量減少調整処理として、下バーナの燃焼量がその調整範囲における小側に対応して定めた小側燃焼量よりも大きい場合には、その下バーナの燃焼量を前記小側燃焼量になるように調整するのである。その結果、上バーナから燃料ガスが噴出される状態で点火作動が行われるときには、下バーナの燃焼量が小側燃焼量になっているから、上バーナの存在箇所には下バーナの大燃焼量にて発生するドラフト作用による大きな気流の流れが存在しないため、上バーナから噴出される燃料ガスが大きく煽られることが抑制された状態で点火作動が行われて、上バーナに炎が形成される初期燃焼が適確に行われ易いものとなり、しかも、上バーナの初期燃焼が行われた後においては、点火されて燃焼を開始する下バーナのドラフト作用により上バーナに十分な二次空気が供給されて、上バーナが通常燃焼状態に適確に移行するものとなるのであり、下バーナが燃焼状態に切り換えられている状態においても、上バーナを安定性良く良好に着火させることができる。
このように構成することで、パイロットバーナを備えなくても上バーナを安定性良く良好に着火させることが可能であるから、被調理物への直接的な加熱用調理に寄与しない無駄な燃料消費を抑制できるものになる。
従って、第7特徴構成によれば、パイロットバーナを省略することができるものでありながらも、上バーナを安定性良く着火することができるグリル装置を提供できるに至った。
本発明の第8特徴構成は、第7特徴構成に加えて、前記燃焼状態切換手段が、前記燃焼量減少調整処理を実行したときには、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えた後に、前記下バーナの燃焼量を元の燃焼量に戻す燃焼量復帰調整処理を実行するように構成されている点にある。
第8特徴構成によれば、前記燃焼状態切換手段は、前記燃焼量減少調整処理を実行したときには、上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えた後に、下バーナの燃焼量を元の燃焼量に戻すようにしたので、例えば、下バーナの燃焼量を手動で元の燃焼量に調整する等の煩わしい操作を要することなく、上バーナを燃焼状態に切り換えた後の加熱調理を良好に行うことができる。
従って、第8特徴構成によれば、上バーナの着火を安定性良く行え、しかも、使い勝手のよいグリル装置を提供できるに至った。
本発明に係るグリル装置をガスコンロに備えられたグリル部に適用した実施形態について図面に基づいて説明する。
このガスコンロは、図1及び図2に示すように、コンロバーナ1とグリルバーナ2を備えるグリル部3からなるビルトインタイプのガスコンロにて構成されており、コンロバーナ1は、鍋底温度検出用温度センサ28を備えた標準バーナ1aと、小バーナ1bと、高火力バーナ1cとの3つのバーナにて構成されている。そして、グリル部3の燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口4が形成され、トッププレート5にてガスコンロ上面が覆われており、このトッププレート5の上部に、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cに対する被加熱物(鍋など)を受け止め支持するための五徳6が載置支持されている。
前記グリル部3は、図3及び図4に示すように、前面部が開口した箱状に形成されたグリル庫7内に、魚などの被調理物を載置させる載置部としての焼き網8を設けて構成されている。そして、グリルバーナ2は、グリル庫7の焼き網8よりも上方側の天井に備えられる上バーナ2aと、上バーナ2aと形態が異なりグリル庫7の下部であってかつ焼き網8よりも下方側に配置される左右一対の下バーナ2b,2cとから構成されている。
ちなみに、図3は、グリル部3の縦断側面図を示し、図4は、グリル部3の縦断正面図を示している。
前記上バーナ2aは、グリル庫7の天井に沿う平面状の輻射式バーナにて構成され、左右一対の下バーナ2b,2cの夫々は、グリル庫7の横側端部に配置されてグリル庫7の前後幅方向に沿う長尺状のブンゼン式バーナにて構成されている。
前記グリル庫7の後方側には、グリルバーナ2の燃焼排ガスを機外に排気させる排気路9が上方側に延びる状態で配設され、その排気路9にてグリルバーナ2の燃焼排ガスをグリル排気口4に導くように構成されている。ちなみに、グリルバーナ2の二次空気は、グリル庫7の側面部や底面部及び前面部に設けられた空気孔37から取り入れるように構成されている。
そして、焼き網8の下方には、魚などの被調理物からの油などを受け止める汁受皿10が設けられ、汁受皿10は、図示はしないが、グリル庫7の側壁部に設けられたガイドの案内により、焼き網8を載置した状態で、グリル庫7に対して、収納移動可能で且つ取り出し移動可能に構成されている。また、汁受皿10の前面部には、汁受皿10をグリル庫7内に収納したときにグリル庫7の前面部を閉塞する把手付きの扉部11が設けられ、使用者は、扉部11を開閉させることにより、汁受皿10と焼き網8を一体的に、グリル庫7に対して収納移動並びに取り出し移動可能に構成されている。
また、図1に示すように、ガスコンロ前側面には、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cとグリルバーナ2との点火および消火や火力調節と各種の設定とを指令する手動操作部Sが設けられ、図2に示すように、マイクロコンピュータを備えて各種の制御を実行するように構成された制御部Hも設けられている。そして、制御部Hは、手動操作部Sにて指令された運転状態に基づいて、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cとグリルバーナ2を制御するように構成されている。また、ガスコンロ前側面には、自動復帰型の押し操作式の電源スイッチ25が設けられている。
前記手動操作部Sは、図1に示すように、標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cの夫々に対して各別に点火・消火や火力調節を指令するための3つの加熱状態調節部12、グリルバーナ2における上バーナ及び下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段としてのグリル用操作部13、及び、標準バーナ1aの調理の設定を指令する設定入力操作部14を備えて構成されている。
前記加熱状態調節部12の夫々は、プッシュボタン式の回転操作部15が備えられ、その回転操作部15を前面パネル16とほぼ面一になる押し込み位置と前方に突出する突出位置とに切り替えることにより図外の点火スイッチをON/OFFして、点火指令及び消火指令を指令するとともに、回転操作部15を突出位置に位置させた状態で回転操作することにより調整すべき目標燃料供給量を制御部Hに指令するように構成されている。
また、回転操作部15の周囲には、複数のLEDランプ17を並べる状態で配設し、複数のLEDランプ17をレベルメータとして用いて回転操作部15にて設定された火力(加熱量)の大きさをLEDランプ17を点灯させて表示するように構成されている。ちなみに、この実施形態では、火力の大きさが最小火力から最大火力まで、標準バーナ1a及び高火力バーナ1cでは5段階に変更調整でき、小バーナ1cでは3段階に変更調整できるように構成されている。
前記設定入力操作部14には、図示はしないが、チャイルドロックのON/OFFの設定入力や、「揚げもの」、「炊飯」、「湯わかし」を行う際に火力を自動的に調整するための操作スイッチ、バーナの燃焼時間を設定するためのタイマー時刻設定用の操作スイッチなどが設けられている。
前記グリル用操作部13には、図5に示すように、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの夫々が燃焼する両側燃焼状態を指令する両面焼きスイッチ18、下バーナ2b,2cが燃焼停止し且つ上バーナ2aが燃焼する上側燃焼状態を指令する上火焼きスイッチ19、上バーナ2aが燃焼停止し且つ下バーナ2b,2cが燃焼する下側燃焼状態を指令する下火焼きスイッチ20が備えられ、各種の燃焼状態を選択的に指令できるようになっている。尚、いずれの燃焼状態であるかを表示する表示ランプ21も備えられている。
又、グリル用操作部13には、押し操作する毎に燃焼状態にある上バーナ2aの火力を「強」と「弱」に交互に切り換える上火調整スイッチ22A、押し操作する毎に燃焼状態にある下バーナ2b,2cの火力を「強」と「弱」に交互に切り換える下火調整スイッチ22Bを備えた火力調整部22、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの現在の火力を表示する火力表示部23、全ての燃焼状態のバーナを消火させる消火スイッチ24等も備えられている。図示はしないが、グリル用操作部13には、グリルバーナ2の燃焼時間を設定するタイマー時刻設定ボタンや自動で魚を焼くオートグリル機能を指令するためのメニューボタン等も備えられている。
図2に示すように、前記標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cの夫々には、点火作動を実行する点火装置としての点火プラグ26及び着火状態を検出するための熱電対27が設けられ、図2〜図4に示すように、グリルバーナ2における上バーナ2a及び左右一対の下バーナ2b,2cの夫々には、点火作動を実行する点火装置としての点火プラグ26及び着火状態を検出するための熱電対27が設けられている。
左右一対の下バーナ2b,2cに対する点火プラグ26と熱電対27とは、図3に示すように、下バーナ2b,2cの後端位置に対応する箇所に配設され、点火プラグ26は、箱状の点火ボックス38内に配設されている。また、左右一対の下バーナ2b,2cに対する点火プラグ26と熱電対27との配設箇所よりも後方側には、オートグリル機能を行うために用いられる上温度センサ39と下温度センサ40とが設けられている。ちなみに、上温度センサ39は、下温度センサ40よりも燃焼排ガスの流動方向の下流側に位置するように、下温度センサ40よりも上方側に配設されている。
前記標準バーナ1a、小バーナ1b及び高火力バーナ1cとグリルバーナ2とへのガス供給構成について説明すると、図2に示すように、元ガス供給路29には元ガス電磁弁30が設けられ、この元ガス供給路29から、標準バーナ用分岐路29a、小バーナ用分岐路29b、高火力バーナ用分岐路29c、グリル上バーナ用分岐路29d、グリル下バーナ用分岐路29eの5系統に分岐されている。そして、それら5系統の各分岐路29a〜29eの夫々には、ステッピングモータの駆動によってガス量を調整して各バーナの加熱量を調整する流量制御弁35と、その開度位置を検出する位置センサ36とが設けられている。尚、流量制御弁35は、調整流量を零にする遮蔽状態にも切り換え可能に構成されている。又、グリル上バーナ用分岐路29d及びグリル下バーナ用分岐路29eよりも上流側には、供給されるガス圧を設定値に調整するガスガバナGが備えられ、元ガス供給路29からの供給ガス圧が変動することがあっても、グリルバーナ2に供給するガス量を設定値に調整できるようになっている。
前記制御部Hは、加熱状態調節部12及びグリル用操作部13による点火指令及び消火指令に基づいて、コンロバーナ1及びグリルバーナ2を点火させる点火処理及び消火させる消火処理を行い、各バーナの燃焼中においては加熱状態調節部12及びグリル用操作部13により設定された火力になるように火力調節する火力調節処理を行うように構成されている。
そして、前記制御部Hは、グリル用操作部13の指令に基づいて、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御するように構成されている。
前記制御部Hは、下バーナ2b,2cを燃焼状態且つ上バーナ2aを燃焼停止状態に切り換えている状態において、グリル用操作部13にて上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの夫々を燃焼状態に切り換える指令又は上バーナ2aを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、下バーナ2b,2cを燃焼停止状態に切り換えたのちに、下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するように構成されている。
又、前記制御部Hは、下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を燃焼停止状態に切り換えている状態において、グリル用操作部13にて上バーナ2aを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するように構成されている。
さらに、制御部Hは、下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を燃焼停止状態に切り換えている状態において、グリル用操作部13にて下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を燃焼状態に切り換える指令が指令されると、上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始した後に、下バーナ2b,2cを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始する状態で、下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するように構成されている。そして、下バーナ2b,2cを燃焼停止状態に切り換える指令が指令されているときには前記上下燃焼処理を実行したのちに、下バーナ2b,2cを燃焼停止状態に切り換えるように構成され、前記上下燃焼処理において、上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始した後に、下バーナ2b,2cを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始するように構成されている。
以下、グリル用操作部13による指令に基づくグリルバーナ2についての制御部Hの制御動作を説明する。
図6〜図9に示すように、制御部Hは、消火スイッチ24が操作されることなく、両面焼きスイッチ18が操作されると、そのときグリルバーナ2のうちのいずれのバーナも燃焼していなければ(ステップ1,2,3)、そのときの両面焼きスイッチ18の操作は、下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を燃焼停止状態に切り換えている状態において、グリル用操作部13にて下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を燃焼状態に切り換える指令に相当するものであるから、上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始した後に、下バーナ2b,2cを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始する状態で、下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行する。
前記上下燃焼処理について説明すると、上バーナ2aを燃焼状態にすべく、元ガス電磁弁30が閉弁状態であれば元ガス電磁弁30を開弁し、上バーナ2aに対する流量制御弁35を点火用ガス量に調整して燃料供給を開始して、点火装置としての点火プラグ26による点火作動を開始する(ステップ4,5)。その後、設定時間(1〜2秒程度)が経過したのちに、下バーナ2b,2cを燃焼状態にすべく、左右一対の下バーナ2b,2cに対する流量制御弁35を点火用ガス量に調整して燃料供給を開始して、点火装置としての点火プラグ26による点火作動を開始する(ステップ6,7,8)。つまり、上下燃焼処理を実行するときに、上バーナ2aを下バーナ2b,2cよりも先行して燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えるように構成されている。
その後、熱電対27の検出情報に基づいて下バーナ2b,2cへの着火状態が確認されると、下バーナ2b,2cに対する点火プラグ26による点火作動を停止し(ステップ9,10)、熱電対27の検出情報に基づいて上バーナ2aへの着火状態が確認されると、上バーナ2aに対する点火プラグ26による点火作動を停止する(ステップ11,12)。尚、下バーナ2b,2c及び上バーナ2aに対する燃料供給は継続して行うことになる。
両面焼きスイッチ18が操作されたときに、下バーナ2b,2cが燃焼中であり、上バーナ2aが燃焼していない状態、つまり、下バーナ2b,2cだけが燃焼状態に切り換えられているときは(ステップ13a,13b)、そのときの両面焼きスイッチ18の操作は、下バーナ2b,2cを燃焼状態且つ上バーナ2aを燃焼停止状態に切り換えている状態において、上バーナ2aを燃焼状態に切り換える指令に相当するものであるから、下バーナ2b,2cに対する燃料供給を遮断して下バーナ2b,2cを消火したのちに前記上下燃焼処理を実行する(ステップ14,4〜12)。又、両面焼きスイッチ18が操作されたときに、上バーナ2aが燃焼しているときは、下バーナ2b,2cを燃焼状態にすべく、左右一対の下バーナ2b,2cに対する流量制御弁35を点火用ガス量に調整して燃料供給を開始して点火プラグ26による点火作動を開始し、その後、熱電対の検出情報に基づいて下バーナ2b,2cへの着火状態が確認されると、下バーナ2b,2cに対する点火プラグ26による点火作動を停止する(ステップ15〜18)。
前記両面焼きスイッチ18が操作されることなく、上火焼きスイッチ19が操作されると、そのときグリルバーナのうちのいずれのバーナも燃焼していなければ(ステップ19,20)、そのときの上火焼きスイッチ19の操作は、下バーナ2b,2c及び上バーナ2aの夫々を燃焼停止状態に切り換えている状態において、上バーナ2aを燃焼状態に切り換える指令に相当するものであるから、前記上下燃焼処理を実行する(ステップ21〜29)。そして、上火焼きスイッチ19が操作されているときは下バーナ2b,2cを燃焼停止状態に切り換える指令が指令されている状態であるから、前記上下燃焼処理を実行したのちに下バーナ2b,2cを燃焼停止状態に切り換える、つまり、下バーナ2b,2cに対する燃料供給を遮断して消火させる(ステップ30)。
上火焼きスイッチ19が操作されたときに、下バーナ2b,2cだけが燃焼状態に切り換えられているときは、そのときの上火焼きスイッチ19の操作は、下バーナ2b,2cを燃焼状態且つ上バーナ2aを燃焼停止状態に切り換えている状態において、上バーナ2aを燃焼状態に切り換える指令に相当するものであるから、下バーナ2b,2cに対する燃料供給を遮断して下バーナ2b,2cを消火したのちに(ステップ31,32)前記上下燃焼処理を実行する(ステップ21〜29)。そして、その上下燃焼処理を実行したのちに下バーナ2b,2cに対する燃料供給を遮断して下バーナ2b,2cを消火させる(ステップ30)。又、上火焼きスイッチ19が操作されたときに、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの両側のものが燃焼しているときは、下バーナ2b,2cに対する燃料供給を遮断して下バーナ2b,2cを消火させる(ステップ33,34)。
前記両面焼きスイッチ18及び上火焼きスイッチ19が操作されることなく、下火焼きスイッチ20が操作されると、そのときグリルバーナ2のうちのいずれのバーナも燃焼していなければ(ステップ35,36)、下バーナ2b,2cに対する点火処理を実行する(ステップ37〜40)。すなわち、下バーナ2b,2cを燃焼状態にすべく、左右一対の下バーナ2b,2cに対する流量制御弁35を点火用ガス量に調整して燃料供給を開始して点火プラグ26による点火作動を開始し、その後、熱電対27の検出情報に基づいて下バーナ2b,2cへの着火状態が確認されると、下バーナ2b,2cに対する点火プラグ26による点火作動を停止する。
下火焼きスイッチ20が操作されたときに、上バーナ2aだけが燃焼しているときは、上バーナ2aに対する燃料供給を遮断して上バーナ2aを消火させたのちに、下バーナ2b,2cに対する点火処理を実行する(ステップ41,42,37〜40)。又、下火焼きスイッチ20が操作されたときに、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの両側のものが燃焼しているときは、上バーナ2aに対する燃料供給を遮断して上バーナ2aを消火させる(ステップ43,44)。
上記したようないずれかの燃焼状態にて点火が行われたのちは、上火調整スイッチ22A及び下火調整スイッチ22Bの操作に対応した火力になるように、流量制御弁35を調整して燃料供給量を変更調整する(ステップ45,46)。
そして、グリルバーナ2の燃焼中に、消火スイッチ24により消火指令が指令されると、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの夫々に対応する流量制御弁35を閉弁させて燃料ガスの供給を停止する消火処理を行う(ステップ47)。
従って、この実施形態では、前記制御部Hを利用して燃焼状態切換手段100が構成される。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態を説明する。
この実施形態では、前記制御部Hが、前記下バーナ2b,2cを燃焼状態且つ前記上バーナ2aを燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記グリル用操作部13にて前記上バーナ2aを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記下バーナ2b,2cを燃焼停止状態に切り換えたのちに、前記上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上バーナ単独燃焼処理を実行するように構成されている。
すなわち、この第2実施形態においては、前記制御部Hによる前記上バーナ2aを点火させるときの処理が第1実施形態と異なるが、他の構成は第1実施形態と同じであるから、異なる構成についてのみ説明し、他の構成については説明は省略する。具体的に説明すると、第1実施形態における前記上火焼きスイッチ19が操作されたときの制御動作が第1実施形態と異なるので、第1実施形態における図8に対応する制御についてのみ説明する。
すなわち、この実施形態では、図10に示すように、下バーナ2b,2cだけが燃焼状態に切り換えられているときに、上火焼きスイッチ19が操作されると、下バーナ2b,2cに対する燃料供給を遮断して下バーナ2b,2cを消火して燃焼停止状態に切り換えたのちに、上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えることになる(ステップ32,60〜63)。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態を説明する。
この実施形態では、前記制御部Hが、前記下バーナ2b,2cを燃焼状態且つ前記上バーナ2aを燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記グリル用操作部13にて前記上バーナ2a及び前記下バーナ2b,2cの夫々を燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記下バーナ2b,2cの燃焼量がその調整範囲における小側に対応して定めた小側燃焼量よりも大きい場合にはその下バーナ2b,2cの燃焼量を前記小側燃焼量になるように調整する燃焼量減少調整処理、及び、前記上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を実行するように構成され、さらに、前記燃焼量減少調整処理を実行したときには、前記上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えた後に、前記下バーナ2b,2cの燃焼量を元の燃焼量に戻す燃焼量復帰調整処理を実行するように構成されている。
すなわち、この実施形態では、前記制御部Hによる前記上バーナ2aを点火させるときの処理が第1実施形態と異なるが、他の構成は第1実施形態と同じであるから、異なる構成についてのみ説明し、他の構成については説明は省略する。具体的に説明すると、第1実施形態における前記両面焼きスイッチ18が操作されたときの制御動作が第1実施形態と異なるので、第1実施形態における図7に対応する制御についてのみ説明する。
すなわち、この実施形態では、図11に示すように、前記制御部Hが、下バーナ2b,2cが燃焼状態に切り換えられており、上バーナ2aを燃焼停止状態に切り換えている状態において、両面焼きスイッチ18が操作されると(ステップ3,13a,13b)、そのとき、下バーナ2b,2cの火力が「強」に切り換えられているときは、下バーナ2b,2cの火力を「弱」(小側燃焼量に対応する)に切り換える燃焼量減少調整処理を実行したのちに上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を実行する(ステップ71〜76)。そして、上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えた後に、下バーナ2b,2cの燃焼量を元の燃焼量に戻す燃焼量復帰調整処理を実行することになる(ステップ77)。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態を説明する。
この実施形態では、第3実施形態と同様に、前記下バーナ2b,2cを燃焼状態且つ前記上バーナ2aを燃焼停止状態に切り換えている状態において、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの夫々を燃焼状態に切り換える指令が指令されると、下バーナ2b,2cの燃焼量がその調整範囲における小側に対応して定めた小側燃焼量よりも大きい場合にはその下バーナ2b,2cの燃焼量を前記小側燃焼量になるように調整する燃焼量減少調整処理が行われ、且つ、上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理が行われる構成であるが、この実施形態では、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cに対する点火操作並びに燃料供給量調整操作を制御部Hによる電気的な制御にて行うのではなく、手動操作式の器具栓にて行う構成となっている点が第3実施形態と異なる。
すなわち、この実施形態では、手動操作式の上バーナ用の器具栓51と手動操作式の下バーナ用の器具栓50とが夫々各別に備えられる構成であり、各器具栓50,51の操作に基づいて、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cを各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えることができ、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cについて各別に火力調整も行える構成となっている。
以下、具体的な構成について説明する。
前記各器具栓50,51は、後述するような連動連係機構を除く他の構成は同じであるから、そのうちの下バーナ用の器具栓50について構成を説明する。
図12〜図14に示すように、器具栓本体52に開口の導入口53から供給される燃料ガスを導出口54を通して下バーナ2b,2cへ供給するように構成されている。その器具栓本体52の後端側には、ガス流路57を開閉する開閉弁としての電磁式安全弁59が内装され、前端側には、合成樹脂製の固定枠60が固着されていて、この固定枠60に対して点火操作具の一例である合成樹脂製のスライダ61が摺動自在に内嵌されている。このスライダ61には、金属製のバルブロッド62が固着されて前記安全弁59側に延出され、このバルブロッド62には、前記ガス流路57を開閉するための弁体64が設けられている。
前記スライダ61と固定枠60との間には、第1コイルスプリング65が、前記弁体64と器具栓本体52との間には、第2コイルスプリング66がそれぞれ介装され、これら両コイルスプリング65,66によって、スライダ61がコンロの前面側に弾性付勢されている。
前記スライダ61の下面には、ほぼハート型のカム溝を備えたハートカム部材67が取り付けられ、固定枠60に回動自在に保持されたU字状のピン68の遊端部が、固定枠60を貫通してハートカム部材67のカム溝に係合している。このハートカム部材67などは、従来公知であるため詳しい説明は省略するが、このハートカム部材67とピン68との協働作用により、両コイルスプリング65,66によって弾性付勢されたスライダ61は、通常、閉位置Aに位置保持されている。
この閉位置Aから、コンロの操作パネルに上部横軸芯周りで回動自在に取り付けた操作釦69を押圧操作すると、スライダ61が両コイルスプリング65,66の弾性力に抗して後端側へ摺動し、最大押し込み位置である点火位置Cにまで至る。その後、操作釦69に対する押圧力を解除すると、スライダ61が弾性復帰して、図12に示す開位置Bに位置保持される。この開位置Bからさらに操作釦69を押圧操作すると、閉位置Aに弾性復帰する、いわゆるプッシュ−プッシュ機構が構成されている。
詳しい説明は省略するが、固定枠60の一側部には、図外の点火装置用の固定接点や安全装置用の固定接点などを備えた接点板ブロックが取り付けられ、スライダ61の摺動に伴って、スライダ61側に取り付けた可動接点が各固定接点を接触状態と非接触状態とに切り換えるように構成されている。すなわち、スライダ61が閉位置Aにあるときは、点火装置用の固定接点も安全装置用の固定接点も非接触状態に維持され、かつ、弁体64によってガス流路57が閉じられるとともに、安全弁59も弾性的に閉弁されている。
この閉位置Aから、操作釦69を押圧操作してスライダ61を押し込むと、弁体64がガス流路57を開き、安全装置用の固定接点が接触状態に切り換えられ、かつ、バルブロッド62の先端が安全弁59を押圧して開弁する。さらに、点火位置Cにまで押し込むと、点火装置用の固定接点が接触状態に切り換えられ、図外の点火装置によって点火対象となる下バーナ2b,2cに点火される。
その後、操作釦69への押圧力を解除すると、スライダ61が開位置Bにまで復帰して位置保持され、点火装置用の固定接点が非接触状態に切り換えられる。その際、弁体64はガス流路57を開いたままであり、安全弁59は熱電対の熱起電力により開弁状態に維持されるので下バーナ2b,2cの燃焼が続行される。
この開位置Bにおいても、安全装置用の固定接点は接触状態を維持しているので、下バーナ2b,2cが不測に消火したような場合には、熱電対の熱起電力の低下により、安全弁59が自動的に閉弁して、燃焼ガスの漏れを防止する。
この開位置Bからさらに操作釦69を押圧操作すると、上述のようにスライダ61が元の閉位置Aに自動復帰する。
前記器具栓本体52には、前端部に開口してガス流路57にまで至る挿通孔70が穿設され、この挿通孔70内に弁体としての金属製のニードル71が挿入されている。このニードル71は、挿通孔70に対して摺動自在に挿入されていて、ニードル71を摺動させることにより、ニードル71の先端が、ガス流路57と導出口54とを連通する弁孔72の開口度を変更して、下バーナ2b,2cへの燃料ガスの通流量を調節するように構成されている。
このニードル71の先端には、最小絞り量を設定するノズル孔73がニードル71の軸芯方向に沿って穿設され、かつ、ニードル71の中間部には別部材からなる被押圧部としての金属製の操作ピン75が挿入固着されている。
この操作ピン75は、器具栓本体52の上面からニードル71挿入用の挿通孔70にまで至るスリット76内に位置され、かつ、このスリット76は、挿通孔70の軸芯と平行で、挿通孔70と同様に器具栓本体52の前端部に開口し、操作ピン75の上端がスリット76から上方へ突出するように構成されている。
このスリット76から突出する操作ピン75の上端には、図13にも示すように、器具栓本体52に回動可能に支持された火力調節レバー77が係合し、この火力調節レバー77の回動操作によって下バーナ2b,2cの火力を強火と弱火との間で変更調節できるように構成されている。
さらに、前記操作ピン75の上端には、同じく器具栓本体52に回動可能に支持された連動連係機構を構成するカム部材78も係合していて、このカム部材78の回動によって、上バーナ用器具栓50が点火位置Cまで操作されると、下バーナ2b,2cに供給される燃料ガスの量が後述するように小側燃焼量に変更調節されるように構成されている。
前記火力調節レバー77は、金属製の1枚の板状体から折曲形成されていて、図15に示すように、一端に取り付け孔79が穿設され、他端部がレバー部80に構成されるとともに、操作ピン75の上端が挿入係合するカム手段としてのカム孔81が穿設されている。
このカム孔81は、取り付け孔79と異なる位置を中心とする円弧状のカム孔81aと、この円弧状のカム孔81aに連通する直線状の抜き差し孔81bとからなり、抜き差し孔81bの他端が前記レバー部80側で開口している。
このような構成の火力調節レバー77が、器具栓本体52の上面に形成の円柱状段部に取り付け孔79を外嵌した状態で器具栓本体52に螺合のボルト82によって回動可能に保持されるとともに、レバー部80がパネルを貫通して操作釦69上方のコンロ前面に突出されて水平方向に回動操作可能に構成されている。
したがって、レバー部80を、図13に示す強火方向に回動すると、円弧状のカム孔81aに係合する操作ピン75が器具栓本体52の前端側に強制移動され、それに伴ってニードル71も摺動してニードル71の先端が弁孔72の開口度を大にするのであり、逆に弱火方向に回動すると、ニードル71が後端側に摺動して、弁孔72の開口度を小にしてガス量の調節を可能にするのである。
前記カム部材78も金属製の板状体から折曲形成され、図15に示すように、全体が断面ほぼコの字型で、そのコの字型の上片側には、取り付け孔83とカム孔84とが穿設され、下片側の方には、横側方に開口する開口取り付け孔85が穿設されるとともに、操作部86が一体形成され、かつ、上片と下片とを連結する中間片には、コイルスプリング用の受け座87が一体形成されている。
前記カム孔84は、カム部材78の回動に伴って、ニードル71が強火側にあるときには前記操作ピン75を押圧操作して弱火側に係合案内する円弧状の強火側押圧面84aと、ニードル71が弱火側にあるときにはカム部材78の回動にかかわらず操作ピン75を操作しないように係合を回避する回避用凹部面84bとを備え、燃焼状態においてカム部材78に対する操作ピン75の相対摺動を許容する直線状の許容空間84cも備えている。
このような構成のカム部材78が、火力調節レバー77の下方において、器具栓本体52の上部に形成した突部に取り付け孔83を外嵌してボルト82で抜け止めするとともに、器具栓本体52の下部に形成した突部88に開口取り付け孔85を係合した状態で回動可能に保持されている。つまり、火力調節レバー77とカム部材78とは、同一軸芯周りに回動可能に構成され、かつ、カム部材78は、カム部材78側の受け座87と器具栓本体52側の受け座89との間に介装保持されたコイルスプリング90により、図13において反時計方向に回動付勢されるとともに、図外のストッパによって所定の位置に弾性的に位置保持可能に構成されている。
図14に示すように、上バーナ用の器具栓51は、下バーナ用の器具栓50の横に並ぶ状態で設けられ、前記カム部材78及び前記コイルスプリング90が備えられていない点以外は、下バーナ用の器具栓50の構成と略同じであるが、上バーナ用の器具栓51においては、スライダ61と一体的に連動連係機構を構成する押圧部材91が形成されており、上バーナ2aの点火操作のためにスライダ61が押し込み操作されると、この押圧部材91が下バーナ用の器具栓50におけるカム部材78の操作部86に当接して、カム部材78を時計方向に回動し得るように構成されている。つまり、押圧部材91及びカム部材78により連動連係機構が構成される。
そして、図16の(イ)に示すように、下バーナ用の器具栓50における火力調節レバー77が強火位置(大側燃焼量に相当する)に回動され、ニードル71が器具栓本体52の前端側に位置する状態で、上バーナ用の器具栓51の操作釦69を操作して閉位置Aにあるスライダ61を点火位置Cにまで押し込むと、押圧部材91が操作部86を押圧操作し、コイルスプリング90の弾性力に抗してカム部材78を時計方向に回動させる。このカム部材78の回動に伴って、図16の(ロ)に示すように、強火側押圧面84aが器具栓本体52の前端側に位置する操作ピン75を後端側に強制移動させ、ニードル71の先端が弁孔72の開口度を弱火位置(小側燃焼量に相当する)にまで移動させる。
つまり、下バーナ2b,2cの火力が強火に調整されている状態において、上バーナ用の器具栓51にて点火操作が行われると、スライダ61の点火位置Cへの押し込みに伴ってカム部材78が回動し、操作ピン75を介してニードル71を弱火位置にまで強制的に移動し、下バーナ2b,2cの燃焼量が小燃焼量側に変更調整されたのちに、上バーナ2aに対する点火処理、つまり、燃焼停止状態から燃焼状態への切り換え処理が行われるのである。
ちなみに、図17に示すように、下バーナ用の器具栓50における火力調節レバー77が弱火位置に回動されている状態では、上バーナ2aを点火させてカム部材78が回動操作しても、カム部材78は操作ピン75に係止作用しないので、燃焼量が変化することはない。
尚、上バーナ用の器具栓51に対する点火完了後に操作釦69への押圧力を解除すると、上述のようにスライダ61が開位置Bにまで弾性復帰して位置保持され、それに伴ってカム部材78も反時計方向に回動し、図外のストッパによって図16の(イ)に示す位置に位置保持される。この開位置Bでの位置保持状態においては、カム部材78に設けた直線状の許容空間84cが操作ピン75用のスリット76と重なるように設定されているので、火力調節レバー77を回動させて上バーナ2aの火力を自由に変更調節することができる。
要するに、この実施形態では、上バーナ用の器具栓51と下バーナ用の器具栓50とを各別に操作することで、上バーナ2a及び下バーナ2b,2cを各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えることができるが、下バーナ2b,2cが大側燃焼量で燃焼しているときに、上バーナ用の器具栓51により上バーナ2aへの点火操作が行われると、その操作は、下バーナを燃焼状態且つ上バーナ2aを燃焼停止状態に切り換えている状態において、グリル用操作部13にて上バーナ2a及び下バーナ2b,2cの夫々を燃焼状態に切り換える指令に対応するものであり、下バーナ2b,2cの火力を小側燃焼量に変更させた状態で上バーナ2aを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換わるようになっている。
そして、この実施形態では、手動操作される操作釦69により指令手段が構成され、前記各器具栓50,51及び連動連係機構により燃焼状態切換手段が構成されることになる。
〔別実施形態〕
(1)上記第1実施形態〜第3実施形態では、前記上下燃焼処理を実行するときに、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始した後に、前記下バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始する状態で、前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するように構成したが、このような構成に代えて、前記上バーナと前記下バーナとを同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えるように構成してもよい。
(2)上記第3実施形態では、前記燃焼量減少調整処理を実行したときに、上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えた後に、下バーナの燃焼量を元の燃焼量に戻す燃焼量復帰調整処理を実行するように構成したが、このような燃焼量復帰調整処理を実行しない構成としてもよい。
(3)上記第1実施形態〜第3実施形態では、前記グリルバーナに対する燃料供給量を調整する構成として、ステッピングモータの駆動によってガス量を調整する流量制御弁を例示したが、比例電磁弁や電磁弁など、他の制御弁などを用いて実施することも可能である。
(4)上記第4実施形態では、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える指令が指令されると、下バーナを燃焼状態に切り換えて大側燃焼量にて燃焼させている状態においては、下バーナの燃焼量を大側燃焼量よりも小さい小側燃焼量に切り換えて上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えるように構成したが、上記したような器具栓による点消火を行う構成において、前記下バーナを燃焼停止状態に切り換えたのちに、上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える構成としてもよく、上バーナの点火が指令されたときに、前記下バーナを燃焼停止状態に切り換えたのちに、上バーナ及び下バーナを同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える構成としてもよい。前記小燃焼量として、中火位置に代えて弱火位置に切り換えるように構成するものでもよい。
(5)上記各実施形態では、本発明にかかるグリル装置をビルトインタイプのガスコンロにおけるグリルに適用した例を示したが、テーブル式ガスコンロのグリルやコンロでなくグリルだけを単独で備える構成のものにも適用することが可能である。
ガスコンロの斜視図 ガスコンロの制御ブロック図 グリル部の縦断側面図 グリル部の縦断正面図 グリル用パネルの正面図 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート 器具栓の縦断側面図 器具栓の平面図 器具栓の縦断正面図 カム部材の斜視図 連動連係状態を示す作用説明図 連動連係状態を示す作用説明図
符号の説明
2a 上バーナ
2b,2c 下バーナ
7 グリル庫
13 指令手段
100 燃焼状態切換手段

Claims (8)

  1. グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているグリル装置であって、
    前記燃焼状態切換手段が、
    前記下バーナを燃焼状態且つ前記上バーナを燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記指令手段にて前記上バーナ及び前記下バーナの夫々を燃焼状態に切り換える指令又は前記上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記下バーナを燃焼停止状態に切り換えたのちに、前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するように構成されているグリル装置。
  2. グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているグリル装置であって、
    前記燃焼状態切換手段が、
    前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記指令手段にて前記上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を同時又は略同時に燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するように構成されているグリル装置。
  3. 前記燃焼状態切換手段が、
    前記指令手段にて前記下バーナを燃焼停止状態に切り換える指令が指令されているときには、前記上下燃焼処理を実行したのちに、前記下バーナを燃焼停止状態に切り換えるように構成されている請求項1又は2記載のグリル装置。
  4. 前記燃焼状態切換手段が、
    前記上下燃焼処理において、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始した後に、前記下バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のグリル装置。
  5. グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているグリル装置であって、
    前記燃焼状態切換手段が、
    前記下バーナを燃焼状態且つ前記上バーナを燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記指令手段にて前記上バーナを燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記下バーナを燃焼停止状態に切り換えたのちに、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上バーナ単独燃焼処理を実行するように構成されているグリル装置。
  6. グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているグリル装置であって、
    前記燃焼状態切換手段が、
    前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記指令手段にて前記上バーナ及び前記下バーナの夫々を燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始した後に、前記下バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を開始する状態で、前記下バーナ及び前記上バーナの夫々を燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える上下燃焼処理を実行するように構成されているグリル装置。
  7. グリル庫の天井に備えられる上バーナと、前記グリル庫の下部に備えられる下バーナと、前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態の切り換えを指令する手動式の指令手段と、その指令手段の指令に基づいて前記上バーナ及び前記下バーナの作動状態を各別に燃焼状態と燃焼停止状態とに切り換えるべく燃料供給状態並びに点火作動を制御する燃焼状態切換手段が備えられているグリル装置であって、
    前記燃焼状態切換手段が、
    前記下バーナを燃焼状態且つ前記上バーナを燃焼停止状態に切り換えている状態において、前記指令手段にて前記上バーナ及び前記下バーナの夫々を燃焼状態に切り換える指令が指令されると、前記下バーナの燃焼量がその調整範囲における小側に対応して定めた小側燃焼量よりも大きい場合にはその下バーナの燃焼量を前記小側燃焼量になるように調整する燃焼量減少調整処理、及び、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換える処理を実行するように構成されているグリル装置。
  8. 前記燃焼状態切換手段が、
    前記燃焼量減少調整処理を実行したときには、前記上バーナを燃焼停止状態から燃焼状態に切り換えた後に、前記下バーナの燃焼量を元の燃焼量に戻す燃焼量復帰調整処理を実行するように構成されている請求項7に記載のグリル装置。
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