JP2008237535A - 椅子における背凭れの傾動装置 - Google Patents

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浩 益永
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Abstract

【課題】 ねじりコイルばねの付勢力が強まる方向に操作する際に、ねじ杆に作用する側方分力を可及的に減じることにより、ねじ杆を軽力で回転し得るようにした、椅子における背凭れの傾動装置を提供する。
【解決手段】 背凭れと一体的に回動する枢軸5に外嵌したねじりコイルばね19の巻回部19aより接線方向に延出する第1アーム19bを、枢軸5に固着した可動側ばね受け部材26に係止し、かつ巻回部19aより接線方向に延出する第2アーム19cの先端部に、付勢力調節手段23における固定側ばね受け部材32側に傾斜して、それに摺接し、かつ昇降駒36がねじりコイルばね19の引き締め方向に移動するにしたがって、摺接面が、漸次昇降駒32の移動方向とほぼ直交する方向を向くようにした傾斜部19dを設ける。
【選択図】 図10

Description

本発明は、座の後方より起立する背凭れを後傾可能とし、かつねじりコイルばねをもって、背凭れを起立する方向に付勢するようにした、椅子における背凭れの傾動装置に関する。
従来の椅子における背凭れの傾動装置には、ねじりコイルばねにより、背凭れフレームを、起立する方向に向かって付勢するようにし、しかも、このねじりコイルばねの付勢力を調節しうるようにしたものがある(例えば特許文献1〜3参照)。
実公平6−10877号公報(第5図参照) 実公平6−18537号公報(第1図参照) 特開2004−65829号公報(図1参照) 特開2003−79472号公報(図6参照)
しかし、特許文献1に記載されているものにおいては、ねじりコイルばねにおける巻回部から接線方向に延出する一方のアームの先端部を、付勢力調節手段における固定側ばね受け部材(リテーナ)の摺接面側に傾斜するようにしてあるが、ねじりコイルばねの付勢力が強まる方向にグリップを回転させて、固定側ばね受け部材を上昇させると、固定側ばね受け部材と摺接するアームの摺接面の法線が、固定側ばね受け部材の移動方向に対して漸次大きく傾斜し、固定側ばね受け部材を支持するねじ杆(送りねじ)に、ねじりコイルばねの反力が、ねじ杆を倒そうとするように作用する。
したがって、ねじりコイルばねの付勢力が強まる方向にグリップを回転させればさせるほど、大きな操作力が必要となり、操作しづらい。
特許文献2〜4に記載されているものは、いずれもねじりコイルばねにおける一方のアームの先端部を、ねじ杆(調節杆、雄ねじ部、ボルト)により変位させられるようにした固定側ばね受け部材(フック、ばね支持部、ボルト受け)に、摺動することのないように係止し、固定側ばね受け部材の下降時に、ねじりコイルばねの巻回部を、縮径するように引き締めるようにしてあるので、操作ハンドル(つまみ)を、付勢力が強くなる方向に回転させる際に、大きな操作力を必要とし、操作しづらい。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、ねじりコイルばねの付勢力が強まる方向に操作する際に、ねじ杆に作用する側方分力を可及的に減じることにより、ねじ杆を軽力で回転し得るようにするとともに、構造を簡素化及び小型化し得るようにした、椅子における背凭れの傾動装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 脚によって支持され、かつ座を支持する支基に、左右方向を向く枢軸を設け、この枢軸に、背凭れを支持するほぼ上下方向を向く背凭れフレームの下部より前方に向かって延出する左右1対の前向杆の前端部を固着することにより、前記枢軸と背凭れフレームとが一体となって回動するようにし、前記枢軸に巻回部を外嵌したねじりコイルばねにおける巻線の一方の端末を、前記巻回部より接線方向に延出させて形成した第1アームを、前記枢軸に固着した可動側ばね受け部材に係止し、かつ巻線の他方の端末を、前記巻回部より接線方向に延出させて形成した第2アームを、付勢力調節手段に摺接させ、前記付勢力調節手段を、支基内に、中心軸線回りに回転可能として枢支したほぼ上下方向を向くねじ杆と、このねじ杆を回転させる回転手段と、前記ねじ杆に螺合するねじ孔が設けられた昇降駒と、この昇降駒に設けられ、かつ前記第2アームが摺接するようにした固定側ばね受け部材とを備えるものとし、さらに、前記第2アームの先端部に、固定側ばね受け部材の摺接面側に傾斜し、かつ昇降駒がねじりコイルばねの引き締め方向に移動するにしたがって、固定側ばね受け部材と摺接する第2アームの摺接面が、漸次昇降駒の移動方向とほぼ直交する方向を向くようにした傾斜部を設ける。
(2) 上記(1)項において、傾斜部を、曲率中心が固定側ばね受け部材側に位置するなだらかな曲面とする。
(3) 上記(1)または(2)項において、昇降駒の移動範囲の大部分において、固定側ばね受け部材への第2アームの摺接部が、昇降駒の移動方向とほぼ直交する方向を向くようにする。
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、固定側ばね受け部材と摺接する第2アームの摺接面の法線が、昇降駒の移動範囲の中間部から上方における場合と、同じく下方における場合とで、互いに前後逆方向に傾斜するようにする。
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、左右対称とした左右1対のねじりコイルばねの巻回部を、枢軸の両側部に外嵌し、互いに内側とした第2アームを、昇降駒の両側面に設けた1対の固定側ばね受け部材側に摺接させる。
(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、第1アームが、巻回部の下部より前方に向かって延出し、かつ第2アームが、巻回部の上部より前方に向かって延出するようにする。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、第2アームの先端部に、固定側ばね受け部材の摺接面側に傾斜し、かつ昇降駒がねじりコイルばねの引き締め方向に移動するにしたがって、固定側ばね受け部材と摺接する第2アームの摺接面が、漸次昇降駒の移動方向とほぼ直交する方向を向くようにした傾斜部を設けてあるので、ねじりコイルばねの付勢力が強まる方向に操作する際に、ねじ杆に作用する側方分力を可及的に減じることができ、ねじ杆を軽力で回転させることができる。
また、第2アームの先端部を折曲するだけでよく、特別の付加的な部材を設ける必要がないので、構造を簡素化及び小型化することができる。
請求項2記載の発明によると、傾斜部を、曲率中心が固定側ばね受け部材側に位置するなだらかな曲面としてあるので、第2アームは、固定側ばね受け部材に対して、円滑に摺動することができ、操作性を向上することができる。
請求項3記載の発明によると、昇降駒の移動範囲の大部分において、ねじ杆を軽力で回転させることができる。
請求項4記載の発明によると、固定側ばね受け部材と摺接する第2アームの摺接面の法線が、昇降駒の全移動範囲に亘って、昇降駒の移動方向から大きく傾くことがないようにすることができる。
請求項5記載の発明によると、背凭れを支持する枢軸と、昇降駒との間に作用する左右のねじりコイルばねによる付勢力の左右のバランスをよくすることがで、枢軸に、ねじれや、軸受への噛みつき(スティック)現象が生じるのを防止することができる。
請求項6記載の発明によると、ねじりコイルばねにおける第1アームと第2アームとが、巻回部よりともに前方に向かって延出するので、支基の前後方向の長さを短くすることができ、支基の小型化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を備える椅子の前方斜視図、図2は、同じく分解前方斜視図である。
この椅子は、先端部にキャスタ1を設けた放射状の5本の脚杆2の中心部に立設された伸縮可能の脚柱3と、この脚柱3の上端に設けられた支基4と、この支基4に貫挿された左右方向を向く枢軸5と、この枢軸5の両端に固着された左右1対のブラケット6、6と、背凭れ7を支持するとともに、下端より前方に向かって延出する左右1対の前向杆8a、8aを、枢軸5とブラケット6とに連結し、それらと一体となって、支基4に対して回動するようにした背凭れフレーム8と、座9を支持するとともに、後部が左右1対のブラケット6、6の後端部に連結され、かつ前部が左右1対のリンクレバー10、10をもって、支基4の前部に連結され、背凭れフレーム8の後傾動作に連動して、支基4に対して後下方に移動するようにした座受枠11と、座9の両側部に設けられた肘掛装置12、12とを備えている。
図3〜図5は、支基4の内部機構を示す分解斜視図である。
この支基4は、脚柱3の上端に取付けられた基部13aと、この基部13aの前端両側部より前上方に向かって突出するとともに、周縁部に互いに内方を向く折曲縁部13bが形成された左右1対の腕部13c、13cとを有する、平面視ほぼ前向U字状の支基フレーム13を備えている。
基部13aは、中央部に脚柱3の上端部が下方より圧嵌されるようにした受孔14を有する水平板15の両側部と後部とに、上下の縁が内方を向くように円弧状に折曲された外周枠16を固着してなり、外周枠16は、左右の腕部13c、13cに連続するように形成されている。
支基フレーム13における左右の腕部13c、13cの内面には、補強板17がそれぞれ固着されており、各腕部13cと補強板17とにより、中空箱状体を形成して、強度を高め、使用する材料の板厚を大としたり、高価な材料を用いたりする必要がないようにしてある。
各腕部13cと補強板17との後部には、左右方向を向く軸受筒18が止着され、左右の軸受筒18、18には、左右方向を向く枢軸5の端部が枢支されている。
枢軸5には、背凭れ7を起立する方向に付勢する付勢手段である左右1対のねじりコイルばね19、19が外嵌されている。
また、左右の腕部13cと補強板17との前部には、枢軸5と平行をなし、かつ座9の前部を支持する左右1対のリンクレバー10、10の下端部を枢支する左右方向を向く支軸20が貫設されている。
支基フレーム13の左右の腕部13c、13cと補強板17、17との上部同士および下部同士間には、それぞれ上部連結板21および下部連結板22が架設され、この上下部連結板21、22を嵌挿して、左右1対のねじりコイルばね19、19の付勢力調節手段23が取付けられている。
このように、支基フレーム13を平面視ほぼ前向U字状とし、その両腕部13c、13cの内面に補強板17、17を取り付けてあるので、その間に、付勢手段である左右1対のねじりコイルばね19、19や、付勢力調節手段23等の部材を、上方からだけでなく、下方や前方からも取り付けることができ、組立ての能率を向上させることができるとともに、支基4の強度を高めることができる。
さらに、支基フレーム13に、補強板17、17、ねじりコイルばね19、19、付勢力調節手段23、上下部連結板21、22、および後述する支基4内の部品を取り付けた状態で、それらを、上部カバー24と下部カバー25とにより、上下から覆ってあるので、支基4の外観は体裁よくなっている。
次に、支基4内における背凭れの傾動装置の詳細について説明する。
枢軸5は、両端部を円形軸部5a、5aとし、それ以外の中間部分は角軸部5bとしてあり、左右の補強板17、17により挟まれた空間内における角軸部5bの両側部には、可動側ばね受け部材26における左右方向を向くばね受片26aの両側端より後上方に起立する両側片26b、26bの先端部に設けられて角孔27、27が外嵌され、可動側ばね受け部材26は、枢軸5および背凭れ7と一体となって回動するようになっている。
左右のねじりコイルばね19、19は、左右対称をなし、各巻回部19aの外側端部には、巻線の外端末を、下部から前方に向けて延出させたて第1アーム19bが形成され、巻回部19aの内側端部には、巻線の内端末を上部から前方に向けて延出させた第2アーム19cが形成されている。
第2アーム19cの先端部には、後述する固定側ばね受け部材32の摺接面側にむかって、すなわち前上方に向かって傾斜し、かつ後述する昇降駒36がねじりコイルばね19の引き締め方向に移動するにしたがって、固定側ばね受け部材32と摺接する第2アーム19cの摺接面が、漸次昇降駒36の移動方向とほぼ直交する方向を向くようにした傾斜部19dが設けられている。
可動側ばね受け部材26における左右の側片26b、26b間における枢軸5の角軸部5bには、図6〜図8に示すように、両ねじりコイルばね19、19の巻回部19aへ嵌合されるようにしたガイド筒28における角孔29が外嵌されている。
ガイド筒28は、上半部28aと下半部28bとに分離可能となっており、上半部28aの左右方向の中央部外周面には、半環状の凹溝30が、また下半部28bの左右方向の中央部外周面には、半円弧状の拡径鍔31が設けられている。
ガイド筒28におけるねじりコイルばね19の第1アーム19bが当接する下半部28bの外端部と、同じく第2アーム19cが当接する上半部28aの内方寄りの部分とは、他部より大径の最大径部としてあり、上半部28aの他の外周面は、上記最大径部より外方に向かって漸次小径となるテーパー面とし、下半部28bの他の外周面は、上記最大径部より内方に向かって漸次小径となるテーパー面としてある。なお、テーパー面ではなく、階段状等とすることもある。
図8に示すように、各ねじりコイルばね19における第1アーム19bと第2アーム19cとは、常時ガイド筒28の外周面に当接し、その当接部分から離れるに従って漸次拡大する楔状の空間が、各ねじりコイルばね19の巻回部19aの内面とガイド筒28の外周面との間に形成され、この空間により、各ねじりコイルばね19の巻き締め時の縮径が許容されるようになっている。
したがって、各ねじりコイルばね19における上下のアーム19b、19cは、同方向に延出させても、常時ガイド筒28に当接して案内され、ねじりコイルばね19は、上下方向に捩れが生じたり、遊動したりすることなく、安定して支持され、設定通りの反力が得られる。
また、各ねじりコイルばね19における第1アーム19bと第2アーム19cとは、ともに巻回部19aから同方向に延出されているので、ねじりコイルばね19自体、およびそれを収容する部分等の前後方向の寸法を小として、小型化を図ることができる。
さらに、各ねじりコイルばね19は、ガイド筒28における上記テーパー面に沿って、円滑に拡縮することができる。
左右のねじりコイルばね19、19における各第1アーム19bは、可動側ばね受け部材26におけるばね受片26aの上面の両側部に当接するように係止され、また第2アーム19cの傾斜部19dは、付勢力調節手段23における固定側ばね受け部材32の下面に当接させられている。
付勢力調節手段23は、上部連結板21と下部連結板22との中央部間に回転自在に枢支され、かつ下部連結板22の下方に設けた回転ハンドル33により回転させられるようにしたほぼ上下方向を向くねじ杆34と、このねじ杆34に螺合するねじ孔35が中央に設けられた昇降駒36と、この昇降駒36の左右両側面に枢着されたローラー状とした1対の上記固定側ばね受け部材32、32とからなっている。
可動側ばね受け部材26は、左右のねじりコイルばね19、19により、下方に向かって付勢され、常時は、下部連結板22の上面に設けたストッパ37に当接して停止されており、このとき、背凭れ7は、起立状態となっている。
この状態から、着座者が背凭れ7を後方に押すと、背凭れ7は、左右のねじりコイルばね19、19の付勢力に抗して、枢軸5、可動側ばね受け部材26等と一体となって、枢軸5を中心として後傾することができ、両ねじりコイルばね19、19の付勢力は、背凭れ7の起立方向への復帰回動力として作用する。
この復帰回動力は、付勢力調節手段23により調節することができる。
すなわち、回転ハンドル33により、ねじ杆34を回転させて、昇降駒36を下降させると、左右のねじりコイルばね19、19が同期して巻き締められて、背凭れ7の起立方向への付勢力が強くなり、逆に、昇降駒36を上昇させると、左右のねじりコイルばね19、19は同期して緩められ、背凭れ7の起立方向への付勢力が弱くなる。
第2アーム19cの先端部を、特許文献2〜4におけるのと同様に、例えばU状に折り返して、固定側ばね受け部材32に係止したのでは、昇降駒36を下降させた際に、第2アーム19cの先端部が、それに伴って引き下げられ、そのときの反力が固定側ばね受け部材32に強く作用し、回転ハンドル33を、ねじりコイルばね19、19の付勢力が強まる方向に操作しづらくなるが、この実施形態においては、第2アーム19cが、固定側ばね受け部材32に対して摺動しうるようにしてあり、しかも固定側ばね受け部材32をローラーとして、昇降駒36に回転自在に取り付けてあるので、回転ハンドル33を軽力で操作することができる。
また、この実施形態においては、第2アーム19cの先端部に、固定側ばね受け部材32の摺接面側に傾斜し、かつ昇降駒36がねじりコイルばね19の引き締め方向に移動するにしたがって、固定側ばね受け部材32と摺接する第2アーム19cの摺接面が、漸次昇降駒36の移動方向とほぼ直交する方向を向くようにした傾斜部19cを設けてあるので、特許文献1に記載されているもののように、ねじりコイルばね19の反力が、ねじ杆34を倒そうとする方向に大きく作用することがなく、このねじ杆34に作用する側方分力を可及的に減少することができる。
図10を参照して詳細に説明すると、この実施形態においては、傾斜部19dを、固定側ばね受け部材32と摺接する第2アーム19cの摺接面の法線Lが、昇降駒36がその移動範囲の中間部に位置しているときは、昇降駒36の移動軌跡と同一方向を向き(L1)、かつ昇降駒36の移動範囲の中間部から上方における場合(L2)と、同じく下方における場合(L3)とで、互いに前後逆方向に傾斜するような形状としてある。
これによって、固定側ばね受け部材32と摺接する第2アーム19cの摺接面の法線Lが、昇降駒36の全移動範囲に亘って、昇降駒36の移動方向から大きく傾くことがないようにすることができるとともに、回転ハンドル33の回転操作力の変動を最小限に止めることができる。
図11は、第2アーム19cの傾斜部19dの変形例を示すもので、この例では、傾斜部19d'の形状を、曲率中心Oが、固定側ばね受け部材32側に位置するなだらかな曲面とすることによって、昇降駒36の移動範囲の大部分において、固定側ばね受け部材32への第2アーム19cの摺接部が、昇降駒36の移動方向とほぼ直交する方向を向くようにしてある。
こうすることによって、第2アーム19cは、固定側ばね受け部材32に対して、円滑に摺動することができるとともに、昇降駒36の移動範囲の大部分において、ねじ杆を軽力で回転させることができる。
支基4には、背凭れ7を、段階的な所望の傾斜角度でロックするロック装置38、その他の装置や部材が装着されているが、それらについては本発明に直接関係しないため、詳細な説明を省略する。
本発明は、上記の実施形態のみに制限されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、変形した態様での実施が可能である。
例えば、ねじりコイルばね19を1個のみとしたり、その第1アーム19bを、巻回部19aより後方に向けて延出させて、枢軸5より後方に設けた可動側ばね受け部材26に当接させたりすることもできる。
本発明の一実施形態を備える椅子の斜視図である。 同じく、分解斜視図である。 支基の分解斜視図である。 支基の一部を組み付けたときの分解斜視図である。 支基の大部分を組み付けたときの分解斜視図である。 枢軸にガイド筒を外嵌したときの斜視図である。 同じく、正面図である。 同じく、縦断正面図である。 支基の要部の絨毯側面図である。 付勢力調節手段の作用を説明するための作用説明図である。 ねじりコイルばねにおける傾斜部の変形例を示す、図10と同様の作用説明図である。
符号の説明
1 キャスタ
2 脚杆
3 脚柱
4 支基
5 枢軸
5a円形軸部
5b角軸部
6 ブラケット
7 背凭れ
8 背凭れフレーム
8a前向杆
9 座
10 リンクレバー
11 座受枠
12 肘掛装置
13 支基フレーム
13a基部
13b折曲縁
13c腕部
14 受け孔
15 水平板
16 外周縁
17 補強板
18 軸受筒
19 ねじりコイルばね
19a巻回部
19b第1アーム
19c第2アーム
19d傾斜部
20 支軸
21 上部連結板
22 下部連結板
23 付勢力調節手段
24 上部カバー
25 下部カバー
26 可動側ばね受け部材
26aばね受け片
26b側片
27 角孔
28 ガイド筒
28a上半部
28b下半部
29 角孔
30 凹溝
31 拡径鍔
32 固定側ばね受け部材
33 回転ハンドル
34 ねじ杆
35 ねじ孔
36 昇降駒
37 ストッパ
38 ロック装置

Claims (6)

  1. 脚によって支持され、かつ座を支持する支基に、左右方向を向く枢軸を設け、この枢軸に、背凭れを支持するほぼ上下方向を向く背凭れフレームの下部より前方に向かって延出する左右1対の前向杆の前端部を固着することにより、前記枢軸と背凭れフレームとが一体となって回動するようにし、前記枢軸に巻回部を外嵌したねじりコイルばねにおける巻線の一方の端末を、前記巻回部より接線方向に延出させて形成した第1アームを、前記枢軸に固着した可動側ばね受け部材に係止し、かつ巻線の他方の端末を、前記巻回部より接線方向に延出させて形成した第2アームを、付勢力調節手段に摺接させ、前記付勢力調節手段を、支基内に、中心軸線回りに回転可能として枢支したほぼ上下方向を向くねじ杆と、このねじ杆を回転させる回転手段と、前記ねじ杆に螺合するねじ孔が設けられた昇降駒と、この昇降駒に設けられ、かつ前記第2アームが摺接するようにした固定側ばね受け部材とを備えるものとし、さらに、前記第2アームの先端部に、固定側ばね受け部材の摺接面側に傾斜し、かつ昇降駒がねじりコイルばねの引き締め方向に移動するにしたがって、固定側ばね受け部材と摺接する第2アームの摺接面が、漸次昇降駒の移動方向とほぼ直交する方向を向くようにした傾斜部を設けたことを特徴とする椅子における背凭れの傾動装置。
  2. 傾斜部を、曲率中心が固定側ばね受け部材側に位置するなだらかな曲面とした請求項1記載の椅子における背凭れの傾動装置。
  3. 昇降駒の移動範囲の大部分において、固定側ばね受け部材への第2アームの摺接部が、昇降駒の移動方向とほぼ直交する方向を向くようにした請求項1または2記載の椅子における背凭れの傾動装置。
  4. 固定側ばね受け部材と摺接する第2アームの摺接面の法線が、昇降駒の移動範囲の中間部から上方における場合と、同じく下方における場合とで、互いに前後逆方向に傾斜するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の椅子における背凭れの傾動装置。
  5. 左右対称とした左右1対のねじりコイルばねの巻回部を、枢軸の両側部に外嵌し、互いに内側とした第2アームを、昇降駒の両側面に設けた1対の固定側ばね受け部材側に摺接させた請求項1〜4のいずれかに記載の椅子における背凭れの傾動装置。
  6. 第1アームが、巻回部の下部より前方に向かって延出し、かつ第2アームが、巻回部の上部より前方に向かって延出するようにした請求項1〜5のいずれかに記載の椅子における背凭れの傾動装置。
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JPH04343805A (ja) * 1991-05-21 1992-11-30 Itooki:Kk 椅子の背,座部の連動支持機構
JPH0568620A (ja) * 1991-09-11 1993-03-23 Daiwa Rakuda Kogyo Kk 椅 子
JPH11169256A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Hiro Design Kenkyusho:Kk 椅子の揺動機構
JP2003079472A (ja) * 2001-09-17 2003-03-18 Itoki Crebio Corp ロッキング椅子及びそのベース

Patent Citations (4)

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