JP2008234007A - 操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチパネルに設けられているスイッチのボタンをブラインドタッチで探すことが可能な操作装置を得る。
【解決手段】情報表示部6の画面に表示されたスイッチのボタンにユーザの指が触れているとき、ボタン押下場所判定部11及びボタン押下時間カウント部12の出力信号を用いてユーザが画面に触れてボタンを探しているか、あるいは該ボタンを押下したかを判断し、ボタンを探していると判断したとき押下状態報知部14を制御してユーザに該ボタンの位置を報知し、ユーザがボタンを押下したと判断したとき該ボタンのスイッチが操作されたことを示す信号を全体制御部1へ出力するボタン押下判断部13を備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、液晶ディスプレイなどの表示装置に備えられる操作装置に関するものである。
タッチパネルは、液晶ディスプレイなどの表示装置に透明感圧シートや赤外線センサなど指位置検出センサを装着して、表示画面のどこをユーザが触ったかを検出し、指位置検出センサが検出したユーザの指の位置と画面上に表示されたスイッチのボタンの位置が一致したときにボタン押下と判断し、例えばシステムの制御手段へボタン押下信号を送出する。
一般的なボタンを有するスイッチならば、ユーザはボタンの頭部を触ることで例えば“左から3番目のスイッチ”という具合に、各ボタンスイッチを認識して操作することができる。しかし、タッチパネルのスイッチは表示された‘絵’なので凹凸を有していない。そのため手探り操作、即ちブラインドタッチによる操作が難しく、タッチパネルのスイッチ操作を行うときには画面に表示されているスイッチのボタンを目で確認するという動作が不可欠になる。
また、タッチパネルと振動装置とを組み合わせ、ボタン押下のリアクションとして振動をユーザの指に与えるものがある。これは、ひとつのタッチスイッチを押下したときのリアクションとしてユーザの指へ振動を与え、入力確認を行うことができるようにしたものである。なお、この装置はブラインドタッチでスイッチを探るときに振動するものではない。
また、タッチパネルの四隅に各々端部を設定しておき、パネル上をユーザの指が接触しながら移動すると、指の接触位置を検出する特定手段が移動開始位置と移動終了位置とを検出して、これらの位置に最も距離の近い端部を求め、どの端部からどの端部へ指の接触点が移動したかに基いて、予め定められている目的動作を特定して指令するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−154766号公報(第5,6頁、図1,2)
従来の操作装置は以上のように構成されているので、タッチパネルに設けられているスイッチをブラインドタッチで探すことが難しく、目線をタッチパネルへ移動しなければならないため、使い勝手が悪い、操作すべきスイッチの確認、操作がしにくいという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、タッチパネルに設けられているスイッチのボタンをブラインドタッチで探すことが可能な操作装置を得ることを目的とする。
この発明に係る操作装置は、表示手段の画面に表示されたスイッチのボタンにユーザの指が触れている時間をカウントするボタン押下時間カウント手段と、ボタン押下場所判定手段及びボタン押下時間カウント手段の出力信号を用いてユーザが画面に触れてボタンを探しているか、あるいは該ボタンを押下したかを判断し、ボタンを探していると判断したとき報知手段を制御してユーザに該ボタンの位置を報知し、ユーザがボタンを押下したと判断したとき該ボタンのスイッチが操作されたことを示す信号を制御手段へ出力するボタン押下判断手段とを備えるものである。
この発明によれば、画面に表示されたスイッチのボタンにユーザの指が触れているとき、ボタン押下判断手段がボタン押下場所判定手段及びボタン押下時間カウント手段の出力信号を用いて、ユーザが画面上のボタンを探しているか、あるいは該ボタンを押下したかを判断し、ボタンを探していると判断したとき報知手段を制御してユーザに該ボタンの位置を報知し、ユーザがボタンを押下したと判断したとき該ボタンのスイッチが操作されたことを示す信号を制御手段へ出力するようにしたので、ユーザはブラインドタッチで表示画面上のスイッチのボタンを探すことができるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による操作装置の構成を示すブロック図である。図示した操作装置は、例えば図示を省略したカーナビゲーション装置に備えられ、カーナビゲーション装置全体の各動作を制御するプロセッサ等から成る全体制御部1、全体制御部1からの制御信号を入力する表示制御部2、表示制御部2及び後述するボタン押下場所判定部11へ表示位置を表すデータを出力する表示位置格納部3、表示制御部2の出力データと表示内容格納部5に記憶されているデータとを入力して表示画像を表す画像データを生成する表示データ合成部4、及び、例えば液晶ディスプレイ装置から成り表示データ合成部4から出力される画像データを用いて画像を表示する情報表示部6を備えている。
また、情報表示部6の表面には、当該表面に触れているユーザの指等の位置を検出するx座標位置検出部7及びy座標位置検出部8を備えている。情報表示部6の表示画面上において直交するx軸とy軸とを設定し、表示画面上の位置をx座標値とy座標値によって表すように定めておく。x座標位置検出部7はx軸に対する上記の指の位置座標を検出し、y座標位置検出部8はy軸に対する指の位置座標を検出するものである。このように情報表示部6の表面にはx座標位置検出部6及びy座標位置検出部7によってタッチパネルが構成されている。
また、図1の操作装置は、x座標位置検出部7及びy座標位置検出部8から座標値を示すデータ信号を入力するx,y座標演算部9、x,y座標演算部9へ時間、詳しくは動作タイミングを表す信号を出力する時間計測部10、x,y座標演算部9の出力データと表示位置格納部3及び表示内容格納部5に記憶されているデータとを入力するボタン押下場所判定部11、時間を表すデータを出力するボタン押下時間カウント部12、ボタン押下場所判定部11の出力データとボタン押下時間カウント部12の出力データとを入力するボタン押下判断部13、及び、ボタン押下判断部13の出力信号を入力する押下状態報知部14を備える。またさらにボタン押下判断部13は、判断結果を表す出力信号等を全体制御部1へ入力するように接続されている。
また、ボタン押下場所判定部11は、後述するボタン押下エリアを算出する範囲算出部20を備えている。押下状態報知部14は、情報表示部6の表面を振動させるバイブレータ、または報知音を発するブザー等から成り、いずれか一方あるいは両方によって構成されている。
図2は、実施の形態1による操作装置の構成を示す説明図である。この図は、図1に示した情報表示部6の表示画面の一例を示したもので、図中左下の角部分を画面座標の原点(x,y)=(0,0)として定めている。また、図中右上の角部分の画面座標を(x,y)=(800,640)としている。即ち、ここで例示した情報表示部6の表示画面は、横800ドット×縦640ドットの分解能を有するものである。
図3は、実施の形態1による操作装置の表示ボタンを示す説明図である。この図は、操作装置の各スイッチの操作部位として情報表示部6に表示されるボタンの形状/大きさ等を例示したもので、ボタン30のように形状が四角形ならば横Lx、縦Lyのサイズを有し、描画原点を四角形の図中左下の角部分としている。ボタン31のように形状が楕円形ならば横Lx、縦Lyのサイズの四角形に内接する楕円形としている。この描画の原点は、楕円が内接する四角形の図中左下の角部分としている。なお、上記の説明では楕円形を例示しているが、ボタン形状を真円形として同様に取り扱うようにしてもよい。
図4は、実施の形態1による操作装置のボタン配置を示す説明図である。この図は、図1の情報表示部6に表示される各ボタンを示したもので、当該情報表示部6に備えられる例えば五個のタッチスイッチ用のボタンを横並びに配置した一例を表している。ここで例示したものは情報表示部6の表示画面の下端に五つのボタンA〜Eを一列に配置している。五つのボタンA〜Eは、図4に例示したボタン40のように横140ドット、縦65ドットの四角形として表示される。また、各ボタンの描画原点の座標を、ボタンA(x,y)=(20,10)、ボタンB(x,y)=(175,10)、ボタンC(x,y)=(330,10)、ボタンD(x,y)=(485,10)、ボタンE(x,y)=(640,10)として定めている。各ボタンの間には15ドットの間隙を設け、表示画面端部とボタンAの図中左側との間に20ドット、同じくボタンEの右側との間には20ドットの間隙を設けている。このようにボタン表示を行った画面領域以外には他の様々な情報等が表示される。
次に動作について説明する。
図5は、実施の形態1による操作装置の動作を示すフローチャートである。この操作装置を備える例えばカーナビゲーション装置が起動すると、全体制御部1は、何かしらを表示する指示を表示制御部2に行い、例えば地図の基本画面の描画が行われる(ステップST100)。全体制御部1は、このとき情報表示部6に表示させた内容に応じてユーザに設定操作等を行わせるスイッチのボタン、例えばボタンAを表示する必要があるか否かを判定する(ステップST101)。ボタン表示が必要であると判定したときには、表示させるボタンの種類を指定する制御を表示制御部2に対して行う(ステップST102)。上記の例では、全体制御部1が、地図を表す基本画面上にボタンAを重ねて表示することを表示制御部2に指示する。
ステップST102の過程で、情報表示部6に表示するボタンAを全体制御部1から指定された表示制御部2は、当該指定されたボタンAの表示位置を表すデータを表示位置格納部3から入力し、ボタンAの表示位置を設定する(ステップST103)。
図6は、実施の形態1による操作装置の表示位置格納部の記憶内容を示す説明図である。この図は、表示位置格納部3に記憶/格納されている各ボタンの位置を表す値を例示したもので、情報表示部6の表示画面の中においてボタンAがどの位置に表示されるかを表すデータ、例えば描画原点の座標(20,10)が当該ボタンAと対応して格納されている。前述のステップST103の過程で、表示制御部2は表示位置格納部3に格納されているボタンAの表示位置を表すデータを入力し、このデータ値をボタンAの表示位置情報として表示データ合成部4へ出力する。
表示データ合成部4は、入力したボタンAの表示位置情報と対応するデータ、即ちボタンAの形状及び大きさ/サイズを表すボタン表示データを表示内容格納部5から入力し、ボタンAの形状及びサイズを設定して(ステップST104)、ボタンAの表示位置、形状、及びサイズを表すデータを生成する。
図7は、実施の形態1による操作装置の表示内容格納部の記憶内容を示す説明図である。この図は、表示内容格納部5に記憶/格納されている各ボタンのサイズ、及び、形状等のデータを例示したもので、例えばボタンAの表示内容として、表示画面のx軸方向について‘L1x’、y軸方向に‘L1y’のサイズを有し、また四角形の形状をしていることを示すデータが格納され、同様にボタンB,Cなどの表示内容を示すデータが格納されている。
表示データ合成部4は、前述のように生成したボタンAの表示位置、形状、及びサイズを表すデータを用いて、情報表示部6に表示されている前述の基本画面にボタンAを合成した画像データを生成して情報表示部6へ出力し、ボタンAを基本画面に重ねて表示させる(ステップST105)。この後、前述のステップST101の過程に戻り、全体制御部1が他に表示するボタンが有ると判定したときには、ステップST102〜ST105の各過程を同様に繰り返して、例えばボタンB〜Eを順次基本画面に合成して表示させる。このように複数のボタンを表示させるときには、ステップST101〜ST105の過程を繰り返す。また、全体制御部1は、ステップST101の過程で、基本画面上に表示するボタンが無いと判断したときにはボタンの描画処理を終了する。
図8は、実施の形態1による操作装置の動作を示すフローチャートである。この図は、ボタン押下の判断処理を示したものである。
例えば装置起動時には、情報表示部6に表示されているスイッチのボタン押下の時間を計測するタイマ、即ちボタン押下時間カウント部12のカウント値が0[msec.]にリセットされる(ステップST201)。また、このときボタン押下状態を示すボタン押下フラグがOFF状態にセットされる(ST202)。なお、ボタン押下フラグは、ボタン押下判断部13が自らの処理動作に使用するように備えているものである。
また、前述のようにタッチパネル用のボタン表示がなされたときには、x,y座標演算部9が、時間計測部10から出力される所定時間を示す信号を用いて一定時間毎に、例えば10[msec.]毎に、x座標位置検出部7及びy座標位置検出部8の出力信号からユーザの指が触れている表示画面上の位置を検出し、触れている位置を表す位置情報(x,y)を生成してボタン押下場所判定部11へ出力する。検出を行う間隔を短くすればユーザの指の触れ方を細かく検知することができる。また、表示画面に何も触れていない場合、即ち触れているものが検出されないときには(x,y)=(0,0)の位置情報をボタン押下場所判定部11へ出力する。
ボタン押下場所判定部11は、x,y座標演算部9から10[msec.]間隔で入力している位置情報(x,y)を監視し、この値が(x,y)=(0,0)か否かを判定する(ステップST203)。(x,y)=(0,0)ではないと判定したとき、即ち図8に記載した“いいえ”と判定したときには、この位置情報の座標(x,y)がボタン押下エリア外か否かを判定する(ステップST204)。
ステップST204の過程においてボタン押下場所判定部11は、表示位置格納部3及び表示内容格納部5に記憶されている各データを入力し、当該ボタン押下場所判定部11に備えられている範囲算出部20によって、これらのデータから表示画面上のボタン表示エリア、もしくはユーザによって当該ボタンが押下されたと判定するように定めたボタン押下エリアをボタン毎に算出する。なお、通常は、押下されたと判定するボタン押下エリアと画面上のボタンの表示範囲が同位置で重なるように設定されている。ボタン押下場所判定部11は、前述のx,y座標演算部9から入力した位置情報(x,y)が、上記のように求めたボタン押下エリア内に含まれるか、あるいは外側かを判定し、ユーザの指が当該ボタン押下エリアに触れたか否かを判定する。
ステップST204の過程で押下エリアの外側ではない、即ち図8に記載した“いいえ”と判定したときには、ボタン押下場所判定部11は表示位置格納部3から入力したデータ即ち表示位置情報、ならびに表示内容格納部5から入力したデータ即ちボタン表示データを用いて、ユーザの指が触れた表示画面上の位置は、どのボタンに該当するかを判別する(ステップST205)。
ボタン押下判断部13は、ボタン押下場所判定部11の判定したボタンに初めてユーザの指が触れたか、あるいは連続的に触れているかを判定する(ステップST206)。この判定は、例えばボタン押下判断部13が自ら備えるバッファあるいはメモリ等に、先にボタン押下場所判定部11が判定したボタンが何であるかを記憶しておき、次に判定したものと比較することによって、初めてユーザの指が触れたボタンであるか否かを判定する。初めて触れたと判定したときには、ボタン押下フラグをON状態に遷移させて(ステップST207)、ボタン押下時間カウント部12のカウント動作を開始させる(ステップST208)。なお、ステップST208の過程でボタン押下時間カウント部12のカウント動作を開始するとき、必要に応じてカウント値を0[msec.]にリセットしてからカウント動作をスタートさせる。
ステップST206の過程で、連続的に触れていると判定したときには、既にボタン押下時間カウント部12が稼動しているので、上記のステップST207,ST208の過程を省略して後述するステップST209の過程へ進む。
次に、ユーザの指がスイッチのボタンに連続的に接触している時間を確認するため、ボタン押下時間カウント部12のカウント時間が500[msec.]以上か否かを判定する(ステップST209)。500[msec.]以上ではないと判定したとき、即ち図8に記載した“いいえ”と判定したときにはステップST203の過程に戻り、ボタン押下場所判定部11がx,y座標演算部9から新たな位置情報を入力して前述の説明と同様に処理動作を行い、また以降の各過程を同様に行う。
ステップST209の過程で、ユーザの指がスイッチのボタンに連続的に接触している時間が500[msec.]以上である、即ち図8に記載した“はい”と判定したときには、ボタン押下フラグの状態を判定し(ステップST210)、ON状態であった場合には当該スイッチのボタンに割り当てられている処理を実行するように全体制御部1へ制御信号等を出力し(ステップST211)、ボタン押下フラグをOFF状態へ遷移させ(ステップST212)、ステップST203の過程に戻り、以降の各過程を前述の説明と同様に行う。
また、ステップST210の過程で、ボタン押下フラグがOFF状態であると判定した場合には、ステップST203の過程に戻って以降の各過程を前述の説明と同様に行う。
前述のステップST209の過程は、いずれかのボタンが長く押下され続けたとき、例えば500[msec.]未満の間隔で当該ボタンのスイッチに割り当てられている機能が連続して実行されないようにするためのもので、ボタン押下フラグがON状態になっているときには、既にブラインドタッチによってユーザがボタン位置を確認しているので、ボタン押下フラグをOFFに遷移させてから当該ボタンのスイッチに割り当てられた機能を実行する。このように動作することにより、一度機能を実行するとボタン押下フラグがOFFになって、ボタン押下がさらに500[msec.]以上続いても二度同じ機能を実行することがなくなり、不要な処理/動作を防ぐことができる。
前述のステップST204の過程で、ボタン押下位置判定部11が、情報表示部6の表示画面に触れているユーザの指がボタン押下エリアの外側に出て、x,y座標演算部9から入力した位置情報(x,y)がボタン押下エリア外であることを示したとき、即ち図8に記載した“はい”と判定したときには、その旨を示す信号、即ちユーザの指が画面上のボタン押下エリアの外側に触れていることを示す信号をボタン押下判断部13へ出力する。なお、上記のボタン押下エリアの外側として適当な範囲を設定して上記の動作/処理を行い、表示画面上の他の範囲では当該表示画面に触れているユーザの指等の検出を行わないようにしてもよい。
ボタン押下エリア外であることを指示されたボタン押下判断部13は、ボタン押下時間カウント部12のカウント時間が300[msec.]未満であるか否かを判定する(ステップST213)。カウント時間が300[msec.]未満であると判定したときには、ユーザのミスタッチであると判断して検出したタッチ操作を無視し、ステップST201の過程に戻って以降の各過程を前述の説明と同様に行う。カウント時間が300[msec.]未満ではない、即ち図8に記載した“いいえ”と判定したときには、当該カウント時間が500[msec.]以上か否かを判定する(ステップST214)。
ステップST214の過程において、カウント時間が500[msec.]以上ではない、換言すると500[msec.]未満であって図8に記載した“いいえ”と判定したときには、ステップST213及びステップST214の過程によりカウント時間が300[msec.]以上500[msec.]未満の範囲内であると判定したことになる。このようなときにはユーザがブラインドタッチによって表示されているボタンを探していると判断し、例えばタッチパネルと共に情報表示部6に備えられた当該タッチパネル等を振動させるバイブレータや、報知音を発するブザーなどから成る押下状態報知部14を稼動させてリアクション処理を行い(ステップST215)、情報表示部6に表示されているボタンに指が触れたことをユーザに報知する。なお、この報知動作は表示されているボタンの位置をユーザに報知するもので、操作装置がボタンの押下を認識したことをユーザに報知するものではない。
前述のステップST214の過程で、カウント時間が500[msec.]以上である、即ち図8に記載した“はい”と判定したときには、ユーザがボタン押下の操作を行ったと判断して当該ボタンの押下信号、即ち当該ボタン押下によりスイッチ操作がなされたことを示す制御信号を全体制御部1へ出力し、当該ボタンのスイッチによって設定される処理動作を行わせ、またステップST201の過程に戻って以降の各過程を同様に行う。
ステップST203の過程で、例えばユーザが情報表示部6の表示画面から指を離したことにより、ボタン押下位置判定部11がx,y座標演算部9から出力された位置情報は(x,y)=(0,0)であると判定したとき、即ち図8に記載した“はい”と判定したときには、ボタン押下判定部11は上記の判定結果を示す信号等をボタン押下判断部13へ出力する。先にユーザが表示画面に触れていたときにはボタン押下時間カウント部12が既にカウントを開始しているので、当該ボタン押下判断部13は、このときのボタン押下時間カウント部12のカウント時間が300[msec.]未満であるか否かを判定する(ステップST213)。ボタン押下判断部13は、ステップST213の過程で前述の説明と同様な処理を行い、また、以降のステップST214,ST215などの各過程を同様に行う。
なお、ここまで説明したボタン押下判断部13が判定等の処理動作に用いるボタン押下時間カウント部12のカウント時間は一例を示したもので、ここで動作説明に用いた閾値即ち時間に限定されるものではない。
前述のステップST215の過程で、押下状態報知部14を動作させるとき、ボタンの種類ごとにリアクションパターンを変更するようにしてもよい。例えば、左から一個目のボタンAが押下されたときには1回振動させ、左から二個目のボタンBが押下されたときには適当な周期で2回振動させる。
また、前述のように範囲算出部20が求めるボタン押下エリアを、情報表示部6に表示される各ボタンの表示サイズ、即ち画面上のボタン表示範囲よりも小さく設定して、前述のようにボタン押下場所判定部11が画面上のボタン押下エリア内、あるいは当該エリアの外側にユーザの指が触れていることを示す信号をボタン押下判断部13へ出力するように動作/処理を行うと、ユーザの指が情報表示部6の画面上に表示されているボタンに触っている間に押下状態報知部14を稼動させて例えばユーザの指先に振動を与えることができ、表示画面上においてスイッチのボタン位置をさらに感覚的に分かり易くユーザに伝えることができる。
以上のように実施の形態1によれば、ボタン押下判断部13が、ボタン押下場所判定部11の判定したユーザの指が触れている表示画面の位置と、ユーザの指が表示画面に触れている時間をカウントするボタン押下時間カウント部12のカウント時間とを用いて、ユーザが情報表示部6に表示されているボタンの位置を探して表示画面に触れているのか、あるいはボタンを押下しているのかを判断し、ユーザがボタンの表示位置を探していると判断したときボタン位置がわかるようにユーザの指に振動を与える、または報知音を発する押下状態報知部14を稼動させるようにしたので、ユーザはブラインドタッチで情報表示部6に表示されているスイッチのボタンの位置を認識することができるという効果がある。
この発明の実施の形態1による操作装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1による操作装置の構成を示す説明図である。 実施の形態1による操作装置の表示ボタンを示す説明図である。 実施の形態1による操作装置のボタン配置を示す説明図である。 実施の形態1による操作装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1による操作装置の表示位置格納部の記憶内容を示す説明図である。 実施の形態1による操作装置の表示内容格納部の記憶内容を示す説明図である。 実施の形態1による操作装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 全体制御部、2 表示制御部、3 表示位置格納部、4 表示データ合成部、5 表示内容格納部、6 情報表示部、7 x座標位置検出部、8 y座標位置検出部、9 x,y座標演算部、10 時間計測部、11 ボタン押下場所判定部、12 ボタン押下時間カウント部、13 ボタン押下判断部、14 押下状態報知部、20 範囲算出部、30,31,40 ボタン。

Claims (3)

  1. 画面表示を制御する制御手段と、前記制御手段に指示されたスイッチのボタンの表示位置を表す表示位置情報を生成する表示制御手段と、前記表示位置情報を用いて前記スイッチのボタンを画面に表示する画像データを生成する表示データ合成手段と、前記画像データを用いて画面表示を行う表示手段と、前記表示手段の画面に触れているユーザの指の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の出力信号から画面上の座標を求める座標演算手段と、前記画面上の座標を用いて前記ユーザの指が触れたスイッチのボタンを判定するボタン押下場所判定手段とを備えた操作装置において、
    前記表示手段の画面に表示されたスイッチのボタンにユーザの指が触れている時間をカウントするボタン押下時間カウント手段と、
    前記ボタン押下場所判定手段及び前記ボタン押下時間カウント手段の出力信号を用いて前記ユーザが画面に触れてボタンを探しているか、あるいは該ボタンを押下したかを判断し、ボタンを探していると判断したとき報知手段を制御して前記ユーザに該ボタンの位置を報知し、ユーザがボタンを押下したと判断したとき該ボタンのスイッチが操作されたことを示す信号を前記制御手段へ出力するボタン押下判断手段と、
    を備えることを特徴とする操作装置。
  2. ボタン押下判断手段は、ボタン押下場所判定手段により判定されたボタンが初めてユーザの指が触れたものであるか否かを判定し、初めて触れたものであるときにユーザがボタンを探していると判断することを特徴とする請求項1記載の操作装置。
  3. ボタン押下場所判定手段は、画面に表示されるボタンの表示範囲よりも小さな該ボタンの押下エリアを設定して、座標演算手段の出力信号からユーザの指が画面上の押下エリアの外側に触れていることを示す信号を生成し、
    ボタン押下判断手段は、前記ボタン押下場所判定手段からユーザの指が画面上の押下エリアの外側に触れていることを示す信号を入力したとき報知手段を稼動させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の操作装置。
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