JP2008233900A - 定着装置、及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置、及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、高速昇温及び熱的安定性を確保することにより高速印刷が可能な定着装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る定着装置は、加圧ローラー100と、加圧ローラー100から伝達された回転力により回転する定着ベルト200と、定着ベルト200の内部に設けられ、熱透過部311を有するニップ形成部材310と、ニップ形成部材310の内部に設けられ、ニップ形成部材310を加熱すると同時に熱透過部311を介して定着ベルト200を加熱する熱源400と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は画像形成装置に関し、より詳細にはトナー画像を印刷媒体に定着させる定着装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
一般に、プリンター、コピー機、スキャナー、複合機などのような画像形成装置は、公知の転写装置によって用紙表面に転写された現像剤の像(例えば、トナー画像)を用紙に定着させる定着装置を備えている。
近年、画像形成装置の高速化の要求に応じて、定着装置が定着温度にできる限り早く到達できるようにニップ部の高速昇温が求められている。更に、供給される用紙の種類の変化のような熱的外乱に影響を受けることなく、定着可能温度を安定的に維持しながら定着を行なうことができるように、熱的安定性などが求められている。
図1A〜図1Cは、一般的な定着装置を概略的に示す断面図であり、図1Aは、ローラー方式の定着装置、図1Bは、ベルト方式の定着装置、図1Cは、ニップ形成部材を備えたベルト方式の定着装置を示す。
図1Aに示すように、一般的なローラー方式の定着装置は、互いに密着して回転する加圧ローラー10及び加熱ローラー20、並びに加熱ローラー20の内部に設けられた熱源30などを備えている。
上記のように構成された一般的なローラー方式の定着装置は、回転する加圧ローラー10と加熱ローラー20の圧接によって形成されたニップ(N)に用紙(P)を通過させ、公知の転写装置によって用紙(P)表面に転写された未定着のトナー画像を加熱し加圧することにより用紙(P)に溶着させる。一般的なローラー方式の定着装置は、給紙による温度降下が相対的に小さいため高速印刷に有利である。しかし、加熱ローラー20の熱容量が大きいため高速昇温には不利であるほか、一対のローラー10,20を用いてニップ(N)を形成するため安定的なニップ幅を確保する上での制約がある。
図1Bに示すように、一般的なベルト方式の定着装置は、ニップを形成する一対の加圧ローラー11,12、定着ベルト22、定着ベルト22の一端を弾性的に支持するテンションローラー40、及び定着ベルト22を加熱する熱源31などを備えている。
上記のように構成された一般的なベルト方式の定着装置は、ニップ部(N)以外の領域において熱源31としてのランプヒーター等を用いて熱容量の小さい定着ベルト22を直接加熱するため高速昇温に有利である。しかし、定着ベルト22の駆動のために定着ベルト22に引張力が加えられるため、定着ベルト22の耐久性が低化するという問題がある。さらに、定着ベルト22自体の昇温は早いものの、定着ベルト22が一対の加圧ローラー11,12及びテンションローラー40と接触しながら走行するため熱損失が大きくなり、実際のニップ部(N)での昇温速度は大きくならないという問題がある。また、一対の加圧ローラー11,12を用いてニップ(N)を形成するため、安定的なニップ幅を確保する上での制約がある。
図1Cに示すように、一般的なニップ形成部材を備えたベルト方式の定着装置は、加圧ローラー10と、加圧ローラー10から伝達された回転力により回転する定着ベルト22、加圧ローラー10と定着ベルト22との接触部分においてニップ(N)を形成するニップ形成部材50、定着ベルト22の一端を弾性的に支持するテンションローラー41、及びテンションローラー41の内部に設けられた熱源32などを備えている。
上記のように構成された一般的なニップ形成部材を備えたベルト方式の定着装置は、ニップ形成部材50の加圧によってニップ(N)が形成されるため、ニップ幅を大きくできるという長所がある。しかし、ニップ形成部材50の両端を加圧ローラー10によって加圧してニップ(N)を形成する場合、ニップ形成部材50に撓みが生じるため、用紙(P)の幅方向に渡って安定的なニップ幅を確保することが困難である。つまり、用紙(P)の側部は加圧ローラー10と完全に密着して十分なニップを確保することができるが、用紙(P)の中央部はニップ形成部材50の撓みにより加圧ローラー10と完全に密着しないため、十分なニップ幅を確保することができず定着不良が発生するという問題がある。
特開2002−214953号公報 特開2005−283927号公報
本発明は上記のような問題を鑑みてなされたもので、本発明の目的は、高速昇温および熱的安定性を確保することにより高速印刷が可能な定着装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、安定的なニップを確保することにより定着性を向上させることができる定着装置を提供することである。
本発明のまた別の目的は、上記のような定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明の一実施形態に係る定着装置は、加圧ローラーと、前記加圧ローラーから伝達された回転力により回転する定着ベルトと、前記定着ベルトの内部に設けられ、熱透過部を有するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材の内部に設けられ、前記ニップ形成部材を加熱すると同時に前記熱透過部を介して前記定着ベルトを加熱する熱源と、を含む。
前記ニップ形成部材は、回転する前記定着ベルトをガイドするように固定されることが好ましい。
前記ニップ形成部材は、円筒形を有することが好ましい。
前記ニップ形成部材は、所定の弾性を有する弾性体であることが好ましい。
前記熱透過部は、少なくとも前記ニップ形成部材により形成されるニップ部に設けられることが好ましい。
前記熱透過部は、多数のスリット又はホールであることが好ましい。
本発明の別の実施形態に係る定着装置は、加圧ローラーと、前記加圧ローラーから伝達された回転力により回転する定着ベルトと、前記定着ベルトの内部に設けられ、第1の熱透過部を有するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材を支持し加圧するように前記定着ベルトと前記ニップ形成部材との間に設けられ、第2の熱透過部を有する支持加圧部材と、前記ニップ形成部材の内部に設けられ、前記ニップ形成部材を加熱すると同時に前記第1及び第2の熱透過部を介して前記定着ベルトを加熱する熱源と、を含む。
前記ニップ形成部材は、前記熱源の周辺を取り囲むように形成され、前記第1の熱透過部を有するボディー部と、前記加圧ローラーと前記定着ベルトとの接触部分においてニップを形成するように前記ボディー部に設けられるニップ部と、を含むことが好ましい。
前記ニップ形成部材のニップ部は、前記ボディー部の下部を所定長さだけ延長することにより形成されることが好ましい。
前記ニップ部は、前記ボディー部の下部の両端部分をそれぞれ下方に延長した後に、外側に折り曲げることにより形成されることが好ましい。
前記ニップ形成部材は、所定の弾性を有する弾性体であることが好ましい。
前記第1の熱透過部は、少なくとも前記ニップ形成部材により形成されたニップ部に設けられることが好ましい。
前記支持加圧部材は、回転する前記定着ベルトをガイドするように固定されることが好ましい。
前記支持加圧部材は、前記ニップ形成部材のニップ部を、軸方向に沿って均一に支持すると同時に前記加圧ローラーに向かって加圧することが好ましい。
前記支持加圧部材は、所定の剛性を有する剛性体であることが好ましい。
前記第1及び第2の熱透過部は、前記熱源からの方向が互いに一致するよう形成されることが好ましい。
前記第1及び第2の熱透過部は、多数のスリット又はホールであることが好ましい。
本発明によると、定着装置は、前記ニップ形成部材から前記支持加圧部材に伝達される熱を遮断するための断熱部材を更に含むことが好ましい。
前記断熱部材は、前記ニップ形成部材と前記支持加圧部材との接触部分に設けられることが好ましい。
前記断熱部材は、前記支持加圧部材と一体に形成されることが好ましい。
前記断熱部材は、前記ニップ形成部材よりも熱伝導率が小さいことが好ましい。
前記断熱部材は、ゴム及び樹脂のいずれか一方の材質で形成されることが好ましい。
本発明のまた別の実施形態に係る定着装置は、加圧ローラーと、前記加圧ローラーから伝達された回転力により回転する定着ベルトと、前記定着ベルトの内部に設けられ、熱透過部を有するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材ニップを支持し加圧する支持加圧部材と、前記ニップ形成部材の内部に設けられ、前記ニップ形成部材を加熱すると同時に前記熱透過部を介して前記定着ベルトを加熱する熱源と、を含む。
一方、本発明の目的を達成するための画像形成装置は、感光媒体と、前記感光媒体の静電潜像に現像剤を付着させて静電潜像を現像する現像装置と、前記現像装置によって現像された前記感光媒体上の画像を印刷媒体に転写させる転写装置と、前記印刷媒体に転写された画像を定着させるための上記のような構成を有する定着装置と、を含む。
本発明によると、熱源から放射された熱が、定着ベルトとニップ部を直接加熱することにより、高速昇温および熱的安定性を確保することができるため、高速印刷が可能となる。
また、ニップ形成部材を所定の弾性を有する弾性体で形成することにより、加圧ローラーに対する加圧力を調節することができる、
また、支持加圧部材が、ニップ形成部材のニップ部を、軸方向に沿って均一に支持すると同時に加圧ローラーに向かって加圧することにより、ニップ形成部材の撓みを防止し、安定的なニップ幅を確保することができるため、定着性を向上させることができる。
また、ニップ形成部材から支持加圧部材に伝達される熱を遮断する断熱部材を設けることにより、ニップ部における定着ベルトの昇温速度を大きくすることができる。
また、ニップ形成部材のニップ部に熱透過部を形成することで、熱源から放射された熱が熱透過部を介して定着ベルトを直接加熱することにより、ニップにおける定着ベルトの昇温速度を大きくすることができる。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態に係る定着装置、及びそれを備えた画像形成装置について詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る定着装置を概略的に示す断面図であり、図3は、図2におけるニップ形成部材のニップ部に熱透過部を設けた例を示す断面図である。
図2及び図3に示すように、本発明の一実施形態に係る定着装置は、加圧ローラー100、定着ベルト200、ニップ形成部材310、及び熱源400などを備えている。
前記加圧ローラー100は、トナー画像を用紙(P)等の印刷媒体に加圧して溶着させるために駆動力を受けて回転する。前記加圧ローラー100は長い円筒形を有することが一般的である。
前記定着ベルト200は、加圧ローラー100から伝達された回転力によって回転し、加圧ローラー100と共にニップ(N)を形成する。ここで、ニップ(N)とは、加圧ローラー100と定着ベルト200が当接して用紙(P)が挟まれる部分のことを指す。定着ベルト200は、耐熱性の材質で形成され、加圧ローラー100の長さに応じた幅のベルトの形態を有する。定着ベルト200は、円滑な回転のために一定の弾力性を有し、加圧ローラー100と定着ベルト200との間には、トナー画像の用紙(P)への定着に必要な一定の加圧力が生じることが好ましい。本実施形態においては、定着ベルト200が加圧ローラー100の駆動力によって回転される構成を示しているが、定着ベルト200を駆動するための別の駆動装置が適用されてもよい。
前記ニップ形成部材310は、加圧ローラー100と定着ベルト200との接触部分にニップ(N)を形成するように定着ベルト200の内部に設けられる。ニップ形成部材310は、回転する定着ベルト200をガイドするように円筒形を有しており、定着装置の固定フレーム(不図示)に対して固定されることが好ましい。ニップ形成部材310は、加圧ローラー100に加わる加圧力を調節することができるように、所定の弾性を有する金属製の弾性体であることが好ましい。
一方、前記ニップ形成部材310のニップ部312は、多様な形状で形成されることができる。例えば、図示していないが、用紙(P)との密着性を高め定着効率を向上させるために、加圧ローラー100に対向するニップ部312の側面を加圧ローラー100の外周面に対応する曲面形状にしたり、給紙及び排紙を容易にして紙詰まりを防止するためにニップ部312の底面に加圧ローラー100に向かって突出する少なくとも一つの突起を形成したりすることもできる。
また、前記ニップ形成部材310は、熱透過部311として、多数のスリット又はホール等を備えている。前記スリット又はホールは、ニップ形成部材310の外周面上に一定間隔に配置され、軸方向に伸びる細長い形状を有することが好ましい。スリット又はホールのサイズ及び個数は、定着ベルト200の昇温速度の調節のために多様に変更されうる。例えば、定着ベルト200の昇温速度を大きくするためには、スリット又はホールのサイズを大きくし、個数を多くすることが好ましい。
また、図3に示すように、ニップ形成部材310のニップ部312にも熱透過部311を形成することで、ニップ部312の熱透過部311を介して熱源400が定着ベルト200を直接加熱することができ、それにより、ニップ部における定着ベルト200の昇温速度を大きくすることができる。本実施形態においては、ニップ形成部材310がニップ部312でのみ定着ベルト200と接触する構成を示しているが、ニップ形成部材310の直径をより大きくしてニップ形成部材310が定着ベルト200の内周面と完全に接触するような構成も可能である。この場合、熱源400により加熱された高温のニップ形成部材310が、定着ベルト200をさらに加熱することになる。
前記熱源400は、ニップ形成部材310の内部に設けられ、外部から電源を受けて熱を発生し、ニップ形成部材310を加熱すると同時に、熱透過部311を介して定着ベルト200を加熱する。熱源400は、ランプヒーター、電熱線、又は抵抗パターンを備えた面状発熱体などの多様な形態で具現可能であり、好ましくは円筒形のハロゲンランプである。図示していないが、定着装置は熱源400の温度を検知するための温度センサーと、温度センサーによって検知された熱源400の温度を制御するための温度制御部などを備える。
上記のように構成された本発明の一実施形態に係る定着装置は、加圧ローラー100と外接した状態で規則的な周期にて回転する定着ベルト200の内部に、多数のスリット又はホールなどの熱透過部311を備え、加圧ローラー100に対向してニップ(N)を形成するニップ形成部材310を有しており、前記ニップ形成部材310の内部に設けられた熱源400から熱を放射することで定着ベルト200とニップ部312を直接加熱する。
より詳細には、熱源400から放射された熱は、ニップ形成部材310に形成された多数のスリット又はホールを介して定着ベルト200を直接加熱する。定着ベルト200の熱容量は極めて小さいため昇温速度が非常に大きい。すなわち、熱容量の小さい定着ベルト200を直接加熱することで大きな昇温速度を確保することができる。また、熱源400から放射された熱はニップ部312をも加熱する。ニップ形成部材310のニップ部312は定着ベルト200と比較して熱容量が大きいが、ニップ部312が加熱されるため、給紙によるニップ部312の急激な温度降下を防止することができる。従って、熱的安定性が確保され高速印刷が可能となる。
また、ニップ形成部材310が弾性体である場合には、その弾性により定着ベルト200に対する加圧力の調節が可能であり、ニップ形成部材310が剛性体である場合には、ニップ(N)に加わる加圧力が大きくなるため安定的なニップ幅を確保することができる。また、加圧ローラー100の加圧によりニップ形成部材310のニップ312が熱源400にさらに接近することで、ニップ部312の加熱がより迅速に行なわれる。
このように、本発明によれば、定着ベルト200とニップ部312が同時に加熱された状態で、ニップ(N)を通過する用紙(P)の表面に転写された未定着のトナー画像を加熱・加圧し、用紙(P)に溶着させることができる。
図4は、本発明の別の実施形態に係る定着装置を概略的に示す断面図であり、図5は図4におけるニップ形成部材のニップ部に熱透過部を設けた例を示す断面図であり、図6は、図4におけるニップ形成部材と支持加圧部材との接触部分に断熱部材を設けた例を示す断面図であり、図7は、図6におけるニップ形成部材のニップ部に熱透過部を設けた例を示す断面図である。
図4〜図7に示すように、本発明の別の実施形態に係る定着装置は、加圧ローラー100、定着ベルト200、ニップ形成部材320、熱源400、及び支持加圧部材500などを備え、前記ニップ形成部材320及び支持加圧部材500の構成を除いては、図2及び図3に基づいて説明された上記の実施形態と同様である。従って、上記実施形態と同一の機能を有する構成要素に対しては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
前記ニップ形成部材320は、加圧ローラー100と定着ベルト200との接触部分にニップ(N)を形成するように、定着ベルト200の内部に設けられる。ニップ形成部材320は、加圧ローラー100に対する加圧力を調節することができるように、所定の弾性を有する金属製の弾性体であることが好ましい。
前記ニップ形成部材320は、熱源400の周囲を取り囲むように形成される略円筒形のボディー部321と、加圧ローラー100と定着ベルト200との接触部分においてニップ(N)を形成するようにボディー部321に設けられたニップ部322とを含む。前記ボディー部321には第1の熱透過部320aとして、多数のスリット又はホール等が形成される。このスリット又はホールは、ボディー部321の外周面上に一定間隔に配置され、軸方向に伸びる細長長い形状を有することが好ましい。
前記ニップ部322は、ボディー部321の下部が所定の長さだけ延長されることにより形成される。本実施形態においては、ニップ形成部材320のニップ部322が、ボディー部321の下部の両端部分がそれぞれ下方に延長された後に、外側に折り曲げられることにより形成される構成を示したが、本発明はこれに限定されず、ニップ部322は、その他の多様な形状に形成されることができる。図示していないが、用紙(P)との密着性を高め、定着効率を向上させるために、加圧ローラー100に対向するニップ部322の側面を加圧ローラー100の外周面に対応する曲面形状にしたり、給紙及び排紙を容易にして紙詰まりを防止するために、ニップ部322の底面に加圧ローラー100に向かって突出する少なくとも一つの突起を形成したりすることもできる。また、図5及び図7に示すように、ニップ形成部材320のニップ部322にも第1の熱透過部320aを形成し、ニップ部322の第1の熱透過部320aを介して熱源400が定着ベルト200を直接加熱することにより、ニップ部322における定着ベルト200の昇温速度を大きくすることができる。
前記支持加圧部材500は、定着ベルト200とニップ形成部材320との間に設けられ、ニップ形成部材320のニップ部322を支持し加圧するように、所定の剛性を有する金属製の剛性体であることが好ましい。より詳細には、支持加圧部材500は、ニップ形成部材320の周囲を取り囲むように形成され、その下部における両端部分が、ニップ形成部材320のニップ部322を、軸方向に沿って均一に内側に向かって支持すると同時に、加圧ローラー100に向かって加圧する。支持加圧部材500は、回転する定着ベルト200をガイドするように定着装置の固定フレーム(不図示)に対して固定されることが好ましい。
また、前記支持加圧部材500は、第2の熱透過部500aとして、多数のスリット又はホール等を備えている。前記スリット又はホールは、支持加圧部材500の外周面上に一定間隔に配置され、軸方向に伸びる細長い形状を有することが好ましい。第2の熱透過部500aは、熱源400から第1の熱透過部320aに向かう方向と一致する方向に形成され、対応する第1の熱透過部320aよりも大きく形成されることが好ましい。
また、図6及び図7に示すように、本実施形態に係る定着装置は、ニップ形成部材320から伝達される熱を遮断するための断熱部材600を更に含む。前記断熱部材600は、ニップ形成部材320と支持加圧部材500との接触部位部設けられ、支持加圧部材500と一体をなすように形成される。断熱部材600は、ニップ形成部材320よりも熱伝導率の低い材質、例えば、ゴム及び樹脂のいずれか一方の材質で形成することができる。
上記のように構成された本発明の別の実施形態に係る定着装置の動作は、上記実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。但し、本実施形態によると、熱源400から放射された熱はニップ形成部材320を加熱すると同時に、第1及び第2の熱透過部320a,500aを介して定着ベルト200を直接加熱することができ、高速昇温及び熱的安定性を確保することができるので、高速印刷が可能となる。
また、支持加圧部材500がニップ形成部材320のニップ部322を内側に向かって支持すると同時に、加圧ローラー100に対して加圧することで、安定的なニップ幅を確保することができるので、定着性を向上させることができる。また、支持加圧部材500がニップ形成部材320のニップ部322を、軸方向に沿って均一に支持することにより、ニップ形成部材320の撓みを防止することができる。
一方、図8に示すように、本発明の画像形成装置は、給紙装置1と、感光媒体2と、感光媒体2の静電潜像に現像剤を付着させて静電潜像を現像する現像装置4と、現像装置4によって現像された感光媒体2上の画像を印刷媒体(P)に転写させる転写装置6と、印刷媒体(P)に転写された画像を定着させるための上記のような構成を有する定着装置8と、排紙装置9などを含む。前記給紙装置1、感光媒体2、現像装置4、転写装置6、及び排紙装置9などは公知技術に基づき理解可能であるため、これらの具体的な構成及び機能についての説明は省略する。
以上、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しつつ説明してきたが、本発明の技術的範囲は前述の実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲に基づいて定められるべきであり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨から逸脱することなく本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば誰もが多様な変形例を実施可能であることは勿論であり、当該変形例は特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲に属するものである。
一般的な定着装置を概略的に示す断面図である。 一般的な定着装置を概略的に示す断面図である。 一般的な定着装置を概略的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置を概略的に示す断面図である。 図2におけるニップ形成部材のニップ部に熱透過部を設けた例を示す断面図である。 本発明の別の実施形態に係る定着装置を概略的に示す断面図である。 図4におけるニップ形成部材のニップ部に熱透過部を設けた例を示す断面図である。 図4におけるニップ形成部材と支持加圧部材との接触部分に断熱部材を設けた例を示す断面図である。 図6におけるニップ形成部材のニップ部に熱透過部を設けた例を示す断面図である。 本発明の定着装置を備えた画像形成装置の一例を概略的に示す図である。
符号の説明
1 給紙装置、
2 感光媒体、
4 現像装置、
6 転写装置、
8 定着装置、
9 排紙装置、
100 加圧ローラー、
200 定着ベルト、
310 ニップ形成部材、
311 熱透過部、
312 ニップ部、
320 ニップ形成部材、
320a 熱透過部、
321 ボディー部、
322 ニップ部、
400 熱源、
500 支持加圧部材、
500a 熱透過部、
600 断熱部材、
N ニップ、
P 用紙。

Claims (30)

  1. 加圧ローラーと、
    前記加圧ローラーから伝達された回転力により回転する定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内部に設けられ、熱透過部を有するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材の内部に設けられ、前記ニップ形成部材を加熱すると同時に前記熱透過部を介して前記定着ベルトを加熱する熱源と、
    を含むことを特徴とする定着装置。
  2. 前記ニップ形成部材は、回転する前記定着ベルトをガイドするように固定されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ニップ形成部材は、円筒形を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記ニップ形成部材は、所定の弾性を有する弾性体であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記熱透過部は、少なくとも前記ニップ形成部材により形成されたニップ部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  6. 前記熱透過部は、多数のスリット又はホールを含むことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  7. 加圧ローラーと、
    前記加圧ローラーから伝達された回転力により回転する定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内部に設けられ、第1の熱透過部を有するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を支持し加圧するように前記定着ベルトと前記ニップ形成部材との間に設けられ、第2の熱透過部を有する支持加圧部材と、
    前記ニップ形成部材の内部に設けられ、前記ニップ形成部材を加熱すると同時に前記第1及び第2の熱透過部を介して前記定着ベルトを加熱する熱源と、
    を含むことを特徴とする定着装置。
  8. 前記ニップ形成部材は、前記熱源の周辺を取り囲むように形成され、前記第1の熱透過部を有するボディー部と、
    前記加圧ローラーと前記定着ベルトとの接触部分にニップを形成するように前記ボディー部に設けられるニップ部と、
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記ニップ形成部材のニップ部は、前記ボディー部の下部が所定長さだけ延長されることにより形成されることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記ニップ部は、前記ボディー部の下部の両端部分がそれぞれ下方に延長された後に、外側に折り曲げられることにより形成されることを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記ニップ形成部材は、所定の弾性を有する弾性体であることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  12. 前記第1の熱透過部は、少なくとも前記ニップ形成部材により形成されるニップ部に設けられることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  13. 前記支持加圧部材は、回転する前記定着ベルトをガイドするように固定されることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  14. 前記支持加圧部材は、前記ニップ形成部材のニップ部を軸方向に沿って均一に支持すると同時に前記加圧ローラーに向かって加圧することを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  15. 前記支持加圧部材は、所定の剛性を有する剛性体であることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  16. 前記第1及び第2の熱透過部は、前記熱源からの方向が互いに一致するように配置されることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  17. 前記第1及び第2の熱透過部は、多数のスリット又はホールを含むことを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  18. 前記ニップ形成部材から前記支持加圧部材に伝達される熱を遮断するための断熱部材を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  19. 前記断熱部材は、前記ニップ形成部材と前記支持加圧部材との接触部分に設けられることを特徴とする請求項18に記載の定着装置。
  20. 前記断熱部材は、前記支持加圧部材と一体に形成されることを特徴とする請求項19に記載の定着装置。
  21. 前記断熱部材は、前記ニップ形成部材より熱伝導率が小さいことを特徴とする請求項18に記載の定着装置。
  22. 前記断熱部材は、ゴム及び樹脂のいずれか一方の材質で形成されることを特徴とする請求項21に記載の定着装置。
  23. 加圧ローラーと、
    前記加圧ローラーから伝達された回転力により回転する定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内部に設けられ、熱透過部を有するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材のニップを支持し加圧する支持加圧部材と、
    前記ニップ形成部材の内部に設けられ、前記ニップ形成部材を加熱すると同時に前記熱透過部を介して前記定着ベルトを加熱する熱源と、
    を含むことを特徴とする定着装置。
  24. 感光媒体と、
    前記感光媒体の静電潜像に現像剤を付着させて静電潜像を現像する現像装置と、
    前記現像装置によって現像された前記感光媒体上の画像を印刷媒体に転写させる転写装置と、
    前記印刷媒体に転写された画像を定着させる定着装置と、を含み、
    前記定着装置は、
    加圧ローラーと、
    前記加圧ローラーから伝達された回転力により回転する定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内部に設けられ、熱透過部を有するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材の内部に設けられ、前記ニップ形成部材を加熱すると同時に前記熱透過部を介して前記定着ベルトを加熱する熱源と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  25. 前記ニップ形成部材は、回転する前記定着ベルトをガイドするように固定されることを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  26. 前記ニップ形成部材は、円筒形を有することを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  27. 前記ニップ形成部材は、所定の弾性を有する弾性体であることを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  28. 前記熱透過部は、少なくとも前記ニップ形成部材により形成されるニップ部に設けられることを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  29. 前記熱透過部は、多数のスリット又はホールを含むことを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  30. 感光媒体と、
    前記感光媒体の静電潜像に現像剤を付着させて静電潜像を現像する現像装置と、
    前記現像装置によって現像された前記感光媒体上の画像を印刷媒体に転写させる転写装置と、
    前記印刷媒体に転写された画像を定着させる定着装置と、を含み、
    前記定着装置は、
    加圧ローラーと、
    前記加圧ローラーから伝達された回転力により回転する定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内部に設けられ、第1の熱透過部を有するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を支持し加圧するように前記定着ベルトと前記ニップ形成部材との間に設けられ、第2の熱透過部を有する支持加圧部材と、
    前記ニップ形成部材の内部に設けられ、前記ニップ形成部材を加熱すると同時に前記第1及び第2の熱透過部を介して前記定着ベルトを加熱する熱源と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
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