JP2020126212A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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【課題】加熱部材から発せられる光又は熱を反射部材によって効率良く反射し、加熱効率を向上させる。【解決手段】筒状の定着部材21と、定着部材21の外周面に対向するように配置された対向部材22と、定着部材21の内側に配置され対向部材22との間で定着部材21を挟んでニップ部を形成するニップ形成部材24と、定着部材21の内側に配置され定着部材21とニップ形成部材24とを加熱する加熱部材23と、定着部材21の内側に配置され加熱部材23からの光又は熱を反射する反射部材26と、を備える定着装置であって、反射部材26の加熱部材23側の面260は、加熱部材23側に突出する凸形状を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置、及びこれを備える画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置において、未定着画像が形成された用紙などの記録媒体を、互いに対向するローラやベルトなどの部材の間(ニップ部)に搬送し、記録媒体に熱を付与して未定着画像を定着する定着装置が知られている。
この種の定着装置として、例えば、下記特許文献1(特開2009−93141号公報)には、ニップ部を形成するニップ形成ユニットとベルトユニットとの両方を加熱する加熱ユニットを備える定着装置が開示されている。
ところで、ベルトユニットやニップ形成ユニットを加熱する加熱ユニットとして、ハロゲンヒータやカーボンヒータなどの輻射熱ヒータを用いた場合、このヒータからの光又は熱を反射部材によって定着ベルトやニップ形成部材などの加熱対象部材に向かって反射することで、加熱対象部材の加熱効率を向上させることが可能である。
しかしながら、反射部材によって反射される光や熱の一部には、加熱対象部材ではなく、ヒータに向かって反射されるものが存在する。このようなヒータに向かって反射される光や熱の量が多くなると、反対に加熱対象部材に向かって反射される光や熱の量が少なくなるため、加熱効率が低下するといった問題がある。
上記課題を解決するため、本発明は、筒状の定着部材と、前記定着部材の外周面に対向するように配置された対向部材と、前記定着部材の内側に配置され前記対向部材との間で前記定着部材を挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、前記定着部材の内側に配置され前記定着部材と前記ニップ形成部材とを加熱する加熱部材と、前記定着部材の内側に配置され前記加熱部材からの光又は熱を反射する反射部材と、を備える定着装置であって、前記反射部材の前記加熱部材側の面は、前記加熱部材側に突出する凸形状を有することを特徴とする。
本発明によれば、反射部材の加熱部材側の面が、加熱部材側に突出する凸形状を有することで、加熱効率を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 定着装置の側面断面図である。 定着装置の斜視断面図である。 定着装置の正面断面図である。 ベルト支持部材の斜視図である。 ベルト支持部材の変形例を示す斜視図である。 反射部材の変形例を示す図である。 反射部材の他の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 本発明の第3実施形態に係る定着装置の側面断面図である。 ステー及び反射部材の斜視図である。 長方形状の貫通孔と楕円状の貫通孔とを比較して示す図である。 図10における上方又は下方から、ステー、反射部材及びハロゲンヒータを見た断面図である。 本発明の第4実施形態に係るステーの斜視図である。 ステー配置の一例を示す図である。 ステー配置の他の例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係るニップ形成部材の平面図である。 ニップ形成部材の端部斜視図である。 ニップ形成部材の作用を説明するための図である。 傾斜面の傾斜角度を異ならせた例を示す図である。 ベルト回転方向に対して凹部を傾斜させた例を示す図である。 用紙を垂直方向に搬送する定着装置の例を示す図である。 比較例に係る定着装置の側面断面図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。まず、図1を参照して、画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式のモノクロレーザプリンタである。なお、本発明は、プリンタのほか、複写機、ファクシミリ、あるいは、これらのいずれか2つ又は3つの機能を備える複合機であってもよい。また、モノクロ画像形成装置に限らず、カラー画像形成装置であってもよい。
図1に示すように、画像形成装置1には、画像を形成する画像形成部2と、記録媒体としての用紙Pを供給する記録媒体供給部3と、供給された用紙Pに画像を転写する転写部4と、用紙Pに転写された画像を定着する定着装置5と、画像が定着された用紙Pを装置外に排出する排出部6と、が設けられている。
画像形成部2は、ドラム状の感光体7と、感光体7の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ8と、感光体7の表面を露光して潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置9と、感光体7の表面にトナー(現像剤)を供給して潜像を可視画像化する現像手段としての現像ローラ10と、感光体7の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード11と、を備えている。
印刷動作開始の指示があると、画像形成部2において、感光体7が回転を開始し、帯電ローラ8によって感光体7の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に基づいて、露光装置9が感光体7の表面を露光することで、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像ローラ10からトナーが供給され、感光体7上にトナー画像が形成される。
感光体7上に形成されたトナー画像は、転写部4に配置された転写ローラ15と感光体7との間の転写ニップにおいて用紙Pに転写される。この用紙Pは、記録媒体供給部3から供給されたものである。記録媒体供給部3では、給紙カセット12に収容されている用紙Pが給紙ローラ13によって1枚ずつ送り出される。送り出された用紙Pは、タイミングローラ対14によって感光体7上のトナー画像とタイミングを合わせて転写ニップへ搬送される。そして、転写ニップにおいて、感光体7上のトナー画像が用紙Pに転写される。また、トナー画像の転写が行われた後、感光体7上に残留するトナーは、クリーニングブレード11によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置5へ搬送される。そして、定着装置5において、用紙Pが定着ベルト21と加圧ローラ22との間を通過する際に加熱及び加圧されることで、トナー画像が用紙Pに定着される。その後、用紙Pは、排出部6に搬送され、排紙ローラ対16によって装置外に排出されて、一連の印刷動作が完了する。
次に、図2〜図6に基づき、本発明の第1実施形態に係る定着装置の構成について詳しく説明する。
図2は、定着装置の側面断面図、図3は、定着装置の斜視断面図、図4は、定着装置の正面断面図である。また、図5は、定着ベルトを支持するベルト支持部材の斜視図、図6は、ベルト支持部材の変形例を示す斜視図である。
図2に示すように、定着装置5は、定着ベルト21と、加圧ローラ22と、ハロゲンヒータ23と、ニップ形成部材24と、ステー25と、反射部材26と、ガイド部材27と、温度センサ28と、を備えている。
定着ベルト21は、用紙Pに未定着画像Tを定着させる筒状の定着部材であり、用紙Pの未定着画像担持面側に配置される。本実施形態では、定着ベルト21が、ニッケルやSUS等の金属材料やポリイミドなどの樹脂材料で形成された内周側の基材と、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などで形成された外周側の離型層と、を有する無端状のベルト(フィルムも含む。)で構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡シリコーンゴム、あるいはフッ素ゴムなどのゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。この弾性層の厚さを100μm程度にすれば、未定着画像(未定着トナー)を押し潰して定着させるときに弾性層の弾性変形により、ベルト表面の微小な凹凸を吸収でき、光沢ムラの発生を回避できる。また、本実施形態では、定着ベルト21の低熱容量化の観点から、定着ベルト21として、薄肉で小径のベルトを採用している。具体的には、定着ベルト21を構成する基材、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50μm、10〜50μmの範囲に設定し、定着ベルト21全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト21が弾性層を有する場合は、弾性層の厚さを、100〜300μmに設定するとよい。さらに低熱容量化を図るには、定着ベルト21全体としての厚さが0.2mm以下であることが望ましく、0.16mm以下がより望ましい。また、本実施形態では、定着ベルト21の直径が、20〜40mmに設定されている。定着ベルト21の直径は、30mm以下であることが望ましい。
加圧ローラ22は、定着ベルト21の外周面に対向するように配置された対向部材である。本実施形態では、加圧ローラ22が、芯金と、芯金の表面に設けられた発泡性シリコーンゴムやフッ素ゴムなどから成る弾性層と、弾性層の表面に設けられたPFAやPTFEなどから成る離型層と、で構成されている。また、本実施形態では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。中空ローラの場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータなどの加熱部材を配置することも可能である。また、加圧ローラ22の弾性層は、ソリッドゴムでもよいが、内部に加熱部材が配置されていない場合は、弾性層にスポンジゴムを用いて加圧ローラ22の断熱性を高めることが望ましい。これにより、定着ベルト21の熱が加圧ローラ22に奪われにくくなり、定着ベルト21の熱効率が向上する。
また、加圧ローラ22は、画像形成装置本体に設けられた駆動源によって図2中の矢印Aで示す方向に回転駆動するように構成されている。一方、定着ベルト21は、加圧ローラ22が回転駆動することにより、これに伴って図2中の矢印B方向に従動回転する。定着ベルト21と加圧ローラ22との間(ニップ部N)に未定着画像Tが転写された用紙Pが搬送されると、回転する定着ベルト21と加圧ローラ22とによって用紙Pが搬送されニップ部Nを通過する。このとき、用紙Pに対して熱と圧力が付与されることで、未定着画像Tが用紙Pに定着される。
また、加圧ローラ22と定着ベルト21は、互いに接近離間するように構成されている。万が一、ニップ部Nに用紙が詰まった場合は、加圧ローラ22と定着ベルト21を互いに離間させ、ニップ部Nを開放することで、詰まった用紙のジャム処理などのメンテナンス作業を行うことが可能である。加圧ローラ22と定着ベルト21とは、いずれか一方に対して他方を動かして接近離間させるように構成されていてもよいし、両方を動かすことで接近離間させる構成であってもよい。
ハロゲンヒータ23は、定着ベルト21の内側に配置され、赤外線光を放射することで、定着ベルト21やニップ形成部材24を輻射熱により加熱する加熱部材である。加熱部材として、ハロゲンヒータ23以外に、カーボンヒータやセラミックヒータなどを用いることも可能である。本実施形態では、定着ベルト21内にハロゲンヒータ23が1本だけ配置されているが、用紙の幅サイズに応じて異なる発熱領域を有する複数のハロゲンヒータ23を用いてもよい。
ニップ形成部材24は、加圧ローラ22との間で定着ベルト21を挟んでニップ部Nを形成するものである。詳しくは、ニップ形成部材24は、定着ベルト21の内側でベルト幅方向に渡って長手状に配置されており、定着ベルト21の内周面に接触する平板状のニップ形成部24aと、ニップ形成部24aのベルト回転方向Bの両端部から加圧ローラ22側とは反対側に屈曲する一対の屈曲部24bと、を有している。加圧ローラ22がバネなどの加圧手段によってニップ形成部材24側に加圧されることで、加圧ローラ22と定着ベルト21とが接触し、これらの間にニップ部Nが形成される。
ニップ形成部24の定着ベルト21側のニップ形成面24cは、定着ベルト21が回転したときの耐摩耗性や摺動性を向上させるために、アルマイト処理やフッ素樹脂系材料が塗布されていてもよい。さらに、経時的な摺動性の確保のために、ニップ形成面24cにフッ素系グリース等の潤滑剤を塗布してもよい。本実施形態では、ニップ形成面24cが、平坦面状となっているが、凹形状やその他の形状であってもよい。例えば、ニップ形成面24cが加圧ローラ22側とは反対側へ凹んだ凹形状である場合は、ニップ部Nの出口部が加圧ローラ22寄りになり、定着ベルト21に対する用紙の分離性が向上する。
また、ニップ形成部材24は、ステー25よりも熱伝導率が大きい材料で形成されている。例えば、ニップ形成部材24の材料として、銅(熱伝導率:398W/mk)やアルミニウム(熱伝導率:236W/mk)などが好ましい。このように、ニップ形成部材24が熱伝導率の大きい材料で形成されていることで、ハロゲンヒータ23からの輻射熱はニップ形成部材24によって吸収され定着ベルト21へ効率良く伝達される。例えば、ニップ形成部材24の厚みを1mm以下に設定することで、ニップ形成部材24から定着ベルト21への熱伝達時間を短くすることができ、定着装置5の立ち上がり速度を速めることができる。反対に、ニップ形成部材24の厚みを1mmより大きく5mm以下に設定した場合は、ニップ形成部材24の蓄熱性を高めることが可能である。
ステー25は、加圧ローラ22の加圧力に抗してニップ形成部材24を支持する支持部材である。なお、ニップ形成部材24を「支持する」とは、ニップ形成部材24に対して加圧ローラ22側とは反対側で接触し、加圧ローラ22からの圧力によるニップ形成部材24の撓み、特にニップ形成部材24の長手方向の撓みを抑制することをいう。本実施形態では、平板状に形成された一対のステー25がハロゲンヒータ23を挟んで互いに平行に配置されている。各ステー25は、ニップ形成部材24と同様、定着ベルト21の内周側でベルト幅方向に渡って長手状に配置されている。また、各ステー25は、反射部材26を介してニップ形成部材24のベルト回転方向Bの両端部側に接触している。このように、ニップ形成部材24がその両端部側でステー25によって支持されていることで、ニップ形成部材24の加圧方向への撓みが抑制され、長手方向に渡って均一な幅のニップ部Nが得られる。ステー25は、その剛性を確保するため、SUSやSECCなどの鉄系金属材料によって形成されることが好ましい。
反射部材26は、ハロゲンヒータ23から放射される赤外線光(又は輻射熱)を反射するものであり、定着ベルト21内でハロゲンヒータ23を挟んで両側にそれぞれ配置されている。本実施形態では、各反射部材26が、ハロゲンヒータ23に対向する反射部26aと、反射部26aの両端部に設けられた一対の屈曲部26bと、を有している。反射部材26の各屈曲部26bがステー25のニップN側の端面(図2における下端面)とこれとは反対側の端面(図2における上端面)とに係合することで、反射部材26がステー25によって支持されている。
図2に示すように、ハロゲンヒータ23から発せられた赤外線光のうち、図の上方又は下方に発せられた赤外線光は、定着ベルト21又はニップ形成部材24に対して直接照射される。これに対して、ハロゲンヒータ23から図の左右方向(反射部材26側)に発せられた赤外線光は、反射部材26によって反射されることで、定着ベルト21又はニップ形成部材24に照射される。このように、ハロゲンヒータ23から発せられた赤外線光が、定着ベルト21又はニップ形成部材24に対して直接照射されることに加え、反射部材26によって反射された赤外線光も定着ベルト21又はニップ形成部材24に対して照射されることで、定着ベルト21及びニップ形成部材24の両方が効率良く加熱される。
反射部材26の特にハロゲンヒータ23側の反射面260は、反射率を高くするような鏡面処理や表面処理がなされている。本実施形態では、反射率を分光光度計(日立ハイテクサイエンス社製の紫外可視赤外分光光度計UH4150)を用いて測定し、測定時の入射角は5°である。一般的に、ハロゲンヒータは用途により色温度が異なるが、定着装置の加熱用としては色温度が2500K程度のものが用いられている。反射面260の反射率は、発光強度の高いハロゲンヒータ23の波長、具体的には900〜1600nmの波長、より好ましくは1000〜1300nmの波長に対して70%以上であるのがよい。
また、反射部材26の機能を、ステー25に持たせてもよい。例えば、ステー25の内面(ハロゲンヒータ23側の面)に鏡面処理を施すことで、ステー25が反射部材26の機能を兼ねるように構成することができる。この場合、ステー25とは別体の反射部材26を省略することが可能である。また、ステー25を鏡面処理した場合のステー25の反射率は、上記反射部材26と同等の反射率であることが望ましい。
ガイド部材27は、回転する定着ベルト21の内周面に対して接触し、定着ベルト21をガイドするものである。本実施形態では、ガイド部材27が、ニップ部Nに対してベルト回転方向Bの上流側と下流側の両方に設けられている。ガイド部材27は、ステー25などに固定される取付部27aと、定着ベルト21の内周面に接触する曲面状のガイド部27bと、を有している。図3に示すように、ガイド部27bの定着ベルト21側の面(ガイド面)には、ベルト幅方向に渡って複数のリブ(突起)27cが等間隔に設けられている。この複数のリブ27cを有するガイド面に沿って定着ベルト21がガイドされることで、定着ベルト21は大きな変形を伴うことなく円滑に回転することができる。
温度センサ28は、定着ベルト21の外周面に対向して配置され、定着ベルト21の温度を検知するものである。本実施形態では、温度センサ28を、定着ベルト21に対してベルト幅方向の中央部と一端部側との2箇所に配置している。温度センサ28によって定着ベルト21の表面温度が検知され、その検知結果に基づいてハロゲンヒータ23の出力制御が行われることで、定着ベルト21の温度が所望の温度(定着温度)となるように制御される。また、温度センサ28は、接触型又は非接触型のいずれでもよい。温度センサ28としては、例えばサーモパイル、サーモスタット、サーミスタ、NCセンサなど、公知の温度センサを適用可能である。
図4に示すように、定着ベルト21の両端部には、それぞれ筒状のベルト支持部材30が挿入されている。このように、定着ベルト21の両端部にベルト支持部材30が挿入されていることで、定着ベルト21は、非回転時においては基本的に定着ベルト21に対して周方向の張力は生じない、いわゆるフリーベルト方式で支持されている。
図3〜図5に示すように、ベルト支持部材30は、定着ベルト21の内側に挿入されて定着ベルト21を支持するC字状の支持部30aと、定着ベルト21の端面に接触して定着ベルト21の幅方向移動(片寄り)を規制するフランジ状の規制部30bと、を有している。また、支持部30aは、図6に示す例のように、全周に渡って連続する筒状であってもよい。各ベルト支持部材30は、定着装置5を構成するフレーム部材である一対の側板31(図4参照)に固定されている。また、ベルト支持部材30には、開口部30c(図5参照)が設けられており、この開口部30cを通してハロゲンヒータ23やステー25の両端部が各側板31に支持されている。また、ハロゲンヒータ23やステー25は、ベルト支持部材30によって支持されてもよい。
ところで、ハロゲンヒータなどの輻射熱ヒータから発せられる赤外線光は、ハロゲンヒータから周囲に拡散するように放出されるため、このような赤外線光を反射部材を用いて定着ベルトやニップ形成部材などの加熱対象部材へ反射することで、加熱対象部材を効率良く加熱することが可能である。しかしながら、反射部材によって反射される赤外線光には、ハロゲンヒータに向かって反射されるものも存在する。例えば、図23に示す例のように、一対の平面状の反射部材26が互いに平行に配置されている構成においては、ハロゲンヒータ23から発せられる赤外線光のうち、ほぼ水平方向(図23における横方向)に放射される赤外線光は、ハロゲンヒータ23に向かって反射される。このようなハロゲンヒータに向かって反射される光や熱の量が多くなると、反対に加熱対象部材に反射される光や熱の量が少なくなるため、加熱効率の低下に繋がる。また、一対の平面状の反射部材26が互いに平行に配置されている構成においては、赤外線光が定着ベルト21やニップ形成部材24に照射されるまでの反射回数が多くなる傾向にある。このため、反射を繰り返すことによる赤外線光の熱エネルギーの減衰が多くなり、これによる加熱効率の低下も生じ得る。また、反射回数が多くなると、反射部材に蓄えられる熱量も多くなるため、ハロゲンヒータを長時間続けて使用した場合などに、反射部材が高温により変色して反射率が低下する虞がある。
そこで、本発明の実施形態に係る定着装置においては、加熱効率の向上を図るため、下記のような対策を講じている。以下、本発明の実施形態について説明する。
図2に示すように、本発明の実施形態に係る定着装置5においては、図23に示す例とは異なり、各反射部材26の反射面260が、ハロゲンヒータ23側に突出する凸形状を有する。このように、各反射部材26の反射面260がハロゲンヒータ23側に突出する凸形状を有することで、ハロゲンヒータ23からの赤外線光を効率良く定着ベルト21側やニップ形成部材26側へ反射することができるようになる。すなわち、本発明の実施形態によれば、図23に示す例に比べて、反射部材26によって赤外線光を図2の上方と下方とに振り分けて反射しやすくなるため、ハロゲンヒータ23に向かって反射される赤外線光を少なくすることができると共に、少ない反射回数で赤外線光を定着ベルト21やニップ形成部材24へ照射することができるようになる。これにより、加熱効率を向上させることができ、省エネ性に優れる定着装置を提供することが可能となる。
また、加熱効率を向上させることで、加熱待機時から定着可能な状態となるまでの加熱時間(ファーストプリントタイム)の短縮や、高速回転時の熱量不足も解消することが可能となる。また、反射部材26による反射回数が少なくなることで、反射部材26に蓄えられる熱量を低減することができ、反射部材26の温度上昇を抑制することができる。これにより、ハロゲンヒータ23を長時間続けて使用しても、反射部材26が高温変色することによる反射率の低下を防止できるようになり、高い加熱効率を維持できるようになる。
なお、本実施形態においては、ハロゲンヒータ23から発せられる赤外線光を効果的に振り分けて反射するため、ハロゲンヒータ23に対して反射部材26の近い位置、すなわち図2における反射面260の上下方向の端部側よりも中間部側で、反射面260がハロゲンヒータ23に向かって突出するようにしている。ただし、反射面260をどのように突出させるかについては、ハロゲンヒータ23と反射部材26との相対的位置関係などに応じて、適宜変更することが可能である。
また、本実施形態では、各反射部材26の反射面260が、図2に示す断面(定着ベルト21の幅方向と交差する断面)において、全体的に曲線状(凸曲面状)に形成されているが、反射面260を形成する曲線は、全体に渡って同じ曲率半径の曲線であってもよいし、図7に示す例のように、異なる曲率半径の曲線を繋ぎ合わせたものであってもよい。図7に示す例では、反射部材26において、ハロゲンヒータ23に最も近い部分の曲率半径R2がその他の部分の曲率半径R1,R3よりも小さい(曲率が大きい)ことで(R1=R3>R2)、反射部材26全体の面積を確保しつつ、ハロゲンヒータ23に反射される熱や光を少なくすることができる。さらに、反射面260は、曲線に限らず、複数の直線を繋ぎ合わせて凸形状に形成されてもよい。
また、本実施形態においては、反射部材26が、ステー25に対する赤外線光の照射を遮蔽する遮蔽部材としての機能も兼ねることで、ステー25が加熱されることによる無駄な熱エネルギーの消費を抑制することもできる。また、図2に示すように、本実施形態においては、反射面260とは反対側の背面261が、ハロゲンヒータ23に向かって凹む凹形状に形成されていることで、この背面261とこれに対向する平板状のステー25との間に、通紙方向(ニップ部Nを通過する記録媒体通過方向)の隙間S(空気層)が形成されている。このように、反射部材26とステー25との間に隙間Sがあることで、反射部材26からステー25への熱伝達を抑制することが可能である。すなわち、隙間Sは、反射部材26とステー25との間で断熱層(空気層)として機能する。さらに、本実施形態では、隙間Sの間隔が、反射部材26がハロゲンヒータ23の熱の影響を受けやすい箇所、すなわち、ハロゲンヒータ23と反射部材26の対向する位置が最も近接する部分で、最大となっているため、反射部材26からステー25への熱伝達を効果的に抑制することができ、省エネ効果の向上が期待できる。ここで、ハロゲンヒータ23と反射部材26の「対向」とは、ハロゲンヒータ23と反射部材26とが互いに向かい合うことを意味し、互いに真正面に配置されている場合に限らない。なお、反射部材26の背面261が、ハロゲンヒータ23に向かって凹む凹形状に形成されていなくても、反射部材26の反射面260がハロゲンヒータ23に向かって突出するように形成されていれば、ハロゲンヒータ23に向かって反射される赤外線光を少なくすることによる上述の加熱効率向上の効果を得ることは可能である。従って、本発明においては、図8に示すような、反射部材26の背面261が凹形状に形成されていない(例えば平面状の)例も含まれる。また、図8に示す例のように、反射部材26の背面261を平面状に形成し、反射部材26とステー25との間に隙間を無くした場合は、反射部材26の厚さが厚くなるため、熱による反射部材26の変形を抑制できるようになる。
以下、上述の実施形態(第1実施形態)とは異なる実施形態について説明する。主に異なる部分について説明し、それ以外の部分は基本的に上述の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る定着装置の側面断面図である。
上述の実施形態では、反射部材26の各屈曲部26bがステー25の各端面(図2における上端面及び下端面)に対して直接接触することで、反射部材26がステー25に支持されているが、図9に示す第2実施形態では、ステー25の各端面と反射部材26の各屈曲部26bとが、これらよりも熱伝導率の低い低熱伝導部材33を介在して接触している。このため、本実施形態では、反射部材26の凸形状の部分のニップ形成部材24側の端部からこれとは反対側の端部までの長さK1が、ステー25のニップ形成部材24側の端部からこれとは反対側の端部までの長さK2よりも長くなっている。このように、ステー25と反射部材26とが低熱伝導部材33を介して間接的に接触していることで、反射部材26からステー25への熱伝達をより効果的に抑制することができるようになり、無駄な熱エネルギーの消費をさらに低減できるようになる。従って、斯かる構成を採用することで、省エネ効果のより一層の向上を期待できる。
次に、図10は、本発明の第3実施形態に係る定着装置の側面断面図である。
図10に示す第3実施形態では、ステー25及び反射部材26のハロゲンヒータ23に対して近い部分に、それぞれハロゲンヒータ23側と定着ベルト21の内周面側との間を貫通する貫通孔25c,26cを設けている。各貫通孔25c,26cは、少なくとも一部が互いに重なるように設けられており、ハロゲンヒータ23からほぼ水平方向に発せられた赤外線光は、各貫通孔25c,26cを通して定着ベルト21に直接照射される。反対に、このような貫通孔25c,26cが設けられていない場合は、ハロゲンヒータ23からほぼ水平方向に照射される赤外線光が、反射を繰り返して定着ベルト21又はニップ形成部材24に照射されるため、熱エネルギーの減衰が生じてしまう。従って、図10に示す第3実施形態の場合は、そのような反射によるエネルギーの減衰を少なくすることができるので、加熱効率を向上させることが可能である。
また、ハロゲンヒータ23から放射される赤外線光は、ハロゲンヒータ23から遠ざかるにつれて広がる傾向にある。このため、図10に示すように、反射部材26よりもハロゲンヒータ23から離れた位置にあるステー25においては、反射部材26の貫通孔26cを通過した赤外線光がステー25の貫通孔25cの縁に当たらないように、その貫通孔25cの径d1(面積)を反射部材26の貫通孔26cの径d2(面積)よりも大きくしている。これにより、ステー25の貫通孔25cの縁に赤外線光が当たることによる無駄な熱エネルギーの消費を回避することができると共に、加熱効率を向上させることが可能となる。
また、各貫通孔25c,26cの形状は、例えば図11に示すようなステー25又は反射部材26の長手方向に伸びる楕円状とすることが望ましい。このように、各貫通孔25c,26cが、加圧ローラ22の加圧方向Eに対して交差する方向に長くなるように形成されていることで、ステー25及び反射部材26の加圧方向Eの断面係数を確保でき、強度を維持しやすくなる。
なお、図12の左側に示す例のように、各貫通孔25c,26cを長方形状に形成することも可能である。ただし、長方形状の貫通孔25c,26cの場合は、楕円状の貫通孔25c,26cと同じ開口幅を確保しようとすると、特に貫通孔25c,26cの長手方向の端部側で貫通孔25c,26cの加圧方向Eの開口幅が大きくなるため(h1>h2)、開口幅をある程度確保しつつ、さらに強度の確保も実現するには、長方形状よりも楕円状である方が好ましい。
図13は、図10における上方又は下方から、ステー25、反射部材26及びハロゲンヒータ23を見た断面図である。
図13に示すように、本実施形態では、図の右側の各貫通孔25c,26cと図の左側の各貫通孔25c,26cとが、定着ベルト21の幅方向(図の上下方向)において互いにずれて配置されている。このように、ハロゲンヒータ23を挟んで通紙方向(記録媒体搬送方向)の上流側及び下流側に配置されている各貫通孔25c,26cが、ベルト幅方向において互いにずれていることで、通紙方向上流側及び下流側の一方に設けられた各貫通孔25c,26cによっては赤外線光が直接照射されない領域を、他方に設けられた各貫通孔25c,26cによって赤外線光を直接照射して補うことができ、定着ベルト21の直接加熱されない領域をベルト幅方向に渡って無くす、又は少なくすることができる。これにより、定着ベルト21をその幅方向に渡ってほぼ均一に加熱することができるようになり、温度ムラによる定着不良を防止できるようになる。
図14は、本発明の第4実施形態に係るステーの斜視図である。
図14に示す第4実施形態のように、一対のステー25を一体に構成してもよい。この場合は、ステー25が、互いに平行に配置された一対の側壁部25aと、各側壁部25aの長手方向両端部を連結する底壁部25bと、で構成されている。このように、一対のステー25を一体に構成することで、2つのステー25を個別に位置決めしたり組付けたりする必要がなくなり、組立性やメンテナンス性が向上する。また、一端部側の底壁部25bと他端部側の底壁部25bとの間には、ハロゲンヒータ23からの赤外線光を通過させるための開口部25dが形成されている。図15に示すように、ステー25の開口部25dを上方(ニップ部Nとは反対側)に向けて配置することで、この開口部25dを通してハロゲンヒータ23からの赤外線光を定着ベルト21に直接照射することができる。また、反対に、図16に示す例のように、ステー25の開口部25dを下方(ニップ部N側)に向けて配置することで、開口部25dを通して赤外線光をニップ形成部材24に直接照射することも可能である。また、赤外線光が直接照射される範囲を十分に確保するため、図14に示すように、開口部25dの幅Yは、最大通紙幅Wよりも大きく設定されていることが望ましい。なお、ここでいう「最大通紙幅(最大記録媒体通過幅)」とは、用紙(記録媒体)の位置ずれやスキューがない状態で用紙が理想的に搬送された場合に用紙が通過する幅領域を意味する。以下、同様である。
図17〜図19は、本発明の第5実施形態の構成を示す図である。
図17に示すように、本発明の第5実施形態では、ニップ形成部材24(ニップ形成部24a)のハロゲンヒータ側の受光面24dに、受光面24dに対して傾斜する複数の傾斜面24eが設けられている。各傾斜面24eは、ニップ形成部材24の長手方向両端部側であって、最大通紙幅Wの外側の領域に設けられている。
各傾斜面24eは、ベルト幅方向中央側(図17及び図18中の矢印C方向)を向くように傾斜している。このように、各傾斜面24eがベルト幅方向中央側を向くように傾斜していることで、図19に示すように、ハロゲンヒータ23から放射された赤外線光Rは傾斜面24eによってベルト幅方向中央側へ向かって反射される。そして、その反射光は、反射部材26によってさらに反射されることで、最大通紙幅Wの内側の領域に照射される。
このように、第5実施形態に係る構成によれば、最大通紙幅Wの外側に放射された赤外線光(輻射熱)の一部を傾斜面24eによって反射することで、最大通紙幅Wの内側の領域を加熱する熱エネルギーとして使用することができ、熱エネルギー効率を向上させることができる。特に、本実施形態のように、ハロゲンヒータ23の発熱部(発熱長)23aが最大通紙幅Wよりも長く形成されている場合は(図19参照)、最大通紙幅Wの外側で放射される赤外線光の量が多くなるため、その一部を傾斜面24eによってベルト幅方向中央側に反射し、最大通紙幅Wの内側を加熱する熱エネルギーとして積極的に利用することで、熱エネルギー効率の向上が期待できる。
また、傾斜面24eによって赤外線光を反射することで、最大通紙幅Wの外側の領域ではニップ形成部材24によって吸収される熱量が減少する。これにより、連続通紙時などの最大通紙幅Wの外側における過剰な温度上昇を抑制することができるようになり、定着装置の故障の虞が低減する。また、温度上昇したときに印刷速度を低下させるなどの対応も不要になり、生産性(定着速度)を向上させることも可能となる。
また、本実施形態では、図17に示すように、ニップ形成部材24における最大通紙幅Wの内側の受光面24dに対して黒色塗装を施すことで、最大通紙幅Wの内側での熱の吸収率を向上させている。一方、最大通紙幅Wの外側の領域においては、受光面24d及び傾斜面24eに対して黒色塗装を行わないことで、反射率を大きくしている。
また、最大通紙幅Wの内側の受光面24dに対して、例えばスプレーなどの塗布方式で微粒子(黒色塗料)を塗布し、最大通紙幅Wの外側よりも内側で受光面24dの表面粗さが大きくなるようにしてもよい。この場合も、最大通紙幅Wの外側に比べて内側での受光面24dの熱吸収率が向上するので、熱エネルギー効率が向上する。最大通紙幅Wの内側における受光面24dの表面粗さRaは、0.5以上であることが望ましい。
傾斜面24eは、ニップ形成部材24に対して別体で構成することもできるが、製造コストの観点からすると、傾斜面24eをニップ形成部材24に対して一体に形成することが望ましい。本実施形態では、プレスによる絞り加工で、傾斜面24eを一体に形成している。絞り加工によって傾斜面24eを形成する場合は、絞り加工の深さZ(図19に示す傾斜面24eの高さ)を0.5mm〜2mm程度にすることが望ましい。
また、絞り加工の深さZを一定にし、絞り加工の長さL(図19に示す傾斜面24eのベルト幅方向の長さ)を変更することで、傾斜面24eの傾斜角度θの大きさを適宜調整することが可能である。例えば、図20に示す例のように、ベルト幅方向の外側(図の左側)に配置された傾斜面24eの傾斜角度θ1を、ベルト幅方向の内側(図の右側)に配置された傾斜面24eの傾斜角度θ2よりも大きくすることで、ベルト幅方向の外側での傾斜面24eによる光の反射角度を大きくすることができるので、外側の赤外線光Rを最大通紙幅Wの内側の領域に向けて反射しやすくなる。
また、絞り加工によって傾斜面24eを形成した場合、図19に示すように、傾斜面24eが形成された面の裏側の面(ニップ形成面24c)に凹部24fが形成される。このように形成された凹部24f内に、グリースなどの潤滑剤を貯留してもよい。その場合、潤滑剤が凹部24f内で保持されることで、潤滑剤をニップ形成部材24と定着ベルト21との間で長期に亘って介在させることができるようになり、ニップ形成部材24や定着ベルト21の長寿命化やメンテナンス周期の延伸を図ることができる。
さらに、図21に示す例のように、凹部24fを、その長手方向がベルト回転方向Bの下流側に向かってベルト幅方向中央部側を向くように傾斜させてもよい。この場合、定着ベルト21の回転に伴って、凹部24f内に貯留されている潤滑剤が凹部24fの長手方向に沿って図22中の矢印D方向に移動するので、潤滑剤をベルト幅方向中央側へ積極的に供給することができるようになる。また、ベルト幅方向外側への潤滑剤の流出を抑制することができるので、潤滑剤をニップ形成部材24と定着ベルト21との間で長期に亘って介在させることができるようになる。
また、図17に示すように、傾斜面24eが互いに近接するように複数設けられている場合、傾斜面24e同士の間は、傾斜面24eが形成されない平坦面24gとしておくことが望ましい。このようにすることで、傾斜面24eの裏側の凹部24f同士の間も平坦面24hとなるので(図19参照)、この平坦面24hによって定着ベルト21を支持することができる。これにより、凹部24fが設けられた箇所での定着ベルト21の変形を抑制することができ、定着ベルト21の座屈破壊(キンク)などの損傷を防止できるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
また、本発明に係る定着装置は、図1に示すような用紙を水平方向に搬送する定着装置5に限らない。定着装置5の設置方向は、適宜変更可能である。例えば、図22に示すような用紙を垂直方向に搬送する定着装置5にも本発明は適用可能である。また、上述の実施形態では、本発明を、加熱部材としてハロゲンヒータを備える定着装置に適用した場合を例に説明したが、本発明は、カーボンヒータを備える定着装置にも適用可能であることは言うまでもない。
1 画像形成装置
2 画像形成部
5 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラ(対向部材)
23 ハロゲンヒータ(加熱部材)
24 ニップ形成部材
25 ステー(支持部材)
25c 貫通孔
26 反射部材
26c 貫通孔
260 反射面
261 背面
d1 ステーの貫通孔の径(幅)
d2 反射部材の貫通孔の径(幅)
S 隙間
特開2009−93141号公報

Claims (8)

  1. 筒状の定着部材と、
    前記定着部材の外周面に対向するように配置された対向部材と、
    前記定着部材の内側に配置され前記対向部材との間で前記定着部材を挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の内側に配置され前記定着部材と前記ニップ形成部材とを加熱する加熱部材と、
    前記定着部材の内側に配置され前記加熱部材からの光又は熱を反射する反射部材と、
    を備える定着装置であって、
    前記反射部材の前記加熱部材側の面は、前記加熱部材側に突出する凸形状を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記ニップ形成部材を支持する支持部材を備え、
    前記反射部材と前記支持部材との間に隙間を有する請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記隙間は、前記加熱部材と前記反射部材の対向する位置が最も近接する部分で最大となる請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記反射部材の前記凸形状の部分の前記ニップ形成部材側の端部からこれとは反対側の端部までの長さは、前記支持部材の前記ニップ形成部材側の端部からこれとは反対側の端部までの長さよりも長い請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 筒状の定着部材と、
    前記定着部材の外周面に対向するように配置された対向部材と、
    前記定着部材の内側に配置され前記対向部材との間で前記定着部材を挟んでニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の内側に配置され前記定着部材と前記ニップ形成部材とを加熱する加熱部材と、
    前記定着部材の内側に配置され前記加熱部材からの光又は熱を反射する反射部材と、
    前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、
    を備える定着装置であって、
    前記支持部材及び前記反射部材は、前記加熱部材側と前記定着部材の内周面側との間を貫通する貫通孔を有することを特徴とする定着装置。
  6. 前記支持部材の前記貫通孔は、前記反射部材の前記貫通孔よりも前記加熱部材から離れた位置に配置され、
    前記反射部材の前記貫通孔の面積よりも、前記支持部材の前記貫通孔の面積の方が大きい請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記反射部材及び前記支持部材は、前記加熱部材を挟んで記録媒体搬送方向上流側及び下流側に設けられ、
    前記記録媒体搬送方向上流側に設けられた貫通孔と、前記記録媒体搬送方向下流側に設けられた前記各貫通孔とは、前記定着部材の幅方向において互いにずれて配置されている請求項5又は6に記載の定着装置。
  8. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって形成された画像を前記記録媒体に定着させる定着装置と、
    を備える画像形成装置において、
    前記定着装置として、請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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