JP7059720B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、像担持体上に画像情報に基づいてトナー像を形成し、該トナー像を紙やOHPシート等の記録媒体上に転写する。その後、記録媒体上に担持された未定着のトナー像は、定着装置によって記録媒体上に定着される。
定着装置には、対向するローラ又はベルトあるいはそれらの組み合わせにより構成された定着回転体が設けられており、記録媒体である記録紙をニップ部にて挟み込み、熱と圧力によりトナー像を記録紙上に定着する。
定着装置として、薄肉の定着ベルトを備えるものが知られている。低熱容量化された薄肉の定着ベルトを備えることで、定着ベルトの加熱に必要なエネルギーを大幅に低減することができ、ウォームアップ時間(電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)までに要する時間)や、ファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化を図ることができる。
しかしながら、ウォームアップ時間やファーストプリントタイムの短縮を目的として定着ベルトを薄くした場合、ベルトが薄いことによって熱伝導が良好ではないため、熱源による加熱時に定着ベルトの場所によって温度差が大きくなってしまう。例えば、定着ベルトの幅方向端部の非通紙領域における過剰な温度上昇などが問題となる場合がある。
また、ニップ形成部材と定着ベルトの間の摺動抵抗が大きい場合には、定着ベルトが加圧ローラによって連れ回りせずにスリップを起こすことがある。このようなスリップが起こると、記録媒体が止まって熱量過多になることでホットオフセットが発生する。また、定着ベルト自身の温度分布も異常をきたし、定着品質が悪化する不具合が生じる。
これらの問題に対し、ニップ形成部材と定着ベルトの摺動抵抗を低く保つとともに高い均熱性能を維持する目的で、定着ベルトの内周側に位置し、高熱伝導な金属からなる均熱部材を備え、該均熱部材の定着ベルトの内周面に対向する表面に、フッ素樹脂の分散メッキ皮膜が形成されている構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ニップ部を形成するニップ形成部材又はその一部に高い熱伝導性を有する均熱部材を用いることで、熱を拡散させて過剰な温度上昇を抑制することができる。
一方、ニップ形成部材や均熱部材と定着ベルトとの摩擦負荷を低減するため、定着ベルトのニップ部の内周面側には、潤滑剤を塗布することが一般的である。
しかしながら、定着ベルトの内周面に塗布された潤滑剤は、定着ニップの入口や出口でニップ形成部材に掻き取られるため、定着ベルトの内周面に付着した潤滑剤の量は経時で減少し、摩擦負荷が増大してしまうため、定着ベルトの破損や、定着ベルトを回転させる部材の破損を招くおそれがある。
これに対し、特許文献2には、平板状の加熱体を支持する支持部材の記録材侵入側の面に、凹凸形状をなす潤滑剤拡散部が形成されている像加熱装置が開示されている。
また、特許文献3には、表面の凹凸が連続性を有する溝形状であり、該連続性を有する溝形状が摺動方向に対して所定間隔を有すると共に、当接させる面における摺動方向と平行方向の端部から中心線にかけて摺動方向に向うように直線状に傾斜して設けられ、表面の摺動方向の十点平均粗さRzが、摺動方向と垂直方向の十点平均粗さ表面粗さRzよりも大きい電子写真装置用摺動部材が開示されている。
さらに、特許文献4には、樹脂フィルム管状体と押圧部材との間に介在させる部材としてシート状摺動部材を備え、該シート状摺動部材が少なくとも摺動面が耐熱性樹脂を含んで構成される非多孔質状シートからなり、表面に凹凸を有する基材上に非多孔質シートが設けられてなる定着装置が開示されている。
このような摺動面に凹凸を有する態様の他、特許文献5には、フィルムガイド部材のような第1部材と、該第1部材と摺動する定着フィルムのような第2部材とを有し、第1部材の第2部材との摺動部に、潤滑剤を保持する独立した凹部が複数個設けられた加熱装置が開示されている。
摺動部に設けられる摺動部材等に凹凸を形成して潤滑剤を保持し、摺動抵抗を低減し、低いトルクで摺動を実現する技術においては、経時摩耗により凹凸の形状(例えば、Raの値)が変化してしまうという問題がある。凹凸の経時の摩耗により保持可能な潤滑剤の量が低減すると、トルクの上昇を招くこととなる。
また、凹部に保持される潤滑剤の量も、潤滑剤が回収される機構がなければ経時で減少していくため、同様に経時でトルクの上昇を招くこととなる。
凹凸の形状の最適化とトルク上昇の抑制を両立させるためには、その設計条件が極めて狭くなり、部品の製造コストも高くなるという問題がある。
特に、生産性の高い高速機に適用される定着装置としては、長寿命かつコストが低いことが好ましいが、上述の従来の技術においてはこれらを両立させることは困難である。
そこで、本発明は、定着ベルトのニップ部における経時のトルクの上昇を低コストで抑えることができ、高生産の画像形成装置に搭載されても長寿命化を実現可能な定着装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の定着装置は、回転可能に設けられた無端状の定着ベルトと、回転可能に設けられ、前記定着ベルトを外周側から加圧する加圧部材と、金属からなる均熱部材を介して前記定着ベルトを内周側から押圧し、前記定着ベルトと前記加圧部材との間に定着ニップ部を形成するニップ形成部材と、前記定着ベルトを加熱する熱源と、を備え、前記定着ニップ部において、前記均熱部材と前記定着ベルトとの間に潤滑剤が介在し、前記均熱部材は、前記定着ベルトとの当接面に皮膜を有するとともに、複数の凹部が形成されてなり、前記凹部は、前記定着ベルトの回転方向の上流側と下流側とで傾斜方向及び傾斜角の異なる傾斜面を有し、前記均熱部材の前記凹部の最大深さは、該均熱部材の皮膜の厚さ以上であることを特徴とする。
本発明によれば、定着ベルトのニップ部における経時のトルクの上昇を低コストで抑えることができ、高生産の画像形成装置に搭載されても長寿命化を実現可能な定着装置を提供することができる。
本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る定着装置の一実施形態の構成を示す断面図である。 均熱部材の一例を模式的に示す断面図(A)及び斜視図(B)である。 均熱部材の凹部一例を示す断面図(A)及び上面図(B)である。 均熱部材の凹部の配置の一例を説明する上面図である。 本発明に係る定着装置の一実施形態の効果を示すグラフである。 本発明に係る定着装置の一実施形態の効果を示すグラフである。 本発明に係る定着装置の一実施形態の効果を示すグラフである。 本発明に係る定着装置の一実施形態の構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の一実施形態の構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る定着装置及び画像形成装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図1は、本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図であり、画像形成装置をカラーレーザープリンタに適用した例を示している。
図1において、画像形成装置1は、ボトル収容部2と、転写装置3と、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kと、給紙部10と、定着装置20と、を備えている。
4つの作像部4Y,4M,4C,4Kは、画像形成装置1の装置本体の中央に設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8等を備える。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f-θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36とを備える。さらに、転写装置3は二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34、ベルトクリーニング装置35を備えている。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図1の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35から伸びた廃トナー移送ホースは、廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと各現像装置7との間には、補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
プリンタ本体の下部には、転写紙等の記録媒体Pを収容した給紙部10や、給紙部10から記録媒体Pを搬出する給紙ローラ11等が設けてある。ここで、記録媒体Pには、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
プリンタ本体内には、記録媒体Pを給紙部10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも記録媒体Pの搬送方向(以下、単に「搬送方向」という。)上流側には、二次転写ニップへ記録媒体Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12a,12bが配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも搬送方向下流側には、記録媒体Pに転写された未定着トナーを記録媒体に定着するための定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの搬送方向下流側には、記録媒体を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13a,13bが設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された記録媒体Pをストックするための排紙トレイ14が設けてある。
図2は、定着装置20の構成について説明する図である。
本発明に係る定着装置20は、図2に示すように、回転可能に設けられた無端状の定着ベルト21と、回転可能に設けられ、定着ベルト21を外周側から加圧する加圧部材(加圧ローラ)22と、金属からなる均熱部材29を介して定着ベルト21を内周側から押圧し、定着ベルト21と加圧部材22との間に定着ニップ部Nを形成するニップ形成部材24と、定着ベルト21を加熱する熱源23と、を備える。
さらに、支持部材としてのステー25、反射部材26、及び分離部材28を備える。
定着ニップ部Nにおいて、均熱部材29と定着ベルト21との間には潤滑剤が介在する。
均熱部材29は、詳しくは後述するが、図3に示すように定着ベルト21との当接面に皮膜40を有するとともに、複数の凹部50が形成されてなり、凹部50は、定着ベルト21の回転方向の上流側と下流側とで傾斜方向及び傾斜角の異なる傾斜面を有する。(なお、図2では凹部50を省略している。)
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルト(若しくはフィルム)であり、図2中の矢印方向に回転可能に設けられる。ここで、無端状とは、ベルトの両端部を接合し、かつ、つなぎ目が存在しない状態をいう。
定着ベルト21は、低熱容量化を図るために厚さが薄型でかつ小径の積層構造であり、内周面側から、基材層、離型層が順次積層されていて、全体の厚さが1mm以下に設定され、直径が20~40mmに設定されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
定着ベルト21の基材層は、層厚が20~50μmであり、例えばニッケル、SUS(ステンレス鋼)等の金属材料、又は、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)等の樹脂材料を用いて形成される。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10~50μmであり、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)又は四フッ化エチレン樹脂(PTFE)等の材料で形成されている。このような離型層を設けることで、定着ベルト21は、記録媒体P上のトナー像Tに対する離型性が確保される。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。また、離型とは、接着している物体同士が剥離することを意味し、離型性とは、物体同士の剥離しやすさを意味する。
定着ベルト21の基材層と離型層の間にはシリコーンゴム等で形成された弾性層があってもよい。弾性層がない場合は熱容量が小さくなり定着性が向上するが、定着ニップ部Nにて未定着画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ画像部に柚子肌状の光沢ムラ(柚子肌画像)が残る不具合が生じる可能性がある。ここで、柚子肌画像とは、表面に多数の微小な凹凸が形成された画像のことを意味する。これを改善するにはシリコーンゴムの弾性層を100μm以上設ける。その弾性層の変形により、微小な凹凸が吸収され、柚子肌画像が改善できる。
加圧ローラ22は、定着ニップ部Nの位置で定着ベルト21の外周面に接触して定着ベルト21を外周側から加圧するように設けられた、直径が20~40mm程度のローラである。この加圧ローラ22は、耐熱性中実構造の芯金22a上に弾性層22bが形成され、弾性層22bの表面に薄肉の離型層22cが形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
加圧ローラ22は、スプリング等の加圧機構によって、定着ベルト21、均熱部材29、及びニップ形成部材24に押付けられることで、弾性層22bが押しつぶされる。これにより、定着装置20において、加圧ローラ22と定着ベルト21との間に記録媒体Pが搬送される所望の定着ニップ部Nが形成される。
加圧ローラ22は、画像形成装置本体に設けられたモータ等の駆動機構によって、図2中の矢印方向に回転駆動され、定着ニップ部Nにおいて定着ベルト21に駆動力を伝達し、定着ベルト21を従動回転させる。
加圧ローラ22の弾性層22bは、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成され、厚さが100μm以上に設定されている。また、加圧ローラ22の離型層22cは、PFA、PTFE等の材料で形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
弾性層22bの厚さが100μm以上のため、定着装置20は、弾性層22bの弾性変形によって定着ベルト21の表面の微小な凹凸を吸収し、記録媒体Pにカラー画像を定着する場合に、柚子肌画像が発生することを防止することができる。
加圧ローラ22は中空ローラであってもよく、加圧ローラ22内部にハロゲンヒータ等の熱源を有していてもよい。弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22内部にヒータが無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムを使用すると、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。
定着ベルト21を加熱する熱源23としては、ハロゲンヒータ、IHヒータ、抵抗発熱体、及びカーボンヒータ等を用いることができる。
以下、熱源23がハロゲンヒータである態様について説明する。
ハロゲンヒータ23は、その両端部が定着装置20の側板に固定されていて、プリンタ本体に設けられた電源部によって出力制御されることで発熱するように構成されている。
ハロゲンヒータ23は、ガラス管内に不活性ガスとしてキセノン及びクリプトンのいずれかを主成分とするガス(以下、「封入ガス」ともいう)を封入したハロゲンランプを備えている。封入ガスの成分であるキセノンまたはクリプトンは、アルゴンよりも分子量の大きいガスである。
ハロゲンヒータ23は、定着ベルト21内において、後述する反射部材26と対向するように設けられており、輻射熱を発することで定着ニップ部N以外の場所において定着ベルト21を内周側から直接加熱するように構成されている。
これにより、定着装置20は、ハロゲンヒータ23による定着ベルト21の加熱効率が向上するため、省エネ性に優れるととともに、ファーストプリントタイムを短縮することができる。なお、ファーストプリントタイムとは、プリント開始指示を受けてから最初の1枚を記録媒体Pに印刷し、記録媒体Pを画像形成装置1の外部に排出するのに必要な時間を意味する。
ニップ形成部材24は、定着ベルト21の内周側から加圧ローラ22を押圧し、定着ベルト21と加圧ローラ22との間に定着ニップ部Nを形成するように配設される。
ニップ形成部材24は非回転であり、後述する均熱部材29を介して定着ベルト21の内周面に接触し、定着ベルト21の内周面と間接的に摺動するようになっている。
なお、定着ベルト21と、ニップ形成部材24に押圧されて内周面に当接する均熱部材29との低摩耗化を図るために、潤滑剤が介在する。
潤滑剤としては、フッ素化合物またはシリコン化合物を含むものが好ましく、例えば、フッ素化合物を含むフッ素オイルやフッ素グリス、フッ素粒子を増ちょう剤とするフッ素グリス、及びシリコーングリス等が挙げられる。
図2の構成では定着ニップ部Nは平坦形状であるが、湾曲形状やその他の形状であってもよい。湾曲形状の定着ニップ部Nを形成する場合、記録媒体先端の排出方向をより加圧ローラ22寄りにすることで、記録媒体Pの定着ベルト21に対する分離性が向上するのでジャムの発生が抑制される。
ニップ形成部材24は、形状が複雑なため、耐熱樹脂の射出成形品であることが望ましく、その耐熱樹脂の種類としてはLCP(耐熱温度330℃程度)、PEK(耐熱温度350℃程度)等が望ましい。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
ニップ形成部材24が耐熱樹脂材料で構成されることにより、定着装置20は、トナー定着温度域において、熱によるニップ形成部材24の変形が防止され、安定した定着ニップ部Nの状態を確保することができ、出力画質の安定化を図ることができる。
ニップ形成部材24は、定着ベルト21の軸方向が長手方向になるように設けられ、基部24aから記録媒体Pの厚さ方向(以下、単に「厚さ方向」という。)に突出した接触部24bがステー25に接触することで、ステー25に固定支持されている。
ニップ形成部材24がステー25に固定支持されることにより、定着装置20は、加圧ローラ22による圧力でニップ形成部材24に撓みが生じるのが防止され、長手方向に渡って均一なニップ幅を得ることができる。
ニップ形成部材24は、ステー25の機械的強度を確保するためにステー25と比して小型に形成されている。
さらに、ニップ形成部材24のニップ出口側には突出部を形成することも想定される。この突出部は、定着ベルト21を介して加圧ローラ22と接触しておらず、定着ニップ部Nでの定着後の記録媒体Pを定着ベルト21から浮かすことにより、記録媒体Pの分離性を高めるものである。
ステー25は、定着ニップ部Nを形成するニップ形成部材24を補強、支持するものであり、軸方向両端部で側板に保持固定され、位置決めされている。ステー25は、ニップ形成部材24、均熱部材29、及び定着ベルト21を介して加圧ローラ22を押圧することで、定着ニップ部Nにおいてニップ形成部材24が加圧ローラ22の加圧力を受けて撓みを生じ、大きく変形する不具合の発生を抑止している。
ステー25は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄合金等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましいが、樹脂材料によって形成することも可能である。
反射部材26は、ステー25に固定されることで、ステー25とハロゲンヒータ23との間に設けられている。反射部材26は、ハロゲンヒータ23から反射部材26に向けて発せられる輻射熱及び輻射光(以下、単に「輻射熱」という。)を定着ベルト21に向けて反射する、ハロゲンヒータ23を中心とする同心円状に形成された反射面26aを有する。また、反射部材26は、ハロゲンヒータ23によって直接加熱されることから、融点が高い金属材料等によって形成されている。
反射部材26の反射面26aは、反射率が90%以上に設定されている。なお、これは例示であり、本発明は、これに限定されるものではない。
反射部材26を設けることで、定着装置20は、定着ベルト21に照射される輻射熱を多くすることができ、定着ベルト21を効率よく加熱することできる。また、定着装置20は、ハロゲンヒータ23からの輻射熱がステー25等に伝達されるのを抑制できるため、省エネルギー化を図ることができる。ここで、反射部材26を設ける代わりに、ステー25の表面に断熱処理若しくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
分離部材28は、定着装置20に固定されており、定着ニップ部Nにおいてカラー画像が定着した記録媒体Pと接触することにより、記録媒体Pを定着ベルト21の表面から分離させる。
以下、均熱部材29について説明する。
均熱部材29は、ニップ形成部材24のニップ側の面を覆うように配置された金属からなる熱伝導部材であって、金属としては銅、アルミニウム、アルミニウム合金などの熱伝導率の高い金属材料が挙げられる。
定着ベルト21の基材がニッケルやSUSなどの金属であるとき、均熱部材29には、銅系材質(例えば熱伝導率381W/m・K)やアルミニウム系材質(例えば熱伝導率236W/m・K)等の熱伝導率が高い材質を用いるのが好ましい。
なお、定着ベルト基材にポリイミド(熱伝導率0.29W/m・K)などの樹脂材料を用いた場合は、均熱部材29として鉄系のSUS材質(例えば熱伝導率19W/m・K)等の金属材料も使用することが出来る。
均熱部材29を設けることにより、例えば、小サイズ用紙を連続通紙した場合にその通紙領域の端部付近あるいは非通紙領域で定着部材温度が上昇したとしても、その熱を長手方向(用紙幅方向)に効率良く移動、拡散させることができ、熱が表面に蓄積され難くなる。よって、連続通紙時の、いわゆる端部温度上昇を効果的に抑制することができる。
均熱部材29は、定着ベルト21との当接面に皮膜40を有する。
皮膜40としては、例えば、フッ素樹脂またはシリコーン樹脂を含むものが挙げられる。
定着ベルト21と摺動する当接面には、充滑剤を保持するために凹凸が形成されていることが好ましい。
本実施形態においては、フッ素樹脂コート(ポリイミドアミド系/PTEF+PAI)により皮膜40が形成された例について説明する。皮膜40は、その塗工条件(塗布量や温度等)によってRa=0.1~5.0程度の表面粗さとすることが好ましいが、これに限定されない。
Raの値を所望の範囲とする塗工条件については、公知の方法を適用することができ、例えば、均熱部材29の金属材質にフッ素樹脂をスプレーで吹き付ける方法(スプレーコート)などが挙げられる。
また、特許文献1(特開2017-125922)に記載のフッ素樹脂の分散メッキ皮膜とすることができる。分散メッキ皮膜は、例えば、Ni-Pマトリックスにフッ素樹脂が分散され、かつ280~320℃で析出硬化されたものである。
潤滑剤を保持する手段が皮膜の凹凸のみである従来例においては、皮膜40の凹凸の表面粗さの値が小さい(例えば、Ra<0.1)場合、潤滑剤の保持量が少なくトルクの上昇をまねくこととなり、表面粗さの値が大きい(例えば、Ra>5.0)場合、潤滑剤の保持量は十分であっても経時摩耗の進行も早くなり、やはり経時で顕著なトルク上昇が生じることとなる。
特に、高生産の画像形成装置(高速機)のように摺擦速度が速いシステムに搭載される定着装置において、磨耗量とトルク上昇低減を両立させる範囲が極めて低くなるため、皮膜40に形成した凹凸のみで対応することは困難である。
これに対し、本実施形態に係る定着装置では、図3に示すように、均熱部材29の皮膜40に形成される凹凸とは異なる構造として、複数の凹部50が形成されている。
図3(A)は均熱部材29の断面図、図3(B)は均熱部材29の斜視図である。
凹部50を設けることにより、皮膜40が磨耗して潤滑剤の保持量が減少した場合でも、供給量の減少は抑制することができ、経時によるトルク上昇も抑えることができる。
これにより、適用可能な皮膜40のRaの範囲を拡大することができ、歩留まりが向上し、製造コストを低減することができる。すなわち、皮膜40の表面粗さRaが0.1未満または5.0を超える場合であっても、経時によるトルク上昇を抑えて長寿命化の効果が得られる。
凹部50は、定着ベルト21の回転方向の上流側と下流側とで傾斜方向及び傾斜角の異なる傾斜面を有する。
凹部50の一例を図4に示す。図4(A)は均熱部材29の定着ベルト21の回転方向の断面図であり、図4(B)は均熱部材29の上面図である。
凹部50の「傾斜面」とは、均熱部材29の定着ベルト21との当接面に対して平行または垂直ではない面をいう。
凹部50を構成する壁面のうち、定着ベルト21の回転方向に沿って連続する面が少なくとも2つの傾斜面で構成され、該2つの傾斜面の上流側と下流側とで傾斜方向と傾斜角が異なるものであればよく、その断面形状は図4に示すものに限定されない。
例えば、上流側傾斜面と下流側傾斜面との間に平面を有していてもよく、上流側傾斜面または下流側傾斜面が、傾斜方向が同じで傾斜角が異なる複数の傾斜面から構成されていてもよい。
さらに、凹部50を構成する定着ベルト21の幅方向の壁面の構成は、本発明の目的を達成することができる範囲において適宜選択することができ、対向する一対の壁面の一方または両方が、傾斜面であっても傾斜していない垂直面であってもよい。
図4(A)に示すように、凹部50は定着ベルト21の回転方向(進行方向)Dの上流側と下流側とで傾斜方向及び傾斜角の異なる斜面を有する。図中下流側傾斜面の傾斜角をθ1、上流側傾斜面の傾斜角をθ2で示している。
均熱部材29の表面には皮膜40が形成されている。
皮膜40には潤滑剤(例えば、シリコングリース)が塗布され、潤滑剤は定着ベルト21との間に介在している。
凹部50の内部に保持された潤滑剤は、定着ベルト21の摺動によって定着ベルト21の内周側表面及び均熱部材29の表面に供給される。
図4に示すように、均熱部材29の凹部50の定着ベルト21の回転方向の上流側の傾斜面の傾斜角θ2が、下流側の傾斜面の傾斜角θ1よりも大きいことが好ましい。すなわち、上流側の傾斜面が、下流側の傾斜面よりも急勾配であることが好ましい。
これにより、図4(A)中矢印d1で示す流動によって潤滑剤を下流方向へ供給するとともに、矢印d2で示す流動によって潤滑剤を回収することができ、微量の潤滑剤を継続的に安定して供給することが可能となる。
また、均熱部材29の凹部50の最大深さは、該均熱部材29の皮膜40の厚さ以上であることが好ましい。
図4に示す態様において、凹部50の最大深さt2は、皮膜40の厚さt3より大きい。これにより、皮膜40が経時の摩耗等で消滅した場合であっても、凹部50は残存し、潤滑剤を供給する機能は失われないため、急激なトルク上昇を抑制することができる。
形成された凹部50の最大深さは、レーザーを用いた表面形状測定装置等により測定することができる。
凹部50はプレス加工もしくは型押し加工等により形成することができる。
例えば、均熱部材29に対し、プレス加工により所望の形状及び配置となるように凹部50を形成することができる。
図5は均熱部材29の凹部50の配置の一例を説明する上面図(定着ベルト21との当接面側)である。図5中、矢印Dは定着ベルト21の回転方向(進行方向)を、Wはニップ幅、Ncはニップ幅の中心を表している。
図5に示すように、均熱部材29のひとつの凹部50は、定着ベルト21の回転方向において他の凹部50と隣接することが好ましい。
このような凹部50の配置により、定着ベルト21の長手方向(幅方向)の全域に潤滑剤を供給することができる。
また、均熱部材29のひとつの凹部50は、当該凹部50及び定着ベルト21の回転方向において隣接する他の凹部50の少なくともいずれかが、定着ベルト21の回転方向の両側において他の凹部50と隣接することが好ましい。
これにより、定着ベルト21の長手方向(幅方向)の全域に潤滑剤を長期にわたって安定に供給することができる。
なお、定着ベルト21の回転方向における線分L(例えば、L1、L2及びL3で表す線分、並びにこれらと平行な任意の線分)上に、凹部50の稜線が複数重ならない配置とようになっており、これにより圧力ムラが重なった時に生じるスジの発生が防止される。
図5に示すように、均熱部材29の凹部50は、定着ベルト21の回転方向において、下流側よりも上流側に多く形成されていることが好ましい。具体的には、ニップ部の中央部Ncを基準として、上流側に形成された凹部50の数が、下流側に形成された凹部50の数よりも多いことが好ましい。
凹部50から供給される潤滑剤は、定着ベルト21の摺動により概ね図中d3及びd4で示す方向に広がっていき、定着ニップ部Nの下流で整列塗布されるが、上述の配置とすることにより部位による潤滑剤の供給ムラを低減することができる。
以下、本実施形態の定着装置による経時のトルクの上昇の低減と長寿命化の効果について図6~8に基づき説明する。
図6~8は、A4Yサイズの転写紙を3P/J、10[秒]間隔での間欠印刷を行った結果を示すグラフである。縦軸はユニットトルクの値の大小(単位はNm)を示し、横軸は枚数(k枚)を示している。
また、グラフには本実施形態における限界トルクを「T」、目標寿命を「L」で示している。
皮膜40は、表面粗さRaが所望の値となるように、スプレーコートにより形成した。
凹部50は、定着ベルト21回転方向の上流側と下流側とで傾斜方向及び傾斜角の異なる傾斜面を有するように、プレス加工により形成した。
ユニットトルク値は、汎用のトルク測定器を用いて測定した。
図6は、均熱部材29に形成された皮膜40の表目粗さRaが0.05付近である場合の結果を示したもので、凹部50が形成された本実施形態の値を実線と▲で示し、凹部50が形成されていない従来例の値を破線と△で示している。
図6に示すように、凹部50が形成されていない従来例では、潤滑剤が早期に枯渇して急激なトルク上昇がみられる。一方、本実施形態においては、形成された凹部50の効果により潤滑剤の枯渇が防止され、経時使用によるトルク上昇を抑制することができる。
図7は、均熱部材29に形成された皮膜40の表目粗さRaが2.0付近である場合の結果を示したもので、凹部50が形成された本実施形態の値を実線と●で示し、凹部50が形成されていない従来例の値を破線と○で示している。
図7に示すように、凹部50が形成されていない従来例では、皮膜40の表面粗さRaの値が適切であることにより目標寿命L付近までトルク上昇は抑制されているが、その後経時の摩耗で潤滑剤が枯渇すると急激なトルク上昇がみられる。一方、本実施形態においては、形成された凹部50の効果により、皮膜40が摩耗した場合であっても潤滑剤の枯渇が防止され、急激なトルク上昇を抑制することができ、長寿命化を実現することができる。
図8は、均熱部材29に形成された皮膜40の表目粗さRaが8.0付近である場合の結果を示したもので、凹部50が形成された本実施形態の値を実線と■で示し、凹部50が形成されていない従来例の値を破線と□で示している。
Raが8.0付近の場合、表面積が大きく、皮膜40中の添加剤の突出量が多くなるため、定着ベルト21の内周面の磨耗量が多くなる。このため、上述のRaが2.0付近の場合(図7)よりも表面凹凸は多いものの、従来例においては、磨耗により生じた粉体等による潤滑剤粘度の低下や、粉体等の凹凸部への堆積に起因した経時的なトルク上昇がみられる。
一方、本実施形態においては、形成された凹部50の効果により、摩耗により生じた粉体等の影響を受けることなく潤滑剤の供給が継続され、凹部50に粉体を取り込むことができるため、トルクの急激な上昇発生を抑制することができ、長寿命化を実現することができる。
以上のように、本実施形態の定着装置によれば、均熱部材29の表目に形成された皮膜40の表面粗さRaの値にかかわらず、凹部50の効果により経時でのトルク上昇を抑制(トルクを安定化)することができ、低コストでありながら高速機にも適用された場合も長寿命化を実現可能である。
以下、定着装置20の他の構成例を図9及び図10に示す。
図9に示す定着装置20は、熱源が3本のハロゲンヒータ23a、23b及び23cで構成されている以外は、図2の定着装置と同様である。また、図10に示す定着装置20は、熱源が2本のハロゲンヒータ23a及び23bで構成されている以外は、図2の定着装置と同様である。
ハロゲンヒータ23の数を増やすことで、生産性を落とすことなく記録媒体Pの各種紙幅に対応した定着をすることができる。
(なお、図9及び図10では均熱部材29の凹部50を省略している。)
図9の定着装置では、ニップ形成部材24のニップ出口側には突出部27が形成されている。突出部27は定着ベルト21を介して加圧ローラ22と接触しておらず、記録媒体Pの分離性を高めるものである。
1 画像形成装置
20 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧部材(加圧ローラ)
23 熱源(ハロゲンヒータ)
24 ニップ形成部材
29 均熱部材
40 皮膜
50 凹部
N 定着ニップ部
特開2017-125922号公報 特許第3254117号公報 特許第4251048号公報 特許第4543670号公報 特許第3634679号公報

Claims (9)

  1. 回転可能に設けられた無端状の定着ベルトと、
    回転可能に設けられ、前記定着ベルトを外周側から加圧する加圧部材と、
    金属からなる均熱部材を介して前記定着ベルトを内周側から押圧し、前記定着ベルトと前記加圧部材との間に定着ニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトを加熱する熱源と、を備え、
    前記定着ニップ部において、前記均熱部材と前記定着ベルトとの間に潤滑剤が介在し、
    前記均熱部材は、前記定着ベルトとの当接面に皮膜を有するとともに、複数の凹部が形成されてなり、
    前記凹部は、前記定着ベルトの回転方向の上流側と下流側とで傾斜方向及び傾斜角の異なる傾斜面を有し、
    前記均熱部材の前記凹部の最大深さは、該均熱部材の皮膜の厚さ以上であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記均熱部材の前記凹部の前記定着ベルトの回転方向の上流側の傾斜面の傾斜角が、下流側の傾斜面の傾斜角よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記均熱部材のひとつの前記凹部は、前記定着ベルトの回転方向において他の前記凹部と隣接することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記均熱部材のひとつの前記凹部は、前記定着ベルトの回転方向において、上流側と下流側に少なくとも1つずつ他の前記凹部と隣接することを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  5. 前記均熱部材の前記凹部は、前記定着ベルトの回転方向において、下流側よりも上流側に多く形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記熱源は、ハロゲンランプを備えたハロゲンヒータであり、該ハロゲンランプの封入ガスはキセノン及びクリプトンのいずれかを主成分とすることを特徴とする定着装置であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の定着装置。
  7. 熱源がIHヒータであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記潤滑剤は、フッ素化合物またはシリコン化合物を含み、
    前記均熱部材に形成された前記皮膜は、フッ素樹脂またはシリコーン樹脂を含むことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の定着装置。
  9. 請求項1からのいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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