JP2008232107A - 内燃機関装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合をより適正に求めると共に実排気供給割合が目標排気供給割合と異なるときにより適正に対処する。
【解決手段】エンジンが定常運転状態のときにモータトルク指令Tm1*と点火時期θignとに基づいて吸気側に供給されている排気の吸入空気量に対する割合(実排気供給割合)EGRを求め(S120)、実排気供給割合EGRに応じて点火時期を補正し(S130)、実排気供給割合EGRの目標排気供給割合EGR*に対する比(EGR/EGR*)が所定比α未満のときには、開度補正量ΔVegrだけEGRバルブを開く(S150)。これにより、実排気供給割合をより適正に求めると共に実排気供給割合が目標排気供給割合と異なるときにより適正に対処することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関装置およびその制御方法に関し、詳しくは、内燃機関と内燃機関の点火時期を調整する点火時期調整手段と内燃機関の吸気系に供給される排気の吸入空気量に対する割合である排気供給割合を調整して排気を吸気系に供給する排気供給手段とを備える内燃機関装置およびこうした内燃機関装置の制御方法に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、排気を吸気系に供給して内燃機関を運転する際の内燃機関の回転数と吸入空気量と最適な吸気系の負圧である最適負圧とを予め求めてマップとして記憶しておき、吸気系の負圧が最適負圧になるよう排気を吸気系に供給するためのバルブ(EGRバルブ)の開度をフィードバック制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、上述のフィードバック制御を行なうことにより、内燃機関の吸気系に最適な割合の排気を供給して内燃機関を運転しようとしている。
特開平5−231244号公報
しかしながら、上述の内燃機関装置では、内燃機関の吸気系に負圧を検出する負圧センサを取り付ける必要があると共に負圧センサに異常が生じたときには排気の供給割合を適正に制御することができない。また、EGRバルブに異常が生じているときにも対処することができない。
本発明の内燃機関装置は、内燃機関に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合をより適正に求めることを目的の一つとする。また、本発明の内燃機関装置およびその制御方法は、求めた実排気供給割合が目標排気供給割合と異なるときにより適正に対処することを目的の一つとする。
本発明の内燃機関装置およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
内燃機関と、前記内燃機関の点火時期を調整する点火時期調整手段と、前記内燃機関の吸気系に供給される排気の吸入空気量に対する割合である排気供給割合を調整して排気を吸気系に供給する排気供給手段と、目標排気供給割合で排気が前記内燃機関の吸気系に供給されるよう前記排気供給手段を制御すると共に前記目標排気供給割合に対応する点火時期で点火されるよう前記点火時期調整手段を制御する制御手段と、を備える内燃機関装置であって、
前記内燃機関の出力トルクを検出するトルク検出手段と、
所定条件下における前記検出された出力トルクと前記点火時期調整手段によって調整される点火時期とに基づいて前記内燃機関に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合を演算する実排気供給割合演算手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置では、所定条件下における内燃機関の出力トルクと点火時期調整手段によって調整される点火時期とに基づいて内燃機関に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合を演算する。内燃機関の出力トルクと点火時期とに基づいて実排気供給割合を演算するから、より適正に実排気供給割合を演算することができる。そして、こうして演算した実排気供給割合を制御に用いることができる。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記実排気供給割合演算手段は、前記所定条件下における前記内燃機関の出力トルクと前記排気供給割合と前記内燃機関の点火時期との関係を示すマップから前記検出された出力トルクと前記点火時期調整手段によって調整される点火時期とに対応する排気供給割合を導出して前記実排気供給割合とする手段であるものとすることもできる。こうすれば、容易に実排気供給割合を演算することができる。
また、本発明の内燃機関装置において、前記所定条件は、前記内燃機関を定常運転している条件であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関を定常運転していないときに実排気供給割合を演算する場合に比して、より適正に実排気供給割合を演算することができる。
さらに、本発明の内燃機関装置において、前記制御手段は、前記演算された実排気供給割合が前記目標排気供給割合に近づくよう前記排気供給手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、実排気供給割合を目標排気供給割合に近づけることができる。
あるいは、本発明の内燃機関装置において、前記制御手段は、前記演算された実排気供給割合を前記目標排気供給割合としたときに対応する点火時期となるよう前記点火時期調整手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より適正に点火時期をもって点火するから、燃費を向上させることができる。
また、駆動軸に動力を出力する動力出力装置に組み込まれる内燃機関装置において、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置であって、前記動力出力装置は、前記駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とにトルクを出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、を備える装置であり、前記トルク検出手段は、前記電力動力入出力手段により前記出力軸に出力しているトルクに基づいて前記出力トルクを検出する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、トルク検出手段として別個にセンサなどを設ける必要がない。この場合、前記電力動力入出力手段は、動力を入出力可能な発電機と、前記駆動軸と前記出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える手段であり、前記トルク検出手段は、前記発電機の駆動トルクに基づいて前記出力トルクを検出する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、発電機の駆動トルクを用いて内燃機関の出力トルクをより適正に検出することができる。
本発明の内燃機関装置の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の点火時期を調整する点火時期調整手段と、前記内燃機関の吸気系に供給される排気の吸入空気量に対する割合である排気供給割合を調整して排気を吸気系に供給する排気供給手段と、を備える内燃機関装置の制御方法であって、
目標排気供給割合で排気が前記内燃機関の吸気系に供給されるよう前記排気供給手段を制御すると共に前記目標排気供給割合に対応する点火時期で点火されるよう前記点火時期調整手段を制御し、
前記内燃機関の出力トルクと前記点火時期調整手段によって調整される点火時期とに基づいて演算される前記内燃機関に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合が前記目標排気供給割合に対して所定程度以上異なるときには、前記実排気供給割合が前記目標排気供給割合に近づくよう前記排気供給手段を制御する排気供給割合調整制御か前記実排気供給割合を前記目標排気供給割合としたときに対応する点火時期となるよう前記点火時期調整手段を制御する点火調整制御かのいずれかを実行する、
ことを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置の制御方法では、基本的には、目標排気供給割合で排気が内燃機関の吸気系に供給されるよう排気供給手段を制御すると共に目標排気供給割合に対応する点火時期で点火されるよう点火時期調整手段を制御する。これにより、目標排気供給割合で排気を内燃機関の吸気系に供給すると共にこの目標排気供給割合に対応する点火時期で点火して内燃機関を運転することができる。そして、内燃機関の出力トルクと点火時期調整手段によって調整される点火時期とに基づいて演算される内燃機関に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合が目標排気供給割合に対して所定程度以上異なるときには、実排気供給割合が目標排気供給割合に近づくよう排気供給手段を制御する排気供給割合調整制御か実排気供給割合を目標排気供給割合としたときに対応する点火時期となるよう点火時期調整手段を制御する点火調整制御かのいずれかを実行する。ここで、排気供給割合調整制御を実行するものとすれば、実排気供給割合を目標排気供給割合に近づけることができ、点火調整制御を実行するものとすれば、より適正に点火時期で点火して内燃機関を運転することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である内燃機関装置が組み込まれた動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にねじれ要素としてのダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。ここで、実施例の内燃機関装置としては、主としてエンジン22とこのエンジン22にダンパ28を介して接続された動力分配統合機構30とモータMG1とエンジン22を制御するエンジン用電子制御ユニット24が該当する。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な6気筒の内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に気筒毎に設けられた燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。この浄化装置134の後段には、排気を吸気側に供給するEGR管152が取り付けられており、エンジン22は、不燃焼ガスとしての排気を吸入側に供給して空気と排気とガソリンの混合気を燃焼室に吸引することができるようになっている。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からのエアフローメータ信号AF,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,空燃比センサ135aからの空燃比AF,酸素センサ135bからの酸素信号,EGR管152内のEGRガスの温度を検出する温度センサ156からのEGRガス温度などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号,吸気側に供給する排気の供給量を調節するEGRバルブ154への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。また、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力が排気の吸気側への供給割合に応じて効率よくエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力が排気の吸気側への供給割合に応じて効率よくエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
また、エンジン22の制御としては、要求トルクTr*や車速Vに基づいて不燃焼ガスとしての排気を吸入側に供給する際の排気の吸入空気量に対する割合の目標値である目標排気供給割合EGR*を設定し、この設定した目標排気供給割合EGR*に対応する開度だけ開弁するようEGRバルブ154を駆動制御すると共に設定した目標排気供給割合EGR*に対応する点火時期で点火プラグ130により点火されるようイグニッションコイル138を制御する。そして、アクセル開度Accや要求トルクTr*に対応する吸気弁開閉タイミングとなるよう可変バルブタイミング機構150を制御すると共にエンジン22から出力すべき目標トルクTe*と目標排気供給割合EGR*とに対応するスロットル開度となるようスロットルバルブ124を制御し、吸入空気量に対して理論空燃比となる燃料噴射量が適当なタイミングで燃料噴射弁126から噴射されるよう燃料噴射弁126を制御する。図3は、エンジン回転数、吸入空気量を一定とした定常状態における排気供給割合と点火時期とエンジン22の出力トルクとの関係の一例を示す説明図である。実施例では、図示するように、各排気供給割合(EGR=0%,EGR=10%,EGR=20%,EGR=30%)に対してエンジン22の出力トルクが最大となる点火時期(θ0、θ10,θ20,θ30)となるよう制御するものとした。
次に、こうして構成されたハイブリッド自動車20が搭載する動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置の動作、特に不燃焼ガスとしての排気を吸入側に供給する際の供給割合や点火時期を調整する際の動作について説明する。図4は、エンジンECU24により実行されるEGR調整制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数十msec毎)に繰り返し実行される。
EGR調整制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、エンジン22の回転数Ne,エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,点火時期θign,モータMG1のトルク指令Tm1*,目標排気供給割合EGR*など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、回転数Neは、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいて演算されてRAM24cの所定領域に記憶されているものを入力するものとした。また、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1のトルク指令Tm1*は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により設定されたものを通信により入力するものとした。目標排気供給割合EGR*はハイブリッド用電子制御ユニット70により設定されたものを通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、エンジン22が定常運転の状態にあるか否かを判定する(ステップS110)。この判定は、エンジン22の回転数Ne,目標回転数Ne*,目標トルクTe*が何れも所定時間(例えば数秒)に亘って変化していない状態のときにエンジン22が定常運転の状態にあると判定することにより行なうことができる。エンジン22が定常運転の状態にないときには、排気供給割合の調整を適正に行なうことができない状態であると判断し、これで本ルーチンを終了する。
一方、エンジン22が定常運転の状態にあると判定されたときには、モータMG1のトルク指令Tm1*と点火時期θignとに基づいてエンジン22に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合EGRを計算する(ステップS120)。実排気供給割合EGRは、モータMG1のトルク指令Tm1*と点火時期θignと排気供給割合との関係を予め設定してROM24bに実排気供給割合設定用マップとしておき、モータMG1のトルク指令Tm1*と点火時期θignとが与えられるとマップから対応する排気供給割合を導出することにより実排気供給割合EGRを計算するものとした。図5に点火時期θignとエンジン22の出力トルクと実排気供給割合EGRとの関係の一例を示す。図示するように、点火時期θignとエンジン22の出力トルクが与えられれば実排気供給割合EGRを求めることができる。実施例では、エンジン22の出力トルクに代えてモータMG1のトルク指令Tm1*を用いている。これは、モータMG1をトルク指令Tm1*で制御すると、モータMG1の駆動トルクはトルク指令Tm1*となることと、モータMG1の駆動トルクTm1は、エンジン22が定常運転の状態にあるときには、エンジン22の出力トルクTeと動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いると、次式(1)により表わされること、とに基づく。
Tm1=ρ・Te/(1+ρ) (1)
こうして実排気供給割合EGRを計算すると、実排気供給割合EGRでエンジン22からの出力トルクが最も大きくなる点火時期θEGRを求めて点火時期θignとの差を計算して点火時期補正量Δθとして設定する(ステップS130)。実施例では、実排気供給割合EGRとエンジン22からの出力トルクが最も大きくなる点火時期θEGRとの関係を予め求めて点火時期設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、実排気供給割合EGRが与えられるとマップから対応する点火時期θEGRを導出し、導出した点火時期θEGRと点火時期θignとの差を点火時期補正量Δθとして設定するものとした。このように点火時期補正量Δθが設定されると、点火時期θignが点火時期補正量Δθだけ進角または遅角制御される。
次に、実排気供給割合EGRの目標排気供給割合EGR*に対する排気供給割合比(EGR/EGR*)が所定比α(例えば、0.95)未満であるか否かを判定する(ステップS140)。ここで、所定比αは、実排気供給割合EGRが目標排気供給割合EGR*に対して許容範囲にあるか否かを判定するための閾値であり、値1より小さく値1近傍の値(例えば、0.95など)を用いる。所定比αとして値1未満の値を用いるのは、実排気供給割合EGRは、EGRバルブ154の詰まりや付着物の付着などによって目標排気供給割合EGR*により小さな値となることに基づく。排気供給割合比(EGR/EGR*)が所定比α以上のときには実排気供給割合EGRは許容範囲内にあると判断し、これで本ルーチンを終了する。一方、排気供給割合比(EGR/EGR*)が所定比α未満のときには実排気供給割合EGRは許容範囲内にないと判断し、EGRバルブ154を開度補正量ΔVegrだけ開くよう制御して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。ここで、開度補正量ΔVegrは、実施例では、EGRバルブ154を開いても実排気供給割合EGRの目標排気供給割合EGR*に対する排気供給割合比(EGR/EGR*)が(1−α)未満の変化となる開度として設定されている。したがって、開度補正量ΔVegrだけEGRバルブ154を開いても、排気供給割合比(EGR/EGR*)が値1を超えることはない。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20に搭載された動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置によれば、エンジン22が定常運転の状態にあるときにモータMG1のトルク指令Tm1*と点火時期θignとに基づいてエンジン22に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合EGRを求めるから、より適正に実排気供給割合EGRを求めることができる。しかも、エンジン22の出力トルクに対応するモータMG1のトルク指令Tm1*を用いて実排気供給割合EGRを求めるから、エンジン22の出力トルクを検出するセンサを別個に設ける必要がない。
また、実施例のハイブリッド自動車20に搭載された動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置によれば、実排気供給割合EGRに応じて点火時期補正量Δθを設定して点火時期を補正するから、より適正な点火時期としてエンジン22を運転することができ、燃費の向上を図ることができる。さらに、実施例のハイブリッド自動車20に搭載された動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置によれば、実排気供給割合EGRの目標排気供給割合EGR*に対する排気供給割合比(EGR/EGR*)が所定比α未満のときには、排気供給割合比(EGR/EGR*)が値1を超えることのない範囲内で設定された開度補正量ΔVegrだけEGRバルブ154を開くから、実排気供給割合EGRを目標排気供給割合EGR*に近づけることができる。この結果、目標とする運転状態に近い運転状態でエンジン22を運転することができる。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置では、実排気供給割合EGRに応じて点火時期補正量Δθを設定して点火時期を補正するものとしたが、実排気供給割合EGRに応じて点火時期を補正しないものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置では、実排気供給割合EGRの目標排気供給割合EGR*に対する排気供給割合比(EGR/EGR*)が所定比α未満のときには、排気供給割合比(EGR/EGR*)が値1を超えることのない範囲内で設定された開度補正量ΔVegrだけEGRバルブ154を開くものとしたが、実排気供給割合EGRと目標排気供給割合EGR*との差分に応じた開度補正量だけEGRバルブ154を開くものしたり、排気供給割合比(EGR/EGR*)に応じた開度だけEGRバルブ154を開くものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置では、実排気供給割合EGRの目標排気供給割合EGR*に対する排気供給割合比(EGR/EGR*)が所定比α未満のときには、排気供給割合比(EGR/EGR*)が値1を超えることのない範囲内で設定された開度補正量ΔVegrだけEGRバルブ154を開くものとしたが、実排気供給割合EGRの目標排気供給割合EGR*に対する排気供給割合比(EGR/EGR*)が所定比α未満であってもEGRバルブ154の開度を補正しないものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置では、エンジン22の出力トルクに代えてモータMG1のトルク指令Tm1*を用いて実排気供給割合EGRを求めるものとしたが、クランクシャフト26にトルクセンサを取り付けてエンジン22の出力トルクを検出し、検出した出力トルクを用いて実排気供給割合EGRを求めるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図6における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。また、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。更に、図8の変形例の自動車320に例示するように、エンジン22からの動力をオートマチックトランスミッション330により変速して駆動輪63a,63b側に出力して走行する通常の自動車の構成としても構わない。この場合、クランクシャフト26にトルクセンサを取り付けてエンジン22の出力トルクを検出し、検出した出力トルクを用いて実排気供給割合EGRを求めるものとすればよい。
実施例では、ハイブリッド自動車20に搭載された動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置として説明したが、ハイブリッド自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載された動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置の形態としたり、建設設備などの移動体以外の動力出力装置に組み込まれた内燃機関装置の形態としたり、動力出力装置に組み込まれていない内燃機関装置の形態としたりするものとしてもよい。また、内燃機関装置の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、イグニッションコイル138やこれを制御するエンジンECU24が「点火時期調整手段」に相当し、EGR管152やEGRバルブ154,EGRバルブ154を制御するエンジンECU24が「排気供給手段」に相当し、目標排気供給割合EGR*に基づいてEGRバルブ154を制御すると共にイグニッションコイル138を制御するエンジンECU24が「制御手段」に相当し、定常状態にエンジン22の出力トルクに換算できるモータMG1のトルク指令Tm1*を設定するハイブリッド用電子制御ユニット70が「トルク検出手段」に相当し、エンジン22が定常運転の状態にあるときにモータMG1のトルク指令Tm1*と点火時期θignとに基づいてエンジン22に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合EGRを求める図4のEGR調整制御のステップS120の処理を実行するエンジンECU24が「実排気供給割合演算手段」に相当する。また、動力分配統合機構30とモータMG1とが「電力動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当する。ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「点火時期調整手段」としては、イグニッションコイル138やこれを制御するエンジンECU24に限定されるものではなく、内燃機関の点火時期を調整するものであれば如何なるものとしても構わない。「排気供給手段」としては、EGR管152やEGRバルブ154,EGRバルブ154を制御するエンジンECU24に限定されるものではなく、内燃機関の吸気系に供給される排気の吸入空気量に対する割合である排気供給割合を調整して排気を吸気系に供給するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、目標排気供給割合EGR*に基づいてEGRバルブ154を制御すると共にイグニッションコイル138を制御するエンジンECU24に限定されるものではなく、目標排気供給割合で排気が内燃機関の吸気系に供給されるよう排気供給手段を制御すると共に目標排気供給割合に対応する点火時期で点火されるよう点火時期調整手段を制御するものであれば如何なるものとしても構わない。「トルク検出手段」としては、定常状態にエンジン22の出力トルクに換算できるモータMG1のトルク指令Tm1*を設定するものに限定されるものではなく、エンジン22のクランクシャフト26にエンジン22の出力トルクを検出するために直接取り付けたトルクセンサとしたりするなど、内燃機関の出力トルクを検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「実排気供給割合演算手段」としては、エンジン22が定常運転の状態にあるときにモータMG1のトルク指令Tm1*と点火時期θignとに基づいてエンジン22に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合EGRを求めるものに限定されるものではなく、所定条件下における出力トルクと点火時期調整手段によって調整される点火時期とに基づいて内燃機関に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合を演算するものであれば如何なるものとしても構わない。「電力動力入出力手段」としては、動力分配統合機構30とモータMG1とを組み合わせたものや対ロータ電動機230に限定されるされるものではなく、駆動軸に接続されると共に駆動軸とは独立に回転可能に内燃機関の出力軸に接続され電力と動力の入出力を伴って駆動軸と出力軸とにトルクを出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動発電機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機であっても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる作動作用を有するものなど、駆動軸と出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例である内燃機関装置が組み込まれた動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジン回転数、吸入空気量を一定とした定常状態における排気供給割合と点火時期とエンジン22の出力トルクとの関係の一例を示す説明図である。 エンジンECU24により実行されるEGR調整制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 点火時期θignとエンジン22の出力トルクと実排気供給割合EGRとの関係の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例の自動車320の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132
ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、152 EGR管、154 EGRバルブ、156 温度センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、320 自動車、330 オートマチックトランスミッション、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 内燃機関と、前記内燃機関の点火時期を調整する点火時期調整手段と、前記内燃機関の吸気系に供給される排気の吸入空気量に対する割合である排気供給割合を調整して排気を吸気系に供給する排気供給手段と、目標排気供給割合で排気が前記内燃機関の吸気系に供給されるよう前記排気供給手段を制御すると共に前記目標排気供給割合に対応する点火時期で点火されるよう前記点火時期調整手段を制御する制御手段と、を備える内燃機関装置であって、
    前記内燃機関の出力トルクを検出するトルク検出手段と、
    所定条件下における前記検出された出力トルクと前記点火時期調整手段によって調整される点火時期とに基づいて前記内燃機関に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合を演算する実排気供給割合演算手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 前記実排気供給割合演算手段は、前記所定条件下における前記内燃機関の出力トルクと前記排気供給割合と前記内燃機関の点火時期との関係を示すマップから前記検出された出力トルクと前記点火時期調整手段によって調整される点火時期とに対応する排気供給割合を導出して前記実排気供給割合とする手段である請求項1記載の内燃機関装置。
  3. 前記所定条件は、前記内燃機関を定常運転している条件である請求項1または2記載の内燃機関装置。
  4. 前記制御手段は、前記演算された実排気供給割合が前記目標排気供給割合に近づくよう前記排気供給手段を制御する手段である請求項1ないし3いずれか記載の内燃機関装置。
  5. 前記制御手段は、前記演算された実排気供給割合を前記目標排気供給割合としたときに対応する点火時期となるよう前記点火時期調整手段を制御する手段である請求項1ないし4いずれか記載の内燃機関装置。
  6. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置に組み込まれる請求項1ないし5いずれか記載の内燃機関装置であって、
    前記動力出力装置は、前記駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とにトルクを出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、を備える装置であり、
    前記トルク検出手段は、前記電力動力入出力手段により前記出力軸に出力しているトルクに基づいて前記出力トルクを検出する手段である、
    内燃機関装置。
  7. 請求項6記載の内燃機関装置であって、
    前記電力動力入出力手段は、動力を入出力可能な発電機と、前記駆動軸と前記出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える手段であり、
    前記トルク検出手段は、前記発電機の駆動トルクに基づいて前記出力トルクを検出する手段である、
    内燃機関装置。
  8. 内燃機関と、前記内燃機関の点火時期を調整する点火時期調整手段と、前記内燃機関の吸気系に供給される排気の吸入空気量に対する割合である排気供給割合を調整して排気を吸気系に供給する排気供給手段と、を備える内燃機関装置の制御方法であって、
    目標排気供給割合で排気が前記内燃機関の吸気系に供給されるよう前記排気供給手段を制御すると共に前記目標排気供給割合に対応する点火時期で点火されるよう前記点火時期調整手段を制御し、
    前記内燃機関の出力トルクと前記点火時期調整手段によって調整される点火時期とに基づいて演算される前記内燃機関に実際に供給されている排気の吸入空気量に対する割合である実排気供給割合が前記目標排気供給割合に対して所定程度以上異なるときには、前記実排気供給割合が前記目標排気供給割合に近づくよう前記排気供給手段を制御する排気供給割合調整制御か前記実排気供給割合を前記目標排気供給割合としたときに対応する点火時期となるよう前記点火時期調整手段を制御する点火調整制御かのいずれかを実行する、
    内燃機関装置の制御方法。
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